JP3016983B2 - 溶接缶用ストライプ状熱可塑性樹脂被覆鋼板の製造方法 - Google Patents

溶接缶用ストライプ状熱可塑性樹脂被覆鋼板の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は溶接缶胴用のストライプ
状熱可塑性樹脂被覆鋼板の製造方法に関するもので、よ
り詳細には、食缶分野に適用される溶接性と耐食性に優
れた熱可塑性樹脂被覆鋼板の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ぶりき、薄すずめっき鋼板、ニッ
ケルめっき鋼板などの溶接缶用表面処理鋼板を用いて溶
接缶胴部を製造する時は、矩形シート状のまま溶接予定
部を除いてストライプ状に塗装され(ニスよけ塗装とよ
ばれる)、さらに裏面を同様にニスよけ塗装していた。
飲料缶や食缶のサイズに応じて、通常、1枚の矩形シー
トを20〜40枚の溶接缶胴用ブランクシートに裁断し
溶接機に供給していた。通常、200℃近辺の温度で1
0分間加熱する塗装工程を複数回施すが、この間に、電
気抵抗の高い酸化膜が生成したり、合金層が生長した
り、ニスよけ部にオーブン中の塗料ヒュームが付着し
て、溶接可能である材料も溶接が困難になるという不都
合があった。 これらの問題を解決するために、鋼帯の
表面処理工程で積極的に溶接予定部だけをストライプ状
にすずやニッケルで厚めっきして溶接性を改良する試み
がなされ、例えば、鋼帯表裏面幅方向に缶径に応じた間
隔でストライプ状にすずめっきを施した鋼板(特開昭6
1‐213395)、あるいは、ストライプ状にニッケ
ルめっきを施した鋼板(特開昭61‐257493)な
どがある。また、複数回の塗装を施すことは、焼き付け
工程が複雑で多大な焼き付け時間を必要とするばかりで
なく、塗料成分のヒュームを発生するため公害面からも
好ましくない。これらの問題を解決するために、例え
ば、塗料の代わりに熱可塑性樹脂フィルムを金属板に積
層した例として、ポリオレフィンフィルムを積層した金
属板(特開昭53‐141786)、共重合ポリエステ
ル樹脂フィルムを積層した金属板(特公昭57‐235
84)、あるいは、ポリエステルフィルムを接着剤を用
いて積層した金属板(特開昭58‐39448)などが
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらのスト
ライプめっき鋼板を溶接缶に適用する場合は、特殊なス
トライプめっき用ロールを必要とするほか、塗装印刷後
のストライプ部の色調の違いが問題となる。また、塗料
のヒュームがニスよけ部に付着するという問題は解決さ
れない。一方、熱可塑性樹脂フィルムで全面を被覆した
鋼板の場合は、フィルムの電気導電性が極めて悪いた
め、通常の方法では溶接できない。例えば、樹脂フィル
ムを残したまま端部同志をつきあわせてレーザー溶接す
る方法も考えられるが、この場合は、レーザー照射部の
樹脂フィルムが熱分解を起こしたり、端部のつきあわせ
精度を保証できないなどの問題があり実用的でない。ま
た、このような問題を避けるために溶接前にラミネート
フィルムを溶接近傍部だけ除去することも考えられる
が、一端、接着したフィルムの一部をはぎ取るのは容易
ではない。このような困難をともなうため、熱可塑性樹
脂フィルム被覆鋼板を溶接缶に適用することはできなか
った。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の問題点を
解決すべく検討した結果、溶接性を改良するには塗装焼
き付けのような高温、長時間の加熱を避けるのが効果的
であり、短時間の加熱でラミネート可能な熱可塑性樹脂
フィルムを使用して無塗装の溶接缶をつくることが溶接
性、耐食性および環境上の点から最も好ましいことが明
らかとなった。熱可塑性フィルムをラミネートする方法
は種々考えられるが、良好な溶接性と接着性を確保する
ためには、ラミネート工程におけるラミネートロールま
での鋼帯の加熱時間を60秒以内とし、(Tm−50)
℃〜(Tm+50)℃の鋼帯温度でラミネートする必要
がある。本発明の方法で得られた溶接用熱可塑性樹脂フ
ィルム被覆鋼板は熱可塑性樹脂フィルムを使用している
ため耐食性に優れるばかりでなく、従来の塗装焼き付け
工程に見られるような長時間の加熱を受けていないため
フィルム非被覆部の酸化が抑制され、溶接性に極めて優
れている。例えば、溶接が困難とされている電解クロム
酸処理鋼板は、長時間にわたる塗装、焼き付けの加熱を
施さなければ溶接可能であり、本方法の製造方法による
溶接缶用材料はラミネート時の短時間の加熱しか受けな
いため、従来にない新たな展開が期待される。以下、本
発明の内容について詳細に説明する。
【0005】まず、表面処理鋼板としては、すずめっ
き、薄すずめっき、クロムめっき、亜鉛めっき、ニッケ
ルめっき、電解クロム酸処理、クロム酸処理等の1種ま
たは2種以上行ったものを用いることができる。通常、
これらの鋼板は、耐食性や塗料密着性を付与するために
最表層にクロメート処理層を形成させるが、このクロメ
ート処理層は必ずしも必要でない。これらの材料は塗
装、焼き付け工程の加熱により溶接性が悪くなるのが一
般的であるが、電解クロム酸処理鋼板は、特に、加熱の
影響が大きい。この理由は、焼き付け工程において20
0℃近辺の温度での約10分間にわたる加熱を数回繰り
返すことにより、クロム水和酸化物皮膜の脱水が起こ
り、表層に電気伝導性の悪い酸化膜が生長するためと考
えられている。したがって、塗膜の代わりに熱可塑性樹
脂フィルムを被覆層として用いた場合にはラミネート時
の短時間の加熱ですむため、溶接性が格段に向上する。
さらに、ラミネート工程を酸素を含まないガス雰囲気下
にすると、いっそう、溶接性の向上が期待できる。
【0006】つぎに、熱可塑性樹脂フィルムとしては、 ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレ
ン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン
−アクリルエステル共重合体、アイオノマー等のオレフ
ィン系樹脂フィルム ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレ
ート、ポリブチレンテレフタレート、エチレンテレフタ
レート/イソフタレート共重合体等のポリエステル ナイロン6、ナイロン6・6、ナイロン11、ナイロ
ン12等のポリアミド ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン等をあげること
ができる。 これらの熱可塑性樹脂フィルムは、耐熱性、耐食性、鋼
板との接着性の点において、それぞれ、異なる特徴を有
するが、食缶の内容物に応じて使い分けることができ
る。また、これら熱可塑性樹脂フィルムの鋼板への接着
性が十分でない場合には、例えば、エポキシ系接着剤、
フェノール系接着剤、アミド系接着剤、ウレタン系接着
剤、酸変性オレフィン樹脂系接着剤、コポリアミド系接
着剤、コポリエステル系接着剤、これらのブレンド物な
どを介在させることができる。
【0007】また、熱可塑性樹脂フィルムの厚みは、一
般に、3〜50μmの範囲にあることが望ましい。厚み
が3μm以下の場合はラミネート作業性が著しく低下す
るとともに、ピンホールが発生し易く十分な加工耐食性
が得られない。 一方、50μm以上となった場合は、
製缶分野で広く用いられている塗料と比較して経済的で
ない。
【0008】ラミネートに必要な加熱方法はヒーターロ
ール伝熱方式、誘導加熱方式、抵抗加熱方式、熱風伝達
方式などがあげられ、特に、設備費、設備の簡素化を考
慮した場合、ヒーターロール伝熱方式が好ましい。幅方
向の温度分布は、できるだけ均一な方が良い。
【0009】鋼帯上に2〜10mm幅のフィルム非被覆
部を規則的に有するように熱可塑性樹脂フィルムをスト
ライプ状にラミネートする方法は種々考えられ、例え
ば、予め所定の寸法のフィルムを並べて鋼板にラミネー
トする方法、あるいは、ラミネートロールの直前でフィ
ルムをレザー刃などを用いて鋼板の圧延方向と平行に切
れ目を入れて、不要部を連続的に除去する方法などが考
えられる。しかし、これらの方法は大がかりな専用設備
を必要とする点でコスト高となる。これに対して熱可塑
性樹脂フィルムの熱収縮を利用すれば、広幅のフィルム
をラミネートロールの直前で鋼板の圧延方向と平行に切
れ目を入れて、ヒーターロールなどによる予備加熱でフ
ィルムを収縮させて鋼板にラミネートすることができ
る。この方法によれば、大がかりな専用設備を必要とし
ない。フィルムの予備加熱の方法には例えば、ヒーター
ロールによる方法、赤外線ヒーターによる方法、加熱炉
による方法などがある。例えばポリエステルフィルムを
用いる場合は、140〜150℃で加熱した時のフィル
ムの幅方向の収縮率が1〜6%の範囲のものを用いると
図1に示すように、2〜10mm幅のフィルム非被覆部
を有するように、熱可塑性樹脂フィルムをストライプ状
に鋼板にラミネートすることができる。但し、フィルム
の熱収縮率は予熱温度により異なるため、フィルムの幅
方向の熱収縮率は1〜6%の範囲に規定するものではな
い。あまり収縮率が高すぎると、ストライプ状にラミネ
ートしたフィルムのエッヂが波打つ傾向があり、溶接後
の缶内面の塗料による補正幅も広くなるので好ましくな
い。レザー刃は超硬などの材質が好ましい。帯状のフィ
ルムを鋼板の両面にストライプ状にラミネートするので
特にフィルムの位置合わせが重要であるが、例えば、エ
ッヂポジションコントローラーなどを使用すると制御で
きる。
【0010】ラミネート後の冷却方法は特に限定するも
のではないが、冷却までの間の熱可塑性樹脂フィルムの
物性の変化や、鋼板表面の酸化を防ぐためにラミネート
後、5秒以内に100℃以下に冷却することが好まし
い。 熱可塑性樹脂フィルム被覆鋼板は冷却後、コイル
状に巻き取られるが、潤滑性を付与するために表面に塗
油を施しても良い。塗油量は溶接性を妨げない程度にす
る必要がある。コイル状の溶接缶胴用熱可塑性樹脂フィ
ルム被覆鋼板は、そのまま、あるいはシート状にカット
されて製缶メーカーに供給される。
【0011】ストライプ状にフィルムをラミネートした
シートは、更に、図2に示したような方法で、溶接缶胴
用ブランクシートに裁断される。ブランクシートはフィ
ルム非被覆部どうしが所定の幅で重なるようにフォーミ
ングされ、所定の電極加圧力で溶接される。溶接後の缶
内外面の溶接部およびフィルム非被覆部は塗料もしくは
熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂などで補修する。補修に用
いる塗料などは液体状でも固体状でも良いが、熱可塑性
樹脂フィルムとの付着性が良好なものを選ぶ必要があ
る。また、テープ状の熱可塑性樹脂フィルムを熱融着し
て補修することもできる。また、ストライプ状熱可塑性
樹脂被覆鋼板を接着缶に使用する場合は、フィルム非被
覆部に塗装を施した後、従来の方法によりナイロン等の
接着剤を用いて接合することができる。
【0012】
【実施例】
実施例1 板厚が0.21mmの冷延鋼板に100mg/m2の金
属クロムと150mg/m2のすずとクロムとして10m
g/m2のクロム水和酸化物を被覆した微量錫被覆クロ
ムめっき鋼板に、150℃で加熱したときのフィルムの
幅方向の収縮率が5%の2軸延伸共重合ポリエステルフ
ィルムを、ラミネートロールの直前でレザー刃で4条に
鋼板の圧延方向と平行に切れ目を入れて、、150℃に
加熱したヒートロールに接触させ収縮させる方法によ
り、鋼帯の両面にストライプ状にフィルムをラミネート
した。 2軸延伸共重合ポリエステルフィルムの厚み 20μm 2軸延伸共重合ポリエステルフィルムの融点 230℃ 鋼帯の幅 828mm 2軸延伸共重合ポリエステルフィルムの幅 828mm 鋼板の加熱方法 ヒーターロール方式 ラミネート直前の鋼板温度 220℃ ラミネートロールまでの鋼帯の加熱時間 5秒 ラミネート後の冷却方法 急冷 得られたラミネート鋼板を溶接缶用ブランクシートの所
定寸法(207x125mm)に裁断した。
【0013】実施例2 板厚0.21mmの冷延鋼板に80mg/m2の金属クロ
ムと、クロムとして5mg/m2のクロム水和酸化物を
被覆した電解クロム酸処理鋼板に、 150℃で加熱し
たときのフィルムの幅方向の収縮率が2%の2軸延伸ポ
リエチレンテレフタレートフィルム(PETフィルム)
を、ラミネートロールの直前でレザー刃で4条に鋼板の
圧延方向と平行に切れ目を入れて、赤外線ヒーターで1
50℃にフィルムを加熱し収縮させる方法により、鋼帯
の両面にストライプ状にフィルムをラミネートした。 PETフィルムの厚さ 15μm PETフィルムの融点 260℃ 鋼帯の幅 828mm PETフィルムの幅 828mm 鋼板の加熱方法 ヒーターロール方式 ラミネート直前の鋼板温度 275℃ ラミネートロールまでの鋼帯の加熱時間 2秒 ラミネート後の冷却方法 急冷 得られたラミネート鋼板を溶接缶用ブランクシートの所
定寸法に裁断した。
【0014】実施例3 板厚0.21mmの冷延鋼板に80mg/m2の金属クロ
ムと、クロムとして5mg/m2のクロム水和酸化物を
被覆した電解クロム酸処理鋼板に、 140℃で加熱し
たときのフィルムの幅方向の収縮率が1%のポリプロピ
レン/マレイン酸変性ポリプロピレン2層フィルムを、
ラミネートロールの直前でレザー刃で4条に鋼板の圧延
方向と平行に切れ目を入れて、140℃に加熱したヒー
トロールに接触させ収縮させる方法により、鋼帯の両面
にストライプ状にフィルムをラミネートした。 ポリプロピレン2層フィルムの厚さ 25μm ポリプロピレン2層フィルムの融点 150℃ 鋼帯の幅 828mm ポリプロピレン2層フィルムの幅 828mm 鋼板の加熱方法 高周波誘導加熱方式 ラミネート直前の鋼板温度 170℃ ラミネートロールまでの鋼帯の加熱時間 3秒 ラミネート後の冷却方法 急冷 得られたラミネート鋼板を溶接缶用ブランクシートの所
定寸法に裁断した。
【0015】比較例1 実施例1と同様の微量錫被覆クロムめっき鋼板を溶接予
定部を除いて缶用のエポキシ・フェノール系塗料をスト
ライプ状に塗布し、210℃で10分間、オーブン中で
焼き付けた。さらに、鋼板の裏面も同様に塗料を塗布
後、200℃で10分間、オーブン中で焼き付けた。得
られた塗装鋼板を溶接缶用ブランクシートの所定寸法に
裁断した。
【0016】比較例2 実施例2と同様の電解クロム酸処理鋼板を溶接予定部を
除いて缶用のエポキシ・フェノール系塗料をストライプ
状に塗布し、210℃で10分間、オーブン中で焼き付
けた。さらに、鋼板の裏面も同様に塗料を塗布後、20
0℃で10分間オーブン中で焼き付けた。得られた塗装
鋼板を溶接缶用ブランクシートの所定寸法に裁断した。
【0017】実施例1〜3および比較例1〜2で得られ
た熱可塑性樹脂フィルム被覆鋼板の特性を次に示す方法
で評価し、その結果を表1に示した。 (1)溶接性 207x125mmの溶接缶胴用ブランクシートを高速
溶接機で周波数540Hz、オーバーラップ0.4m
m、溶接速度70m/分、加圧力45kg重の条件で溶
接し、溶接部の接合状態を評価した。溶接電流を25A
きざみで上げていって、スプラッシュの発生する直前の
電流を溶接上限とし、溶接電流を下げていって、溶接部
の接合強度が母材の破断強度より低くなる直前の電流を
溶接下限として、両者の電流の差を溶接可能電流範囲と
した。 (2)接触電気抵抗(Rc) 207x125mmの溶接缶胴用ブランクシートのフィ
ルム非被覆部を手製の接触電気抵抗測定機で測定した。
測定方法は、2つの銅製円盤電極の接触部位に2枚重ね
した試料板を挟み、電極間を50kg重で加圧したまま
周速5m/分で回転させて、試料板を移動させながら、
電極間に5Aの直流電流を流して電極間の電圧を測定し
Rc値を求めた。 (3)耐食性 熱可塑性樹脂フィルム被覆鋼板のフィルム被覆部を切り
出し、試験面以外をビニールテープで被覆して、3%ク
エン酸水中に50℃で3ヶ月貯蔵後、腐食状況を肉眼で
観察し評価した。
【0018】実施例1は比較例1に比べて、溶接可能電
流範囲が広がっている。実施例2、3は溶接が困難であ
った比較例2に比べて溶接可能電流範囲が広がってい
る。
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、従来の塗装焼き付けの
ような長時間の加熱が不必要になり、電気抵抗の高い酸
化膜の生成が抑制されるため、溶接が困難であった電解
クロム酸処理鋼板も溶接できるようになった。また、ぶ
りき、薄すずめっき鋼板、ニッケルめっき鋼板などの溶
接材料も溶接性が良好となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】フィルムの熱収縮を利用したストライプ状のラ
ミネート工程を示した説明図である。
【図2】ラミネート後の矩形状のシートから溶接用ブラ
ンクシートに裁断する仕方を示した説明図である。
【符号の説明】
1 鋼帯 2 熱可塑性樹脂フィルム 3 ヒーターロール 4 ラミネートロール 5 冷却水スプレー 6 カッター 7 フィルム予熱ロール 8 フィルム非被覆部 9 フィルム被覆部 10 溶接用ブランクシート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI // B29L 9:00 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B32B 31/12 B29C 65/68 B32B 15/08 104

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼板の圧延方向と平行に2〜10mm幅
    の複数のフィルム非被覆部を等間隔に有するように熱可
    塑性樹脂フィルムをストライプ状にラミネートした溶接
    缶用ストライプ状熱可塑性樹脂被覆鋼板の製造方法にお
    いて、熱可塑性樹脂フィルムをラミネートロールの直前
    で鋼板の圧延方向と平行に切れ目を入れ、100℃以上
    フィルムの融点−10℃以下の温度でフィルムを予備加
    熱し、幅方向の熱収縮を利用して、2〜10mm幅の複
    数のフィルム非被覆部を等間隔に有するようにストライ
    プ状にラミネートすることを特徴とする溶接缶用ストラ
    イプ状熱可塑性樹脂被覆鋼板の製造方法。
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