JPH07156953A - 溶接缶体の缶胴形成用表面処理鋼板及び溶接缶体の製造方法 - Google Patents

溶接缶体の缶胴形成用表面処理鋼板及び溶接缶体の製造方法

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JPH07156953A
JPH07156953A JP30388793A JP30388793A JPH07156953A JP H07156953 A JPH07156953 A JP H07156953A JP 30388793 A JP30388793 A JP 30388793A JP 30388793 A JP30388793 A JP 30388793A JP H07156953 A JPH07156953 A JP H07156953A
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Japan
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treated steel
tin
steel sheet
chromium
plated
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Application number
JP30388793A
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Inventor
Shunzo Miyazaki
俊三 宮崎
Hideyuki Yoshizawa
英幸 吉沢
Koji Matsushima
浩二 松島
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Hokkaican Co Ltd
Original Assignee
Hokkaican Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】溶接に十分な錫量が確保でき、ポリエステルフ
ィルムを優れた強度で接着できる缶胴形成用表面処理鋼
板及び該表面処理鋼板を用いる溶接缶体の製造方法を提
供する。 【構成】缶胴形成用表面処理鋼板1は、少なくとも缶胴
部内面側の両側端縁部2,2を除いた部分に保護被覆層
を形成し、両側端縁部2,2を重ね合わせ溶接して缶胴
部を形成する。保護被覆層は厚さ5〜50μmのポリエ
ステルフィルム3a,3bが熱硬化型樹脂系接着剤4に
より加熱接着されている。溶接時に前記表面処理鋼板
1,1に挟まれる側21及び缶胴部内面となる側22の
端縁部2に錫メッキ層5が配置されるように、ストライ
プ状に錫メッキが施されている。表面処理鋼板1を用い
る溶接缶体は、両側端縁部2,2を重ね合わせ、表面処
理鋼板1,1に挟まれる側21及び缶胴部内面となる側
22の端縁部2に錫メッキ層5が配置されるように丸め
て、溶接することにより製造される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、溶接缶体の缶胴形成に
用いられる鋼板及びこの缶胴形成用表面処理鋼板を用い
る溶接缶体の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、食缶或いは飲料缶として、錫メッ
キ鋼板を用いた溶接缶体が用いられている。かかる溶接
缶体は、一般に短冊状の缶胴ブランクの両端縁部を除い
て内外面部に保護被覆層を設けた缶材を用い、その両端
縁部を重ね合わせ溶接することにより製造されるが、近
年、錫資源上の理由から錫メッキ量の少ない鋼板が溶接
缶体用缶材として使用されるようになった。錫メッキ鋼
板の錫は、端縁部の溶接性を確保するために必要であ
り、また鋼板の耐蝕性の面でも好ましいものであるが、
溶接部以外の部位では保護被覆層との接着性が悪く、缶
体にした後のネックイン加工、フランジ加工等で接着不
良が現れ、耐内容物適性、耐蝕性を低下させる懸念があ
る。
【0003】そこで、溶接缶の溶接部位にのみ錫メッキ
を施した缶材を用いて溶接缶を得ることが提案されてい
るが、溶接性に優れ、かつ、缶胴部の保護被覆に関し、
密着性に優れ、加工性、耐蝕性、耐内容物適性等の点で
も優れた保護被覆層の施された溶接缶体は得られていな
い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる不都
合を解消して、缶胴ブランクの溶接端縁部に溶接に必要
な錫量が確保できるとともに、保護被複層としてポリエ
ステルフィルムを使用し優れた接着性、耐蝕性、加工性
が得られる溶接缶体の缶胴形成用表面処理鋼板並びにそ
れを用いた溶接缶体の製造方法を提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の溶接缶体の缶胴
形成用表面処理鋼板は、かかる目的を達成するために、
表面処理鋼板の少なくとも缶胴部内面側に対しその両側
端縁部を除いた部分に保護被覆層を形成し、該表面処理
鋼板の両側端縁部を重ね合わせて溶接接合することによ
り缶胴部を形成する溶接缶体の缶胴形成用表面処理鋼板
において、前記保護被覆層は厚さ5〜50μmのポリエ
ステルフィルムが熱硬化型樹脂系接着剤を介して加熱接
着されており、前記溶接接合するときに前記表面処理鋼
板に挟まれる側及び缶胴部内面となる側の前記表面処理
鋼板の端縁部に錫メッキ層が配置されるように、ストラ
イプ状に錫メッキが施されていることを特徴とする。
【0006】前記ポリエステルフィルムは、強度、透明
性及びフレーバーの保持などの対内容物適性に優れてい
ることから、ナフタレンジカルボン酸とエチレングリコ
ールとの重縮合により得られるポリエステル(ポリエチ
レンナフタレート)またはテレフタル酸とエチレングリ
コールとの重縮合により得られるポリエステル(ポリエ
チレンテレフタレート)が好ましい。前記ポリエステル
フィルムは、接着力を向上させるために、前記接着剤が
塗布される面に予めコロナ放電等の表面酸化処理が施さ
れていることが好ましい。
【0007】前記ポリエステルフィルムは、その厚さが
5μm以下であるときには加工時に傷付きやすく、ピン
ホール等が発生して、缶体の腐食、金属の溶出を防止す
る効果が十分に得られないことがある。また、50μm
以上のときには残留応力が大きくなり、缶胴部にネック
イン加工等の絞り加工を施す際に、前記ポリエステルフ
ィルムの前記鋼板に対する密着性が低下する傾向があ
る。
【0008】前記ポリエステルフィルムは、前記缶胴形
成用表面処理鋼板の内面或は外面に前記接着剤を介して
加熱接着されるので、熱処理に対する寸法安定性を確保
するために二軸延伸ポリエステルフィルムが好ましく、
さらに予め160℃で6秒間程度保持する熱処理を施す
か、前記接着剤が塗布されている面の反対側に熱硬化型
樹脂からなる硬化オーバーコート層が設けられているこ
とが好ましい。前記硬化オーバーコート層により、前記
寸法安定性が確保されると共に、耐傷付性が向上され、
溶接缶体に内容物充填後のレトルト殺菌処理等の加熱処
理の際にポリエステルフィルム中の低重合度成分(オリ
ゴマー)が表面に析出することが防止され、滑り性がよ
くなる。
【0009】前記ポリエステルフィルムは、前記鋼板の
缶外面側に被覆されるときには、缶体に美粧性を付与し
たり所要の表示を行うために印刷が施されたものであっ
てもよく、この場合には印刷を施すための強度及び前記
鋼板に接着された際の熱処理に対する寸法安定性が要求
されるので、ポリエチレンナフタレート等の耐熱性ポリ
エステルフィルム、一軸または二軸延伸されたポリエチ
レンテレフタレートフィルム等が好ましい。
【0010】前記ポリエステルフィルムに印刷を施すと
きには、前記ポリエステルフィルムと前記接着剤との間
または前記ポリエステルフィルムと前記オーバーコート
層との間に、顔料を含む樹脂組成物からなる印刷層が設
けられる。前記印刷層の上には、前記レトルト殺菌処理
等の加熱処理により白化する部分を生じ印刷が不鮮明に
なることを防止するために、サイズコート層が設けられ
てもよい。
【0011】尚、前記ポリエステルフィルムは、前記鋼
板の缶内面側を被覆するときには無地でよく、硬化オー
バーコート層及び印刷の必要がない。この場合には、前
記強度、寸法安定性などが厳格には要求されないので、
延伸されていないポリエステルフィルムであってもよ
く、一軸または二軸延伸されたポリエステルフィルムで
あってもよいが、被覆工程への適性、缶体となったとき
の缶品質の面からポリエチレンテレフタレートフィルム
が適している。
【0012】前記熱硬化型接着剤としては、数平均分子
量5000〜20000のエポキシ樹脂と酸無水物系硬
化剤とを70/30〜99/1の重量比で含む樹脂から
なる接着剤、またはポリエステル樹脂とアミノプラスト
樹脂とを70/30〜90/10の重量比で含む樹脂か
らなる接着剤が適している。
【0013】前記接着剤がエポキシ樹脂と酸無水物系硬
化剤とからなるときに、前記エポキシ樹脂は数平均分子
量が5000未満のときには接着強度が不足し、200
00を超えるときには高粘度となり塗布作業性が低下す
る傾向がある。また、前記数平均分子量が5000未満
であると、前記ポリエステルフィルムに予め塗布乾燥す
るときに、前記接着剤の粘着性が高くなり、タックフリ
ー性が低下する。
【0014】前記接着剤を形成するエポキシ樹脂は、ビ
スフェノールとエピクロルヒドリンとの反応により得ら
れるビスフェノール型エポキシ樹脂であることが好まし
く、前記酸無水物系硬化剤以外にさらにフェノール樹脂
などの他の硬化剤を含んでいてもよい。
【0015】前記接着剤において、前記エポキシ樹脂と
前記酸無水物系硬化剤との重量比が99/1未満では高
温で加熱しても前記エポキシ樹脂の硬化に長時間を要
し、また70/30を超える割合としても前記エポキシ
樹脂の硬化を促進する効果はそれ以上には向上されな
い。前記酸無水物系硬化剤としては、硬化性、塗布後の
膜の耐ブロッキング性、タックフリー性等に優れている
点から無水トリメリット酸及びグリセロールトリストリ
メリテート無水物、無水トリメリット酸の二量体、エチ
レングリコールビストリメリテート無水物等の無水トリ
メリット酸誘導体からなる無水トリメリット酸系硬化剤
が適している。
【0016】前記接着剤がポリエステル樹脂とアミノプ
ラスト樹脂とからなるときに、その重量比が90/10
未満では高温で加熱しても該接着剤の硬化に長時間を要
し、また70/30を超える割合とすると硬化が進み過
ぎる。前記ポリエステル樹脂としては、公知のポリエス
テル樹脂を単独で用いてもよく、エポキシ樹脂等で変性
したエポキシ変性ポリエステル樹脂を用いてもよい。ま
た、前記アミノプラスト樹脂としては、メラミン樹脂、
ベンゾグアナミン樹脂等を用いることができる。また、
前記接着剤層は、ポリエステル樹脂及びアミノプラスト
樹脂とともに、エポキシ樹脂を併用しても差し支えな
い。前記接着剤を形成する樹脂は、前記鋼板の素地を隠
蔽するために、有機または酸化チタン等の無機の顔料を
含むことができる。
【0017】本発明においては溶接継目部を除いた缶胴
部は金属クロム層とクロム−酸化クロム層とで被覆され
ており、その上に前記接着剤を用いてポリエステルフィ
ルムが接着されて保護被覆層が形成されているので、該
保護被覆層の加工性に優れ、缶体の加工時にポリエステ
ルフィルムが剥離することもなく、缶内面にあっては耐
蝕性、耐内容物性の優れたものとなる。
【0018】前記表面処理鋼板は、所定の大きさの原板
を単一または複数の缶胴ブランク幅で複数の缶胴ブラン
クの長さに裁断した短冊状の表面処理鋼板であっても、
単一または複数の缶胴ブランク幅を有する長尺の表面処
理鋼板をコイル状に巻装したものであってもよい。尚、
前記缶胴ブランク幅は缶胴の周に対応し、前記缶胴ブラ
ンクの長さは缶胴の高さに対応する量である。
【0019】前記ストライプ状の錫メッキは、前記表面
処理鋼板が単一の缶胴ブランク幅であるときにはその両
端縁部に、また表面処理鋼板が複数の缶胴ブランク幅で
あるときには該表面処理鋼板が単一の缶胴ブランク幅に
裁断されたときにその両端縁部となる位置に、配置され
る。また、前記ストライプ状の錫メッキは、前記ポリエ
ステルフィルムの長さ方向と平行に形成されていればよ
く、前記表面処理鋼板が短冊状の表面処理鋼板であると
きには、グレーン方向と平行であっても直交する方向で
あってもよい。
【0020】前記ストライプ状の錫メッキは、前記両側
端縁部を重ね合わせて溶接接合するときに溶接に十分な
錫量が確保されるように形成されていればよく、1〜2
0mmの幅に形成される。また、保護被覆層はその上に
溶接される部分を除いて設けられる。
【0021】前記表面処理鋼板の第1の態様は、基体と
なる鋼板の表面に、10〜200mg/m2 の量のクロ
ムがメッキされた金属クロム下地層と、該下地層上に
0.1〜2.8g/m2 の量の錫が前記ストライプ状に
メッキされた錫メッキ層と、該下地層及び錫メッキ層上
に化成処理により形成されたクロム換算3〜30mg/
2 のクロム−酸化クロム層とを備えることを特徴とす
る。
【0022】また、前記表面処理鋼板の第2の態様は、
基体となる鋼板の表面に、10〜200mg/m2 の量
のクロムがメッキされた金属クロム下地層と、該下地層
上に0.1〜2.8g/m2 の量の錫が前記ストライプ
状にメッキされた錫メッキ層と、該下地層上の錫メッキ
層を除く部分に化成処理により形成されたクロム換算3
〜30mg/m2 のクロム−酸化クロム層とを備えるこ
とを特徴とする。
【0023】前記金属クロム下地層は、前記範囲のクロ
ムがメッキされていることにより、基体鋼板の耐蝕性が
改善されると共に、前記表面処理鋼板が焼付け処理等で
加熱されたときに前記ストライプ状にメッキされた錫と
基体鋼板との合金化が抑制される。前記クロム量が10
mg/m2 未満のときには、前記錫が基体鋼板と合金化
し、溶接に必要な錫量を確保することができない。ま
た、前記クロム量を200mg/m2 を超える量として
も、前記錫と基体鋼板との合金化を抑制する効果はそれ
以上に得られず、しかも溶接性を低減させる。
【0024】前記ストライプ状にメッキされた錫メッキ
層の錫量が0.1g/m2 未満のときには溶接すること
が難しく、2.8g/m2 を超えるときにはコストの上
昇が避けられない。
【0025】前記クロム−酸化クロム層は、クロム換算
で前記範囲のクロム量を有することにより、基体鋼板の
耐蝕性及び接着剤等の樹脂に対する密着性が改善され
る。前記クロム量がクロム換算で3mg/m2 未満のと
きには、前記基体鋼板の耐蝕性及び樹脂に対する密着性
を改善する効果が得られず、30mg/m2 を超える量
としても、前記耐蝕性及び密着性を改善する効果はそれ
以上には得られない。また、前記第1の態様の表面処理
鋼板では、前記クロム量がクロム換算で30mg/m2
を超えるときには、前記錫メッキ層に対する溶接電流の
通電性が低下し、溶接性が低下する。
【0026】さらに、前記表面処理鋼板の第3の態様
は、基体となる鋼板の表面に、0.5〜2.8g/m2
の量の錫が前記ストライプ状にメッキされた錫メッキ層
と、該基体となる鋼板の表面及び錫メッキ層上に10〜
200mg/m2 の量のクロムがメッキされた金属クロ
ム下地層と、該下地層上に化成処理により形成されたク
ロム換算3〜30mg/m2 のクロム−酸化クロム層と
を備えることを特徴とする。
【0027】前記金属クロム下地層は、前記範囲のクロ
ムがメッキされていることにより、基体鋼板の耐蝕性が
改善される。前記クロム量が10mg/m2 未満のとき
には、前記基体鋼板の耐蝕性が十分に改善されず、20
0mg/m2 を超える量としても、前記耐蝕性を改善す
る効果はそれ以上に得られない。
【0028】前記錫メッキ層は、基体鋼板上に直接形成
されているため、前記表面処理鋼板が焼付け処理等で加
熱されると前記ストライプ状にメッキされた錫が基体鋼
板と合金化する。従って、錫量が0.5g/m2 未満の
ときには、溶接に必要な錫量が確保されないことがあ
る。また、2.8g/m2 を超えるときにはコストの上
昇が避けられない。
【0029】前記クロム−酸化クロム層は、クロム換算
で前記範囲のクロム量を有することにより、基体鋼板の
耐蝕性及び接着剤等の樹脂に対する密着性が改善され
る。前記クロム量がクロム換算で3mg/m2 未満のと
きには、前記基体鋼板の耐蝕性及び樹脂に対する密着性
を改善する効果が得られず、30mg/m2 を超える量
としても、前記耐蝕性及び密着性を改善する効果はそれ
以上には得られない。また、前記クロム量がクロム換算
で30mg/m2 を超えるときには、前記錫メッキ層に
対する溶接電流の通電性が低下する。
【0030】本発明の溶接缶体の製造方法は、表面処理
鋼板の少なくとも缶胴部内面側に対しその両側端縁部を
除いた部分に厚さ5〜50μmのポリエステルフィルム
が熱硬化型樹脂系接着剤を介して加熱接着されて保護被
覆層を形成されており、前記溶接接合するときに前記表
面処理鋼板に挟まれる側及び缶胴部内面となる側の前記
表面処理鋼板の端縁部に錫メッキ層が配置されるよう
に、ストライプ状に錫メッキが施されている缶胴形成用
表面処理鋼板を、前記両側端縁部が重ね合わせられたと
きに前記表面処理鋼板に挟まれる側及び缶胴部内面とな
る側の前記表面処理鋼板の端縁部に錫メッキ層が配置さ
れるように丸め、該重ね合わされた部分を溶接接合する
ことにより缶胴部を形成する缶胴部形成工程を備えるこ
とを特徴とする。
【0031】
【作用】本発明の溶接缶体の缶胴形成用表面処理鋼板に
よれば、錫メッキ層は溶接接合するときに前記表面処理
鋼板に挟まれる側及び缶胴部内面となる側の前記缶胴形
成用表面処理鋼板の端縁部にストライプ状に形成されて
いる。従って、前記錫メッキ層のストライプ部分以外の
缶胴部は錫が存在せず、金属クロム層とその上にクロム
−酸化クロム層が形成された表面処理層が設けられてお
り、さらにその上層にポリエステルフィルムが熱硬化型
樹脂系接着剤を介して加熱接着されるため、該ポリエス
テルフィルムは優れた接着強度が得られ、加工性も優れ
るため、缶体の耐蝕性や耐内容物適性においても優れた
ものとなる。
【0032】また、錫メッキ層は前記のようにストライ
プ状に設けても、溶接接合するときに重ね合わされた前
記缶胴形成用表面処理鋼板に挟まれる側の端縁部には確
実に形成されているので、溶接に必要な錫量が十分に確
保される。従って、前記缶胴形成用表面処理鋼板の表面
の全面に錫メッキを施さなくとも溶接を行うことがで
き、錫の所要量が低減される。
【0033】本発明の缶胴形成用表面処理鋼板の第1及
び第2の態様によれば、金属クロム下地層上に錫メッキ
層が形成されるので、前記表面処理鋼板が焼付け処理等
で加熱されても錫と基体鋼板との合金化を抑制すること
ができ、0.1〜2.8g/m2 の錫量の錫メッキ層で
溶接に必要な錫量が確保される。
【0034】本発明の缶胴形成用表面処理鋼板の第3の
態様によれば、基体鋼板上に直接錫メッキ層が形成され
るので、前記表面処理鋼板が焼付け処理等で加熱される
と錫と基体鋼板との合金化が進行するが、錫メッキ層の
錫量を0.5〜2.8g/m 2 とすることにより、溶接
に必要な錫量が確保される。
【0035】本発明の溶接缶体の製造方法によれば、前
記表面処理鋼板の両側端縁部を重ね合わせて溶接接合す
る際に、前記のように配置された錫メッキ層が重ね合わ
された前記表面処理鋼板に挟まれるように配置されるの
で、該層の溶接が良好に行われる。
【0036】前記溶接は、前記表面処理鋼板を丸めて両
側端縁部が重ね合わせられるようにし、前記表面処理鋼
板の缶外面側及び内面側に回転自在の溶接電極を配置し
て、該溶接電極で直接に或は銅線等を介在させて前記表
面処理鋼板の重ね合わされた部分を挟持した状態で該溶
接電極を該重ね合わされた部分に沿って回転させること
により行われる。このとき、缶内面側では溶接電極或は
介在する銅線等を介し、錫のない金属クロム層或はクロ
ム−酸化クロム層の基体鋼板に直接接触されると通電性
が低下してスプラッシュが生じ、缶内面側に接着された
ポリエステルフィルム上に金属片を飛散させる。一般
に、溶接缶の製造装置では缶内面側の溶接部を塗布補正
する必要があり、缶内面側にそのためのパイプが配設さ
れており、該パイプを支持するローラーがあるが、該金
属片上を缶内面側に配置された前記パイプを支持するロ
ーラーが回転しながら通過すると、該ローラーとポリエ
ステルフィルムとの間に介在する金属片のために缶内面
側に接着されたポリエステルフィルムが損傷され、缶体
に内容物を充填したのち、基体鋼板が内容物により腐蝕
されたり、内容物中にに基体鋼板の金属が溶出してフレ
ーバーを変化させたりする原因となる。
【0037】しかし、本発明の製造方法によれば、前記
のように前記表面処理鋼板を重ね合わせたときに缶胴部
内面となる側の端縁部に錫メッキ層が配置されているの
で、缶胴部内面側では前記溶接電極が基体鋼板に比較し
て柔軟な前記錫メッキ層に当接され、通電性が良くなる
ため前記スプラッシュが生じず、缶内面側に接着された
ポリエステルフィルムの損傷が防止される。
【0038】
【実施例】次に、添付の図面を参照しながら本発明の缶
胴形成用表面処理鋼板及び該鋼板を用いる溶接缶体の製
造方法についてさらに詳しく説明する。図1(a)は本
発明に係わる缶胴形成用表面処理鋼板の一例を示す平面
図であり、図1(b)乃至(d)はその説明的断面図で
あり、図2は図1(a)示の缶胴形成用表面処理鋼板を
丸めて両側の端縁部を重ね合わせた状態を示す説明的断
面図である。図3は図1(a)示の缶胴形成用表面処理
鋼板の原板を示す平面図であり、図4は図1示の缶胴形
成用表面処理鋼板を製造する装置の構成例の概略を示す
平面図であり、図5は図4示の装置の搬送路の側面図で
ある。また、図6は本発明に係わる溶接缶体の製造方法
を示す説明的断面図である。また、図7及び図8は本発
明に係わる缶胴形成用表面処理鋼板の他の例を示す説明
的断面図及び該缶胴形成用表面処理鋼板を丸めて両側の
端縁部を重ね合わせた状態を示す説明的断面図である。
【0039】図1(a)乃至(d)示のように、本実施
例の缶胴形成用表面処理鋼板1は、両側の端縁部2,2
を除いた部分の缶外面となる側には印刷が施された厚さ
5〜50μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフ
ィルム3aが、また缶内面となる側には厚さ5〜50μ
mの無地の二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィル
ム3bがいずれも熱硬化型樹脂系接着剤4を介して加熱
接着されて保護被覆層を形成している。そして、両側の
端縁部2,2の表裏両面にストライプ状に錫メッキが施
されて錫メッキ層5が形成されている。尚、図1(a)
示の缶胴形成用表面処理鋼板1は、単一の缶胴ブランク
を示し、缶胴ブランクの幅Wは該缶胴ブランクから形成
される缶胴の周に対応する量、即ち端縁部2,2と直交
する辺の長さを意味する。また、缶胴ブランクの長さL
は該缶胴ブランクから形成される缶胴の高さに対応する
量、即ち端縁部2,2と平行な辺の長さを意味する。
【0040】缶胴形成用表面処理鋼板1は、図1(b)
示のように、基体鋼板6上に10〜200mg/m2
量のクロムがメッキされて設けられた金属クロム下地層
7上に0.1〜2.8g/m2 の量の錫が前記ストライ
プ状にメッキされて錫メッキ層5が設けられている。そ
して、その上に、金属クロム下地層7及び錫メッキ層5
を被覆するクロム−酸化クロム層8が化成処理によりク
ロム換算で3〜30mg/m2 のクロムを含むように形
成されている。
【0041】前記構成の缶胴形成用表面処理鋼板1で
は、錫メッキ層5が金属クロム下地層7上に設けられて
いるので、缶胴形成用表面処理鋼板1が後述の加熱処理
を受けても、錫メッキ層5と基体鋼板6との間で錫−鉄
合金の形成が抑制され、溶接に必要な錫量が確保され
る。錫メッキ層5を被覆するクロム−酸化クロム層8は
クロム換算で前記範囲のクロムを含む厚さに形成されて
いるので、溶接の際に錫メッキ層5に対する通電を妨げ
ることがない。尚、クロム−酸化クロム層8は、錫メッ
キ層5に対する通電を妨げないように、図1(c)示の
ように、金属クロム下地層7上だけを被覆し、錫メッキ
層5が露出されるようにしてもよい。
【0042】また、缶胴形成用表面処理鋼板1は、図1
(d)示のように、基体鋼板6上に直接0.5〜2.8
g/m2 の量の錫を前記ストライプ状にメッキして錫メ
ッキ層5設けるようにしてもよい。この場合には、缶胴
形成用表面処理鋼板1が後述の加熱処理を受けると、錫
メッキ層5と基体鋼板6との間で錫−鉄合金が形成され
るが、錫のメッキ量を前記範囲としておくことにより溶
接に必要な錫量が確保される。尚、図1(d)示の構成
では、錫メッキ層5及び基体鋼板6を被覆するように1
0〜200mg/m2 の量のクロムがメッキされて金属
クロム下地層7が設けられ、金属クロム下地層7上に化
成処理によりクロム換算で3〜30mg/m2 のクロム
を含むクロム−酸化クロム層8が形成される。
【0043】また、図1(b)乃至図1(d)におい
て、錫メッキの施されていない缶胴部には、金属クロム
下地層7と、その上にクロム−酸化クロム層8が形成さ
れた層が設けられている。
【0044】図1(a)乃至(d)示の缶胴形成用表面
処理鋼板1から缶胴部を形成するときには、図2示のよ
うに、缶胴形成用表面処理鋼板1を丸め、両側の端縁部
2,2を重ね合わせて溶接接合される。このとき、缶胴
形成用表面処理鋼板1では両側の端縁部2,2の表裏両
面に錫メッキ層5が設けられているので、前記のように
重ね合わされた缶胴形成用表面処理鋼板1に挟まれる側
21及び缶胴部内面となる側22の端縁部2にはいずれ
も錫メッキ層5が配置される。尚、図2では、煩雑をさ
けるために、缶胴形成用表面処理鋼板1におけるストラ
イプ状錫メッキ層5の配置のみを示し、金属クロム下地
層7、クロム−酸化クロム層8及びポリエチレンテレフ
タレートフィルム3a,3bは省略して示している。
【0045】本実施例の缶胴形成用表面処理鋼板1で
は、缶胴部の外面側に接着される図1(a)乃至(d)
示の二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム3a
は、熱硬化型樹脂系接着剤4との間に、エポキシブチラ
ール系樹脂とポリイソシアネート系樹脂とからなり顔料
を含む樹脂組成物Aまたはポリエステルポリウレタン樹
脂とポリイソシアネート系樹脂とからなり顔料を含む樹
脂組成物Bからなる図示しない印刷層が設けられてお
り、該印刷層が設けられている側の反対側の面には、熱
硬化型樹脂からなるオーバーコート層(図示せず)が設
けられている。また、溶接缶体に内容物を充填したのち
のレトルト殺菌処理等の熱処理の際に前記印刷層に白化
を生じないように、前記印刷層と熱硬化型樹脂系接着剤
4との間に、サイズコート層(図示せず)が設けられて
いる。前記サイズコート層は、顔料を含まないことを除
いて前記印刷層と同一組成の樹脂組成物AまたはBによ
り形成される。前記印刷層は、ポリエチレンテレフタレ
ートフィルム3aと前記オーバーコート層との間に設け
られてもよいが、前記のようにポリエチレンテレフタレ
ートフィルム3aと熱硬化型樹脂系接着剤4との間に設
けられることにより、該印刷層がポリエチレンテレフタ
レートフィルム3aにより保護されるので、耐外傷性を
改善することができる。
【0046】熱硬化型樹脂系接着剤4としては、ビスフ
ェノールとエピクロルヒドリンとの反応により得られる
ビスフェノール型エポキシ樹脂で数平均分子量1000
0のエポキシ樹脂と無水トリメリット酸系硬化剤として
グリセロールトリストリメリテート無水物とを95/5
の重量比で含む熱硬化型樹脂系接着剤Aまたはポリエス
テル樹脂とメラミン樹脂とを85/15の重量比で含む
樹脂からなる熱硬化型樹脂系接着剤Bが用いられる。熱
硬化型樹脂系接着剤4は、前記印刷層を形成する樹脂組
成物の種類に応じて選択的に使用することが好ましく、
前記印刷層が前記樹脂組成物Aからなるときには前記接
着剤Aが、また前記印刷層が前記樹脂組成物Bからなる
ときには前記接着剤AまたはBが用いられる。
【0047】本実施例の缶胴形成用表面処理鋼板1は、
次のようにして製造することができる。
【0048】まず、図3示のように、829mm×87
5mmの大きさの基体鋼板の表裏両面に、図1(b)乃
至(d)示の構成の表面処理を施し、原板31を得る。
原板31は、図3に仮想線示するように、単一の缶胴ブ
ランクの幅W=206.4mm毎に長辺に平行な方向に
裁断することにより、206.4mm×875mmの短
冊状表面処理鋼板32が得られる。そこで、前記のよう
に裁断された短冊状表面処理鋼板32の両側の端縁部
2,2に錫メッキ層5が形成されるように、原板31で
は、その両端部には1〜20mmの幅の錫メッキ層5a
がストライプ状に形成され、図3に仮想線示する裁断線
を中心とする部分には2〜40mmの幅の錫メッキ層5
bがストライプ状に形成される。
【0049】次に、図4及び図5示の装置を用いて、原
板31に印刷が施された二軸延伸ポリエチレンテレフタ
レートフィルム3a及び無地の二軸延伸ポリエチレンテ
レフタレートフィルム3bを熱硬化型樹脂系接着剤4を
介して加熱接着する。
【0050】前記装置では、まず、図4示のように原板
31から単一の缶胴ブランクの幅W毎に裁断された短冊
状表面処理鋼板32が、搬送路33に連続的に供給され
る。搬送路33は、図4にその側面図を示すように、上
流側に高周波加熱装置などの第1加熱手段34が設けら
れ、搬送路33に供給された短冊状表面処理鋼板32が
170℃に加熱されるようになっている。また、搬送路
33の下方には前記印刷が施された長尺のポリエチレン
テレフタレートフィルム3aを搬送路33に供給する印
刷フィルム供給手段35が設けられ、上方には前記無地
で長尺のポリエチレンテレフタレートフィルム3bを搬
送路33に供給する無地フィルム供給手段36が設けら
れている。
【0051】ポリエチレンテレフタレート3a,3b
は、それぞれ供給手段35,36により熱硬化型樹脂系
接着剤4を介して短冊状表面処理鋼板32に当接するよ
うにして搬送路33に供給され、搬送路33の途中に設
けられた圧着ロール37により、前記のように加熱され
た短冊状表面処理鋼板32の両面に、錫メッキ層5a,
5bが形成されている両側端縁部38,38を除く部分
に圧着され、熱硬化型樹脂系接着剤4を介して仮接着さ
れる。前記ポリエチレンテレフタレートフィルム3a,
3bは共に長尺であるので、短冊状表面処理鋼板32は
仮接着されたポリエチレンテレフタレートフィルム3
a,3bに挟持されてその複数枚が長尺状に連結され
る。そこで、次に搬送路33の末端部に設けられたナイ
フシリンダー等の第1裁断手段38により前記長尺状に
連結された短冊状表面処理鋼板32を1枚ごとに裁断す
る。
【0052】次に、ポリエチレンテレフタレートフィル
ム3a,3bが仮接着された短冊状表面処理鋼板32
は、搬送路33から払い出されて図4示の加熱オーブン
などの第2加熱手段40に供給され、加熱オーブン40
内で215℃に1分間保持して熱硬化型樹脂系接着剤4
を硬化させる。この結果、ポリエチレンテレフタレート
フィルム3a,3bが短冊状表面処理鋼板32に完全に
接着され、強固な接着力が得られる。前記のようにして
ポリエチレンテレフタレートフィルム3a,3bが接着
された短冊状表面処理鋼板32は、次いで冷却手段41
内で冷却されたのち、スリッター等の第2裁断手段42
に供給され、図1(a)示の長さL毎に裁断され、複数
の表面処理鋼板(缶胴ブランク)1が得られる。
【0053】尚、図4及び図5示の装置では、原板31
を単一の缶胴ブランク幅W毎に裁断して搬送するように
しているが、原板31を複数の缶胴ブランクの幅(Wの
整数倍に切り代を加えた長さ)を有する幅の広い短冊状
表面処理鋼板32となるように裁断するようにしてもよ
い。このときには、搬送路33では前記複数の缶胴ブラ
ンクの幅を有する短冊状表面処理鋼板32に複数列のポ
リエチレンテレフタレートフィルム3a,3bが同時に
接着される。そして、搬送路33の末端部に裁断手段を
設け、ポリエチレンテレフタレートフィルム3a,3b
が接着された複数の缶胴ブランクの幅を有する短冊状表
面処理鋼板32を単一の缶胴ブランクの幅W毎に裁断す
る。
【0054】また、原板31を前記のように短冊状表面
処理鋼板32に裁断して搬送路33に供給する代わり
に、搬送路33の上流側に長尺の表面処理鋼板が巻装さ
れたコイルを配置し、該長尺の表面処理鋼板を該コイル
から引き出して搬送路33に供給するようにしてもよ
い。前記長尺の表面処理鋼板の幅は、単一の缶胴ブラン
クの幅Wに合致する様にされていてもよく、複数の缶胴
ブランクの幅を有するようにされていてもよい。前記長
尺の表面処理鋼板には、長手方向に沿って図3と同様の
錫メッキ層5a,5bが設けられている。
【0055】次に、前記のようにして得られた缶胴形成
用表面処理鋼板1を用いて溶接缶体を製造する方法につ
いて説明する。
【0056】まず、缶胴形成用表面処理鋼板(缶胴ブラ
ンク)1を両側の端縁部2,2が重ね合わせられるよう
に丸め、溶接装置に供給する。前記溶接装置は、図6示
のように、回転自在の外面電極ローラ61a及び内面電
極ローラ61bを備えている。電極ローラ61a,61
bは、それぞれ外周部に銅線からなる溶接ワイヤ62
a,62bが設けられており、回転軸63a,63bに
軸支されて同期して回転するようになっている。ここ
で、缶胴部内面側の電極ローラ61bは外面側の電極ロ
ーラ61aに比べ径が小さいものとなっており、溶接ワ
イヤ62bを介して端縁部に接する面積は外面側に比べ
て小さくなっており、その分電流密度が高くなる。
【0057】前記溶接装置に両側の端縁部2,2が重ね
合わせられるように丸められた缶胴形成用表面処理鋼板
(缶胴ブランク)1が供給されると、缶胴ブランク1の
前記重ね合わせられた部分が、外面電極ローラ61a及
び内面電極ローラ61bで挟持され、電極ローラ61
a,61bが該重ね合わされた部分に沿って回転するこ
とにより、溶接ワイヤ62a,62bから缶胴ブランク
1,1に挟まれた部分21に溶接電流が流れ、溶接が行
われ、缶胴部が形成される。
【0058】このとき、缶胴ブランク1には缶胴部内面
となる側22の端縁部2にも錫メッキ層5が形成されて
いるので、内面電極ローラ61bの溶接ワイヤ62b
は、錫メッキ層5に当接される。錫メッキ層5は、基体
鋼板6に比較して柔らかく通電性が良いので、溶接ワイ
ヤ62bが当接されてもスプラッシュを生じることがな
い。従って、前記溶接の際に、缶胴ブランク1の缶内面
側に接着されているポリエチレンテレフタレートフィル
ム3bがスプラッシュによる損傷を受けることを防止す
ることができる。
【0059】次に、前記溶接により得られた缶胴部のポ
リエチレンテレフタレートフィルム3bで被覆されてい
ない缶内面側の溶接接合部をエポキシフェノール樹脂系
補正塗料を用いて被覆補正する。
【0060】次に、前記缶胴部の両端部にネックイン加
工を施して、その一方の端部に内面側にエポキシフェノ
ール樹脂を塗布したイージーオープン缶蓋を二重巻締め
することにより溶接缶体が得られる。該溶接缶体は内容
物を充填したのち、他方の端部に缶内面側にポリエステ
ルフィルムが被覆されている缶蓋が二重巻締めされるこ
とにより缶詰が得られる。
【0061】次に、図1(b)乃至(d)示の構成で表
面処理を行って3種類の缶胴形成用表面処理鋼板1(試
料A乃至C)を準備し、該缶胴形成用表面処理鋼板1を
用いて溶接缶体を製造した。該溶接缶体の溶接性を観察
するとともに、エナメルレーターバリューを測定して金
属露出部の有無を判定した。また、鉄溶出量も評価し
た。
【0062】次に、前記溶接缶体に内容物として、コー
ヒーを充填し、前記溶接缶体の開口端に缶内面側にポリ
エステルフィルムが被覆されている缶蓋を二重巻締めし
て缶詰を製造し、レトルト殺菌処理後、前記缶詰を37
℃で6か月保存したのち開缶して、内容物に対する鉄溶
出量及びフレーバーの変化、前記溶接缶体の内面腐蝕性
について評価した。評価結果を表1に示す。
【0063】前記試料Aは、図1(b)示の構成の表面
処理が施されており、缶胴形成用表面処理鋼板1の両側
の端縁部2,2の表裏両面に3mmの幅でストライプ状
錫メッキ層5が形成されている。錫メッキ層5の錫メッ
キ量は0.5g/m2 、金属クロム下地層7のクロムメ
ッキ量は100mg/m2 、クロム−酸化クロム層8の
クロム含有量はクロム換算で15mg/m2 となってい
る。
【0064】前記試料Bは、図1(c)示の構成の表面
処理が施されており、缶胴形成用表面処理鋼板1の両側
の端縁部2,2の表裏両面に2mmの幅でストライプ状
錫メッキ層5が形成されている。錫メッキ層5の錫メッ
キ量は0.3g/m2 となっており、金属クロム下地層
7のクロムメッキ量及びクロム−酸化クロム層8のクロ
ム含有量は試料Aと同一である。
【0065】前記試料Cは、図1(d)示の構成の表面
処理が施されており、缶胴形成用表面処理鋼板1の両側
の端縁部2,2の表裏両面に4mmの幅でストライプ状
錫メッキ層5が形成されている。錫メッキ層5の錫メッ
キ量は0.8g/m2 、金属クロム下地層7のクロムメ
ッキ量は50mg/m2 、クロム−酸化クロム層8のク
ロム含有量はクロム換算で10mg/m2 となってい
る。
【0066】前記実施例では、錫メッキ層5は缶胴形成
用表面処理鋼板1の両側の端縁部2,2の表裏両面に形
成されているが、錫メッキ層5は缶胴形成用表面処理鋼
板1の両側の端縁部2,2を重ね合わせて溶接接合する
ときに缶胴形成用表面処理鋼板1,1に挟まれる側21
及び缶胴部内面となる側22の端縁部2に錫メッキ層5
が配置されるようになっていればよく、前記構成に限定
されるものではない。
【0067】錫メッキ層5は、例えば、図7(a)示の
ように、缶胴形成用表面処理鋼板1の両側の端縁部2,
2の一方の面にだけ形成されていてもよい。図7(a)
示の缶胴形成用表面処理鋼板1では、図7(b)示のよ
うに丸めて両側の端縁部2,2を重ね合わせることによ
り缶胴形成用表面処理鋼板1,1に挟まれる側21及び
缶胴部内面となる側22の端縁部2にはいずれも錫メッ
キ層5が配置される。尚、図7では、煩雑をさけるため
に、缶胴形成用表面処理鋼板1におけるストライプ状錫
メッキ層5の配置のみを示し、金属クロム下地層7、ク
ロム−酸化クロム層8及びポリエチレンテレフタレート
フィルム3a,3bは省略して示している。
【0068】次に、図7(a)示の構成の缶胴形成用表
面処理鋼板1を試料Dとして溶接缶体を製造し、前記試
料A乃至Cと同様にしてその性能を評価した。評価結果
を表1に示す。尚、試料Dは、錫メッキ層5の配置を図
7(a)示の構成とした以外は、試料Aと同様の表面処
理(図1(b)参照)が施されており、錫メッキ層5の
錫メッキ量、金属クロム下地層7のクロムメッキ量及び
クロム−酸化クロム層8のクロム含有量も試料Aと同一
である。錫メッキ層5は、また、図8(a)示のよう
に、缶胴形成用表面処理鋼板1の一方の端縁部2の表裏
両面に形成されていてもよい。図8(a)示の缶胴形成
用表面処理鋼板1では、図8(b)示のように丸めて両
側の端縁部2,2を重ね合わせることにより缶胴形成用
表面処理鋼板1,1に挟まれる側21及び缶胴部内面と
なる側22の端縁部2にはいずれも錫メッキ層5が配置
される。尚、図8では、煩雑をさけるために、缶胴形成
用表面処理鋼板1におけるストライプ状錫メッキ層5の
配置のみを示し、金属クロム下地層7、クロム−酸化ク
ロム層8及びポリエチレンテレフタレートフィルム3
a,3bは省略して示している。
【0069】次に、図8(a)示の構成の缶胴形成用表
面処理鋼板1を試料Eとして溶接缶体を製造し、前記試
料A乃至Cと同様にしてその性能を評価した。評価結果
を表1に示す。尚、試料Eは、錫メッキ層5の配置を図
8(a)示の構成とした以外は、試料Aと同様の表面処
理(図1(b)参照)が施されており、錫メッキ層5の
錫メッキ量、金属クロム下地層7のクロムメッキ量及び
クロム−酸化クロム層8のクロム含有量も試料Aと同一
である。
【0070】但し、図8(a)示の缶胴形成用表面処理
鋼板1では、図8(c)示のように丸めて両側の端縁部
2,2を重ね合わせるときには、缶胴形成用表面処理鋼
板1,1に挟まれる側21には錫メッキ層5が配置され
るが、缶胴部内面となる側22の端縁部2には錫メッキ
層5が配置されない。図8(c)示のようにして、図6
示の溶接装置を用いて溶接を行うと、径の小さい内面電
極ローラ61bの溶接ワイヤ62bが缶胴形成用表面処
理鋼板1の錫メッキ層5が形成されていない部分に当接
されるためスプラッシュが多く生じ、当該部の溶接性が
悪くなり、更に缶胴形成用表面処理鋼板1の缶内面側に
接着されているポリエチレンテレフタレートフィルム3
bも損傷をより多く受けることになる。
【0071】前記試料Eを図8(c)示のようにして溶
接缶体を製造し、前記試料A乃至Cと同様にしてその性
能を評価したときの評価結果を比較例として表1に示
す。
【0072】
【表1】
【0073】表1に示した評価結果から、本発明に係わ
る缶胴形成用表面処理鋼板を用い、本発明の製造方法に
より製造することにより、溶接性に優れ、金属露出部及
び鉄溶出が実質的に認められない溶接缶体が得られるこ
とが明らかである。一方、表1に試料Eの比較例として
示すように、本発明の製造方法によらないときには、溶
接の際にスプラッシュを生じ溶接性低下する上、内面側
に接着されたポリエチレンテレフタレートフィルム3b
が損傷を受けるために、金属露出部及び鉄溶出が多く、
実用に耐える溶接缶体が得られない。
【0074】
【発明の効果】以上のことから明らかなように、本発明
の溶接缶体の缶胴形成用表面処理鋼板によれば、溶接接
合するときに前記表面処理鋼板に挟まれる側及び缶胴部
内面となる側の前記缶胴形成用表面処理鋼板の端縁部に
ストライプ状に錫メッキ層を形成することにより、溶接
される部分に溶接に必要な錫量を確保することができ、
表面処理鋼板の表面の全面に錫メッキを施さなくとも溶
接を行うことができるので、錫の所要量を低減すること
ができる。しかも、前記錫メッキ層のストライプとスト
ライプとに挟まれる部分には錫が存在せず、金属クロム
層とその上にクロム−酸化クロム層が形成されているの
で、該部分にポリエステルフィルムを熱硬化型樹脂系接
着剤を介して加熱接着することにより、優れた接着強度
を得ることができ、缶体の加工時にポリエステルフィル
ムが剥離することがなく、優れた耐食性、耐内容物性を
得ることができる。
【0075】本発明の缶胴形成用表面処理鋼板の第1及
び第2の態様によれば、金属クロム下地層上に錫メッキ
層が形成されるので、前記表面処理鋼板が焼付け処理等
で加熱されても錫と基体鋼板との合金化を防止すること
ができ、0.1〜2.8g/m2 の錫量の錫メッキ層で
溶接に必要な錫量を確保することができる。
【0076】本発明の缶胴形成用表面処理鋼板の第3の
態様によれば、基体鋼板上に直接錫メッキ層が形成され
るので、前記表面処理鋼板が焼付け処理等で加熱される
と錫と基体鋼板との合金化が進行するが、錫メッキ層の
錫量を0.5〜2.8g/m 2 とすることにより、溶接
に必要な錫量を確保することができる。
【0077】また、本発明の溶接缶体の製造方法によれ
ば、前記表面処理鋼板の両側端縁部を重ね合わせて溶接
接合する際に、前記のように形成された錫メッキ層が重
ね合わされた前記表面処理鋼板に挟まれるように配置さ
れるので、該錫メッキ層により溶接を行うことができる
と共に、前記のように前記表面処理鋼板を重ね合わせた
ときに缶胴部内面となる側の端縁部にも錫メッキ層が形
成されており、缶胴部内面側では溶接電極が基体鋼板に
比較して柔軟な前記錫メッキ層に当接されるので、スプ
ラッシュが生じず、缶内面側に接着されたポリエステル
フィルムの損傷を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる缶胴形成用表面処理鋼板の一例
を示す平面図及び該缶胴形成用表面処理鋼板の説明的断
面図。
【図2】図1示の缶胴形成用表面処理鋼板を丸めて両側
の端縁部を重ね合わせた状態を示す説明的断面図。
【図3】図1示の缶胴形成用表面処理鋼板の原板を示す
平面図。
【図4】図1示の缶胴形成用表面処理鋼板を製造する装
置の構成例の概略を示す平面図。
【図5】図4示の装置の搬送路の側面図。
【図6】本発明に係わる溶接缶体の製造方法を示す説明
的断面図。
【図7】本発明に係わる缶胴形成用表面処理鋼板の他の
例を示す説明的断面図及び該缶胴形成用表面処理鋼板を
丸めて両側の端縁部を重ね合わせた状態を示す説明的断
面図。
【図8】本発明に係わる缶胴形成用表面処理鋼板のさら
に他の例を示す説明的断面図及び該缶胴形成用表面処理
鋼板を丸めて両側の端縁部を重ね合わせた状態を示す説
明的断面図。
【符号の説明】
1…缶胴形成用表面処理鋼板、2…端縁部、3a,3b
…ポリエステルフィルム、4…熱硬化型樹脂系接着剤、
5…錫メッキ層、6…基体鋼板、7…金属クロム下地
層、8…クロム−酸化クロム層。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面処理鋼板の少なくとも缶胴部内面側に
    対しその両側端縁部を除いた部分に保護被覆層を形成
    し、該表面処理鋼板の両側端縁部を重ね合わせて溶接接
    合することにより缶胴部を形成する溶接缶体の缶胴形成
    用表面処理鋼板において、 前記保護被覆層は厚さ5〜50μmのポリエステルフィ
    ルムが熱硬化型樹脂系接着剤を介して加熱接着されてお
    り、前記溶接接合するときに前記表面処理鋼板に挟まれ
    る側及び缶胴部内面となる側の前記表面処理鋼板の端縁
    部に錫メッキ層が配置されるように、ストライプ状に錫
    メッキが施されていることを特徴とする溶接缶体の缶胴
    形成用表面処理鋼板。
  2. 【請求項2】前記表面処理鋼板が、基体となる鋼板の表
    面に、10〜200mg/m2 の量のクロムがメッキさ
    れた金属クロム下地層と、該下地層上に0.1〜2.8
    g/m2 の量の錫が前記ストライプ状にメッキされた錫
    メッキ層と、該下地層及び錫メッキ層上に化成処理によ
    り形成されたクロム換算3〜30mg/m2 のクロム−
    酸化クロム層とを備えることを特徴とする請求項1記載
    の溶接缶体の缶胴形成用表面処理鋼板。
  3. 【請求項3】前記表面処理鋼板が、基体となる鋼板の表
    面に、10〜200mg/m2 の量のクロムがメッキさ
    れた金属クロム下地層と、該下地層上に0.1〜2.8
    g/m2 の量の錫が前記ストライプ状にメッキされた錫
    メッキ層と、該下地層上の錫メッキ層を除く部分に化成
    処理により形成されたクロム換算3〜30mg/m2
    クロム−酸化クロム層とを備えることを特徴とする請求
    項1記載の溶接缶体の缶胴形成用表面処理鋼板。
  4. 【請求項4】前記表面処理鋼板が、基体となる鋼板の表
    面に、0.5〜2.8g/m2 の量の錫が前記ストライ
    プ状にメッキされた錫メッキ層と、該基体となる鋼板の
    表面及び錫メッキ層上に10〜200mg/m2 の量の
    クロムがメッキされた金属クロム下地層と、該下地層上
    に化成処理により形成されたクロム換算3〜30mg/
    2 のクロム−酸化クロム層とを備えることを特徴とす
    る請求項1記載の溶接缶体の缶胴形成用表面処理鋼板。
  5. 【請求項5】表面処理鋼板の少なくとも缶胴部内面側に
    対しその両側端縁部を除いた部分に厚さ5〜50μmの
    ポリエステルフィルムが熱硬化型樹脂系接着剤を介して
    加熱接着されて保護被覆層を形成されており、前記溶接
    接合するときに前記表面処理鋼板に挟まれる側及び缶胴
    部内面となる側の前記表面処理鋼板の端縁部に錫メッキ
    層が配置されるように、ストライプ状に錫メッキが施さ
    れている缶胴形成用表面処理鋼板を、前記両側端縁部が
    重ね合わせられたときに前記表面処理鋼板に挟まれる側
    及び缶胴部内面となる側の前記表面処理鋼板の端縁部に
    錫メッキ層が配置されるように丸め、該重ね合わされた
    部分を溶接接合することにより缶胴部を形成する缶胴部
    形成工程を備えることを特徴とする溶接缶体の製造方
    法。
JP30388793A 1993-12-03 1993-12-03 溶接缶体の缶胴形成用表面処理鋼板及び溶接缶体の製造方法 Pending JPH07156953A (ja)

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