JPH07154173A - テレビジョン放送信号受信用ブースタ - Google Patents
テレビジョン放送信号受信用ブースタInfo
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- JPH07154173A JPH07154173A JP33000093A JP33000093A JPH07154173A JP H07154173 A JPH07154173 A JP H07154173A JP 33000093 A JP33000093 A JP 33000093A JP 33000093 A JP33000093 A JP 33000093A JP H07154173 A JPH07154173 A JP H07154173A
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- Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)
- Input Circuits Of Receivers And Coupling Of Receivers And Audio Equipment (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 分離型ブースタの増幅部の入力オーバーを自
動的に調整する。 【構成】 入力端子５に供給された複数波のテレビジョ
ン放送信号を利得調整手段７でレベル調整し、その出力
を分岐器12で分岐し、検波器20で検波し、電圧比較回路
22で基準電圧と比較し、その比較結果に応じて利得調整
手段７のレベルを調整する。この増幅部２の出力信号は
同軸ケーブル６を介して電源供給部４に供給され、手動
の可変減衰器28によってレベル調整され、更に受像機に
供給される。電源供給部４の電源回路32からの電圧は同
軸ケーブル６を介して増幅部２に供給され、整流平滑回
路38で直流化され、各部に供給される。電圧比較回路22
に供給される基準電圧としては、基準電圧発生回路26が
発生している複数の値の異なる基準電圧のうち、入力端
子５に供給されるテレビジョン放送信号の波数に対応し
たものが切換スイッチ24によって選択されたものが使用
される。
動的に調整する。 【構成】 入力端子５に供給された複数波のテレビジョ
ン放送信号を利得調整手段７でレベル調整し、その出力
を分岐器12で分岐し、検波器20で検波し、電圧比較回路
22で基準電圧と比較し、その比較結果に応じて利得調整
手段７のレベルを調整する。この増幅部２の出力信号は
同軸ケーブル６を介して電源供給部４に供給され、手動
の可変減衰器28によってレベル調整され、更に受像機に
供給される。電源供給部４の電源回路32からの電圧は同
軸ケーブル６を介して増幅部２に供給され、整流平滑回
路38で直流化され、各部に供給される。電圧比較回路22
に供給される基準電圧としては、基準電圧発生回路26が
発生している複数の値の異なる基準電圧のうち、入力端
子５に供給されるテレビジョン放送信号の波数に対応し
たものが切換スイッチ24によって選択されたものが使用
される。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、テレビジョン放送信号
を増幅して、テレビジョン受像機に供給するブースタに
関し、特に屋外に増幅部が設けられ、この増幅部に対す
る電源供給部が屋内に設けられる分離型のものに関す
る。
を増幅して、テレビジョン受像機に供給するブースタに
関し、特に屋外に増幅部が設けられ、この増幅部に対す
る電源供給部が屋内に設けられる分離型のものに関す
る。
【０００２】
【従来の技術】従来、上述したような分離型のブースタ
には、屋外に設置される増幅部内に、入力アッテネータ
と、手動の利得調整回路とを設けたものがあった。この
ようなブースタを設置した後には、まずテレビジョン受
像機の画面をチェックして、受信障害の有無を確認し、
障害が生じている場合、その原因が増幅部における入力
レベルオーバーによるものか、受像機における入力レベ
ルオーバーであるかを、屋外にある増幅部の入力アッテ
ネータや手動の利得調整回路を調整することによって、
受像機の画面の状態から判断し、入力アッテネータや手
動の利得調整回路を適切に調整することが行われてい
た。
には、屋外に設置される増幅部内に、入力アッテネータ
と、手動の利得調整回路とを設けたものがあった。この
ようなブースタを設置した後には、まずテレビジョン受
像機の画面をチェックして、受信障害の有無を確認し、
障害が生じている場合、その原因が増幅部における入力
レベルオーバーによるものか、受像機における入力レベ
ルオーバーであるかを、屋外にある増幅部の入力アッテ
ネータや手動の利得調整回路を調整することによって、
受像機の画面の状態から判断し、入力アッテネータや手
動の利得調整回路を適切に調整することが行われてい
た。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
調整は、ある程度の電気的知識や経験をもった者が行わ
なければ、正確に調整が行えないという問題点があっ
た。また、上記のような作業を行うには、屋外の増幅部
を調整する者と、屋内の受像機のそばにいて、受像機で
の画面の状態を確認し、屋外の作業者に知らせる者との
少なくとも二人が必要であり、作業コストが高くなると
いう問題点もあった。また、一人の作業者が屋内と屋外
を行き来して、行うことも可能であるが、その場合には
能率が悪く、多くの時間を必要とするという問題点もあ
った。しかも、屋外の増幅部は、一般には屋上等のアン
テナ直下の高所に設置されていることが多く、調整作業
自体が危険を伴うものであるという問題点もあった。
調整は、ある程度の電気的知識や経験をもった者が行わ
なければ、正確に調整が行えないという問題点があっ
た。また、上記のような作業を行うには、屋外の増幅部
を調整する者と、屋内の受像機のそばにいて、受像機で
の画面の状態を確認し、屋外の作業者に知らせる者との
少なくとも二人が必要であり、作業コストが高くなると
いう問題点もあった。また、一人の作業者が屋内と屋外
を行き来して、行うことも可能であるが、その場合には
能率が悪く、多くの時間を必要とするという問題点もあ
った。しかも、屋外の増幅部は、一般には屋上等のアン
テナ直下の高所に設置されていることが多く、調整作業
自体が危険を伴うものであるという問題点もあった。
【０００４】
【課題を解決するための手段】上記の各問題点を解決す
るために、本発明は、屋外に設置される増幅部と、屋内
に設置される電源供給部とを具備する分離型のテレビジ
ョン放送信号受信用ブースタにおいて、上記増幅部は、
複数波のテレビジョン放送信号が供給され利得制御信号
に応じて利得が調整される利得調整手段と、この利得調
整手段の出力信号のレベルを検出するレベル検出手段
と、上記利得調整手段に入力されるテレビジョン放送信
号の異なる波数に対応してそれぞれ値が異なる基準信号
を発生する基準信号発生手段と、値の異なる上記各基準
信号のうち１つを選択する選択手段と、この選択手段に
よって選択された上記基準信号と上記レベル検出手段の
出力信号とに応じて上記利得制御信号を生成する制御手
段とを、具備するものである。また、屋内に伝送された
上記増幅部の出力信号のレベルの手動調整手段を屋内に
設けることもできる。
るために、本発明は、屋外に設置される増幅部と、屋内
に設置される電源供給部とを具備する分離型のテレビジ
ョン放送信号受信用ブースタにおいて、上記増幅部は、
複数波のテレビジョン放送信号が供給され利得制御信号
に応じて利得が調整される利得調整手段と、この利得調
整手段の出力信号のレベルを検出するレベル検出手段
と、上記利得調整手段に入力されるテレビジョン放送信
号の異なる波数に対応してそれぞれ値が異なる基準信号
を発生する基準信号発生手段と、値の異なる上記各基準
信号のうち１つを選択する選択手段と、この選択手段に
よって選択された上記基準信号と上記レベル検出手段の
出力信号とに応じて上記利得制御信号を生成する制御手
段とを、具備するものである。また、屋内に伝送された
上記増幅部の出力信号のレベルの手動調整手段を屋内に
設けることもできる。
【０００５】
【作用】一般に、利得調整手段の最大出力レベルは、そ
の出力信号に現れる歪成分により上限が設定されてい
る。歪成分としては種々のものがあるが、３次相互変調
成分並びに混変調成分は、ブースタの出力レベルを規定
する上で非常に重要な要素であり、また利得調整手段の
出力レベルの変化に対して変化量が大きいのもこれら両
歪成分である。これらの歪成分の妨害比は出力レベルの
２乗に反比例して悪化する。そして、混変調成分や３次
相互変調成分は、利得調整手段に供給されるテレビジョ
ン放送信号の波数の影響を受ける。従って、本発明で
は、異なる波数に応じた基準信号を基準信号発生手段に
よって発生し、そのうち利得調整手段に現在入力されて
いる波数に近い波数に対応する基準信号を選択手段によ
って選択し、この選択された基準信号に基づいて利得調
整手段の利得を制御する。
の出力信号に現れる歪成分により上限が設定されてい
る。歪成分としては種々のものがあるが、３次相互変調
成分並びに混変調成分は、ブースタの出力レベルを規定
する上で非常に重要な要素であり、また利得調整手段の
出力レベルの変化に対して変化量が大きいのもこれら両
歪成分である。これらの歪成分の妨害比は出力レベルの
２乗に反比例して悪化する。そして、混変調成分や３次
相互変調成分は、利得調整手段に供給されるテレビジョ
ン放送信号の波数の影響を受ける。従って、本発明で
は、異なる波数に応じた基準信号を基準信号発生手段に
よって発生し、そのうち利得調整手段に現在入力されて
いる波数に近い波数に対応する基準信号を選択手段によ
って選択し、この選択された基準信号に基づいて利得調
整手段の利得を制御する。
【０００６】
【実施例】図１に本発明の１実施例を示す。この実施例
のブースタは、電源分離型のもので、屋外に増幅部２が
設けられ、屋内に電源供給部４が設けられる。増幅部２
の入力端子５に供給された複数波のテレビジョン放送信
号は、増幅部２によって増幅され、同軸ケーブル６を介
して電源供給部４に伝送され、ここから図示しないテレ
ビジョン受像機に供給される。また、電源供給部４から
増幅部２を動作させるための動作電力が同軸ケーブル６
を介して増幅部２に供給される。
のブースタは、電源分離型のもので、屋外に増幅部２が
設けられ、屋内に電源供給部４が設けられる。増幅部２
の入力端子５に供給された複数波のテレビジョン放送信
号は、増幅部２によって増幅され、同軸ケーブル６を介
して電源供給部４に伝送され、ここから図示しないテレ
ビジョン受像機に供給される。また、電源供給部４から
増幅部２を動作させるための動作電力が同軸ケーブル６
を介して増幅部２に供給される。
【０００７】増幅部２は、入力端子５から供給された複
数波のテレビジョン放送信号のレベルを利得調整手段７
によって調整する。この利得調整手段７は、複数波のテ
レビジョン放送信号を増幅可能な広帯域増幅器８、可変
減衰器９及び広帯域増幅器１０を縦続接続したもので、
可変減衰器９の減衰量が、後述する利得制御信号に基づ
いて変更される。
数波のテレビジョン放送信号のレベルを利得調整手段７
によって調整する。この利得調整手段７は、複数波のテ
レビジョン放送信号を増幅可能な広帯域増幅器８、可変
減衰器９及び広帯域増幅器１０を縦続接続したもので、
可変減衰器９の減衰量が、後述する利得制御信号に基づ
いて変更される。
【０００８】この利得調整手段７の出力信号は、１分岐
器１２、直流阻止コンデンサ１３、出力端子１４、同軸
ケーブル６及び入力端子１６を介して電源供給部４に供
給される。また、１分岐器１２によって分岐された利得
調整手段の出力信号は、広帯域増幅器１８で増幅された
後、検波器２０に供給され、ここで広帯域検波が行われ
る。この検波電圧は、制御手段、例えば電圧比較回路２
２に供給される。
器１２、直流阻止コンデンサ１３、出力端子１４、同軸
ケーブル６及び入力端子１６を介して電源供給部４に供
給される。また、１分岐器１２によって分岐された利得
調整手段の出力信号は、広帯域増幅器１８で増幅された
後、検波器２０に供給され、ここで広帯域検波が行われ
る。この検波電圧は、制御手段、例えば電圧比較回路２
２に供給される。
【０００９】電圧比較回路２２には、選択手段、例えば
切換スイッチ２４を介して基準電圧が供給されている。
切換スイッチ２４は、接触子２４ａ、接点２４ｂ、２４
ｃ、２４ｄを有し、接触子２４ａは、手動によって接点
２４ｂ、２４ｃ、２４ｄのいずれかに接続される。接点
２４ｂ、２４ｃ、２４ｄには、基準信号発生手段、例え
ば基準電圧発生回路２６が発生する異なる値の基準電圧
がそれぞれ供給される。
切換スイッチ２４を介して基準電圧が供給されている。
切換スイッチ２４は、接触子２４ａ、接点２４ｂ、２４
ｃ、２４ｄを有し、接触子２４ａは、手動によって接点
２４ｂ、２４ｃ、２４ｄのいずれかに接続される。接点
２４ｂ、２４ｃ、２４ｄには、基準信号発生手段、例え
ば基準電圧発生回路２６が発生する異なる値の基準電圧
がそれぞれ供給される。
【００１０】接点２４ｂには、例えば入力端子５に４波
のテレビジョン放送信号が供給される場合に使用する高
い基準電圧が供給され、接点２４ｃには６波のテレビジ
ョン放送信号が供給される場合に使用する中間の基準電
圧が供給され、接点２４ｄには８波のテレビジョン放送
信号が供給される場合に使用する低い基準電圧が供給さ
れている。
のテレビジョン放送信号が供給される場合に使用する高
い基準電圧が供給され、接点２４ｃには６波のテレビジ
ョン放送信号が供給される場合に使用する中間の基準電
圧が供給され、接点２４ｄには８波のテレビジョン放送
信号が供給される場合に使用する低い基準電圧が供給さ
れている。
【００１１】電圧比較回路２２は、検波器２０によって
検波された検波出力と切換スイッチ２４を介して供給さ
れたいずれかの基準電圧とを比較し、利得調整手段７の
出力レベルが基準電圧に等しくなるように、可変減衰器
９の減衰量を調整する。
検波された検波出力と切換スイッチ２４を介して供給さ
れたいずれかの基準電圧とを比較し、利得調整手段７の
出力レベルが基準電圧に等しくなるように、可変減衰器
９の減衰量を調整する。
【００１２】このようにして利得調整された利得調整手
段７の出力信号は、上述したように１分岐器１２、直流
阻止コンデンサ１３、出力端子１４、同軸ケーブル６、
入力端子１６を介して電源供給部４に供給され、電源供
給部４内では、直流阻止コンデンサ２６及び手動の可変
減衰器２８を介して出力端子３０に供給され、図示しな
いテレビジョン受像機に供給される。
段７の出力信号は、上述したように１分岐器１２、直流
阻止コンデンサ１３、出力端子１４、同軸ケーブル６、
入力端子１６を介して電源供給部４に供給され、電源供
給部４内では、直流阻止コンデンサ２６及び手動の可変
減衰器２８を介して出力端子３０に供給され、図示しな
いテレビジョン受像機に供給される。
【００１３】電源供給部４内には、商用交流電圧を降圧
させる電源回路３２が設けられており、この降圧電圧
は、高周波阻止コイル３４、入力端子１６、同軸ケーブ
ル６、及び出力端子１４を介して増幅部２に供給され、
増幅部２内において高周波阻止コイル３６を介して整流
平滑回路３８に供給され、ここで得られた直流電力によ
って広帯域増幅器８、１０、１８、電圧比較回路２２、
基準電圧発生回路２６等が駆動される。
させる電源回路３２が設けられており、この降圧電圧
は、高周波阻止コイル３４、入力端子１６、同軸ケーブ
ル６、及び出力端子１４を介して増幅部２に供給され、
増幅部２内において高周波阻止コイル３６を介して整流
平滑回路３８に供給され、ここで得られた直流電力によ
って広帯域増幅器８、１０、１８、電圧比較回路２２、
基準電圧発生回路２６等が駆動される。
【００１４】この実施例における最も大きな特徴は、入
力端子５に供給されるテレビジョン放送信号の波数に応
じて基準電圧の値を選択できる点にある。増幅部２の最
大出力レベルは、その出力信号に現れる歪成分により上
限が設定される。テレビジョン放送受信用のブースタで
は、各歪成分のうち３次相互変調成分並びに混変調成分
が、出力レベルを規定する上で非常に重要な要素であ
る。また、増幅部２の出力レベルの変化に対して変化量
が大きいのも、これら３次相互変調成分並びに混変調成
分である。例えば増幅部２の出力レベルの増加分をαｄ
Ｂとすると、上記両歪成分の増加分は、２倍の２αｄＢ
となる。即ち、これら両歪成分の妨害比は出力レベルの
２乗に反比例して悪化する。
力端子５に供給されるテレビジョン放送信号の波数に応
じて基準電圧の値を選択できる点にある。増幅部２の最
大出力レベルは、その出力信号に現れる歪成分により上
限が設定される。テレビジョン放送受信用のブースタで
は、各歪成分のうち３次相互変調成分並びに混変調成分
が、出力レベルを規定する上で非常に重要な要素であ
る。また、増幅部２の出力レベルの変化に対して変化量
が大きいのも、これら３次相互変調成分並びに混変調成
分である。例えば増幅部２の出力レベルの増加分をαｄ
Ｂとすると、上記両歪成分の増加分は、２倍の２αｄＢ
となる。即ち、これら両歪成分の妨害比は出力レベルの
２乗に反比例して悪化する。
【００１５】例えば混変調成分は、受信信号波数をｎと
すると、希望受信信号以外の変調内容が同一のときは、
（ｎ−１）に比例して増加する。即ち２０ｌｏｇ（ｎ−
１）ｄＢだけ増加する。実際には変調内容が異なるの
で、増加の割合もこれより小さく、約１０ｌｏｇ（ｎ−
１）ｄＢ程度である。いずれにしても、受信信号波数が
多ければ多いほど、混変調成分は増加する。
すると、希望受信信号以外の変調内容が同一のときは、
（ｎ−１）に比例して増加する。即ち２０ｌｏｇ（ｎ−
１）ｄＢだけ増加する。実際には変調内容が異なるの
で、増加の割合もこれより小さく、約１０ｌｏｇ（ｎ−
１）ｄＢ程度である。いずれにしても、受信信号波数が
多ければ多いほど、混変調成分は増加する。
【００１６】また３次相互変調歪成分は、テレビジョン
放送信号のように周波数が等間隔に並んでいる場合、受
信信号波数をｎとすると、その歪量の増加分は、２０ｌ
ｏｇ（ｎ−１）だけ増加するが、テレビジョン放送信号
の搬送波の周波数精度を考慮すると、増加分は約１０ｌ
ｏｇ（ｎ−１）ｄＢ程度である。いずれにしても、受信
信号波数が増えれば増える程、３次相互変調成分歪は増
加する。
放送信号のように周波数が等間隔に並んでいる場合、受
信信号波数をｎとすると、その歪量の増加分は、２０ｌ
ｏｇ（ｎ−１）だけ増加するが、テレビジョン放送信号
の搬送波の周波数精度を考慮すると、増加分は約１０ｌ
ｏｇ（ｎ−１）ｄＢ程度である。いずれにしても、受信
信号波数が増えれば増える程、３次相互変調成分歪は増
加する。
【００１７】従って、入力端子５に供給されるテレビジ
ョン放送信号の波数をｎとして利得調整手段７の利得を
設定していたのに、実際に使用する場合に増幅部２の入
力端子５に供給されるテレビジョン放送信号の波数がｍ
（ｍ＞ｎ）となった場合、基準電圧の値を変えずに利得
調整手段７の利得をそのままにしておくと、上述したよ
うに出力レベルの２乗に反比例して歪成分の妨害比が悪
化する。従って、利得調整手段７での出力レベルを下げ
る必要がある。どの程度下げるかは、数１によって表さ
れる。
ョン放送信号の波数をｎとして利得調整手段７の利得を
設定していたのに、実際に使用する場合に増幅部２の入
力端子５に供給されるテレビジョン放送信号の波数がｍ
（ｍ＞ｎ）となった場合、基準電圧の値を変えずに利得
調整手段７の利得をそのままにしておくと、上述したよ
うに出力レベルの２乗に反比例して歪成分の妨害比が悪
化する。従って、利得調整手段７での出力レベルを下げ
る必要がある。どの程度下げるかは、数１によって表さ
れる。
【数１】 （１／２）｛１０ｌｏｇ（ｎ−１）−１０ｌｏｇ（ｍ−１）｝ ＝５ｌｏｇ｛（ｍ−１）／（ｎ−１）｝
【００１８】この実施例では、上述したように４波、６
波、８波の３種類の基準電圧を有しており、実際に入力
端子５に供給されるテレビジョン放送信号の波数に近い
基準電圧を切換スイッチ２４によって選択することによ
って、常に増幅部２の出力レベルは、歪に対して最大出
力レベルを維持できる。即ち、基準電圧値が受信テレビ
ジョン放送信号の波数に応じて数１の値だけ出力レベル
を下げるように予め選定、設計しておくことにより、最
大出力レベルを常に維持可能である。
波、８波の３種類の基準電圧を有しており、実際に入力
端子５に供給されるテレビジョン放送信号の波数に近い
基準電圧を切換スイッチ２４によって選択することによ
って、常に増幅部２の出力レベルは、歪に対して最大出
力レベルを維持できる。即ち、基準電圧値が受信テレビ
ジョン放送信号の波数に応じて数１の値だけ出力レベル
を下げるように予め選定、設計しておくことにより、最
大出力レベルを常に維持可能である。
【００１９】しかも、増幅部２での利得は自動利得制御
されているので、入力端子５に供給される入力信号のレ
ベルが変動しても、増幅部２の出力信号レベルは一定値
となり、安定した画像を得られる。
されているので、入力端子５に供給される入力信号のレ
ベルが変動しても、増幅部２の出力信号レベルは一定値
となり、安定した画像を得られる。
【００２０】また、一度設置調整した後に、新たなテレ
ビジョン放送局が開局し、受信波数が増加した場合で
も、設定基準電圧値は、受信テレビジョン放送信号波数
内の増加となるので、検波器２０での検波電圧の値は、
即ち増幅部２の出力レベルは計算値として数２で表され
る値に低下する。
ビジョン放送局が開局し、受信波数が増加した場合で
も、設定基準電圧値は、受信テレビジョン放送信号波数
内の増加となるので、検波器２０での検波電圧の値は、
即ち増幅部２の出力レベルは計算値として数２で表され
る値に低下する。
【数２】２０ｌｏｇ｛（ｍ＋ｘ）／ｍ｝ｄＢ 但し、ｍは設定時の受信テレビジョン放送信号の波数、
ｘは増加波数である。しかし、実際には受信テレビジョ
ン放送信号の位相は完全に一致しないので、数３によっ
て近似できる値に低下する。
ｘは増加波数である。しかし、実際には受信テレビジョ
ン放送信号の位相は完全に一致しないので、数３によっ
て近似できる値に低下する。
【数３】１５ｌｏｇ｛（ｍ＋ｘ）／ｍ｝ｄＢ
【００２１】この出力レベル低下分は、テレビジョン放
送信号が増加したときに必要な数１による出力レベルの
低下よりも大きな値となり、受信テレビジョン放送信号
が増加したときでも、画像に障害は発生しない。
送信号が増加したときに必要な数１による出力レベルの
低下よりも大きな値となり、受信テレビジョン放送信号
が増加したときでも、画像に障害は発生しない。
【００２２】また、この実施例では、電源供給部４内に
手動の可変減衰器２８を設けてある。増幅部２での出力
レベルは、予め定めた長さの同軸ケーブルを介して電源
供給部４に増幅部２の出力信号が供給されることを前提
としても設定されている。しかし、実際には、予め定め
た長さよりも短い長さで電源供給部４に増幅部２の出力
信号が供給されることがある。このような場合、電源供
給部４の出力端子３０からそのままテレビジョン受像機
に信号を供給すると、テレビジョン受像機の入力側で入
力レベルオーバーを生じ、画像障害が生じることがあ
る。これを防止するために、手動の可変減衰器２８を設
けてある。
手動の可変減衰器２８を設けてある。増幅部２での出力
レベルは、予め定めた長さの同軸ケーブルを介して電源
供給部４に増幅部２の出力信号が供給されることを前提
としても設定されている。しかし、実際には、予め定め
た長さよりも短い長さで電源供給部４に増幅部２の出力
信号が供給されることがある。このような場合、電源供
給部４の出力端子３０からそのままテレビジョン受像機
に信号を供給すると、テレビジョン受像機の入力側で入
力レベルオーバーを生じ、画像障害が生じることがあ
る。これを防止するために、手動の可変減衰器２８を設
けてある。
【００２３】上記の実施例では、利得調整手段７は、利
得の調整を可変減衰器９によって行ったが、広帯域増幅
器８または１０を利得可変増幅器とし、その利得を電圧
比較回路２２の出力信号によって変化させるようにして
もよい。また、手動の可変減衰器２８は、電源供給部４
内に設けたが、外部に設けてもよい。
得の調整を可変減衰器９によって行ったが、広帯域増幅
器８または１０を利得可変増幅器とし、その利得を電圧
比較回路２２の出力信号によって変化させるようにして
もよい。また、手動の可変減衰器２８は、電源供給部４
内に設けたが、外部に設けてもよい。
【００２４】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、選択手
段によって受信波数に応じた基準信号を選択することに
よって自動的に歪に応じた最大出力レベルに増幅部内の
自動利得調整手段の出力レベルが調整されるので、増幅
部に対する入力レベルオーバーに対する調整が不要とな
り、設置業者が調整に対する知識や経験がなくても設置
が可能となるし、屋外に出て増幅部を調整する必要がな
いので、作業コストを低下させることができるし、安全
である。しかも、受像機に対する入力レベルオーバー
は、手動のレベル調整手段によって容易に調整すること
ができる。
段によって受信波数に応じた基準信号を選択することに
よって自動的に歪に応じた最大出力レベルに増幅部内の
自動利得調整手段の出力レベルが調整されるので、増幅
部に対する入力レベルオーバーに対する調整が不要とな
り、設置業者が調整に対する知識や経験がなくても設置
が可能となるし、屋外に出て増幅部を調整する必要がな
いので、作業コストを低下させることができるし、安全
である。しかも、受像機に対する入力レベルオーバー
は、手動のレベル調整手段によって容易に調整すること
ができる。
【図１】本発明によるテレビジョン放送信号用ブースタ
の１実施例の回路図である。
の１実施例の回路図である。
２ 増幅部 ４ 電源供給部 ６ 同軸ケーブル ７ 利得調整手段 ２０ 検波器（レベル検出手段） ２２ 電圧比較回路（制御手段） ２４ 切換スイッチ（選択手段） ２６ 基準電圧発生回路（基準信号発生手段） ２８ 手動の可変減衰器（レベルの手動調整手段）
Claims (2)
- 【請求項１】 屋外に設置される増幅部と、屋内に設置
される電源供給部とを具備する分離型のテレビジョン放
送信号受信用ブースタにおいて、 上記増幅部は、複数波のテレビジョン放送信号が供給さ
れ利得制御信号に応じて利得が調整される利得調整手段
と、この利得調整手段の出力信号のレベルを検出するレ
ベル検出手段と、上記利得調整手段に入力されるテレビ
ジョン放送信号の異なる波数に対応してそれぞれ値が異
なる基準信号を発生する基準信号発生手段と、値の異な
る上記各基準信号のうち１つを選択する選択手段と、こ
の選択手段によって選択された上記基準信号と上記レベ
ル検出手段の出力信号とに応じて上記利得制御信号を生
成する制御手段とを、具備するテレビジョン放送信号受
信用ブースタ。 - 【請求項２】 請求項１記載のテレビジョン放送信号受
信用ブースタにおいて、屋内に伝送された上記増幅部の
出力信号のレベルの手動調整手段を屋内に設けたことを
特徴とするテレビジョン放送信号受信用ブースタ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33000093A JP2908683B2 (ja) | 1993-11-30 | 1993-11-30 | テレビジョン放送信号受信用ブースタ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33000093A JP2908683B2 (ja) | 1993-11-30 | 1993-11-30 | テレビジョン放送信号受信用ブースタ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07154173A true JPH07154173A (ja) | 1995-06-16 |
| JP2908683B2 JP2908683B2 (ja) | 1999-06-21 |
Family
ID=18227652
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP33000093A Expired - Fee Related JP2908683B2 (ja) | 1993-11-30 | 1993-11-30 | テレビジョン放送信号受信用ブースタ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2908683B2 (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0964669A (ja) * | 1995-08-25 | 1997-03-07 | Nec Corp | 電力増幅装置 |
| JP2002533979A (ja) * | 1998-12-22 | 2002-10-08 | コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ | モード選択する内部回路を有する多モードｒｆ集積回路 |
| JP2005006280A (ja) * | 2003-03-28 | 2005-01-06 | Maspro Denkoh Corp | テレビ受信用増幅装置 |
| JP2008092500A (ja) * | 2006-10-05 | 2008-04-17 | Dx Antenna Co Ltd | 光加入者端末装置 |
Families Citing this family (2)
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|---|---|---|---|---|
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| JP4790994B2 (ja) * | 2003-03-13 | 2011-10-12 | 八木アンテナ株式会社 | 高周波増幅装置 |
-
1993
- 1993-11-30 JP JP33000093A patent/JP2908683B2/ja not_active Expired - Fee Related
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|---|---|---|---|---|
| JPH0964669A (ja) * | 1995-08-25 | 1997-03-07 | Nec Corp | 電力増幅装置 |
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| JP2008092500A (ja) * | 2006-10-05 | 2008-04-17 | Dx Antenna Co Ltd | 光加入者端末装置 |
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2908683B2 (ja) | 1999-06-21 |
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