JPH07158868A - 温水マット式床暖房装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 温水マットを熱源機から取り外す際に、水が
こぼれないような温水マット式暖房装置を提供する。 【構成】 温水循環路１を内蔵したマット２と、マット
２が連絡ホース３により着脱自在に連結される熱源機４
とより成る。熱源機４内には水タンク５、ポンプ６及び
熱交換器７を経て連結ソケット８に至る送り側配管９
と、８から５に至る戻り側配管１０とを設けた床暖房装
置において、送り側配管９の熱交換器７と８との間から
第一の三方弁１１を介して分岐した第一の分岐配管１２
を５へ還流させると共に、１０から第二の三方弁１３を
介して分岐した第二の分岐配管１４を送り側配管９の水
タンク５とポンプ６との間へ合流させ、更に水タンク５
と上記合流点との間に電磁弁１５を介装して、水抜き運
転時にはマット２内の水を両三方弁１１，１３及び両岐
管１２・１４を通じてポンプ６により水タンク５内に収
納するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は床に敷設したマット内に
温水を循環させるようにした床暖房装置に関するもので
ある。

【０００２】

【従来の技術】図３は従来のこの種の温水マット式床暖
房装置を示したもので、柔軟な材料で形成されたマット
内にホースをジグザグに埋設して温水循環路１を形成し
てなる温水マット２と、この温水マット２を連結ホース
３によって着脱自在に連結するようにした熱源機４とよ
りなり、熱源機４内には水タンク５からポンプ６及びガ
スバーナ１９を用いた熱交換器７を経て連結ソケット８
に至る送り側配管９と、連結ソケット８から水タンク５
に至る戻り側配管１０とが設けられたものであり、大が
かりな設置工事が不要で、畳の上にも設置でき、ユーザ
自身で簡単に移設あるいは収納ができるものである。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし上述の従来構成
においては、熱源機４と温水マット２を分離して収納あ
るいは移設するため、連結ホース３を連結ソケット８か
ら取り外す際に、マット２内の温水循環路１及び熱源機
４内の配管９，１０に溜っている水がこぼれて床や畳を
濡らすという問題があり、また温水マット２内のジグザ
グの温水ホースから完全に水を抜くのは容易でないため
に、収納保管中に水が漏れるという問題があった。本発
明は上記の問題点を解消し、移設あるいは収納の際に水
がこぼれるおそれがなく、また温水マット内の水抜きを
完全に行うことのできる床暖房装置の熱源機の構造を提
供することを目的とするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明による温水マット
式床暖房装置は、図１に示すように、温水循環路１を内
蔵したマット２と、該マット２が連結ホース３により着
脱自在に連結される熱源機４とよりなり、熱源機４内に
は水タンク５からポンプ６及び熱交換器７を経て連結ソ
ケット８に至る送り側配管９と、連結ソケット８から水
タンク５に至る戻り側配管１０とを設けた床暖房装置に
おいて、送り側配管９の熱交換器７と連結ソケット８と
の間から第一の三方弁１１を介して分岐した第一の分岐
配管１２を水タンク５へ還流させると共に、戻り側配管
１０から第二の三方弁１３を介して分岐した第二の分岐
配管１４を送り側配管９の水タンク５とポンプ６との間
へ合流させ、更に水タンク５と上記合流点ａとの間に電
磁弁１５を介装して、水抜き運転時にはマット２内の水
を両三方弁１１，１３及び両分岐配管１２，１４を通じ
てポンプ６により水タンク５内に収納するようにしたも
のである。

【０００５】

【作用】水抜き運転時には、図２に示すように、両三方
弁１１，１３を分岐側へ切り換えると共に電磁弁１５を
閉じてポンプ６を運転し、温水マット２内の水を吸引し
て、温水マット２→戻り側配管１０→第二の分岐配管１
４→ポンプ６→熱交換器７→第一の三方弁１１→第一の
分岐配管→水タンク５の経路で水タンク６内に収納す
る。このとき温水マット２の反対側からは空気を入れて
やる必要があるが、それにはポンプ６を作動させると同
時に、送り側連結ホース３の先端を連結ソケット８から
外すようにしてもよく、また送り側の連結ソケット８部
分に真空弁１６を設けてもよい。真空弁１６は管内が負
圧になると空気を吸い込むので、水抜き運転時に連結ホ
ース３を外すのと同等の効果を奏し得るからである。

【０００６】

【実施例】図１〜２は本発明の一実施例を示したもの
で、温水循環路１として温水ホースがジグザグ状に埋設
された温水マット２が、連結ホース３により熱源機４に
着脱自在に連結されており、熱源機４内には、水タンク
５からポンプ６及びガスバーナ１７によって水を加熱す
る熱交換器７を経て送り側連結ソケット８に至る送り側
配管９と、戻り側連結ソケット８から水タンク５に至る
戻り側配管１０が設けられている。送り側配管９の熱交
換器７と連結ソケット８との間から、第一の三方弁１１
によって第一の分岐配管１２が分岐しており、この分岐
配管１２の他端は水タンク５の上部に接続されている。
また戻り側配管１０からは第二の三方弁１３により第二
の分岐配管１４が分岐し、この第二の分岐配管１４の他
端は送り側配管９の水タンク５とポンプ６との間に接続
されている。更に水タンク５と上記合流点ａとの間に電
磁弁１５が介装されており、水抜き運転時にはマット２
内の水が両三方弁１１，１３及び両分岐配管１２，１４
を通じてポンプ６により水タンク５内に収納されるよう
になっている。なお水タンク５には手動の水抜きバルブ
１８が設けられており、温水マット２の枚数が多く水抜
きにより水タンク５が満水になるような場合には、この
水抜きバルブ１８を開いてバケツ等で水を受けて捨てれ
ばよい。

【０００７】図１は床暖房運転時の状態を示したもの
で、三方弁１１，１３はいずれも本流側が開き、電磁弁
１５も開通しているので、水タンク５の水が熱交換器７
で加熱され、ポンプ６によって温水マット２へ送出さ
れ、温水マット２を暖めて温度低下した水が連結ホース
３を経て熱源機４の戻り側配管に戻ってくる。このとき
分岐配管１２及び１４内には、温水は流れず常温の水が
溜っている。次に水抜き運転時には、図２に示すよう
に、両三方弁１１，１３が分岐側へ切り換えられ、電磁
弁１５が閉じられる。この状態で、熱交換器７のガスバ
ーナ１７は燃焼させずにポンプ６のみを運転すると、温
水マット２内の水は、温水マット２→戻り側配管１０→
第二の分岐配管１４→ポンプ６→熱交換器７→第一の三
方弁１１→第一の分岐配管→水タンク５の経路で流れ
て、水タンク５内に収納される。このとき三方弁１１以
降の送り側配管９と送り側の連結ホース３内が負圧にな
るために、真空弁１６が作動して配管内に空気が吸い込
まれ、ポンプ６による水の吸引が可能になる。なお真空
弁１６は必ずしも必要でなく、その場合にはポンプ６を
作動させると同時に、送り側連結ホース３の先端を連結
ソケット８から外すようにしてもよい。

【０００８】

【発明の効果】本発明によれば上述のように、三方弁１
１，１３及び電磁弁１５を追加するという比較的簡単な
構成により、既設のポンプ６と水タンク５を利用して温
水マット２内の水を空にすることができるので、収納・
移設のため温水マット２を熱源機から取り外す際に、連
結ホース３から水がこぼれるおそれがなく、また温水マ
ット２内のジグザグの温水ホースから完全に水抜きがで
きるので、収納保管中に水が漏れるおそれがないという
利点がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例の通常運転時の状態を示す配
管系統図。

【図２】同上の水抜き運転時の状態を示す配管系統図。

【図３】従来例の配管系統図。

【符号の説明】

１ 温水循環路 ２ 温水マット ３ 連結ホース ４ 熱源機 ５ 水タンク ６ ポンプ ７ 熱交換器 ８ 連結ソケット ９ 送り側配管 １０ 戻り側配管 １１ 第一の三方弁 １２ 第一の分岐配管 １３ 第二の三方弁 １４ 第二の分岐配管 １５ 電磁弁 １６ 真空弁 １７ ガスバーナ １８ 水抜きバルブ

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 温水循環路を内蔵したマットと、該マッ
   トが連結ホースにより着脱自在に連結される熱源機とよ
   りなり、熱源機内には水タンクからポンプ及び熱交換器
   を経て連結ソケットに至る送り側配管と、連結ソケット
   から水タンクに至る戻り側配管とを設けた床暖房装置に
   おいて、送り側配管の熱交換器と連結ソケットとの間か
   ら三方弁を介して分岐した配管を水タンクへ還流させる
   と共に、戻り側配管から三方弁を介して分岐した配管を
   送り側配管の水タンクとポンプとの間へ合流させ、更に
   水タンクと上記合流点との間に電磁弁を介装して、水抜
   き運転時にはマット内の水を両三方弁及び両分岐配管を
   通じてポンプにより水タンク内に収納するようにして成
   る温水マット式床暖房装置。
2. 【請求項２】 上記送り側配管の三方弁と連結ソケット
   との間に真空弁を設けて成る請求項１記載の温水マット
   式床暖房装置。