JPH07157210A - エレベータの速度制御装置 - Google Patents

エレベータの速度制御装置

Info

Publication number
JPH07157210A
JPH07157210A JP5305246A JP30524693A JPH07157210A JP H07157210 A JPH07157210 A JP H07157210A JP 5305246 A JP5305246 A JP 5305246A JP 30524693 A JP30524693 A JP 30524693A JP H07157210 A JPH07157210 A JP H07157210A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
remaining distance
position plate
distance value
value
storage means
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5305246A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsunori Hirose
克則 広瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP5305246A priority Critical patent/JPH07157210A/ja
Publication of JPH07157210A publication Critical patent/JPH07157210A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 位置プレートの取り付け誤差や位置プレート
信号の取り込み遅れによる速度段差をなくすことができ
るエレベータの速度制御装置を得る。 【構成】 手動運転時に、位置プレート信号を取り込み
位置点を通過してない時はS6に処理を移行し計数回路
のパルス計数値より走行距離△Pを求め残距離値Sを求
める。S2で位置点通過を認識した時はS3に処理を移
行し位置プレート信号より該当する残距離をROMから
抽出し残距離Saに格納する。S4で残距離値の段差を
求めS5でその段差△SnをRAMに格納する。他方、
自動運転時はS7に処理を移行し位置点通過時はS8に
処理を移行し通過した位置プレート点から次段以降の距
離段差を合計して求めS9で位置プレート信号に該当す
る残距離をROMより抽出しSa に格納しS10でその
残距離値Sa から残距離補正値Sb を減算し残距離値S
を更新することにより速度段差をなくす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、エレベータの速度制
御装置に関し、特に、マイクロコンピュータを用いて各
階床の位置プレート通過毎に終端階床への強制減速指令
を得るのに好適なエレベータの速度制御装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】図7は例えば特開昭62−215487
号公報に示された複数の階床を走行するエレベータをマ
イクロコンピュータにより制御するエレベータの速度制
御装置の概略構成を示すものである。図7において、1
はエレベータのかご、2は釣合錘、3はシーブ4に巻掛
けられたロープであり、このロープ3の垂下両端にはそ
れぞれかご1及び釣合錘2が結合されている。5は上記
シーブ4を駆動する電動機、6は電動機5の回転からか
ご1の移動距離に比例したパルスを発生するパルス発生
器、7はパルス発生器6からのパルスを計数する計数回
路である。
【0003】8は計数回路7からの信号を取り込んで所
定の演算処理を行うマイクロコンピュータで、図8で示
すように、CPU8a、処理プログラム及び固定データ
等を記憶してなるROM8b、処理データ及び入力デー
タ等を一時記憶するRAM8c、入力ポート8d、及び
出力ポート8eから構成されている。また、9は各階床
毎に対応して昇降路に設けた位置プレート、10はかご
1に設けた位置検出器で、かご1が位置プレート9を通
過すると出力信号10aをマイクロコンピュータ8に送
出するものである。8fはロータリースイッチで、終端
階床への強制減速指令値を調整するためにある。
【0004】次に、このような構成の従来のエレベータ
の速度制御装置における終端階減速用速度指令値の算出
方法について説明する。図9に示すように、各階床の位
置プレートから終端階までの残距離値及び残距離値に応
じた速度パターンをあらかじめ記憶した速度パターンテ
ーブル13をROM8bに設定しておき、残距離演算手
段12にて計数回路7からの信号を基に残距離値12b
を算出すると共に、位置プレート9を通過した時には位
置プレート9から終端階床までの距離に相当する残距離
値をROM8bから抽出し、計数回路7から求めた残距
離値12bを更新するようになされ、この残距離値12
bから終端階強制減速指令値としての速度パターン13
bを速度パターンテーブル13から取り出す方法を採用
していた。なお、上記残距離演算手段12は図8に示す
CPU8a及びRAM8cを包含するものに対応する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のエ
レベータの速度制御装置では、残距離値12bを正確に
更新させるために備えられた位置プレート9に取付誤差
があれば、位置プレート9の通過時に計数回路7の信号
を基に求めてきた残距離値との差が大きくなり、図10
に示すように、速度段差が発生することとなる。また、
位置プレート信号の取り込み遅れによっても同じように
遅れた分だけ残距離誤差が発生し速度段差が発生する。
【0006】すなわち、図9に示す速度パターンテーブ
ル13内には、図10に示す如く、終端階までの残距離
に応じて漸次速度が減少する理想的な速度パターンが格
納されているが、残距離12bを求める残距離演算手段
12は、通常は、所定の演算周期毎に、計数回路7によ
るパルス計数値を取り込み、そのサンプリング間のパル
ス計数値の変化量をRAM8cに格納し、それらパルス
計数値の変化量を最初の位置プレート9を通過した点か
ら積算して順次走行距離を求めるようにし、上記最初の
位置プレート9から終端階までの距離から上記積算した
走行距離を差し引き残距離値12bを求めるようにして
いるため、常に正確な残距離値を求めることができな
い。
【0007】また、残距離値を正確につかむために、位
置プレート9の通過点毎に位置プレート信号10aに基
づいて終端階までの残距離値12bを更新するようにし
ているが、図10に示す如く、実際に制御される実速度
パターンは、理想的な速度パターンに対し残距離誤差が
発生し、また、位置プレート9の通過点P1、P2、P
3、P4毎に、計数回路7によるパルス計数値に基づく
残距離値と位置プレート信号10aに基づく残距離値と
の差が大きくなって距離段差△S1、△S2、△S3、
△S4が発生し、位置プレート9に取付誤差や位置プレ
ート信号の取り込み遅れによって、その誤差はさらに顕
著なものとなっていた。
【0008】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、位置プレートの取り付け誤差や
位置プレート信号の取り込み遅れによる速度段差をなく
すことができるエレベータの速度制御装置を得ることを
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
るエレベータの速度制御装置は、複数の階床を走行する
エレベータかごの移動距離に比例したパルスを発生する
パルス発生手段と、上記かごに設置されて各階床毎に対
応して設けた位置プレートに対向したときに位置信号を
発生する位置検出器と、各階床の位置プレートから終端
階までの残距離値と終端階までの残距離値に応じた速度
指令を予め記憶してなる第1の記憶手段と、上記パルス
発生手段のパルスの計数値に基づいて終端階までの残距
離を算出すると共に上記位置プレート通過時毎に終端階
までの残距離値を更新してこれら残距離値に応じた速度
指令を上記第1の記憶手段から読み出し終端階強制減速
指令とする演算手段とを備えたエレベータの速度制御装
置において、上記位置プレートの通過時毎に上記計数値
に基づいた残距離値と上記第1の記憶手段から得られた
残距離値とから求められる距離段差を順次記憶する第2
の記憶手段を備えると共に、上記演算手段を、自動走行
中に上記位置プレート通過時毎に上記第2の記憶手段に
記憶された距離段差に基づいて残距離値を補正更新し、
その補正更新された残距離値に応じた速度指令を上記第
1の記憶手段から読み出し終端階強制減速指令とする構
成としたことを特徴とするものである。
【0010】また、請求項2に係るエレベータの速度制
御装置は、複数の階床を走行するエレベータかごの移動
距離に比例したパルスを発生するパルス発生手段と、上
記かごに設置されて各階床毎に対応して設けた位置プレ
ートに対向したときに位置信号を発生する位置検出器
と、各階床の位置プレートから終端階までの残距離値と
終端階までの残距離値に応じた速度指令を予め記憶して
なる第1の記憶手段と、上記パルス発生手段のパルスの
計数値に基づいて終端階までの残距離を算出すると共に
上記位置プレート通過時毎に終端階までの残距離値を更
新してこれら残距離値に応じた速度指令を上記第1の記
憶手段から読み出し終端階強制減速指令とする演算手段
とを備えたエレベータの速度制御装置において、距離段
差の計測モードと残距離更新モードとを設定するスイッ
チ手段と、このスイッチ手段の操作に基づいた計測モー
ド時に、上記位置プレートの通過時毎に上記計数値に基
づいた残距離値と上記第1の記憶手段から得られた残距
離値とから求められる距離段差を順次記憶する第2の記
憶手段とを備えると共に、上記演算手段を、計測モード
時は、かご速度を通常より低い速度で自動走行させて上
記第2の記憶手段に距離段差を記憶させると共に、残距
離更新モード時は、自動走行中に上記位置プレート通過
時毎に上記第2の記憶手段に記憶された距離段差に基づ
いて残距離値を補正更新し、その補正更新された残距離
値に応じた速度指令を上記第1の記憶手段から読み出し
終端階強制減速指令とする構成としたことを特徴とする
ものである。
【0011】さらに、請求項3に係るエレベータの速度
制御装置は、複数の階床を走行するエレベータかごの移
動距離に比例したパルスを発生するパルス発生手段と、
上記かごに設置されて各階床毎に対応して設けた位置プ
レートに対向したときに位置信号を発生する位置検出器
と、各階床の位置プレートから終端階までの残距離値と
終端階までの残距離値に応じた速度指令を予め記憶して
なる第1の記憶手段と、上記パルス発生手段のパルスの
計数値に基づいて終端階までの残距離を算出すると共に
上記位置プレート通過時毎に終端階までの残距離値を更
新してこれら残距離値に応じた速度指令を上記第1の記
憶手段から読み出し終端階強制減速指令とする演算手段
とを備えたエレベータの速度制御装置において、上記演
算手段を、上記位置プレートの通過時毎に上記第1の記
憶手段に記憶された残距離値を読み出すると共に実速度
から取り込み遅れ時間に対応する移動距離を算出して上
記読み込んだ残距離値を補正更新し、その補正更新され
た残距離値に応じた速度指令を上記第1の記憶手段から
読み出し終端階強制減速指令とする構成としたことを特
徴とするものである。
【0012】
【作用】この発明の請求項1に係るエレベータの速度制
御装置においては、第2の記憶手段に、位置プレートの
通過時毎にパルス計数値に基づいた残距離値と第1の記
憶手段から得られた残距離値とから求められる距離段差
を順次記憶させ、演算手段により、自動走行中に上記位
置プレート通過時毎に上記第2の記憶手段に記憶された
距離段差に基づいて残距離値を補正更新し、その補正更
新された残距離値に応じた速度指令を第1の記憶手段か
ら読み出し終端階強制減速指令とするようにしたので、
位置プレート通過毎に残距離値が補正されて位置プレー
トの取り付け誤差による距離段差を無くす。
【0013】また、請求項2に係るエレベータの速度制
御装置においては、スイッチ手段によって、距離段差の
計測モードが設定されたときには、演算手段により、位
置プレートの通過時毎にパルス計数値に基づいた残距離
値と第1の記憶手段から得られた残距離値とから求めら
れる距離段差が第2の記憶手段に順次記憶され、また、
スイッチ手段により、残距離更新モードが設定されたと
きには、上記演算手段により自動走行中に位置プレート
通過時毎に上記第2の記憶手段に記憶された距離段差に
基づいて残距離値を補正更新し、その補正更新された残
距離値に応じた速度指令を上記第1の記憶手段から読み
出し終端階強制減速指令とするので、スイッチ手段の設
定によって、位置プレート通過毎に残距離値が補正され
て位置プレートの取り付け誤差による距離段差を無く
す。
【0014】さらに、請求項3に係るエレベータの速度
制御装置においては、演算手段により、位置プレートの
通過時毎に第1の記憶手段に記憶された残距離値を読み
出すると共に実速度から取り込み遅れ時間に対応する移
動距離を算出して上記読み込んだ残距離値を補正更新
し、その補正更新された残距離値に応じた速度指令を上
記第1の記憶手段から読み出し終端階強制減速指令とす
るので、位置プレート通過毎に残距離値が補正されて位
置プレート信号の取り込み遅れによる距離段差を無く
す。
【0015】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の実施例を図面について説明
する。図1は実施例1に係るエレベータの速度制御装置
における機能構成図である。図1において、図9に示す
従来例と同一符号は同一部分を示し、12と15は実施
例1に係る演算手段をなす残距離演算手段と補正手段
で、上記残距離演算手段12は、通常は、所定の演算周
期毎に、図7に示す計数回路7によるパルス計数値を取
り込み、そのサンプリング間のパルス計数値の変化量を
最初の位置プレート9を通過した点から積算して順次走
行距離を求めるようにし、上記最初の位置プレート9か
ら終端階までの距離から上記積算した走行距離を差し引
き残距離値12bを求める。
【0016】また、上記残距離演算手段12は、手動モ
ード時に、位置プレート9の通過時毎に、上記計数値に
基づいた残距離値12bと図8に示すROM8bから得
られる残距離値12bとから距離段差12aを求められ
ると共に、自動走行中は、位置プレート9の通過時毎に
上記距離段差に基づいた次段以降の距離段差の合計値1
2cにより残距離値12bを補正更新し、その補正更新
された残距離値12bに応じた速度指令を上記ROM8
b内の速度パターンテーブル13から読み出し終端階強
制減速指令とするもので、このとき、上記補正手段15
は、上記手動モード時に、位置プレート9の通過時毎
に、上記計数値に基づいた残距離値12bと図8に示す
ROM8bから得られる残距離値12bとから求められ
る距離段差12aを図8に示すRAM8cに順次記憶さ
せると共に、自動走行中は、位置プレート9の通過時毎
に上記RAM8cに記憶された距離段差に基づいた次段
以降の距離段差の合計値12cを上記残距離演算手段1
2に出力する。
【0017】13は各階床の位置プレート9から終端階
までの残距離値12bとその残距離値12bに応じた速
度パターンをあらかじめ格納してなるROM8b内の速
度パターンテーブル13で、上記残距離値12bから終
端階強制減速指令値としての速度パターン13bが取り
出される。なお、上記残距離演算手段12は図8に示す
CPU8a及びRAM8cを包含するものに対応する。
【0018】次に、上記残距離演算手段12及び補正回
路15の機能を図2に示すフローチャートを参照して説
明する。まず、ステップS1では手動運転中かどうかを
判断し、手動運転時ならばステップS2に処理を移行
し、位置プレート信号10aを取り込み位置点を通過し
たかどうかを判断する。位置点を通過していない時はス
テップS6に処理を移行して、計数回路7からのパルス
計数値より走行距離△Pを求め、残距離値SをS=S−
△Pの算出式にて求める。
【0019】上記ステップS2において、位置点通過を
認識した時には、ステップS3に処理を移行し、位置プ
レート信号10aより該当する残距離をROMテーブル
より抽出し、残距離Saに格納する。ステップS4では
残距離値の段差、つまり残距離値SとSaとの距離差を
△Sn=S−Saの算出式にて求める。ステップS5で
はステップS4にて求めた残距離値の段差△SnをRA
Mテーブルのn番目に格納させる(nは位置プレート9
の番号で、終端階に遠い方から順に1、2、3・・・と
する)。
【0020】他方、上記ステップS1にて手動運転時で
なければ(自動運転時)、ステップS7に処理を移行
し、位置プレート信号10aより位置点通過を認識した
かどうか判断する。位置点通過をしてなければ、上述し
たステップS6に処理を移行する。位置点通過時には、
ステップS8に処理を移行し、残距離補正量Sb を以下
のように通過した位置プレート点から次段移行の距離段
差値を合計して求める。 P1の位置点認識時 Sb =△S2 +△S3 +・・・+
△Sm P2の位置点認識時 Sb =△S3 +△S4 +・・・+
△Sm ステップS9では位置プレート信号10aに該当する残
距離をROMテーブルより抽出し、Sa に格納する。ス
テップS10ではステップS9にて求めた残距離値Sa
からステップS8で求めた残距離補正値Sb を減算して
残距離値Sを更新するようにする。
【0021】従って、上記実施例1によれば、位置プレ
ート9の通過時毎に、パルス計数値に基づいた残距離値
12bとROM8bから得られた残距離値12bとから
求められる距離段差を順次RAM8cに記憶させ、残距
離演算手段12と補正手段15でなる演算手段により、
自動走行中に上記位置プレート通過時毎に、上記RAM
8cに記憶された距離段差に基づいて残距離値を補正更
新し、その補正更新された残距離値に応じた速度指令を
ROM8bから読み出し終端階強制減速指令とするよう
にしたので、位置プレート通過毎に残距離値が補正され
て位置プレートの取り付け誤差による距離段差を無くす
ことができる。
【0022】実施例2.次に、図3は実施例2に係るエ
レベータの速度制御装置における機能構成図を示す。図
1に示す実施例1と同一符号は同一部分を示し、その説
明は省略する。実施例1と異なる点は、補正手段15が
図示しないトグルスイッチのスイッチ信号15aを取り
込むようにしてなり、距離段差の計測モードと残距離更
新モードとが設定されるようになされ、距離段差の計測
モードが設定されたときには、残距離演算手段12と補
正手段15でなる演算手段により、位置プレート9の通
過時毎にパルス計数値に基づいた残距離値12bとRO
M8bから得られる残距離値12bとから求められる距
離段差がRAM8cに順次記憶され、また、残距離更新
モードが設定されたときには、上記演算手段により自動
走行中に位置プレート通過時毎に上記RAM8cに記憶
された距離段差に基づいて残距離値を補正更新するよう
になされている。
【0023】次に、上記演算手段の機能を図4に示すフ
ローチャートに基づき説明する。なお、ステップS3〜
ステップS5,ステップS6,ステップS8〜ステップ
S10は前述の図2のフローチャートと同じなので説明
を省く。ステップS1aでは、スイッチ信号15aを取
り込み位置点の距離段差を計測するモードかどうかを判
断している。計測モードであれば、ステップS2aに処
理を移行する。ステップS2aでは、一定速度で各位置
プレートを通過して終端階で減速停止できる速度VLOW
まで速度指令値の最大値VTOP を下げる。
【0024】ステップS3aでは位置点を認識したかど
うかを判断し、認識した場合はステップS4aに処理を
移行する。認識していない場合はステップS5aに処理
を移行する。ステップS1aにてトグルスイッチが入っ
ていなければ、ステップS6aに処理を移行し位置プレ
ートを通過してかどうかを判断する。認識していない場
合はステップS5aに処理を移行する。位置プレートの
通過を認識した場合はステップS7aに処理を移行し、
残距離の補正値を求めてから残距離を更新する。
【0025】従って、上記実施例2によれば、スイッチ
信号15aによって、距離段差の計測モードと残距離更
新モードとを設定するようにして、距離段差の計測モー
ド時は、位置プレート9の通過時毎に、パルス計数値に
基づいた残距離値12bとROM8bから得られた残距
離値12bとから求められる距離段差を順次RAM8c
に記憶させ、残距離更新モード時は、残距離演算手段1
2と補正手段15でなる演算手段により、自動走行中に
上記位置プレート通過時毎に、上記RAM8cに記憶さ
れた距離段差に基づいて残距離値を補正更新し、その補
正更新された残距離値に応じた速度指令をROM8bか
ら読み出し終端階強制減速指令とするようにしたので、
スイッチ信号の設定によって、位置プレート通過毎に残
距離値が補正されて位置プレートの取り付け誤差による
距離段差を無くすことができる。
【0026】実施例3.次に、図5は実施例3に係るエ
レベータの速度制御装置の機能構成図を示す。図1に示
す実施例1と同一符号は同一部分を示し、その説明は省
略する。実施例1と異なる点は、補正手段16により、
実速度Vを入力し、取り込み遅れ時間に対応する移動距
離を算出して、その算出値12dを残距離演算手段12
に与え、位置プレートの通過時毎にROM8bに記憶さ
れた残距離値を読み出し上記移動距離を減算して上記読
み込んだ残距離値を補正更新するようになされ、位置プ
レート通過毎に残距離値が補正されて位置プレート信号
の取り込み遅れによる距離段差を無くすようにしてい
る。なお、ここで、上記実速度Vは、パルス計数値を用
いた演算値または実測値でも良い。また、上記取り込み
遅れ時間は演算周期を示す。
【0027】次に、上記補正手段16及び残距離演算手
段12による演算手段の機能を図6に示すフローチャー
トを用いて説明する。ステップS1Cでは、位置プレー
ト通過を認識したかどうかを判断する。認識していない
場合はステップS5cに処理を移行する。位置プレート
通過を認識した場合はステップS2cに処理を移行し、
位置プレート信号10aより該当する残距離をROMテ
ーブルより抽出しSaに格納する。ステップS3cでは
実速度Vより位置プレート信号を確定するまでの時間
(ノイズ等を考慮し演算周期毎に取り込んでいる信号を
2周期に渡って比較し値が同じならば確定させたりす
る)に移動する距離を求める。 SC =V*△t △t:演算周期
【0028】ステップS4cでは残距離値Sa から補正
値SC を減算して残距離値を求める。ステップS1cに
て位置点通過を認識していなければ、ステップS5cに
処理を移行し計数回路からのパルス信号より走行距離△
Pを求め、残距離値SをS=S−△Pの算出式にて求め
る。
【0029】従って、上記実施例3によれば、演算手段
により、位置プレートの通過時毎にROMに記憶された
残距離値を読み出すると共に実速度から取り込み遅れ時
間に対応する移動距離を算出して上記読み込んだ残距離
値を補正更新し、その補正更新された残距離値に応じた
速度指令を上記ROMから読み出し終端階強制減速指令
とするので、位置プレート通過毎に残距離値が補正され
て位置プレート信号の取り込み遅れによる距離段差を無
くすことができる。
【0030】
【発明の効果】以上のように、この発明の請求項1によ
れば、第2の記憶手段に、位置プレートの通過時毎にパ
ルス計数値に基づいた残距離値と第1の記憶手段から得
られた残距離値とから求められる距離段差を順次記憶さ
せ、演算手段により、自動走行中に上記位置プレート通
過時毎に上記第2の記憶手段に記憶された距離段差に基
づいて残距離値を補正更新し、その補正更新された残距
離値に応じた速度指令を第1の記憶手段から読み出し終
端階強制減速指令とするようにしたので、位置プレート
通過毎に残距離値が補正されて位置プレートの取り付け
誤差による距離段差を無くすことができる。
【0031】また、請求項2によれば、スイッチ手段に
よって、距離段差の計測モードが設定されたときには、
演算手段により、位置プレートの通過時毎にパルス計数
値に基づいた残距離値と第1の記憶手段から得られた残
距離値とから求められる距離段差が第2の記憶手段に順
次記憶され、また、スイッチ手段により、残距離更新モ
ードが設定されたときには、上記演算手段により自動走
行中に位置プレート通過時毎に上記第2の記憶手段に記
憶された距離段差に基づいて残距離値を補正更新し、そ
の補正更新された残距離値に応じた速度指令を上記第1
の記憶手段から読み出し終端階強制減速指令とするの
で、スイッチ手段の設定によって、位置プレート通過毎
に残距離値が補正されて位置プレートの取り付け誤差に
よる距離段差を無くすことができる。
【0032】さらに、請求項3によれば、演算手段によ
り、位置プレートの通過時毎に第1の記憶手段に記憶さ
れた残距離値を読み出すると共に実速度から取り込み遅
れ時間に対応する移動距離を算出して上記読み込んだ残
距離値を補正更新し、その補正更新された残距離値に応
じた速度指令を上記第1の記憶手段から読み出し終端階
強制減速指令とするので、位置プレート通過毎に残距離
値が補正されて位置プレート信号の取り込み遅れによる
距離段差を無くすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1に係るエレベータの速度制
御装置を構成する機能ブロック図である。
【図2】実施例1に係る演算手段の機能を示すフローチ
ャートである。
【図3】この発明の実施例2に係るエレベータの速度制
御装置を構成する機能ブロック図である。
【図4】実施例2に係る演算手段の機能を示すフローチ
ャートである。
【図5】この発明の実施例3に係るエレベータの速度制
御装置を構成する機能ブロック図である。
【図6】実施例3に係る演算手段の機能を示すフローチ
ャートである。
【図7】エレベータの速度制御装置の全体構成図であ
る。
【図8】図7のマイクロコンピュータ8の概略構成図で
ある。
【図9】理想的な速度パターンと実速度パターンの関係
を示した特性図である。
【図10】従来例の終端階減速用速度指令の演算手段を
示す構成図である。
【符号の説明】
7 計数回路 8 マイクロコンピュータ 8a CPU 8b ROM 8c RAM 9 位置プレート 10 位置検出器 12 残距離演算手段 13 速度パターンテーブル 15 補正手段 16 補正手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の階床を走行するエレベータかごの
    移動距離に比例したパルスを発生するパルス発生手段
    と、上記かごに設置されて各階床毎に対応して設けた位
    置プレートに対向したときに位置信号を発生する位置検
    出器と、各階床の位置プレートから終端階までの残距離
    値と終端階までの残距離値に応じた速度指令を予め記憶
    してなる第1の記憶手段と、上記パルス発生手段のパル
    スの計数値に基づいて終端階までの残距離を算出すると
    共に上記位置プレート通過時毎に終端階までの残距離値
    を更新してこれら残距離値に応じた速度指令を上記第1
    の記憶手段から読み出し終端階強制減速指令とする演算
    手段とを備えたエレベータの速度制御装置において、上
    記位置プレートの通過時毎に上記計数値に基づいた残距
    離値と上記第1の記憶手段から得られた残距離値とから
    求められる距離段差を順次記憶する第2の記憶手段を備
    えると共に、上記演算手段を、自動走行中に上記位置プ
    レート通過時毎に上記第2の記憶手段に記憶された距離
    段差に基づいて残距離値を補正更新し、その補正更新さ
    れた残距離値に応じた速度指令を上記第1の記憶手段か
    ら読み出し終端階強制減速指令とする構成としたことを
    特徴とするエレベータの速度制御装置。
  2. 【請求項2】 複数の階床を走行するエレベータかごの
    移動距離に比例したパルスを発生するパルス発生手段
    と、上記かごに設置されて各階床毎に対応して設けた位
    置プレートに対向したときに位置信号を発生する位置検
    出器と、各階床の位置プレートから終端階までの残距離
    値と終端階までの残距離値に応じた速度指令を予め記憶
    してなる第1の記憶手段と、上記パルス発生手段のパル
    スの計数値に基づいて終端階までの残距離を算出すると
    共に上記位置プレート通過時毎に終端階までの残距離値
    を更新してこれら残距離値に応じた速度指令を上記第1
    の記憶手段から読み出し終端階強制減速指令とする演算
    手段とを備えたエレベータの速度制御装置において、距
    離段差の計測モードと残距離更新モードとを設定するス
    イッチ手段と、このスイッチ手段の操作に基づいた計測
    モード時に、上記位置プレートの通過時毎に上記計数値
    に基づいた残距離値と上記第1の記憶手段から得られた
    残距離値とから求められる距離段差を順次記憶する第2
    の記憶手段とを備えると共に、上記演算手段を、計測モ
    ード時は、かご速度を通常より低い速度で自動走行させ
    て上記第2の記憶手段に距離段差を記憶させると共に、
    残距離更新モード時は、自動走行中に上記位置プレート
    通過時毎に上記第2の記憶手段に記憶された距離段差に
    基づいて残距離値を補正更新し、その補正更新された残
    距離値に応じた速度指令を上記第1の記憶手段から読み
    出し終端階強制減速指令とする構成としたことを特徴と
    するエレベータの速度制御装置。
  3. 【請求項3】 複数の階床を走行するエレベータかごの
    移動距離に比例したパルスを発生するパルス発生手段
    と、上記かごに設置されて各階床毎に対応して設けた位
    置プレートに対向したときに位置信号を発生する位置検
    出器と、各階床の位置プレートから終端階までの残距離
    値と終端階までの残距離値に応じた速度指令を予め記憶
    してなる第1の記憶手段と、上記パルス発生手段のパル
    スの計数値に基づいて終端階までの残距離を算出すると
    共に上記位置プレート通過時毎に終端階までの残距離値
    を更新してこれら残距離値に応じた速度指令を上記第1
    の記憶手段から読み出し終端階強制減速指令とする演算
    手段とを備えたエレベータの速度制御装置において、上
    記演算手段を、上記位置プレートの通過時毎に上記第1
    の記憶手段に記憶された残距離値を読み出すると共に実
    速度から取り込み遅れ時間に対応する移動距離を算出し
    て上記読み込んだ残距離値を補正更新し、その補正更新
    された残距離値に応じた速度指令を上記第1の記憶手段
    から読み出し終端階強制減速指令とする構成としたこと
    を特徴とするエレベータの速度制御装置。
JP5305246A 1993-12-06 1993-12-06 エレベータの速度制御装置 Pending JPH07157210A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5305246A JPH07157210A (ja) 1993-12-06 1993-12-06 エレベータの速度制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5305246A JPH07157210A (ja) 1993-12-06 1993-12-06 エレベータの速度制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07157210A true JPH07157210A (ja) 1995-06-20

Family

ID=17942797

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5305246A Pending JPH07157210A (ja) 1993-12-06 1993-12-06 エレベータの速度制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07157210A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7228943B2 (en) 2001-09-28 2007-06-12 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Elevator apparatus with position correction for overspeed detection
CN100415625C (zh) * 2004-06-02 2008-09-03 因温特奥股份公司 用于监视电梯安全的方法和电梯设备的安全监视系统
JP2013090516A (ja) * 2011-10-21 2013-05-13 Fuji Electric Co Ltd 速度制御装置
JP2014047022A (ja) * 2012-08-31 2014-03-17 Fuji Electric Co Ltd 移動体の制御方法
WO2020121524A1 (ja) * 2018-12-14 2020-06-18 株式会社日立製作所 エレベーター制御装置
WO2021005658A1 (ja) * 2019-07-05 2021-01-14 三菱電機株式会社 エレベーターの制御システム

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7228943B2 (en) 2001-09-28 2007-06-12 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Elevator apparatus with position correction for overspeed detection
CN100395167C (zh) * 2001-09-28 2008-06-18 三菱电机株式会社 升降机设备
CN100415625C (zh) * 2004-06-02 2008-09-03 因温特奥股份公司 用于监视电梯安全的方法和电梯设备的安全监视系统
JP2013090516A (ja) * 2011-10-21 2013-05-13 Fuji Electric Co Ltd 速度制御装置
JP2014047022A (ja) * 2012-08-31 2014-03-17 Fuji Electric Co Ltd 移動体の制御方法
WO2020121524A1 (ja) * 2018-12-14 2020-06-18 株式会社日立製作所 エレベーター制御装置
JPWO2020121524A1 (ja) * 2018-12-14 2021-09-27 株式会社日立製作所 エレベーター制御装置
WO2021005658A1 (ja) * 2019-07-05 2021-01-14 三菱電機株式会社 エレベーターの制御システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100259511B1 (ko) 엘리베이터의 위치 제어 방법
JP3168104B2 (ja) エレベータまたはホイストのケージの減速および停止指令を制御し自動補正する方法ならびに装置
JPH02100979A (ja) エレベーターにおける荷重測定方法及び装置
JPH075248B2 (ja) エレベ−タ制御装置
JPH07157210A (ja) エレベータの速度制御装置
JPH0780653B2 (ja) エレベータ制御装置
US4493399A (en) Elevator control system
JPH08239179A (ja) エレベーターの走行特性検査装置
US4869347A (en) Speed control apparatus for elevators
JP2003276807A (ja) スタッカークレーンの速度・位置制御方法
JPH0952669A (ja) エレベータ位置検出装置
KR0186122B1 (ko) 엘리베이터의 위치 제어방법
US20040135024A1 (en) Method for controlling winder
JP2997126B2 (ja) エレベータの走行特性検査装置
JP2005298171A (ja) エレベータ異常検出装置
JPH0157039B2 (ja)
JPH1059645A (ja) エレベータ異常検出装置
JPH0829897B2 (ja) エレベータの制御装置
JP2645010B2 (ja) エレベータの制御装置
JPH0631136B2 (ja) エレベ−タの制御装置
JPS6311086A (ja) 直流モ−タ制御方法
JPH1025069A (ja) エレベーターの速度制御装置
JP2004051311A (ja) エレベーターの制御装置
JPH11157613A (ja) 移動体の停止制御方法及び停止制御装置
JPH0378483A (ja) 搬送機械の負荷トルク検出方法