JPH07155421A - スキーポール - Google Patents
スキーポールInfo
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- JPH07155421A JPH07155421A JP34086593A JP34086593A JPH07155421A JP H07155421 A JPH07155421 A JP H07155421A JP 34086593 A JP34086593 A JP 34086593A JP 34086593 A JP34086593 A JP 34086593A JP H07155421 A JPH07155421 A JP H07155421A
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- ski
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ポール本体の軽量性やしなやかさを損なわ
ず、良好な操作性を維持すると共に、スキー板エッジの
衝突などに対する耐摩耗性を向上して、切削に起因する
折損を防止し、長期間の使用を可能とした繊維強化複合
樹脂材料製のスキーポールを提供することである。 【構成】 繊維強化複合樹脂材料製のスキーポールの本
体10の少なくとも石突き部側の部分の外周面の周囲
に、金属メッシュのシート箔又はプリプレグを使用して
金属メッシュ層14を設けた。 【効果】 スキー板のエッジが衝突し易いポール本体1
0の石突き部側の部分に金属メッシュ層14を設けたの
で、その部分の耐摩耗性が向上し、エッジの衝突などに
よる切削を小さくして折損を防止できる。又ポール本体
10の軽量性やしなやかさが損なわれず、スキーポール
の良好な操作性を維持することができる。
ず、良好な操作性を維持すると共に、スキー板エッジの
衝突などに対する耐摩耗性を向上して、切削に起因する
折損を防止し、長期間の使用を可能とした繊維強化複合
樹脂材料製のスキーポールを提供することである。 【構成】 繊維強化複合樹脂材料製のスキーポールの本
体10の少なくとも石突き部側の部分の外周面の周囲
に、金属メッシュのシート箔又はプリプレグを使用して
金属メッシュ層14を設けた。 【効果】 スキー板のエッジが衝突し易いポール本体1
0の石突き部側の部分に金属メッシュ層14を設けたの
で、その部分の耐摩耗性が向上し、エッジの衝突などに
よる切削を小さくして折損を防止できる。又ポール本体
10の軽量性やしなやかさが損なわれず、スキーポール
の良好な操作性を維持することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、繊維強化複合樹脂材料
からなるスキーポールに関し、特に耐摩耗性を向上させ
たスキーポールに関する。
からなるスキーポールに関し、特に耐摩耗性を向上させ
たスキーポールに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、スキーポール(スキーストック)
として、例えば強化繊維に炭素繊維或いはガラス繊維を
使用して作成した繊維強化複合樹脂材料製のポールが多
く利用されており、従来のアルミニウム合金性のスキー
ポールに比べて、軽量且つ機械的強度が高く、操作性を
格段に向上できるといった良好な成果を収めている。
として、例えば強化繊維に炭素繊維或いはガラス繊維を
使用して作成した繊維強化複合樹脂材料製のポールが多
く利用されており、従来のアルミニウム合金性のスキー
ポールに比べて、軽量且つ機械的強度が高く、操作性を
格段に向上できるといった良好な成果を収めている。
【0003】このようなスキーポールは、基本的に、繊
維強化複合樹脂材料からなるポール本体の基端部にグリ
ップを設け、先端石突き部にスノーリングを取付けてな
っている。
維強化複合樹脂材料からなるポール本体の基端部にグリ
ップを設け、先端石突き部にスノーリングを取付けてな
っている。
【0004】ポール本体は、図6に示すように、所定の
形状寸法に裁断した繊維強化プリプレグ101を所定枚
数だけマンドレル100に巻き付け、プリプレグ101
のマトリクス樹脂を硬化してプリプレグ101を繊維強
化複合樹脂材料とすることによって形成される。このと
き、捩り及び曲げ性能を向上させるために、繊維強化プ
リプレグとしては、図4をも参照すると良く理解される
ように、強化繊維がスキーポールの軸線に対して平行
(θ=0°)に配列されたプリプレグ101S1(スト
レート層101S1 ′)と、強化繊維がシャフトの軸線
に対して互に反対方向に角度(θ)(通常、θ=25°
〜90°)だけ傾斜するように配列されたプリプレグ1
01A(101A1 、101A2 )(アングル層101
A′)と、更に、強化繊維がシャフトの軸線に対して平
行(θ=0°)に配列されたプリプレグ101S2 (ス
トレート層101S2 ′)とが使用され、基本的には、
図5に図示されるように、ポールの内側層、外側層にプ
リプレグ101S1 、101S2 (ストレート層101
S1 、101S2 ′)が、中間層にプリプレグ101A
(アングル層101A′)が使用されることが多い。場
合によっては、プリプレグ101A(アングル層101
A′)は省略されることもある。
形状寸法に裁断した繊維強化プリプレグ101を所定枚
数だけマンドレル100に巻き付け、プリプレグ101
のマトリクス樹脂を硬化してプリプレグ101を繊維強
化複合樹脂材料とすることによって形成される。このと
き、捩り及び曲げ性能を向上させるために、繊維強化プ
リプレグとしては、図4をも参照すると良く理解される
ように、強化繊維がスキーポールの軸線に対して平行
(θ=0°)に配列されたプリプレグ101S1(スト
レート層101S1 ′)と、強化繊維がシャフトの軸線
に対して互に反対方向に角度(θ)(通常、θ=25°
〜90°)だけ傾斜するように配列されたプリプレグ1
01A(101A1 、101A2 )(アングル層101
A′)と、更に、強化繊維がシャフトの軸線に対して平
行(θ=0°)に配列されたプリプレグ101S2 (ス
トレート層101S2 ′)とが使用され、基本的には、
図5に図示されるように、ポールの内側層、外側層にプ
リプレグ101S1 、101S2 (ストレート層101
S1 、101S2 ′)が、中間層にプリプレグ101A
(アングル層101A′)が使用されることが多い。場
合によっては、プリプレグ101A(アングル層101
A′)は省略されることもある。
【0005】又、スキーポール本体は、図5に図示され
るように、断面形状寸法を一様に円筒状に作製する場合
(図5(A))及び漸次細くなるようにテーパ状に作製
する場合(図5(B))とがある。
るように、断面形状寸法を一様に円筒状に作製する場合
(図5(A))及び漸次細くなるようにテーパ状に作製
する場合(図5(B))とがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、スキーポー
ルは使用中にスキー板エッジの衝突による削れを受け易
く、繊維強化複合樹脂材料製のポールでは、長期間の使
用によりポール本体が折れ易くなるという問題があっ
た。
ルは使用中にスキー板エッジの衝突による削れを受け易
く、繊維強化複合樹脂材料製のポールでは、長期間の使
用によりポール本体が折れ易くなるという問題があっ
た。
【0007】そこで、ポール本体の石突き部先端側の外
周面に、めっきや金属薄板の貼り付けにより金属層を形
成することが試みられているが、めっきによる金属層
は、衝撃の繰り返しの負荷により剥落が起こり易く、金
属薄板による金属層では、接着強度の経時的な劣化によ
り剥れが生じ易いといった欠点があった。
周面に、めっきや金属薄板の貼り付けにより金属層を形
成することが試みられているが、めっきによる金属層
は、衝撃の繰り返しの負荷により剥落が起こり易く、金
属薄板による金属層では、接着強度の経時的な劣化によ
り剥れが生じ易いといった欠点があった。
【0008】本発明の目的は、ポール本体の軽量性やし
なやかさを損なわず、良好な操作性を維持すると共に、
スキー板エッジの衝突などに対する耐摩耗性を向上し
て、長期間の使用を可能とした繊維強化複合材料製のス
キーポールを提供することである。
なやかさを損なわず、良好な操作性を維持すると共に、
スキー板エッジの衝突などに対する耐摩耗性を向上し
て、長期間の使用を可能とした繊維強化複合材料製のス
キーポールを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的は本発明に係る
スキーポールによって達成される。要約すれば本発明
は、ポール本体が繊維強化複合樹脂材料からなるスキー
ポールにおいて、前記ポール本体の少なくとも石突き部
側の外周面の周囲に金属メッシュ層を設けたことを特徴
とするスキーポールである。
スキーポールによって達成される。要約すれば本発明
は、ポール本体が繊維強化複合樹脂材料からなるスキー
ポールにおいて、前記ポール本体の少なくとも石突き部
側の外周面の周囲に金属メッシュ層を設けたことを特徴
とするスキーポールである。
【0010】
【実施例】図1は、本発明のスキーポールの一実施例を
示す正面図、図2は、図1のA−A線断面図である。
示す正面図、図2は、図1のA−A線断面図である。
【0011】本発明のスキーポールは、基本的に、炭素
繊維強化複合樹脂材料製のポール本体10の基端部にグ
リップ11を設け、先端部に石突き部12に近接してス
ノーリング13を取付けてなっている。
繊維強化複合樹脂材料製のポール本体10の基端部にグ
リップ11を設け、先端部に石突き部12に近接してス
ノーリング13を取付けてなっている。
【0012】本発明では、更に、このポール本体10の
軽量性やしなやかさを損なわずに、スキー板のエッジ衝
突などに対する耐摩耗性を向上するために、金属メッシ
ュ層14をポール本体10の外周面の周囲に設けてい
る。この金属メッシュ層14は、ポール本体10の全長
に亙る部分に設けても構わないが、本実施例のように、
少なくともスキー板が衝突し易い石突き12側の部分、
特にスノーリング13のところから上に20〜30cm
の範囲に設ける必要がある。
軽量性やしなやかさを損なわずに、スキー板のエッジ衝
突などに対する耐摩耗性を向上するために、金属メッシ
ュ層14をポール本体10の外周面の周囲に設けてい
る。この金属メッシュ層14は、ポール本体10の全長
に亙る部分に設けても構わないが、本実施例のように、
少なくともスキー板が衝突し易い石突き12側の部分、
特にスノーリング13のところから上に20〜30cm
の範囲に設ける必要がある。
【0013】上記の金属メッシュ層14は、金属メッシ
ュのシート箔(シート状の金属メッシュ箔で、狭幅のテ
ープ箔も含む)或いはプリプレグを、ポール本体10の
所要箇所の周囲に貼り付けることにより設けることがで
きる。金属メッシュのシート箔の厚さは、0.02〜
0.1mm程度、金属メッシュのプリプレグの厚さは、
0.03〜0.2mm程度である。
ュのシート箔(シート状の金属メッシュ箔で、狭幅のテ
ープ箔も含む)或いはプリプレグを、ポール本体10の
所要箇所の周囲に貼り付けることにより設けることがで
きる。金属メッシュのシート箔の厚さは、0.02〜
0.1mm程度、金属メッシュのプリプレグの厚さは、
0.03〜0.2mm程度である。
【0014】上記の金属メッシュのプリプレグとは、金
属メッシュのシート箔を複合化したプリプレグ、例えば
金属メッシュのシート箔を樹脂層上や繊維強化複合樹脂
層上に積層し、或いは樹脂層と繊維強化複合樹脂層の間
や繊維強化複合樹脂層同士の間に介挿したプリプレグで
ある。
属メッシュのシート箔を複合化したプリプレグ、例えば
金属メッシュのシート箔を樹脂層上や繊維強化複合樹脂
層上に積層し、或いは樹脂層と繊維強化複合樹脂層の間
や繊維強化複合樹脂層同士の間に介挿したプリプレグで
ある。
【0015】金属メッシュの金属としては、特に制限は
ないが、チタンやステンレス等がよく、軽量で強度があ
り又錆びにくい点からチタンが特に好適である。
ないが、チタンやステンレス等がよく、軽量で強度があ
り又錆びにくい点からチタンが特に好適である。
【0016】金属メッシュ層14は、ポール本体10の
成形の際又は成形後のいずれで設けてもよく、金属メッ
シュのシート箔により成形後に設ける場合には、そのシ
ート箔を接着剤でポール本体10に接着する。
成形の際又は成形後のいずれで設けてもよく、金属メッ
シュのシート箔により成形後に設ける場合には、そのシ
ート箔を接着剤でポール本体10に接着する。
【0017】この金属メッシュ層14によって、ポール
本体10のスキー板エッジの衝突などによる削れに対す
る耐摩耗性を向上するためには、金属メッシュ層14は
0.1mm〜1mm、好ましくは0.5mm前後の厚さ
に形成する必要がある。この厚さであれば、金属メッシ
ュ層14を全長に設けても、金属メッシュ層14の重量
をポール本体10の重さの高々10%程度に抑えること
ができ、ポール本体10の軽量性やしなやかさが損なわ
るデメリットを防ぐことができる。
本体10のスキー板エッジの衝突などによる削れに対す
る耐摩耗性を向上するためには、金属メッシュ層14は
0.1mm〜1mm、好ましくは0.5mm前後の厚さ
に形成する必要がある。この厚さであれば、金属メッシ
ュ層14を全長に設けても、金属メッシュ層14の重量
をポール本体10の重さの高々10%程度に抑えること
ができ、ポール本体10の軽量性やしなやかさが損なわ
るデメリットを防ぐことができる。
【0018】前述したように、従来、ポール本体10の
石突き部先端側の外周面の周囲に、めっきや金属薄板で
金属層を形成することが行なわれているが、衝撃の繰り
返しの負荷によりめっきの剥落が起こったり、接着強度
の経時的な劣化により金属薄板の剥れが生じ易い欠点が
あった。本発明に係る金属メッシュのシート箔やプリプ
レグを使用した金属層、つまり金属メッシュ層14によ
れば、シート箔を貼り付ける接着樹脂又はプリプレグの
マトリクス樹脂が、そのメッシュの空隙内に侵入して充
填されるので、金属メッシュ層14をポール本体10に
高い密着強度で設けることができ、このため金属メッシ
ュ層14の剥れ、剥離等がなくなり、高寿命にできる。
石突き部先端側の外周面の周囲に、めっきや金属薄板で
金属層を形成することが行なわれているが、衝撃の繰り
返しの負荷によりめっきの剥落が起こったり、接着強度
の経時的な劣化により金属薄板の剥れが生じ易い欠点が
あった。本発明に係る金属メッシュのシート箔やプリプ
レグを使用した金属層、つまり金属メッシュ層14によ
れば、シート箔を貼り付ける接着樹脂又はプリプレグの
マトリクス樹脂が、そのメッシュの空隙内に侵入して充
填されるので、金属メッシュ層14をポール本体10に
高い密着強度で設けることができ、このため金属メッシ
ュ層14の剥れ、剥離等がなくなり、高寿命にできる。
【0019】炭素繊維強化複合樹脂材料のポール本体1
0自体は、従来と同様、先の図6に示すように、炭素強
化繊維がスキーポールの軸線に対して平行(θ=0°)
に配列された繊維強化プリプレグ101S1 と、強化繊
維がスキーポールの軸線に対して互に反対方向に角度
(θ)(通常、θ=25°〜90°、好ましくは30〜
60°)だけ傾斜するように配列された繊維強化プリプ
レグ101A1 、101A2 と、強化繊維がスキーポー
ルの軸線に対して平行(θ=0°)に配列された繊維強
化プリプレグ101S2 とを積層し、硬化して製造され
る。つまり、ポール本体10は、同様に、図2に示すよ
うに、ストレート層101S1 ′、アングル層101
A′及びストレート層101S2 からなる。
0自体は、従来と同様、先の図6に示すように、炭素強
化繊維がスキーポールの軸線に対して平行(θ=0°)
に配列された繊維強化プリプレグ101S1 と、強化繊
維がスキーポールの軸線に対して互に反対方向に角度
(θ)(通常、θ=25°〜90°、好ましくは30〜
60°)だけ傾斜するように配列された繊維強化プリプ
レグ101A1 、101A2 と、強化繊維がスキーポー
ルの軸線に対して平行(θ=0°)に配列された繊維強
化プリプレグ101S2 とを積層し、硬化して製造され
る。つまり、ポール本体10は、同様に、図2に示すよ
うに、ストレート層101S1 ′、アングル層101
A′及びストレート層101S2 からなる。
【0020】これらストレート層101S1 ′、101
S2 ′及びアングル層101A′は1層である必要はな
く、必要に応じて複数層とすることも可能である。又場
合によっては、スキーポール本体10の例えば先後端の
強度不足を補うために、その箇所に図示しない補強層を
加えることもできる。更に図2では、アングル層101
A′が設けられているが、このアングル層101A′は
省略することも可能である。
S2 ′及びアングル層101A′は1層である必要はな
く、必要に応じて複数層とすることも可能である。又場
合によっては、スキーポール本体10の例えば先後端の
強度不足を補うために、その箇所に図示しない補強層を
加えることもできる。更に図2では、アングル層101
A′が設けられているが、このアングル層101A′は
省略することも可能である。
【0021】ストレート層101S1 ′、101S2 ′
及びアングル層101A′を形成するための繊維強化プ
リプレグ101S1 、101S2 及び101A(101
A1、101A2 )には、通常の炭素繊維強化プリプレ
グを使用することができる。つまり、炭素繊維強化プリ
プレグ101S1 、101S2 、101Aは、強化繊維
としては炭素繊維(黒鉛繊維をも含む)を使用し、マト
リクス樹脂としては、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステ
ル樹脂、ポリウレタン樹脂、ジアリルフタレ−ト樹脂、
フェノ−ル樹脂などの熱硬化性マトリクス樹脂が使用可
能である。又、更に、硬化温度が50〜200℃となる
ように硬化剤その他の付与剤、例えば可撓性付与剤など
が適当に添加される。
及びアングル層101A′を形成するための繊維強化プ
リプレグ101S1 、101S2 及び101A(101
A1、101A2 )には、通常の炭素繊維強化プリプレ
グを使用することができる。つまり、炭素繊維強化プリ
プレグ101S1 、101S2 、101Aは、強化繊維
としては炭素繊維(黒鉛繊維をも含む)を使用し、マト
リクス樹脂としては、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステ
ル樹脂、ポリウレタン樹脂、ジアリルフタレ−ト樹脂、
フェノ−ル樹脂などの熱硬化性マトリクス樹脂が使用可
能である。又、更に、硬化温度が50〜200℃となる
ように硬化剤その他の付与剤、例えば可撓性付与剤など
が適当に添加される。
【0022】勿論、ストレート層101S1 ′、101
S2 ′及びアングル層101A′は、強化繊維として、
炭素繊維以外のガラス繊維などの他の繊維を使用した、
当業者には周知の種々のプリプレグを使用して形成する
ことも可能である。
S2 ′及びアングル層101A′は、強化繊維として、
炭素繊維以外のガラス繊維などの他の繊維を使用した、
当業者には周知の種々のプリプレグを使用して形成する
ことも可能である。
【0023】本発明のスキーポールは、以上のように、
ポール本体10の少なくとも石突き12側の部分の外周
面の周囲に金属メッシュ層14を設けたので、石突き1
2側の部分にスキー板のエッジが衝突しても、エッジに
よる削れを受けにくくすることができ、繰り返しの切削
によるポール本体10の折損を防いで、長期間に亙って
使用ることを可能にできる。又ポール本体10の軽量性
やしなやかさが損なわれず、スキーポールの良好な操作
性を維持することができる。
ポール本体10の少なくとも石突き12側の部分の外周
面の周囲に金属メッシュ層14を設けたので、石突き1
2側の部分にスキー板のエッジが衝突しても、エッジに
よる削れを受けにくくすることができ、繰り返しの切削
によるポール本体10の折損を防いで、長期間に亙って
使用ることを可能にできる。又ポール本体10の軽量性
やしなやかさが損なわれず、スキーポールの良好な操作
性を維持することができる。
【0024】本発明の具体例について説明する。
【0025】実施例1 先の図6に示すように、スキーポールの型のマンドレル
100上に、ストレート層101S1 ′用の炭素繊維プ
リプレグ101S1 として、厚さ120μm、樹脂量3
2%のPAN系炭素繊維プリプレグ(PAN系炭素繊
維:東レ株式会社製T−300、)を8層巻き付け、そ
の上にアングル層101A′用のガラス繊維プリプレグ
101Aとして、厚さ130μm、樹脂量35%のEガ
ラス(旭ガラス社製)を+30°、−30°で合計2層
巻き付け、その上にストレート層101S2 ′用の炭素
繊維プリプレグ101S2 として上記と同じPAN系炭
素繊維プリプレグT−300を8層巻き付けた。そして
ポリプロピレンの延伸テープでテーピングをして加熱硬
化し、その後研摩等の所定の仕上げを行なって、図2の
ポール本体10を形成した。更にそのポール本体10の
石突き12側、スノーリング13から上に20cmの範
囲の外周面上に、厚さ0.05mmのチタンのメッシュ
シート箔(竹内金属箔工業社製 チタンメッシュ)を2
回巻き付けて、エポキシ系接着剤により接着し、ポール
本体10にチタンの金属メッシュ層14を形成した。そ
の後、スノーリング13等を取付けて、図1に示す本発
明に係るスキーポールを作成した。
100上に、ストレート層101S1 ′用の炭素繊維プ
リプレグ101S1 として、厚さ120μm、樹脂量3
2%のPAN系炭素繊維プリプレグ(PAN系炭素繊
維:東レ株式会社製T−300、)を8層巻き付け、そ
の上にアングル層101A′用のガラス繊維プリプレグ
101Aとして、厚さ130μm、樹脂量35%のEガ
ラス(旭ガラス社製)を+30°、−30°で合計2層
巻き付け、その上にストレート層101S2 ′用の炭素
繊維プリプレグ101S2 として上記と同じPAN系炭
素繊維プリプレグT−300を8層巻き付けた。そして
ポリプロピレンの延伸テープでテーピングをして加熱硬
化し、その後研摩等の所定の仕上げを行なって、図2の
ポール本体10を形成した。更にそのポール本体10の
石突き12側、スノーリング13から上に20cmの範
囲の外周面上に、厚さ0.05mmのチタンのメッシュ
シート箔(竹内金属箔工業社製 チタンメッシュ)を2
回巻き付けて、エポキシ系接着剤により接着し、ポール
本体10にチタンの金属メッシュ層14を形成した。そ
の後、スノーリング13等を取付けて、図1に示す本発
明に係るスキーポールを作成した。
【0026】そして図3に示すように、ポール本体10
の金属メッシュ層14を設けた部分の表面に、鉄製の切
物22の先端を3kg/cm2 の荷重で押付け、切物2
2を表面に沿って動かすことにより、金属メッシュ層1
4の部分を削った。そしてその切削動作30回以降の時
点で、1回の切削動作が終了した度に、切削箇所を中心
に15cm離れた箇所に30kgの力を加え、ポール本
体10を二つ折りにする操作を行なった。
の金属メッシュ層14を設けた部分の表面に、鉄製の切
物22の先端を3kg/cm2 の荷重で押付け、切物2
2を表面に沿って動かすことにより、金属メッシュ層1
4の部分を削った。そしてその切削動作30回以降の時
点で、1回の切削動作が終了した度に、切削箇所を中心
に15cm離れた箇所に30kgの力を加え、ポール本
体10を二つ折りにする操作を行なった。
【0027】その結果、金属メッシュ層14の部分の切
削量が小さく、切削回数が96回に至った後に初めて、
二つ折り操作により金属メッシュ層14の部分でポール
本体が折損した。
削量が小さく、切削回数が96回に至った後に初めて、
二つ折り操作により金属メッシュ層14の部分でポール
本体が折損した。
【0028】又ポール本体10にスノーリング13等を
取付けてスキーポールを作成し、実地に使用したが、軽
量でしなやかさが損なわれず、スキー板エッジの衝突に
よる損傷もなく、又スキーポールに良好な操作性を維持
できた。
取付けてスキーポールを作成し、実地に使用したが、軽
量でしなやかさが損なわれず、スキー板エッジの衝突に
よる損傷もなく、又スキーポールに良好な操作性を維持
できた。
【0029】一方、上記において、ポール本体の石突き
部側の部分に金属メッシュ層を設けずに、同様に、切削
動作及び折損操作を行なったところ、ポール本体の切削
量が大きく、切削動作42回後の折損操作でポール本体
が折損した。
部側の部分に金属メッシュ層を設けずに、同様に、切削
動作及び折損操作を行なったところ、ポール本体の切削
量が大きく、切削動作42回後の折損操作でポール本体
が折損した。
【0030】実施例2 実施例1において、ステンレスのメッシュシート箔を複
合化したプリプレグを使用し、これをポール本体10の
スノーリング13から上に20cmの範囲の外周面上に
3回巻き付けて、ステンレスの金属メッシュ層14を形
成した以外は、実施例1と同様にしてスキーポール本体
を作成した。
合化したプリプレグを使用し、これをポール本体10の
スノーリング13から上に20cmの範囲の外周面上に
3回巻き付けて、ステンレスの金属メッシュ層14を形
成した以外は、実施例1と同様にしてスキーポール本体
を作成した。
【0031】複合化したプリプレグは、厚さ0.03m
mのステンレスのメッシュシート箔にエポキシ樹脂を含
浸させたものである。
mのステンレスのメッシュシート箔にエポキシ樹脂を含
浸させたものである。
【0032】同様に、切物22による切削動作及び折損
動作を行なった結果、切削回数が104回に至った後に
初めて、金属メッシュ層14の部分でポール本体が折損
した。
動作を行なった結果、切削回数が104回に至った後に
初めて、金属メッシュ層14の部分でポール本体が折損
した。
【0033】又スキーポールを作成して実地に使用した
ところ、軽量でしなやかさが損なわれず、スキー板エッ
ジの衝突による損傷もなく、良好な操作性で使用するこ
とができた。
ところ、軽量でしなやかさが損なわれず、スキー板エッ
ジの衝突による損傷もなく、良好な操作性で使用するこ
とができた。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のスキーポ
ールでは、繊維強化複合樹脂材料からなるポール本体の
少なくとも石突き部側の外周面の周囲に金属メッシュ層
を設けたので、スキー板エッジなどの衝突に対する耐摩
耗性を向上して、ポール本体の削れを低減することがで
き、ポール本体の削れに起因する折損を防止して、長期
間の使用を可能にすることができる。又ポール本体の軽
量性やしなやかさを損なわず、良好な操作性を維持する
ことができる。
ールでは、繊維強化複合樹脂材料からなるポール本体の
少なくとも石突き部側の外周面の周囲に金属メッシュ層
を設けたので、スキー板エッジなどの衝突に対する耐摩
耗性を向上して、ポール本体の削れを低減することがで
き、ポール本体の削れに起因する折損を防止して、長期
間の使用を可能にすることができる。又ポール本体の軽
量性やしなやかさを損なわず、良好な操作性を維持する
ことができる。
【図1】本発明のスキーポールを示す正面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】図1のスキーポールの金属メッシュ層が設けら
れた部分の耐摩耗性を調べる試験法を示す説明図であ
る。
れた部分の耐摩耗性を調べる試験法を示す説明図であ
る。
【図4】従来のスキーポールを示す断面図である。
【図5】スキーポールの例を示す斜視図である。
【図6】スキーポールの本体の製造法を示す説明図であ
る。
る。
10 スキーポール本体 12 石突き部 14 金属メッシュ層 101S1 ′ ストレート層 101S2 ストレート層 101A ′ アングル層
Claims (1)
- 【請求項1】 ポール本体が繊維強化複合樹脂材料から
なるスキーポールにおいて、前記ポール本体の少なくと
も石突き部先端側の外周面の周囲に金属メッシュ層を設
けたことを特徴とするスキーポール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34086593A JPH07155421A (ja) | 1993-12-09 | 1993-12-09 | スキーポール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34086593A JPH07155421A (ja) | 1993-12-09 | 1993-12-09 | スキーポール |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07155421A true JPH07155421A (ja) | 1995-06-20 |
Family
ID=18341030
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34086593A Pending JPH07155421A (ja) | 1993-12-09 | 1993-12-09 | スキーポール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07155421A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
NO20170311A1 (no) * | 2017-03-02 | 2018-06-25 | Roar Skalstad | Skistav |
-
1993
- 1993-12-09 JP JP34086593A patent/JPH07155421A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
NO20170311A1 (no) * | 2017-03-02 | 2018-06-25 | Roar Skalstad | Skistav |
NO342631B1 (no) * | 2017-03-02 | 2018-06-25 | Roar Skalstad | Skistav |
WO2018160069A1 (en) * | 2017-03-02 | 2018-09-07 | Roar Skalstad | Ski pole |
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