JPH07158171A - 建築用材のシーリング材及びシーリング工法 - Google Patents
建築用材のシーリング材及びシーリング工法Info
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- JPH07158171A JPH07158171A JP34080893A JP34080893A JPH07158171A JP H07158171 A JPH07158171 A JP H07158171A JP 34080893 A JP34080893 A JP 34080893A JP 34080893 A JP34080893 A JP 34080893A JP H07158171 A JPH07158171 A JP H07158171A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 建築用材の建て込みを時間的に制約されるこ
となく行えるようにし、シーリング作業を容易化し、施
工後のシール性(水密性)を高くする。 【構成】 シーリング材1は、発泡剤入りEPDMによ
り長尺薄板状に形成されたシーリング材本体2と、本体
2に添設された導電性発熱体3と、本体2の両側面に付
着された粘着剤4とからなる。ALCパネル14の両側
の端面15に、シーリング材1を一方の粘着剤4によっ
て貼り付ける。ALCパネル14を二つの既設ALCパ
ネル13,13の間に建て込む。端面15と他方の粘着
剤4との間には隙間6ができ、建て込みの際に擦れ合っ
て干渉することはない。導電性発熱体3を通電発熱させ
て、シーリング材本体2を前記隙間6が無くなるように
発泡膨張させることにより、端面15に粘着剤4を密着
させ、シーリング材1を貼り付ける。
となく行えるようにし、シーリング作業を容易化し、施
工後のシール性(水密性)を高くする。 【構成】 シーリング材1は、発泡剤入りEPDMによ
り長尺薄板状に形成されたシーリング材本体2と、本体
2に添設された導電性発熱体3と、本体2の両側面に付
着された粘着剤4とからなる。ALCパネル14の両側
の端面15に、シーリング材1を一方の粘着剤4によっ
て貼り付ける。ALCパネル14を二つの既設ALCパ
ネル13,13の間に建て込む。端面15と他方の粘着
剤4との間には隙間6ができ、建て込みの際に擦れ合っ
て干渉することはない。導電性発熱体3を通電発熱させ
て、シーリング材本体2を前記隙間6が無くなるように
発泡膨張させることにより、端面15に粘着剤4を密着
させ、シーリング材1を貼り付ける。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、軽量気泡コンクリート
パネル(以下、ALCパネルという。)、非発泡のコン
クリートパネル、その他のパネル材、コーナ材又はこれ
らを取り付ける梁材、柱材等を含む各種建築用材のシー
リング材及びシーリング工法に関するものである。
パネル(以下、ALCパネルという。)、非発泡のコン
クリートパネル、その他のパネル材、コーナ材又はこれ
らを取り付ける梁材、柱材等を含む各種建築用材のシー
リング材及びシーリング工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4に示すように、近年普及してきたユ
ニット式住宅10においては、各部屋を構成するユニッ
ト11の外壁部に、予め工場でALCパネル13が建て
込まれる(以下、既設ALCパネル13という。)。し
かし、ユニット11相互間に廊下12等を形成する場合
には、その廊下12等の外壁部に施工現場で別のALC
パネル14を建て込む必要がある。このALCパネル1
4の建て込みは、一方のユニット11の既設ALCパネ
ル13と他方のユニット11の既設ALCパネル13と
の間に、上方から差し込むことにより行われる。このた
め、もしALCパネル14に通常の棒状のシーリング材
を付けておくと、前記差し込みの際に、そのシーリング
材と既設ALCパネル13とが擦れ合って干渉してしま
う。
ニット式住宅10においては、各部屋を構成するユニッ
ト11の外壁部に、予め工場でALCパネル13が建て
込まれる(以下、既設ALCパネル13という。)。し
かし、ユニット11相互間に廊下12等を形成する場合
には、その廊下12等の外壁部に施工現場で別のALC
パネル14を建て込む必要がある。このALCパネル1
4の建て込みは、一方のユニット11の既設ALCパネ
ル13と他方のユニット11の既設ALCパネル13と
の間に、上方から差し込むことにより行われる。このた
め、もしALCパネル14に通常の棒状のシーリング材
を付けておくと、前記差し込みの際に、そのシーリング
材と既設ALCパネル13とが擦れ合って干渉してしま
う。
【0003】そこで、従来は、図6(a)に示すよう
に、発泡ウレタン樹脂により二点鎖線のような厚さに形
成されたシーリング材本体52にタールを含浸させ、同
本体52の両側面に粘着剤53を付着させて剥離紙(図
示略)を当て、これらを実線のように弾性的に偏平につ
ぶして、図6(b)に示すように渦巻状に巻回したもの
をシーリング材51としていた。
に、発泡ウレタン樹脂により二点鎖線のような厚さに形
成されたシーリング材本体52にタールを含浸させ、同
本体52の両側面に粘着剤53を付着させて剥離紙(図
示略)を当て、これらを実線のように弾性的に偏平につ
ぶして、図6(b)に示すように渦巻状に巻回したもの
をシーリング材51としていた。
【0004】この偏平なシーリング材51を巻き解い
て、図7に示すように、ALCパネル14の端面に一方
の粘着剤53で貼り付けた後、数十分のうちにそのAL
Cパネル14を既設ALCパネル13の間に差し込んで
いた。その数十分のうちはシーリング材本体52がター
ルの粘性によって偏平な状態を保つので、前記差し込み
の際の干渉は起こらない。その後、図8に示すように、
シーリング材本体52は自身の弾性復帰力によって徐々
に膨らむため、他方の粘着剤53が既設ALCパネル1
3の端面に貼り付く。
て、図7に示すように、ALCパネル14の端面に一方
の粘着剤53で貼り付けた後、数十分のうちにそのAL
Cパネル14を既設ALCパネル13の間に差し込んで
いた。その数十分のうちはシーリング材本体52がター
ルの粘性によって偏平な状態を保つので、前記差し込み
の際の干渉は起こらない。その後、図8に示すように、
シーリング材本体52は自身の弾性復帰力によって徐々
に膨らむため、他方の粘着剤53が既設ALCパネル1
3の端面に貼り付く。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
にシーリング材本体52が偏平な状態を保つ数十分のう
ちに、ALCパネル14の建て込みを済ませなければな
らないため、かなりの熟練と手際の良さを必要とし、失
敗が許されないという問題があった。また、前記シーリ
ング材本体52はタールが含浸できるように連泡なの
で、膨らんだ後の遮水性が低かった。さらに、シーリン
グ材本体52からタールが滲み出てALCパネル13,
14を汚すおそれもあった。
にシーリング材本体52が偏平な状態を保つ数十分のう
ちに、ALCパネル14の建て込みを済ませなければな
らないため、かなりの熟練と手際の良さを必要とし、失
敗が許されないという問題があった。また、前記シーリ
ング材本体52はタールが含浸できるように連泡なの
で、膨らんだ後の遮水性が低かった。さらに、シーリン
グ材本体52からタールが滲み出てALCパネル13,
14を汚すおそれもあった。
【0006】また、ALCパネル13,14の端面が気
泡の現れた粗面のままだと、その粗面に前記シーリング
材51の粘着剤53が面接触した位では、十分な密着と
はいえないことがあった。また、ALCパネル又は他種
の建築用材の端面に、曲面、凸面、凹面、細溝等がある
場合には、それらに対して前記シーリング材51では柔
軟に変形することができず、うまく密着しないことがあ
った。このように密着が不十分だと、シール性が低下
し、雨水等が浸透するおそれがあった。
泡の現れた粗面のままだと、その粗面に前記シーリング
材51の粘着剤53が面接触した位では、十分な密着と
はいえないことがあった。また、ALCパネル又は他種
の建築用材の端面に、曲面、凸面、凹面、細溝等がある
場合には、それらに対して前記シーリング材51では柔
軟に変形することができず、うまく密着しないことがあ
った。このように密着が不十分だと、シール性が低下
し、雨水等が浸透するおそれがあった。
【0007】本発明の目的は、上記課題を解決し、建築
用材の建て込みを時間的に制約されることなく行え、シ
ーリング作業も容易に行えるとともに、シーリング材自
体の遮水性が高く、建築用材に対するシーリング材の密
着性も高いため、施工後のシール性(水密性)が高くな
り、また、タールを使用しないので建築用材を汚すこと
もない新規な建築用材のシーリング材及びシーリング工
法を提供することにある。
用材の建て込みを時間的に制約されることなく行え、シ
ーリング作業も容易に行えるとともに、シーリング材自
体の遮水性が高く、建築用材に対するシーリング材の密
着性も高いため、施工後のシール性(水密性)が高くな
り、また、タールを使用しないので建築用材を汚すこと
もない新規な建築用材のシーリング材及びシーリング工
法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る建築用材のシーリング材は、発泡剤入
り高分子材料により長尺薄板状に形成されたシーリング
材本体と、シーリング材本体に添設された導電性発熱体
と、シーリング材本体の両側面に付着された粘着剤とを
備えた構成とした。
に、本発明に係る建築用材のシーリング材は、発泡剤入
り高分子材料により長尺薄板状に形成されたシーリング
材本体と、シーリング材本体に添設された導電性発熱体
と、シーリング材本体の両側面に付着された粘着剤とを
備えた構成とした。
【0009】ここで、シーリング材本体の材質として
は、CR(クロロプレンゴム)系、EPDM(エチレン
・プロピレンゴム)系、SBR(スチレン・ブタジエン
ゴム)系等の各種ゴム、又はゴム状の各種樹脂を例示で
きる。発泡剤としては、炭酸水素ナトリウム等の各種無
機発泡剤、N,N´−ジニトロソペンタメチレンタトラ
ミン等の各種有機発泡剤を例示できる。導電性発熱体と
しては、ニクロム、銅等の各種電熱材を例示でき、その
形態は例えば線状でも板状でもよい。粘着剤としては、
ブチルゴム、樹脂系粘着剤等を例示できる。
は、CR(クロロプレンゴム)系、EPDM(エチレン
・プロピレンゴム)系、SBR(スチレン・ブタジエン
ゴム)系等の各種ゴム、又はゴム状の各種樹脂を例示で
きる。発泡剤としては、炭酸水素ナトリウム等の各種無
機発泡剤、N,N´−ジニトロソペンタメチレンタトラ
ミン等の各種有機発泡剤を例示できる。導電性発熱体と
しては、ニクロム、銅等の各種電熱材を例示でき、その
形態は例えば線状でも板状でもよい。粘着剤としては、
ブチルゴム、樹脂系粘着剤等を例示できる。
【0010】次に、本発明に係る工法は、隣り合うよう
に建て込まれる二つの建築用材の相対峙する面の間の目
地をシーリングする工法であって、発泡剤入り高分子材
料により長尺薄板状に形成されたシーリング材本体と、
シーリング材本体に添設された導電性発熱体と、シーリ
ング材本体の両側面に付着された粘着剤とを備えた建築
用材のシーリング材を、一方の建築用材の面に一方の粘
着剤によって貼り付ける工程と、他方の建築用材の面と
他方の粘着剤との間に隙間ができるように、これらの建
築用材を建て込む工程と、前記導電性発熱体を通電発熱
させて、前記シーリング材本体を前記隙間が無くなるよ
うに発泡膨張させることにより、前記シーリング材を他
方の建築用材の面に他方の粘着剤によって貼り付ける工
程とを含む構成とした。
に建て込まれる二つの建築用材の相対峙する面の間の目
地をシーリングする工法であって、発泡剤入り高分子材
料により長尺薄板状に形成されたシーリング材本体と、
シーリング材本体に添設された導電性発熱体と、シーリ
ング材本体の両側面に付着された粘着剤とを備えた建築
用材のシーリング材を、一方の建築用材の面に一方の粘
着剤によって貼り付ける工程と、他方の建築用材の面と
他方の粘着剤との間に隙間ができるように、これらの建
築用材を建て込む工程と、前記導電性発熱体を通電発熱
させて、前記シーリング材本体を前記隙間が無くなるよ
うに発泡膨張させることにより、前記シーリング材を他
方の建築用材の面に他方の粘着剤によって貼り付ける工
程とを含む構成とした。
【0011】
【作用】本発明のシーリング材又はシーリング工法にお
いて、シーリング材本体は加熱しない限り発泡膨脹しな
いので、建築用材の建て込みを時間的に制約されること
なく安心して行うことができる。また、二つの建築用材
の相対峙する面の間にシーリング材を介在させてから、
導電性発熱体に通電するという単純な作業によって、熟
練がなくても簡単にかつ短時間で、シーリング作業を行
える。
いて、シーリング材本体は加熱しない限り発泡膨脹しな
いので、建築用材の建て込みを時間的に制約されること
なく安心して行うことができる。また、二つの建築用材
の相対峙する面の間にシーリング材を介在させてから、
導電性発熱体に通電するという単純な作業によって、熟
練がなくても簡単にかつ短時間で、シーリング作業を行
える。
【0012】また、シーリング材本体は発泡膨脹時に軟
化するので、建築用材の面によく馴染み、例えば粗面に
対しては食い込み、曲面、凸面、凹面、細溝等に対して
は自在に凹んだり侵入したりしてうまく密着する。しか
も、このような発泡方法によると、シーリング材本体は
略独泡となるので遮水性が高い。このため、施工後のシ
ール性(水密性)が高くなる。また、タールを使用しな
いので、建築用材を汚すこともない。
化するので、建築用材の面によく馴染み、例えば粗面に
対しては食い込み、曲面、凸面、凹面、細溝等に対して
は自在に凹んだり侵入したりしてうまく密着する。しか
も、このような発泡方法によると、シーリング材本体は
略独泡となるので遮水性が高い。このため、施工後のシ
ール性(水密性)が高くなる。また、タールを使用しな
いので、建築用材を汚すこともない。
【0013】
【実施例】以下、本発明を外壁用ALCパネルのシーリ
ング材及びシーリング工法に具体化した実施例につい
て、図面を参照して説明する。
ング材及びシーリング工法に具体化した実施例につい
て、図面を参照して説明する。
【0014】まず、図1に示すシーリング材1は、発泡
剤入りEPDMにより長尺薄板状に形成されたシーリン
グ材本体2を備え、このシーリング材本体2の厚さは後
述する目地幅(例えば10mm)に対して極端に薄い1
〜3mmである。シーリング材本体2には略全長に亘っ
て、ニクロム薄板よりなる2本の導電性発熱体3が添設
され、具体的には2本が接触しないようにして埋設され
ている。シーリング材本体2の両側面には略全長に亘っ
て粘着剤4が付着され、施工前には剥離紙(図示略)が
当てられている。
剤入りEPDMにより長尺薄板状に形成されたシーリン
グ材本体2を備え、このシーリング材本体2の厚さは後
述する目地幅(例えば10mm)に対して極端に薄い1
〜3mmである。シーリング材本体2には略全長に亘っ
て、ニクロム薄板よりなる2本の導電性発熱体3が添設
され、具体的には2本が接触しないようにして埋設され
ている。シーリング材本体2の両側面には略全長に亘っ
て粘着剤4が付着され、施工前には剥離紙(図示略)が
当てられている。
【0015】さて、図4に示すように、一方のユニット
11の既設ALCパネル13と他方のユニット11の既
設ALCパネル13との間に、別のALCパネル14を
建て込む際のシーリングは、上記シーリング材1を使用
して、図2及び図3に示すような工法で行われる。
11の既設ALCパネル13と他方のユニット11の既
設ALCパネル13との間に、別のALCパネル14を
建て込む際のシーリングは、上記シーリング材1を使用
して、図2及び図3に示すような工法で行われる。
【0016】図2に示すように、ALCパネル14の両
側の端面15に、前記シーリング材1を一方の粘着剤4
によって貼り付ける。
側の端面15に、前記シーリング材1を一方の粘着剤4
によって貼り付ける。
【0017】次に、このALCパネル14をクレーン等
(図示略)で吊り上げ、前記二つの既設ALCパネル1
3,13の間に、上方から差し込むように降ろして建て
込む。ALCパネル14の端面16と既設ALCパネル
13の端面15との間の目地幅は約10mmであるが、
シーリング材1の厚さは、厚さ1〜3mmのシーリング
材本体2に粘着剤4のわずかな厚さが加わった程度であ
るから、前記建て込みの際に、シーリング材1と既設A
LCパネル13とが擦れ合って干渉することはない。当
然、既設ALCパネル13の端面15と他方の粘着剤4
との間には隙間6ができる。
(図示略)で吊り上げ、前記二つの既設ALCパネル1
3,13の間に、上方から差し込むように降ろして建て
込む。ALCパネル14の端面16と既設ALCパネル
13の端面15との間の目地幅は約10mmであるが、
シーリング材1の厚さは、厚さ1〜3mmのシーリング
材本体2に粘着剤4のわずかな厚さが加わった程度であ
るから、前記建て込みの際に、シーリング材1と既設A
LCパネル13とが擦れ合って干渉することはない。当
然、既設ALCパネル13の端面15と他方の粘着剤4
との間には隙間6ができる。
【0018】また、シーリング材本体2は加熱しない限
り発泡膨脹しないので、ALCパネル14の建て込みを
時間的に制約されることなく安心して行うことができ
る。なお、建て込み後には、シーリング材本体2の上端
及び下端から導電性発熱体3が少しとび出した状態とす
る。
り発泡膨脹しないので、ALCパネル14の建て込みを
時間的に制約されることなく安心して行うことができ
る。なお、建て込み後には、シーリング材本体2の上端
及び下端から導電性発熱体3が少しとび出した状態とす
る。
【0019】続いて、図1に示すように、シーリング材
本体2から少しとび出した2本の導電性発熱体3の上端
部(又は下端部)を捩る等してループ状に導通させると
ともに、同じく下端部(又は上端部)にリード線7を介
してバッテリ、商用電源等の電源装置8に接続する。こ
のように、本実施例では導電性発熱体3を2本埋設した
ので、ループ状に導通させることにより、上端部又は下
端部の一方のみから容易に通電できる。なお、リード線
7はいずれの方向にも自由に延ばすことができる。
本体2から少しとび出した2本の導電性発熱体3の上端
部(又は下端部)を捩る等してループ状に導通させると
ともに、同じく下端部(又は上端部)にリード線7を介
してバッテリ、商用電源等の電源装置8に接続する。こ
のように、本実施例では導電性発熱体3を2本埋設した
ので、ループ状に導通させることにより、上端部又は下
端部の一方のみから容易に通電できる。なお、リード線
7はいずれの方向にも自由に延ばすことができる。
【0020】そして、図3に示すように、導電性発熱体
3を通電発熱させて、シーリング材本体2を前記隙間6
が無くなるように発泡膨張させることにより、既設AL
Cパネル13の端面15に粘着剤4を密着させ、シーリ
ング材1を貼り付ける。
3を通電発熱させて、シーリング材本体2を前記隙間6
が無くなるように発泡膨張させることにより、既設AL
Cパネル13の端面15に粘着剤4を密着させ、シーリ
ング材1を貼り付ける。
【0021】このように、導電性発熱体3への通電とい
う単純な作業によって、熟練がなくても簡単にかつ短時
間で、シーリング作業を行える。また、シーリング材本
体2及び粘着剤4は前者の発泡膨脹時に軟化するので、
ALCパネル13,14の端面15,16によく馴染
み、例えば粗面に対しては食い込み、曲面、凸面、凹
面、細溝等に対しては自在に凹んだり侵入したりしてう
まく密着する。しかも、このような発泡方法によると、
シーリング材本体2は略独泡となるので遮水性が高い。
このため、施工後のシール性(水密性)が高くなる。ま
た、タールを使用しないので、ALCパネル13,14
を汚すこともない。さらに、シーリング材本体2の発泡
率の調整によって、ALCパネル13,14に対するシ
ーリング材1の密着力を従来より高めることもできる。
う単純な作業によって、熟練がなくても簡単にかつ短時
間で、シーリング作業を行える。また、シーリング材本
体2及び粘着剤4は前者の発泡膨脹時に軟化するので、
ALCパネル13,14の端面15,16によく馴染
み、例えば粗面に対しては食い込み、曲面、凸面、凹
面、細溝等に対しては自在に凹んだり侵入したりしてう
まく密着する。しかも、このような発泡方法によると、
シーリング材本体2は略独泡となるので遮水性が高い。
このため、施工後のシール性(水密性)が高くなる。ま
た、タールを使用しないので、ALCパネル13,14
を汚すこともない。さらに、シーリング材本体2の発泡
率の調整によって、ALCパネル13,14に対するシ
ーリング材1の密着力を従来より高めることもできる。
【0022】また、シーリング材本体2は弾性を有する
ので、施工後のALCパネル13,14の縦揺れ又は横
揺れに柔軟に追従する。従って、これらの揺れによるシ
ーリング材1の剥離や亀裂の発生が無くなり、シール性
(水密性)が維持され、信頼性が向上する。
ので、施工後のALCパネル13,14の縦揺れ又は横
揺れに柔軟に追従する。従って、これらの揺れによるシ
ーリング材1の剥離や亀裂の発生が無くなり、シール性
(水密性)が維持され、信頼性が向上する。
【0023】また、上記のように隙間の無い確実なシー
ル性が得られるので、従来行われていたモルタルによる
シールは必須ではなくなる。従って、モルタル使用のい
わゆる湿式工法を、モルタル不使用のいわゆる乾式工法
によって置き換えることも可能となる。
ル性が得られるので、従来行われていたモルタルによる
シールは必須ではなくなる。従って、モルタル使用のい
わゆる湿式工法を、モルタル不使用のいわゆる乾式工法
によって置き換えることも可能となる。
【0024】なお、本発明は前記実施例の構成に限定さ
れず、例えば次のように、発明の趣旨から逸脱しない範
囲で適宜変更して具体化することもできる。 (1)図5に示すように、二つの既設ALCパネル13
の端面15に、シーリング材1を一方の粘着剤4によっ
て貼り付けておき、前記二つの既設ALCパネル13,
13の間に、シーリング材の無いALCパネル14を建
て込んでもよい。その後の通電等は前記実施例と同様で
ある。あ
れず、例えば次のように、発明の趣旨から逸脱しない範
囲で適宜変更して具体化することもできる。 (1)図5に示すように、二つの既設ALCパネル13
の端面15に、シーリング材1を一方の粘着剤4によっ
て貼り付けておき、前記二つの既設ALCパネル13,
13の間に、シーリング材の無いALCパネル14を建
て込んでもよい。その後の通電等は前記実施例と同様で
ある。あ
【0025】(2)導電性発熱体をシーリング材本体の
表面に添設すること。 (3)導電性発熱体をシーリング材本体に4,6,8又
は10本程度添設すること。 (4)非発泡のコンクリートパネル、その他のパネル
材、コーナ材又はこれらを取り付ける梁材、柱材等の間
のシーリングに具体化すること。
表面に添設すること。 (3)導電性発熱体をシーリング材本体に4,6,8又
は10本程度添設すること。 (4)非発泡のコンクリートパネル、その他のパネル
材、コーナ材又はこれらを取り付ける梁材、柱材等の間
のシーリングに具体化すること。
【0026】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明の建築用材の
シーリング材又はシーリング工法によれば、建築用材の
建て込みを時間的に制約されることなく行え、シーリン
グ作業も容易に行えるとともに、シーリング材自体の遮
水性が高く、建築用材に対するシーリング材の密着性も
高いため、施工後のシール性(水密性)が高くなり、ま
た、タールを使用しないので建築用材を汚すこともない
という優れた効果を奏する。
シーリング材又はシーリング工法によれば、建築用材の
建て込みを時間的に制約されることなく行え、シーリン
グ作業も容易に行えるとともに、シーリング材自体の遮
水性が高く、建築用材に対するシーリング材の密着性も
高いため、施工後のシール性(水密性)が高くなり、ま
た、タールを使用しないので建築用材を汚すこともない
という優れた効果を奏する。
【図1】本発明の実施例のシーリング材を示す斜視図で
ある。
ある。
【図2】同シーリング材を貼り付けたALCパネルを既
設ALCパネルの間に建て込んだときの断面図である。
設ALCパネルの間に建て込んだときの断面図である。
【図3】同シーリング材を発泡膨脹させたときの断面図
である。
である。
【図4】同ALCパネルを建て込むユニット住宅の一部
を破断して上方から示す断面図である。
を破断して上方から示す断面図である。
【図5】同実施例の変更例において、シーリング材を貼
り付けた既設ALCパネルの間にALCパネルを建て込
んだときの断面図である。
り付けた既設ALCパネルの間にALCパネルを建て込
んだときの断面図である。
【図6】従来のシーリング材を示し、(a)は断面図、
(b)は渦巻状に巻回したときの平面図である。
(b)は渦巻状に巻回したときの平面図である。
【図7】同シーリング材を貼り付けたALCパネルを既
設ALCパネルの間に建て込んだときの断面図である。
設ALCパネルの間に建て込んだときの断面図である。
【図8】同シーリング材が弾性復帰力によって膨らんだ
ときの断面図である。
ときの断面図である。
1 シーリング材 2 シーリング材本体 3 導電性発熱体 4 粘着剤 6 隙間 13 既設ALCパネル 14 ALCパネル 15 端面 16 端面
Claims (2)
- 【請求項1】 発泡剤入り高分子材料により長尺薄板状
に形成されたシーリング材本体と、前記シーリング材本
体に添設された導電性発熱体と、前記シーリング材本体
の両側面に付着された粘着剤とを備えた建築用材のシー
リング材。 - 【請求項2】 隣り合うように建て込まれる二つの建築
用材の相対峙する面の間の目地をシーリングする工法で
あって、 発泡剤入り高分子材料により長尺薄板状に形成されたシ
ーリング材本体と、前記シーリング材本体に添設された
導電性発熱体と、前記シーリング材本体の両側面に付着
された粘着剤とを備えた建築用材のシーリング材を、一
方の建築用材の面に一方の粘着剤によって貼り付ける工
程と、 他方の建築用材の面と他方の粘着剤との間に隙間ができ
るように、これらの建築用材を建て込む工程と、 前記導電性発熱体を通電発熱させて、前記シーリング材
本体を前記隙間が無くなるように発泡膨張させることに
より、前記シーリング材を他方の建築用材の面に他方の
粘着剤によって貼り付ける工程とを含む建築用材のシー
リング工法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34080893A JPH07158171A (ja) | 1993-12-08 | 1993-12-08 | 建築用材のシーリング材及びシーリング工法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34080893A JPH07158171A (ja) | 1993-12-08 | 1993-12-08 | 建築用材のシーリング材及びシーリング工法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07158171A true JPH07158171A (ja) | 1995-06-20 |
Family
ID=18340487
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34080893A Pending JPH07158171A (ja) | 1993-12-08 | 1993-12-08 | 建築用材のシーリング材及びシーリング工法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07158171A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2022131110A1 (ja) * | 2020-12-15 | 2022-06-23 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH05280107A (ja) * | 1992-01-21 | 1993-10-26 | Shin Etsu Polymer Co Ltd | 建築用外装材の接合部充填材 |
-
1993
- 1993-12-08 JP JP34080893A patent/JPH07158171A/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH05280107A (ja) * | 1992-01-21 | 1993-10-26 | Shin Etsu Polymer Co Ltd | 建築用外装材の接合部充填材 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2022131110A1 (ja) * | 2020-12-15 | 2022-06-23 | ||
WO2022131110A1 (ja) * | 2020-12-15 | 2022-06-23 | Dic株式会社 | 接着シート、並びに物品及び物品の製造方法 |
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