JPH07158499A - 筒内圧センサの診断装置 - Google Patents
筒内圧センサの診断装置Info
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- JPH07158499A JPH07158499A JP5309412A JP30941293A JPH07158499A JP H07158499 A JPH07158499 A JP H07158499A JP 5309412 A JP5309412 A JP 5309412A JP 30941293 A JP30941293 A JP 30941293A JP H07158499 A JPH07158499 A JP H07158499A
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- G01L23/00—Devices or apparatus for measuring or indicating or recording rapid changes, such as oscillations, in the pressure of steam, gas, or liquid; Indicators for determining work or energy of steam, internal-combustion, or other fluid-pressure engines from the condition of the working fluid
- G01L23/22—Devices or apparatus for measuring or indicating or recording rapid changes, such as oscillations, in the pressure of steam, gas, or liquid; Indicators for determining work or energy of steam, internal-combustion, or other fluid-pressure engines from the condition of the working fluid for detecting or indicating knocks in internal-combustion engines; Units comprising pressure-sensitive members combined with ignitors for firing internal-combustion engines
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- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01M—TESTING STATIC OR DYNAMIC BALANCE OF MACHINES OR STRUCTURES; TESTING OF STRUCTURES OR APPARATUS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- G01M15/00—Testing of engines
- G01M15/04—Testing internal-combustion engines
- G01M15/08—Testing internal-combustion engines by monitoring pressure in cylinders
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- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
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Abstract
(57)【要約】
【目的】筒内圧センサの故障を、簡便かつ高精度に診断
する。 【構成】各気筒別に検出される筒内圧の所定積分期間内
における積分値ＩＭＥＰi を演算する（Ｓ１）。そし
て、機関の定常運転状態であるときに（Ｓ２）、前記積
分値ＩＭＥＰi の気筒別の加重平均値ＢＧＩＭＥＰ
i と、全気筒における加重平均値ＴＢＧＩＭＰとをそれ
ぞれに算出する（Ｓ４，Ｓ５）。次いで、前記気筒別の
平均値ＢＧＩＭＥＰi と全気筒での平均値ＴＢＧＩＭＰ
との偏差ＪＧＩＭＥＰを算出する（Ｓ６）。そして、前
記偏差ＪＧＩＭＥＰが所定値ＳＬＳＮＳ以上である気筒
においては（Ｓ７）、当該気筒に設けられている筒内圧
センサに何らかの異常が発生しているものと判定する
（Ｓ８）。
する。 【構成】各気筒別に検出される筒内圧の所定積分期間内
における積分値ＩＭＥＰi を演算する（Ｓ１）。そし
て、機関の定常運転状態であるときに（Ｓ２）、前記積
分値ＩＭＥＰi の気筒別の加重平均値ＢＧＩＭＥＰ
i と、全気筒における加重平均値ＴＢＧＩＭＰとをそれ
ぞれに算出する（Ｓ４，Ｓ５）。次いで、前記気筒別の
平均値ＢＧＩＭＥＰi と全気筒での平均値ＴＢＧＩＭＰ
との偏差ＪＧＩＭＥＰを算出する（Ｓ６）。そして、前
記偏差ＪＧＩＭＥＰが所定値ＳＬＳＮＳ以上である気筒
においては（Ｓ７）、当該気筒に設けられている筒内圧
センサに何らかの異常が発生しているものと判定する
（Ｓ８）。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は筒内圧センサの診断装置
に関し、詳しくは、内燃機関の筒内圧を各気筒別に検出
するセンサ個々の機能異常を診断する装置に関する。
に関し、詳しくは、内燃機関の筒内圧を各気筒別に検出
するセンサ個々の機能異常を診断する装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来から、内燃機関のシリンダ内の圧力
（筒内圧）を検出する筒内圧センサを設け、該筒内圧セ
ンサの検出結果に基づいて、機関の燃焼状態を検出する
ことが行なわれている（特開昭６２−２６３４５号公報
等参照）。
（筒内圧）を検出する筒内圧センサを設け、該筒内圧セ
ンサの検出結果に基づいて、機関の燃焼状態を検出する
ことが行なわれている（特開昭６２−２６３４５号公報
等参照）。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記筒内圧
センサが所期の圧力検出機能を実現できなくなると、燃
焼状態の検出に誤りを生じることになってしまう。そこ
で、筒内圧センサが正常に筒内圧を検出できているか否
かを診断できる装置の提供が望まれるが、例えば筒内圧
センサの信号出力系における断線を検出させるために、
センサ自体に断線検出のハード（抵抗等）を付設するこ
とは、特に点火栓の座金として形成されるタイプの筒内
圧センサでは困難である。
センサが所期の圧力検出機能を実現できなくなると、燃
焼状態の検出に誤りを生じることになってしまう。そこ
で、筒内圧センサが正常に筒内圧を検出できているか否
かを診断できる装置の提供が望まれるが、例えば筒内圧
センサの信号出力系における断線を検出させるために、
センサ自体に断線検出のハード（抵抗等）を付設するこ
とは、特に点火栓の座金として形成されるタイプの筒内
圧センサでは困難である。
【０００４】また、断線検出が行なえたとしても、筒内
圧センサの故障態様としては、この他センサ出力レベル
の変化なども想定されるため、かかる故障態様にも対応
できる診断装置の提供が望まれていた。本発明は上記実
情に鑑みなされたものであり、断線などのオン・オフ的
な故障の他、センサ出力変化などの故障を、簡便かつ高
精度に診断できる診断装置を提供することを目的とす
る。
圧センサの故障態様としては、この他センサ出力レベル
の変化なども想定されるため、かかる故障態様にも対応
できる診断装置の提供が望まれていた。本発明は上記実
情に鑑みなされたものであり、断線などのオン・オフ的
な故障の他、センサ出力変化などの故障を、簡便かつ高
精度に診断できる診断装置を提供することを目的とす
る。
【０００５】
【課題を解決するための手段】そのため本発明にかかる
筒内圧センサの診断装置は、内燃機関の各気筒毎に設け
られ各気筒別に筒内圧を検出する筒内圧センサの診断装
置であって、図１に示すように構成される。図１におい
て、筒内圧積分手段は、各気筒別に前記筒内圧センサで
検出される筒内圧を所定積分期間内でそれぞれに積分す
る。
筒内圧センサの診断装置は、内燃機関の各気筒毎に設け
られ各気筒別に筒内圧を検出する筒内圧センサの診断装
置であって、図１に示すように構成される。図１におい
て、筒内圧積分手段は、各気筒別に前記筒内圧センサで
検出される筒内圧を所定積分期間内でそれぞれに積分す
る。
【０００６】また、気筒別平均値算出手段は、筒内圧積
分手段により得られる筒内圧積分値の各気筒別の平均値
を算出する。更に、全気筒平均値算出手段は、筒内圧積
分手段により得られる各気筒別の筒内圧積分値に基づき
全気筒における筒内圧積分値の平均値を算出する。ここ
で、積分値偏差演算手段は、全気筒平均値算出手段で算
出された全気筒における平均値と、気筒別平均値算出手
段で算出された各気筒別の平均値との偏差を各気筒別に
算出する。
分手段により得られる筒内圧積分値の各気筒別の平均値
を算出する。更に、全気筒平均値算出手段は、筒内圧積
分手段により得られる各気筒別の筒内圧積分値に基づき
全気筒における筒内圧積分値の平均値を算出する。ここ
で、積分値偏差演算手段は、全気筒平均値算出手段で算
出された全気筒における平均値と、気筒別平均値算出手
段で算出された各気筒別の平均値との偏差を各気筒別に
算出する。
【０００７】そして、診断手段は、積分値偏差演算手段
で演算された各気筒別の偏差と所定値とを比較し、前記
偏差が所定値以上である気筒に設けられた筒内圧センサ
を異常と判定する。
で演算された各気筒別の偏差と所定値とを比較し、前記
偏差が所定値以上である気筒に設けられた筒内圧センサ
を異常と判定する。
【０００８】
【作用】かかる構成によると、各気筒別に筒内圧が所定
積分期間内で積分され、該積分値の各気筒別の平均と、
全気筒における平均値とが算出される。そして、気筒別
の平均値と全気筒の平均値との偏差を演算し、全気筒平
均に対して所定以上の偏差を有する気筒別平均値があっ
た場合には、当該気筒別平均値が対応する気筒に設けら
れた筒内圧センサに何らかの異常が発生しているものと
判定する。
積分期間内で積分され、該積分値の各気筒別の平均と、
全気筒における平均値とが算出される。そして、気筒別
の平均値と全気筒の平均値との偏差を演算し、全気筒平
均に対して所定以上の偏差を有する気筒別平均値があっ
た場合には、当該気筒別平均値が対応する気筒に設けら
れた筒内圧センサに何らかの異常が発生しているものと
判定する。
【０００９】即ち、各気筒別の筒内圧積分値には、気筒
間でばらつきが発生するものとしても、通常は前記ばら
つきはある範囲内で発生するものと考えられるから、全
気筒の平均レベルに対して所定以上の偏差を有する場合
には、筒内圧センサの何らかの異常によって筒内圧の検
出値が真の値を示していないものと推定できる。
間でばらつきが発生するものとしても、通常は前記ばら
つきはある範囲内で発生するものと考えられるから、全
気筒の平均レベルに対して所定以上の偏差を有する場合
には、筒内圧センサの何らかの異常によって筒内圧の検
出値が真の値を示していないものと推定できる。
【００１０】
【実施例】以下に本発明の実施例を説明する。一実施例
を示す図２において、４サイクル直列４気筒内燃機関１
には、エアクリーナ２，スロットルチャンバ３，吸気マ
ニホールド４を介して空気が吸入される。そして、機関
１からの燃焼排気は、排気マニホールド５，排気ダクト
６，三元触媒７，マフラー８を介して大気中に排出され
る。
を示す図２において、４サイクル直列４気筒内燃機関１
には、エアクリーナ２，スロットルチャンバ３，吸気マ
ニホールド４を介して空気が吸入される。そして、機関
１からの燃焼排気は、排気マニホールド５，排気ダクト
６，三元触媒７，マフラー８を介して大気中に排出され
る。
【００１１】前記スロットルチャンバ３には、図示しな
いアクセルペダルに連動して開閉するスロットル弁９が
設けられており、このスロットル弁９によって機関１の
吸入空気量が調整されるようになっている。また、各気
筒（＃１〜＃４）の燃焼室に臨ませてそれぞれ点火栓
（図示省略）が装着されているが、かかる点火栓と対
に、それぞれの気筒毎に筒内圧センサ10ａ〜10ｄを設け
てある。
いアクセルペダルに連動して開閉するスロットル弁９が
設けられており、このスロットル弁９によって機関１の
吸入空気量が調整されるようになっている。また、各気
筒（＃１〜＃４）の燃焼室に臨ませてそれぞれ点火栓
（図示省略）が装着されているが、かかる点火栓と対
に、それぞれの気筒毎に筒内圧センサ10ａ〜10ｄを設け
てある。
【００１２】前記筒内圧センサ10ａ〜10ｄは、実開昭６
３−１７４３２号公報に開示されるような点火栓の座金
として装着されるタイプの他、特開平４−８１５５７号
公報に開示されるようなセンサ部を直接燃焼室内に臨ま
せて筒内圧を絶対圧として検出するタイプのものであっ
ても良い。また、機関１の図示しないカム軸には、カム
軸の回転を介してクランク角を検出するクランク角セン
サ11が設けられている。
３−１７４３２号公報に開示されるような点火栓の座金
として装着されるタイプの他、特開平４−８１５５７号
公報に開示されるようなセンサ部を直接燃焼室内に臨ま
せて筒内圧を絶対圧として検出するタイプのものであっ
ても良い。また、機関１の図示しないカム軸には、カム
軸の回転を介してクランク角を検出するクランク角セン
サ11が設けられている。
【００１３】このクランク角センサ11は、本実施例の４
気筒機関１において、気筒間の行程位相差に相当するク
ランク角180 °毎の基準角度信号ＲＥＦと、単位クラン
ク角毎の単位角度信号ＰＯＳとをそれぞれ出力するセン
サである。尚、前記基準角度信号ＲＥＦは、気筒判別が
行なえるように、少なくとも特定１気筒に対応する検出
信号がそのパルス幅等によって他の検出信号と区別でき
るようになっている（図４参照）。
気筒機関１において、気筒間の行程位相差に相当するク
ランク角180 °毎の基準角度信号ＲＥＦと、単位クラン
ク角毎の単位角度信号ＰＯＳとをそれぞれ出力するセン
サである。尚、前記基準角度信号ＲＥＦは、気筒判別が
行なえるように、少なくとも特定１気筒に対応する検出
信号がそのパルス幅等によって他の検出信号と区別でき
るようになっている（図４参照）。
【００１４】また、前記スロットル弁９の開度ＴＶＯを
検出するポテンショメータ式のスロットルセンサ13が設
けられている。ここで、前記筒内圧センサ10ａ〜10ｄ，
クランク角センサ11及びスロットルセンサ13等の出力
は、機関制御用として設けられたコントロールユニット
12に出力される。マイクロコンピュータを内蔵したコン
トロールユニット12は、図示しない燃料噴射弁による燃
料噴射量や点火時期を制御する一方、前記筒内圧センサ
10ａ〜10ｄの出力に基づいて各気筒別に燃焼状態（失火
発生）の判定を行なう。
検出するポテンショメータ式のスロットルセンサ13が設
けられている。ここで、前記筒内圧センサ10ａ〜10ｄ，
クランク角センサ11及びスロットルセンサ13等の出力
は、機関制御用として設けられたコントロールユニット
12に出力される。マイクロコンピュータを内蔵したコン
トロールユニット12は、図示しない燃料噴射弁による燃
料噴射量や点火時期を制御する一方、前記筒内圧センサ
10ａ〜10ｄの出力に基づいて各気筒別に燃焼状態（失火
発生）の判定を行なう。
【００１５】更に、前記コントロールユニット12は、前
記筒内圧センサ10ａ〜10ｄの機能診断を、図３のフロー
チャートに示すようにして行なう。尚、本実施例におい
て、筒内圧積分手段，気筒別平均値算出手段，全気筒平
均値算出手段，積分値偏差演算手段及び診断手段として
の機能は、前記図３のフローチャートに示すようにコン
トロールユニット12がソフトウェア的に備えている。
記筒内圧センサ10ａ〜10ｄの機能診断を、図３のフロー
チャートに示すようにして行なう。尚、本実施例におい
て、筒内圧積分手段，気筒別平均値算出手段，全気筒平
均値算出手段，積分値偏差演算手段及び診断手段として
の機能は、前記図３のフローチャートに示すようにコン
トロールユニット12がソフトウェア的に備えている。
【００１６】図３のフローチャートにおいて、まず、ス
テップ１（図中ではＳ１としてある。以下同様）では、
各筒内圧センサ10ａ〜10ｄで検出される各気筒別の筒内
圧Ｐをそれぞれに所定の積分期間で積分させ、該積分結
果をＩＭＥＰi （ｉ：気筒ナンバー）にセットする。
尚、前記積分区間として、本実施例では、圧縮上死点Ｔ
ＤＣを中心とするＢＴＤＣ50°〜ＡＤＴＣ50°の区間を
設定した。但し、かかる期間に限定されるものではな
く、また、失火検出のために筒内圧を積分させる場合に
は、かかる積分結果をそのまま流用するようにしても良
い。
テップ１（図中ではＳ１としてある。以下同様）では、
各筒内圧センサ10ａ〜10ｄで検出される各気筒別の筒内
圧Ｐをそれぞれに所定の積分期間で積分させ、該積分結
果をＩＭＥＰi （ｉ：気筒ナンバー）にセットする。
尚、前記積分区間として、本実施例では、圧縮上死点Ｔ
ＤＣを中心とするＢＴＤＣ50°〜ＡＤＴＣ50°の区間を
設定した。但し、かかる期間に限定されるものではな
く、また、失火検出のために筒内圧を積分させる場合に
は、かかる積分結果をそのまま流用するようにしても良
い。
【００１７】次のステップ２では、機関１の定常運転状
態を、クランク角センサ11からの検出信号に基づいて算
出される機関回転速度Ｎｅ、又は、スロットルセンサ13
で検出されるスロットル弁開度ＴＶＯが一定であるか否
かによって判別する。機関１が過渡運転状態であるとき
には、前記積分値ＩＭＥＰi がかかる過渡運転に影響さ
れて変動して、後述する診断の精度を悪化させることに
なるため、定常運転状態であると判別されたときにの
み、筒内圧センサ10ａ〜10ｄの診断を行なわせるべくス
テップ３へ進む。
態を、クランク角センサ11からの検出信号に基づいて算
出される機関回転速度Ｎｅ、又は、スロットルセンサ13
で検出されるスロットル弁開度ＴＶＯが一定であるか否
かによって判別する。機関１が過渡運転状態であるとき
には、前記積分値ＩＭＥＰi がかかる過渡運転に影響さ
れて変動して、後述する診断の精度を悪化させることに
なるため、定常運転状態であると判別されたときにの
み、筒内圧センサ10ａ〜10ｄの診断を行なわせるべくス
テップ３へ進む。
【００１８】ステップ３では、最新に積分値ＩＭＥＰi
が演算された気筒を判別し、次のステップ４では、その
気筒における積分値ＩＭＥＰi の加重平均値ＢＧＩＭＥ
Ｐiを重み係数αを用いて以下のようにして演算する
（図４参照）。 ＢＧＩＭＥＰi(n)＝ＢＧＩＭＥＰi(n-1)・（１−α）＋ＩＭＥＰi(n)・α 尚、上式において、添字の（ｎ−１）は、（ｎ）に対す
る前回値であることを示す（図４参照）。
が演算された気筒を判別し、次のステップ４では、その
気筒における積分値ＩＭＥＰi の加重平均値ＢＧＩＭＥ
Ｐiを重み係数αを用いて以下のようにして演算する
（図４参照）。 ＢＧＩＭＥＰi(n)＝ＢＧＩＭＥＰi(n-1)・（１−α）＋ＩＭＥＰi(n)・α 尚、上式において、添字の（ｎ−１）は、（ｎ）に対す
る前回値であることを示す（図４参照）。
【００１９】次のステップ５では、気筒判別することな
く、積分値ＩＭＥＰi が算出される毎に全気筒における
積分値ＩＭＥＰi の加重平均値ＴＢＧＩＭＰを、重み係
数βを用いて以下のようにして演算する（図４参照）。 ＴＢＧＩＭＰ(n) ＝ＴＢＧＩＭＰ(n-1) ・（１−β）＋ＩＭＥＰ(n) ・β ステップ６では、上記のようにして算出された全気筒に
おける積分値ＩＭＥＰ i の平均ＴＢＧＩＭＰと、今回算
出した各気筒別積分値ＩＭＥＰi の平均ＢＧＩＭＥＰi
との偏差ＪＧＩＭＥＰ（＝ＴＢＧＩＭＰ−ＢＧＩＭＥＰ
i ）を算出する。
く、積分値ＩＭＥＰi が算出される毎に全気筒における
積分値ＩＭＥＰi の加重平均値ＴＢＧＩＭＰを、重み係
数βを用いて以下のようにして演算する（図４参照）。 ＴＢＧＩＭＰ(n) ＝ＴＢＧＩＭＰ(n-1) ・（１−β）＋ＩＭＥＰ(n) ・β ステップ６では、上記のようにして算出された全気筒に
おける積分値ＩＭＥＰ i の平均ＴＢＧＩＭＰと、今回算
出した各気筒別積分値ＩＭＥＰi の平均ＢＧＩＭＥＰi
との偏差ＪＧＩＭＥＰ（＝ＴＢＧＩＭＰ−ＢＧＩＭＥＰ
i ）を算出する。
【００２０】そして、ステップ７では、前記偏差ＪＧＩ
ＭＥＰと所定値ＳＬＳＮＳとを比較し、偏差ＪＧＩＭＥ
Ｐが所定値ＳＬＳＮＳ以上である場合には、ステップ８
へ進み、前記偏差ＪＧＩＭＥＰの元となったＢＧＩＭＥ
Ｐi が対応する気筒に設けられている筒内圧センサ10ａ
〜10ｄに何らかの異常が発生していると判定する。尚、
かかる異常判定の結果は、車両の運転席に設けた故障警
告ランプ等によって運転者に知らせるようにすると良
く、また、異常判定後はその筒内圧センサ10ａ〜10ｄを
用いた燃焼状態の検出を禁止するようにすると良い。
ＭＥＰと所定値ＳＬＳＮＳとを比較し、偏差ＪＧＩＭＥ
Ｐが所定値ＳＬＳＮＳ以上である場合には、ステップ８
へ進み、前記偏差ＪＧＩＭＥＰの元となったＢＧＩＭＥ
Ｐi が対応する気筒に設けられている筒内圧センサ10ａ
〜10ｄに何らかの異常が発生していると判定する。尚、
かかる異常判定の結果は、車両の運転席に設けた故障警
告ランプ等によって運転者に知らせるようにすると良
く、また、異常判定後はその筒内圧センサ10ａ〜10ｄを
用いた燃焼状態の検出を禁止するようにすると良い。
【００２１】一方、ステップ７で、偏差ＪＧＩＭＥＰが
所定値ＳＬＳＮＳ未満であると判別された場合には、ス
テップ９へ進み、前記偏差ＪＧＩＭＥＰの元となったＢ
ＧＩＭＥＰi が対応する気筒に設けられている筒内圧セ
ンサ10ａ〜10ｄは正常に機能していると判定する。即
ち、筒内圧センサ10ａ〜10ｄが一度に複数故障すること
は極稀で、然も、定常運転状態においては各気筒の筒内
圧積分値ＩＭＥＰi は、気筒間での多少のばらつきは発
生するものの、略同等のレベルを示すものと推定され
る。
所定値ＳＬＳＮＳ未満であると判別された場合には、ス
テップ９へ進み、前記偏差ＪＧＩＭＥＰの元となったＢ
ＧＩＭＥＰi が対応する気筒に設けられている筒内圧セ
ンサ10ａ〜10ｄは正常に機能していると判定する。即
ち、筒内圧センサ10ａ〜10ｄが一度に複数故障すること
は極稀で、然も、定常運転状態においては各気筒の筒内
圧積分値ＩＭＥＰi は、気筒間での多少のばらつきは発
生するものの、略同等のレベルを示すものと推定され
る。
【００２２】そこで、ある気筒の筒内圧積分値の平均Ｂ
ＧＩＭＥＰi が、全気筒の平均ＴＢＧＩＭＰに対して所
定値ＳＬＳＮＳ以上の偏差を有する場合には、その気筒
の筒内圧センサ10ａ〜10ｄに何らかの異常が発生したた
めに、筒内圧に対応する所期の出力値を出力できなくな
っているものと推定する。従って、本実施例における診
断制御においては、筒内圧センサ10ａ〜10ｄの信号出力
系における断線などのオン・オフ的な故障の他、出力レ
ベルの変動などの故障についても診断可能であり、ま
た、診断のための特別なハードウェアの追加を必要とし
ない。
ＧＩＭＥＰi が、全気筒の平均ＴＢＧＩＭＰに対して所
定値ＳＬＳＮＳ以上の偏差を有する場合には、その気筒
の筒内圧センサ10ａ〜10ｄに何らかの異常が発生したた
めに、筒内圧に対応する所期の出力値を出力できなくな
っているものと推定する。従って、本実施例における診
断制御においては、筒内圧センサ10ａ〜10ｄの信号出力
系における断線などのオン・オフ的な故障の他、出力レ
ベルの変動などの故障についても診断可能であり、ま
た、診断のための特別なハードウェアの追加を必要とし
ない。
【００２３】また、筒内圧を積分させることで、筒内圧
の検出信号にノイズ成分がのっても、筒内圧センサ10ａ
〜10ｄの故障が誤診断されることを回避できる。更に、
本実施例のように積分値を加重平均することで、突発的
な失火の発生などによって、診断精度が大きく低下する
ことを回避できる。尚、前記所定値ＳＬＳＮＳは、機関
負荷などの運転条件に応じて変化させるようにしても良
い。
の検出信号にノイズ成分がのっても、筒内圧センサ10ａ
〜10ｄの故障が誤診断されることを回避できる。更に、
本実施例のように積分値を加重平均することで、突発的
な失火の発生などによって、診断精度が大きく低下する
ことを回避できる。尚、前記所定値ＳＬＳＮＳは、機関
負荷などの運転条件に応じて変化させるようにしても良
い。
【００２４】
【発明の効果】以上説明したように本発明によると、所
定の積分期間内で各気筒別に筒内圧を積分し、該積分値
の各気筒別の平均と全気筒における平均値との偏差が所
定以上である気筒の筒内圧センサを異常と判定するよう
にしたので、断線などのオン・オフ的な故障の他、出力
レベルの変動についても、ノイズ等の影響を受けること
なく簡便かつ高精度に診断することができるようになる
という効果がある。
定の積分期間内で各気筒別に筒内圧を積分し、該積分値
の各気筒別の平均と全気筒における平均値との偏差が所
定以上である気筒の筒内圧センサを異常と判定するよう
にしたので、断線などのオン・オフ的な故障の他、出力
レベルの変動についても、ノイズ等の影響を受けること
なく簡便かつ高精度に診断することができるようになる
という効果がある。
【図１】本発明の基本構成を示すブロック図。
【図２】本発明の一実施例を示すシステム概略図。
【図３】実施例の診断制御の様子を示すフローチャー
ト。
ト。
【図４】実施例における筒内圧積分の様子を示すタイム
チャート。
チャート。
１ 内燃機関 10ａ〜10ｄ 筒内圧センサ 11 クランク角センサ 12 コントロールユニット
Claims (1)
- 【請求項１】内燃機関の各気筒毎に設けられ各気筒別に
筒内圧を検出する筒内圧センサの診断装置であって、 各気筒別に前記筒内圧センサで検出される筒内圧を所定
積分期間内でそれぞれに積分する筒内圧積分手段と、 該筒内圧積分手段により得られる筒内圧積分値の各気筒
別の平均値を算出する気筒別平均値算出手段と、 前記筒内圧積分手段により得られる各気筒別の筒内圧積
分値に基づき全気筒における筒内圧積分値の平均値を算
出する全気筒平均値算出手段と、 該全気筒平均値算出手段で算出された全気筒における平
均値と、前記気筒別平均値算出手段で算出された各気筒
別の平均値との偏差を各気筒別に算出する積分値偏差演
算手段と、 該積分値偏差演算手段で演算された各気筒別の偏差と所
定値とを比較し、前記偏差が所定値以上である気筒に設
けられた筒内圧センサを異常と判定する診断手段と、 を含んで構成されたことを特徴とする筒内圧センサの診
断装置。
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