JPH07159222A - 光電センサ - Google Patents

光電センサ

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JPH07159222A
JPH07159222A JP14206694A JP14206694A JPH07159222A JP H07159222 A JPH07159222 A JP H07159222A JP 14206694 A JP14206694 A JP 14206694A JP 14206694 A JP14206694 A JP 14206694A JP H07159222 A JPH07159222 A JP H07159222A
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JP
Japan
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light
optical fiber
projecting
photoelectric sensor
light receiving
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Withdrawn
Application number
JP14206694A
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English (en)
Inventor
Chuichi Ueda
忠一 上田
Shinya Otsuki
真也 大槻
Yukinori Kitagawa
幸範 北川
Arata Nakamura
新 中村
Takeshi Takakura
毅 高倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 センサの先端部分に付着して残る液体の量を
減らし、検出感度を高める。 【構成】 検出ヘッド11の先端部に、第1段円錐部f
と第2段円錐部gとを設ける。検出ヘッド11の先端部
にこのように2段の円錐部を設けることで、先端に付着
する液体の量を、1段の場合に比べてより低減すること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば液体の表面を検
出する液面検出センサに用いて好適な光電センサに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の液面検出センサは、図31に示す
ように、コア1とクラッド2を有する光ファイバ3,4
(または、3本以上の複数本の光ファイバ)が、それら
の端部を揃えてほぼ同方向に並べて配置され、さらに、
端部を一体化して球部5を形成するように構成されてい
る。
【0003】この球部5が、例えば水や油などの液体の
外(空気中)から液体の内部に移動したり、または液体
の液面が上昇するなどして、球部5が液体外から液体内
部に相対的に移動するときに、光ファイバ3から照射さ
れた光が、球部5などで反射されて、光ファイバ4に入
射する反射光の光量が変化する。そこで、この変化を測
定することにより、液体の表面位置を検出することがで
きる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
液面検出センサは、その先端部分が球状に形成されてい
るため、表面積が大きくなり、それを例えば液体外から
液体中に一旦完全に沈めた後、再度液体外に引き上げた
ときに、比較的多くの液体がセンサの先端部分の表面に
付着して残る。その結果、液体外においても、先端部分
からの光の漏洩量が多くなり、液体中にセンサがある場
合と、液体外にセンサを引き上げた場合との先端部分の
屈折率の変化量が小さくなり、検出感度が下がるという
課題があった。
【0005】さらに、複数の光ファイバを融着一体化し
て形成された先端部分を覆って保護するものがないた
め、先端部分の強度が低いという課題があった。
【0006】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
ものであり、センサの検出感度を上げ、さらに先端部分
の強度を高めるようにするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の光電セ
ンサは、発光素子(例えば図1の発光素子17)から発
生する光を導いて投光する投光手段(例えば図1の投光
用光ファイバ14)と、投光手段から投光された光の反
射光を受光して、受光素子(例えば図1の受光素子1
8)に導く受光手段(例えば図1の受光用光ファイバ1
5)と、投光手段と受光手段を覆って保護する、先端部
分を円錐型とした保護手段(例えば図1のカバー12)
と、投光手段と受光手段を、その先端が所定の角度で開
いた状態に固定する固定手段(例えば図1のファイバホ
ルダ13)と、を備える光電センサにおいて、保護手段
が、その先端部分が複数段の円錐型をなすように形成さ
れ、各円錐部(例えば図5の第1段円錐部f、第2段円
錐部g)の頂角がそれぞれ異なる所定の角度とされてい
ることを特徴とする。
【0008】請求項2に記載の光電センサは、発光素子
(例えば図1の発光素子17)から発生する光を導いて
投光する投光手段(例えば図1の投光用光ファイバ1
4)と、投光手段から投光された光の反射光を受光し
て、受光素子(例えば図1の受光素子18)に導く受光
手段(例えば図1の受光用光ファイバ15)と、投光手
段と受光手段を覆って保護する、先端部分を円錐型とし
た保護手段(例えば図1のカバー12)と、投光手段と
受光手段を、その先端が所定の角度で開いた状態に固定
する固定手段(例えば図1のファイバホルダ13)と、
を備える光電センサにおいて、投光手段と受光手段が、
その先端が交差している(例えば図8に示すように)こ
とを特徴とする。
【0009】請求項3に記載の光電センサは、発光素子
(例えば図1の発光素子17)から発生する光を導いて
投光する投光用光ファイバ(例えば図1の投光用光ファ
イバ14)と、投光用光ファイバから投光された光の反
射光を受光して、受光素子(例えば図1の受光素子1
8)に導く受光用光ファイバ(例えば図1の受光用光フ
ァイバ15)と、投光用光ファイバと受光用光ファイバ
を覆って保護する、先端部分を円錐型とした保護手段
(例えば図1のカバー12)と、投光用光ファイバと受
光用光ファイバを、その先端が所定の角度で開いた状態
に固定する固定手段(例えば図1のファイバホルダ1
3)と、を備える光電センサにおいて、投光用光ファイ
バと受光用光ファイバは、その先端部近傍がガラス光フ
ァイバ(例えば図14の投光用ガラス光ファイバ14
G,受光用ガラス光ファイバ15G)により構成され、
ガラス光ファイバは、プラスチック光ファイバ(例えば
図14の投光用プラスチック光ファイバ14P,受光用
プラスチック光ファイバ15P)に接続されていること
を特徴とする。
【0010】投光用光ファイバと受光用光ファイバの少
なくとも一方の一部は、バンドルガラス光ファイバ(例
えば図19の投光用バンドル光ファイバ14B)とする
ことができる。また、ガラス光ファイバは、少なくとも
その一部を、螺旋状にひねる(例えば図30に示すよう
に)ことができる。
【0011】また、この光電センサには、ガラス光ファ
イバとプラスチック光ファイバの接続部を被覆し、保護
手段にネジ結合されている接続部被覆手段(例えば図2
6のジョイントコネクタ122,121)をさらに設け
ることができる。
【0012】保護手段は、先端部(例えば図26の先端
部12A)と円柱部(例えば図26の円柱部12B)と
を融着して一体化して形成することができる。また、ガ
ラス光ファイバは、少なくともその一部を、金属スリー
ブ(例えば図17の金属スリーブ81)で被覆すること
ができる。さらに、保護手段には、ガス抜きのための孔
(例えば図8の孔31)を形成することができる。
【0013】
【作用】請求項1に記載の光電センサにおいては、投光
用光ファイバ14と受光用光ファイバ15を覆って保護
するカバー12を設け、カバー12の先端部分の形状を
複数段の円錐型とした。従って、先端部分への液体の付
着を少なくし、光電センサの検出感度を上げることがで
きる。
【0014】また、請求項2に記載の光電センサにおい
ては、投光用光ファイバ14と受光用光ファイバ15と
を、その先端が交差するようにしている。従って、より
小型化が可能となる。
【0015】請求項3に記載の光電センサにおいては、
先端部近傍にガラス光ファイバが用いられ、このガラス
光ファイバにプラスチック光ファイバが接続されてい
る。従って、安価で、高温環境下での使用が可能となる
ばかりでなく、光ファイバの長さの調節が容易となる。
【0016】
【実施例】図1は、本発明の光電センサを応用した光フ
ァイバ光電センサの一実施例の構成を示す図である。光
ファイバ光電センサの一端には検出ヘッド11が備えら
れ、検出ヘッド11は、検出ヘッド11の全体を覆って
保護するカバー12と、発光素子17から発せられる光
を導いて物体(例えば、液体)などに照射する投光用光
ファイバ14と、投光用光ファイバ14から照射され、
カバー12の境界面c,dで拡散若しくは反射された光
を受光し、受光素子18へ導く受光用光ファイバ15
と、投光用光ファイバ14および受光用光ファイバ15
を、その端面aおよびeが互いに所定の角度θ1をなす
ように固定するファイバホルダ13と、ファイバホルダ
13をカバー12に固定するファイバホルダ固定用チュ
ーブ16より構成されている。
【0017】また、カバー12は、その先端部分の頂角
がθ2の円錐型をなし、投光用光ファイバ14と受光用
光ファイバ15を覆って保護するように形成されてい
る。
【0018】ファイバホルダ固定用チューブ16は、例
えばフッソ系樹脂を用いて形成され、カバー12と接着
してカバー12を2重のチューブ構造とし、さらにファ
イバホルダ13とも接着して、ファイバホルダ13をカ
バー12に固定し、検出ヘッド11の強度を高めるよう
になされている。
【0019】次に、この光ファイバ光電センサが液体外
(空中)にある場合の動作を説明する。ここで、カバー
12を構成する物質(例えば、透光性フッソ系樹脂)の
屈折率は、空気の屈折率より大きいものとする。まず、
発光素子17から発せられた光は、投光用光ファイバ1
4に導かれて端面aより放射される。放射された光は、
図1の実線bで示した光路を通り、カバー12の境界面
cで拡散若しくは反射され、さらにカバー12の境界面
dで拡散若しくは反射されて、受光用光ファイバ15の
端面eに入射する。
【0020】受光用光ファイバ15の端面eに入射した
光は、受光用光ファイバ15に導かれて、受光素子18
に照射され、受光素子18に照射された光の光量が検出
器19により検出される。この受光素子18の出力が検
出器19に供給される。
【0021】ここで、受光素子18に照射される光の光
量が最大となるように、検出ヘッド11のカバー12の
先端部分の頂角θ2と、投光用光ファイバ14および受
光用光ファイバ15の端面aおよびeのなす角度θ1
決め、これに従って、検出ヘッド11を形成するように
なされている。
【0022】このとき、投光用光ファイバ14から照射
された光が、受光用光ファイバ15に直接入射すること
がないように、投光用光ファイバ14および受光用光フ
ァイバ15の端面aおよびeのなす角度θ1を、20゜
乃至80゜とすることができる。この点については、図
2乃至図4を参照して後に詳述する。
【0023】また、検出ヘッド11の先端部分の形状を
円錐型としたので、検出ヘッド11の先端部分の直径
を、従来の液面検出センサの球部5(図31)の直径よ
り小さくすることができ、先端部分に付着して残る液体
の量を減少させることができる。
【0024】一方、この光ファイバ光電センサの検出ヘ
ッド11を液体中に沈めると、液体の屈折率は、空気の
屈折率より大きいため(カバー12の屈折率に近いた
め)、検出ヘッド11のカバー12の先端部分の境界面
c,dより光が外部(液体中)へ透過する量が多くな
る。その結果、受光素子18に入射される光の光量が、
検出ヘッド11が液体外にある場合と比較して減少す
る。
【0025】このように、検出ヘッド11の先端部分に
接触する物体の屈折率の違いによって、受光素子18に
入射される光の光量が変化する。従って、受光素子18
に入射される光の光量の変化を検出器19で検出して、
光ファイバ光電センサを、例えば液面を検出する液面検
出センサとして用いることができる。
【0026】また、前述したように光ファイバ光電セン
サの検出ヘッド11は、そのカバー12の先端部分が円
錐型をなすように形成されているため、それを一旦液体
中に完全に沈めてから引き上げたときに、カバー12の
先端部分に付着して残る液体の量が、従来の液面検出セ
ンサの先端部の球部5に付着して残る液体の量に比べて
少なく、従って、より感度の良い液面検出センサを実現
することができる。
【0027】次に、上述したカバー12の先端の円錐部
の頂角θ2と、投光用光ファイバ14と受光用光ファイ
バ15の先端部の角度θ1との関係について、さらに説
明する。
【0028】検出ヘッド11は、例えば図2に示すよう
に、液槽21に取付治具22を介して取り付けられる。
そして、液槽21内の液面の位置を検出するのに用いら
れる。この検出する液面が液槽21の底面23に近いと
き、即ち、例えば検出ヘッド11が液槽21内の液体が
実質的に空になったことを検出するものであるとき、検
出ヘッド11は、底面23に近い位置に取り付けられ
る。
【0029】この場合、図3に示すように、頂角θ2
角度θ1が適切な値に設定されていないと、投光用光フ
ァイバ14より照射された光が底面23で形成する領域
1と、受光用光ファイバ15が検出可能な範囲に対応
する領域S2とが、その一部が重なることになる。この
ような場合、投光用光ファイバ14より出射された光の
うち、この重なる領域の光は、底面23で反射され、受
光用光ファイバ15で検出されることになる。その光量
が大きければ大きいほど、S/Nが悪化することにな
る。
【0030】そこで、図4に示すように、領域S1と領
域S2が相互に重ならないように、頂角θ2と角度θ1
設定する。このようにすれば、投光用光ファイバ14よ
り出射された光が底面23で反射され、その反射光が受
光用光ファイバ15に直接入射されることがなくなるた
め、S/Nが改善される。
【0031】図5は、本発明の光ファイバ光電センサの
他の実施例の構造を示す図である。この実施例において
は、検出ヘッド11のカバー12の先端部が2段の円錐
型をなすように形成されている。第1段円錐部fの頂角
θ3を、例えば40゜乃至80゜とし、第2段円錐部g
の頂角θ4を、例えば10゜乃至40゜とすることがで
きる。このとき、第1段円錐部fの表面粗さRmaxをR1
とし、第2段円錐部gの表面粗さRmaxをR2としたと
き、R1がR2より大きくなるように、R1を例えば3μ
m乃至20μmとし、R2を例えば0.8μmとするこ
とができる。
【0032】ここで、表面粗さRmaxは、表面の凹凸の
山の部分と谷の部分の差の最大値を表しており、表面粗
さRmaxが小さいほど、滑りが良く、液体の切れも良
い。
【0033】このように、カバー12の形状を2段の円
錐型にすることで、検出ヘッド11の先端部分の表面に
付着して残る液体の量を、図1に示した先端部分が1段
の円錐型をなした検出ヘッド11、および図31に示し
た従来の液面検出センサの先端部分の球部5と比較して
さらに減少させることができる。従って、検出感度をさ
らに高くすることができる。
【0034】図6は、図1(1段の円錐部)と図5(2
段の円錐部)に示した形状の検出ヘッド11を有する光
ファイバ光電センサを用いて、それを液体中に完全に沈
めた後、引き上げるという動作を繰り返した場合の、受
光素子18に入射される光の光量の変化を示す図であ
る。ここで、縦軸(y軸)は、反射光量の変化量(受光
素子18に入射される光の光量の変化量)を示し、横軸
(x軸)は、検出ヘッド11が液体中に沈んだ距離(沈
下距離)を表している。
【0035】縦軸で表される反射光量の変化量は、空気
中における反射光量に対する測定値の比の対数値から導
かれ、その単位はデシベル(dB)である。即ち、空気
中の反射光量をK1とし、所定の沈下距離における反射
光量の測定値をK2とすると、反射光量の変化量は次の
式で表される。 反射光量の変化量=10×log10(K2/K1) また、横軸の単位はmmである。
【0036】図6の実線で表された曲線A1,B1は、図
5に示した2段の円錐型をなしたカバー12を有する検
出ヘッド11を用いて、それを液体中に完全に沈めた
後、引き上げるという動作を行った場合の、反射光量の
変化量と沈下距離との関係を示している。ここでは、こ
の検出ヘッド11を液体中に完全に沈めた後、引き上げ
るという動作を所定の回数だけ繰り返し、反射光量の変
化量に対する沈下距離の分布を求めてその平均値をxy
座標軸上にプロットすることにより、曲線A1またはB1
を得ている。
【0037】図6の曲線A1は、検出ヘッド11を液面
上から液体中に沈めるときの反射光量の変化量と沈下距
離との関係を示している。尚、検出ヘッド11は、繰り
返し液体中に沈められているため、液面上にあってもカ
バー12の先端部には少量の液体が付着しており、従っ
て、沈下距離が0mmの場合でも、反射光量の変化量は
0dBとはならず、所定の値−δ1(マイナス値)を示
す。
【0038】また、曲線B1は、検出ヘッド11を液体
中から液面上に引き上げるときの反射光量の変化量と沈
下距離との関係を示している。検出ヘッド11が液面上
に引き上げられても、カバー12の先端部には液体が少
量付着して残っているため、沈下距離が0mmの場合で
も、反射光量の変化量は0dBとはならず、所定の値−
δ1(マイナス値)をとる。
【0039】ここで、検出ヘッド11が液面上にあると
きの反射光量の変化量と、検出ヘッド11が完全に液体
中に没したときの反射光量の変化量との差は、S/N比
として表すことができる(図6の(S/N)1)。
【0040】また、図6に示すように、曲線A1と曲線
1とは互いにx軸方向にずれる。ここで、検出ヘッド
11が液面上にある場合(沈下距離が0mmの場合)の
反射光量の変化量−δ1と、検出ヘッド11が完全に液
体中にある場合(沈下距離がS1mmより大きい場合)
の反射光量の変化量Qとの加重平均(P1)を求めて、
反射光量の変化量がP1のときの曲線A1における沈下距
離と、曲線B1における沈下距離との差(ΔL1)を応差
距離とすると、応差距離は、光ファイバ光電センサの液
面検出時の感度を表す指標とすることができる。
【0041】図6の破線で表された曲線A2,B2は、図
1に示した1段の円錐型をなしたカバー12を有する検
出ヘッド11を用いて、それを液体中に完全に沈めた
後、引き上げた場合の、反射光量の変化量と沈下距離と
の関係を示している。ここでも、検出ヘッド11を液体
中に完全に沈めた後、引き上げるという動作を所定の回
数だけ繰り返し、曲線A1,B1の場合と同様に、反射光
量の変化量に対する沈下距離の分布を求めてその平均値
をxy座標軸上にプロットすることにより、曲線A2
たはB2を得ている。
【0042】図6の曲線A2は、曲線A1の場合と同様
に、検出ヘッド11を液面上から液体中に沈めるときの
反射光量の変化量と沈下距離との関係を示しており、曲
線A1の場合と同様の理由で沈下距離が0mmの場合で
も、反射光量の変化量は0dBとはならず、所定の値−
δ2(マイナス値)を示す。
【0043】また、曲線B2は、曲線B1の場合と同様に
検出ヘッド11を液体中から液面上に引き上げるときの
反射光量の変化量と沈下距離との関係を示しており、曲
線B1の場合と同様の理由で沈下距離が0mmの場合で
も、反射光量の変化量は0dBとはならず、所定の値−
δ2(マイナス値)を示す。
【0044】ここでも、検出ヘッド11が液面上にある
ときの反射光量の変化量と、検出ヘッド11が完全に液
体中に没したときの反射光量の変化量との差はS/N比
として表すことができる(図6の(S/N)2)。
【0045】また、図6に示した曲線A2と曲線B2
は、曲線A1と曲線B1の場合と同様に、互いにx軸方向
にずれる。従って、ここでも、検出ヘッド11が液面上
にある場合(沈下距離が0mmの場合)の反射光量の変
化量−δ2と、検出ヘッド11が完全に液体中にある場
合(沈下距離がS2mmより大きい場合)の反射光量の
変化量Qとの加重平均(P2)を求めて、反射光量の変
化量がP2のときの曲線A2における沈下距離と、曲線B
2における沈下距離との差(ΔL2)を応差距離とし、そ
れを、光ファイバ光電センサの液面検出時の感度を表す
指標とすることができる。
【0046】図6に示した、2段の円錐型をなしたカバ
ー12を有する検出ヘッド11の応差距離ΔL1と、1
段の円錐型をなしたカバー12を有する検出ヘッド11
の応差距離ΔL2とを比較すると、応差距離ΔL1の方が
応差距離ΔL2より小さいことがわかる。即ち、2段の
円錐型をなしたカバー12を有する検出ヘッド11の方
が、1段の円錐型をなしたカバー12を有する検出ヘッ
ド11よりも、検出ヘッド11を液面上から液体中に沈
めた場合と、検出ヘッド11を液体中から液面上に引き
上げた場合の所定の反射光量の変化量に対する沈下距離
の誤差が小さいことがわかる。
【0047】従って、2段の円錐型をなしたカバー12
を有する検出ヘッド11を用いた方が、1段の円錐型を
なしたカバー12を有する検出ヘッド11を用いるより
も、検出感度を良くすることができる。
【0048】また、図6のx軸の下部に示したグラフ
は、反射光量の変化量がP1またはP2 のときの検出ヘッ
ド11の沈下距離の分布を表している。T1およびT
2は、2段の円錐型をなしたカバー12を有する検出ヘ
ッド11を用いた場合の沈下距離のばらつきを表し、T
3およびT4は1段の円錐型をなしたカバー12を有する
検出ヘッド11を用いた場合の沈下距離のばらつきを表
している。
【0049】この沈下距離の分布を表すグラフから、2
段の円錐型をなしたカバー12を有する検出ヘッド11
の方が、1段の円錐型をなしたカバー12を有する検出
ヘッド11より、反射光量の変化量に対する沈下距離の
ばらつきが小さいことがわかる(T1<T3,T2
4)。従って、2段の円錐型をなしたカバー12を有
する検出ヘッド11を用いた方が、1段の円錐型をなし
たカバー12を有する検出ヘッド11を用いるよりも、
繰り返し精度を高めることができる。
【0050】また、2段の円錐型をなしたカバー12を
有する検出ヘッド11の沈下距離が0mmのときの反射
光量の変化量δ1は、1段の円錐型をなしたカバー12
を有する検出ヘッド11の沈下距離が0mmでの反射光
量の変化量δ2よりも小さくなるため、2段の円錐型を
なしたカバー12を有する検出ヘッド11のS/N比の
方が、1段の円錐型をなしたカバー12を有する検出ヘ
ッド11のS/N比より大きくなる。従って、2段の円
錐型をなしたカバー12を有する検出ヘッド11を用い
た方が、1段の円錐型をなしたカバー12を有する検出
ヘッド11を用いるより、検出感度を良くすることがで
きる。
【0051】また、図1に示した、ファイバホルダ13
とカバー12とを固定するファイバホルダ固定用チュー
ブ16の代わりに、図7に示すように、ファイバホルダ
固定用耐熱性樹脂21をカバー12と光ファイバ14,
15との間に充填することにより、ファイバホルダ13
をカバー12に固定することができる。このような構造
にすることで、ファイバホルダ13をより強くカバー1
2に固定することができ、検出ヘッド11の強度を高め
ることができる。
【0052】尚、図5に示した検出ヘッド11の先端部
分の円錐部の段数を3段以上の複数段とすることもでき
る。
【0053】図8は、検出ヘッド11の他の実施例を表
している。この実施例においては、カバー12の後方端
面にガス抜き用の孔31が形成されている。また、投光
用光ファイバ14と受光用光ファイバ15の先端が、相
互に交差した後、所定の角度θ1で開くように配置され
ている。
【0054】検出ヘッド11は、高温環境下で用いられ
ることがある。このような場合、カバー12を密閉に近
い状態で形成すると、高温の液体槽に配置された場合、
カバー12内の圧力が高まり、投光用光ファイバ14や
受光用光ファイバ15の取付位置がずれたり、最悪の場
合、検出ヘッド11が破壊される恐れがある。
【0055】これに対して、図8に示すように、孔31
を設けておけば、カバー12内の気圧が高くなると、内
部の空気が孔31を介して外部に放出されるため、カバ
ー12内の気圧は常に外部の気圧と同一の値となる。こ
れにより、位置ずれや破損が防止される。
【0056】また、カバー12は、図9(a)に示すよ
うに、先端部12Aと円柱部12Bとに区分して形成さ
れる。これは、円柱部12Bは、通常、例えば2mの長
さを有しており、先端部12Aと一体的に成形すること
は技術的に困難であるからである。そこで、比較的精度
の要する先端部Aを所定の型で精密に成形するととも
に、円柱部12Bを比較的ラフに成形する。そして、両
者の端面を熱融着し、図9(b)に示すように一体化す
る。
【0057】このような熱融着を行って接合した熱融着
部12Cには、熱融着が適正に行われないと、ピンホー
ルなどの微小な孔が形成される場合がある。このような
ピンホールが形成されると、液体がカバー12の内部に
侵入し、内部を腐食させたり、劣化させることになる。
【0058】そこで、図10に示すように、空気注入用
ボンベ41を、検出ヘッド11のガス抜き用の孔31に
接続し、カバー12の内部に所定の圧力の空気を注入す
る。そして、検出ヘッド11を水槽42内に溜められた
水43の内部に沈める。熱融着部12Cにピンホールが
ある場合、そこから空気が外部に出てくるため、これが
水43中において泡となって観察される。従って、ピン
ホールの有無を、簡単かつ確実に、また低コストで検査
することができる。
【0059】また、図8の実施例に示すように、投光用
光ファイバ14の端面aおよび受光用光ファイバ15の
端面eと、カバー12の内側の端面hとの間に隙間があ
ると、光がそこで反射する可能性が多くなる。そこで図
11に示すように、略同一の屈折率の耐熱性樹脂55を
ファイバホルダ13とカバー12の間に充填し、これら
を一体化することができる。
【0060】このようにすれば、端面hにおける反射を
軽減することができると同時に、高温下で使用された場
合において、投光用光ファイバ14と受光用光ファイバ
15が熱で劣化することを抑制することができる。
【0061】また、図8の実施例においては、投光用光
ファイバ14と受光用光ファイバ15が一旦交差した
後、角度θ1で広がるようになされている。このよう
に、光ファイバ14と15を交差するように配置する
と、図1に示したように交差させずに、所定の角度θ1
で広がるように配置する場合に比べて、光ファイバ1
4,15とカバー12(ファイバホルダ13)との距離
Lを小さくすることが可能となる。換言すれば、それだ
けカバー12の径を細くすることが可能となる。
【0062】このように、投光用光ファイバ14と受光
用光ファイバ15を交差して配置する場合、カバー12
の径を細くしても、これらを無理なく所定の角度で配置
することが可能となる。その結果、図12および図13
に示すように、両者を固定するためのファイバホルダ1
3の先端部を、別体のファイバ固定用ブロック51と
し、そこに、投光用光ファイバ14と受光用光ファイバ
15を結合するようにすることができる。このファイバ
固定用ブロック51の径は、上述したように、小さくて
よいことになる。
【0063】図14は、さらに他の実施例を表してい
る。この実施例においては、投光用光ファイバ14が、
その先端部近傍(検出ヘッド11側)においては、投光
用ガラス光ファイバ14Gで構成され、この投光用ガラ
ス光ファイバ14Gに、コネクタ61を用いて、投光用
プラスチック光ファイバ14Pが接続される構成となさ
れている。また、同様に、検出ヘッド11の近傍の受光
用光ファイバ15が、受光用ガラス光ファイバ15Gで
構成され、この受光用ガラス光ファイバ15Gにコネク
タ62を用いて、受光用プラスチック光ファイバ15P
が接続されている。
【0064】このように、検出ヘッド11側の光ファイ
バを、ガラスを素材とする光ファイバで構成することに
より、より耐熱性に優れた光ファイバを用いることが可
能となるため、高温下での使用が可能になる。
【0065】また、発光素子17からの光を検出ヘッド
11に案内するとともに、検出ヘッド11からの光を受
光素子18に案内する部分における光ファイバとして、
より弾力性に富み、比較的自由な状態に配置することが
可能なプラスチック光ファイバを用いることで、その長
さを容易に調節することが可能となる。また、全部をガ
ラス光ファイバで構成する場合に比べて、コストを低減
することが可能となる。
【0066】図15と図16は、コネクタ61(コネク
タ62)における投光用ガラス光ファイバ14Gと投光
用プラスチック光ファイバ14Pとの接続の、より詳細
な構成を示している。これらの図に示すように、投光用
プラスチック光ファイバの外皮14PCの一部を除去
し、投光用プラスチック光ファイバの芯14PA(クラ
ッドとコアの部分)を露出させる。そして、それを、ス
テンレスなどの金属よりなるセンタ止め金72に挿通す
る。同様に、投光用ガラス光ファイバの外皮14GCの
一部を除去し、投光用ガラス光ファイバの芯14GA
(クラッドとコアの部分)を露出させる。そして、それ
を、ステンレスなどの金属よりなるセンタ止め金71に
挿通する。
【0067】投光用ガラス光ファイバの芯14GAをセ
ンタ止め金71に挿通すると、図16に示すように、投
光用ガラス光ファイバの芯14GAの先端がセンタ止め
金71の端部から突出するようになるため、これを光学
研磨し、その端面を調整する。このことは、投光用プラ
スチック光ファイバ14Pを挿通したセンタ止め金72
においても同様である。
【0068】このようにして、端面を光学研磨したセン
タ止め金71と72を、やはりステンレスなどの金属よ
りなるセンタコネクタ73の内部に挿通し、両者の光学
研磨した端面同士を接合する。
【0069】このような接合は、コネクタ62側におい
ても同様に行われる。
【0070】このようにして、接合部を強固な金属で被
覆することで、取扱い時にテンションやショックが加え
られたとき、接合部の端面が離間したり、軸がずれたり
することが抑制される。
【0071】図17は、さらに他の実施例を表してい
る。この実施例においては、コネクタ61,62より後
方のプラスチックで構成されている投光用および受光用
プラスチック光ファイバ14P,15Pはそのまま露出
されているが、コネクタ61,62と検出ヘッド11の
間のガラスで構成されている投光用および受光用ガラス
光ファイバ14G,15Gは、その外周が金属スリーブ
81A,81Bで被覆されている。このように、金属ス
リーブ81A,81Bで被覆することで、ガラス光ファ
イバの強度をより向上させることができる。
【0072】これにより、図18に示すように、光ファ
イバを全て金属スリーブ81A,81Bで被覆する場合
に比べて、より低コスト化することが可能となるばかり
でなく、光ファイバの長さを任意の長さにカットして用
いることが容易となる。また、曲がりにくい金属スリー
ブ81A,81Bで全体を覆う場合に比べて、光ファイ
バをより自由な位置に配置することが可能となる。
【0073】図19は、さらに他の実施例を表してい
る。この実施例においては、検出ヘッド11の投光用光
ファイバ14と受光用光ファイバ15のうち、一方(こ
の実施例においては、投光用光ファイバ14)が、直径
の細い(例えば50μm)ガラス光ファイバを数100
本(例えば310本)ランダムに束ねた、投光用バンド
ルガラス光ファイバ14Bにより構成されている。これ
に対して、受光用光ファイバ15は、単芯の受光用ガラ
ス光ファイバ15Gが用いられている。
【0074】検出ヘッド11に対して投光する光を発生
する発光素子17、これを駆動する発光素子駆動回路9
1、検出ヘッド11からの光を受光する受光素子18、
並びに受光素子18の出力を検出する検出器19からな
る回路部101は、検出ヘッド11に対して着脱自在の
構成とされることが多い。
【0075】例えば、投光用光ファイバ14として、単
芯の光ファイバを用いると、図20に示すように、発光
素子17と投光用光ファイバ14との間の相対的取付位
置が、取付の度に変化するため、発光素子17から光フ
ァイバ14へ投光される光のプロファイルが取付位置に
対応して変化する。その結果、光ファイバ14から出射
される光のプロファイルも、取付位置に対応して変化す
る。このように、発光プロファイルが変化すると、検出
器19で検出する光量も変化するため、安定した検出動
作が困難になる。
【0076】これに対して、図21に示すように、例え
ば投光用光ファイバ14として、投光用バンドルガラス
光ファイバ14Bを用いると、光ファイバ14Bに対す
る発光素子17の取付位置が変化し、光ファイバ14B
に入射される光のプロファイルが、取付位置に対応して
変化したとしても、例えば直径が50μmのガラス光フ
ァイバ310本を束ねた、投光用バンドルガラス光ファ
イバ14Bの出射光プロファイルは、取付位置に拘ら
ず、ほぼ均一となる。これは、バンドル光ファイバが、
複数の光ファイバを規則正しく束ねたものではなく、ラ
ンダムに束ねたものであるためである。
【0077】図19の実施例においては、投光用光ファ
イバのみをバンドルガラス光ファイバで構成するように
したが、図22に示すように、受光用光ファイバ15
も、受光用バンドルガラス光ファイバ15Bで構成する
ことが可能である。このようにすれば、受光素子18と
受光用バンドルガラス光ファイバ15Bとの取付位置が
相対的に変化したとしても、比較的安定した光量を受光
することができる。
【0078】図23は、さらに他の実施例を表してい
る。この実施例においては、コネクタ61,62と検出
ヘッド11の間は、投光用バンドル光ファイバ14Bと
受光用バンドル光ファイバ15Bで構成されているが、
コネクタ61,62より後方は、単芯の投光用プラスチ
ック光ファイバ14Pと受光用プラスチック光ファイバ
15Pで構成されている。
【0079】図23の実施例においては、図1の実施例
における場合と同様に、投光用バンドル光ファイバ14
Bと受光用バンドル光ファイバ15Bの先端が単純に開
くように配置されているが、図24と図25に示すよう
に、図8に示した実施例における場合と同様に、両者が
一旦交差した後、所定の角度で開くように配置すること
もできる。この場合、各バンドル光ファイバ14B,1
5Bの先端は接着剤で固められ、ファイバ固定用ブロッ
ク51の孔に挿入される。
【0080】バンドル光ファイバは、1本1本が細いた
め、容易に所定の角度で曲げることが可能となる。ま
た、このとき発生する応力も小さいため、その先端を固
定するファイバ固定用ブロック51も、単芯の光ファイ
バを固定する場合に比べて、より薄型化することが可能
である。
【0081】図26と図27は、検出ヘッド11側をバ
ンドル光ファイバ14B,15Bで構成し、その後方を
プラスチック光ファイバ14P,15Pで構成した場合
のより具体的な構成例を示している。この実施例におい
ては、カバー12の先端が第1段円錐部fと第2段円錐
部gの2つの円錐部により構成されている。そして、投
光用バンドルガラス光ファイバ14Bと受光用バンドル
ガラス光ファイバ15Bは交差した後、所定の角度で開
くように、ファイバ固定用ブロック51に固定されてい
る。
【0082】また、カバー12は、先端部12Aと円柱
部12Bとに区分されており、両者は熱融着部12Cで
熱融着されている。
【0083】投光用バンドルガラス光ファイバ14B
(外皮を有していない)は、その先端が束ねられ、接着
剤で固められた後、センタ止め金71Aに挿通されてい
る。また、受光用バンドルガラス光ファイバ15B(外
皮を有していない)は、その先端が束ねられ、接着剤で
固められた後、センタ止め金71Bに挿通されている。
同様に、投光用プラスチック光ファイバ14Pの外皮1
4PCの一部が除去され、露出した芯14PAがセンタ
止め金72Aに挿通されている。また、受光用プラスチ
ック光ファイバ15Pの外皮15PCの一部が除去さ
れ、芯15PAが露出されている。そして、この芯15
PAがセンタ止め金72Bに挿通されている。センタ止
め金71Aと72Aは、センタコネクタ73A内に挿通
され、両者が接続されている。また、センタ止め金71
Bと72Bは、センタコネクタ73Bに挿通され、接合
されている。
【0084】投光用プラスチック光ファイバ14Pと受
光用プラスチック光ファイバ15Pは、ジョイントコネ
クタ123に固定され、このジョイントコネクタ123
が、ジョイントコネクタ122に接着されている。そし
て、このジョイントコネクタ122の先端が、ジョイン
トコネクタ121の大径部に接着されている。そしてジ
ョイントコネクタ121のネジ部121Aが、カバー1
2のネジ部12Aに螺合されている。ジョイントコネク
タ121,122,123は、例えばステンレスなどの
金属で形成されている。
【0085】図28は、図26と図27に示す実施例の
組立工程を表している。最初にステップS1において、
ジョイントコネクタ123をプラスチック光ファイバの
外皮14PC,15PCの先端に接着する。
【0086】次にステップS2において、プラスチック
光ファイバの芯14PA,15PAをセンタ止め金72
A,72Bに挿通接着し、さらにその先端を光学研磨す
る。
【0087】また、ステップS3においては、バンドル
ガラス光ファイバ14B,15Bをセンタ止め金71
A,71Bに挿通接着し、さらにその先端を光学研磨す
る。
【0088】次にステップS4において、先端を光学研
磨したセンタ止め金72A,72Bと71A,71B
を、それぞれセンタコネクタ73Aと73Bに挿通し、
接着する。
【0089】次にステップS5において、バンドルガラ
ス光ファイバ14B,15Bの先端(他端)をジョイン
トコネクタ122,121、円柱部12B、ファイバホ
ルダ13に順次挿通し、先端にファイバ固定用ブロック
51を接着する。
【0090】次にステップS6において、カバー12の
先端部12Aの内部にファイバ固定用ブロック51を挿
通し、さらにファイバホルダ13を挿通し、外周から加
圧、圧縮するとともに、加熱し、それらを結合させる。
【0091】次にステップS7において、カバー12の
先端部12Aと円柱部12Bとを熱融着部12Cにおい
て熱融着する。
【0092】また、ステップS8においては、ジョイン
トコネクタ123をジョイントコネクタ122に接着す
る。
【0093】さらにステップS9において、ジョイント
コネクタ122をジョイントコネクタ121に接着す
る。
【0094】またステップS10においては、ジョイン
トコネクタ121のネジ部121Aを、カバー12のネ
ジ部12Aに回転させながらねじ込む。
【0095】このように、ジョイントコネクタ122に
ジョイントコネクタ123を介して光ファイバを固定し
た状態において、ジョイントコネクタ122が固定され
ているジョイントコネクタ121をカバー12にネジ結
合することで、図30に誇張して示すように、バンドル
ガラス光ファイバ14B,15Bを螺旋状にねじること
ができる。このように、バンドルガラス光ファイバ14
B,15Bを螺旋状にねじって配置することで、例えば
この光電センサを高温下で使用し、カバー12が軸方向
に(図30において左右方向に)伸長したような場合、
バンドルガラス光ファイバ14B,15Bに対して余分
なテンションを与えないようにすることができる。
【0096】これに対して、例えば、このような螺旋状
にねじって配置しない構成にしておくと、カバー12が
軸方向に伸長したような場合に、バンドルガラス光ファ
イバ14B,15Bがテンションを受けて断線してしま
う恐れがある。本実施例においては、このような断線を
防止することができる。
【0097】
【発明の効果】以上の如く請求項1に記載の光電センサ
によれば、保護手段の先端部分を複数段の円錐型をなす
ように形成したので、先端部への液体などの付着を抑制
し、正確な検出動作が可能となる。
【0098】請求項2に記載の光電センサによれば、投
光手段と受光手段を、その先端が交差するようにしたの
で、より小型化が可能となる。
【0099】さらに、請求項3に記載の光電センサによ
れば、先端部近傍をガラス光ファイバで構成し、後方に
プラスチック光ファイバを接続するようにしたので、よ
り低コストで耐熱性に優れ、取扱いが容易で、任意の大
きさの光電センサを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光電センサの一実施例の構成を示す断
面図である。
【図2】本発明の光電センサの取付状態を説明する図で
ある。
【図3】図1の実施例の頂角θ2と角度θ1が適切でない
状態を説明する図である。
【図4】図1の実施例の頂角θ2と角度θ1が適切である
状態を説明する図である。
【図5】カバー12の他の構成例を示す図である。
【図6】図1と図5の実施例の特性を説明する図であ
る。
【図7】本発明の光電センサの他の実施例の構成を示す
断面図である。
【図8】本発明の光電センサの他の実施例の構成を示す
断面図である。
【図9】カバー12の組立を説明する図である。
【図10】カバー12の熱融着部の検査方法を説明する
図である。
【図11】本発明の光電センサの他の実施例の構成を示
す断面図である。
【図12】本発明の光電センサのさらに他の実施例の構
成を示す図である。
【図13】図12に示す実施例の一部の構成を示す斜視
図である。
【図14】本発明の光電センサの他の実施例の構成を示
す断面図である。
【図15】図14の実施例におけるコネクタ61の詳細
な構成を示す斜視図である。
【図16】図15の実施例におけるセンタ止め金と投光
用ガラス光ファイバ芯との接合状態を説明する斜視図で
ある。
【図17】本発明の光電センサの他の構成例を示す断面
図である。
【図18】図17と比較される構成を示す図である。
【図19】本発明の光電センサのさらに他の実施例の構
成を示す図である。
【図20】単芯の光ファイバの特性を説明する図であ
る。
【図21】バンドル光ファイバの特性を説明する図であ
る。
【図22】本発明の光電センサの他の実施例の構成を示
す図である。
【図23】本発明の光電センサの他の実施例の構成を示
す図である。
【図24】本発明の光電センサの他の実施例の構成を示
す図である。
【図25】図24の実施例の一部の構成を示す斜視図で
ある。
【図26】本発明の光電センサのさらに具体的な構成を
示す断面図である。
【図27】図26の実施例の正面の構成を示す図であ
る。
【図28】図26と図27に示す実施例の組立構成を説
明するフローチャートである。
【図29】図28に続くフローチャートである。
【図30】図26に示す実施例の内部のより詳細な構成
を示す図である。
【図31】従来の液面検出センサの一例の構成を示す断
面図である。
【符号の説明】
1 コア 2 クラッド 3,4 光ファイバ 5 球部 11 検出ヘッド 12 カバー 12A 先端部 12B 円柱部 13 ファイバホルダ 14 投光用光ファイバ 14G 投光用ガラス光ファイバ 14P 投光用プラスチック光ファイバ 15 受光用光ファイバ 15G 受光用ガラス光ファイバ 15P 受光用プラスチック光ファイバ 16 ファイバホルダ固定用チューブ 17 発光素子 18 受光素子 21 液槽 23 底面 31 孔 41 空気注入用ボンベ 51 ファイバ固定用ブロック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 新 京都府京都市右京区花園土堂町10番地 オ ムロン株式会社内 (72)発明者 高倉 毅 京都府京都市右京区花園土堂町10番地 オ ムロン株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発光素子から発生する光を導いて投光す
    る投光手段と、 前記投光手段から投光された光の反射光を受光して、受
    光素子に導く受光手段と、 前記投光手段と受光手段を覆って保護する、先端部分を
    円錐型とした保護手段と、 前記投光手段と受光手段を、その先端が所定の角度で開
    いた状態に固定する固定手段と、 を備える光電センサにおいて、 前記保護手段は、その先端部分が複数段の円錐型をなす
    ように形成され、各円錐部の頂角がそれぞれ異なる所定
    の角度とされていることを特徴とする光電センサ。
  2. 【請求項2】 発光素子から発生する光を導いて投光す
    る投光手段と、 前記投光手段から投光された光の反射光を受光して、受
    光素子に導く受光手段と、 前記投光手段と受光手段を覆って保護する、先端部分を
    円錐型とした保護手段と、 前記投光手段と受光手段を、その先端が所定の角度で開
    いた状態に固定する固定手段と、 を備える光電センサにおいて、 前記投光手段と受光手段は、その先端が交差しているこ
    とを特徴とする光電センサ。
  3. 【請求項3】 発光素子から発生する光を導いて投光す
    る投光用光ファイバと、 前記投光用光ファイバから投光された光の反射光を受光
    して、受光素子に導く受光用光ファイバと、 前記投光用光ファイバと受光用光ファイバを覆って保護
    する、先端部分を円錐型とした保護手段と、 前記投光用光ファイバと受光用光ファイバを、その先端
    が所定の角度で開いた状態に固定する固定手段と、 を備える光電センサにおいて、 前記投光用光ファイバと受光用光ファイバは、その先端
    部近傍がガラス光ファイバにより構成され、 前記ガラス光ファイバは、プラスチック光ファイバに接
    続されていることを特徴とする光電センサ。
  4. 【請求項4】 前記投光用光ファイバと受光用光ファイ
    バの少なくとも一方の一部は、バンドルガラス光ファイ
    バであることを特徴とする請求項3に記載の光電セン
    サ。
  5. 【請求項5】 前記ガラス光ファイバは、少なくともそ
    の一部が、螺旋状にひねられていることを特徴とする請
    求項3または4に記載の光電センサ。
  6. 【請求項6】 前記ガラス光ファイバとプラスチック光
    ファイバの接続部を被覆し、前記保護手段にネジ結合さ
    れている接続部被覆手段をさらに備えることを特徴とす
    る請求項5に記載の光電センサ。
  7. 【請求項7】 前記保護手段は、先端部と円柱部とを融
    着して一体化されていることを特徴とする請求項1乃至
    6のいずれかに記載の光電センサ。
  8. 【請求項8】 前記ガラス光ファイバは、少なくともそ
    の一部が、金属スリーブで被覆されていることを特徴と
    する請求項3乃至7のいずれかに記載の光電センサ。
  9. 【請求項9】 前記保護手段は、ガスぬきのための孔を
    有することを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記
    載の光電センサ。
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