JPH07155698A - 渦流式空気分級機 - Google Patents

渦流式空気分級機

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JPH07155698A
JPH07155698A JP30559993A JP30559993A JPH07155698A JP H07155698 A JPH07155698 A JP H07155698A JP 30559993 A JP30559993 A JP 30559993A JP 30559993 A JP30559993 A JP 30559993A JP H07155698 A JPH07155698 A JP H07155698A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】空気流に対する粒子速度の遅れを少なくする。 【構成】ロータ5に複数のロータブレード6を設け、該
ロータブレード6の外周に分級室7を介してガイドベー
ン8を設けた渦流式分級機において; 前記ガイドベー
ン8の取付角度θGが、空気速度の分級機半径方向速度
成分Ur、ロータブレードの外接円の半径R1、ロータブ
レードの角速度ω1、粒子の密度ρp、分級室の幅S、と
の関係で次式により決められることを特徴とする。 【数1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、セメント、炭酸カル
シウム、セラミックス等の粉粒体原料の分級に用いる渦
流式空気分級機に関するもある。
【0002】
【従来の技術】従来の渦流式空気分級機では、分級原料
は上部から供給され、分散板で分散されながら分級空間
に入る。一方、分級に必要な空気は、分級機の全周に固
定.配列されたガイドベーンを通して分級機後方のファ
ンにより吸引される。この時、分級空気は、このガイド
ベーンによって均一な渦運動を開始し、さらにロータブ
レードによって分級に必要な速度まで加速される。
【0003】すなわち、ガイドベーンとロータブレード
との間の空間を分級空間と定義すると、そこでの気流は
二次元の渦気流と見なすことができる。分級空間に供給
された粒子は、この渦気流とともに渦運動を開始し、そ
のとき粒子に働く遠心力と抗力のバランスによって分級
される。その結果、前記両力のバランスによって定まる
分離粒径より小さい粒子はロータの内部に入り、出口ダ
クトを経由して排出・捕集される。
【0004】一方、大きな粒子は、分級空間の中を繰り
返し分級作用を受けながら重力によって落下し、粗粉排
出口から排出される。なお、分離粒径のコントロール
は、ロータの回転数または分級空気流量、すなわち、粒
子に与えられる遠心力または抗力によって行なわれる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ロータ外周部におい
て、空気の接線方向速度成分と粒子の接線方向速度成分
が等しいことが理想的である。しかし、実際の分級機で
は粒子の慣性が原因で、空気に対する粒子速度が遅く、
空気の速度は、ロータの接線方向速度成分ト同じである
ため、次のような問題が発生する。
【0006】(1)ロータの摩耗が多い。この摩耗は一
般にロータブレードト粒子の相対速度の3乗に比例して
大きくなる。 (2)所定の分離粒径で分級するためには、本来粒子に
与えなければならない接線方向成分速度より大きな速度
でロータを回転せねばならず、モータに余分なエネルギ
ーを必要とするとともに、ロータの回転速度が大きくな
るために分級機の圧力損失も大きくなり、空気を吸引す
るファンにも余分のエネルギーを必要とする。
【0007】本発明は上記事情に鑑み、空気速度に対す
る粒子速度の遅れを少なくすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】ロータ外周部の接線方向
成分速度に対して粒子の同場所での接線方向成分速度が
どの程度であるかを実際の分級機で測定することは容易
でない。そこで、理論的に粒子の描く軌道をコンピュー
タにて計算し、分級室の幅SやガイドベーンGの取付角
度θG、即ち、ガイドベーン内接円の接線に対する角度
がどの程度影響を及ぼすかを調べ、それに基づいてロー
タ外周速度と粒子の同場所での接線方向成分速度が略等
しくなる条件を次の方法により見いだした。
【0009】渦流式空気分級機について、二次元粒子軌
道計算を行なうための分級部断面の気流モデルを図1に
示した。この中で、R1はロータブレードBの外接円B
Cの半径、R2はガイドベーンGの内接円GCの半径、
ω1 はロータブレードの角速度、ω2は分級空間へ入る
気流の角速度、をそれぞれ示す。被分級材料は半径位置
0.99R2のところに供給されるものとする。
【0010】図2は、図1の気流モデルを基にした分級
の概念図である。0.99R2の位置に、ある初速(V
r0、Vθ0)で供給された粒子は、分級空間SPの気流
によって加速または減速され、分級作用を受ける。
【0011】一般には図2のように、ロータブレードB
の外周部BOが分離粒径に決定的な役割を果たし、分級
空間SPでの半径方向各位置の平衡粒径、即ち、遠心力
と抗力が釣り合う粒径は、ロータブレードBの外周部B
Oが最も小さい。
【0012】Lapple and Shepheredによって与えられ
た、回転運動をする流体中の粒子の運動方程式は、粒子
に働く抵抗係数としてSchiller Naumannの式を採用し
て書き直すと次の(1)式、(2)式の様になる。
【0013】 m(dVr/dt)=m・Vθ2/r(1-ρf2/(ρpUθ2) −3πμDpκ(1+0.15Rep0.687)(Ur-Vr) (1)
【0014】 m(dVe/dt)=m・VθVr/r−3πμDpκ(1+0.15Rep 0.687)(Uθ-Vθ) (2)
【0015】式(1)および式(2)において、代表長
さ、代表角速度としてそれぞれR1、ω1を用いると、各
変数は次のように無次元化される。
【0016】tx=tω1、rx=r/R1、R2 x=R2
1、Vrx=Vr/(R1ω1) Vθx=Vθ/(R1ω1)、Ur x=Ur/(R1ω1)、 Uθx=Uθ/(R1ω1)、ω2 x2/ω1
【0017】更に、ρf/ρp≒0なので゛、式(1)
(2)は次の式(3)、式(4)のように書き換えられ
る.
【0018】 (dVrX/dtx)=(Vθx2/rx−(κ/P)(Ur x-Vr x)(1+0.15ReP 0.687) (3) (dVθX/dtx=(VθxVr x/rx−(κ/P)(Uθx-Vθx)(1+0.15Rep 0.687)(4)
【0019】ここで、kは動力学的形状係数であり、ま
た、慣性パラメータP、粒子レイノルズ数Repなどは次の
通りである。
【0020】P=ρPP 2ω1/(18μ) Rep=Rep0{(Vr x-Vr x)2+(Uθx-Vθx)20.5 Rep0fPR1ω1/μ R1≦r≦R2
【0021】即ち、遠心場での粒子の運動は、慣性パラ
メータPと粒子レイノルズ数Repで表現することがで
きる。又、気流速度Uθ及びUrをNAVIER-STOKESの式か
ら導くと、本計算で想定した分級機では次の通りであ
る。
【0022】Uθ={J1R1 (1+ct)(rx)(1+ct)+R1 3(R2 x)2J2
/rx}/(J3R1ω1) Ur=Ur(R2)x(R2 x/rx)
【0023】但し、 J1=R1 2ω1{(R2 x)2ω2 x-1)} J2=R1 ctω1{(R2 x)ct2 x} J3=R1 (2+ct){(R2 x)(2+ct)-1} ct=R1 2ω1R2 xUr(R2)/(ν+εm)
【0024】分級空間SPでの二次元粒子軌道計算に
は、式(3)および(4)に初期条件(ro 、θ0、V
ro、Vθo)を与えて、Runge−Kutta−Gill法を用い
た。その場合、分離粒径を求めるには、ロータブレード
の外接円BCより内側に入る粒子のうち最も大きな粒子
を試行法で見つけることにした。
【0025】なお、本法で得た分離粒径は、実測値の5
0%分離径とほぼ一致していることが確認されている。
【0026】以上の計算による結果の例を図3に示し
た。この図によると、分離粒径が10μmを越えると気
流に対する粒子の接線方向速度成分比Vθ(R1)/Uθ(R
1)が小さく、即ち、気流に対する粒子の遅れの程度が大
きくなっている。この現象は角速度ω2が小さい程著し
い。
【0027】従って、分級条件に応じて、角速度ω2
コントロールすれば、この遅れは無くすることができ
る。そして、この角速度ω2はガイドベーンGの取付角
度θGでコントロールできる。
【0028】そこで、この遅れがほとんど無くなる角速
度ω2の値を図3より推定すると、次の通りである。
【0029】
【数5】
【0030】同様に、粒子の密度ρPおよび分級室の
幅、即ちロータとガイドベーンとの距離Sの影響を調
べ、その例を図4および図5に示した。これらをもと
に、粒子の気流に対する遅れがほとんど生じない限界値
を(R2ω2)/(R1ω1)、として求めると図6の通り
である。
【0031】この図から、粒子の気流に対する遅れの生
じないR2ω2の範囲は分級室の幅Sと粒子の密度ρP
表現すると次のようになる。
【0032】
【数6】
【0033】一方、半径R2での接線方向に対する気流
の流入角度、即ち、接線方向に対するガイドベーンの取
付角度をθGとし、分級室内での内向気流速度、即ち、
中心に向かう方向を負とする分級機の半径方向速度成分
をUrとすると、
【0034】tanθG=−Ur/Uθ=−Ur/R2ω2
【0035】であるので、これを変形すると次式とな
る。
【数7】
【0036】ここで、Urは前述の様に空気速度の分級
機半径方向成分で、該成分Urの値が過小であると、分
級空間Sでの粉体の分散が悪くなり、その結果分級効率
は大きく低下する。又、前記成分Urの値が過大である
と、空気が粒子におよぼす抗力が大きくなり、所定の分
級を行なうためには、ロータの回転速度を増す必要が生
じ、過剰なエネルギーが必要となるとともに、分級室内
での気流の乱れも生じやすくなる。
【0037】そこで、一般には該成分Urの値は2〜6
m/s程度の範囲内で粉体の種類や分離粒径によって選
択される。又、粒子密度ρPはほとんどの粉体では10
00〜8000kg/m3の間にあり、分級する粉体の
種類に応じて設定される。ガイドベーンGとロータブレ
ードBとの間隔即ち分級室の幅Sは、通常10〜150
mmの中から設定され、微粉の分級になるに従い小さな
値が設定される。
【0038】本発明者は、 上記研究から本発明の目的
を達成するためには、ガイドベーンの取付角度θGを調
節しなければならないことを認識すると共に、本発明を
次の様に構成した。
【0039】ロータに複数のロータブレードを設け、該
ロータブレードの外周に分級室を介してガイドベーンを
設けた渦流式空気分級機において;前記ガイドベーンの
取付角度を、前記ロータ外周部での空気の接線方向速度
成分と粒子の接線方向速度成分とが等しくなるように調
整したことを特徴とする渦流式空気分級機。
【0040】
【作用】空気はガイドベーンにより流入角度を規制され
ながら分級室内に導入され渦流となる。該分級室内に被
分級粒子が投入されると、該空気流に対する粒子速度の
遅れは少なくなり、ロータ外周部での空気の接線方向速
度成分と粒子の接線方向速度成分とが等しくなる。その
ため、分級効率が良くなると共に、分級機駆動のための
エネルギーを節約することができる。
【0041】
【実施例】この発明の実施例を図7、図8により説明す
る。円筒状のケーシング1の下部に円錐状のホッパ2を
設け、該ホッパ2の下部を粗粉排出口3に連通せしめ
る。
【0042】ケーシング1内の中央には回転軸4に固定
されたロータ5が配設されている。このロータ5の直径
はDであり、又その高さはHである。
【0043】ロータ5の外周部には複数のロータブレー
ド6が取付けられているが、その取付ピッチpは、実験
により求めた次の式(7)、又は、式(8)により決定
される。(特願平5ー74670号参照)。 p≦1.04×Dp(th)0.365 (7)
【0044】
【数8】
【0045】次に下記条件において、粒子の密度ρp=
2700kg/m3 の石灰石を分級する場合のピッチp
について説明する。 ロータの直径D=2.1m、ロータの高さH=0.3
m、温度20°C、1気圧の空気中における空気密度ρ
f =1.20kg/m3 、 空気粘性係数μ=1.81×10-5 (Pa.s)。
【0046】前記条件において理論上の分離粒径Dp(
th)を達成するために必要なロータブレードの取付ピッ
チpは表1の通りである。このピッチPの値は、前記式
(7)から分級機に適用する最小分離粒径、例えば3μ
mまでの分級に適用する分級機として定めても良い。
【0047】
【表1】
【0048】尚、Qは分級風量(m3 /s)、Vtはロ
ータブレード先端での周速(m/s)、をそれぞれ示
す。
【0049】該ロータブレード6の外周には,分級室7
を介して角度調整可能なガイドベーン8が配設されてい
る。このガイドベーン8の取付角度θG、即ち、ガイド
ベーンGの接線Lに対する傾斜角度については後述す
る。
【0050】次に、この分級室7の幅Sの決定は極めて
重要であり、接線方向流速分布の速度勾配が急峻である
程この部分にある凝集体に気流の速度差による剪断力が
強く働いて分級が促進される。しかしながら、該幅Sが
狭すぎると、渦流が乱れる。その結果、粒子が所定の速
度にならず正常な分級ができなくなるのである。
【0051】逆に該分級室の幅Sが広すぎると、均一な
渦を形成できず、また、凝集粒は、1次粒子に分散され
る事なく分級室7を出ることになるので、分級効果が悪
くなる。
【0052】そこで分級室7の幅Sの適切な値を決定す
るため種々の実験を行なったところ次の式を得ることが
できた。但し係数K=5〜20(m1/2)である。 S=K√p
【0053】ロータブレード6の円周方向厚さTの決定
も重要である。この厚さTとピッチpの比T/pを0.
35以下にし、ロータ5の開口面積Mを65%以上に形
成する。
【0054】実験によると、該ロータブレード6の円周
方向の厚さTがこの範囲を越えて厚くなると、前記分級
室7の幅S及びロータブレード6の取付ピッチPが上記
範囲内にあっても該ロータブレード6の近傍における渦
流が乱れ、分離粒径以上の粗粉部分の飛び込みが多くな
り、シャープな微粉分級ができなくなる場合がある。
【0055】逆に、開口面積が上記範囲未満になると、
厚さTが異常に薄くなり強度及び施工上の問題がある
が、前記問題が発生しない程度にできるだけ薄いものが
望ましい。
【0056】該厚さTと該ピッチpの比T/pは、0.
35以下が望ましいが、現状の技術力からすれば、シャ
ープな微粉分級、例えば3μmカット、を行うときに
は、厚さTはT/Pが0.1であれば充分であることが
わかっている。次に、ガイドベーン8の接線Lに対する
傾斜角度θGを前記式(5)より求める。この場合にお
いて、分離粒径が10μm以下ではガイドベーン8の取
付角度を適宜定めることも可能である。特に分離粒径が
10μm以上の場合には図3に示したように、ガイドベ
ーン8の取付角度を適切にしないと、空気速度に対する
遅れが生じ、ロータブレードの摩耗やエネルギ消費の過
大がおこる。そこで、傾斜角度θGを前記式(5)より
求め、例えば、傾斜角度θGは15度に設定される。
【0057】ロ−タの開口面積Mは構造、機械的強度と
微粉分級の両面からできるだけ大きい方が分級機内の圧
力損失も少なくなるので、65%以上が望ましい。
【0058】次に実施例の作動について説明する。分級
空気を分級空気供給路11からガイドベ−ン8を介して
分級室7に送り、該分級室7内に渦流を形成するととも
に回転軸4を回してロータブレード6を回転させ強制渦
流を形成する。
【0059】そうすると、渦流は分級室7内を旋回しな
がらロータブレード6の間を通って製品排出口12から
機外に排出される。この状態において、原料入口13か
ら被分級材料Y、例えば炭酸カルシウムを投入すると、
該被分級材料Yは分散板14に衝突して外周方向に飛散
しながら分級室7内に落下する。
【0060】この間に被分級材料の粒子は渦流で加速さ
れながら遠心力と抗力のバランスに従い分級室内を旋回
する。この時渦流の持つせん断力とそれによる粒子同志
の衝突摩擦で粒子は分級されながら旋回の状況によって
定まる分離粒径以下の粒子はロータブレード外周部に達
する。
【0061】この時、ロータ外周部での空気流に対する
粒子速度は殆ど遅れがないので、空気の接線方向速度成
分は、粒子の接線方向速度成分と等しい状態となってい
る。この分級室内において、該粒子は遠心力と空気の抗
力のつり合い作用により分級が行われる。この分級され
た微粉Y2 、例えば5μm以下の粒径は、上昇気流に乗
りロ−タ5内を通り製品排出口12に流入するととも
に、図示しない空気濾過機に入り回収される。
【0062】又、粗粉Y1 はケ−シング1内を旋回しな
がらホッパ2中を落下し、粗粉排出口3から排出され
る。
【0063】この発明の実施例は上記に限定されるもの
ではなく、例えば、渦流式空気分級機の製品排出口を該
分級機の上方に設ける代わりに、その下方に設けたり、
又、原料入口を分級機の上部中央に設け、製品排出口を
下方に設けたり、さらに原料入口を分級装置の側方また
は下方の分級空気と共に導入する等、各種のロータ型分
級機に適用できるものである。
【0064】
【発明の効果】この発明は以上の様に構成したので、空
気流に対する粒子速度は殆ど遅れがない。そのため、ロ
ータ外周部での空気の接線方向速度成分と粒子の接線方
向成分とが等しくなり理想分級状態となる。従って、従
来例に比べロータの摩耗が少なくなり、メンテナンスに
要するコストや運転停止回数が減少するとともに、ロー
タの摩耗による分級精度悪化を緩和できる。又、ロータ
を余分な速度で回転させる必要がなくなり、分級機の圧
力損失も低くなるので、分級機の圧力損失が小さくな
り、その結果、ロータ軸のモータ負荷および空気を吸引
するファンモータの負荷ともに低減でき、エネルギー節
減及び生産性向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】分級機の分級室断面における気流モデルを示す
図である。
【図2】図1の気流モデルに基ずく分級モデルを示す図
である。
【図3】入口気流速度の影響を示す図である。
【図4】粒子密度の影響を示す図である。
【図5】分級室の幅Sの影響を示す図である。
【図6】粒子の気流に対する関係を示す図である。
【図7】本発明の実施例を示す一部断面正面図である。
【図8】図7のVIII−VIII線断面図である。
【符号の説明】
5 ロ−タ 6 ロータブレード 7 分級室 8 ガイドベ−ン P ロータブレードの取付ピッチ Dpth) 理論上の分離粒径 μ 空気の粘性係数 ρp 粒子の密度 H ロ−タの高さ Q 分級風量 Vt ロータブレード先端の周速 S 分級室の幅 θG ガイドベーンの取付角度

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロータに複数のロータブレードを設け、
    該ロータブレードの外周に分級室を介してガイドベーン
    を設けた渦流式空気分級機において;前記ガイドベーン
    の取付角度を、前記ロータ外周部での空気の接線方向速
    度成分と粒子の接線方向速度成分とが等しくなるように
    調整したことを特徴とする渦流式空気分級機。
  2. 【請求項2】ロータに複数のロータブレードを設け、該
    ロータブレードの外周に分級室を介してガイドベーンを
    設けた渦流式空気分級機において;前記ガイドベーンの
    取付角度θGが、空気速度の分級機半径方向速度成分
    r、ロータブレードの外接円の半径R1、ロータブレー
    ドの角速度ω1、粒子の密度ρ p、分級室の幅S、との関
    係で次式により決められることを特徴とする渦流式空気
    分級機。 【数1】
  3. 【請求項3】空気速度の分級機半径方向速度成分Ur
    2〜8m/s、粒子の密度ρpが1000〜8000k
    g/m3、分級室の幅Sが10〜150mm、であるこ
    とを特徴とする請求項2記載の渦流式空気分級機。
  4. 【請求項4】ロータに複数のロータブレードを設け、該
    ロータブレードの外周に分級室を介してガイドベーンを
    設けた渦流式空気分級機において;前記ガイドベーンの
    取付角度θGが、空気速度の分級機半径方向速度成分
    r、ロータブレード外接円の半径R1、ロータブレード
    の角速度ω1、粒子の密度ρp、分級室の幅S、との関係
    で次式により決められ;ロータブレードのピッチpが、
    分離粒径Dp(th)との関係で次式により決められること
    を特徴とする渦流式空気分級機。 【数2】 P≦1.04×Dp(th)0.365
  5. 【請求項5】 ロータに複数のロータブレードを設け、
    該ロータブレードの外周に分級室を介してガイドベーン
    を設けた渦流式空気分級機において;前記ガイドベーン
    の取付角度θGが、空気速度の分級機半径方向速度成分
    r、ロータブレード外接円の半径R1、ロータブレード
    の角速度ω1、粒子の密度ρp、分級室の幅S、との関係
    で次式により決められ;ロータブレードのピッチPが、
    空気の粘性係数μ、ロータの高さH、分級風量Q、ロー
    タブレード先端の周速Vt、との関係から次式により決
    められることを特徴とする渦流式空気分級機。 【数3】 【数4】
  6. 【請求項6】分級室の幅Sが、ピッチp、及び係数Kと
    の関係で次式により求められることを特徴とする請求項
    4、又は5記載の渦流式空気分級機。 S=k√p
  7. 【請求項7】Kが、5〜20であることを特徴とする請
    求項6記載の渦流式空気分級機。
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