JPH071582B2 - 磁気テ−プ装置 - Google Patents

磁気テ−プ装置

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Publication number
JPH071582B2
JPH071582B2 JP59029372A JP2937284A JPH071582B2 JP H071582 B2 JPH071582 B2 JP H071582B2 JP 59029372 A JP59029372 A JP 59029372A JP 2937284 A JP2937284 A JP 2937284A JP H071582 B2 JPH071582 B2 JP H071582B2
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JP
Japan
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magnetic tape
tape
guide
reel hub
gear
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JP59029372A
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JPS60173756A (ja
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茂樹 村田
文成 斎藤
哲朗 田中
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は磁気テープを巻回する一対のリールハブを内蔵
したカセットから磁気テープをカセット外部へ引出して
カセット外部に設置した磁気ヘッドに添接走行させ、信
号を記録又は再生するようにしたカセット式ビデオテー
プレコーダ等の磁気テープ装置に関するものである。
従来例の構成とその問題点 近年、ビデオテープレコーダの如き磁気テープ装置にお
いては、フロントローディング方式と称してテープカセ
ットを水平にして装置全体に装着するタイプのものが開
発されている。このタイプのものでは装置の内部にカセ
ットが装着されてしまうのでテープの残量を確認しにく
いという問題があった。又、テープカセットの開口部に
対向した位置に回転磁気ヘッドを内蔵した磁気ドラムを
配してテープカセットが正立若しくは倒立して見えるよ
うにしたタイプのものも開発されている。このタイプの
ものではテープの残量は容易に確認できるが、装置の高
さ寸法が大きくなり過ぎるという問題があった。
又、特開昭54−87512号公報に開示されているごとく、
ガイドドラムを供給リールハブ側に配した場合には、巻
取リールハブからガイドドラムまでのテープ経路長が長
くなってしまうので、カセットの開口部に対向する位置
にガイドドラムを配した従来の一般的な装置を用いて、
磁気テープを完全に巻戻した位置から記録したカセット
を上記公報に示された装置に装着した場合、画像が記録
されている磁気テープの最初の部分がガイドドラムには
添接されないので、その部分の画像が再生できないとい
う問題があった。特に記録開始部分には、タイトルや行
事の開会宣言や、この映像を記録したいと思ってスター
トボタンを押した瞬間などの貴重な画像を記録してある
ことが多く、大きな問題となっていた。又、供給リール
を出た磁気テープは、ガイドドラムに巻き付けられるに
従い下方に案内され、ガイドドラムを離れた後上昇走行
し、巻取リールの高さまで復帰させんとするものであ
り、キャプスタン等を基板に対して斜めに配さなければ
ならず、組立性が悪く調整も行ない難いという問題を有
していた。
発明の目的 本発明は上記従来の欠点を解消するもので、テープ残量
の確認を容易ならしめるとともに装置の高さ寸法を小さ
くし得る磁気テープ装置を提供することを目的とする。
発明の構成 上記目的を達成するため、本発明の磁気テープ装置は、
磁気テープを巻回する一対の供給リールハブと巻取リー
ルハブとを内蔵したカセットから磁気テープをカセット
外部に引出して走行させる磁気テープ装置であって、前
記磁気テープを所定の速度で走行させるためのキャプス
タンと、前記供給リールハブと前記巻取リールハブとを
結ぶ方向でかつ前記巻取リールハブ側の所定位置に配し
たガイドドラムと、前記供給リールハブを出た磁気テー
プを前記ガイドドラム近傍で、前記供給リールハブを出
た直後の磁気テープ走行高さ面よりも高い位置まで上昇
走行させ、前記ガイドドラムに対して斜め上方より下方
に向かって進入させるテープ進入案内手段と、前記テー
プ進入案内手段により前記ガイドドラムに進入した磁気
テープを前記ガイドドラムに螺旋状に添接させかつ前記
供給リールハブを出た直後の磁気テープの走行高さ面内
で、前記ガイドドラムから離れて巻取リールハブへと走
行案内するテープガイド手段とを具備するものである。
実施例の説明 以下、本発明の一実施例について、図面に基づいて説明
する。
図において、基板1の上面に配された供給リール台を一
体的に形成した供給側リールモータ2及び巻取リール台
を一体的に形成した巻取側リールモータ3は従来と同様
に、カセット4を装置本体の所定の箇所に装着すると、
カセット4内の供給リールハブ5、巻取リールハブ6と
各々係合して一体的に回転し得るようになっている。供
給リールハブ5上に巻回された磁気テープ7はカセット
4の前部に設けられた一対の切欠部8,9の前面を覆うよ
うに案内されて巻取リールハブ6に巻取られる。前記切
欠部8,9内には磁気テープ7をカセット4外に引出し且
つ案内するためのガイドポスト11,12が配設されてい
る。第2図に示すように、基板1の裏側に配設された副
基板13に取付けたモータ14の回転軸15にはウォーム16が
一体的に回転するように固着してある。基板1に植設し
た軸17にはその一端に平歯車部18を、他端にウォーム16
に噛み合うウォームホィール部19を有する中継歯車20が
回転自在に支持されている。又、副基板13に植設された
軸21にはその一端に大歯車部22を、他端に小歯車部23を
有するセンター歯車24が回転自在に支持され、前記大歯
車部22は中継歯車20の平歯車部18と噛み合っている。従
ってモータ14の回転力がウォーム16、中継歯車20を介し
てセンター歯車24に伝達されるようになっている。前記
軸21には、センター歯車24の小歯車部23と常時噛合して
いる転接歯車25を回転自在に支持する軸26を植設した転
接レバー27が回動自在に支持されている。転接歯車25と
転接レバー27との間には板ばね28が配されており、転接
歯車25の回転に制動を与えるようにしてある。即ち、セ
ンター歯車24の回転方向に応じて板ばね28による制動力
に対応する分だけ転接歯車25の歯面がセンター歯車24の
小歯車部23の歯面から押圧される。図示のように転接歯
車25を支持する転接レバー27はセンター歯車24と同軸上
に配されているため、転接歯車25が押圧されることによ
りその押圧方向、即ちセンター歯車24と同一方向に回動
するような付勢力を受けるようになっている。このため
転接レバー27はセンター歯車24の回転方向、即ちモータ
14の回転方向に応じて軸21を中心に回動付勢されるよう
になっている。第1図に示すように、基板1に植設され
た軸29,30,31には、外周部の厚み方向で下半分の高さ位
置に凹部32,33を、上半分の高さ位置に歯車部34及び溝
カム35を有するサブリング36と、その外周部の厚み方向
で上半分の高さ位置に凹部37を、下半分の高さ位置に歯
車部38を有するメインリング39を回動自在に支持する回
転ローラ40,41,42が回転自在に支持されている。第2図
に示すように副基板13に植設した軸43には、回転ローラ
44を回転自在に支持する軸45を植設したサブ切換レバー
46が回動自在に支持されている。このサブ切換レバー46
の一端と基板1との間に第1図に示すようにばね47が張
架されており、サブ切換レバー46は軸43を中心に反時計
周りに回動付勢されているが、サブ切換レバー46の一端
に設けた回転ローラ44がサブリング36の下半分の厚み部
分に当接しているため、図示の位置に係止されるように
してある。又、サブ切換レバー46の他端は転接レバー27
の一端に設けた舌状部48に当接して転接レバー27の時計
方向の回動を係止する係止部49を有する構成としてあ
る。従って、回転ローラ44がサブリング36の最外周部50
に当接して係止部49が転接レバー27の時計周りの回動を
係止しているため、転接歯車52は基板1に植設した軸51
に回転自在に支持された伝達歯車52に噛み合わされてお
り、この状態でセンター歯車24が時計方向に回転して転
接レバー27を時計方向に回動付勢しても前述のように係
止されているめ、転接歯車25と伝達歯車52の噛み合い関
係は離脱しないようになっている。又、基板1に植設し
た軸53に回転自在に支持したサブリング駆動歯車54は前
記伝達歯車52及びサブリング36の歯車部34の両方に噛み
合っており、モータ14の回転力を転接歯車25を介してサ
ブリング36に伝達するようにしてある。ここでモータ14
の回転によってサブリング36が時計方向に回転されて第
3図に示すように凹部32が回転ローラ44に対向する位置
まで来ると、サブ切換レバー46はばね47で反時計周りに
回動付勢されているため回転ローラ44は凹部32に係合す
る。従って、サブ切換レバー46は反時計方向に回動して
係止部49で係止されていた転接レバー27は時計方向に回
動して転接歯車25は伝達歯車52から離脱してメインリン
グ39の歯車部38に噛み合うようにしてあるので、サブリ
ング36の回転は止められ、メインリング39が時計周りに
回転し始めるようになっている。第2図に示すように前
記軸53には、メインリング39の外周部の上半分の厚み部
分に当接する回転ローラ55を回転自在に支持する軸56を
一端に植設したメイン切換レバー57が回動自在に支持さ
れている。このメイン切換レバー57の他端には、転接歯
車25を回転自在に支持し且つ転接レバー27に植設された
軸26の一端を係止する係止部58が設けられている。又、
ばね59によってメイン切換レバー57は軸53を中心に時計
方向に回動付勢されている。第3図の位置からメインリ
ング39が時計方向に回動すると、回転ローラ55はメイン
リング39の凹部37から飛び出して2点鎖線で示す位置か
ら実線で示す位置まで回動し、メインリング39の最外周
部60に転接するようになり、メイン切換レバー57の係止
部58と転接レバー27に植設した軸26とが近接状態とな
る。この状態でメインリング39が反時計方向に回される
と、即ち転接歯車25は時計方向に、センター歯車24は反
時計方向に回転すると、転接レバー27は反時計方向に回
動付勢されるが、軸26が係止部58によって係止されるの
で転接歯車25とメインリング39の歯車部38との噛み合い
は外れず、メインリング39は凹部37が回転ローラ55に対
向する位置まで反時計方向に回転を続けられる。凹部37
が回転ローラ55の対向位置、即ち第3図に示す位置まで
来ると、メイン切換レバー57はばね59の付勢力によって
時計方向に回動して凹部37と回転ローラ55とが係合する
ようになる。メイン切換レバー57の係止部58によって反
時計方向の回動を規制されていた転接レバー27は係止部
58が逃げたことによって反時計方向へと回動し、転接歯
車25は伝達歯車52と噛み合うようになる。これによって
メインリング39は止められサブリング36が反時計方向に
回転し始めるようにしてある。第4図に示すように基板
1に植設した軸61には、サブリング36の歯車部34と噛み
合っている大歯車部62及び小歯車部63を有する中継歯車
64が回転自在に支持されている。又、基板1に植設した
軸65には中継歯車64の小歯車部63と噛み合うアイドル歯
車66が回転自在に支持されている。更にこのアイドル歯
車66に噛み合う平歯車部67及び傘歯車部68を有する転換
歯車69が基板1に植設した軸70に回転自在に支持されて
いる。タイミングベルト71を駆動するベルトプーリ72と
一体的に回転し転換歯車69の傘歯車部68と噛み合う傘歯
車部73を有する駆動プーリ74が、副基板75の折曲げ部76
に植設した軸77に回転自在に支持されている。図示のよ
うに、本実施例ではタイミングベルト71を基板1と平行
な軸77に回転自在に支持されるベルトプーリ72に張架し
てある。従って、サブリング36の回転が転換歯車69を介
して回転出力方向が90°転換されてタイミングベルト71
に伝わるようになっている。第1図、第5図に示すよう
に、タイミングベルト71は副基板75の折曲げ部78に植設
した軸79に回転自在に支持されたベルトプーリ80ともう
一方の前記ベルトプーリ72との間に張架してある。ベル
トプーリ80には傘歯車部81が一体的に形成されてあり、
基板1に植設した軸82には傘歯車部81と噛み合う傘歯車
部83を有する転換歯車84が回転自在に支持されている。
この転換歯車84に一体的に配した平歯車部85は、基板1
に植設した軸86に回転自在に支持された中継歯車87の大
歯車部88に噛み合っている。中継歯車87の小歯車部89は
基板1に植設した軸90に回転自在に支持されたカム歯車
91の歯車部92と噛み合っており、前記タイミングベルト
71の移動が前記転換歯車84を介して回転出力方向を90°
転換してカム歯車91の回転に変換されるようにしてあ
る。基板1に植設した軸93に回動自在に支持されたガイ
ドポスト回動レバー94の一端には磁気テープ7をカセッ
ト4内より引出し案内するガイドポスト11を高さ調整可
能に支持するボス95を植設してある。このボス95には雌
ねじ部96及び案内穴97を設けてある。前記ガイドポスト
11はローラ98を回転自在に支持し且つ案内穴97にガイド
される案内部99と、雌ねじ部96に螺合する雄ねじ部100
とを有する支軸101と、ローラ98が上下に抜け落ちない
ように係止するために支軸101に固着されたキャップ102
と下つば103とから構成されており、キャップ102の下端
面と下つば103の上端面の距離が磁気テープ7の幅と等
しいか若しくは若干大きくなるようにしてテープの案内
がスムーズに行なえる構造にしてある。従って、テープ
引出し動作時にもテープに損傷を与えないようにしてあ
る。又、ガイドポスト11の磁気テープ7の走行高さに対
する高さ誤差は、支軸101を回転することによって雌ね
じ部96と雄ねじ部100との相対高さが変化するのを利用
して吸収調整することができるようにしてある。この調
整の際、ガイドポスト11がボス95に対して不安定になら
ないように案内穴97と案内部99とは嵌め合い関係にして
ある。ガイドポスト回動レバー94の他端と基板1との間
にはばね104が張架されており、ガイドポスト回動レバ
ー94を時計方向に回動付勢している。ガイドポスト回動
レバー94には、カム歯車91の下側の全周に亘って設けた
壁105に当接してばね104によって時計方向に回動付勢さ
れている回動レバー94の時計方向の回動を係止する係止
部106を設けてある。又、カム歯車91の上側には一部区
間に亘って切欠かれた壁107が設けられている。カム歯
車91が時計方向に回転すると、壁107の端面108がガイド
ポスト回動レバー94のキック部109に当接して押圧しガ
イドポスト回動レバー94を反時計方向に回動させる。ガ
イドポスト回動レバー94の反時計方向の回動はキック部
109の端面と壁107の最外周部とが当接した位置で止まる
ようになっている。このとき、ガイドポスト11は磁気テ
ープ7をカセット4内より所定の位置まで引き出してい
るようにしてある。第5図、第6図に示すように、タイ
ミングベルト71を挟んで下側にはタイミングベルト71の
凹凸に係合する形状を有したクランプ110を配し、上側
には凸状部111,112を一体的に形成したリンク保持台113
を配している。そして、クランプ110には凸状部111,112
と対向する位置に圧入穴114,115を設けてあり、タイミ
ングベルト71を挟持してクランプ110の圧入穴114,115に
リンク保持台113の凸状部111,112を圧入して固定してあ
る。従って、タイミングベルト71とリンク保持台113と
は一体的に移動する構成となっている。又、凸状部111,
112はタイミングベルト71の外側に配してあるため、タ
イミングベルト71に穴をあける必要がなく、タイミング
ベルト71に張力がかかったときでも応力集中が生ずるこ
ともなく、タイミングベルト71とクランプ110の凹凸係
合部で力を分散して受けるようにしてあるので、タイミ
ングベルト71の破断等の心配がない。又、リンク保持台
113にはボス部116が一体的に形成されており、リンク11
7を回動自在に支持している。リンク117に設けた案内溝
118にはもう1つのリンク119に植設したガイドピン120
が係合している。又、リンク119に設けた案内溝121には
リンク117に植設したガイドピン122が係合している。リ
ンク119の一端はガイドポスト12を保持して副基板75上
を摺動するスライダー126に植設した軸127と係合してい
る。又、第1図に示すように2つのリンク117,119の夫
々の一端123,124の間にはばね125が張架されており、案
内溝118,121とガイドピン120,122の係合関係の許す範囲
内でリンク保持台113とスライダー126との距離が最大と
なるように付勢されている。従って、ばね125の張力に
抗してスライダー126をリンク保持台113方向に押圧する
と、ばね125が伸びてスライダー126とリンク保持台113
の距離が短かくなるようにしてある。第4図において、
ベルトプーリ72が時計周りに回転すると、タイミングベ
ルト71が駆動されてガイドポスト12が第1図で右方向に
移動するようになっている。ガイドポスト12は副基板75
の案内溝128に係合しているガイドピン129と軸127によ
って案内されて案内溝128に沿って移動するようにして
ある。サブリング36が第1図で時計方向に回転して前述
したようにタイミングベルト71が更に駆動されると、第
3図に示すようにガイドポスト12が副基板75上に固定し
てあるストッパー130に当接するようにしてある。第3
図に示したように、案内溝128は一直線ではなくタイミ
ングベルト71の張架方向に対して傾斜している部分もあ
るが、リンク117,119がタイミングベルト71及びスライ
ダー126に対して回動自在に支持されているため、タイ
ミングベルト71の移動に応じてガイドポスト12を案内溝
128に沿って滑らかに移動させることができるようにし
てある。又、案内溝128はストッパー130の近傍でタイミ
ングベルト71の張架方向に対して傾斜角をもたせてお
り、ガイドポスト12がこの部分を通過するときの第3図
で右方向の移動速度成分を減少させ、テープのカセット
4からの引出速度を遅くするようにしてあるので、ガイ
ドポスト12がストッパー130に当接して停止してもテー
プのたるみが生じないようにしてある。更にタイミング
ベルト71が駆動されると、リンク117,119が相対的にス
ライドして縮み、ばね125が伸長されてガイドポスト12
をストッパー130へ押圧するようにしてある。又、第1
図に示したように、基板1に植設した軸61に回動自在に
支持された押圧レバー131の一端には、サブリング36の
最外周部50に当接するローラ132を回転自在に支持する
軸133を植設してある。又、基板1に設けた折曲げ部134
と押圧レバー131の一端との間にはばね135が張架されて
おり、押圧レバー131を第1図で時計周りに回動付勢し
ている。サブリング36が第1図で時計周りに回転して凹
部33が第3図に示す位置に来ると、凹部形状に応じてロ
ーラ132が入り込んで行き、押圧レバー131が時計周りに
回動して押圧レバー131の先端部136がガイドポスト12に
当接してばね135の弾性力によってストッパー130に押圧
するようにしてある。第7図〜第9図において基板13に
植設された軸43に回動自在に支持された回動レバー200
の一端に植設したピン201はサブリング36の基板1に対
向する面に構成した溝カム35に係合しており、溝カム35
のストロークに応じて回動レバー200が揺動するように
なっている。回動レバー200の他端は軸43に回動自在に
支持されている回動レバー202の一端に植設したピン203
に係合しており、回動レバー202は回動レバー200と一体
的に揺動するようになっている。回動レバー202の他端
にはピン204を植設したレバー189がねじ273によって取
付けられている。レバー189はねじ273と回動レバー202
に植設されたピン274をガイドとしてスライド自在にな
っており、ピン204の揺動のストロークを変えることが
できる構成としてある。ピン204は基板1上に固定した
アングル205に植設したピン206,207をガイドとしてスラ
イド自在なスライド板208の折曲部209に設けられた案内
溝210にスライド自在に係合しており、ピン204の揺動に
よってスライド板208が往復移動するようになってい
る。スライド板211はピン206,207をガイドとしてスライ
ド自在になっており、アングル205の一端に設けた折曲
部275との間にばね212が掛かっており、スライド板208
が移動しても係止しているように、折曲部275の方向へ
付勢されている。スライド板211の折曲部213に植設した
ピン214に回動自在に支持された回動レバー215の一端に
はピン216が植設されており、ばね217によって第7図に
おいて時計周りに回動するように付勢されている。回動
レバー215の他端は、スライド板208の折曲部209に当接
しているが、スライド板208は回動レバー202が第3図に
おいて反時計周りへ回動することにより第7図において
左方向へスライド移動し、回動レバー215は第7図で時
計周りに回動するように構成されている。ピン216が基
板1に対して垂直になると回動レバー215の回動が係止
されるようにスライド板208に舌状部218を設けている。
第8図に示したように、スライド板208が更に左方向へ
移動すると、スライド板208の折曲部219はスライド板21
1の折曲部213に当接してスライド板208とスライド板211
は第7図において左方向へ並動し、第3図に示す位置ま
で移動するように構成してある。前記サブリング36が第
3図に示す位置まで回転するとサブ切換レバー46がばね
47の張力によって第3図で反時計方向に回動付勢されて
おり、回転ローラ44がサブリング36の凹部32に入り込む
ため、サブ切換レバー46が反時計周りに回動し、係止部
49が逃げる。従って、転接レバー27の時計周りの回動が
可能となり、転接歯車25とメインリング39の歯車部38と
が噛合してモータ14の回転力がメインリング39に伝達さ
れるようにしてある。これによってメインリング39が第
10図に示した位置から時計周りに回転し始めると、回転
ローラ55は第3図で実線で示したように凹部37から飛び
出して、メイン切換レバー57はばね59の付勢力に抗して
反時計方向に回動してメインリング39の最外周部に当接
するようにしてある。又、第11図に示したように、メイ
ンリング39上に設けた案内凹部137に嵌合するスライド
板138がピン139によって摺動自在に支承されている。ス
ライド板138の一端には押圧ロッド140を回動自在に支持
するピン141が植設されている。押圧ロッド140の他端は
ガイドレール142に案内されて摺動するスライダー143に
植設したピン144と回動自在に係合しており、メインリ
ング39の回動により押圧ロッド140を介してスライダー1
43がガイドレール142上を移動するようにしてある。
又、ピン144と係合する押圧ロッド140の孔145は、押圧
ロッド140に対してスライダー143が前後左右に所定角度
傾くことができるように余裕を見込んだ直径としてあ
る。スライダー143はガイドレール142上にまたがるよう
に乗っているが、押圧ロッド140がばね146によって第11
図で反時計方向に回動付勢されているために、スライダ
ー143はガイドレール142に押圧されてガイドレール142
から浮き上がったり外れたりすることはない。又、スラ
イダー143はガイドレール142に上から乗せてやるだけで
あるから組立性も良い。スライダー143に植設した軸147
にはテープガイドポスト148を回転自在に支持する軸149
を植設したポストホルダー150が回動自在に支持されて
いる。ポストホルダー150はばね151によって第11図で時
計周りに回動付勢されているが、ポストホルダー150に
一体的に設けた係止部152が基板1に取付けた規制板153
によって時計周り方向の回動が規制されているため、テ
ープガイドポスト148は倒れた状態になっている。ここ
で、メインリング39が第10図で時計周りに回転し始める
と、即ち第11図で左方向に動くと、係止部152は規制板1
53の傾斜面に沿って移動するため、ポストホルダー150
が軸147を中心に時計周りに回動して第12図に示すよう
にテープガイドポスト148がスライダー143に設けたスト
ッパー155に当接してばね151の弾性力によって圧着され
るようにしてある。メインリング39が更に第10図で時計
周りに回転すると、第13図に示すようにガイドレール14
2が基板1に対して傾斜して上昇を始めるように構成し
てある。これに応じて押圧ロッド140が時計方向に回動
してばね146の付勢力によってスライダー143はガイドレ
ール142に押し付けられながら案内されて上昇していく
ようにしてある。更にメインリング39が回転すると、第
14図に示すように、テープガイドポスト148は位置決め
ブロック156に所定位置にて当接するようにしてある。
更にメインリング39が回転して所定の回転角になると、
メインリング39に設けた案内凹部137に嵌合しているス
ライド板138がメインリング39に対して摺動して、即ち
ばね146が伸長されてスライダー143を位置決めブロック
156に押圧するようにしてある。従ってばね146はスライ
ダー143をガイドレール142から外れないように付勢する
とともに、テープガイドポスト148を所定位置に保持す
るように付勢する構成としてある。次に、第15図におい
て、メインリング39に植設せる軸157にはテープガイド
ローラ158を回転自在に支持する軸159を植設した支持ホ
ルダー160が回動自在に支持されている。支持ホルダー1
60の一端とメインリング39との間にはばね161が張架さ
れており、支持ホルダー160を軸157を中心として時計周
りに回動付勢してある。メインリング39の停止態様では
第10図に示すように、支持ホルダー160の一端に設けた
係止部162が規制板153に係止されており、第15図の2点
鎖線で示すように時計周りの回動が規制されるようにし
てある。ここでメインリング39が第10図で時計周りに回
転して、即ち第15図で左方向に移動して第15図の実線で
示す位置関係になると、規制板153による支持ホルダー1
60の時計周りの回動規制が解除されて、ばね161の弾性
力によってテープガイドローラ158が時計方向に起き上
るようになっている。支持ホルダー160が所定角度だけ
回動すると、支持ホルダー160の他端に設けた舌状部163
がメインリング39に設けた係止部164に当接して時計周
りの回動が止められテープガイドローラ158が所定角度
だけ傾いた位置で保持されるようになっている。次に第
16図において、メインリング39に植設した軸165には、
テープの走行ねじれ角を補正するテープガイドピン166
を植設した支持ホルダー167が回動自在に支持されてい
る。支持ホルダー167の一端とメインリング39との間に
はばね168が張架されており、支持ホルダー167を時計周
りに回動付勢している。メインリング39の停止態様では
第10図及び第16図の2点鎖線で示したように、支持ホル
ダー167の一端に設けた係止部169が規制板153に係止さ
れており、時計周りの回動が規制されるようになってい
る。ここで、メインリング39が第10図で時計方向に回転
して、即ち第16図で左方向に移動して、第16図の実線で
示す位置関係になると、規制板153による支持ホルダー1
67の時計方向の回動規制が解除されてばね168の付勢力
によってテープガイドピン166が第16図で時計方向に回
動して起き上るようになっている。支持ホルダー167が
所定角度だけ回動すると、支持ホルダー167の他端に設
けた舌状部170がメインリング39に設けた係止部171に当
接して時計方向の回動が係止され、テープガイドピン16
6が所定角度だけ傾いた位置で保持されるようになって
いる。第17図〜第19図に示すように、基板1に植設した
軸172にはテンションポスト173を植設したテンションア
ーム174が回動自在に支持されている。テンションアー
ム174の一端と基板1との間にはテンションばね175が張
架されており、テンションアーム174は第17図で反時計
周りに回動付勢されている。テンションアーム174の一
端には係止ピン176が植設されており、テンションアー
ム174が反時計方向に回動付勢されているが、この係止
ピン176がメインリング39の最外周部60にて係止される
ので、第17図で示す位置に保持されるようになってい
る。第17図に示す状態からメインリング39が時計方向に
回動してメインリング39の凹部37が第18図に示す位置ま
で来ると、係止ピン176が凹部37に入り込むため、テン
ションアーム174は反時計方向に回動して第18図に2点
鎖線で示した磁気テープ7に当接し、テープ張力の増減
に応じてテンションポスト173が軸172を中心に回動可能
な位置まで回動するように凹部37の形状を決めてある。
このとき、テンションアーム174の端部に設けた遮蔽板1
77がフォトカプラ178の溝部に入り込んでフォトカプラ1
78の発光部より発した光を遮って受光部に到達する光量
を制限するようにしてある。従ってテープ張力の増減が
テンションポスト173の揺動となって遮蔽板177を動か
し、受光量の増減をもたらすようにしてあるので、これ
によって供給側リールモータ2の回転トルクを制御して
テープ張力を略一定に保つようにしてある。このとき、
テンションばね175の張力はテープテンションによって
テンションポスト173を第18図で時計方向に回動させる
力と略均衡するように設定してある。又テンションポス
ト173がテープガイドポスト148及びテープガイドローラ
158の間に位置し、テープガイドポスト148及びテープガ
イドローラ158間のテープの長手方向に対して直角にテ
ープに当るように、テンションアーム174の回動中心と
なる軸172を配してある。第20図〜第23図において、副
基板13に植設された軸220に回転自在に支持された中継
歯車221の大歯車部222はメインリング39の歯車部38に噛
み合っており、小歯車部223は副基板13に植設された軸2
24に回転自在に支持された中継歯車225の大歯車部226に
噛み合っている。更に中継歯車225の小歯車部227は副基
板13に植設された軸228に回動自在に支持された中継歯
車229の平歯車部230に噛み合っており、この平歯車部23
0は副基板13に植設された軸231に回動自在に支持された
端面カム232の平歯車部233に噛み合っている。メインリ
ング39の回転は端面カム232が所定の角度回転するよう
に中継歯車221,225,229を介して減速して端面カム232に
伝達され、第21図でメインリング39の時計方向の回転が
端面カム232の時計方向の回転として伝達されるように
構成してある。軸231に摺動自在に支持されているリフ
ト部材234のアーム部235に設けた突起部236は端面カム2
32のカム部237に当接しており、アーム部235の溝部238
は副基板13に植設された軸239に摺動自在に係合してい
る。ピンチアーム240は軸239に回動自在に支持され、ピ
ンチアーム240に植設された軸241にはピンチローラ242
が回転自在に支持されている。ピンチアーム240に植設
された軸243には回転ローラ244が回転自在に支持されて
いる。ばね245はピンチアーム240に設けたボス246をリ
フト部材234のアーム部235に当接させるように付勢する
と共に、端面カム232が第21図で反時計方向に回転する
際には突起部236がカム部237から離れないように付勢し
ているので、端面カム232が反時計周りに回転するとピ
ンチローラ242は第20図に示す位置から第22図に示す位
置まで平行移動するようにしてある。即ち、端面カム23
2のカム部237は所定の角度回転するとリフト部材234、
ピンチアーム240を介してピンチローラ242を第20図に示
す位置から第22図に示す位置との間を往復平行移動させ
るように構成してある。ピンチアーム240はばね247によ
って第21図で時計周りに回動付勢され、ピンチアーム24
0に植設されたピン248がリフト部材234の突起部249に当
接することによって係止されている。中継歯車221の小
歯車部223には副基板13に植設された軸250に回転自在に
支持された中継歯車251の平歯車部252が噛み合ってお
り、更にこの平歯車部252は端面カム232とは独立に軸23
1に回転自在に支持された中継歯車253の平歯車部254に
噛み合っている。この平歯車部254は副基板13に植設し
た軸255に回転自在に支持された中継歯車256の平歯車部
257に噛み合っており、平歯車部257は副基板13に植設し
た軸258に回転自在に支持されたカム歯車259の平歯車部
260に噛み合っている。メインリング39の回転はカム歯
車259が所定の角度回転するように中継歯車221,251,25
3,256を介して減速してカム歯車259に伝達され、メイン
リング39の第21図で時計方向の回転がカム歯車259の反
時計方向の回転として伝達されるよう構成してある。カ
ム歯車259の上面にある溝カム261には副基板13に植設し
た軸262に回転自在に支持された回動レバー263の一端に
植設したピン264が係合している。回動レバー263の他端
とこの回動レバー263に軸262によって回転自在に支持さ
れている回動レバー265の一端との間にはばね266がかか
っており、回動レバー265を反時計周りに付勢している
が、回動レバー263の折曲部267に取付けたねじ268と回
動レバー265の折曲部269とが当接することにより回動レ
バー265は係止されている。溝カム261はピンチローラ24
2が第20図の位置から第22図の位置まで平行移動する間
は回動レバー263を回動させず、ピンチローラ242が第22
図の位置に移動した後、回動レバー263を第21図で反時
計方向へ回転させ、折曲部269がねじ268を押圧すること
により回動レバー265を第21図で反時計方向へ回転さ
せ、アーム部270がピンチアーム240に植設されたピン27
1を押圧することによってピンチアーム240を反時計方向
へ回動させるよう構成してある。第23図に示すようにピ
ンチローラ242がキャプスタン272に当接した後更にカム
歯車259が回動することにより、回動レバー263は更に回
動するが、ピンチアーム240は回動できないため、回動
レバー265も回動することができないので、折曲部269と
ねじ268が離れることによりばね266の付勢力が加わり回
動レバー265とピンチアーム240を介してピンチローラ24
2がキャプスタン272に圧着されるようにしてある。第24
図において、テープガイドポスト148を出た磁気テープ
7は磁気テープの全幅に亘って記録した情報を消去する
フルイレースヘッド180に巻付けられるようにしてあ
る。更に基板1に植設したリミッターポスト181,182に
よって、回転する磁気ヘッド(図示せず)を内蔵したガ
イドドラム183に約半周に亘って巻付けられるようにな
っている。リミッターポスト182を出た磁気テープ7は
テープのオーディオトラックに記録された情報のみを消
去するアフレコイレースヘッド184及びオーディオトラ
ックとコントロールトラックに情報を書き込み/若しく
は読み出すオーディオコントロールヘッド185に所定角
度巻付くようにしてある。又、オーディオコントロール
ヘッド185を出た磁気テープ7はリミッターポスト186に
巻付いてピンチローラ242とキャプスタン272とに挟持さ
れて定速走行するように構成されている。ピンチローラ
242とキャプスタン272を出た磁気テープ7は回転ローラ
244及び基板1に回転自在に軸支されたガイドローラ18
7,188によってカセット4の外装部に接触することなく
カセット4内へと導びかれて巻取リールハブ6に巻取ら
れる構成としてある。
以上のように構成された本実施例の磁気テープ装置につ
いて、以下その動作を説明する。先ず、第1図に示した
位置にカセット4が装着された状態で装置の録画又は再
生釦(図示せず)が押されると、モータ14が第2図にお
いて時計周りに回転を始め、ウォーム16及びウォームホ
ィール部19を介して中継歯車20が第1図の方向から見て
反時計周りに回転する。従ってセンター歯車24は第1図
で時計周りに回転する。転接レバー27は板ばね28の作用
によって時計周りに回動しようとするが、舌状部48がサ
ブ切換レバー46の係止部49に係止されているので、転接
歯車25と伝達歯車52との噛合関係が保持される。従って
伝達歯車52は第1図で時計方向に回転する。これによっ
てサブリング36はサブリング駆動歯車54を介して時計周
りに回転し始める。サブリング36が第1図で時計方向に
回転し始めると、サブリング36の歯車部34と噛合関係に
ある中継歯車64が反時計方向に回転する。従ってベルト
プーリ72はアイドル歯車66、転換歯車69を介して第4図
で時計周りに回転し、タイミングベルト71が駆動されて
ガイドポスト12は第1図で右方向に移動し始める。そし
てサブリング36が所定角度回転すると、第3図に示すよ
うにガイドポスト12がストッパー130にばね125の弾性力
をもって圧着される。又、サブリング36に形成した凹部
33がローラ132に対向する位置まで回転すると、ローラ1
32は凹部33の形状に応じて入り込んで行き、押圧レバー
131が第3図で時計周りに回動してガイドポスト12の左
側から当接押圧してガイドポスト12をストッパー130に
ばね135の弾性力をもって圧着し、ばね125の弾性力と共
働で確実に位置決めされる。溝カム35はサブリング36の
第1図で時計方向の回転に応じてガイドポスト12が第3
図に示す位置Aに移動するまでは回動レバー200を回動
させず、ガイドポスト12が位置Aから位置Bに移動する
間に回動レバー200を反時計方向へ所定の量だけ回動さ
せるように形成してある。回動レバー200が反時計方向
へ回動すると、ピン203を介して回動レバー202も同期し
て反時計方向へ回動する。回動レバー202が回動するこ
とにより、ピン204によって係合しているスライド板208
がピン206,207をガイドとしてスライド移動し、折曲部2
09が移動することによって回動レバー215が第7図で時
計周りに回動する。回動レバー215が回動することによ
ってピン216はガイドポスト12によって引出された磁気
テープのループC内にループ外より入り、回動レバー21
5はスライド板208の舌状部218に当接して係止される。
スライド板208がスライド移動すると、折曲部219はスラ
イド板211の折曲部213に当接し、溝カム35によって回動
レバー200が更に回動させられることによってスライド
板208とスライド板211は並動を始め、磁気テープのルー
プを拡張し、位置Bにあるガイドポスト12とガイドロー
ラ187と回動レバー215の一端に植設したピン216とで第
3図に示すような逆三角形状の磁気テープのループを形
成する。サブリング36が所定角度回転すると、サブリン
グ36に設けた凹部32が回転ローラ44に対向する位置にく
るので、回転ローラ44は凹部32に入り込み、サブ切換レ
バー46が第3図で反時計周りに回動し、転接レバー27の
時計周りの回動係止作用が解除される。従って転接レバ
ー27は時計周りに回動して転接歯車25がメインリング39
の歯車部38と噛合するようになる。これによってモータ
14からの回転力の伝達はサブリング36からメインリング
39へと切換えられ、メインリング39が第10図において時
計周りに回転し始める。メインリング39が時計周りに回
転し始めると、回転ローラ55が凹部37から出るのでメイ
ン切換レバー57は第3図において2点鎖線で示した位置
から反時計方向に回動して実線で示した位置に待機して
いる。メインリング39が第10図で時計周りに回転し始め
ると、ガイドレール142に案内されて移動するスライダ
ー143に保持されているテープガイドポスト148は第10図
で時計周りに回動し、規制板153によるポストホルダー1
50の第11図で時計周りの回動を係止する区間を通り過ぎ
た時点で第12図に示すように第24図の2点鎖線で示した
テープループ内で起き上り、ガイドレール142に案内さ
れてガイドドラム183の周りに磁気テープを螺旋状に巻
回しつつ第24図に示す位置まで移動し、メインリング39
が所定角度回転するとばね146の弾性力をもって位置決
めブロック156に圧着位置決めされる。テープガイドロ
ーラ158、テープガイドピン166も同様にして規制板153
を過ぎた時点でテープループ内に起き上り、第14図或い
は第24図に示すような所定のテープループを形成してス
イッチ(図示せず)がオフとなり、モータ14への通電が
断たれてメインリング39の回転は止まり、記録又は再生
態様となる。モータ14への通電が断たれてもウォーム16
とウォームホィール部19のセルフロック作用により、メ
インリング39が第14図で反時計方向に逆戻りしてしまう
ことはない。メインリング39が第10図に示す位置から時
計周りに回動すると、中継歯車221,225,229を介して端
面カム232は第21図で時計周りに回動し、リフト部材234
はカム部237に沿ってピンチローラ242を第20図の位置か
らピン216によって拡張された磁気テープのループ内の
第22図の位置まで移動させる。その間、カム歯車259は
回転しているが、回動レバー263は回動されず、ピンチ
ローラ242が第22図の位置に移動した後、回動レバー263
を反時計周りに回動させ、回動レバー265を介してピン
チアーム240を反時計周りに回動させる。このとき、ピ
ンチローラ242及び回転ローラ244によって磁気テープの
ループを更に拡張する。ピンチローラ242が磁気テープ
を挟んでキャプスタン272に当接し、ピンチアーム240が
係止された後もカム歯車259は回動し、回動レバー263を
更に反時計周りに回動させる。ピンチアーム240が係止
されたことにより、回動レバー265も係止されるが、回
動レバー263はメインリング39が所定角度だけ回動する
ことにより、折曲部269とねじ268が離れることによっ
て、ばね266の付勢力は回動レバー265とピンチアーム24
0を介してピンチローラ242を所定の力でキャプスタン27
2に押圧する力となる。キャプスタン272が定速回転する
とピンチローラ242も定速回転し、間に挟まれている磁
気テープを定速で送り出す。次に、メインリング39が第
17図の位置から時計周りに回転して凹部37が第18図に示
す位置まで来ると、即ち装置の記録/再生態様になる
と、メインリング39の最外周部60によって規制されてい
た係止ピン176がテンションばね175の付勢力によって凹
部37に入り込む。これによってテンションアーム174は
第18図で反時計周りに回動して、第18図に示すようにテ
ープガイドポスト148、テープガイドローラ158、テープ
ガイドピン166、フルイレースヘッド180、リミッターポ
スト181,182、ガイドドラム183及びガイドポスト12等で
形成されたテープループの外側からテンションポスト17
3が当接してテープ張力の変動に対応してテンションア
ーム174が揺動可能となり、遮蔽板177の作用によってフ
ォトカプラ178の受光量を変化させて供給側リールモー
タ2の回転トルクを変化させてテープ張力が略一定とな
るように制御される。
テープループの形成動作について更に説明すると、カセ
ット4内の磁気テープ7は第24図に示すようにガイドポ
スト11の矢印D方向への回動及びガイドポスト12の矢印
E方向への移動によりカセット外部に引出される。この
動作に同期して第3図に示すテープループC内にピン21
6が入り込み矢印F方向に移動して逆三角形状のテープ
ループを形成する。次にテープガイドポスト148、テー
プガイドローラ158、テープガイドピン166が前記逆三角
形状のテープループ内に入り込み、矢印G方向に回動し
て供給リールハブ5と巻取リールハブ6とを結ぶ方向の
巻取リールハブ6側の所定位置に、ガイドドラム183に
磁気テープ7を螺旋状に添接案内するリード(図示せ
ず)の傾斜角分だけその中心軸を略供給リールハブ5と
巻取リールハブ6を結ぶ方向に傾けて配したガイドドラ
ム183に螺旋状に磁気テープ7を巻付ける。一方、この
動作に同期してピンチローラ242及び回転ローラ244が前
記逆三角形状のテープループ内に入り込んで、矢印H方
向に回動してテープループを広げながらピンチローラ24
2がキャプスタン272に圧着される。更に、テープループ
外で待機していたテンションポスト173が矢印I方向に
回動して磁気テープ7に当接し、テンションばね175の
付勢力とテープ張力とが釣り合う位置に来る。前述した
一連のテープループ形成動作により供給リールハブ5よ
り繰出された磁気テープ7はガイドポスト11,12により
テープガイドピン166の手前までは供給リールハブ5を
出た直後の磁気テープの走行高さ面内を走行し、テープ
ガイドピン166によって走行面が変えられて第19図に示
すように磁気テープ7は上昇して行き、テープガイドロ
ーラ158、テンションポスト173に案内されてテープガイ
ドポスト148へと導びかれる。第14図に示すように、テ
ープガイドポスト148に案内されて折返した磁気テープ
7は今度は下降しながらフルイレースヘッド180、リミ
ッターポスト181に添接してガイドドラム183に対して斜
め上方より下方に向って進入して螺旋状に添接し、信号
が記録/再生される。ガイドドラム183から出た磁気テ
ープ7はここで再び供給リールハブ5を出た直後の磁気
テープ7の走行高さ面内を走行してリミッターポスト18
2に案内されてアフレコイレースヘッド184、オーディオ
コントロールヘッド185、リミッターポスト186に添接し
てキャプスタン272に至り、ピンチローラ242に挟持され
て定速駆動される。ピンチローラ242を離れたテープは
回転ローラ244、ガイドローラ187,188に案内されてカセ
ット4内に導かれて巻取リールハブ6に巻取られる。
尚、上記の説明で明らかなように、アフレコイレースヘ
ッド184、オーディオコントロールヘッド185、ピンチロ
ーラ242、キャプスタン272は、巻取リールハブ6の直前
の磁気テープ7の走行平面、即ち基板1に対して傾斜さ
せることなく垂直に配されている。前述した記録/再生
態様から停止釦(図示せず)を押圧すると、モータ14が
第2図で反時計方向に回転を始め、前述とは逆の動作で
メインリング39は第14図に示す態様から第10図に示す態
様に戻るため、ピンチローラ242は第23図に示す態様か
ら第20図に示す態様に戻る。又、テンションポスト173
は第18図に示す態様から第17図に示す態様となる。これ
らの動作が完了した後、メインリング39は停止してサブ
リング36が駆動されるようになり、ガイドポスト11,12
は第3図に示す位置から第1図に示す位置に戻る。又、
ピン216は第3図に示す位置から第7図に示す態様に戻
り、テープループ外へと逃げる。サブリング36が所定角
度回転して、停止スイッチ(図示せず)がオンされる
と、モータ14への通電が断たれてモータ14の回転は停止
し、停止態様となる。この動作の間引出されていた磁気
テープがたるみなく供給リールハブ5に巻取られるよう
に、供給側リールモータ2が第1図で反時計方向に回転
し、前記停止スイッチ(図示せず)がオンになると供給
側リールモータ2への通電も断たれて回転が停止する。
以上述べたように本発明の実施例ではガイドドラム183
の中心軸を供給リールハブ5と巻取リールハブ6を結ぶ
方向にガイドドラム183に構成したリードの傾斜角の分
だけ傾けて配し、供給リールハブ5を出た磁気テープ7
をガイドドラム183近傍で、供給リールハブ5を出た直
後の磁気テープ走行高さ面よりも高い位置まで上昇走行
させ、ガイドドラム183に対して斜め上方より下方に向
かって進入させてガイドドラム183に螺旋状に添接させ
ることにより、供給リールハブ5を出た直後の磁気テー
プ7の走行高さ面内でガイドドラム183を離れて巻取リ
ールハブ6へと走行案内されるという構成にすることが
でき、ガイドドラム183から巻取リールハブ6に至るま
での巻取側経路中には、磁気テープ7の走行平面を変換
するための傾斜ポストが不要となる。従って、張力の高
くなる巻取側での磁気テープ7に対する走行負荷を減ら
すことができるので、駆動源であるキャプスタン272の
省力化及び磁気テープ7の傷つきの防止に大きな効果が
ある。又、アフコイレースヘッド184、オーディオコン
トロールヘッド185、ピンチローラ242、キャプスタン27
2といった精度の必要な重要部品を、基板1に対して傾
斜させることなく垂直に配することができるで、組立及
び精密な調整作業が容易となり、所望の組立及び調整の
精度を確保し易く、又自動化も容易となるという優れた
効果を有するものである。
発明の効果 以上のように本発明によれば、供給リールハブと巻取リ
ールハブとを結ぶ方向で且つ前記巻取リールハブ側の所
定位置にガイドドラムを配したので、カセット正立形で
装置の高さ寸法を大幅に小さくでき、又テープ残量も確
認しやすくなるという優れた効果が得られる。又巻取リ
ールハブからガイドドラムまでのテープ経路長を、カセ
ット開口部に対向する位置にガイドドラムを配した従来
の装置と略同等にできるため、従来の一般的な装置でテ
ープを完全に巻戻した位置から記録したカセットを本発
明の装置に装着した場合でも、記録された画像が最初の
部分から欠落することなく得ることができるものであ
る。又、供給リールハブを出た直後の磁気テープの走行
高さ面内で、磁気テープがガイドドラムを離れて巻取リ
ールハブへと走行案内されるという構成にすることがで
きるので、キャプスタンという精度の必要な重要部品
を、供給リールハブの直後及び巻取リールハブの直前の
磁気テープの走行平面に対して傾斜させることなく垂直
に配することができるので、組立及び精密な調整作業が
容易となり、所望の組立及び調整の精度を確保し易く、
又自動化も容易となるという優れた効果をも有するもの
である。更に、キャプスタンの省力化及び磁気テープの
傷つきの防止に大きな効果を獲得できるものである。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示し、第1図は停止態様を示
す正面図、第2図は要部断面図、第3図は一態様を示す
正面図、第4図、第5図は要部断面図、第6図aは要部
正面図、同図b及びcは同図aのX−X断面図及びY−
Y断面図、第7図、第8図は要部断面図、第9図はサブ
リングの裏面図、第10図はメインリングの動作を説明す
る正面図、第11図、第12図、第13図は要部断面図、第14
図は要部斜視図、第15図、第16図は要部断面図、第17
図、第18図は要部正面図、第19図は要部下面図、第20図
は要部断面図、第21図は要部正面図、第22図は要部断面
図、第23図は要部正面図、第24図はテープループを説明
する正面図である。 4…カセット、5…供給リールハブ、6…巻取リールハ
ブ、7…磁気テープ、11,12…ガイドポスト、148…テー
プガイドポスト、158…テープガイドローラ、166…テー
プガイドピン、181,182…リミッターポスト、183…ガイ
ドドラム、186…リミッターポスト、187,188…ガイドロ
ーラ、244…回転ローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭54−87512(JP,A) 実開 昭58−14263(JP,U) 実開 昭58−17664(JP,U) 実開 昭58−118560(JP,U)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁気テープを巻回する一対の供給リールハ
    ブと巻取リールハブとを内蔵したカセットから磁気テー
    プをカセット外部に引き出して走行させる磁気テープ装
    置であって、前記磁気テープを所定の速度で走行させる
    ためのキャプスタンと、前記供給リールハブと前記巻取
    リールハブとを結ぶ方向でかつ前記巻取リールハブ側の
    所定位置に配したガイドドラムと、前記供給リールハブ
    を出た磁気テープを前記カイドトラム近傍で、前記供給
    リールハブを出た直後の磁気テープ走行高さ面よりも高
    い位置まで上昇走行させ、前記ガイドドラムに対して斜
    め上方より下方に向かって進入させるテープ進入案内手
    段と、前記テープ進入案内手段により前記ガイドドラム
    に進入した磁気テープを前記ガイドドラムに螺旋状に添
    接させかつ前記供給リールハブを出た直後の磁気テープ
    の走行高さ面内で、前記ガイドドラムから離れて巻取リ
    ールハブへと走行案内するテープガイド手段とを具備す
    る磁気テープ装置。
  2. 【請求項2】ガイドドラムの中心軸を、略供給リールハ
    ブと巻取リールハブを結ぶ方向に傾けて配した特許請求
    の範囲第1項記載の磁気テープ装置。
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JPS5814263U (ja) * 1981-07-20 1983-01-28 三洋電機株式会社 カセツト式ビデイオテ−プレコ−ダ
JPS5817664U (ja) * 1981-07-23 1983-02-03 三洋電機株式会社 テ−プロ−デイング装置
JPS58118560U (ja) * 1982-02-02 1983-08-12 赤井電機株式会社 カセツト式ビデオテ−プレコ−ダ

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