JPH07152933A - 車種別駐車場管理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】この発明は、駐車利用される車輌が例えば二輪
車か四輪車かを正確に検知して、車種別に区別して駐車
管理できるようにした車種別駐車場管理装置の提供を目
的とする。 【構成】この発明は、駐車場の出入口に装備されるゲー
トを開閉管理する駐車場管理装置であって、上記駐車場
に入出庫利用される駐車利用車種を判別する車種判別手
段と、この車種判別手段で判別した駐車利用車種に応じ
て駐車料金を精算する精算手段を備えた車種別駐車場管
理装置であることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、例えば二輪車と四輪
車を同駐車場に駐車管理する車種別の駐車場管理装置に
関し、さらに詳しくは車種を区別して料金別に駐車管理
する管理能力を高めた車種別駐車場管理装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】一般に使用されている駐車場は、駐車場
の出入口に入出庫管理用のゲートを装備し、このゲート
の開閉位置に入出庫利用される車輌が到達すると、これ
を車輌検知センサが検知し、この検知信号に基づいてゲ
ートを開閉している。

【０００３】しかし、通常の駐車場に装備される車輌検
知センサは四輪対応用に考慮された検知センサであり、
またこのセンサは車輌の有無を検知しているが、検知し
た車輌が二輪車か四輪車かの車種までは区別できないた
め、二輪車が駐車利用できなかったり、また二輪車を駐
車利用する場合は、四輪車と同等に取扱われて四輪車と
同一料金の支払いを要するなど不適な問題を有してい
た。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】そこでこの発明は、駐
車利用される車輌が例えば二輪車か四輪車かを正確に検
知して、車種別に区別して駐車管理できるようにした車
種別駐車場管理装置の提供を目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】この発明は、駐車場の出
入口に装備されるゲートを開閉管理する駐車場管理装置
であって、上記駐車場に入出庫利用される駐車利用車種
を判別する車種判別手段と、上記車種判別手段で判別し
た駐車利用車種に応じて駐車料金を精算する精算手段を
備えた車種別駐車場管理装置であることを特徴とする。

【０００６】また、駐車場の出入口に装備されるゲート
を開閉管理する駐車場管理装置であって、上記駐車場に
入出庫利用される駐車利用車種を判別する車種判別手段
と、上記車種判別手段で判別した車種幅に応じて、上記
ゲートの幅方向開閉量を制御する制御手段を備えた車種
別駐車場管理装置であることを特徴とする。

【０００７】

【作用】この発明によれば、駐車場のゲート位置に出庫
利用される車輌が到達すると、その車種を車種判別手段
が判別し、この判別結果に基づいて精算手段が駐車利用
車種に応じた駐車料金を精算する。

【０００８】また、駐車場のゲート位置に入出庫利用さ
れる車輌が到達すると、その車種を車種判別手段が判別
し、この判別結果に基づいて制御手段が車種幅に応じた
ゲートの幅方向開閉量を制御する。

【０００９】

【発明の効果】したがって、駐車利用して精算する際
に、車種別に区別して精算するため、駐車利用面積の少
ない二輪車の場合は四輪車より割安に設定して精算で
き、車種に応じた最適な精算ができる。

【００１０】また、駐車場に入出庫する際、そのゲート
の開閉管理位置で二輪車や四輪車等の車輌幅に応じた開
閉量に設定して入出庫させることができるため、車種を
明瞭に区別して入出庫管理することができ、他車輌と区
別して二輪車の駐車利用を確立することができる。

【００１１】

【実施例】この発明の実施例を以下図面に基づいて詳述
する。 ［第１実施例］図面は二輪車と四輪車とを車種別に駐車
管理する車種別駐車場管理装置を示し、図１および図２
に示すように、この車種別駐車場管理装置１１は駐車場
の入口部において、カーゲート装置１２と、駐車券発行
機１３と、二輪車検知センサＳ1と、四輪車検知センサ
Ｓ2 と、車輌通過検知センサＳ3 とから構成される。

【００１２】上述のカーゲート装置１２は、一端を傾動
支点に他端側を水平方向と垂直方向に９０°起立傾倒さ
せて傾動支持したゲートバー１４を設け、このゲートバ
ー１４を駐車場の入口通路側方から遮断可能に配設して
おり、通常はゲートバー１４を車輌規制高さ位置に水平
に横架支持して入口通路１５を閉鎖しており、ゲートバ
ー１４を垂直状態に支持することで入口通路１５を開放
している。

【００１３】このゲートバー１４で車輌を入庫規制／許
容する他に、入口通路１５の幅方向を二輪車専用通路１
６と四輪車専用通路１７とに通路仕切り板１８で仕切っ
て、車種別に入庫管理すべく構成している。

【００１４】そして、ゲート直前に配設された二輪車検
知センサＳ1 で、二輪車専用通路１６に進入した二輪車
輌を検知し、またゲート直前に配設された四輪車検知セ
ンサＳ2 で、四輪車専用通路１７に進入した四輪車輌を
検知し、これら検知信号に基づいて駐車券発行機１３は
車種別に応じた駐車券を発行し、この発行した駐車券が
抜取られるとカーゲート装置１２を開駆動して車輌を入
庫許容させる。

【００１５】また、カーゲート装置１２の通過位置に車
輌通過検知センサＳ3 を敷設し、この車輌通過検知セン
サＳ3 が車輌入庫方向の移動を検知確認すると、カーゲ
ート装置１２を閉駆動してゲートバー１４を閉じ、次の
車輌の入庫に備える。

【００１６】図３は車種別駐車場管理装置の制御回路ブ
ロック図を示し、ＣＰＵ３１はＲＯＭ３２に格納された
プログラムに沿って各回路装置を制御し、その必要な制
御データをＲＡＭ３３で読出し可能に記憶する。

【００１７】カーゲート装置１２は、ＣＰＵ３１の制御
信号に基づいて図示しないゲート駆動モータＭを正逆転
駆動してゲートバー１４を開閉操作する。また、駐車券
発行機１３は、ＣＰＵ３１の制御信号に基づいて駐車券
に駐車利用車種およびその入庫時刻等を記録して駐車券
を発行し、さらに券発行時に「駐車券をお取り下さい」
等の音声回路を備えて接客案内する。

【００１８】このように、駐車場入口部で入庫利用され
る車輌を車種別に区別して入庫許容し、またこのときに
車種別に区別した駐車券を発行することにより、出庫時
に二輪車と四輪車との車種別に異なった駐車料金で精算
することができる。

【００１９】このように構成された車種別駐車場管理装
置の処理動作を図４のフローチャートを参照して説明す
る。今、駐車場へ続く入口通路１５に車輌が進入した
際、四輪車輌であれば四輪車検知センサＳ2 が検知し、
二輪車輌であれば二輪車検知センサＳ1 が検知し、この
検知した車種に応じた駐車券を駐車券発行機１３が発行
する（ステップｎ1 〜ｎ3 ）。

【００２０】この発行した駐車券を入庫利用客が抜取る
と、ＣＰＵ３１はカーゲート装置１２を開駆動してゲー
トバー１４を開放し（ステップｎ4 ）、この開放操作に
伴って入庫車輌がゲート位置を通過して入庫動作する
と、ゲート通過位置に敷設した車輌通過検知センサＳ3
が車輌入庫方向の移動を検知確認し、これに基づいてＣ
ＰＵ３１はカーゲート装置１２を閉駆動してゲートバー
１４を閉じ、次の入庫車輌に備える（ステップｎ5 〜ｎ
8 ）。

【００２１】一方、出庫時には車種別に区別した駐車券
で精算するため、駐車利用面積の少ない二輪車の場合は
四輪車に比べて比較的割安に精算でき、車種に応じた最
適な精算ができる。 ［第２実施例］次に、車種幅に応じてゲートバーの開閉
量を制御管理する車種別駐車場管理装置を示し、図５お
よび図６に示すように、この車種別駐車場管理装置５１
の駐車場入口５２側には、カーゲート装置５３と、駐車
券発行機５４と、入庫検知センサＳ4 と、入庫通過検知
センサＳ5 と、満空車表示灯５５を備え、また駐車場出
口５６側には、カーゲート装置５７と、自動料金精算機
５８と、出庫検知センサＳ6 と、出庫通過検知センサＳ
7 と、出庫警報灯５９とを備えている。

【００２２】この場合、駐車場入口５２のカーゲート装
置５３は、図７に示すように、装置本体７１に支持され
た一端を傾動支点に、他端側を水平方向と垂直方向に９
０°起立傾倒させて傾動支持したゲートバー７２を設
け、このゲートバー７２を通路７３の側方から遮断可能
に配設している。通常はゲートバー７２を車輌規制高さ
位置に水平に横架支持して通路７３を閉鎖しており、図
７に想像線で示すように、ゲートバー７２を垂直状態に
起立支持することで通路７３を開放している。

【００２３】さらに、このゲートバー７２のバー先端部
７２ａを二輪車通行規制／許容域に設定して折曲自在に
支持しており、二輪車を通行許容する時は、装置本体７
１を駆動して、このバー先端部７２ａを、図７に想像線
で示すように、下向きに折曲させて二輪車のみを通行許
容させる二輪車通行許容幅を形成するように構成してい
る。

【００２４】また、ゲートバー７２には長手方向に沿っ
て数個の通行検知センサＳ8 …を配設しており、このゲ
ートバー７２の直前に到達した車輌は、これら通行検知
センサＳ8 …の検知信号数に基づいて車種が検知確認さ
れる。例えば、二輪車であれば二輪車の幅に応じて１箇
所の通行検知センサＳ8 の検知信号が得られ、四輪車で
あれば車幅方向に分散された数箇所の通行検知センサＳ
8 …からの検知信号が得られる。

【００２５】図８は車種別駐車場管理装置の制御回路ブ
ロック図を示し、ＣＰＵ８１はＲＯＭ８２に格納された
プログラムに沿って各回路装置を制御し、その必要な制
御データをＲＡＭ８３で読出し可能に記憶する。

【００２６】カーゲート装置５３，５７は、ＣＰＵ８１
の制御信号に基づいて図示しないゲート駆動モータを正
逆転駆動してゲートバーを開閉操作し、また駐車場入口
５２のカーゲート装置５３にあっては、図示しないバー
先端駆動機構によりバー先端部７２ａを折曲自在に設け
ている。この場合、バー先端部の開閉操作は折曲操作以
外に、ゲートバーの長手方向に進退あるいはアンテナ状
に伸縮させるなど種々のゲート幅調整機構の適用が可能
である。

【００２７】また、駐車券発行機５４は、ＣＰＵ８１の
制御信号に基づいて駐車券に駐車利用車種およびその入
庫時刻等を記録して駐車券を発行し、さらに券の発行に
合せて「駐車券をお取り下さい」等の音声案内を施す。
また、駐車場の利用状況に応じて満空車表示灯５５を満
車か空車かに点灯表示する。

【００２８】このように、二輪車と四輪車とを車種別に
区別して入庫許容し、出庫時に車種別に異なった駐車料
金を自動料金精算機５８で精算させる。このとき、出庫
不適な状態を検知すれば、出庫警報灯５９で警報を点灯
出力させる。

【００２９】このように構成された第２実施例の車種別
駐車場管理装置の入庫処理動作を図９のフローチャート
を参照して説明する。今、入庫すべき車輌が駐車場入口
５２に進入すると、この進行に伴って入庫検知センサＳ
4 が検知し、続いて進入した車輌の幅を、ゲートバー７
２に装備された通行検知センサＳ8 …の検知信号から車
種を判定し（ステップｎ11〜ｎ12）、入庫車輌が二輪車
であれば、駐車券発行機５４が二輪駐車券を発行し（ス
テップｎ13）、この発行した二輪駐車券を駐車利用客が
抜取ることに基づいて、ＣＰＵ８１はカーゲート装置５
３のバー先端部７２ａを折曲開放させて二輪車のみを入
庫許容させる（ステップｎ14）。

【００３０】これに伴って二輪車がゲート位置を通過し
て入庫動作すると、ゲート通過位置に敷設した入庫通過
検知センサＳ5 が入庫方向の移動を検知確認し、これに
基づいてＣＰＵ８１はカーゲート装置５３を閉駆動して
バー先端部７２ａを閉じ、次の入庫車輌に備える（ステ
ップｎ15〜ｎ16）。

【００３１】一方、入庫車輌が四輪車であれば、四輪車
に応じた四輪駐車券を駐車券発行機５４が発行し（ステ
ップｎ17）、この発行した四輪駐車券を駐車利用客が抜
取ることに基づいて、ＣＰＵ８１はカーゲート装置５３
を開駆動して、ゲートバー７２の全体を開放させて四輪
車を入庫許容させる（ステップｎ18）。

【００３２】これに伴って四輪車がゲート位置を通過し
て入庫動作すると、ゲート通過位置に敷設した入庫通過
検知センサＳ5 が入庫方向の移動を検知確認し、これに
基づいてＣＰＵ８１はカーゲート装置５３を閉駆動して
ゲートバー７２の全体を閉じ、次の入庫車輌に備える
（ステップｎ19〜ｎ20）。

【００３３】このように構成された第２実施例の車種別
駐車場管理装置の出庫処理動作を図１０のフローチャー
トを参照して説明する。今、出庫すべき車輌が駐車場出
口５６に到達すると、これを出庫検知センサＳ6 が検知
確認し、続いて出庫すべき車輌の幅を、ゲートバーに沿
って装備された数個の通行検知センサＳ8 …の検知信号
から車種を判定する（ステップｎ21〜ｎ22）。

【００３４】この出庫車輌が二輪車のとき、駐車利用し
た客は二輪駐車券を自動料金精算機５８に投入して駐車
データを読取らせ、この読取りに基づいてＣＰＵ８１は
必要な駐車料金を請求案内し、この請求に基づいて客が
適正な駐車料金を精算処理すると（ステップｎ23）、こ
の二輪車の精算に基づいて、ＣＰＵ８１はカーゲート装
置５７を開駆動し、このゲートバーの全体が開放されて
二輪車を出庫許容する（ステップｎ24）。

【００３５】これに伴って二輪車がゲート位置を通過し
て出庫動作すると、ゲート通過位置に敷設した出庫通過
検知センサＳ7 が出庫方向の移動を検知確認し、これに
基づいてＣＰＵ８１はカーゲート装置５７を閉駆動して
ゲートバーを閉じ、次の出庫車輌に備える（ステップｎ
25〜ｎ26）。

【００３６】一方、出庫車輌が四輪車のときは、駐車利
用した客が四輪駐車券を自動料金精算機５８に投入し
て、必要な駐車料金の精算処理を行わせ、適正な駐車料
金を精算すると（ステップｎ27）、この四輪車の精算に
基づいて、ＣＰＵ８１はカーゲート装置５７を開駆動
し、ゲートバーの全体が開放されて四輪車を出庫許容す
る（ステップｎ28）。

【００３７】これに伴って四輪車がゲート位置を通過し
て出庫動作すると、ゲート通過位置に敷設した出庫通過
検知センサＳ7 が出庫方向の移動を検知確認し、これに
基づいてＣＰＵ８１はカーゲート装置５７を閉駆動して
ゲートバーの全体を閉じ、次の出庫車輌に備える（ステ
ップｎ29〜ｎ30）。

【００３８】上述のように、駐車利用して精算する際
に、車種別に区別して精算するため、二輪車の場合は四
輪車より割安に設定して精算でき、車種に応じた最適な
精算ができる。また、駐車場に入庫する際に、そのゲー
トの開閉管理位置で二輪車と四輪車に応じた開閉量に設
定して入庫させることができるため、車種を明瞭に区別
して入庫管理することができ、他車輌と区別して二輪車
の駐車利用を確立することができる。

【００３９】この発明の構成と、上述の実施例との対応
において、この発明のゲートは、実施例のカーゲート装
置１２，５３，５７に対応し、以下同様に、駐車場の出
入口は、入口通路１５、駐車場入口５２および駐車場出
口５６に対応し、車種判別手段は、二輪車検知センサＳ
1 ，四輪車検知センサＳ2 、通行検知センサＳ8 に対応
し、精算手段は、駐車券発行機１３，５４および自動料
金精算機５８に対応し、制御手段は、ＣＰＵ３１，８１
に対応するも、この発明は、上述の実施例の構成のみに
限定されるものではない。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の第１実施例の車種別駐車場管理装置
の駐車場入口部の要部斜視図。

【図２】この発明の第１実施例の車種別駐車場管理装置
の駐車場入口部の概略構成図。

【図３】この発明の第１実施例の車種別駐車場管理装置
の制御回路ブロック図。

【図４】この発明の第１実施例の車種別駐車場管理装置
の処理動作を示すフローチャート。

【図５】この発明の第２実施例の車種別駐車場管理装置
の駐車場出入口を示す斜視図。

【図６】この発明の第２実施例の車種別駐車場管理装置
の駐車場出入口を示す概略構成図。

【図７】この発明の第２実施例の駐車場入口のカーゲー
ト装置を示す正面図。

【図８】この発明の第２実施例の車種別駐車場管理装置
の制御回路ブロック図。

【図９】この発明の第２実施例の入庫処理動作を示すフ
ローチャート。

【図１０】この発明の第２実施例の出庫処理動作を示す
フローチャート。

【符号の説明】 １１，５１…車種別駐車場管理装置 １２，５３，５７…カーゲート装置 １３，５４…駐車券発行機 １５…入口通路 ３１，８１…ＣＰＵ ５２…駐車場入口 ５６…駐車場出口 ５８…自動料金精算機 Ｓ1 …二輪車検知センサ Ｓ2 …四輪車検知センサ Ｓ8 …通行検知センサ

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】駐車場の出入口に装備されるゲートを開閉
   管理する駐車場管理装置であって、上記駐車場に入出庫
   利用される駐車利用車種を判別する車種判別手段と、上
   記車種判別手段で判別した駐車利用車種に応じて駐車料
   金を精算する精算手段を備えた車種別駐車場管理装置。
2. 【請求項２】駐車場の出入口に装備されるゲートを開閉
   管理する駐車場管理装置であって、上記駐車場に入出庫
   利用される駐車利用車種を判別する車種判別手段と、上
   記車種判別手段で判別した車種幅に応じて、上記ゲート
   の幅方向開閉量を制御する制御手段を備えた車種別駐車
   場管理装置。