JPH07157657A - 耐光性に優れたポリアミド成形物 - Google Patents
耐光性に優れたポリアミド成形物Info
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- JPH07157657A JPH07157657A JP30658093A JP30658093A JPH07157657A JP H07157657 A JPH07157657 A JP H07157657A JP 30658093 A JP30658093 A JP 30658093A JP 30658093 A JP30658093 A JP 30658093A JP H07157657 A JPH07157657 A JP H07157657A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 分子中に窒素とチオ−ル基を有する化合物の
銅錯体をポリアミドに対し銅換算で10〜1000pp
mと、該銅錯体に対し等モル以上の紫外線吸収剤を1種
以上、更に又は/且つ3価のリン化合物が銅錯体に対し
等モル以上含有せしめてなる、耐熱・耐光性に優れたポ
リアミド成形物。 【効果】 ポリアミド成形物の耐熱・耐光性(耐黄変性
を含む)が著しく高められる。従って、このポリアミド
成形物は、自動車内装材のような高耐光性が要求される
部位に用いられる繊維やシ−トの材料として有用であ
る。
銅錯体をポリアミドに対し銅換算で10〜1000pp
mと、該銅錯体に対し等モル以上の紫外線吸収剤を1種
以上、更に又は/且つ3価のリン化合物が銅錯体に対し
等モル以上含有せしめてなる、耐熱・耐光性に優れたポ
リアミド成形物。 【効果】 ポリアミド成形物の耐熱・耐光性(耐黄変性
を含む)が著しく高められる。従って、このポリアミド
成形物は、自動車内装材のような高耐光性が要求される
部位に用いられる繊維やシ−トの材料として有用であ
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐光性(耐黄変性を含
む)に優れたポリアミド成形物に関し、さらに詳しく
は、自動車内装材の様な高耐光性の要求される部位に用
いられる繊維やシ−ト材等の成形物に関する。
む)に優れたポリアミド成形物に関し、さらに詳しく
は、自動車内装材の様な高耐光性の要求される部位に用
いられる繊維やシ−ト材等の成形物に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリアミドは優れた力学強度、耐磨耗
性、耐衝撃性を有する他、染色性にも優れたものである
ことから、繊維やフィルム等の成形物として衣料分野や
インテリア分野を始めとする各種産業分野で汎用されて
いる。
性、耐衝撃性を有する他、染色性にも優れたものである
ことから、繊維やフィルム等の成形物として衣料分野や
インテリア分野を始めとする各種産業分野で汎用されて
いる。
【0003】ところがポリアミドには、高温に曝された
時の耐酸化性や耐熱性が不十分であるという欠点がある
ことから、その改善策として様々な方法が試みられてい
る。それらの中でも代表的なのは、ポリマ−重合段階や
繊維等への加工段階で酸化防止剤や耐光剤を含有させる
方法であり、殊に耐熱・耐光性を改善する目的で銅系化
合物と2−メルカプトベンズイミダゾ−ル類、あるいは
それらの錯化合物を含有させる方法は多数提案されてい
る(特公昭38−22720号公報、同48−7858
号公報、同48−7859号公報、同48−7860号
公報、同60−17309号公報、同61−45662
号公報等)。
時の耐酸化性や耐熱性が不十分であるという欠点がある
ことから、その改善策として様々な方法が試みられてい
る。それらの中でも代表的なのは、ポリマ−重合段階や
繊維等への加工段階で酸化防止剤や耐光剤を含有させる
方法であり、殊に耐熱・耐光性を改善する目的で銅系化
合物と2−メルカプトベンズイミダゾ−ル類、あるいは
それらの錯化合物を含有させる方法は多数提案されてい
る(特公昭38−22720号公報、同48−7858
号公報、同48−7859号公報、同48−7860号
公報、同60−17309号公報、同61−45662
号公報等)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
なポリアミド成形物の耐光性を改善する方法であって
も、当該ポリアミド成形物の染色物を過酷な条件、例え
ば自動車内装材あるいはホテルのロビ−やゴルフ場のフ
ロント内装材の様に終日高温の直射日光に曝されるイン
テリア材等として使用すると、短期間のうちに染色物が
褪色を起こすことが経験されている。
なポリアミド成形物の耐光性を改善する方法であって
も、当該ポリアミド成形物の染色物を過酷な条件、例え
ば自動車内装材あるいはホテルのロビ−やゴルフ場のフ
ロント内装材の様に終日高温の直射日光に曝されるイン
テリア材等として使用すると、短期間のうちに染色物が
褪色を起こすことが経験されている。
【0005】本発明は上記の様な事情に着目してなされ
たものであって、その目的は、ポリアミド成形物の耐熱
・耐光性を更に改善し、その染色物を上記の様な過酷な
条件に曝した場合でも、褪色を可及的に抑制し得る様な
ポリアミド成形物を提供しようとするものである。
たものであって、その目的は、ポリアミド成形物の耐熱
・耐光性を更に改善し、その染色物を上記の様な過酷な
条件に曝した場合でも、褪色を可及的に抑制し得る様な
ポリアミド成形物を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すること
のできた本発明に係わるポリアミド成形物の構成は、窒
素とチオ−ル基を含有する化合物の銅錯体をポリアミド
に対し銅換算で10〜1000ppm、該銅錯体に対し
等モル以上の紫外線吸収剤、又は/且つ3価のリン化合
物を該銅錯体に対し等モル以上含有するところに要旨を
有するものであり、該ポリアミド成形物は、耐光性に優
れたポリアミド繊維やポリアミドシ−ト等の材料として
有用である。
のできた本発明に係わるポリアミド成形物の構成は、窒
素とチオ−ル基を含有する化合物の銅錯体をポリアミド
に対し銅換算で10〜1000ppm、該銅錯体に対し
等モル以上の紫外線吸収剤、又は/且つ3価のリン化合
物を該銅錯体に対し等モル以上含有するところに要旨を
有するものであり、該ポリアミド成形物は、耐光性に優
れたポリアミド繊維やポリアミドシ−ト等の材料として
有用である。
【0007】
【作用】本発明者らは、前述の様な従来技術のもとで、
ポリアミドの溶融温度領域においても安定であり、しか
もポリアミドに対して優れた耐熱・耐光性を与え得る様
な改質剤を見いだすべく、様々の銅錯体についてポリア
ミドに対する耐熱・耐光性効果を調べた。
ポリアミドの溶融温度領域においても安定であり、しか
もポリアミドに対して優れた耐熱・耐光性を与え得る様
な改質剤を見いだすべく、様々の銅錯体についてポリア
ミドに対する耐熱・耐光性効果を調べた。
【0008】その結果、ポリアミド成形物の耐熱・耐光
性改質剤として知られた何れの銅錯体も、それぞれ単独
で使用したのでは本発明の意図する様な高レベルの耐熱
・耐光性改善効果を得ることは出来ないが、銅錯体、特
に窒素とチオ−ル基を含有する銅錯体に紫外線吸収剤、
又は/且つ3価のリン化合物を併用することにより、ポ
リアミド成形物の耐熱・耐光性が、銅錯体単独添加した
場合に比較し著しく高められことを見出した。
性改質剤として知られた何れの銅錯体も、それぞれ単独
で使用したのでは本発明の意図する様な高レベルの耐熱
・耐光性改善効果を得ることは出来ないが、銅錯体、特
に窒素とチオ−ル基を含有する銅錯体に紫外線吸収剤、
又は/且つ3価のリン化合物を併用することにより、ポ
リアミド成形物の耐熱・耐光性が、銅錯体単独添加した
場合に比較し著しく高められことを見出した。
【0009】この様に、銅錯体に紫外線吸収剤、又は/
且つ3価のリン化合物を併用することによって耐熱・耐
光性が著しく高められる理由は明らかではないが、特に
分子中に窒素とチオ−ル基を有する化合物の銅錯体に紫
外線吸収剤、又は/且つ3価のリン化合物を併用する
と、それらの相互作用により、該銅錯体を単独添加した
場合に較べて耐熱・耐光性が一段と高められる。
且つ3価のリン化合物を併用することによって耐熱・耐
光性が著しく高められる理由は明らかではないが、特に
分子中に窒素とチオ−ル基を有する化合物の銅錯体に紫
外線吸収剤、又は/且つ3価のリン化合物を併用する
と、それらの相互作用により、該銅錯体を単独添加した
場合に較べて耐熱・耐光性が一段と高められる。
【0010】本発明で使用される窒素とチオ−ル基を含
有する化合物の銅錯体としては、特に限定されるもので
はないが、具体例としては、2−メルカプトベンズイミ
ダゾ−ル、2−メルカプト−5−メチルベンズイミダゾ
−ル、2−メルカプトベンゾチアゾ−ル、6−アミノ−
2−メルカプトベンゾチアゾ−ル、2−メルカプトベン
ゾオキサゾ−ル、5−メルカプト−1−メチルテトラゾ
−ル、オルソ−アミノチオフェノ−ルおよびそれらの各
種誘導体と銅との錯体が挙げられる。
有する化合物の銅錯体としては、特に限定されるもので
はないが、具体例としては、2−メルカプトベンズイミ
ダゾ−ル、2−メルカプト−5−メチルベンズイミダゾ
−ル、2−メルカプトベンゾチアゾ−ル、6−アミノ−
2−メルカプトベンゾチアゾ−ル、2−メルカプトベン
ゾオキサゾ−ル、5−メルカプト−1−メチルテトラゾ
−ル、オルソ−アミノチオフェノ−ルおよびそれらの各
種誘導体と銅との錯体が挙げられる。
【0011】また紫外線吸収剤としては、300nm〜
380nmに吸収ピ−ク(λmax )を有するものが好ま
しく、請求項2に記載の化1〜化5の化合物である。化
1で表される化合物の具体例としては、2−(2’−ヒ
ドロキシ−5’−t−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾ
−ル、2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−ブチルフェ
ニル)−5−クロロベンゾトリアゾ−ル、2−(2’−
ヒドロキシ−3’,5’−ジ−t−ブチルフェニル)ベ
ンゾトリアゾ−ル、2−(2’−ヒドロキシ−3’,
5’−ジ−t−ブチルフェニル)−5−クロロベンゾト
リアゾ−ル、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフ
ェニル)ベンゾトリアゾ−ル、2−(2’−ヒドロキシ
−5’−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾ−ル、
2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジキュミル)ベ
ンゾトリアゾ−ル等が挙げられる。
380nmに吸収ピ−ク(λmax )を有するものが好ま
しく、請求項2に記載の化1〜化5の化合物である。化
1で表される化合物の具体例としては、2−(2’−ヒ
ドロキシ−5’−t−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾ
−ル、2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−ブチルフェ
ニル)−5−クロロベンゾトリアゾ−ル、2−(2’−
ヒドロキシ−3’,5’−ジ−t−ブチルフェニル)ベ
ンゾトリアゾ−ル、2−(2’−ヒドロキシ−3’,
5’−ジ−t−ブチルフェニル)−5−クロロベンゾト
リアゾ−ル、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフ
ェニル)ベンゾトリアゾ−ル、2−(2’−ヒドロキシ
−5’−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾ−ル、
2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジキュミル)ベ
ンゾトリアゾ−ル等が挙げられる。
【0012】化2で表される化合物の具体例としては、
p−t−ブチルフェニルサリシレ−ト、p−t−オクチ
ルフェニルサリシレ−ト等が挙げられる。
p−t−ブチルフェニルサリシレ−ト、p−t−オクチ
ルフェニルサリシレ−ト等が挙げられる。
【0013】化3で表される化合物の具体例としては、
2−ヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−
ドデシルオキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−
メトキシベンゾフェノン、ビス−(2−ヒドロキシフェ
ニル)ケトン等が挙げられる。
2−ヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−
ドデシルオキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−
メトキシベンゾフェノン、ビス−(2−ヒドロキシフェ
ニル)ケトン等が挙げられる。
【0014】化4で表される化合物の具体例としては、
2−シアノ桂皮酸エチルエステル、2−シアノ−p−メ
トキシ桂皮酸エチルエステル、2−シアノ−3−フェニ
ル桂皮酸エチルエステル等が挙げられる。
2−シアノ桂皮酸エチルエステル、2−シアノ−p−メ
トキシ桂皮酸エチルエステル、2−シアノ−3−フェニ
ル桂皮酸エチルエステル等が挙げられる。
【0015】化5で表される化合物の具体例としては、
N,N’−(2−エチル−2’−エトキシ−フェニル)
−オキサルアミド、N,N’−(2−エチル−2’−エ
トキシ−5’−t−ブチル−フェニル)−オキサルアミ
ド、N,N’−(2−エチル−5−t−ブチル−2’−
エトキシ−フェニル)−オキサルアミド、N,N’−
(2−エチル−5−t−ブチル−2’−エトキシ−5’
−t−ブチル−フェニル)−オキサルアミド等が挙げら
れる。
N,N’−(2−エチル−2’−エトキシ−フェニル)
−オキサルアミド、N,N’−(2−エチル−2’−エ
トキシ−5’−t−ブチル−フェニル)−オキサルアミ
ド、N,N’−(2−エチル−5−t−ブチル−2’−
エトキシ−フェニル)−オキサルアミド、N,N’−
(2−エチル−5−t−ブチル−2’−エトキシ−5’
−t−ブチル−フェニル)−オキサルアミド等が挙げら
れる。
【0016】本発明で用いられる3価のリン化合物とし
ては、例えばトリス−(ノニルフェニル)フォスファイ
ト、トリス−(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)フォ
スファイト、ジフェニル−デシル−フォスファイト、フ
ェニル−ジデシル−フォスファイト、次亜リン酸ナトリ
ウム等が挙げられるが、勿論これらに限定される物では
ない。
ては、例えばトリス−(ノニルフェニル)フォスファイ
ト、トリス−(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)フォ
スファイト、ジフェニル−デシル−フォスファイト、フ
ェニル−ジデシル−フォスファイト、次亜リン酸ナトリ
ウム等が挙げられるが、勿論これらに限定される物では
ない。
【0017】本発明においては、上記の様な銅錯体をポ
リアミドに対して、10〜1000ppm,好ましくは
20〜300ppm、また該銅錯体に対して当モル以上
の上記紫外線吸収剤の1種以上、更に場合によっては3
価のリン化合物を該銅錯体に対して当モル以上それぞれ
含有させる。銅錯体の含有量が10ppm未満では、た
とえ紫外線吸収剤や3価のリン化合物を併用しても本発
明で意図する様な高レベルの耐熱・耐光性改善効果を得
ることができず、また1000ppmを越えて過多に添
加しても、ポリアミド成形物の耐熱・耐光性改善効果の
向上が見られず、むしろポリアミド成形物の着色、染色
加工物の色合いの悪化等、繊維やシ−トの品質に悪影響
が現れてくる。
リアミドに対して、10〜1000ppm,好ましくは
20〜300ppm、また該銅錯体に対して当モル以上
の上記紫外線吸収剤の1種以上、更に場合によっては3
価のリン化合物を該銅錯体に対して当モル以上それぞれ
含有させる。銅錯体の含有量が10ppm未満では、た
とえ紫外線吸収剤や3価のリン化合物を併用しても本発
明で意図する様な高レベルの耐熱・耐光性改善効果を得
ることができず、また1000ppmを越えて過多に添
加しても、ポリアミド成形物の耐熱・耐光性改善効果の
向上が見られず、むしろポリアミド成形物の着色、染色
加工物の色合いの悪化等、繊維やシ−トの品質に悪影響
が現れてくる。
【0018】本発明で用いられる紫外線吸収剤は銅錯体
に対して当モル以上添加するのであるが、好ましくは2
倍モル〜20倍モルが好ましい。当モル未満では、銅錯
体との相乗効果が不十分でポリアミド成形物の耐熱・耐
光性改善効果が不十分となり、また20倍モルを越えて
添加しても、それ以上の改善効果は得られない。
に対して当モル以上添加するのであるが、好ましくは2
倍モル〜20倍モルが好ましい。当モル未満では、銅錯
体との相乗効果が不十分でポリアミド成形物の耐熱・耐
光性改善効果が不十分となり、また20倍モルを越えて
添加しても、それ以上の改善効果は得られない。
【0019】本発明で用いられる3価のリン化合物の作
用としては、成形されたポリアミド繊維やシ−ト等の黄
変度を抑制するのであるが、ポリアミドに含有される量
としては、銅錯体に対して当モル以上添加するのである
が、好ましくは2倍モル〜20倍モルが好ましい。当モ
ル未満では、成形されたポリアミド繊維やシ−ト等の黄
変度を抑制する効果が充分でなく、また20倍モルを越
えて添加しても、それ以上の改善効果は得られない。
用としては、成形されたポリアミド繊維やシ−ト等の黄
変度を抑制するのであるが、ポリアミドに含有される量
としては、銅錯体に対して当モル以上添加するのである
が、好ましくは2倍モル〜20倍モルが好ましい。当モ
ル未満では、成形されたポリアミド繊維やシ−ト等の黄
変度を抑制する効果が充分でなく、また20倍モルを越
えて添加しても、それ以上の改善効果は得られない。
【0020】前記銅錯体、紫外線吸収剤や3価のリン化
合物が配合されるポリアミドの種類は特に制限されない
が、好ましいものとしては、ナイロン6、ナイロン1
2、ナイロン46、ナイロン66、ナイロン610、ポ
リキシリレンアジパミド等の脂肪族もしくは芳香族ポリ
アミド、或いはこれらポリアミドの混合物もしくは共重
合ポリアミドなどが例示される。
合物が配合されるポリアミドの種類は特に制限されない
が、好ましいものとしては、ナイロン6、ナイロン1
2、ナイロン46、ナイロン66、ナイロン610、ポ
リキシリレンアジパミド等の脂肪族もしくは芳香族ポリ
アミド、或いはこれらポリアミドの混合物もしくは共重
合ポリアミドなどが例示される。
【0021】前記銅錯体、紫外線吸収剤や3価のリン化
合物をポリアミドに配合する方法も特に限定されず、ポ
リアミドの重合段階もしくは成形加工前にレジンチップ
の段階で、前述の銅錯体、紫外線吸収剤や3価のリン化
合物を同時もしくは順次配合すればよいが、これら添加
剤の熱分解を効果的に防止する意味からすると、溶融紡
糸や射出成形等の前のポリアミドのレジンチップにこれ
ら添加剤をブレンドする方法が好ましい。
合物をポリアミドに配合する方法も特に限定されず、ポ
リアミドの重合段階もしくは成形加工前にレジンチップ
の段階で、前述の銅錯体、紫外線吸収剤や3価のリン化
合物を同時もしくは順次配合すればよいが、これら添加
剤の熱分解を効果的に防止する意味からすると、溶融紡
糸や射出成形等の前のポリアミドのレジンチップにこれ
ら添加剤をブレンドする方法が好ましい。
【0022】このポリアミド組成物は、通常の射出成形
法等によってシ−ト状やフィルム状など任意の形状に加
工することができ、また繊維状に成形加工する場合は、
通常の溶融紡糸法によって所望のデニ−ル、断面形状、
捲縮特性や繊維物性を有するポリアミド繊維とすればよ
く、該ポリアミド繊維は、必要により撚糸セットしてか
らカ−ペットなど所定の織物状に加工した後、酸性染料
や含金錯塩染料等によって所望の色相に染色することが
できる。
法等によってシ−ト状やフィルム状など任意の形状に加
工することができ、また繊維状に成形加工する場合は、
通常の溶融紡糸法によって所望のデニ−ル、断面形状、
捲縮特性や繊維物性を有するポリアミド繊維とすればよ
く、該ポリアミド繊維は、必要により撚糸セットしてか
らカ−ペットなど所定の織物状に加工した後、酸性染料
や含金錯塩染料等によって所望の色相に染色することが
できる。
【0023】尚このポリアミド組成物もしくはポリアミ
ド繊維には、必要により更に他の成分として酸化チタン
等のダル剤や顔料、染料、酸化防止剤、抗菌剤、芳香剤
等の機能性改質剤を、耐光性や染色性及び紡糸操業性等
を阻害しない範囲で含有させることも勿論可能である。
ド繊維には、必要により更に他の成分として酸化チタン
等のダル剤や顔料、染料、酸化防止剤、抗菌剤、芳香剤
等の機能性改質剤を、耐光性や染色性及び紡糸操業性等
を阻害しない範囲で含有させることも勿論可能である。
【0024】
【実施例】次に本発明の実施例を示すが、本発明は、も
とより下記実施例によって制限を受けるものではなく、
前後記の趣旨に適合し得る範囲で適当に変更を加えて実
施することも勿論可能であり、それらはいずれも本発明
の技術範囲に含まれる。
とより下記実施例によって制限を受けるものではなく、
前後記の趣旨に適合し得る範囲で適当に変更を加えて実
施することも勿論可能であり、それらはいずれも本発明
の技術範囲に含まれる。
【0025】実施例1 2−メルカプトベンズイミダゾ−ル60gを1N−Na
OH水溶液400mlに加熱溶解し、これに硫酸銅水溶
液(CuSO4 ・5H2 O: 50gを純水600ml
に溶解させたもの)をゆっくり滴下して沈殿を生じさせ
た後、70℃で1時間攪拌した。放冷後、沈殿物を濾取
してから蒸留水で充分に洗浄し、真空乾燥すると、銅1
原子モルに2モルの2−メルカプトベンズイミダゾ−ル
が配位した2−メルカプトベンズイミダゾ−ル銅錯体
(63g,収率90%)が得られた。
OH水溶液400mlに加熱溶解し、これに硫酸銅水溶
液(CuSO4 ・5H2 O: 50gを純水600ml
に溶解させたもの)をゆっくり滴下して沈殿を生じさせ
た後、70℃で1時間攪拌した。放冷後、沈殿物を濾取
してから蒸留水で充分に洗浄し、真空乾燥すると、銅1
原子モルに2モルの2−メルカプトベンズイミダゾ−ル
が配位した2−メルカプトベンズイミダゾ−ル銅錯体
(63g,収率90%)が得られた。
【0026】乾燥したナイロン6レジンチップ(水分:
0.05〜0.20重量%)に、粉末状の2−メルカプ
トベンズイミダゾ−ル銅錯体をレジンに対して銅換算で
50ppmとなる様に、また紫外線吸収剤の2−(2’
−ヒドロキシ−5’−t−オクチルフェニル)ベンゾト
リアゾ−ルを銅錯体の2倍モルになる様に添加し、1時
間混合した。
0.05〜0.20重量%)に、粉末状の2−メルカプ
トベンズイミダゾ−ル銅錯体をレジンに対して銅換算で
50ppmとなる様に、また紫外線吸収剤の2−(2’
−ヒドロキシ−5’−t−オクチルフェニル)ベンゾト
リアゾ−ルを銅錯体の2倍モルになる様に添加し、1時
間混合した。
【0027】この混合物を加熱溶融し、押出機(温度:
260〜280℃、圧力:100〜200kg/c
m2 )、多錘用に分岐したビ−ム(温度:250〜28
0℃)、定量ポンプを経て紡糸ノズルからフィラメント
状に吐出した後、200〜800m/minで巻き取
り、更に2〜5倍に延伸し、加熱して座屈させることに
より、捲縮された加工糸としてチ−ズに巻き取った。
260〜280℃、圧力:100〜200kg/c
m2 )、多錘用に分岐したビ−ム(温度:250〜28
0℃)、定量ポンプを経て紡糸ノズルからフィラメント
状に吐出した後、200〜800m/minで巻き取
り、更に2〜5倍に延伸し、加熱して座屈させることに
より、捲縮された加工糸としてチ−ズに巻き取った。
【0028】該ポリアミド繊維の耐光性を下記の方法で
調べた。即ち、1000デニ−ル65フィラメント(三
角断面糸)で捲縮量(CC)=20%、捲縮安定性(C
D)=15%の改質ナイロンを常法により2プライセッ
トした後、タフトとしてサキソニ−タイプカ−ペット
(目付1300g/m2 )を作成し、下記の1/2型含
金錯塩染料処方によりウインス染色機でボイル60分間
染色、湯洗、水洗、乾燥の後、10mm厚の雑フェルト
を接着して耐光性試験用の試料とした。
調べた。即ち、1000デニ−ル65フィラメント(三
角断面糸)で捲縮量(CC)=20%、捲縮安定性(C
D)=15%の改質ナイロンを常法により2プライセッ
トした後、タフトとしてサキソニ−タイプカ−ペット
(目付1300g/m2 )を作成し、下記の1/2型含
金錯塩染料処方によりウインス染色機でボイル60分間
染色、湯洗、水洗、乾燥の後、10mm厚の雑フェルト
を接着して耐光性試験用の試料とした。
【0029】 (染色処方) Irgalan Yellow GRL 200%(1) 0.04%owf Irgalan Red Brown RL 200%(1) 0.06%owf Irgalan Grey GL 200%(1) 0.34%owf Albegal SW (CIBA-GY 社製染色助剤) 1.0 %owf Albegal FFD(CIBA-GY 社製染色助剤) 0.1 g/リットル メイサンPC(明成化学社製pH調整剤) 0.5 g/リットル ソ−ダ灰(pH調整剤) 0.3 g/リットル 但し(1)はCIBA−GY社製1/2型含金染料
【0030】耐光堅牢度試験: スガ試験機社製の紫外線
ロングライフ・フェ−ドメ−タ−(JISB 7751 に準拠、
形式:FAL-5HB・BR、垂直型ホルダ−) を使用し、ブラッ
クパネル温度83±3℃で200時間照射(20時間毎
にホルダ−上下位置を変更)した後、変褪色用グレ−ス
ケ−ル(JIS L 0804 )により5〜1号間の9段階で等級
判定した。尚照射試料の形態は、自動車内での使用を想
定し、照射試料裏面に低密度ポリエチレンフィルムを融
着し、更に10mm厚のフェルトを併用して試料とし
た。結果は表1に示す通りであり、耐光堅牢度は4級と
良好であった。
ロングライフ・フェ−ドメ−タ−(JISB 7751 に準拠、
形式:FAL-5HB・BR、垂直型ホルダ−) を使用し、ブラッ
クパネル温度83±3℃で200時間照射(20時間毎
にホルダ−上下位置を変更)した後、変褪色用グレ−ス
ケ−ル(JIS L 0804 )により5〜1号間の9段階で等級
判定した。尚照射試料の形態は、自動車内での使用を想
定し、照射試料裏面に低密度ポリエチレンフィルムを融
着し、更に10mm厚のフェルトを併用して試料とし
た。結果は表1に示す通りであり、耐光堅牢度は4級と
良好であった。
【0031】実施例2 実施例1で、2−メルカプトベンズイミダゾ−ル銅錯体
をレジンに対して銅換算で25ppmとなる様に、また
紫外線吸収剤の2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−オ
クチルフェニル)ベンゾトリアゾ−ルを銅錯体の4倍モ
ルになる様に添加した他は、実施例1と全く同様にして
実験を行った。結果は表1に示す通りであり、耐光堅牢
度は3〜4級と良好であった。
をレジンに対して銅換算で25ppmとなる様に、また
紫外線吸収剤の2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−オ
クチルフェニル)ベンゾトリアゾ−ルを銅錯体の4倍モ
ルになる様に添加した他は、実施例1と全く同様にして
実験を行った。結果は表1に示す通りであり、耐光堅牢
度は3〜4級と良好であった。
【0032】実施例3 実施例1で、紫外線吸収剤の2−(2’−ヒドロキシ−
5’−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾ−ルの替
わりにp−t−オクチルフェニルサリシレ−トを銅錯体
の2倍モルになる様に添加した他は、実施例1と全く同
様にして実験をおこなった。結果は表1に示す通りであ
り、耐光堅牢度は3〜4級と良好であった。
5’−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾ−ルの替
わりにp−t−オクチルフェニルサリシレ−トを銅錯体
の2倍モルになる様に添加した他は、実施例1と全く同
様にして実験をおこなった。結果は表1に示す通りであ
り、耐光堅牢度は3〜4級と良好であった。
【0033】実施例4 実施例1で、紫外線吸収剤の2−(2’−ヒドロキシ−
5’−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾ−ルの替
わりに2−ヒドロキシ−4−ドデシルオキシベゾフェノ
ンを銅錯体の2倍モルになる様に添加した他は、実施例
1と全く同様にして実験をおこなった。結果は表1に示
す通りであり、耐光堅牢度は3〜4級と良好であった。
5’−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾ−ルの替
わりに2−ヒドロキシ−4−ドデシルオキシベゾフェノ
ンを銅錯体の2倍モルになる様に添加した他は、実施例
1と全く同様にして実験をおこなった。結果は表1に示
す通りであり、耐光堅牢度は3〜4級と良好であった。
【0034】実施例5 実施例1で、紫外線吸収剤の2−(2’−ヒドロキシ−
5’−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾ−ルの替
わりに2−シアノ−3−フェニル桂皮酸エチルエステル
を銅錯体の2倍モルになる様に添加した他は、実施例1
と全く同様にして実験をおこなった。結果は表1に示す
通りであり、耐光堅牢度は3〜4級と良好であった。
5’−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾ−ルの替
わりに2−シアノ−3−フェニル桂皮酸エチルエステル
を銅錯体の2倍モルになる様に添加した他は、実施例1
と全く同様にして実験をおこなった。結果は表1に示す
通りであり、耐光堅牢度は3〜4級と良好であった。
【0035】実施例6 実施例1で、紫外線吸収剤の2−(2’−ヒドロキシ−
5’−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾ−ルの替
わりにN,N’−(2−エチル−5−t−ブチル−2’
−エトキシ−5’−t−ブチル−フェニル)−オキサル
アミドを銅錯体の2倍モルになる様に添加した他は、実
施例1と全く同様にして実験をおこなった。結果は表1
に示す通りであり、耐光堅牢度は3〜4級と良好であっ
た。
5’−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾ−ルの替
わりにN,N’−(2−エチル−5−t−ブチル−2’
−エトキシ−5’−t−ブチル−フェニル)−オキサル
アミドを銅錯体の2倍モルになる様に添加した他は、実
施例1と全く同様にして実験をおこなった。結果は表1
に示す通りであり、耐光堅牢度は3〜4級と良好であっ
た。
【0036】実施例7 実施例3で、ジフェニル−デシル−フォスファイトを銅
錯体の2倍モルになるように添加した他は、実施例3と
全く同様にして実験をおこなった。結果は表1に示す通
りであり、耐光堅牢度は4級と良好であった。
錯体の2倍モルになるように添加した他は、実施例3と
全く同様にして実験をおこなった。結果は表1に示す通
りであり、耐光堅牢度は4級と良好であった。
【0037】実施例8 2−アミノチオフェノ−ル50gを1N−NaOH水溶
液400mlに溶解し、これに硫酸銅水溶液(CuSO
4 ・5H2 O:50gを純水600mlに溶解させたも
の)をゆっくり滴下して沈殿を生じさせた後、70℃で
1時間攪拌した。放冷後、沈殿物を濾取してから蒸留水
で充分に洗浄し、真空乾燥すると、銅1原子モルに2モ
ルの2−アミノチオフェノ−ル2モルが配位した2−ア
ミノチオフェノ−ル銅錯体(68g,収率94.4%)
が得られた。
液400mlに溶解し、これに硫酸銅水溶液(CuSO
4 ・5H2 O:50gを純水600mlに溶解させたも
の)をゆっくり滴下して沈殿を生じさせた後、70℃で
1時間攪拌した。放冷後、沈殿物を濾取してから蒸留水
で充分に洗浄し、真空乾燥すると、銅1原子モルに2モ
ルの2−アミノチオフェノ−ル2モルが配位した2−ア
ミノチオフェノ−ル銅錯体(68g,収率94.4%)
が得られた。
【0038】実施例1で、2−メルカプトベンズイミダ
ゾ−ル銅錯体の替わりに粉末状の2−アミノチオフェノ
−ル銅錯体を乾燥したナイロン6レジンチップ(水分:
0.05〜0.20重量%)に対して、銅換算で50p
pmとなる様に、また紫外線吸収剤の2−(2’−ヒド
ロキシ−5’−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾ
−ルと次亜リン酸ナトリウムがそれぞれ銅錯体の2倍モ
ルになる様に添加した他は、実施例1と全く同様にして
実験をおこなった。結果は表1に示す通りであり、耐光
堅牢度は3〜4級と良好であった。
ゾ−ル銅錯体の替わりに粉末状の2−アミノチオフェノ
−ル銅錯体を乾燥したナイロン6レジンチップ(水分:
0.05〜0.20重量%)に対して、銅換算で50p
pmとなる様に、また紫外線吸収剤の2−(2’−ヒド
ロキシ−5’−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾ
−ルと次亜リン酸ナトリウムがそれぞれ銅錯体の2倍モ
ルになる様に添加した他は、実施例1と全く同様にして
実験をおこなった。結果は表1に示す通りであり、耐光
堅牢度は3〜4級と良好であった。
【0039】比較例1 実施例1で、紫外線吸収剤の2−(2’−ヒドロキシ−
5’−t−オクチルフェニルニル)ベンゾトリアゾ−ル
を添加しなかった他は、実施例1と全く同様にして実験
をおこなった。結果は表1に示す通りであり、耐光堅牢
度は1級であった。
5’−t−オクチルフェニルニル)ベンゾトリアゾ−ル
を添加しなかった他は、実施例1と全く同様にして実験
をおこなった。結果は表1に示す通りであり、耐光堅牢
度は1級であった。
【0040】比較例2 実施例8で、紫外線吸収剤の2−(2’−ヒドロキシ−
5’−t−オクチルフェニルニル)ベンゾトリアゾ−ル
と次亜リン酸ナトリウムを添加しなかった他は、実施例
8と全く同様にして実験をおこなった。結果は表1に示
す通りであり、耐光堅牢度は1級であった。
5’−t−オクチルフェニルニル)ベンゾトリアゾ−ル
と次亜リン酸ナトリウムを添加しなかった他は、実施例
8と全く同様にして実験をおこなった。結果は表1に示
す通りであり、耐光堅牢度は1級であった。
【0041】表1からも明らかな様に、本発明のポリア
ミド成形物は、銅錯体を単独で添加した比較例のポリア
ミド成形物に比べて、格段に優れた耐光堅牢度を有して
おり、耐熱・耐光性に優れたものであることが分かる。
ミド成形物は、銅錯体を単独で添加した比較例のポリア
ミド成形物に比べて、格段に優れた耐光堅牢度を有して
おり、耐熱・耐光性に優れたものであることが分かる。
【0042】
【表1】
【0043】
【発明の効果】本発明は、窒素とチオ−ル基を含有する
銅錯体と紫外線吸収剤、又は/且つ3価のリン化合物と
を複合添加することにより、耐熱・耐光性の格段に優れ
たポリアミド成形物を提供することができる。
銅錯体と紫外線吸収剤、又は/且つ3価のリン化合物と
を複合添加することにより、耐熱・耐光性の格段に優れ
たポリアミド成形物を提供することができる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08K 5/37 5/49 KLB (72)発明者 関田 悦一 福井県敦賀市呉羽町1番1号 東洋紡績株 式会社敦賀ナイロン工場内 (72)発明者 松嶌 利男 福井県敦賀市呉羽町1番1号 東洋紡績株 式会社敦賀ナイロン工場内 (72)発明者 関谷 英夫 大阪市北区堂島浜二丁目2番8号 東洋紡 績株式会社本社内
Claims (3)
- 【請求項1】 分子中に窒素とチオ−ル基を有する化合
物銅錯体をポリアミドに対し銅換算で10〜1000p
pmと、該銅錯体に対し等モル以上の紫外線吸収剤を1
種以上含有させてなることを特徴とする耐光性に優れた
ポリアミド成形物。 - 【請求項2】 紫外線吸収剤が化1〜化5で示される少
なくとも1種である請求項1の耐光性に優れたポリアミ
ド成形物。 【化1】 【化2】 【化3】 【化4】 【化5】 (化1〜化5の中でX、Y、Zは、H,C1 〜C18のア
ルキル基、ヒドロキシ基、又は塩素のいづれかを表す。
RはC1 〜C18のアルキル基を表す。) - 【請求項3】 3価のリン化合物が銅錯体に対し等モル
以上含有せしめられていることを特徴とする請求項1〜
2記載の耐光性に優れたポリアミド成形物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30658093A JPH07157657A (ja) | 1993-12-07 | 1993-12-07 | 耐光性に優れたポリアミド成形物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30658093A JPH07157657A (ja) | 1993-12-07 | 1993-12-07 | 耐光性に優れたポリアミド成形物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07157657A true JPH07157657A (ja) | 1995-06-20 |
Family
ID=17958776
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30658093A Pending JPH07157657A (ja) | 1993-12-07 | 1993-12-07 | 耐光性に優れたポリアミド成形物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07157657A (ja) |
-
1993
- 1993-12-07 JP JP30658093A patent/JPH07157657A/ja active Pending
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