JPH07157665A - アスファルト改質剤及びアスファルト組成物 - Google Patents

アスファルト改質剤及びアスファルト組成物

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JPH07157665A
JPH07157665A JP33934193A JP33934193A JPH07157665A JP H07157665 A JPH07157665 A JP H07157665A JP 33934193 A JP33934193 A JP 33934193A JP 33934193 A JP33934193 A JP 33934193A JP H07157665 A JPH07157665 A JP H07157665A
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Yoshihisa Ota
義久 太田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 アスファルトへの溶解性に優れ、流動わだち
及び摩耗を著しく改善するアスファルト改質剤及びアス
ファルト組成物を提供する。 【構成】 酸性基と塩基性基を有する油溶性共重合体か
らなるアスファルト改質剤、及び該改質剤を配合してな
るアスファルト組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アスファルト改質剤及
びアスファルト組成物に関し、詳しくはアスファルトへ
の溶解性に優れ、流動わだち及び摩耗を著しく改善する
アスファルト改質剤及びアスファルト組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】舗装用アスファルトにおいて感温性、強
度、接着性等の改良を図る目的に種々の添加剤が配合さ
れている。たとえば天然ゴムやスチレン・ブタジエンゴ
ム、クロロプレンゴム等のゴム系改質剤、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン等の樹脂系改質剤が挙げられる。こ
のような改質剤をアスファルトに配合することにより得
られる組成物の機械的特性は向上する。
【0003】しかしアスファルトとの相溶性に劣り均一
な組成物を得るには高温加熱下での長時間攪拌を要す
る。このため改質剤やアスファルトの変性が問題とな
る。また動的安定度、摩耗量、タフネス・テナシティと
の相関のある60℃粘度が低く高速道路等のより優れた
強度、耐流動わだち性、耐摩耗性が要求される用途には
十分であるとはいえない。該改質剤の使用量を増加すれ
ば60℃粘度は高くなるが、アスファルトへの溶解時間
が著しく長くなる。また、高温での粘度も大幅に高くな
り舗装時の施工作業性等にも問題を生じる。さらに、ア
スファルト中の不溶解成分(アスファルテン)の分散性
が劣るためアスファルト組成物の接着性が不十分で、し
かもアスファルトの相違による改質効果の差が大きく、
目的性状を得るにはアスファルト毎に検討する必要があ
る。強度、耐摩耗性等を改善する目的でオレフィンやビ
ニル芳香族化合物と共役ジエン化合物のブロック共重合
体にカルボキシル基を導入した変性オレフィンを用いる
方法(特開昭60−158256号公報、特公昭62−
61615号公報)が提案されている。しかしながらこ
の方法でも、分散性等の改善が十分でなく、さらなる改
善が望まれる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の目的
は、分散性、流動特性に優れ、耐流動わだち性、耐摩耗
性を改善するアスファルト改質剤、及びそれを配合した
アスファルト組成物を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記改質
剤のもつ本質的問題点を改良すべく鋭意検討した結果、
本発明を完成した。すなわち本発明は、酸性基と塩基性
基を有する油溶性重合体(A)からなることを特徴とす
るアスファルト改質剤;及び上記改質剤を配合し得られ
るアスファルト組成物である。
【0006】本発明において油溶性重合体(A)は、酸
性基と塩基性基を有する油溶性重合体からなり、好まし
くは、オレフィン(例えば炭素数が2〜20のα−オレ
フィン);共役ジエン(例えばブタジエン、イソプレ
ン、1,3−ペンタジエン);ビニル芳香族(例えばス
チレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン);ビニ
ルエステル(例えば酢酸ビニル);(メタ)アクリレー
ト(例えばアルキル鎖炭素数が1〜28のアルキル(メ
タ)アクリレート)からなる群から選ばれるモノマー
(B)単位と酸性基含有モノマー(C)単位と塩基性基
含有モノマー(D)単位とを必須構成単位とする共重合
体;(B)単位と(C)単位とを必須構成単位とし、
(C)の一部がアミノ化合物(E)で変性された共重合
体;(B)単位と(C)単位と(D)単位とを必須構成
単位とし、(C)の一部が(E)で変性された共重合体
が挙げられ、(B)は単独でも2種以上併用してもかま
わない。特に好ましくは(B)単位にエチレン及び/又
はプロピレンを用いた該油溶性共重合体である。
【0007】(C)としては、酸性基がカルボキシル基
の物が好ましく、例えばアクリル酸、メタクリル酸、マ
レイン酸、フマル酸、クロロマレイン酸、イタコン酸、
クロトン酸及びその無水物等が挙げられ、単独でも二種
以上を併用してもかまわない。特に好ましくは、アクリ
ル酸、マレイン酸、フマル酸、無水マレイン酸が挙げら
れる。
【0008】油溶性重合体(A)中の(C)の含有量は
通常0.1〜20重量%、特に0.3〜15重量%の範
囲にあるとき、耐久性、流動特性、接着性、耐剥離性の
点から好ましい。
【0009】(D)としてはアミノ基含有モノマー、ラ
クタム基含有モノマー等が挙げられ単独でも2種以上を
併用してもかまわない。好ましくはラクタム基含有モノ
マー、3級アミノ基含有モノマーである。ラクタム基含
有モノマーとしては、N−ビニルピロリドン、3−メチ
ル−N−ビニルピロリドン、N−ビニルカプロラクタ
ム、N−ビニルチオピロリドン等が挙げられる。3級ア
ミノ基含有モノマーとしては、N,N−ジアルキルアミ
ノアルキル(メタ)アクリレート類(例えばN,N−ジ
メチルアミノエチルメタクリレート、N,N−ジエチル
アミノエチルメタクリレート、N,N−ジエチルアミノ
プロピルメタクリレート、N,N−ジブチルアミノエチ
ルメタクリレート、N,N−ジヘキシルアミノブチルメ
タクリレート、N,N−ジオクチルアミノエチルメタク
リレート、N,N−ジメチルアミノヘキシルアクリレー
ト、N,N−ジエチルアミノエチルアクリレート N,
N−ジエチルアミノプロピルアクリレート、N,N−ジ
オクチルアミノプロピルアクリレート);ビニルイミダ
ゾール類(例えばN−ビニルイミダゾール,2−メチル
−2−イミダゾール);モノフォリノアルキル(メタ)
アクリレート類;(例えばモルフォリノエチル(メタ)
アクリレート)ビニルピリジン(例えばN−ビニルピリ
ジン)等が挙げられる。特に好ましくは、N,N−ジア
ルキルアミノアルキル(メタ)アクリレート類が挙げら
れる。
【0010】油溶性重合体(A)中の(D)の含有量は
通常0.1〜20重量%、特に0.5〜15重量%の範
囲にあるとき、耐久性、流動特性、接着性、耐剥離性の
点から好ましい。
【0011】(E)は(C)の酸性基を変性するアミノ
化合物であり変性反応の種類としてはアミド反応、イミ
ド反応、及びエステル反応(アミノ化合物が水酸基を有
する場合)が挙げられる。(E)としては、アミノ基を
2つ以上有するポリアミノ化合物(例えばエチレンジア
ミン、プロピレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、
キシリレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチ
レンテトラアミン、テトラエチレンペンタアミン、ペン
タエチレンヘキサアミン及びその誘導体);アミノアル
コール化合物(例えば天然アミノアルコール及びそのア
ルキレンオキシド付加物);アミンアルキレンオキシド
付加物(例えば1級および2級天然アミンのアルキレン
オキシド付加物)等が挙げられ、単独でも2種以上を併
用してもかまわない。好ましくは、3級アミノアルコー
ル及びそのアルキレンオキシド付加物、2級アミンのア
ルキレンオキシド付加物が挙げられる。3級アミノアル
コールとしてはアルキル鎖の総炭素数が2〜40のN,
N−ジアルキルアミノアルコール類(例えばN,N−ジ
メチルアミノエタノール、N,N−ジメチルアミノプロ
パノール、N,N−ジエチルアミノエタノール、N,N
−ジエチルアミノプロパノール、N,N−ジブチルアミ
ノエタノール、N,N−ジブチルアミノプロパノール、
N,N−ジオクチルアミノエタノール、ジオクチルアミ
ノプロパノール、N,N−ジラウリルアミノエタノー
ル、ジラウリルアミノプロパノール);ピリジンアルコ
ール類(例えば2−ピリジンメタノール、3−ピリジン
メタノール、4−ピリジンメタノール);1−ピロリン
アルコール類(例えば1−ピロリンエタノール、1−ピ
ロリンプロパノール);1−ピロリジンアルコール類
(例えば1−ピロリジンエタノール、1−ピロリジンプ
ロパノール)等が挙げられ、2級アミンとしてはアルキ
ル鎖の総炭素数が2〜40のN,N−ジアルキルアミン
類(例えばジメチルアミン、ジエチルアミン、ジブチル
アミン、ジオクチルアミン、ジラウリルアミン、ジステ
アリルアミン)、ピリジン、ピロリン、ピロリジン等が
挙げられる。アルキレンオキシドとしてはエチレンオキ
シド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシド、スチレ
ンオキシド、グリシドール等が挙げられる。アルキレン
オキシド付加モル数は、(E)1モルに対し1〜20モ
ルの範囲にあるとき耐久性の点から好ましい。
【0012】油溶性重合体(A)中の(E)の含有量は
通常0.05〜10重量%、特に0.1〜7、5重量%
の範囲にあるとき、耐久性、流動特性、接着性、耐剥離
性の点から好ましい。
【0013】油溶性重合体(A)は(B)と(C)と
(D)とを共重合する方法;(B)の重合物に(C)及
び(D)をグラフト重合する方法;(B)と(C)との
重合物を(E)で変性する方法;(B)と(C)と
(D)との重合物を(E)で変性する方法;(C)を
(E)で変性したものと(B)と(C)とを共重合する
方法;(C)を(E)で変性したものと(B)と(C)
と(D)とを共重合する方法等により製造できる。アス
ファルトへの溶解性を考慮すると、共重合体中にアスフ
ァルトに溶解しないゲル等の成分を生じない製造方法が
好ましい。特に好ましくは、(B)の重合物にラジカル
重合連鎖移動剤存在下、有機過酸化物系ラジカル重合開
始剤を用いて(C)及び(D)をグラフト重合する方
法;(B)の重合物にラジカル重合連鎖移動剤存在下、
有機過酸化物系ラジカル重合開始剤を用いて(C)をグ
ラフト重合し、これを(E)で変性する方法;(B)の
重合物にラジカル重合連鎖移動剤存在下、有機過酸化物
系ラジカル重合開始剤を用いて(C)及び(D)をグラ
フト重合し、これを(E)で変性する方法である。この
とき、溶剤(例えば炭素数7〜12のノーマルパラフィ
ンやイソパラフィン;トルエン、キシレン、ジエチルベ
ンゼン、クロロベンゼン等の重合物を溶解させるも
の)、アスファルト等を使用しても良いが、グラフト効
率を上げるため溶剤等を使用しないのが好ましい。通常
(B)の重合体溶融液が攪拌可能になる粘度まで加熱し
反応を行なうが数平均分子量が約20万以上のような
(B)の重合物を利用する場合、溶剤等を使用しないと
溶融粘度が高く攪拌が困難になる。この場合、混練押し
出し機等を利用するのが好ましい。
【0014】ラジカル重合連鎖移動剤の例としては、連
鎖移動定数の大きな硫黄含有連鎖移動剤である炭素数4
〜18のアルキルメルカプタン類が望ましい。ラジカル
重合連鎖移動剤の具体例としては、ブチルメルカプタ
ン、ヘキシルメルカプタン、オクチルメルカプタン、ノ
ニルメルカプタン、デシルメルカプタン、ウンデシルメ
ルカプタン、ドデシルメルカプタン、テトラデシルメル
カプタン、ペンタデシルメルカプタン、キサデシルメル
カプタン、ヘプタデシルメルカプタン、オクタデシルメ
ルカプタン等及びそれらのカルボン酸とのエステルが挙
げられる。ラジカル重合連鎖移動剤の使用量はグラフト
させる(C)及び(D)の総重量に対して通常0.01
〜15重量%である。
【0015】有機過酸化物系ラジカル重合開始剤の例と
しては、(B)の重合物の攪拌可能な粘度(通常30万
センチポイズ以下)になる温度以上で重合触媒として有
効な半減期を示す触媒であれば特に規定されるものでは
ないが、半減期が1時間で80℃以上のものが好まし
く、特に好ましくは100℃以上である。有機過酸化物
系ラジカル重合開始剤の具体例としては、ターシャリー
ブチルパーオキシラウレート、ターシャリーブチルパー
オキシアセテート、ターシャリーブチルオキシベンゾエ
ト、ジクミルパーオキサイド、ターシャリーブチルクミ
ルパーオキサイド等の1官能型、1,1−ビス(ターシ
ャリーブチルパーオキシ)3,3,5−トリメチルシク
ロヘサン、2,5−ビス(ターシャリーブチルパーオキ
シ)オクタン,2,2−ビス(ターシャリーブチルパー
オキシ)オクタン等の2官能型が挙げられるが、1官能
型が好ましい。有機過酸化物系ラジカル重合開始剤の使
用量はグラフトさせる(C)及び(D)の総重量に対し
て通常0.1〜30重量%である。
【0016】グラフト反応時の反応温度は、(B)の重
合物の種類及び使用するラジカル重合開始剤によるが1
00〜200℃が好ましい。より好ましくは、130〜
180℃である。
【0017】油溶性重合体(A)は、ポリスチレンを標
準物質としたゲルパーミエーションクロマトグラフィー
法により測定した数平均分子量が1,500〜400,
000、好ましくは2,500〜300,000、特に
好ましくは4,000〜200,000である。数平均
分子量が1,500未満では強度、耐流動わだち性、耐
摩耗性が悪くなる場合があり、400,00を越えると
溶解性、接着性、流動特性が悪くなる場合がある。
【0018】油溶性共重合体(A)の形状は特に限定し
ないが、アスファルトへの溶解性を考慮すると粉末状、
ペレット状、フレーク状が望ましい。また、油溶性重合
体製造時にアスファルトを用いた場合、アスファルトを
含むペレット状、フレーク状のものであってもよい。
【0019】本発明で使用されるアスファルトはビチュ
ーメン類と呼ばれる主に炭化水素からなる混合系であり
具体的にはストレートアスファルト、セミブローンアス
ファルト、カットバックアスファルト等の石油アスファ
ルト;天然アスファルト;アスファルタイト等であり、
単独でも2種以上併用してもかまわない。
【0020】本発明のアスファルト組成物はアスファル
トの重量に基づいて、改質剤である油溶性重合体(A)
0.05〜50重量%、好ましくは油溶性重合体(A)
0.1〜20重量%配合してなる組成物である。配合す
る油溶性重合体の合計量が0.1重量%未満では配合に
よる効果が出現せず、100重量%を越えると経済性に
劣るばかりか耐久性等にも問題を生じる。
【0021】本発明のアスファルト組成物を製造する方
法に関しては特に限定しないが、油溶性重合物(A)を
アスファルトに配合する方法、(A)を予め高濃度に配
合し、これにアスファルトを加え希釈する方法等があ
る。また、本発明のアスファルト組成物は主に道路舗装
に用いるため、この場合には通常、砕石、砂利、砂等の
骨剤、タルク、クレー等の無機充填剤;硫黄、繊維等の
補強剤;ゴム、熱可塑樹脂等の高分子改質剤;軟化剤;
接着剤;カルシウム、マグネシウム、マンガン、コバル
ト、ニッケル、鉄、亜鉛、アルミニウム等の金属塩化合
物やこれら金属による過塩基性塩等を更に加えることも
可能である。なお、本アスファルト組成物が道路舗装用
以外に用途(例えば撥水剤、防水剤、接着剤、粘着剤、
シーリング剤等)に用いられる場合には、通常、骨剤や
無機充填剤は、使用されないことが多い。
【0022】本発明においてアスファルトの性質が著し
く改善される理由は、アスファルトに該油溶性重合体を
配合することにより、アスファルト中の不溶解分を均一
に分散させ、しかも常温でアスファルト中にイオン性の
架橋物を形成するためと考えられる。このイオン性の架
橋物は熱可逆性で、高温では非架橋物となるため、通常
用いられるイオン架橋物、パーオキサイド架橋物等の不
可逆架橋物と異なり施工性にも優れる。
【0023】
【実施例】より本発明を詳細に説明するが、これらの実
施例は本発明に優れた効果を示すために挙げたのであ
り、本発明はこれに限定されるものでない。なお、ゲル
パーミェションクロマトグラフは、ウォーターズ製装置
(150CV)及び昭和電工製カラム(Shodex
KF−80M)を用い、オルトジクロロベンゼンを展開
溶媒として試料濃度0.3重量%にて測定した。
【0024】合成例1 プロピレン重合体(三洋化成工業製ビスコール550−
P)950g、無水マレイン酸25g、ドデシルメルカ
プタン1gを反応容器に仕込み、窒素ガス通気下、17
0℃にて加熱溶解した。1時間攪拌した後、ジクミルパ
ーオキサイド5g加え、20分間反応を行い、さらに
N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレート25g、
ドデシルメルカプタン1g、ジクミルパーオキサイド5
g加え、30分間反応を行い油溶性重合体(試料1)を
得た。試料1の数平均分子量結果を表1に示す。
【0025】合成例2 プロピレン重合体をエチレン重合体(三洋化成工業製サ
ンワックス161−P)に変更以外は合成例1と同じ方
法により油溶性重合体(試料2)を作成した。試料2の
数平均分子量結果を表1に示す。
【0026】合成例3 プロピレン重合体をエチレン/プロピレン重合体(ユニ
ロイヤル製CP−80)に変更以外は合成例1と同じ方
法により油溶性重合体(試料3)を作成した。試料3の
数平均分子量結果を表1に示す。
【0027】合成例4 プロピレン重合体をエチレン/酢酸ビニル重合体(三井
デュポン製エバフレックス210)に変更以外は合成例
1と同じ方法により油溶性重合体(試料4)を作成し
た。試料4の数平均分子量結果を表1に示す。
【0028】合成例5 プロピレン重合体をブタジエン/スチレン重合体(シェ
ル化学製カリフレックスTRKX155)に変更以外は
合成例1と同じ方法により油溶性重合体(試料5)を作
成した。試料5の数平均分子量結果を表1に示す。
【0029】合成例6 プロピレン重合体をブタジエン/スチレン重合体水素添
加物(シェル化学製クレイントンG1657)に変更以
外は合成例1と同じ方法により油溶性重合体(試料6)
を作成した。試料6の数平均分子量結果を表1に示す。
【0030】合成例7 ラウリルメタクリレート500g、を反応容器に仕込
み、窒素ガス通気下、135℃にて加熱した。攪拌下、
ラウリルメタクリレート450g、N,N−ジメチルア
ミノエチルメタクリレート25g、ターシャリブチルパ
ーオキシベンゾエート5g、ドデシルメルカカプタン2
gの混合物を2時間かけ適下した後、140℃で1時間
反応を行った。さらに170℃に加熱した後、無水マレ
イン酸25g、ドデシルメルカプタン1g、ジクミルパ
ーオキサイド5g加え、30分間反応を行い油溶性重合
体(試料7)を得た。試料7の数平均分子量結果を表1
に示す。
【0031】合成例8 N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレートプをビニ
ルピロリドンに変更以外は合成例1と同じ方法により油
溶性重合体(試料8)を作成した。試料8の数平均分子
量結果を表1に示す。
【0032】合成例9 プロピレン重合体(三洋化成工業製ビスコール550−
P)925g、無水マレイン酸50g、ドデシルメルカ
プタン2gを反応容器に仕込み、窒素ガス通気下、17
0℃にて加熱溶解した。1時間攪拌した後、ジクミルパ
ーオキサイド10g加え、30分間反応を行い、さらに
N,N−ジエチルアミノエタノール25g加え、30分
間反応を行い油溶性重合体(試料9)を得た。試料8の
数平均分子量結果を表1に示す。
【0033】合成例10 プロピレン重合体(三洋化成工業製ビスコール550−
P)940g、無水マレイン酸30g、ドデシルメルカ
プタン1gを反応容器に仕込み、窒素ガス通気下、17
0℃にて加熱溶解した。1時間攪拌し、ジクミルパーオ
キサイド5g加え、20分間反応した後、N,N−ジメ
チルアミノエチルメタクリレート25g、ドデシルメル
カプタン1g、ジクミルパーオキサイド5g加え、30
分間反応を行った。さらにN,N−ジエチルアミノエタ
ノール5g加え、30分間反応を行い油溶性重合体(試
料10)を得た。試料1の数平均分子量結果を表1に示
す。
【0034】実施例1 合成した油溶性重合体の分散性を測定した。キシレン8
0mlに試料1を0.8g溶解させ、これにカーボンブ
ラック(三菱化成製カーボンブラック#40)0.3g
を加え抗乳化試験機を用い攪拌分散した(カーボンブラ
ックはアスファルテンの代わりに用いた)。攪拌後、分
散したカーボンブラックが沈降するまでの時間を測定し
た(表2の分散時間が長いものほど分散性に優れている
ことを示す)。結果を表2に示す。また、アスファルト
の重量に基づいて、試料1を3重量%添加し150℃に
おいて三段ペラー攪拌羽根付溶解そうにて攪拌しながら
溶解した。試料がアスファルトに完全に溶解するまでの
時間;耐熱性;及び、動的安定性、摩耗量、タフネス・
テナシティと相関の高い60℃粘度を測定した。結果を
表2に示す。
【0035】実施例2〜10 試料2〜10をそれぞれ用い実施例1と同じ方法にて分
散性測定、及びアスファルト組成物を作成し評価した
(実施例2〜10)。結果を同じく表2に示す。
【0036】比較例1〜3 プロピレン重合体(三洋化成工業製ビスコール550−
P)、エチレン重合体(三洋化成工業製サンワックス1
61−P)、エチレン/プロピレン重合体(ユニロイヤ
ル製CP−80)をそれぞれ用い実施例1と同じ方法に
よりアスファルト組成物を作成した。評価結果を表3に
示す。
【0037】
【表1】
【0038】
【表2】
【0039】
【表3】
【0040】表2、表3の結果から本発明の改質剤が従
来品と比較してアスファルトへの溶解性、分散性に優
れ、またアスファルト組成物の60℃粘度が高いため耐
流動性、耐摩耗性等が優れていることが明かである。
【0041】
【発明の効果】本発明の効果は従来の改質剤を用いた場
合に比べ、(1)アスファルトと良好な相溶性を有する
ため、アスファルトへ容易に溶解し均一な組成物とな
り、(2)アスファルト組成物の60℃粘度が高く、耐
久性、耐水性、耐剥離性、強度、耐流動わだち性、対摩
耗性に優れ、(3)良好な分散性を有するため、接着性
の優れ、アスファルトの相違による改質効果の差が小さ
い、という効果を奏す。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸性基と塩基性基を有する油溶性重合体
    (A)からなることを特徴とするアスファルト改質剤。
  2. 【請求項2】 油溶性重合体(A)がオレフィン、共役
    ジエン、ビニル芳香族、ビニルエステル、(メタ)アク
    リレートの群から選ばれるモノマー(B)単位と酸性基
    含有モノマー(C)単位と塩基性基含有モノマー(D)
    単位とを必須構成単位とする共重合体である請求項1記
    載のアスファルト改質剤。
  3. 【請求項3】 油溶性重合体(A)がオレフィン、共役
    ジエン、ビニル芳香族、ビニルエステル、(メタ)アク
    リレートの群から選ばれるモノマー(B)単位と酸性基
    含有モノマー(C)単位とを必須構成単位とし、(C)
    の一部がアミノ化合物(E)で変性された共重合体であ
    る請求項1記載のアスファルト改質剤。
  4. 【請求項4】 油溶性重合体(A)がオレフィン、共役
    ジエン、ビニル芳香族、ビニルエステル、(メタ)アク
    リレートの群から選ばれるモノマー(B)単位と酸性基
    含有モノマー(C)単位と塩基性基含有モノマー(D)
    単位とを必須構成単位とし、(C)の一部がアミノ化合
    物(E)で変性された共重合体である請求項1記載のア
    スファルト改質剤。
  5. 【請求項5】 (E)が3級アミノアルコール、3級ア
    ミノアルコールのアルキレンオキシド付加物、2級アミ
    ンのアルキレンオキシド付加物の群から選ばれる化合物
    である請求項3および4記載のアスファルト改質剤。
  6. 【請求項6】 (C)単位の酸性基がカルボキシル基で
    ある請求項1〜5いずれか記載のアスファルト改質剤。
  7. 【請求項7】 アスファルトに請求項1〜6いずれか記
    載の改質剤を配合してなるアスファルト組成物。
  8. 【請求項8】 アスファルトの重量に基づいて油溶性重
    合体(A)を0.1〜20重量%配合してなる請求項7
    記載のアスファルト組成物。
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JP2007332387A (ja) * 1996-08-20 2007-12-27 Chevron Chem Co 新規な重合体分散剤
JP2013001864A (ja) * 2011-06-20 2013-01-07 Dic Corp カルボン酸変性ポリオレフィン樹脂組成物、接着剤及び成形材料

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