JP2011032592A - ジェットルームにおける緯糸検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】経糸列を掻き分けて経糸の開口内に対して出入りする支持部材に設けられる光ファイバーの破損や摩耗を回避する。
【解決手段】ホルダ27の小径筒部28の筒内にはロッド形状の支持筒20が挿通されている。ホルダ27の大径筒部29の筒内には金属製の継ぎ手30A,30Bが収容されている。継ぎ手30Aの第1嵌入孔31には投光用グラスファイバー22の基端部が嵌入されており、継ぎ手30Bの第1嵌入孔32には受光用グラスファイバー23の基端部が嵌入されている。継ぎ手30Aの第2嵌入孔33には投光用プラスチックファイバー35の先端部が嵌入されており、継ぎ手30Bの第2嵌入孔34には受光用プラスチックファイバー36の先端部が嵌入されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、流体の噴射によって緯糸を緯入れし、緯入れされた緯糸をスレイ上の筬羽によって筬打ちするジェットルームにおける緯糸検出装置に関する。
織物品質に大きな影響を与える緯糸の飛走状態を探るための緯糸検知装置が特許文献1,2,3に開示されている。
特許文献1に開示の緯糸検知装置では、経糸列をかき分けて経糸の開口内に対して出入りするエアガイド型の支持部材内に投光用光ファイバー及び受光用光ファイバーを設けた実施形態が開示されている。投光用光ファイバー及び受光用光ファイバーは、筬打ち動作に伴って緯糸がエアガイド型の支持部材の空気案内孔から抜けてゆく間隙を挟んで対向しており、緯糸が間隙を通過するときに投光用光ファイバーと受光用光ファイバーとの間の光線を横切る。これにより、緯糸の検出が行われる。
特許文献1では、投光素子である発光ダイオード及び受光素子であるホトトランジスタが保持梁(スレイ)内に収納されているが、このような収納構造は、筬打ち運動する質量を増やし、織機の高速化の上で好ましくない。
特許文献2に開示の緯糸検知装置では、筬羽の間に筬羽型のセンサ本体が設けられており、センサ本体内には投光用光ファイバー及び受光用光ファイバーが設けられている。投光用光ファイバー及び受光用光ファイバーは、緯糸飛走用の凹部を挟んで対向しており、緯糸が該凹部を通過するときに投光用光ファイバーと受光用光ファイバーとの間の光線を横切る。これにより、緯糸の検出が行われる。
特許文献2では、光送信モジュール及び光受信モジュールが織機本体(固定部)に設けられており、特許文献1におけるような問題は生じない。又、固定部に設けられた光送信モジュール及び光受信モジュールに至る光ファイバーとしては、振動及び曲げに強いプラスチックファイバーが用いられている。
特許文献3に開示の緯糸検知装置では、経糸列をかき分けて経糸の開口内に対して出入りする支持部材内に投光用光ファイバー及び受光用光ファイバーを設けた実施形態が開示されている。飛走する緯糸の先端部が投光用光ファイバーの投射領域に到達すると、投光用光ファイバーの先端面(投光面)から投射された投光が緯糸の先端部から反射されて受光用光ファイバーの先端面(受光面)で受光される。
特開昭53−49163号公報 特開平2−234959号公報 特開平5−71046号公報
特許文献3に開示の緯糸検知装置において、不動配置される固定部に発光素子及び受光素子を設けた場合、特許文献2に開示の緯糸検知装置に用いられるプラスチックファイバーを特許文献3の光ファイバーとして用いれば、織機の筬打ち運動に伴う光ファイバーの破損の回避に有効である。
しかし、特許文献3における光ファイバーは、経糸列をかき分けて経糸の開口内に対して出入りする支持部材の先端から先端面が露出しており、支持部材の先端が経糸列をかき分けて経糸の開口内に入り込む毎に経糸が光ファイバーの先端面を擦過する。そのため、光ファイバーとしてプラスチックファイバーを用いた場合には、光ファイバーの先端面が摩耗し、良好な緯糸検出を行なうことができなくなる。
本発明は、経糸列を掻き分けて経糸の開口内に対して出入りする支持部材に設けられる光ファイバーの破損や摩耗を回避することを目的とする。
本発明は、流体の噴射によって緯入れされた緯糸がスレイ上の筬羽によって筬打ちされ、経糸列の間から経糸の開口内に対して出入り可能な支持部材が前記スレイに設けられており、不動配置される固定部に固定された投受光器から前記支持部材の前記飛走通路側端部まで前記筬羽に形成される緯糸の飛走通路に対向して投光用光ファイバーと受光用光ファイバーとの少なくとも一方の光ファイバーが設けられているジェットルームにおける緯糸検出装置を対象とし、請求項1の発明では、前記光ファイバーは、前記飛走通路側のグラスファイバーと、前記投受光器側のプラスチックファイバーとからなり、前記グラスファイバーと前記プラスチックファイバーとは、光学的に接続されている。
光ファイバーの飛走通路側にグラスファイバーが用いられるため、経糸との擦れによる摩耗が防止される。又、光ファイバーの投受光器側にプラスチックファイバーが用いられるため、不動配置される固定部に固定された投受光器に光ファイバーを繋げても、織機の筬打ち運動に伴う光ファイバーの破損が回避される。
好適な例では、前記グラスファイバーと前記プラスチックファイバーとは、面接合されている。
このような面接合は、グラスファイバーとプラスチックファイバーとの光学的な接続に関して好ましい。
好適な例では、前記グラスファイバー及び前記プラスチックファイバーの接合面における光軸は、互いに一致させてある。
このような光軸一致は、グラスファイバーとプラスチックファイバーとの光学的な接続に関して好ましい。
好適な例では、前記グラスファイバーと前記プラスチックファイバーとは、前記グラスファイバーの端部を嵌入する第1嵌入孔と、前記プラスチックファイバーの端部を嵌入する第2嵌入孔とを有する継ぎ手を介して連結されており、前記第1嵌入孔と前記第2嵌入孔とは、連通している。
このような継ぎ手の存在は、グラスファイバーとプラスチックファイバーとの光学的な接続を確実にする上で好ましい。
好適な例では、前記継ぎ手は、前記支持部材に内蔵されている。
継ぎ手は、接着剤等の止着手段を用いて支持部材内で支持部材に固定でき、グラスファイバーとプラスチックファイバーとの光学的な接続の維持が確実に行える。
本発明は、経糸列を掻き分けて経糸の開口内に対して出入りする支持部材に設けられる光ファイバーの破損や摩耗を回避することができるという優れた効果を奏する。
第1の実施形態を示す斜視図。 (a)は、プラスチックファイバーを示す側断面図。(b)は、緯入れ用補助ノズル及び電磁開閉弁を示す側断面図。 (a)は、支持部材を示す側断面図。(b)は、緯入れ用補助ノズルを示す側断面図。 (a)は、支持部材を示す側断面図。(b)は、部分拡大側断面図。(c)は、図4(b)のA−A線断面図。 (a)は、部分平断面図。(b)は、部分側断面図。 第2の実施形態を示し、((a)は、支持部材を示す側断面図。(b)は、部分拡大側断面図。(c)は、図6(b)のB−B線断面図。
以下、本発明を具体化した第1の実施形態を図1〜図5に基づいて説明する。
図1に示すように、緯糸Yは、スレイ11上の緯入れ用メインノズル12のエア(流体)噴射によって経糸Tの開口内へ射出される。経糸Tの開口内へ射出された緯糸Yは、スレイ11の前面の装着面111に列設された複数の緯入れ用補助ノズル13のエア(流体)のリレー噴射によって、変形筬14の筬羽141に形成された飛走通路142内を飛走する。
図2(b)に示すように、緯入れ用補助ノズル13の噴射孔131〔図5(a)参照〕からのエア噴射は、電磁開閉弁38の開閉によって制御される。緯入れ用補助ノズル13は、織機のブレストビーム37に取り付けられた電磁開閉弁38を介して図示しない圧力エア供給源に接続されている。電磁開閉弁38が開状態にされると、圧力エア供給源の圧力エアが緯入れ用補助ノズル13へ供給される。ブレストビーム37は、織機の骨格を構成する左右のサイドフレーム(図示略)に架設されている。
所定長の緯糸Yが緯入れされた後、飛走通路142内の緯糸Yは、スレイ11と一体的に揺動する変形筬14の筬羽141によって織布Wの織前W1に筬打ちされる。
図3(a),(b)に示すように、装着面111には支持溝16がスレイ11の長手方向に沿って形成されている。支持溝16は、装着面111側の幅狭部161と奥側の幅広部162と段差163とからなる。幅狭部161と幅広部162との段差163は、装着面111に対して平行である。
図3(a)に示すように、装着面111には複数の支持ブロック17が接合されている。支持ブロック17には一対のボルト18が挿通されている。各ボルト18のねじ部181の先端部は、支持ブロック17から突出し、これらの突出端部にはロックナット19が螺着されている。ボルト18の六角柱形状の頭部182は、幅広部162内に収容されている。頭部182の角部が幅広部162の壁面に当接するため、ロックナット19の締め付けが行える。ロックナット19の締め付けにより頭部182が段差163に圧接され、支持ブロック17がスレイ11に固定される。支持ブロック17は、スレイ11の長手方向(図1に矢印Pで示す緯入れ方向)へ取り付け位置を変更できる。
なお、図3(b)に示すように、緯入れ用補助ノズル13を支持する支持ブロック15は、スレイ11に支持ブロック17を取り付けるための手段(ボルト18及びロックナット19)と同じ手段によってスレイ11に取り付けられている。図2(b)に示すように、緯入れ用補助ノズル13の先端部は、スレイ11の揺動に伴って経糸Tの列の間から経糸Tの開口内に対して出入り可能である。
図4(a)に示すように、支持ブロック17には筒形状のホルダ27が固定して支持されている。ホルダ27は、上部側の小径筒部28と、下部側の大径筒部29とからなり、大径筒部29は、小径筒部28よりも大径である。小径筒部28の筒内にはロッド形状の支持筒20が挿通されている。図2(a)及び図5(a)に示すように、支持筒20の先端部24は、スレイ11の揺動に伴って経糸Tの列の間から経糸Tの開口内に対して出入り可能である。ホルダ27及び支持筒20は、経糸Tの列の間から経糸Tの開口内に対して出入り可能な支持部材を構成する。
図4(b)に示すように、大径筒部29の筒内には金属製の投光用の継ぎ手30A及び受光用の継ぎ手30Bが収容されている。継ぎ手30Aは、大径筒部29の筒方向に延びる第1嵌入孔31と、大径筒部29の筒方向に延びる第2嵌入孔33とを備えている。継ぎ手30Bは、大径筒部29の筒方向に延びる第1嵌入孔32と、大径筒部29の筒方向に延びる第2嵌入孔34とを備えている。横断面円形の第1嵌入孔31,32は、継ぎ手30A,30Bの上面に開放するガイドテーパ311,321を備えており、横断面円形の第2嵌入孔33,34は、継ぎ手30A,30Bの下面に開放するガイドテーパ331,341を備えている。第1嵌入孔31と第2嵌入孔33とは、同径であって互いに連通しており、第1嵌入孔32と第2嵌入孔34とは、同径であって互いに連通している。
図5(a)に示すように、支持筒20は、一対の分割片25,26を結合して構成されている。
図5(b)に示すように、支持筒20内には収容空間21が形成されており、収容空間21には投光用グラスファイバー22及び受光用グラスファイバー23が収容されている。投光用グラスファイバー22は、複数のグラスファイバー要素220を束ねたマルチグラスファイバーであり、受光用グラスファイバー23は、複数のグラスファイバー要素230を束ねたマルチグラスファイバーである。
図4(a),(b)に示すように、継ぎ手30Aの第1嵌入孔31には投光用グラスファイバー22の基端部(飛走通路142とは反対側の端部)がガイドテーパ311から嵌入されており、第1嵌入孔32には受光用グラスファイバー23の基端部がガイドテーパ321から嵌入されている。継ぎ手30Bの第2嵌入孔33には投光用プラスチックファイバー35の先端部(投光用グラスファイバー22側の端部)がガイドテーパ331から嵌入されており、第2嵌入孔34には受光用プラスチックファイバー36の先端部(受光用グラスファイバー23側の端部)がガイドテーパ341から嵌入されている。投光用プラスチックファイバー35は、複数のプラスチックファイバー要素350を束ねたマルチプラスチックファイバーであり、受光用プラスチックファイバー36は、複数のプラスチックファイバー要素360を束ねたマルチプラスチックファイバーである。プラスチックファイバー要素350,360は、例えば、アクリル樹脂、ポリカーボネート等の光透過性に優れたプラスチックファイバーである。
投光用グラスファイバー22の基端面222(接合面)と投光用プラスチックファイバー35の先端面351(接合面)とは、面接合されており、受光用グラスファイバー23の基端面232(接合面)と受光用プラスチックファイバー36の先端面361(接合面)とは、面接合されている。投光用グラスファイバー22の光軸L1と、投光用プラスチックファイバー35の光軸L2とは、基端面222と先端面351とにおいて一致している。受光用グラスファイバー23の光軸L3と、受光用プラスチックファイバー36の光軸L4とは、基端面232と先端面361とにおいて一致している。つまり、第1嵌入孔31の中心軸310と第2嵌入孔33の中心軸330とは、一致させてあり、第1嵌入孔32の中心軸320と第2嵌入孔34の中心軸340とは、一致させてある。
図4(b),(c)に示すように、継ぎ手30A,30Bは、大径筒部29の筒内に充填された接着剤40によって固定されている。接着剤40は、継ぎ手30A,30B内において、投光用グラスファイバー22の基端部、受光用グラスファイバー23の基端部、投光用プラスチックファイバー35の先端部及び受光用プラスチックファイバー36の先端部を固定している。又、接着剤40は、支持筒20の筒内においても、投光用グラスファイバー22の基端部及び受光用グラスファイバー23の基端部を固定している。
図1及び図2(a)に示すように、不動配置される固定部としてのブレストビーム37には投受光器39が取り付けられている。投光用プラスチックファイバー35の基端部(投受光器39側の端部)は、投受光器39内の投光部(例えば発光ダイオード)に接続されており、受光用プラスチックファイバー36の基端部は、投受光器39内の光電変換部に接続されている。
図5(b)に示すように、投光用グラスファイバー22の先端面221(飛走通路142側の端面)は、収容空間21の露出孔211から露出しており、受光用グラスファイバー23の先端面231は、収容空間21の露出孔212から露出している。前記投光部における発光は、投光用プラスチックファイバー35及び投光用グラスファイバー22を経由して投光用グラスファイバー22の先端面221に至る。投光用グラスファイバー22を通ってきた光は、先端面221から飛走通路142に向けて投射される。
図5(a)に示すように、投光用グラスファイバー22の投光領域Xは、飛走通路142の途中にあり、受光用グラスファイバー23の先端面231は、飛走通路142の一部である投光領域Xに対向するように配置される。飛走通路142を飛走してきた緯糸Yの先端部が投光領域Xに到達すると、投光用グラスファイバー22から投射された光が緯糸Yの先端部に当たって反射する。緯糸Yの先端部から反射された光の一部は、受光用グラスファイバー23の先端面231によって受光される。
先端面231によって受光された光は、受光用グラスファイバー23及び受光用プラスチックファイバー36を経由して前記光電変換部に到達し、該光電変換部は、受光量に応じた電気信号を制御部(図示略)に出力する。制御部は、この電気信号の入力に基づいて、投光用グラスファイバー22の投光領域Xへの緯糸Yの先端の到達タイミングを把握する。この把握された緯糸Yの先端の到達タイミングの情報は、例えば今後の緯入れ時における緯入れ用補助ノズル13の噴射タイミングや噴射期間の制御、緯糸ブレーキの制御等に利用される。
投光用プラスチックファイバー35は、投受光器39から支持筒20に至る光ファイバーの基端側(投受光器39側)の光ファイバーである。投光用グラスファイバー22は、投受光器39から支持筒20に至る光ファイバーの先端側(投光領域X側)の光ファイバーである。受光用プラスチックファイバー36は、投受光器39から支持筒20に至る光ファイバーの基端側の光ファイバーであり、受光用グラスファイバー23は、投受光器39から支持筒20に至る光ファイバーの先端側の光ファイバーである。投光用プラスチックファイバー35及び受光用プラスチックファイバー36の投受光器39からホルダ27に至る部分は、織機の筬打ち運動に伴って繰り返し撓み変形する。
第1の実施形態では以下の効果が得られる。
(1)投受光器39から支持筒20に至る光ファイバーの先端側(投光領域X側)に投光用グラスファイバー22及び受光用グラスファイバー23が用いられるため、経糸Tとの擦れによる摩耗が防止される。
ブレストビーム37という固定部に固定された投受光器39とスレイ11と共に揺動するホルダ27との間の光ファイバー(投光用プラスチックファイバー35及び受光用プラスチックファイバー36)は(投受光器39側の光ファイバーは)、織機の筬打ち運動に伴って繰り返し撓み変形する。しかし、投光用プラスチックファイバー35及び受光用プラスチックファイバー36は繰り返し撓み変形に対する耐久性に優れているため、織機の筬打ち運動に伴う破損が回避される。
(2)投光用グラスファイバー22の基端面222と投光用プラスチックファイバー35の先端面351とが面接合されており、受光用グラスファイバー23の基端面232と受光用プラスチックファイバー36の先端面361とが面接合されている。投光用グラスファイバー22と投光用プラスチックファイバー35とのこのような面接合は、投光用グラスファイバー22と投光用プラスチックファイバー35との光学的な接続、つまり先端面351,361と基端面222,232との間の良好な光透過性をもたらす接続に関して好ましい。又、受光用グラスファイバー23と受光用プラスチックファイバー36とのこのような面接合は、受光用グラスファイバー23と受光用プラスチックファイバー36との光学的に良好な接続、つまり良好な光透過性をもたらす接続に関して好ましい。
(3)投光用グラスファイバー22の基端面222における光軸L1と、投光用プラスチックファイバー35の先端面351における光軸L2とは、一致させてあり、受光用グラスファイバー23の基端面232における光軸L3と、受光用プラスチックファイバー36の先端面361における光軸L4とは、一致させてある。投光用グラスファイバー22と投光用プラスチックファイバー35との光軸一致は、投光用グラスファイバー22と投光用プラスチックファイバー35との光学的に良好な接続に関して好ましい。又、受光用グラスファイバー23と受光用プラスチックファイバー36との光軸一致は、受光用グラスファイバー23と受光用プラスチックファイバー36との光学的に良好な接続に関して好ましい。
(4)第1嵌入孔31及び第2嵌入孔33を備えた継ぎ手30Aの存在は、投光用グラスファイバー22と投光用プラスチックファイバー35との光学的に良好な接続(面接合)を確実にする上で好ましい。又、第1嵌入孔32及び第2嵌入孔34を備えた継ぎ手30Bの存在は、受光用グラスファイバー23と受光用プラスチックファイバー36との光学的に良好な接続(面接合)を確実にする上で好ましい。
(5)継ぎ手30A,30Bは、ホルダ27内で接着剤40によってホルダ27に固定されており、継ぎ手30A,30Bを固定する接着剤40は、投光用グラスファイバー22,投光用プラスチックファイバー35及び受光用グラスファイバー23,受光用プラスチックファイバー36を嵌入孔31,32,33,34内で固定している。継ぎ手30A,30Bの存在は、投光用グラスファイバー22,投光用プラスチックファイバー35の光学的な接続(面接合)の維持、及び受光用グラスファイバー23,受光用プラスチックファイバー36の光学的な接続(面接合)の維持に寄与する。
(6)緯糸検出精度は、投光用グラスファイバー22及び受光用グラスファイバー23の先端面が平面に近いほど、高くなる。複数本のグラスファイバー要素220,230を束ねたマルチ構成のグラスファイバー22,23では、投光用グラスファイバー22及び受光用グラスファイバー23の先端面が仮に曲面形状になっていても、各グラスファイバー要素220,230の先端面の面形状が平面に近づき、緯糸検出精度が向上する。
次に、図6(a),(b),(c)の第2の実施形態を説明する。第1の実施形態と同じ構成部には同じ符合を用い、その詳細説明は省略する。
第2の実施形態では、第1嵌入孔31,32及び第2嵌入孔33,34は、単一の継ぎ手30Cに形成されている。投光用グラスファイバー22の径と投光用プラスチックファイバー35の径とが異なっており、受光用グラスファイバー23の径と受光用プラスチックファイバー36の径とが異なっている。図示の例では、投光用プラスチックファイバー35の径が投光用グラスファイバー22の径より大きく、受光用プラスチックファイバー36の径が受光用グラスファイバー23の径より大きい。このような径の違いは、例えば支持筒20内に比べて収容スペースに余裕のある大径筒部29内に入れられるプラスチックファイバー35,36の径をグラスファイバー22,23の径よりも大きくできることや、プラスチックファイバー35,36とグラスファイバー22,23との光透過性の違い等に応じたものである。
このような径の違いに合わせて、継ぎ手30Cの第1嵌入孔31の径と第2嵌入孔33の径とが異ならせてあり、第1嵌入孔32の径と第2嵌入孔34の径とが異ならせてある。第1嵌入孔31の中心軸310と第2嵌入孔33の中心軸330とは、一致させてあり、第1嵌入孔32の中心軸320と第2嵌入孔34の中心軸340とは、一致させてある。つまり、光軸L1と光軸L2とは、基端面222と先端面351とにおいて一致させてあり、光軸L3と光軸L4とは、基端面232と先端面361とにおいて一致させてある。
投光用グラスファイバー22の径と投光用プラスチックファイバー35の径とが異なっており、受光用グラスファイバー23の径と受光用プラスチックファイバー36の径とが異なっているが、光軸L1,L2の一致性、及び光軸L3,L4の一致性が第1の実施形態における(3)項と同様の効果をもたらす。
本発明では以下のような実施形態も可能である。
○継ぎ手30A,30B,30Cがホルダ27に固定してあれば、継ぎ手30A,30B,30Cがホルダ27外にはみ出していてもよい。
○投光用グラスファイバー22と投光用プラスチックファイバー35との接続、及び受光用グラスファイバー23と受光用プラスチックファイバー36との接続を、透明な接着剤を用いて行なってもよい。
○支持筒20とホルダ27とを一体形成してもよい。
○基端部側のプラスチックファイバーは単線の光ファイバーを用いてもよい。
○投光用光ファイバーと受光用光ファイバーとを隣接する別々の支持部材に分けて設けるようにしてもよい。
前記した実施形態から把握できる技術思想について以下に記載する。
(イ)前記光ファイバーは、複数のファイバー要素を束ねて構成されている請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のジェットルームにおける緯糸検出装置。
複数本のファイバーを束ねたマルチ構成では、単一の光ファイバーを用いた場合に比べて緯糸検出精度が向上する。
141…筬羽。142…飛走通路。20…支持部材を構成する支持筒。211,212…露出孔。21…収容空間。22…投光用グラスファイバー。23…受光用グラスファイバー。220,230…グラスファイバー要素。222,232…接合面としての基端面。27…支持部材を構成するホルダ。30A,30B,30C…継ぎ手。31…第1嵌入孔。32…第1嵌入孔。33…第2嵌入孔。34…第2嵌入孔。35…投光用プラスチックファイバー。36…受光用プラスチックファイバー。350,360…プラスチックファイバー要素。351,361…接合面としての先端面。37…固定部としてのブレストビーム。Y…緯糸。T…経糸。P…緯入れ方向。L1,L2,L3,L4…光軸。

Claims (5)

  1. 流体の噴射によって緯入れされた緯糸がスレイ上の筬羽によって筬打ちされ、経糸列の間から経糸の開口内に対して出入り可能な支持部材が前記スレイに設けられており、不動配置される固定部に固定された投受光器から前記支持部材の飛走通路側端部まで前記筬羽に形成される緯糸の飛走通路に対向して投光用光ファイバーと受光用光ファイバーとの少なくとも一方の光ファイバーが設けられているジェットルームにおける緯糸検出装置において、
    前記光ファイバーは、前記飛走通路側のグラスファイバーと、前記投受光器側のプラスチックファイバーとからなり、前記グラスファイバーと前記プラスチックファイバーとは、光学的に接続されているジェットルームにおける緯糸検出装置。
  2. 前記グラスファイバーと前記プラスチックファイバーとは、面接合されている請求項1に記載のジェットルームにおける緯糸検出装置。
  3. 前記グラスファイバー及び前記プラスチックファイバーの接合面における光軸は、互いに一致させてある請求項2に記載のジェットルームにおける緯糸検出装置。
  4. 前記グラスファイバーと前記プラスチックファイバーとは、前記グラスファイバーの端部を嵌入する第1嵌入孔と、前記プラスチックファイバーの端部を嵌入する第2嵌入孔とを有する継ぎ手を介して連結されており、前記第1嵌入孔と前記第2嵌入孔とは、連通している請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のジェットルームにおける緯糸検出装置。
  5. 前記継ぎ手は、前記支持部材に内蔵されている請求項4に記載のジェットルームにおける緯糸検出装置。
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