JPH07152890A - 積算計 - Google Patents
積算計Info
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- JPH07152890A JPH07152890A JP32980693A JP32980693A JPH07152890A JP H07152890 A JPH07152890 A JP H07152890A JP 32980693 A JP32980693 A JP 32980693A JP 32980693 A JP32980693 A JP 32980693A JP H07152890 A JPH07152890 A JP H07152890A
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- JP
- Japan
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- pinion
- character wheel
- boss portion
- teeth
- character
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 簡単な構成にして積算計の不正減算行為を防
止するとともに、表示値の位置ずれのない視認性に優れ
た積算計を提供する。 【構成】 ピニオン3と一体に周方向に多角形状を有す
る角ボス部11を形成し、角ボス部11をピニオン3の径方
向に押圧する付勢手段12を設ける。角ボス部11と付勢手
段12との少なくとも一方に凹部もしくは凸部から成り、
文字車2の逆転時には角ボス部11と付勢手段12とが係止
するロック機構15を設ける。
止するとともに、表示値の位置ずれのない視認性に優れ
た積算計を提供する。 【構成】 ピニオン3と一体に周方向に多角形状を有す
る角ボス部11を形成し、角ボス部11をピニオン3の径方
向に押圧する付勢手段12を設ける。角ボス部11と付勢手
段12との少なくとも一方に凹部もしくは凸部から成り、
文字車2の逆転時には角ボス部11と付勢手段12とが係止
するロック機構15を設ける。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば車両等の走行距
離を表示する積算計に関し、特に、積算計の駆動軸が正
転するときは積算計の文字車が加算され、駆動軸が逆転
するときは減算しないように構成された逆転防止機構を
備えた積算計に関するものである。
離を表示する積算計に関し、特に、積算計の駆動軸が正
転するときは積算計の文字車が加算され、駆動軸が逆転
するときは減算しないように構成された逆転防止機構を
備えた積算計に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に車両の全走行距離を表示する積算
計の表示値は、車両の製作年型式と併用して下取り価格
や中古車価格等を判定する重要な基準値となっている。
このため、積算計を駆動する駆動手段を通常の走行状態
とは逆方向に回転させて、文字車を逆転させて表示値を
減算させる行為が故意に行なわれても減算ができないよ
うに構成する必要がある。
計の表示値は、車両の製作年型式と併用して下取り価格
や中古車価格等を判定する重要な基準値となっている。
このため、積算計を駆動する駆動手段を通常の走行状態
とは逆方向に回転させて、文字車を逆転させて表示値を
減算させる行為が故意に行なわれても減算ができないよ
うに構成する必要がある。
【0003】そこで、従来の積算計にあっては、下位桁
側に連続歯を有し、上位桁側に2枚歯を有する複数の文
字車をフレームに回転自在に軸支し、これらの文字車の
間に間欠歯と連続歯と噛合して下位桁の文字車から順次
上位桁の文字車へと桁上げする複数のピニオンをフレー
ムに回転自在に軸支し、最下位桁の文字車の間欠歯の一
方の山部を一部切欠いたロック機構を設けている。ま
た、最下位桁の文字車と駆動手段との間に文字車の正転
時のみ駆動を伝達し、逆転時には滑動して空転するよう
構成した一方向性のクラッチ手段を設けている。そして
前記駆動手段に逆方向の回転が与えられた場合には、駆
動手段と最下位桁の文字車の連続歯との間でクラッチ手
段が滑動して空転し、これにより最下位桁の文字車は駆
動歯車の逆回動にかかわりなく静止状態を維持するよう
にしている。このとき、駆動手段と最下位桁の文字車と
の間のクラッチ手段の摩擦力が大きく滑動が起こりにく
い場合、駆動手段の逆転運動に連れて最下位桁の文字車
が連れ回り回動し逆転し始めたとしても、正転方向に対
して後側の山部を一部切欠いた前記最下位桁に形成され
る間欠歯によって、この間欠歯と前記ピニオンとの噛合
ピッチをずらし両者が噛合不能となることにより最下位
桁の文字車の回動が不可となり、最下位桁の文字車はロ
ック状態となり、結局この状態においてクラッチ手段が
滑動して空転し、文字車の逆転を防止し減算が不可能に
構成されるものである。
側に連続歯を有し、上位桁側に2枚歯を有する複数の文
字車をフレームに回転自在に軸支し、これらの文字車の
間に間欠歯と連続歯と噛合して下位桁の文字車から順次
上位桁の文字車へと桁上げする複数のピニオンをフレー
ムに回転自在に軸支し、最下位桁の文字車の間欠歯の一
方の山部を一部切欠いたロック機構を設けている。ま
た、最下位桁の文字車と駆動手段との間に文字車の正転
時のみ駆動を伝達し、逆転時には滑動して空転するよう
構成した一方向性のクラッチ手段を設けている。そして
前記駆動手段に逆方向の回転が与えられた場合には、駆
動手段と最下位桁の文字車の連続歯との間でクラッチ手
段が滑動して空転し、これにより最下位桁の文字車は駆
動歯車の逆回動にかかわりなく静止状態を維持するよう
にしている。このとき、駆動手段と最下位桁の文字車と
の間のクラッチ手段の摩擦力が大きく滑動が起こりにく
い場合、駆動手段の逆転運動に連れて最下位桁の文字車
が連れ回り回動し逆転し始めたとしても、正転方向に対
して後側の山部を一部切欠いた前記最下位桁に形成され
る間欠歯によって、この間欠歯と前記ピニオンとの噛合
ピッチをずらし両者が噛合不能となることにより最下位
桁の文字車の回動が不可となり、最下位桁の文字車はロ
ック状態となり、結局この状態においてクラッチ手段が
滑動して空転し、文字車の逆転を防止し減算が不可能に
構成されるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ロック機構にあっては、最下位桁の文字車のみに適用さ
れるものであって、他の文字車にあっては切欠きを設け
ない間欠歯によって構成されているため、特別にこのロ
ック機構を有する切欠きを設けた文字車を製作する必要
があるとともに、積算計を組み付ける際において部品の
種類が増加し、誤って組み付けてしまう恐れもある。ま
た、下位桁の文字車から順次上位桁へと桁上げを行うピ
ニオンと文字車の連続歯あるいは間欠歯とは歯幅や歯丈
あるいはピッチを設定して構成しているため、円滑な回
転運動が可能となっているが、通常ギアの噛み合いによ
る伝達箇所にはバックラッシュが生じるため、文字車の
回転動作による振動や、車両の振動あるいは桁上げ作動
時にそれぞれの文字車が文字車とピニオンとのバックラ
ッシュ分によって、表示値の位置にバラツキが生じ、見
苦しくなってしまうことがあった。
ロック機構にあっては、最下位桁の文字車のみに適用さ
れるものであって、他の文字車にあっては切欠きを設け
ない間欠歯によって構成されているため、特別にこのロ
ック機構を有する切欠きを設けた文字車を製作する必要
があるとともに、積算計を組み付ける際において部品の
種類が増加し、誤って組み付けてしまう恐れもある。ま
た、下位桁の文字車から順次上位桁へと桁上げを行うピ
ニオンと文字車の連続歯あるいは間欠歯とは歯幅や歯丈
あるいはピッチを設定して構成しているため、円滑な回
転運動が可能となっているが、通常ギアの噛み合いによ
る伝達箇所にはバックラッシュが生じるため、文字車の
回転動作による振動や、車両の振動あるいは桁上げ作動
時にそれぞれの文字車が文字車とピニオンとのバックラ
ッシュ分によって、表示値の位置にバラツキが生じ、見
苦しくなってしまうことがあった。
【0005】本発明は上述の点に鑑み、簡単な構成にし
て積算計の不正減算行為を防止するとともに、表示値の
位置ずれのない視認性に優れた積算計を提供するもので
あり、下位桁側に連続歯を有し、上位桁側に間欠歯を有
する複数の文字車をフレームに回転自在に軸支し、これ
らの文字車の間に前記間欠歯と前記連続歯とに噛合する
複数のピニオンを前記フレームに回転自在に軸支し、下
位桁の文字車から順次上位桁の文字車へと前記ピニオン
を介して加算表示する積算計において、前記ピニオンと
一体に周方向に多角形状を有する角ボス部を形成し、前
記角ボス部を前記ピニオンの径方向に押圧する付勢手段
を設け、前記角ボス部と前記付勢手段との少なくとも一
方に凹部もしくは凸部から成り、前記文字車の逆転時に
は前記角ボス部と前記付勢手段とが係止するロック機構
を設けたものである。
て積算計の不正減算行為を防止するとともに、表示値の
位置ずれのない視認性に優れた積算計を提供するもので
あり、下位桁側に連続歯を有し、上位桁側に間欠歯を有
する複数の文字車をフレームに回転自在に軸支し、これ
らの文字車の間に前記間欠歯と前記連続歯とに噛合する
複数のピニオンを前記フレームに回転自在に軸支し、下
位桁の文字車から順次上位桁の文字車へと前記ピニオン
を介して加算表示する積算計において、前記ピニオンと
一体に周方向に多角形状を有する角ボス部を形成し、前
記角ボス部を前記ピニオンの径方向に押圧する付勢手段
を設け、前記角ボス部と前記付勢手段との少なくとも一
方に凹部もしくは凸部から成り、前記文字車の逆転時に
は前記角ボス部と前記付勢手段とが係止するロック機構
を設けたものである。
【0006】
【作用】前記付勢手段が前記ピニオンの角ボス部を前記
ピニオンの径方向に常時押圧することにより、前記文字
車の停止状態においては、前記ピニオンの回転方向のぶ
れが抑制され、このピニオンと噛合する前記文字車の回
転方向のずれを規制するので表示値の位置のバラツキが
防止できる。また、前記ピニオンの角ボス部と前記付勢
手段との間に設けられるロック機構によって、前記文字
車の逆転時にあっては、前記角ボス部と前記付勢手段と
が係止し前記ピニオンの回動が阻止され、このピニオン
と噛合する前記文字車はロックされる。
ピニオンの径方向に常時押圧することにより、前記文字
車の停止状態においては、前記ピニオンの回転方向のぶ
れが抑制され、このピニオンと噛合する前記文字車の回
転方向のずれを規制するので表示値の位置のバラツキが
防止できる。また、前記ピニオンの角ボス部と前記付勢
手段との間に設けられるロック機構によって、前記文字
車の逆転時にあっては、前記角ボス部と前記付勢手段と
が係止し前記ピニオンの回動が阻止され、このピニオン
と噛合する前記文字車はロックされる。
【0007】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。図1〜図5は、本発明の第1実施例を示すもので
ある。積算計1は、車両の全走行距離を加算表示するも
ので、0〜9までの数字を備えた複数の文字車2と、こ
れらの文字車2の間に位置し文字車2を駆動するピニオ
ン3と、最下位桁の文字車2を駆動するピニオン3と噛
合する駆動歯車4と、この駆動歯車4を駆動する例えば
ステッピングモータから成る駆動手段5とにより構成さ
れている。
する。図1〜図5は、本発明の第1実施例を示すもので
ある。積算計1は、車両の全走行距離を加算表示するも
ので、0〜9までの数字を備えた複数の文字車2と、こ
れらの文字車2の間に位置し文字車2を駆動するピニオ
ン3と、最下位桁の文字車2を駆動するピニオン3と噛
合する駆動歯車4と、この駆動歯車4を駆動する例えば
ステッピングモータから成る駆動手段5とにより構成さ
れている。
【0008】各文字車2は、下位桁側に連続歯6(例え
ば20枚歯)を形成し、上位桁側に間欠歯7(例えば2枚
歯)を形成しており、フレーム8に軸9によって回転自
在に軸支されている。また、この軸9には最下位桁の文
字車2を駆動するピニオン3と噛合する駆動歯車4が、
最下位桁の文字車2と駆動手段5との間に回転自在に軸
支されている。この駆動歯車4は、駆動手段5側に減速
ギア4Aを形成して駆動手段5の回転数を所定の減速比
で回転伝達するともに、最下位桁の文字車2側には2枚
歯4Bを形成している。
ば20枚歯)を形成し、上位桁側に間欠歯7(例えば2枚
歯)を形成しており、フレーム8に軸9によって回転自
在に軸支されている。また、この軸9には最下位桁の文
字車2を駆動するピニオン3と噛合する駆動歯車4が、
最下位桁の文字車2と駆動手段5との間に回転自在に軸
支されている。この駆動歯車4は、駆動手段5側に減速
ギア4Aを形成して駆動手段5の回転数を所定の減速比
で回転伝達するともに、最下位桁の文字車2側には2枚
歯4Bを形成している。
【0009】ピニオン3は、軸9と平行にフレーム8に
固定された軸10によって回転自在に軸支され、前記文字
車2の間に連続歯6と間欠歯7とに噛合可能に設けられ
ており、下位桁側の文字車2が一回転する毎に文字車2
の上位桁側に形成された間欠歯7がピニオン3と噛合
し、この時、上位桁の文字車の連続歯を回転させること
により、下位桁の文字車2から順次上位桁の文字車2へ
とピニオン3を介して桁上げするようになっている。
固定された軸10によって回転自在に軸支され、前記文字
車2の間に連続歯6と間欠歯7とに噛合可能に設けられ
ており、下位桁側の文字車2が一回転する毎に文字車2
の上位桁側に形成された間欠歯7がピニオン3と噛合
し、この時、上位桁の文字車の連続歯を回転させること
により、下位桁の文字車2から順次上位桁の文字車2へ
とピニオン3を介して桁上げするようになっている。
【0010】また、本発明にあっては、ピニオン3と一
体に周方向に多角形状を有する角ボス部11を設けるとと
もに、この角ボス部11をピニオン3の径方向に押圧する
付勢手段12を設けている。ピニオン3の角ボス部3は、
本実施例にあっては周方向に4角形状を成し、4つの平
面部13を有している。一方、付勢手段12は、積算計1の
フレーム8に取付けられた例えば樹脂材料から成る複数
の薄板状の弾性ばね13によって構成されている。そし
て、ピニオン3の回転停止時には、弾性ばね13が、ピニ
オン3の角ボス部11の平面部14をピニオン3の径方向に
常時押圧することによって、ピニオン3の回動方向のぶ
れが抑制され、このピニオン3と噛合する文字車2の回
転方向のずれを規制するので表示値の位置のバラツキが
防止できる。
体に周方向に多角形状を有する角ボス部11を設けるとと
もに、この角ボス部11をピニオン3の径方向に押圧する
付勢手段12を設けている。ピニオン3の角ボス部3は、
本実施例にあっては周方向に4角形状を成し、4つの平
面部13を有している。一方、付勢手段12は、積算計1の
フレーム8に取付けられた例えば樹脂材料から成る複数
の薄板状の弾性ばね13によって構成されている。そし
て、ピニオン3の回転停止時には、弾性ばね13が、ピニ
オン3の角ボス部11の平面部14をピニオン3の径方向に
常時押圧することによって、ピニオン3の回動方向のぶ
れが抑制され、このピニオン3と噛合する文字車2の回
転方向のずれを規制するので表示値の位置のバラツキが
防止できる。
【0011】そして、さらに本発明における積算計1に
あっては、ピニオン3の角ボス部11と付勢手段12との少
なくとも一方に凹部もしくは凸部から成り、文字車2の
逆転時には角ボス部11と付勢手段12とが係止するロック
機構15を設けている。このロック機構15は、本発明の第
1実施例にあっては、ピニオン3の角ボス部11の平面部
14に凹部16を設け、文字車2の逆転時には、付勢手段12
である弾性ばね13の先端部17と前記角ボス部11に形成さ
れた凹部16とが係合するよう構成したものである。こう
することによって、文字車2の逆転時にあっては、ピニ
オン3の角ボス部11と前記付勢手段12との間でピニオン
3の回動が阻止され、このピニオン3と噛合する文字車
2は、ロックされることになる。一方、文字車2が正転
する場合にあっては、ロック機構12が作用しない方向に
ピニオン3が回動するので、弾性ばね13の先端部17が角
ボス部11の回転に伴いその角部を乗り越し、ピニオン3
の回転は支障なく行われ、上位桁側の文字車2の桁上げ
動作が成される。
あっては、ピニオン3の角ボス部11と付勢手段12との少
なくとも一方に凹部もしくは凸部から成り、文字車2の
逆転時には角ボス部11と付勢手段12とが係止するロック
機構15を設けている。このロック機構15は、本発明の第
1実施例にあっては、ピニオン3の角ボス部11の平面部
14に凹部16を設け、文字車2の逆転時には、付勢手段12
である弾性ばね13の先端部17と前記角ボス部11に形成さ
れた凹部16とが係合するよう構成したものである。こう
することによって、文字車2の逆転時にあっては、ピニ
オン3の角ボス部11と前記付勢手段12との間でピニオン
3の回動が阻止され、このピニオン3と噛合する文字車
2は、ロックされることになる。一方、文字車2が正転
する場合にあっては、ロック機構12が作用しない方向に
ピニオン3が回動するので、弾性ばね13の先端部17が角
ボス部11の回転に伴いその角部を乗り越し、ピニオン3
の回転は支障なく行われ、上位桁側の文字車2の桁上げ
動作が成される。
【0012】このロック機構15は、複数設けられる文字
車2のどの位置に設けてもよいが、例えば図5に示すよ
うにロック機構15を適用したい所望の文字車2を駆動す
るピニオン3の角ボス部11に、弾性ばね13を他の弾性ば
ね13よりも短く形成した弾性ばね13Sの先端部17を、ピ
ニオン3の角ボス部11に形成された凹部16に係合可能に
設けて構成することにより、ロック機構15を設ける必要
のないピニオン3にあっても凹部16を形成したピニオン
3を適用できるので部品の共通化が可能である。
車2のどの位置に設けてもよいが、例えば図5に示すよ
うにロック機構15を適用したい所望の文字車2を駆動す
るピニオン3の角ボス部11に、弾性ばね13を他の弾性ば
ね13よりも短く形成した弾性ばね13Sの先端部17を、ピ
ニオン3の角ボス部11に形成された凹部16に係合可能に
設けて構成することにより、ロック機構15を設ける必要
のないピニオン3にあっても凹部16を形成したピニオン
3を適用できるので部品の共通化が可能である。
【0013】図6は、本発明の第2実施例を示すもので
あり、第1実施例に示すロック機構15において、弾性ば
ね13の先端部17とピニオン3の角ボス部11に形成される
凹部16とに斜面部13A,16Aを設けて構成している。こ
うすることによって、文字車2の逆転時に、弾性ばね13
の先端部17とピニオン3の角ボス部11に形成される凹部
16とが係合する際にあっては、弾性ばね13の先端部17に
形成された斜面部13Aと角ボス部11の凹部16に形成され
る斜面部16Aとが両者のくさび作用によって食い込み、
ピニオン3の角ボス部11と弾性ばね13との係合が頑固と
なり、確実なロック状態を維持できるものである。
あり、第1実施例に示すロック機構15において、弾性ば
ね13の先端部17とピニオン3の角ボス部11に形成される
凹部16とに斜面部13A,16Aを設けて構成している。こ
うすることによって、文字車2の逆転時に、弾性ばね13
の先端部17とピニオン3の角ボス部11に形成される凹部
16とが係合する際にあっては、弾性ばね13の先端部17に
形成された斜面部13Aと角ボス部11の凹部16に形成され
る斜面部16Aとが両者のくさび作用によって食い込み、
ピニオン3の角ボス部11と弾性ばね13との係合が頑固と
なり、確実なロック状態を維持できるものである。
【0014】図7は、本発明の第3実施例を示すもので
あり、ロックさせたい所望の文字車2を駆動するピニオ
ン3の角ボス部11の平面部14に凹部16を設けるととも
に、この角ボス部11に対向して設けられる弾性ばね13の
接触面に凸部13Bを設けたものである。こうすることに
よって、文字車2の逆転時にあっては、ピニオン3の角
ボス部11の平面部14に形成された凹部16と、この角ボス
部11の平面部14を付勢する弾性ばね13の角ボス部11との
接触面に形成された凸部13Bとが係合し、ピニオン3の
角ボス部11と付勢手段12である弾性ばね13との間でピニ
オン3の回動が阻止され、このピニオン3と噛合する文
字車2はロックされることになる。
あり、ロックさせたい所望の文字車2を駆動するピニオ
ン3の角ボス部11の平面部14に凹部16を設けるととも
に、この角ボス部11に対向して設けられる弾性ばね13の
接触面に凸部13Bを設けたものである。こうすることに
よって、文字車2の逆転時にあっては、ピニオン3の角
ボス部11の平面部14に形成された凹部16と、この角ボス
部11の平面部14を付勢する弾性ばね13の角ボス部11との
接触面に形成された凸部13Bとが係合し、ピニオン3の
角ボス部11と付勢手段12である弾性ばね13との間でピニ
オン3の回動が阻止され、このピニオン3と噛合する文
字車2はロックされることになる。
【0015】なお、前述した実施例にあっては、ピニオ
ン3の角ボス部11と付勢手段12との少なくとも一方に凹
部もしくは凸部から成り、文字車2の逆転時には、角ボ
ス部11と付勢手段とが係止するロック機構15について説
明したが、本発明の積算計1に、さらに、駆動手段5と
最下位桁の文字車2との間に、文字車2の正転時のみ駆
動力を伝達し、逆転時には滑動して空転するよう構成し
た、図示しない一方向性のクラッチ手段を設けて、文字
車2の逆転を確実に防止するとともに、積算計1の破損
を防止するようにしてもよい。
ン3の角ボス部11と付勢手段12との少なくとも一方に凹
部もしくは凸部から成り、文字車2の逆転時には、角ボ
ス部11と付勢手段とが係止するロック機構15について説
明したが、本発明の積算計1に、さらに、駆動手段5と
最下位桁の文字車2との間に、文字車2の正転時のみ駆
動力を伝達し、逆転時には滑動して空転するよう構成し
た、図示しない一方向性のクラッチ手段を設けて、文字
車2の逆転を確実に防止するとともに、積算計1の破損
を防止するようにしてもよい。
【0016】また、駆動手段5はステッピングモータに
限らず、例えば車両側からフレキシブルワイヤーで回転
を伝達し、ギアを介して積算計へと回転伝達する駆動手
段であってもよい。また、ピニオン3は、部品の共通化
を考慮して全てのピニオン3に角ボス部11の平面部14に
凹部16を形成したものを使用したが、ロックを行いたい
所望のピニオン3のみに凹部16を形成したものを用いる
ように構成してもよい。また付勢手段12は薄板状の弾性
ばね13に限らず、棒状のものであってもよく、形状ある
いは材質は適宜選択すればよい。
限らず、例えば車両側からフレキシブルワイヤーで回転
を伝達し、ギアを介して積算計へと回転伝達する駆動手
段であってもよい。また、ピニオン3は、部品の共通化
を考慮して全てのピニオン3に角ボス部11の平面部14に
凹部16を形成したものを使用したが、ロックを行いたい
所望のピニオン3のみに凹部16を形成したものを用いる
ように構成してもよい。また付勢手段12は薄板状の弾性
ばね13に限らず、棒状のものであってもよく、形状ある
いは材質は適宜選択すればよい。
【0017】
【発明の効果】本発明は、下位桁側に連続歯を有し、上
位桁側に間欠歯を有する複数の文字車をフレームに回転
自在に軸支し、これらの文字車の間に前記間欠歯と前記
連続歯とに噛合する複数のピニオンを前記フレームに回
転自在に軸支し、下位桁の文字車から順次上位桁の文字
車へと前記ピニオンを介して加算表示する積算計におい
て、前記ピニオンと一体に周方向に多角形状を有する角
ボス部を形成し、前記角ボス部を前記ピニオンの径方向
に押圧する付勢手段を設け、前記角ボス部と前記付勢手
段との少なくとも一方に凹部もしくは凸部から成り、前
記文字車の逆転時には前記角ボス部と前記付勢手段とが
係止するロック機構を設けたものであり、前記付勢手段
が前記ピニオンの前記角ボス部を前記ピニオンの径方向
に常時押圧することにより、前記文字車の停止状態にお
いては、前記ピニオンの回動方向のぶれが抑制され、こ
のピニオンと噛合する前記文字車の回転方向のずれを規
制するので表示値のバラツキが防止できる。また、前記
ピニオンの角ボス部と前記付勢手段との間に設けられる
前記ロック機構によって、前記文字車の逆転時にあって
は、前記ボス部と前記付勢手段とが係止し前記ピニオン
の回動が阻止され、このピニオンと噛合する前記文字車
はロックされるので、従来と比較して簡単な構成にして
積算計の不正減算行為を防止できるとともに、表示値の
位置ずれのない視認性に優れた積算計を提供できる。
位桁側に間欠歯を有する複数の文字車をフレームに回転
自在に軸支し、これらの文字車の間に前記間欠歯と前記
連続歯とに噛合する複数のピニオンを前記フレームに回
転自在に軸支し、下位桁の文字車から順次上位桁の文字
車へと前記ピニオンを介して加算表示する積算計におい
て、前記ピニオンと一体に周方向に多角形状を有する角
ボス部を形成し、前記角ボス部を前記ピニオンの径方向
に押圧する付勢手段を設け、前記角ボス部と前記付勢手
段との少なくとも一方に凹部もしくは凸部から成り、前
記文字車の逆転時には前記角ボス部と前記付勢手段とが
係止するロック機構を設けたものであり、前記付勢手段
が前記ピニオンの前記角ボス部を前記ピニオンの径方向
に常時押圧することにより、前記文字車の停止状態にお
いては、前記ピニオンの回動方向のぶれが抑制され、こ
のピニオンと噛合する前記文字車の回転方向のずれを規
制するので表示値のバラツキが防止できる。また、前記
ピニオンの角ボス部と前記付勢手段との間に設けられる
前記ロック機構によって、前記文字車の逆転時にあって
は、前記ボス部と前記付勢手段とが係止し前記ピニオン
の回動が阻止され、このピニオンと噛合する前記文字車
はロックされるので、従来と比較して簡単な構成にして
積算計の不正減算行為を防止できるとともに、表示値の
位置ずれのない視認性に優れた積算計を提供できる。
【図1】本発明の第1実施例を示す斜視図である。
【図2】本発明の第1実施例を示す平面図である。
【図3】本発明の第1実施例に適用される文字車を示す
斜視図である。
斜視図である。
【図4】本発明の第1実施例の要部を示す側面図であ
る。
る。
【図5】本発明の第1実施例の要部を示す正面図であ
る。
る。
【図6】本発明の第2実施例の要部を示す側面図であ
る。
る。
【図7】本発明の第3実施例の要部を示す側面図であ
る。
る。
1 積算計 2 文字車 3 ピニオン 6 連続歯 7 間欠歯 8 フレーム 11 角ボス部 12 付勢手段 15 ロック機構 16 凹部 13B 凸部
Claims (1)
- 【請求項1】 下位桁側に連続歯を有し、上位桁側に間
欠歯を有する複数の文字車をフレームに回転自在に軸支
し、これらの文字車の間に前記間欠歯と前記連続歯とに
噛合する複数のピニオンを前記フレームに回転自在に軸
支し、下位桁の文字車から順次上位桁の文字車へと前記
ピニオンを介して加算表示する積算計において、前記ピ
ニオンと一体に周方向に多角形状を有する角ボス部を形
成し、前記角ボス部を前記ピニオンの径方向に押圧する
付勢手段を設け、前記角ボス部と前記付勢手段との少な
くとも一方に凹部もしくは凸部から成り、前記文字車の
逆転時には前記角ボス部と前記付勢手段とが係止するロ
ック機構を設けたことを特徴とする積算計。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32980693A JPH07152890A (ja) | 1993-11-30 | 1993-11-30 | 積算計 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32980693A JPH07152890A (ja) | 1993-11-30 | 1993-11-30 | 積算計 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07152890A true JPH07152890A (ja) | 1995-06-16 |
Family
ID=18225460
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32980693A Pending JPH07152890A (ja) | 1993-11-30 | 1993-11-30 | 積算計 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07152890A (ja) |
-
1993
- 1993-11-30 JP JP32980693A patent/JPH07152890A/ja active Pending
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