JPH0715674U - 移動通路用手すり - Google Patents
移動通路用手すりInfo
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- JPH0715674U JPH0715674U JP4746193U JP4746193U JPH0715674U JP H0715674 U JPH0715674 U JP H0715674U JP 4746193 U JP4746193 U JP 4746193U JP 4746193 U JP4746193 U JP 4746193U JP H0715674 U JPH0715674 U JP H0715674U
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- shaped
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 帯状強度部材が内蔵された移動通路用手すり
において、強度部材の接合部およびその近傍の強度や屈
曲性が、他の部分より劣ることがないようにするととも
に、滑らかな屈曲を可能にしかつ外観を良好にする。 【構成】 実施例の移動通路用手すりは、積層成形され
た補強帆布層3と鋼帯のような帯状強度部材4とからな
る芯体5上に、化粧ゴム層6を一体に設けた構造を有
し、帯状強度部材4の両端部が重ね合わせられ、かつこ
れらの間にゴム弾性体層7が介挿されて接合部が形成さ
れている。ここでゴム弾性体層7の厚さは、帯状強度部
材4の 0.5〜 5倍とすることが望ましい。また、帯状強
度部材4の端部の幅寸法を徐々に減少させて斜め裁断形
状としたり、あるいは端部の厚さ寸法を連続的に変化さ
せることにより、接合部のより滑らかな屈曲が可能にな
る。
において、強度部材の接合部およびその近傍の強度や屈
曲性が、他の部分より劣ることがないようにするととも
に、滑らかな屈曲を可能にしかつ外観を良好にする。 【構成】 実施例の移動通路用手すりは、積層成形され
た補強帆布層3と鋼帯のような帯状強度部材4とからな
る芯体5上に、化粧ゴム層6を一体に設けた構造を有
し、帯状強度部材4の両端部が重ね合わせられ、かつこ
れらの間にゴム弾性体層7が介挿されて接合部が形成さ
れている。ここでゴム弾性体層7の厚さは、帯状強度部
材4の 0.5〜 5倍とすることが望ましい。また、帯状強
度部材4の端部の幅寸法を徐々に減少させて斜め裁断形
状としたり、あるいは端部の厚さ寸法を連続的に変化さ
せることにより、接合部のより滑らかな屈曲が可能にな
る。
Description
【0001】
本考案は、エスカレータや動く歩道のような移動通路用の手すりに関する。
【0002】
従来から、エスカレータや動く歩道のような移動通路に使用される手すり(ハ ンドレール)は、強度部材を内蔵し、帆布を接着性ゴム等により積層し断面がほ ぼC字形に成形してなる芯体上に、化粧ゴム層を設けた構造を有し、端部がエン ドレス状に接合されている。ここで強度部材としては、従来から素線を撚り合わ せたワイヤーコードが使用されているが、最近はエスカレータ等の長尺化により 強度を上げる目的で、鋼帯、ステンレス帯、合成樹脂帯のような高抗張力を有す る屈曲可能な帯状強度部材を使用する場合がある。
【0003】
そして、前記した帯状強度部材を使用した手すりにおいては、接合部の構造が 重要な問題になっていた。すなわち、強度部材として複数本のワイヤーコードを 使用した場合は、図7に示すように、補強帆布層1内に配設された各ワイヤーコ ード2の両端部を、同一平面内に平行に並置することにより、他の部分と強度や 屈曲性がほとんど変わらない接合部が形成されるが、鋼帯のような帯状強度部材 を使用した場合は、これらの端部を突き合わせて溶接しただけでは、溶接部の強 度が低くて疲労しやすく、また溶接部が他の部分と比べて折れ曲がり易いという 問題があった。
【0004】 また、接合部の強度を確保するために、帯状強度部材を厚さ方向に重ね合わせ た接合部も考えられているが、このような接合部では、帯状強度部材の端部付近 で手すり全体の厚さが不連続となるため、外観や磨耗特性の点で好ましくなかっ た。さらに、接合部をはずれた両側部で帯状強度部材が過大に屈曲し、その部分 が疲労しやすいという問題があった。
【0005】 本考案はこれらの問題を解決するためになされたもので、鋼帯のような帯状強 度部材が内蔵された移動通路用手すりにおいて、強度部材の接合部およびその近 傍の強度や屈曲性が、接合部以外の部分より劣ることがないようにするとともに 、滑らかな屈曲を可能にしかつ外観を良好にすることを目的とする。
【0006】
本考案の移動通路用手すりは、帯状の強度部材を内蔵し、帆布を断面がほぼC 字形をなすように積層成形した芯体上に、化粧ゴム層を設けてなるエンドレス状 の移動通路用手すりにおいて、前記帯状強度部材の接合部を、これらの強度部材 の両端部をゴム状弾性体層を介して重ね合わせることにより形成してなることを 特徴とする。
【0007】 また、帯状の強度部材を内蔵し、帆布を断面がほぼC字形をなすように積層成 形した芯体上に、化粧ゴム層を設けてなるエンドレス状の移動通路用手すりにお いて、前記帯状強度部材の接合部を、これらの強度部材の両端部を重ね合わせる ことにより形成するとともに、このような接合部の両側に、ゴム状弾性体からな るくさび形の板を、それぞれ厚肉側の端面が前記帯状強度部材の切断端面に当接 するように介挿してなることを特徴とする。
【0008】
本考案の第1の移動通路用手すりにおいては、帯状強度部材のエンドレス接合 部が、これらの部材の両端部を、柔軟で変形可能なゴム状弾性体の層を介して重 ね合わせることにより形成されているので、接合された帯状強度部材の間の距離 の変動が可能であり、接合部の屈曲抵抗が小さい。したがって、帯状強度部材の 接合部も他の部分(非接合部)と同様に滑らかな外観で屈曲させることができ、 かつ接合部を挟む両側に局部的な屈曲や特異な凹凸が生じることがない。
【0009】 また、第2の移動通路用手すりにおいては、帯状強度部材の両端部を重ね合わ せて形成された接合部の両側に、それぞれくさび形状のゴム状弾性体の板が介挿 されているので、接合部の上下側にそれぞれ積層された補強帆布層に突起や凹凸 が生じず、滑らかに連続される。そのため、手すりの外観が滑らかで良好になり 、補強帆布等の磨耗あるいは損傷が防止されて寿命が延長される。また、駆動時 のローラの挟圧力が、ゴム状弾性体の板により緩和され、帯状強度部材の端部に 衝撃的に作用することがないので、強度部材や帆布の損傷が防止される。
【0010】
以下、本考案の実施例を図面に基いて説明する。
【0011】 図1は、本考案の移動通路用手すりの一実施例を示す縦断面図であり、図2は 、図1におけるA−A断面図である。また図3は、実施例における帯状強度部材 の両側端部の裁断形状を示す平面図である。
【0012】 実施例の移動通路用手すりは、図1および図2に示すように、積層成形された 補強帆布層3とこの帆布層3に内蔵された鋼帯のような帯状強度部材4とからな る芯体5上に、化粧ゴム層6を一体に設けた構造を有し、帯状強度部材4の接合 部においては、これらの強度部材4の両端部が厚さ方向に重ね合わせられ、かつ これらの間にゴムのような軟質の弾性体層7が介挿されている。ここで、帯状強 度部材4間に介在するゴム弾性体層7の厚さは、帯状強度部材4の厚さの 0.5〜 5倍とすることが望ましい。すなわち、前記ゴム弾性体層7の厚さが帯状強度部 材4の厚さの 0.5倍未満では、接合部の屈曲性が十分でなく、また 5倍以上にな ると、ゴム弾性体層7の変形が大きくなりすぎて長さ方向に伸びが発生する。そ して、上下に対向して配置された強度部材の屈曲半径が大きく異なるようになる ので、繰返し屈曲が困難になり好ましくない。
【0013】 また、帯状強度部材4の両端部の裁断形状は、図3に示すように長さ方向に対 して直角にするだけでなく、図4(a)に示すように、両先端部を長さ方向に対 して同じ向きに傾斜させた斜め形状としたり、あるいは図4(b)に示すように 、両先端部ともに長さ方向に対して単一の凸山形をなすような裁断形状とするこ ともできる。さらに、このような帯状強度部材4の両端部の厚さを、図5に示す ように、先端に向かって薄くすることも可能である。
【0014】 このように構成される実施例の移動通路用手すりにおいては、帯状強度部材4 の接合部において、両端部が変形可能なゴム弾性体層7を介して重ね合わせられ ているので、屈曲に対する抵抗が小さく、接合部以外の部分と同様に滑らかに屈 曲させることができる。また、接合部を挟む両側の帯状強度部材4に局部的な屈 曲や特異な凹凸が生じることがない。したがって、内外側の補強帆布層3や対応 する案内レールの磨耗を防止することができ、寿命が延長される。また走行駆動 時の抵抗が小さいので、余分なエネルギー消費がなく省エネルギーの観点からも 有用である。さらに、図4に示すように、帯状強度部材4の端部を幅寸法を徐々 に減少させて斜めに裁断された形状としたり、あるいは図5に示すように、帯状 強度部材4の端部の厚さ寸法を連続的に変化させた場合には、接合部のより滑ら かな屈曲が可能になる。
【0015】 次に、本考案の別の実施例について説明する。
【0016】 図6に示す実施例においては、帯状強度部材4の接合部が、両端部を厚さ方向 に重ねて接合することにより形成されており、かつこのような帯状強度部材4の 接合部の両側に、ゴムのような軟質の弾性体からなるくさび形の板8が、以下に 示すように介挿されている。すなわち、くさび形のゴム弾性体板8は、厚肉側の 端部が帯状強度部材4とほぼ同じ厚さを有し、この厚肉側の端面を帯状強度部材 4の端面に当接させて長さ方向に沿って配置され、帯状強度部材4と補強帆布層 3との間に挿入されている。
【0017】 このように構成される実施例の移動通路用手すりにおいては、帯状強度部材4 の重なり接合部の両側に、くさび形のゴム弾性体板8が介挿されているので、接 合部の上下に積層された補強帆布層3に、突起や凹凸が生じることなく滑らかに 連続される。そのため、手すり全体の外観が滑らかで良好になるうえに、走行の 際に案内レールや駆動輪との接触により補強帆布等が磨耗あるいは損傷されるこ とがなく、寿命が延長される。また、駆動時のローラの挟圧力が、ゴム弾性体板 8により緩衝され、帯状強度部材4の先端部等に集中して作用することがないの で、帯状強度部材4やこれに接する帆布の磨耗や損傷が防止される。
【0018】
以上説明したように、本考案の移動通路用手すりにおいては、鋼帯のような帯 状の強度部材が厚さ方向に重ねられて接合部が形成されており、かつこのような 接合部において、帯状強度部材間あるいはこれらの両端部に接してゴム状弾性体 層が挿設されているので、他の非接合部と同等な強度や屈曲性を有し、滑らかな 屈曲が可能である。また、局部的な屈曲や特異な凹凸がなく外観が良好であるう えに、補強帆布や案内レール等の磨耗や損傷が防止され長寿命が達成される。
【図1】本考案の移動通路用手すりの一実施例を示す縦
断面図。
断面図。
【図2】図1におけるA−A断面図
【図3】同実施例における帯状強度部材の端部の裁断形
状を示す平面図。
状を示す平面図。
【図4】同実施例における帯状強度部材端部の裁断形状
の別の例を示す平面図。
の別の例を示す平面図。
【図5】同実施例における帯状強度部材の両側端部の形
状を示す断面図。
状を示す断面図。
【図6】本考案の移動通路用手すりの別の実施例を示す
縦断面図。
縦断面図。
【図7】従来からの移動通路用手すりにおける強度部材
の接合部の構造を模式的に示す平面図。
の接合部の構造を模式的に示す平面図。
1、3………補強帆布層 2………ワイヤーコード 4………帯状強度部材 5………芯体 6………化粧ゴム層 7………ゴム弾性体層 8………くさび形ゴム弾性体板
Claims (2)
- 【請求項1】 帯状の強度部材を内蔵し、帆布を断面が
ほぼC字形をなすように積層成形した芯体上に、化粧ゴ
ム層を設けてなるエンドレス状の移動通路用手すりにお
いて、 前記帯状強度部材の接合部を、これらの強度部材の両端
部をゴム状弾性体層を介して重ね合わせることにより形
成してなることを特徴とする移動通路用手すり。 - 【請求項2】 帯状の強度部材を内蔵し、帆布を断面が
ほぼC字形をなすように積層成形した芯体上に、化粧ゴ
ム層を設けてなるエンドレス状の移動通路用手すりにお
いて、 前記帯状強度部材の接合部を、これらの強度部材の両端
部を重ね合わせることにより形成するとともに、このよ
うな接合部の両側に、ゴム状弾性体からなるくさび形の
板を、それぞれ厚肉側の端面が前記帯状強度部材の切断
端面に当接するように介挿してなることを特徴とする移
動通路用手すり。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4746193U JP2585981Y2 (ja) | 1993-08-31 | 1993-08-31 | 移動通路用手すり |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4746193U JP2585981Y2 (ja) | 1993-08-31 | 1993-08-31 | 移動通路用手すり |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0715674U true JPH0715674U (ja) | 1995-03-17 |
JP2585981Y2 JP2585981Y2 (ja) | 1998-11-25 |
Family
ID=12775803
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4746193U Expired - Fee Related JP2585981Y2 (ja) | 1993-08-31 | 1993-08-31 | 移動通路用手すり |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2585981Y2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006087801A1 (ja) * | 2005-02-18 | 2006-08-24 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | 乗客コンベア用移動手摺 |
WO2008107999A1 (ja) * | 2007-03-08 | 2008-09-12 | Mitsubishi Electric Corporation | マンコンベアの移動手摺 |
JP2017141085A (ja) * | 2016-02-09 | 2017-08-17 | 日立金属株式会社 | ゴム製ハンドレール、ゴム製ハンドレールの製造方法 |
WO2020059021A1 (ja) * | 2018-09-18 | 2020-03-26 | 三菱電機株式会社 | 乗客コンベヤの移動手摺 |
-
1993
- 1993-08-31 JP JP4746193U patent/JP2585981Y2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006087801A1 (ja) * | 2005-02-18 | 2006-08-24 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | 乗客コンベア用移動手摺 |
WO2008107999A1 (ja) * | 2007-03-08 | 2008-09-12 | Mitsubishi Electric Corporation | マンコンベアの移動手摺 |
JP2017141085A (ja) * | 2016-02-09 | 2017-08-17 | 日立金属株式会社 | ゴム製ハンドレール、ゴム製ハンドレールの製造方法 |
WO2020059021A1 (ja) * | 2018-09-18 | 2020-03-26 | 三菱電機株式会社 | 乗客コンベヤの移動手摺 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2585981Y2 (ja) | 1998-11-25 |
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Legal Events
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A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
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