JPH07158234A - 乾式施工用タイル - Google Patents

乾式施工用タイル

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JPH07158234A
JPH07158234A JP33972393A JP33972393A JPH07158234A JP H07158234 A JPH07158234 A JP H07158234A JP 33972393 A JP33972393 A JP 33972393A JP 33972393 A JP33972393 A JP 33972393A JP H07158234 A JPH07158234 A JP H07158234A
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JP
Japan
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tile
board
protrusions
tiles
ridge
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JP33972393A
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English (en)
Inventor
Masao Kameyama
征夫 亀山
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SANKUREI KK
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SANKUREI KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 製造過程において不良品の発生が少なく、施
工性に優れた高品質のタイルを提供する。 【構成】 表面に対して垂直な立上面を有する水平方向
に沿う突条を形成したボードの表面に接着固定されるタ
イルにおいて、ボードの突条に係止される係合面(6a)を
形成する突起(6)をタイル(5)の裏面に縦横方向に配列
形成したことにより、ボードに対してタイル(5)を縦横
いずれの方向にも容易かつ確実に貼り付け固定できるよ
うにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は乾式施工用タイルに係
り、特に、成形性および縦横いずれの方向へも貼ること
の出来る施工性に優れた乾式施工用タイルに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】建築物の表面に貼り付け固定される従来
のタイルとしては、例えば実公昭62−5468号公
報、特開平2−194249号公報、実開平2−991
37号公報などに見られるように、上方に向って傾斜す
る突条を建築物の躯体の表面に取り付けられるボードの
表面に設ける一方、断面鳩尾状の係止溝をタイルの裏面
に設け、前記突条に係止溝を斜め上方から係合させてボ
ードの表面にタイルを吊り下げ係合させるようにしたも
のがある。なお、タイルは必要に応じてボードに接着剤
などで接着固定され、隣接するタイルの隙間(目地)に
適当な目地止めがなされる。
【0003】このようにボードの表面に形成した突条へ
の係合力を確保するために断面鳩尾状の係止溝をタイル
の裏面に設けたものでは、タイルをプレス成形によって
製造し難いためにタイルの製造効率が悪い。また、ボー
ドの表面と突条とがV字状の溝を作出するために、タイ
ルの目地の亀裂などから浸透した水が前記V字状の溝に
溜って防水上好ましくなく、しかも、寒冷地においては
V字状の溝に溜った水が凍結してボードあるいはタイル
を破損し、もしくは、タイルを剥離させるおそれがあっ
た。
【0004】さらに、従来のものにおいてはタイルの裏
面に形成される係止溝の方向によってタイルの貼り付け
方向が特定されてしまう。すなわち、通常の場合はタイ
ルの長手方向に沿う係止溝のみを設けているために、小
口面を水平にした縦長の状態でタイルを貼り付けること
ができないという不具合もあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記実情に鑑
みてなされたものであって、製造過程において不良品の
発生が極めて少なく、しかも、ボードへの貼り付け作業
の施工性並びに縦方向及び横方向のいずれの方向へも貼
ることの出来る貼り付け状態の多様性に優れたタイルを
提供することを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、表面に対して垂直な立上面を有する突条を
水平方向に沿って形成したボードの表面に接着固定され
るタイルにおいて、前記突条の立上面に対接する係合面
を形成する突起をタイルの裏面に縦横方向に配列形成し
ている。そして、隣接する突起により形成された直交す
る溝部の幅をそれぞれ前記ボードの突条の幅より大きく
したことを特徴としている。
【0007】また本発明は、タイルの周縁にほぼ均一な
厚さの飾縁を残して突起を形成したことを特徴としてい
る。
【0008】さらに本発明は、タイルの側縁に沿って配
列形成された突起により形成される係合面を凹曲面で構
成したことを特徴としている。
【0009】
【作用】タイルの裏面に設けた突起によって形成された
係合面をボードの突条の立上面に上方から重合させれば
ボードに対してタイルが位置決めされる。従って、ボー
ドの突条の表面および隣接する突起によってタイルの裏
面に形成された溝部に接着剤を塗布した後に突条を溝部
に差込んで突起を突条の間に差し込んで係合面を立上面
に重ね合わせると、ボードの表面にタイルを貼り付け固
定することができる。
【0010】また、上記のように突条を受容する溝部を
タイルの裏面において直交させている。従って、タイル
を90°回転させた状態においても隣接する突起の間
(溝部)に突条を受容させて係合面を突条の立上面に上
方から重合させることができるために、タイルを横長あ
るいは縦長のいずれの状態にも貼り付けることができ
る。
【0011】すなわち、突起を縦横方向に配列形成する
ことにより、タイルの裏面に長手方向および小口方向に
沿う溝部をそれぞれ形成している。このために、ボード
の突条をタイルの長手方向に沿う溝部に受容させるか小
口方向に沿う溝部に受容させるかでタイルの貼り付け方
向を90°異ならせることができる。
【0012】一方、突起が形成する係合面に下方から当
接してタイルを係止する突条の立上面はボードの表面に
対して垂直に立上るために、従来のようにボードの表面
と突条によってV字状の溝が作出されず、水が溜るおそ
れがない。
【0013】なお、タイルの周縁にほぼ均一な厚さの飾
縁を残して突起を設けた場合は、成形時における密度の
バラツキによる変形および焼成時に見られる収縮量のバ
ラツキを防止できるために、タイルの仕上り精度が高く
なる。さらに、タイルの側縁に沿って配列形成された突
起が形成する係合面を凹曲面で形成することにより、ボ
ードの表面に形成されている突条と突起の係合安定性を
より高くすることができる。
【0014】因に、突起の係合面を凹曲面で構成する場
合は、タイルの裏面に溝部を成形する凸型をゴムで構成
し、成型圧力による凸型の側面の外方への膨出変形を利
用して係合面を凹曲面とすることができる。なお、この
ように係合面を凹曲面に成型する凸型は、成形圧力の解
除にともなって元の形状に戻されるために、成形された
素材(焼成前のタイル)を破壊することなく凸型を抜き
取ることができ、タイルの成形作業性が高くなる。
【0015】
【発明の効果】本発明に係る乾式施工用タイルによれ
ば、タイルの裏面に設けた突起は、ボードに設けた突条
を受容する溝部を直交させて形成するために、タイルを
横長あるいは縦長のいずれの状態にも貼り付けることが
できる。また、ボードの表面に設けた突条の立上面は該
ボードの表面に垂直に形成しているために、ボードと突
条との間に水が溜ることがなくなって防水性が改善され
るとともに、水の凍結によるタイルの破損あるいは剥離
を予防できる。
【0016】なお、タイルの周縁にほぼ同一厚さの飾縁
を残して突起を形成した場合は、この飾縁の部分の成形
密度ならびに焼成にともなう収縮量をほぼ均一にできる
ためにタイルの仕上り精度が高くなる。さらに、タイル
の側縁に沿って配列形成された突起が形成する係合面を
凹曲面で構成した場合は、ボードに形成されている突条
と突起の係合安定性を高くできるために施工性が改善さ
れる。
【0017】
【実施例】以下に本発明に係る乾式施工用タイルの実施
例を図に基づいて詳細に説明する。図1は本発明に係る
乾式施工用タイルの第1実施例を示す裏面から見た斜視
図、図2は図1に示したタイルを表面側から見た斜視
図、図3は図1のA−A断面図、図4は本発明に係る乾
式施工用タイルの第2実施例を示す裏面から見た斜視
図、図5は本発明に係る乾式施工用タイルの施工状態を
示す斜視図、図6は施工後の断面図である。
【0018】これらの図において、建築物の躯体(1)の
表面に図示しないビスなどで締付固定されるボード(2)
は、正面から見て横長の長方形に形成されている。ボー
ド(2)は、例えば植物繊維を混合したセメント系のボー
ドのようにプレス型による加工が容易で安価な素材で構
成されるが、硅酸カルシウムのような不燃材あるいは難
燃材で構成することもできる。
【0019】ボード(2)の表面には長手方向に沿う複数
条の突条(3)を等ピッチで設けている。また、突条(3)
の立上面(3a)をボード(2)の表面に対して垂直に形成す
ることにより、隣接する突条(3)の間に断面矩形状の溝
条(4)を形成している。そして、ボード(2)の端面を相
反する位置で切欠形成した相欠き構造にすることによ
り、隣接するボード(2)を隙間のない状態に取り付ける
ことができるようにしている。
【0020】因に、ボード(2)は厚さが11mm、幅が4
21mm、長さが3030mmの正面から見て長方形に形成
されている。また、突条(3)は幅が11.5mm、高さが
4mmの断面矩形状に形成されており、この突条(3)のピ
ッチを23mmに設定している。従って、隣接する突条
(3)の間に形成される溝条(4)は、幅が11.5mm、深
さが4mmの断面矩形状を呈する。
【0021】ボード(2)の表面に貼り付け固定されるタ
イル(5)は、幅が60mm、長さが108mm、厚さが7mm
の正面から見て長方形に形成されている。また、タイル
(5)の裏面には前記ボード(2)に形成されている溝条
(4)に受容される突起(6)を長手方向および小口方向に
それぞれ突条(3)の幅より広い間隔で配列形成するとと
もに、隣接する突起(6)で形成された溝部(7)(8)の幅
を突条(3)の幅より大きくすることにより、突条(3)を
長手方向に沿う溝部(7)および小口方向に沿う溝部(8)
のいずれにも受容させて各突起(6)を溝条(4)に突入保
持できるようにしている。
【0022】また、タイル(5)の長手方向側縁に沿う突
起(6)の内側面およびすべての突起の小口方向側の側面
をそれぞれタイル(5)の裏面に対してほぼ垂直な平面で
構成することにより、突条(3)の立上面(3a)に対接する
係合面(6a)を構成している。なお、タイル(5)の長手方
向側縁に沿う突起(6)の外側面および中央部に位置する
突起(6)長手方向両側面をそれぞれタイル(5)の中心側
に変位する傾斜面で構成することにより、成型時の抜き
勾配を確保している。
【0023】なお、各突起(6)の高さを4.5mmにして
溝部(7)(8)の深さを前記突条(3)の高さよりも僅かに
大きくして、接着剤のたまる空間を設けている。そし
て、突起(6)のピッチを前記突条(3)のピッチとほぼ一
致させることにより、突起(6)を溝条(4)に突入させる
と突条(3)が溝部(7)(8)に確実に差込み係合されるよ
うにして接着効果を高めてある。
【0024】そして、突起(6)をそれぞれタイル(5)の
外周縁から中心側に変位させることにより、タイル(5)
の周縁にほぼ4〜5mm幅の均一厚さの飾縁(9)を形成し
て仕上り精度を高くしている。すなわち、成形型内に同
一密度で素材を充填した場合においても、成形後におい
ては薄い部分は厚い部分よりも密度が高くなって外側に
膨張して成形精度が低下する。また、焼成時に見られる
収縮量は成型密度が小さいほど大きくなる。
【0025】従って、外周縁の成型密度にバラツキが生
じている場合は、タイル(5)の成型精度および焼成時の
収縮量に変動が生じるために仕上り精度が低下する。と
ころが、実施例では前記のようにタイル(5)の周縁に飾
縁(9)を設けて周縁部分をほぼ均一な厚さにしているた
めに仕上り精度が高くなる。
【0026】また、成形後の焼成は突起(6)を下にして
行うために、突起(6)で挟まれた中央部分が焼成熱を受
けて垂れ込み変形しようとする。ところが、タイル(5)
の裏面に突起(6)を縦横に配列形成して中央部分にも突
起(6)を設けているために、焼成熱による中央部分の垂
れ込み変形が予防される。なお、実施例のように飾縁
(9)の幅を4〜5mmに限定した場合は、この飾縁(9)の
重量が小さいために焼成熱によって変形することもな
い。
【0027】また、タイル(5)は上記平面状のものに限
定されるものではなく、例えば図4に示したように長さ
方向一端を裏面に向って折曲形成した小口曲のタイル(5
a)あるいは図示はしないが屏風曲のタイルなどが用意さ
れる。なお、このような役物タイルは従来同様に接着加
工で製造されるが、折曲部を含んでタイル(5)の全体を
乾式成型で構成することもできる。
【0028】以上のように構成されたタイル(5)を建物
の躯体(1)の表面に貼り付ける場合は、躯体(1)の表面
に予めボード(2)を取り付けておく。このようにしてボ
ード(2)を取り付けた後に、突条(3)の表面およびタイ
ル(5)の溝部(7)(8)の底面にそれぞれ接着剤(10)を塗
布する。接着剤としては、耐水性および耐久性に優れた
ポリマー系の接着剤を用いるが、ボード(2)およびタイ
ル(5)の素材に応じて接着剤(10)の種類を適宜選定する
ことが望まれる。
【0029】接着剤(10)を塗布した後に突起(6)をボー
ド(2)の溝条(4)に差し込んで上方に位置する突起(6)
の係合面(6a)を突条(3)の上側の立上面(3a)に係合させ
てタイル(5)を位置決めさせる。そして、位置決めの完
了とともにタイル(5)をボード(2)に強く押し付けれ
ば、タイル(5)がボード(2)に接着固定される。また、
このようにしてタイル(5)を貼り付けた後は、隣接する
タイル(5)(5)の隙間にモルタルなどによる目地止め(1
1)を施してタイル(5)の接着強度をより高くすることも
できる。
【0030】また、例えば建物の窓枠を囲む部分あるい
はベランダの厚さ部分等においては図4に示したような
役物タイル(5a)を縦向きにして貼り付ける場合がある。
従って、このようにタイルを縦向きに貼り付けることが
望まれる場合は、図5に示したように役物タイル(5a)を
縦向きにしてタイル(5)の裏面に形成されている小口方
向に沿う溝部(8)に突条(3)を受容させればよい。な
お、この場合においても突起(6)が突条(3)の立上面(3
a)に上方から係合して位置決め作用を行なう。
【0031】なお、図6に示したように突条(3)の長さ
方向と直交する方向に沿う罫線(12)を突条(3)の表面に
設けた場合は、この罫線(12)を目安としてタイル(5)を
位置決めさせることができるために施工性がより改善さ
れる。因に、実施例では罫線(12)を101mm間隔で表示
しているが、使用されるタイル(5)の寸法あるいはタイ
ルの貼付精度などに応じて罫線(12)のピッチを設定する
ことができる。
【0032】また、タイル(5)の貼り付け施工精度を高
くして良好な仕上がりを得るためには下地となるボード
(2)の取付精度、殊に、横方向に隣接するボード(2)の
相互間の上下方向への取付精度を高くする必要性があ
る。従って、実施例では図5に示したように横方向に延
びる取付基準線(13)をボード(2)の表面に設けることに
より、この取付基準線(13)を用いて横方向に隣接するボ
ード(2)を位置合せできるようにしている。
【0033】なお、実施例では突条(3)の端部表面およ
び切断が想定される中間部表面の複数箇所に取付基準線
(13)を設けることにより、ボード(2)を切断した場合に
も隣接するボード(2)を容易に位置合せできるようにし
ているが、ボード(2)の全長に亙る取付基準線(13)を設
けて切断位置の変更に対処することもできる。また、取
付基準線(13)を罫線(12)と異なる色彩に着色することに
より、罫線(12)と取付基準線(13)を明確に区別させるこ
ともできる。
【0034】さらに、タイル(5)は上記寸法に限定され
るものではなく、例えば図7および図8に示したように
幅を狭くして長さを大きくしたタイル(5b)を用い、ある
いは、図示はしないが長さのみを大きくしたものであっ
てもよく、これらのタイルを混在させて貼り付けて貼り
付けパターンを多様化することもできる。
【0035】すなわち、図7および図8に示した第3実
施例のようにタイル(5b)の幅を狭くした場合は、側縁に
沿って配設形成した突起(6)の間隔を狭くできるため
に、中央部に突起を設ける必要性がない。
【0036】さらに、ボード(2)の突条(3)を納めるこ
とができる溝部(7)(8)を裏面に形成し得るものであれ
ば、基本的にはタイル(5)の幅に限定はなく、いかなる
幅のタイル(5)でも貼ることができる。なお、水平方向
に沿ったタイル(5)の間隔(横目地)は、従来の湿式施
工方式の場合と同様にタイル(5)の幅に応じて目地幅を
変えることができる。但し、幅の異なるタイル(5)を同
一の突条(3)に貼ると均一間隔の目地をとることができ
ないために、同一の突条(3)に対しては同一幅のタイル
(5)を貼ることが好ましい。
【0037】一方、突起(6)と突条(3)の係合安定性を
より高くするためには、図9に示したタイル(5c)のよう
に、突起(6)で構成される係合面(6a)を凹曲面で構成す
ることが望まれる。
【0038】ところで、粉末素材をプレス成型した後に
珪酸塩化合物を主成分とする釉薬を表面に塗布して焼成
するようにした乾式成型法でタイルを効率的に生産する
ようにした場合は、通常の金型を用いて係合面(6a)を凹
曲面とすることが困難である。しかしながら、本実施例
のように係合面(6a)を凹曲面で構成する場合は、隣接す
る突起(6)で形成される溝部(7)(8)を成形する凸型
(図示省略)をウレタンゴムなどのゴムで構成すれば生
産性を高くすることができる。
【0039】すなわち、溝部(7)(8)を成形する凸型を
ゴムで構成した場合は、突起(6)の係合面(6a)を成形す
る凸型の側面を平面で構成していたとしても、成形圧力
によって凸型の側面が外方に膨出変形する。すると、こ
の凸型の側面が膨出した分だけ突起(6)の係合面(6a)が
凹入成型されて凹曲面になる。そして、成形後に荷重を
抜くと、凸型の側面が弾性復元して元の平面に戻されて
係合面(6a)への食い込みが解除されるために、成形され
たタイル(5)の破壊を招くことなく凸型を抜き取ること
ができ、タイルの生産効率が高くなる。
【0040】また上記実施例ではタイルの全表面を型で
成形するようにしているが、図10に示した第5実施例
のように突起(6)を表面および裏面に設けたブロック(1
4)を上記同様の手法で成形し、ブロック(14)の中央部に
適当な刃物を打ち込むことにより、ブロック(14)を表面
側と裏面側に2分割して2枚のタイル(5d)(5d)を得るこ
とができる。
【0041】なお、このようにして分割して得たタイル
(5d)(5d)は、上記実施例の場合と同様に釉薬を塗布した
後に焼成される。さらに、このようにして得られるタイ
ル(5d)(5d)は、表面が不規則な分割面(15)で構成される
ためにそれぞれが唯一無二の自然石風の表面を有する趣
味深いものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る乾式施工用タイルの第1実施例を
裏面から見た斜視図である。
【図2】図1に示したタイルを表面から見た斜視図であ
る。
【図3】図1のA−A断面図である。
【図4】本発明に係る乾式施工用タイルの第2実施例を
裏面から見た斜視図である。
【図5】本発明に係る乾式施工用タイルの施工状態の斜
視図である。
【図6】本発明に係る乾式施工用タイルの施工後の状態
を示す断面図である。
【図7】本発明に係る乾式施工用タイルの第3実施例を
裏面から見た斜視図である。
【図8】図3のB−B断面図である。
【図9】本発明に係る乾式施工用タイルの第4実施例を
示す断面図である。
【図10】本発明に係る乾式施工用タイルの第5実施例
の製造途中の状態を示す断面図である。
【符号の説明】
(1) 建物の躯体 (2) ボード (3) 突 条 (3a) 立上面 (4) 溝 条 (5) タイル (5a) タイル (5b) タイル (5c) タイル (5d) タイル (6) 突 起 (6a) 係合面 (7) 溝 部 (8) 溝 部 (9) 飾 縁 (10) 接着剤 (11) 目地止め (12) 罫 線 (13) 取付基準線 (14) ブロック (15) 分割面

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に対して垂直な立上面を有する突条
    を水平方向に沿って形成したボードの表面に接着固定さ
    れるタイルであって、前記立上面に対接する係合面を形
    成する突起を裏面に縦横方向に配列形成するとともに、
    隣接する突起により形成された直交する溝部の幅をそれ
    ぞれ前記ボードの突条の幅より大きくしたことを特徴と
    する乾式施工用タイル。
  2. 【請求項2】 ほぼ均一な厚さの飾縁を周縁に残して突
    起を形成したことを特徴とする請求項1記載の乾式施工
    用タイル。
  3. 【請求項3】 タイルの側縁に沿って配列形成された突
    起により形成された係合面を凹曲面で構成したことを特
    徴とする請求項1〜請求項2のいずれかに記載の乾式施
    工用タイル。
JP33972393A 1993-12-06 1993-12-06 乾式施工用タイル Pending JPH07158234A (ja)

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