JPH07152735A - 時間データ処理装置 - Google Patents
時間データ処理装置Info
- Publication number
- JPH07152735A JPH07152735A JP5320889A JP32088993A JPH07152735A JP H07152735 A JPH07152735 A JP H07152735A JP 5320889 A JP5320889 A JP 5320889A JP 32088993 A JP32088993 A JP 32088993A JP H07152735 A JPH07152735 A JP H07152735A
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- time
- time data
- data
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 時間の特徴を表わす時間データのデータ形式
を与え、「年」「月」などの時間的な長さを考慮した時
間データの評価処理が行える時間データ処理装置を提供
する。 【構成】 日付,時刻,属性および文字列を含む各フィ
ールドからなる論理時間データを格納する記憶手段(1
3)と、文字列の時間データを入力し論理時間データと
する入力手段(11,12)と、論理時間データを評価
して時間データに対する演算を行う時間評価手段(1
4)と、論理時間データをフォーマット情報により所定
の表現形式で表示出力する表示制御手段(15)とを備
える。
を与え、「年」「月」などの時間的な長さを考慮した時
間データの評価処理が行える時間データ処理装置を提供
する。 【構成】 日付,時刻,属性および文字列を含む各フィ
ールドからなる論理時間データを格納する記憶手段(1
3)と、文字列の時間データを入力し論理時間データと
する入力手段(11,12)と、論理時間データを評価
して時間データに対する演算を行う時間評価手段(1
4)と、論理時間データをフォーマット情報により所定
の表現形式で表示出力する表示制御手段(15)とを備
える。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、時間データ処理装置に
関し、特に、時間データにおける時刻および時間的な幅
を考慮して時間評価を行い、また、同一の時間データか
ら表現形式を変えて表示出力を行う時間データ処理装置
に関するものである。ここでの時間データとは、日付ま
たは時刻を表わすと共に時間の期間を意味するデータで
あり、検索、分類、並びかえなど全般に用いられるデー
タである。
関し、特に、時間データにおける時刻および時間的な幅
を考慮して時間評価を行い、また、同一の時間データか
ら表現形式を変えて表示出力を行う時間データ処理装置
に関するものである。ここでの時間データとは、日付ま
たは時刻を表わすと共に時間の期間を意味するデータで
あり、検索、分類、並びかえなど全般に用いられるデー
タである。
【0002】
【従来の技術】まず、従来における時間データの扱いに
ついて説明する。時間データに対する従来の処理方法を
述べる前に、対象となる時間データのデータ表現を説明
する。時間データの表現方法は、次の2つの表現方法が
主なものとなっている。
ついて説明する。時間データに対する従来の処理方法を
述べる前に、対象となる時間データのデータ表現を説明
する。時間データの表現方法は、次の2つの表現方法が
主なものとなっている。
【0003】(1)フォーマットの決まった文字列によ
る時間データの表現方法;この文字列による時間データ
の表現方法は、一般的には、文書内のテキスト表現など
をそのまま用いる方法である。例えば「1990年1月
1日」,「1990年1月1日 月曜日」,「1/1/
1990」,「1 Jan 1990」などの表記によ
る日付の慣用句に従ったフォーマットを持つ文字列をそ
のまま用いる。この場合、慣用句に従ったフォーマット
が定まっている以外は一般的な文字列と同じ扱いである
ため、特別な手段を講じることなく編集可能である。時
刻を表わす場合には、「10:10:10」の表記によ
り「10時10分10秒」を表わすことが多い。また、
「タイムゾーン」が追加表示されて「10:10:10
JST」となることもある。
る時間データの表現方法;この文字列による時間データ
の表現方法は、一般的には、文書内のテキスト表現など
をそのまま用いる方法である。例えば「1990年1月
1日」,「1990年1月1日 月曜日」,「1/1/
1990」,「1 Jan 1990」などの表記によ
る日付の慣用句に従ったフォーマットを持つ文字列をそ
のまま用いる。この場合、慣用句に従ったフォーマット
が定まっている以外は一般的な文字列と同じ扱いである
ため、特別な手段を講じることなく編集可能である。時
刻を表わす場合には、「10:10:10」の表記によ
り「10時10分10秒」を表わすことが多い。また、
「タイムゾーン」が追加表示されて「10:10:10
JST」となることもある。
【0004】具体例で説明すると、例えば富士ゼロック
ス株式会社のワードプロセッサのシステム“ViewP
oint/GlobalView”の文書処理において
は、文書内のフィールドと呼ばれる記入領域において、
日付データを指定すると標準値として「1990年1月
1日」のフォーマットが与えられている。
ス株式会社のワードプロセッサのシステム“ViewP
oint/GlobalView”の文書処理において
は、文書内のフィールドと呼ばれる記入領域において、
日付データを指定すると標準値として「1990年1月
1日」のフォーマットが与えられている。
【0005】(2)特定の時点を起点とする秒数および
日数を表わす数値による時間データ表現方法;この数値
による時間データの表現方法は、一般的に、時間の新旧
比較を行う場合または時間データの記憶領域を節約する
場合に用いられる表現方法である。この表現方法による
時間データは、数値が一般には整数データとなってお
り、日付または時刻のフォーマットごとに変換手段を必
要とするが、複数のフォーマット中から特定のフォーマ
ットを指定することによって、表示形式を任意に変更す
ることができる。この場合、地球規模での時間データを
扱う場合には、グリニッジ標準時間を採用し、また、
「タイムゾーン」を考慮することもある。
日数を表わす数値による時間データ表現方法;この数値
による時間データの表現方法は、一般的に、時間の新旧
比較を行う場合または時間データの記憶領域を節約する
場合に用いられる表現方法である。この表現方法による
時間データは、数値が一般には整数データとなってお
り、日付または時刻のフォーマットごとに変換手段を必
要とするが、複数のフォーマット中から特定のフォーマ
ットを指定することによって、表示形式を任意に変更す
ることができる。この場合、地球規模での時間データを
扱う場合には、グリニッジ標準時間を採用し、また、
「タイムゾーン」を考慮することもある。
【0006】具体例で説明すると、例えば、オペレーテ
ィング・システムUNIXにおける時間データでは「1
970年1月1日」からの秒数を表わす数値で、時間デ
ータを扱うように構成されている。
ィング・システムUNIXにおける時間データでは「1
970年1月1日」からの秒数を表わす数値で、時間デ
ータを扱うように構成されている。
【0007】一般的なデータ処理装置では、このような
2つの種類の表現方法による時間データを、そのデータ
形式を変換して、各々の状況に合わせて利用している。
例えば、表示出力や入力操作を行うときには文字列によ
るデータ表現による形式を使い、新旧の比較には数値に
よるデータ表現による形式を使う。
2つの種類の表現方法による時間データを、そのデータ
形式を変換して、各々の状況に合わせて利用している。
例えば、表示出力や入力操作を行うときには文字列によ
るデータ表現による形式を使い、新旧の比較には数値に
よるデータ表現による形式を使う。
【0008】ところで、このような時間データの表現方
法では、これらの時間データは時間軸上のある1点しか
表わしていないので、時間的な長さ(経過時間,期間な
ど)を表現して時間評価を行うためには、1つの時間デ
ータだけでなく、複数個の時間データを用いて、次のよ
うな扱いとしなくてはならない。すなわち、 (1)開始および終了時刻;開始時刻と終了時刻の両端
の時間データを1組にする。例えば「3時から5時ま
で」というように2つの時刻を組にする。 (2)開始時刻とその期間;開始時刻と終了までの時間
を1組にする。例えば「3時から2時間」というように
時刻と経過時間とを組にする。 (3)中心時刻とその前後の時間;中心の時間データと
その前後の時間データの2つ、もしくは3つの時間デー
タを1組にする。つまり、中心となる時刻とその前後の
期間を表わす時間、もしくは前後別々の時間データを組
にする。例えば「4時の前後1時間」というように規定
する。
法では、これらの時間データは時間軸上のある1点しか
表わしていないので、時間的な長さ(経過時間,期間な
ど)を表現して時間評価を行うためには、1つの時間デ
ータだけでなく、複数個の時間データを用いて、次のよ
うな扱いとしなくてはならない。すなわち、 (1)開始および終了時刻;開始時刻と終了時刻の両端
の時間データを1組にする。例えば「3時から5時ま
で」というように2つの時刻を組にする。 (2)開始時刻とその期間;開始時刻と終了までの時間
を1組にする。例えば「3時から2時間」というように
時刻と経過時間とを組にする。 (3)中心時刻とその前後の時間;中心の時間データと
その前後の時間データの2つ、もしくは3つの時間デー
タを1組にする。つまり、中心となる時刻とその前後の
期間を表わす時間、もしくは前後別々の時間データを組
にする。例えば「4時の前後1時間」というように規定
する。
【0009】これらの複数個の時間データの組は、どれ
も相互に変換可能である。また、これらの時間データの
表現はいずれも格別な差異はないので、以下では理解が
容易に得られ、説明を簡略化するため、「開始および終
了時刻」を代表例として、その時間データにかかる時間
評価処理を説明する。
も相互に変換可能である。また、これらの時間データの
表現はいずれも格別な差異はないので、以下では理解が
容易に得られ、説明を簡略化するため、「開始および終
了時刻」を代表例として、その時間データにかかる時間
評価処理を説明する。
【0010】期間の長さを持つ時間データは、時刻点を
表わす2つの時間データの組で表される。ここでは、そ
の組を「開始および終了時刻」とする。更に、評価する
演算によっては、時間データの組を2組必要とするもの
もある。この場合、処理方法は、一般的には、次のよう
な手順をとる。 (1)時間データと演算子などの指示を与える。:例え
ば、演算子や時間データおよび出力フォーマットなどの
指示を与え、データを文字列で入力する。 (2)各時間データのデータ表現を検査する。:例え
ば、入力した時間データのデータ表現を検査し、演算に
合わせて的確なデータ表現に変換する。 (3)必要に応じてフォーマット変換をする。:例え
ば、文字列に統一して処理する場合はフォーマットを揃
える。 (4)変換されたデータを評価する。:例えば、変換さ
れたデータ表現に合わせて評価する。文字列の場合はパ
ターンマッチ、置換など、数値の場合は大小比較、加減
算などを行う。 (5)評価結果を出力する。:例えば、得られた評価結
果を指示されたデータ表現に変換して出力する。また、
必要に応じてフォーマット変換を行ってから出力する。
表わす2つの時間データの組で表される。ここでは、そ
の組を「開始および終了時刻」とする。更に、評価する
演算によっては、時間データの組を2組必要とするもの
もある。この場合、処理方法は、一般的には、次のよう
な手順をとる。 (1)時間データと演算子などの指示を与える。:例え
ば、演算子や時間データおよび出力フォーマットなどの
指示を与え、データを文字列で入力する。 (2)各時間データのデータ表現を検査する。:例え
ば、入力した時間データのデータ表現を検査し、演算に
合わせて的確なデータ表現に変換する。 (3)必要に応じてフォーマット変換をする。:例え
ば、文字列に統一して処理する場合はフォーマットを揃
える。 (4)変換されたデータを評価する。:例えば、変換さ
れたデータ表現に合わせて評価する。文字列の場合はパ
ターンマッチ、置換など、数値の場合は大小比較、加減
算などを行う。 (5)評価結果を出力する。:例えば、得られた評価結
果を指示されたデータ表現に変換して出力する。また、
必要に応じてフォーマット変換を行ってから出力する。
【0011】このような手順により時間データの評価が
行える。評価には、加減算,比較などの演算処理があ
る。ここで、上述のような2つの時間データの表現方法
の相違による評価処理の特徴を説明すると、(1)文字
列による時間データの表現方法の場合には、「正規表現
を使った検索が可能」であり、「曜日,月などの連続し
ない時間帯の評価が容易」である特徴がある。また、
(2)ある時点を起点とする秒数,日数を表わす数値に
よる時間データ表現方法の場合には、「新旧比較など連
続した時間の評価が容易」である特徴がある。
行える。評価には、加減算,比較などの演算処理があ
る。ここで、上述のような2つの時間データの表現方法
の相違による評価処理の特徴を説明すると、(1)文字
列による時間データの表現方法の場合には、「正規表現
を使った検索が可能」であり、「曜日,月などの連続し
ない時間帯の評価が容易」である特徴がある。また、
(2)ある時点を起点とする秒数,日数を表わす数値に
よる時間データ表現方法の場合には、「新旧比較など連
続した時間の評価が容易」である特徴がある。
【0012】このほか、2つの時間データの表現方法の
共通する点としては、時間的な長さを評価するために
は、開始時刻と終了時刻の2つを比較しなければならな
い。つまり、通常の時刻の比較処理であれば、その結果
は基準時刻に対して、比較時刻が「早い」「遅い」「同
じ」の3値のいずれかとなる。
共通する点としては、時間的な長さを評価するために
は、開始時刻と終了時刻の2つを比較しなければならな
い。つまり、通常の時刻の比較処理であれば、その結果
は基準時刻に対して、比較時刻が「早い」「遅い」「同
じ」の3値のいずれかとなる。
【0013】しかし、長さを考慮した比較処理では開始
時刻どうしと終了時刻どうしの2つの比較の組合せにな
る。更には、開始時刻と終了時刻の比較を必要とするこ
ともあり、その処理が複雑となる。したがって、時間的
な幅を考慮して2つの時間データを比較する場合には、
その比較結果は、例えば、図1に示すように、基準時間
に対して、同値,基準時間内,より遅い,より
早い,遅い,早い,基準時間外のいずれかの関係
となる。時間データ処理では、これらの比較結果の関係
を得るため、次の各々の時間演算子により時間データの
評価を行う。その場合の各々の時間演算子の種類を、次
に、括弧内にその表記と共に示す。 同値(==);開始、終了時間ともに同じである。 基準時間内(⊃);基準時間に比較して、開始時間が
遅く、かつ、終了時間が速い。 より遅い(<);基準時間の終了時間に比較して、開
始時間が遅い。 より速い(>);基準時間の開始時間に比較して、終
了時間が速い。 遅い(≦);基準時間に比較して、開始時間、終了時
間ともに遅い。 速い(≧);基準時間に比較して、開始時間、終了時
間ともに速い。 基準時間外(⊂);基準時間に比較して、開始時間が
速く、かつ終了時間が遅い。
時刻どうしと終了時刻どうしの2つの比較の組合せにな
る。更には、開始時刻と終了時刻の比較を必要とするこ
ともあり、その処理が複雑となる。したがって、時間的
な幅を考慮して2つの時間データを比較する場合には、
その比較結果は、例えば、図1に示すように、基準時間
に対して、同値,基準時間内,より遅い,より
早い,遅い,早い,基準時間外のいずれかの関係
となる。時間データ処理では、これらの比較結果の関係
を得るため、次の各々の時間演算子により時間データの
評価を行う。その場合の各々の時間演算子の種類を、次
に、括弧内にその表記と共に示す。 同値(==);開始、終了時間ともに同じである。 基準時間内(⊃);基準時間に比較して、開始時間が
遅く、かつ、終了時間が速い。 より遅い(<);基準時間の終了時間に比較して、開
始時間が遅い。 より速い(>);基準時間の開始時間に比較して、終
了時間が速い。 遅い(≦);基準時間に比較して、開始時間、終了時
間ともに遅い。 速い(≧);基準時間に比較して、開始時間、終了時
間ともに速い。 基準時間外(⊂);基準時間に比較して、開始時間が
速く、かつ終了時間が遅い。
【0014】ここでの括弧内の時間演算子は、上記のよ
うな関係が成立するとき、真となる比較演算子とする。
この比較演算子においては、左辺を基準時間とし、右辺
を比較時間とする。また、このような比較を行うための
時間データに対する加減算は、一般に「時刻−時刻=時
間」というように2つの時間点の差をとり、その間の時
間を表わしたり、タイムゾーンの変換に利用される。
うな関係が成立するとき、真となる比較演算子とする。
この比較演算子においては、左辺を基準時間とし、右辺
を比較時間とする。また、このような比較を行うための
時間データに対する加減算は、一般に「時刻−時刻=時
間」というように2つの時間点の差をとり、その間の時
間を表わしたり、タイムゾーンの変換に利用される。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うな時間データの表現方法によると、第1の問題点とし
て、文字列による時間データ表現では、データ形式に表
示形式情報が混在しているデータ構造となっているた
め、色々なフォーマットを扱える反面、時間情報内にフ
ォーマットという表示形式のための情報が混在し、フォ
ーマット変換が必要不可欠になっているという問題があ
る。例えば、「10:10:10」と「10時10分1
0秒」は同じ時刻を表していながら、文書処理で扱う場
合においては、表示形態(表記)上の違いから、データ
のフォーマットが違ってくる。
うな時間データの表現方法によると、第1の問題点とし
て、文字列による時間データ表現では、データ形式に表
示形式情報が混在しているデータ構造となっているた
め、色々なフォーマットを扱える反面、時間情報内にフ
ォーマットという表示形式のための情報が混在し、フォ
ーマット変換が必要不可欠になっているという問題があ
る。例えば、「10:10:10」と「10時10分1
0秒」は同じ時刻を表していながら、文書処理で扱う場
合においては、表示形態(表記)上の違いから、データ
のフォーマットが違ってくる。
【0016】また、第2の問題点として、データ形式の
最小単位までの数値がはっきりしていなければならない
という問題がある。数値によるデータ形式では、そのま
まで新旧の比較が容易である。これは、数値によるデー
タ形式では当然に時間の最小単位が統一されて表現され
ており、はっきりしているからである。
最小単位までの数値がはっきりしていなければならない
という問題がある。数値によるデータ形式では、そのま
まで新旧の比較が容易である。これは、数値によるデー
タ形式では当然に時間の最小単位が統一されて表現され
ており、はっきりしているからである。
【0017】しかしながら、時間データを扱う場合、現
実的には、細かい時刻の1点まで指定する必要がないこ
とも多い。例えば、文書内では、細かい時間設定には意
味がないことも多く、具体例で説明すると、時間データ
のフォーマットが「年月日」のとき、「1993年1
月」をこの時間データの表現で表わすことはできない。
これを「1993年1月1日」で代用しては、本当の
「1993年1月1日」を表現する場合と区別がつかな
くなる。また、時間データの加減算では、最小単位を合
せて計算する必要がある。例えば、「1993年1月1
日+1か月」のとき、「1か月=30日」では期待する
結果にならない。
実的には、細かい時刻の1点まで指定する必要がないこ
とも多い。例えば、文書内では、細かい時間設定には意
味がないことも多く、具体例で説明すると、時間データ
のフォーマットが「年月日」のとき、「1993年1
月」をこの時間データの表現で表わすことはできない。
これを「1993年1月1日」で代用しては、本当の
「1993年1月1日」を表現する場合と区別がつかな
くなる。また、時間データの加減算では、最小単位を合
せて計算する必要がある。例えば、「1993年1月1
日+1か月」のとき、「1か月=30日」では期待する
結果にならない。
【0018】第3の問題点として、時間的な長さを考慮
するためには、2つ1組の時間データを必要とするとい
う問題である。数値によるデータ形式では「年月日」を
表わすデータに対して、「年月」では参照できない。例
えば、「1993年1月」という期間の表現による1か
月間を表現するためには、煩雑となるが、利用者は「1
993年1月1日」から「1993年1月31日」まで
という指定をしなければならない。このように、常に開
始と終了を表わす2つ1組の時間データを保持する必要
がある。
するためには、2つ1組の時間データを必要とするとい
う問題である。数値によるデータ形式では「年月日」を
表わすデータに対して、「年月」では参照できない。例
えば、「1993年1月」という期間の表現による1か
月間を表現するためには、煩雑となるが、利用者は「1
993年1月1日」から「1993年1月31日」まで
という指定をしなければならない。このように、常に開
始と終了を表わす2つ1組の時間データを保持する必要
がある。
【0019】第4の問題点としては、データ表現を変換
する必要があるという問題である。上述したような2つ
の時間データ表現方法によるデータ形式を相互に変換し
て、検索し比較すれば、それぞれのデータ表現の欠点を
補うことができる。しかしながら、検索の都度、データ
表現を変換するのでは、検索処理に大きな負荷がかか
り、大量のデータを扱う場合には現実的ではない。例え
ば、文献データベースなどで利用する文書の発行日は、
本文中では文字列で表わされ、属性では数値で表わされ
ることがある。この場合、片方しか処理できないシステ
ムでは矛盾が起こり、両方の処理を可能するシステムは
処理機構を二重化して持たなければならなくなり、ま
た、検査機構を持つためコスト高になる。
する必要があるという問題である。上述したような2つ
の時間データ表現方法によるデータ形式を相互に変換し
て、検索し比較すれば、それぞれのデータ表現の欠点を
補うことができる。しかしながら、検索の都度、データ
表現を変換するのでは、検索処理に大きな負荷がかか
り、大量のデータを扱う場合には現実的ではない。例え
ば、文献データベースなどで利用する文書の発行日は、
本文中では文字列で表わされ、属性では数値で表わされ
ることがある。この場合、片方しか処理できないシステ
ムでは矛盾が起こり、両方の処理を可能するシステムは
処理機構を二重化して持たなければならなくなり、ま
た、検査機構を持つためコスト高になる。
【0020】このように、従来における時間データ表現
による時間データの評価方法は、一長一短があり、充分
に時間の特徴を表わして処理することができていないと
いう問題がある。データベースなど均一な時間データの
場合、数値によるデータ表現で十分であった。しかし、
近年、ワードプロセッサやネットワークの普及から文書
のデータを直接に利用する機会が増えてくると、これら
の文書内のデータでは必ずしも時間情報が細かな値まで
そろっている訳ではない。また、均一であるとも限らな
い。例えば、数値のない「1993年1月吉日」などの
表記もある。この表記はある1日を表わしているが、
「1993年1月」以上に詳細な情報はない。数値によ
るデータ表現では、前述のような記述の2つ1組の時間
データにより「1993年1月」という長さをもつ期間
を表わすことはできるが、このようなデータ表現を表わ
すことはできない。文字列による表現では単純な大小比
較では「1993年10月1日」より後ということにな
りかねない。
による時間データの評価方法は、一長一短があり、充分
に時間の特徴を表わして処理することができていないと
いう問題がある。データベースなど均一な時間データの
場合、数値によるデータ表現で十分であった。しかし、
近年、ワードプロセッサやネットワークの普及から文書
のデータを直接に利用する機会が増えてくると、これら
の文書内のデータでは必ずしも時間情報が細かな値まで
そろっている訳ではない。また、均一であるとも限らな
い。例えば、数値のない「1993年1月吉日」などの
表記もある。この表記はある1日を表わしているが、
「1993年1月」以上に詳細な情報はない。数値によ
るデータ表現では、前述のような記述の2つ1組の時間
データにより「1993年1月」という長さをもつ期間
を表わすことはできるが、このようなデータ表現を表わ
すことはできない。文字列による表現では単純な大小比
較では「1993年10月1日」より後ということにな
りかねない。
【0021】本発明は上記のような問題点を解決するた
めになされたものであり、本発明の目的は、時間の特徴
を表わす時間データのデータ形式を与え、「年」「月」
などの時間的な長さを考慮した時間データの評価処理が
行える時間データ処理装置を提供することにある。
めになされたものであり、本発明の目的は、時間の特徴
を表わす時間データのデータ形式を与え、「年」「月」
などの時間的な長さを考慮した時間データの評価処理が
行える時間データ処理装置を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】上述のような目的を達成
するため、本発明の時間データ処理装置は、日付,時
刻,属性および文字列を含む各フィールドからなる論理
時間データを格納する記憶手段と、文字列の時間データ
を入力し論理時間データとする入力手段と、論理時間デ
ータを評価して時間データに対する演算を行う時間評価
手段と、論理時間データをフォーマット情報により所定
の表現形式で表示出力する表示制御手段とを備えること
を特徴とする。
するため、本発明の時間データ処理装置は、日付,時
刻,属性および文字列を含む各フィールドからなる論理
時間データを格納する記憶手段と、文字列の時間データ
を入力し論理時間データとする入力手段と、論理時間デ
ータを評価して時間データに対する演算を行う時間評価
手段と、論理時間データをフォーマット情報により所定
の表現形式で表示出力する表示制御手段とを備えること
を特徴とする。
【0023】この時間データ処理装置において、時間評
価手段は、論理時間データを演算可能な数値データに変
換する時間データ切出し手段と、得られた数値データか
ら開始時間と終了時間を表わす2つのデータを生成する
データ展開手段と、数値データの演算処理を行なう数値
演算手段と、時間データを他の装置に出力するデータ出
力手段と、時間データを評価する評価処理の制御を行う
制御手段とを備えることを特徴とする。
価手段は、論理時間データを演算可能な数値データに変
換する時間データ切出し手段と、得られた数値データか
ら開始時間と終了時間を表わす2つのデータを生成する
データ展開手段と、数値データの演算処理を行なう数値
演算手段と、時間データを他の装置に出力するデータ出
力手段と、時間データを評価する評価処理の制御を行う
制御手段とを備えることを特徴とする。
【0024】また、時間データ処理装置において、表示
制御手段は、論理時間データから時間情報を入力する時
間入力手段と、フォーマット情報を入力するフォーマッ
ト情報入力手段と、フォーマット情報により時間情報を
表示形式データに変換する表示形式変換手段と、表示形
式データを出力する表示出力手段と、表示出力する論理
時間データを指示し、フォーマット情報により所定の表
現形式で表示出力する制御を行う制御手段とを備えるこ
とを特徴とする。
制御手段は、論理時間データから時間情報を入力する時
間入力手段と、フォーマット情報を入力するフォーマッ
ト情報入力手段と、フォーマット情報により時間情報を
表示形式データに変換する表示形式変換手段と、表示形
式データを出力する表示出力手段と、表示出力する論理
時間データを指示し、フォーマット情報により所定の表
現形式で表示出力する制御を行う制御手段とを備えるこ
とを特徴とする。
【0025】この時間データ処理装置においては、更
に、複数のフォーマット情報を蓄積するフォーマット情
報蓄積手段を備え、制御手段が、表示出力する論理時間
データに対して、複数のフォーマット情報の1つ選択し
て、時間の表現形式を変えて時間データを表示すること
を特徴とする。
に、複数のフォーマット情報を蓄積するフォーマット情
報蓄積手段を備え、制御手段が、表示出力する論理時間
データに対して、複数のフォーマット情報の1つ選択し
て、時間の表現形式を変えて時間データを表示すること
を特徴とする。
【0026】
【作用】本発明の時間データ処理装置においては、記憶
手段が、日付,時刻,属性および文字列を含む各フィー
ルドからなる論理時間データを格納する。この論理時間
データは、入力手段によって、文字列の時間データを入
力し論理時間データとされて記憶手段に格納される。時
間評価手段は、論理時間データを評価して時間データに
対する演算を行い、また、表示制御手段は、論理時間デ
ータをフォーマット情報により所定の表現形式で表示出
力する。
手段が、日付,時刻,属性および文字列を含む各フィー
ルドからなる論理時間データを格納する。この論理時間
データは、入力手段によって、文字列の時間データを入
力し論理時間データとされて記憶手段に格納される。時
間評価手段は、論理時間データを評価して時間データに
対する演算を行い、また、表示制御手段は、論理時間デ
ータをフォーマット情報により所定の表現形式で表示出
力する。
【0027】このように、時間データを、日付,時刻,
属性および文字列を含む各フィールドからなる論理時間
データとして扱い、表示情報を時間データと分離して扱
うため、複雑なフォーマット変換を行なわなくても、複
数のフォーマットを利用することが可能になる。また、
従来では1組の時間データを使って、時間的な長さを表
現していたが、この論理時間データの表現では各フィー
ルドでそのデータの有無を表現できるので、1つの時間
データで、日単位,月単位などの時間の長さが表現可能
となり、その評価処理も簡易に行える。
属性および文字列を含む各フィールドからなる論理時間
データとして扱い、表示情報を時間データと分離して扱
うため、複雑なフォーマット変換を行なわなくても、複
数のフォーマットを利用することが可能になる。また、
従来では1組の時間データを使って、時間的な長さを表
現していたが、この論理時間データの表現では各フィー
ルドでそのデータの有無を表現できるので、1つの時間
データで、日単位,月単位などの時間の長さが表現可能
となり、その評価処理も簡易に行える。
【0028】また、時間データ処理装置において、時間
評価処理を行う時間評価手段は、時間データ切出し手段
と、データ展開手段と、数値演算手段と、制御手段とを
備えている。時間データ切出し手段が、論理時間データ
を演算可能な数値データに変換すると、データ展開手段
が、得られた数値データから開始時間と終了時間を表わ
す2つのデータを生成する。そして、数値演算手段が、
数値データの演算処理を行ない、出力手段は、時間デー
タを他の装置に出力する。なお、これらの時間評価の処
理の制御は、制御手段により行なわれ、論理時間データ
に対して時間を評価する評価処理の制御を行う。
評価処理を行う時間評価手段は、時間データ切出し手段
と、データ展開手段と、数値演算手段と、制御手段とを
備えている。時間データ切出し手段が、論理時間データ
を演算可能な数値データに変換すると、データ展開手段
が、得られた数値データから開始時間と終了時間を表わ
す2つのデータを生成する。そして、数値演算手段が、
数値データの演算処理を行ない、出力手段は、時間デー
タを他の装置に出力する。なお、これらの時間評価の処
理の制御は、制御手段により行なわれ、論理時間データ
に対して時間を評価する評価処理の制御を行う。
【0029】また、時間データを表示する場合には、表
示制御手段がその制御を行い、時間データを所定のフォ
ーマットで表示する。このため、表示制御手段には、時
間入力手段と、フォーマット情報入力手段と、表示形式
変換手段と、表示手段と、制御手段とが備えられてい
る。時間入力手段が論理時間データから時間情報を入力
し、フォーマット情報入力手段がそのフォーマット情報
を入力すると、表示形式変換手段が、フォーマット情報
により時間情報を表示形式データに変換する。ここで変
換された表示形式データは、表示出力手段により出力さ
れる。また、制御手段は、表示出力する論理時間データ
を指示して、入力したフォーマット情報により所定の表
現形式で表示出力する制御を行う。
示制御手段がその制御を行い、時間データを所定のフォ
ーマットで表示する。このため、表示制御手段には、時
間入力手段と、フォーマット情報入力手段と、表示形式
変換手段と、表示手段と、制御手段とが備えられてい
る。時間入力手段が論理時間データから時間情報を入力
し、フォーマット情報入力手段がそのフォーマット情報
を入力すると、表示形式変換手段が、フォーマット情報
により時間情報を表示形式データに変換する。ここで変
換された表示形式データは、表示出力手段により出力さ
れる。また、制御手段は、表示出力する論理時間データ
を指示して、入力したフォーマット情報により所定の表
現形式で表示出力する制御を行う。
【0030】なお、この時間データ処理装置において
は、更に、複数のフォーマット情報を蓄積するフォーマ
ット情報蓄積手段を備えており、制御手段が、表示出力
する論理時間データに対して、複数のフォーマット情報
の1つを選択して、時間の表現形式を変えて時間データ
を表示する。
は、更に、複数のフォーマット情報を蓄積するフォーマ
ット情報蓄積手段を備えており、制御手段が、表示出力
する論理時間データに対して、複数のフォーマット情報
の1つを選択して、時間の表現形式を変えて時間データ
を表示する。
【0031】ここでは、文字列の表現で表示に必要なフ
ォーマット情報が時間データから分離されているため、
表示形式の情報の指定により、複雑なフォーマット変換
をしないで複数のフォーマットが利用できるようにな
る。また、日付データとして、利用できないような「1
月吉日」などの数値的な規定が不十分である日付情報で
も、日付データとして表現可能になる。更にまた、時間
の最小単位まではっきりしなくても、時間データの演算
が可能となる。特に、時間の長さを考慮した比較(包含
関係の検査)を行う場合にも、この論理時間データの表
現では各フィールドでそのデータの有無を表現できるの
で、論理時間データによるデータ表現の各フィールド
で、年単位,月単位,日単位などが1つの時間データで
表現可能になる。その比較評価は、従来の数値表現に比
べても論理時間データのフィールドの切り出し処理だけ
であり、処理速度が低下することはない。
ォーマット情報が時間データから分離されているため、
表示形式の情報の指定により、複雑なフォーマット変換
をしないで複数のフォーマットが利用できるようにな
る。また、日付データとして、利用できないような「1
月吉日」などの数値的な規定が不十分である日付情報で
も、日付データとして表現可能になる。更にまた、時間
の最小単位まではっきりしなくても、時間データの演算
が可能となる。特に、時間の長さを考慮した比較(包含
関係の検査)を行う場合にも、この論理時間データの表
現では各フィールドでそのデータの有無を表現できるの
で、論理時間データによるデータ表現の各フィールド
で、年単位,月単位,日単位などが1つの時間データで
表現可能になる。その比較評価は、従来の数値表現に比
べても論理時間データのフィールドの切り出し処理だけ
であり、処理速度が低下することはない。
【0032】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて具体的
に説明する。まず、本発明の実施例の時間データ処理装
置の構成を説明する前に、ここで用いる時間データの論
理時間データのフォーマットについて説明する。従来の
文字列表現において、フォーマット変換が必要とされた
のは、表示上の情報と時間を表わす本質的な情報が混在
していたことによる。そこで、ISO 8613 (O
pen Document Architectur
e)にならい、時間データを論理表現と割り付け表現と
に区別して表現する。これにより、構造化文書の内容体
系としても実現できるデータ形式となりうる。
に説明する。まず、本発明の実施例の時間データ処理装
置の構成を説明する前に、ここで用いる時間データの論
理時間データのフォーマットについて説明する。従来の
文字列表現において、フォーマット変換が必要とされた
のは、表示上の情報と時間を表わす本質的な情報が混在
していたことによる。そこで、ISO 8613 (O
pen Document Architectur
e)にならい、時間データを論理表現と割り付け表現と
に区別して表現する。これにより、構造化文書の内容体
系としても実現できるデータ形式となりうる。
【0033】図2は、本発明の実施例にかかる時間デー
タ処理装置で用いる時間情報の論理表現であるデータ形
式を示す図である。図2に示すように、時間の単位毎の
データを各フィールドに分けたデータ形式のデータを、
ここでは、論理時間データと呼ぶ。論理時間データ20
は、時間表現を各々の単位毎に各フィールドに区分けし
て、ビットを割り振った数値で表現する。大きくは日付
フィールド21と時間フィールド22とを設ける。更
に、属性フィールド23と文字列フィールド24とを設
ける。ここでの日付フィールド21と時間フィールド2
2は、更に「年月日時分秒」の各々の単位に区分けした
フィールドとし、この「年月日時分秒」のすべてのフィ
ールドの先頭ビットで数値データの存在を表わすものと
する。つまり、数値データが存在する場合には先頭ビッ
トを“1”とし、数値データが存在しない場合には先頭
ビットを“0”とする。
タ処理装置で用いる時間情報の論理表現であるデータ形
式を示す図である。図2に示すように、時間の単位毎の
データを各フィールドに分けたデータ形式のデータを、
ここでは、論理時間データと呼ぶ。論理時間データ20
は、時間表現を各々の単位毎に各フィールドに区分けし
て、ビットを割り振った数値で表現する。大きくは日付
フィールド21と時間フィールド22とを設ける。更
に、属性フィールド23と文字列フィールド24とを設
ける。ここでの日付フィールド21と時間フィールド2
2は、更に「年月日時分秒」の各々の単位に区分けした
フィールドとし、この「年月日時分秒」のすべてのフィ
ールドの先頭ビットで数値データの存在を表わすものと
する。つまり、数値データが存在する場合には先頭ビッ
トを“1”とし、数値データが存在しない場合には先頭
ビットを“0”とする。
【0034】すなわち、論理時間データの各々のフィー
ルドにおいて、先頭ビットが“1”の場合は、残りのビ
ットがフィールドの値を表わし、先頭ビットが“0”の
場合は、残りのビットのフィールドの値は不定値を表わ
す。特に、残りのビットがすべて1の場合は後に文字列
を伴うことを意味するものとする。また、すべて0であ
れば、未使用であるとする。例えば、先頭ビットと残り
の値を表わすビットとを、ここでは区切り記号「|」に
よって区切り、すべてのビットが1であるビットをFで
表記すると、論理時間データの各フィールドの表記で
は、図2に示すように、「1993年4月」は、「1|
1993」年「1|4」月「0|0」日となる。また、
「1993年1月吉日」は「1|1993」年「1|
1」月「0|F」日と文字列「吉日」となり、「199
3年4月5日」は、「1|1993」年「1|4」月
「1|5」日となる。なお、この場合、「時」以下のフ
ィールドはすべて「0|0」である。ここでの「属性」
のフィールドは「曜日」「タイムゾーン」などを表わ
し、「文字列」のフィールドは「吉」「某」「末」など
数字として表れない時間表現を表わす。
ルドにおいて、先頭ビットが“1”の場合は、残りのビ
ットがフィールドの値を表わし、先頭ビットが“0”の
場合は、残りのビットのフィールドの値は不定値を表わ
す。特に、残りのビットがすべて1の場合は後に文字列
を伴うことを意味するものとする。また、すべて0であ
れば、未使用であるとする。例えば、先頭ビットと残り
の値を表わすビットとを、ここでは区切り記号「|」に
よって区切り、すべてのビットが1であるビットをFで
表記すると、論理時間データの各フィールドの表記で
は、図2に示すように、「1993年4月」は、「1|
1993」年「1|4」月「0|0」日となる。また、
「1993年1月吉日」は「1|1993」年「1|
1」月「0|F」日と文字列「吉日」となり、「199
3年4月5日」は、「1|1993」年「1|4」月
「1|5」日となる。なお、この場合、「時」以下のフ
ィールドはすべて「0|0」である。ここでの「属性」
のフィールドは「曜日」「タイムゾーン」などを表わ
し、「文字列」のフィールドは「吉」「某」「末」など
数字として表れない時間表現を表わす。
【0035】論理時間データの割付け表現は、いわわる
時間データの表現形式を示すフォーマット情報である。
この割付け表現のデータ形式は、各々のフィールドのデ
ータの表示順序や、12時間表示または24時間表示の
表示スタイル、言語情報など表示するために必要な情報
を持つ。以下、ここでは、この論理時間データの割付け
表現のデータ形式をフォーマット情報と呼ぶ。
時間データの表現形式を示すフォーマット情報である。
この割付け表現のデータ形式は、各々のフィールドのデ
ータの表示順序や、12時間表示または24時間表示の
表示スタイル、言語情報など表示するために必要な情報
を持つ。以下、ここでは、この論理時間データの割付け
表現のデータ形式をフォーマット情報と呼ぶ。
【0036】次に、本発明の一実施例にかかる時間デー
タ処理装置の構成を説明する。この時間データ処理装置
は、大きくは3つの要部から構成される。すなわち、前
述の論理時間データおよびフォーマット情報を含む各デ
ータを格納している「データ記憶部」と、時間データの
論理データだけを処理する「時間データ評価処理部」
と、時間データを表示する「時間データ表示処理部」か
ら構成される。
タ処理装置の構成を説明する。この時間データ処理装置
は、大きくは3つの要部から構成される。すなわち、前
述の論理時間データおよびフォーマット情報を含む各デ
ータを格納している「データ記憶部」と、時間データの
論理データだけを処理する「時間データ評価処理部」
と、時間データを表示する「時間データ表示処理部」か
ら構成される。
【0037】図3は、本発明の一実施例にかかる時間デ
ータ処理装置の全体構成を示すブロック図である。図3
において、30は時間データ処理装置、31は表示装
置、32は入力装置、33は時間データ利用装置であ
る。また、11は時間データ入力処理部、12はデータ
表現変換処理部、13はデータ記憶部、14は時間デー
タ評価処理部、15は時間データ表示処理部である。
ータ処理装置の全体構成を示すブロック図である。図3
において、30は時間データ処理装置、31は表示装
置、32は入力装置、33は時間データ利用装置であ
る。また、11は時間データ入力処理部、12はデータ
表現変換処理部、13はデータ記憶部、14は時間デー
タ評価処理部、15は時間データ表示処理部である。
【0038】時間データ処理装置30において、データ
記憶部13には、日付,時刻,属性および文字列を含む
各フィールドからなる論理時間データ13aと、その表
示形式を与えるフォーマット情報13bが格納されてい
る。これらの論理時間データ13aおよびフォーマット
情報13bの各データは入力装置32による入力操作に
より入力されたテキストデータを、時間データ入力処理
部11およびデータ表現変換処理部12の動作により、
その所定のデータ形式に変換して、データ記憶部に格納
される。
記憶部13には、日付,時刻,属性および文字列を含む
各フィールドからなる論理時間データ13aと、その表
示形式を与えるフォーマット情報13bが格納されてい
る。これらの論理時間データ13aおよびフォーマット
情報13bの各データは入力装置32による入力操作に
より入力されたテキストデータを、時間データ入力処理
部11およびデータ表現変換処理部12の動作により、
その所定のデータ形式に変換して、データ記憶部に格納
される。
【0039】入力装置32の入力操作により入力された
文字列の時間データが、データ表現変換処理部12によ
る処理によって、論理時間データの各フィールドのデー
タに変換され、データ記憶部13に論理時間データ13
aとして格納される。また、フォーマット情報13b
も、同様にして、入力装置32の入力操作により入力さ
れたテキストデータによる所定形式を指示するデータに
より、時間データ入力処理部11により、その表示形式
が判別されて、フォーマット情報の所定形式に変換され
て、データ記憶部13に格納される。
文字列の時間データが、データ表現変換処理部12によ
る処理によって、論理時間データの各フィールドのデー
タに変換され、データ記憶部13に論理時間データ13
aとして格納される。また、フォーマット情報13b
も、同様にして、入力装置32の入力操作により入力さ
れたテキストデータによる所定形式を指示するデータに
より、時間データ入力処理部11により、その表示形式
が判別されて、フォーマット情報の所定形式に変換され
て、データ記憶部13に格納される。
【0040】時間データ評価処理部14は、論理時間デ
ータ13aを評価して時間データに対する演算を行う。
演算された結果の時間データは、必要に応じて、再び論
理時間データ13aのデータ形式に戻され、データ記憶
部13に格納される。また、時間データ表示処理部15
に送出される。時間データ表示処理部15の動作によ
り、論理時間データ13aは、指定のフォーマット情報
13bにより所定の表現形式で表示出力され、表示装置
31において表示される。また、ここで評価された時間
データに対する演算結果は、時間データ利用装置33に
送出される。時間データ利用装置33は、例えば、外部
の検索装置などであり、検索装置は、時間データが条件
式に合致したか否かの結果を得て、その結果データを利
用する。
ータ13aを評価して時間データに対する演算を行う。
演算された結果の時間データは、必要に応じて、再び論
理時間データ13aのデータ形式に戻され、データ記憶
部13に格納される。また、時間データ表示処理部15
に送出される。時間データ表示処理部15の動作によ
り、論理時間データ13aは、指定のフォーマット情報
13bにより所定の表現形式で表示出力され、表示装置
31において表示される。また、ここで評価された時間
データに対する演算結果は、時間データ利用装置33に
送出される。時間データ利用装置33は、例えば、外部
の検索装置などであり、検索装置は、時間データが条件
式に合致したか否かの結果を得て、その結果データを利
用する。
【0041】このように、データ記憶部13に格納され
た論理時間データ13aおよびフォーマット情報13b
を利用して、時間データに対する処理が進められる。次
に、ここでの論理時間データ13aおよびフォーマット
情報13bの入力処理について説明する。このため、こ
こでの入力装置32には、図3に示すように、機能的に
は、演算子入力部32a,フォーマット情報入力部32
b,および時間データ入力部32cが備えられる。演算
子入力部32aは、時間演算を行う場合に、前述したよ
うな時間演算子の“==”(同値),“⊃”(基準
時間内),“<”(より遅い),“>”(より速
い),“≦”(遅い),“≧”(速い),または
“⊂”(基準時間外)などを入力する。フォーマット情
報入力部32bは、所定形式の文字列によりフォーマッ
ト情報を入力する。または、ユーザインタフェース利用
による既定義のフォーマット情報の選択によって、各々
のフォーマット情報を入力するようにして良い(図1
2)。時間データ入力部32cは、文字列により時間デ
ータを入する。
た論理時間データ13aおよびフォーマット情報13b
を利用して、時間データに対する処理が進められる。次
に、ここでの論理時間データ13aおよびフォーマット
情報13bの入力処理について説明する。このため、こ
こでの入力装置32には、図3に示すように、機能的に
は、演算子入力部32a,フォーマット情報入力部32
b,および時間データ入力部32cが備えられる。演算
子入力部32aは、時間演算を行う場合に、前述したよ
うな時間演算子の“==”(同値),“⊃”(基準
時間内),“<”(より遅い),“>”(より速
い),“≦”(遅い),“≧”(速い),または
“⊂”(基準時間外)などを入力する。フォーマット情
報入力部32bは、所定形式の文字列によりフォーマッ
ト情報を入力する。または、ユーザインタフェース利用
による既定義のフォーマット情報の選択によって、各々
のフォーマット情報を入力するようにして良い(図1
2)。時間データ入力部32cは、文字列により時間デ
ータを入する。
【0042】また、入力処理を行うための時間データ入
力処理部11には、フォーマット情報解析部11aおよ
び時間データ検査部11bが備えられている。フォーマ
ット情報解析部11aは、入力されたフォーマット情報
を解析する。例えば、日付データであると、「MM/D
D/YY」,「Day Month Year」,「YYYY.M
M.DD」などの所定のデータ形式となっているか否か
を解析する。解析されたフォーマット情報は、データ記
憶部13に格納される。また、時間データ検査部11b
はフォーマット情報の解析情報を利用して、文字列とし
て入力された各々の時間データを検査する。
力処理部11には、フォーマット情報解析部11aおよ
び時間データ検査部11bが備えられている。フォーマ
ット情報解析部11aは、入力されたフォーマット情報
を解析する。例えば、日付データであると、「MM/D
D/YY」,「Day Month Year」,「YYYY.M
M.DD」などの所定のデータ形式となっているか否か
を解析する。解析されたフォーマット情報は、データ記
憶部13に格納される。また、時間データ検査部11b
はフォーマット情報の解析情報を利用して、文字列とし
て入力された各々の時間データを検査する。
【0043】データ表現変換処理部12は、文字切り出
し12a,文字列数値変換12b,および論理時間デー
タ生成12cの3段階の処理で、入力された時間データ
を論理時間データに変換して、データ記憶部13に格納
する。文字切り出し12aの処理では、解析されたフォ
ーマット情報に従って文字列から時間データを切り出
す。文字列数値変換12bの処理では、切り出した文字
列を数値に変換する。また、論理時間データ生成12c
の処理では、数値を論理時間データの表現形式の各々の
フィールド情報に変換する。
し12a,文字列数値変換12b,および論理時間デー
タ生成12cの3段階の処理で、入力された時間データ
を論理時間データに変換して、データ記憶部13に格納
する。文字切り出し12aの処理では、解析されたフォ
ーマット情報に従って文字列から時間データを切り出
す。文字列数値変換12bの処理では、切り出した文字
列を数値に変換する。また、論理時間データ生成12c
の処理では、数値を論理時間データの表現形式の各々の
フィールド情報に変換する。
【0044】次に、ここでの入力処理を一連の流れを説
明する。すなわち、入力装置32の時間データ入力部3
2cより、時間データを表わす文字列を入力し、更に、
フォーマット情報入力部32bにより、フォーマット情
報を表わす文字列を入力すると、時間データ入力処理部
11のフォーマット情報解析部11aがフォーマット情
報を解析し、時間データ検査部11bが、解析された情
報に基づいて、入力された時間データがフォーマットに
従っているか否かを検査する。次に、データ表現変換処
理部12において、文字切り出し12aの処理により、
フォーマット情報に従って時間データを表わす文字列を
論理時間データのフィールドごとに分離する。次に、文
字列数値変換12bの処理により、時間データの各フィ
ールドの数値を表わす文字列を数値に変換する。そし
て、論理時間データ生成12cの処理によって、各フィ
ールドの数値を組合せて、論理時間データの表現形式の
時間データとする。この際、各フィールドごとの特徴
(AM/PMの区別,タイムゾーン,元号など)を考慮
して、変換された数値を組合せ、論理時間データの表現
形式の時間データを生成する。
明する。すなわち、入力装置32の時間データ入力部3
2cより、時間データを表わす文字列を入力し、更に、
フォーマット情報入力部32bにより、フォーマット情
報を表わす文字列を入力すると、時間データ入力処理部
11のフォーマット情報解析部11aがフォーマット情
報を解析し、時間データ検査部11bが、解析された情
報に基づいて、入力された時間データがフォーマットに
従っているか否かを検査する。次に、データ表現変換処
理部12において、文字切り出し12aの処理により、
フォーマット情報に従って時間データを表わす文字列を
論理時間データのフィールドごとに分離する。次に、文
字列数値変換12bの処理により、時間データの各フィ
ールドの数値を表わす文字列を数値に変換する。そし
て、論理時間データ生成12cの処理によって、各フィ
ールドの数値を組合せて、論理時間データの表現形式の
時間データとする。この際、各フィールドごとの特徴
(AM/PMの区別,タイムゾーン,元号など)を考慮
して、変換された数値を組合せ、論理時間データの表現
形式の時間データを生成する。
【0045】図4は、時間データ評価処理部の要部の構
成を示す構成を示すブロック図である。図4において、
14は時間データ評価処理部、15は時間データ表示処
理部である。41はデータ出力部、42はデータ入力
部、43は評価処理制御部、44は時間データ切出し
部、45はデータ展開部、46は数値演算部である。
成を示す構成を示すブロック図である。図4において、
14は時間データ評価処理部、15は時間データ表示処
理部である。41はデータ出力部、42はデータ入力
部、43は評価処理制御部、44は時間データ切出し
部、45はデータ展開部、46は数値演算部である。
【0046】時間データ評価処理部14においては、デ
ータ入力部42が、データ記憶部13に格納された論理
時間データ13aと加減算演算子または時間演算子など
の演算子を取り込み、評価対象となる論理時間データを
その演算子と共に入力して時間評価の処理要求を行う
と、評価処理制御部43が、ここでの時間データ評価処
理の処理制御を行う。
ータ入力部42が、データ記憶部13に格納された論理
時間データ13aと加減算演算子または時間演算子など
の演算子を取り込み、評価対象となる論理時間データを
その演算子と共に入力して時間評価の処理要求を行う
と、評価処理制御部43が、ここでの時間データ評価処
理の処理制御を行う。
【0047】評価処理制御部43は、まず、時間データ
切出し部44を制御し、時間データ切出し部44が論理
時間データから評価に必要な数値データを切り出す。数
値データが切り出されると、次に、数値演算部46を制
御して、数値演算部46により、演算子による指定によ
って、切り出した数値データから比較演算などの評価演
算を行なう。時間的な範囲を評価する場合には、データ
展開部45を制御し、データ展開部45により論理時間
データから必要なデータに展開する。例えば、論理時間
データにより得られた数値データから開始時間と終了時
間を表わす2つの時間データを生成する。このようにし
て、評価された時間データは、データ出力部41の制御
によりその評価結果が出力される。すなわち、出力され
た評価結果の出力データは、データ出力部41より、論
理時間データのデータ形式でデータ記憶部13に戻され
るか、または、必要に応じて時間データを所定の表示形
式で表示するため、時間データ表示処理部15に送出さ
れる。
切出し部44を制御し、時間データ切出し部44が論理
時間データから評価に必要な数値データを切り出す。数
値データが切り出されると、次に、数値演算部46を制
御して、数値演算部46により、演算子による指定によ
って、切り出した数値データから比較演算などの評価演
算を行なう。時間的な範囲を評価する場合には、データ
展開部45を制御し、データ展開部45により論理時間
データから必要なデータに展開する。例えば、論理時間
データにより得られた数値データから開始時間と終了時
間を表わす2つの時間データを生成する。このようにし
て、評価された時間データは、データ出力部41の制御
によりその評価結果が出力される。すなわち、出力され
た評価結果の出力データは、データ出力部41より、論
理時間データのデータ形式でデータ記憶部13に戻され
るか、または、必要に応じて時間データを所定の表示形
式で表示するため、時間データ表示処理部15に送出さ
れる。
【0048】図5は、時間データ表示処理部の要部の構
成を示す構成を示すブロック図である。図5において、
31は表示装置、14は時間データ評価処理部、15は
時間データ表示処理部である。51は表示出力部、52
は論理時間データ入力部、53は表示処理制御部、54
は表示形式変換部、55はフォーマット情報蓄積部、5
6はフォーマット情報入力部である。
成を示す構成を示すブロック図である。図5において、
31は表示装置、14は時間データ評価処理部、15は
時間データ表示処理部である。51は表示出力部、52
は論理時間データ入力部、53は表示処理制御部、54
は表示形式変換部、55はフォーマット情報蓄積部、5
6はフォーマット情報入力部である。
【0049】時間データ表示処理部15においては、時
間データを所定の表示形式で表示するため、論理時間デ
ータ入力部52が、前述したように、時間データ評価処
理部14から、またはデータ記憶部13から、表示対象
の論理時間データを入力すると、表示処理制御部53
が、これを受付けて、所定の表示形式での時間データの
表示処理を行う。
間データを所定の表示形式で表示するため、論理時間デ
ータ入力部52が、前述したように、時間データ評価処
理部14から、またはデータ記憶部13から、表示対象
の論理時間データを入力すると、表示処理制御部53
が、これを受付けて、所定の表示形式での時間データの
表示処理を行う。
【0050】この場合、表示処理制御部53は、表示処
理を開始すると、まず、フォーマット情報入力部56を
制御して、時間データ表示を行うため指定のフォーマッ
ト情報が入力されているか否かを確認する。フォーマッ
ト情報入力部56からフォーマット情報が入力されてい
ると、ここに入力されているフォーマット情報を用い
て、時間データの表示処理を行う。また、このとき、特
に、フォーマット情報入力部56からフォーマット情報
が入力されていない場合には、フォーマット情報蓄積部
55に既に蓄積(設定)されているフォーマット情報を
用いる。なお、フォーマット情報蓄積部55は、フォー
マット情報が入力されない場合に対して、所定の一般的
な時間データの表示形式を蓄積しており、また、フォー
マット情報入力部56から入力されたフォーマット情報
は、所望の表示処理のため必要に応じてフォーマット情
報蓄積部55に蓄積されて、再利用される。
理を開始すると、まず、フォーマット情報入力部56を
制御して、時間データ表示を行うため指定のフォーマッ
ト情報が入力されているか否かを確認する。フォーマッ
ト情報入力部56からフォーマット情報が入力されてい
ると、ここに入力されているフォーマット情報を用い
て、時間データの表示処理を行う。また、このとき、特
に、フォーマット情報入力部56からフォーマット情報
が入力されていない場合には、フォーマット情報蓄積部
55に既に蓄積(設定)されているフォーマット情報を
用いる。なお、フォーマット情報蓄積部55は、フォー
マット情報が入力されない場合に対して、所定の一般的
な時間データの表示形式を蓄積しており、また、フォー
マット情報入力部56から入力されたフォーマット情報
は、所望の表示処理のため必要に応じてフォーマット情
報蓄積部55に蓄積されて、再利用される。
【0051】表示処理制御部53は、表示処理に用いる
フォーマット情報を確定すると、次に、表示形式変換部
54を制御して、指定されたフォーマット情報を用いて
表示形式変換部54により時間データを表示形式に変換
する。表示形式に変換された時間データは、表示出力部
51の制御により表示装置31に送出される。
フォーマット情報を確定すると、次に、表示形式変換部
54を制御して、指定されたフォーマット情報を用いて
表示形式変換部54により時間データを表示形式に変換
する。表示形式に変換された時間データは、表示出力部
51の制御により表示装置31に送出される。
【0052】時間データの表示形式には、テキスト形
式、ラスタ図形形式などがある。例えば、テキスト形式
の場合、その文字列のフォーマット情報をオペレーティ
ングシステムUNIXのコマンドdateのように指定す
る。そのフォーマット情報は蓄積され、また、切り替え
られたりする。更に、フォーマット情報でフォントや文
字サイズを指定することもできる。ラスタ図形形式の場
合、フォーマット情報として予め指示しておくことによ
り、例えば、図13に示すように、実際の時計ではでき
ないような表示の切り替えが容易に実現できる。図13
は、12時間表示および24時間表示で用いる時間デー
タ表示形式の一例を示している。この2つの表示形式の
切り換えは、フォーマット情報の切り換え指示により行
なわれる。
式、ラスタ図形形式などがある。例えば、テキスト形式
の場合、その文字列のフォーマット情報をオペレーティ
ングシステムUNIXのコマンドdateのように指定す
る。そのフォーマット情報は蓄積され、また、切り替え
られたりする。更に、フォーマット情報でフォントや文
字サイズを指定することもできる。ラスタ図形形式の場
合、フォーマット情報として予め指示しておくことによ
り、例えば、図13に示すように、実際の時計ではでき
ないような表示の切り替えが容易に実現できる。図13
は、12時間表示および24時間表示で用いる時間デー
タ表示形式の一例を示している。この2つの表示形式の
切り換えは、フォーマット情報の切り換え指示により行
なわれる。
【0053】次に、このような構成による時間デー処理
装置において、論理時間データのデータ形式の時間デー
タを用いて行う各種の時間データ処理の例について具体
的に説明する。ここでの時間データに対する評価処理
は、時刻点および経過時間などに対して行う「加減算処
理」および「比較処理」が主なものとなる。
装置において、論理時間データのデータ形式の時間デー
タを用いて行う各種の時間データ処理の例について具体
的に説明する。ここでの時間データに対する評価処理
は、時刻点および経過時間などに対して行う「加減算処
理」および「比較処理」が主なものとなる。
【0054】まず、「加減算処理」について説明する
と、時間データの加減算処理は、次のような制御の流れ
により処理が実行される。図4を参照する。
と、時間データの加減算処理は、次のような制御の流れ
により処理が実行される。図4を参照する。
【0055】(1)データ入力部42により、2つの論
時時間データと演算子を入力し、評価処理制御部43に
処理の制御を渡す。
時時間データと演算子を入力し、評価処理制御部43に
処理の制御を渡す。
【0056】(2)評価処理制御部43は、処理の制御
を時間データ切出し部44に渡すので、時間データ切出
し部44は、まず、対象となる2つの時間データの各フ
ィールドの先頭ビットを大きなフィールドの順に検査
し、誤差のない有効なフィールドだけを切り出す。切り
出したフィールドのうち、重なる部分を計算し、その計
算結果を有効なフィールドとし、残りのこれより小さな
フィールドを不定値とする。
を時間データ切出し部44に渡すので、時間データ切出
し部44は、まず、対象となる2つの時間データの各フ
ィールドの先頭ビットを大きなフィールドの順に検査
し、誤差のない有効なフィールドだけを切り出す。切り
出したフィールドのうち、重なる部分を計算し、その計
算結果を有効なフィールドとし、残りのこれより小さな
フィールドを不定値とする。
【0057】(3)次に、処理の制御は数値演算部46
に渡され、数値演算部46により、フィールド毎の計算
が行なわれる。この計算では60進や24進などが考慮
されて計算される。桁あふれなどは各フィールドを桁と
見なすBCD演算に等しい。また、閏年や月の日数など
繰り上がりのときには、その対象となる日付を参照して
計算される。例えば、「1993年5月1日の1か月
後」の計算は単純に「月」のフィールド単位のみの計算
となり、「1993年5月1日」+「1月」→「199
3年6月1日」となる。また、「1993年4月29日
の2日後」の計算を行う場合には、「日」のフィールド
単位の計算となる。この場合、「日」のフィールドが桁
あふれで繰り上がり、これにより、更に「月」のフィー
ルド単位の計算が加わり、「1993年4月」から繰り
上がる。この結果、「1993年4月29日」+「2
日」→「1993年5月1日」となる。なお、このよう
な場合には、「4月」の暦日が30日であることを利用
して、各フィールドの間の繰り上がりを行う。繰り下が
りも同様である。
に渡され、数値演算部46により、フィールド毎の計算
が行なわれる。この計算では60進や24進などが考慮
されて計算される。桁あふれなどは各フィールドを桁と
見なすBCD演算に等しい。また、閏年や月の日数など
繰り上がりのときには、その対象となる日付を参照して
計算される。例えば、「1993年5月1日の1か月
後」の計算は単純に「月」のフィールド単位のみの計算
となり、「1993年5月1日」+「1月」→「199
3年6月1日」となる。また、「1993年4月29日
の2日後」の計算を行う場合には、「日」のフィールド
単位の計算となる。この場合、「日」のフィールドが桁
あふれで繰り上がり、これにより、更に「月」のフィー
ルド単位の計算が加わり、「1993年4月」から繰り
上がる。この結果、「1993年4月29日」+「2
日」→「1993年5月1日」となる。なお、このよう
な場合には、「4月」の暦日が30日であることを利用
して、各フィールドの間の繰り上がりを行う。繰り下が
りも同様である。
【0058】(4)次に、処理の制御はデータ出力部4
1に渡される。データ出力部41では、計算結果を時間
データとして、他の利用装置に出力する。
1に渡される。データ出力部41では、計算結果を時間
データとして、他の利用装置に出力する。
【0059】次に、「比較処理」について説明すると、
時間データの比較処理は、次のような制御の流れにより
処理が実行される。なお、ここでのデータ表現による論
理時間データの「時間A」および「時間B」について、
比較評価を行うものとする。「時間A」および「時間
B」の両データは「タイムゾーン」を考慮して正規化さ
れているものとすると、処理手順は次のようになる。ま
た、この比較演算では、「時間A」は基準時間を表わ
し、「時間B」は比較時間を表わすものとする。時間の
長さを考慮しない場合の比較演算では「時間A」および
「時間B」をそのまま数値として比較すれば良いので、
次の説明では、時間の長さを考慮する場合の比較処理の
例を説明する。
時間データの比較処理は、次のような制御の流れにより
処理が実行される。なお、ここでのデータ表現による論
理時間データの「時間A」および「時間B」について、
比較評価を行うものとする。「時間A」および「時間
B」の両データは「タイムゾーン」を考慮して正規化さ
れているものとすると、処理手順は次のようになる。ま
た、この比較演算では、「時間A」は基準時間を表わ
し、「時間B」は比較時間を表わすものとする。時間の
長さを考慮しない場合の比較演算では「時間A」および
「時間B」をそのまま数値として比較すれば良いので、
次の説明では、時間の長さを考慮する場合の比較処理の
例を説明する。
【0060】データ入力部42を通して、比較演算子
と「時間A」および「時間B」とを入力する。 「時間A」および「時間B」の両データが、評価処理
制御部43を通して時間データ切出し部44に渡され
る。 時間データ切出し部44では「日付」および「時間」
のフィールドを符号なしの2進数の数値として取り出
す。これを「数値A」および「数値B」とする。
と「時間A」および「時間B」とを入力する。 「時間A」および「時間B」の両データが、評価処理
制御部43を通して時間データ切出し部44に渡され
る。 時間データ切出し部44では「日付」および「時間」
のフィールドを符号なしの2進数の数値として取り出
す。これを「数値A」および「数値B」とする。
【0061】データ展開部45により、開始時間と終
了時間を表わすデータに展開する。このデータ展開の処
理は、まず、数値データ「数値A」および「数値B」の
有効フィールドを探すために各フィールドの先頭ビット
を調べ、次に、単位の大きなフィールドから先頭ビット
が0のフィールドを調べる。続いて、該当フィールドか
ら単位の小さいすべてのフィールドにマスクをかけて、
すべてを0とした数値を「A.START」および
「B.START」とする。同じくすべてを1とした数
値を「A.END」および「B.END」とする。この
とき、「A.START」は「基準時間の開始時間」を
表わし、「A.END」は「基準時間の終了時間」を表
わす。同様に、「B.START」は「比較時間の開始
時間」を表わし、「B.END」は「比較時間の終了時
間」を表わす。
了時間を表わすデータに展開する。このデータ展開の処
理は、まず、数値データ「数値A」および「数値B」の
有効フィールドを探すために各フィールドの先頭ビット
を調べ、次に、単位の大きなフィールドから先頭ビット
が0のフィールドを調べる。続いて、該当フィールドか
ら単位の小さいすべてのフィールドにマスクをかけて、
すべてを0とした数値を「A.START」および
「B.START」とする。同じくすべてを1とした数
値を「A.END」および「B.END」とする。この
とき、「A.START」は「基準時間の開始時間」を
表わし、「A.END」は「基準時間の終了時間」を表
わす。同様に、「B.START」は「比較時間の開始
時間」を表わし、「B.END」は「比較時間の終了時
間」を表わす。
【0062】数値演算部46によって比較演算を行い
評価する。この比較評価では、その演算子の内容に応じ
て、「A.START」および「B.START」を数
値比較し、更に「A.END」および「B.END」を
数値比較する。
評価する。この比較評価では、その演算子の内容に応じ
て、「A.START」および「B.START」を数
値比較し、更に「A.END」および「B.END」を
数値比較する。
【0063】例えば、「時間A:=1993年」および
「時間B:=1993年3月」として、基準時間内の評
価「1993年 ⊃ 1993年3月」を調べる場合
は、まず「数値A:=1|1993(年) 0|0
(月) 0|0(日)」から「A.START:=1|
1993(年) 0|0(月) 0|0(日)」と
「A.END:= 1|1993(年) 1|F(月)
1|F(日)」とが得られる。同様にして、次に「数
値B:=1|1993(年) 1|3(月) 0|0
(日)」から「B.START:=1|1993(年)
1|3(月) 0|0(日)」と「B.END:=1
|1993(年) 1|3(月) 1|F(日)」とが
得られる。そして、数値演算を行う。この場合には、
「A.START <B.START」かつ「A.EN
D > B.END」となるので、基準時間内の条件が
成立する。
「時間B:=1993年3月」として、基準時間内の評
価「1993年 ⊃ 1993年3月」を調べる場合
は、まず「数値A:=1|1993(年) 0|0
(月) 0|0(日)」から「A.START:=1|
1993(年) 0|0(月) 0|0(日)」と
「A.END:= 1|1993(年) 1|F(月)
1|F(日)」とが得られる。同様にして、次に「数
値B:=1|1993(年) 1|3(月) 0|0
(日)」から「B.START:=1|1993(年)
1|3(月) 0|0(日)」と「B.END:=1
|1993(年) 1|3(月) 1|F(日)」とが
得られる。そして、数値演算を行う。この場合には、
「A.START <B.START」かつ「A.EN
D > B.END」となるので、基準時間内の条件が
成立する。
【0064】しかし、実際には比較処理をより簡単にす
ることができる。「数値A」と「数値B」を直接比較す
ると、「数値A>数値B」,「数値A==数値B」,お
よび「数値A<数値B」のいずれかが得られる。このと
き、「数値A==数値B」ならば、「時間A==時間
B」であることが分かる。また、「数値A>数値B」な
らば、「時間A⊃時間B」もしくは「時間A>時間B」
である。これを区別するためには、「数値A」と「数値
B」の有効桁の存在を表すビットを全て反転させて「数
値A′」と「数値B′」を作成する。なお、この作成の
処理は「A.END」および「B.END」を作成する
より軽い処理で実行できる。ここで作成された「数値
A′」および「数値B′」により、次のように判定処理
を行う。つまり、「数値A′>数値B′」であれば「時
間A>時間B」となり、「数値A′<数値B′」であれ
ば「時間A⊃時間B」となる。「時間A′==時間
B′」はありえない。
ることができる。「数値A」と「数値B」を直接比較す
ると、「数値A>数値B」,「数値A==数値B」,お
よび「数値A<数値B」のいずれかが得られる。このと
き、「数値A==数値B」ならば、「時間A==時間
B」であることが分かる。また、「数値A>数値B」な
らば、「時間A⊃時間B」もしくは「時間A>時間B」
である。これを区別するためには、「数値A」と「数値
B」の有効桁の存在を表すビットを全て反転させて「数
値A′」と「数値B′」を作成する。なお、この作成の
処理は「A.END」および「B.END」を作成する
より軽い処理で実行できる。ここで作成された「数値
A′」および「数値B′」により、次のように判定処理
を行う。つまり、「数値A′>数値B′」であれば「時
間A>時間B」となり、「数値A′<数値B′」であれ
ば「時間A⊃時間B」となる。「時間A′==時間
B′」はありえない。
【0065】また、「数値A<数値B」ならば、「時間
A⊂時間B」もしくは「時間A<時間B」であることを
判定する場合も、同様の処理により判定できる。
A⊂時間B」もしくは「時間A<時間B」であることを
判定する場合も、同様の処理により判定できる。
【0066】図6は、このような簡略化された時間デー
タの比較処理の全体の処理の流れを示すフローチャート
であり、図7は、時間データ比較処理のサブルーチンの
処理フローを示すフローチャートである。図6および図
7を参照して、時データの比較処理を説明する。
タの比較処理の全体の処理の流れを示すフローチャート
であり、図7は、時間データ比較処理のサブルーチンの
処理フローを示すフローチャートである。図6および図
7を参照して、時データの比較処理を説明する。
【0067】処理を開始すると、まず、ステップ61で
時間データの入力を行い、次のステップ62において、
比較演算子を入力する。そして、次のステップ63にお
いて時間データ比較処理のサブルーチンを起動する。こ
れにより、時間データ比較処理のサブルーチンからは、
時間データの比較結果の評価値が、演算子の形式で得ら
れるので、次に、ステップ64において、先のステップ
63の得られた時間データの比較結果の演算子と、入力
された演算子を比較する。この結果、演算子が同一であ
れば、ステップ65において、入力された演算結果はT
rueとし、また比較した結果、演算子が異なれば、ス
テップ66において、入力された演算結果はFalse
として処理を終了する。
時間データの入力を行い、次のステップ62において、
比較演算子を入力する。そして、次のステップ63にお
いて時間データ比較処理のサブルーチンを起動する。こ
れにより、時間データ比較処理のサブルーチンからは、
時間データの比較結果の評価値が、演算子の形式で得ら
れるので、次に、ステップ64において、先のステップ
63の得られた時間データの比較結果の演算子と、入力
された演算子を比較する。この結果、演算子が同一であ
れば、ステップ65において、入力された演算結果はT
rueとし、また比較した結果、演算子が異なれば、ス
テップ66において、入力された演算結果はFalse
として処理を終了する。
【0068】次に、図7を参照して、時間データ比較処
理のサブルーチンにおける処理を説明する。ここでは、
処理が開始されると、まず、ステップ67において、時
間データを切り出しを行う。この時間データの切り出し
では、時間データのうち、その値を表すフィールド部分
を切り出して符号なし整数として扱う。基準時間から取
り出した数値を数値Aとし、比較時間から切り出した数
値を数値Bとする。そして、次のステップ68におい
て、数値Aと数値Bとによる数値データの比較を行う。
この結果、数値Aと数値Bとが同値であれば、基準時間
と比較時間も同値であるので、ステップ73において、
評価値は“==”の演算子とする。
理のサブルーチンにおける処理を説明する。ここでは、
処理が開始されると、まず、ステップ67において、時
間データを切り出しを行う。この時間データの切り出し
では、時間データのうち、その値を表すフィールド部分
を切り出して符号なし整数として扱う。基準時間から取
り出した数値を数値Aとし、比較時間から切り出した数
値を数値Bとする。そして、次のステップ68におい
て、数値Aと数値Bとによる数値データの比較を行う。
この結果、数値Aと数値Bとが同値であれば、基準時間
と比較時間も同値であるので、ステップ73において、
評価値は“==”の演算子とする。
【0069】また、ステップ68の数値データの比較の
結果が、数値A<数値Bであれば、ステップ69におい
て、数値データの各フィールドの先頭ビットを反転し、
数値Aの先頭ビットを反転したものを数値A′とし、数
値Bの先頭ビットを反転したものを数値B′とする。例
えば、年月日を表わす数値データを年フィールドを13
ビットとし、月フィールドを5ビットし、および日フィ
ールドを6ビットとした合計24ビット(ビット数には
先頭ビットを含めている)で表現するものとすると、数
値データの各フィールドの先頭ビットを反転するビット
操作は、800420(16進数)と数値データの排他
的論理和の演算を行うことになる。しかがって、このス
テップ69の先頭ビットの反転処理では、800420
(16進数)と数値Aの排他的論理和の演算を行い、8
00420(16進数)と数値Bの排他的論理和の演算
を行う。
結果が、数値A<数値Bであれば、ステップ69におい
て、数値データの各フィールドの先頭ビットを反転し、
数値Aの先頭ビットを反転したものを数値A′とし、数
値Bの先頭ビットを反転したものを数値B′とする。例
えば、年月日を表わす数値データを年フィールドを13
ビットとし、月フィールドを5ビットし、および日フィ
ールドを6ビットとした合計24ビット(ビット数には
先頭ビットを含めている)で表現するものとすると、数
値データの各フィールドの先頭ビットを反転するビット
操作は、800420(16進数)と数値データの排他
的論理和の演算を行うことになる。しかがって、このス
テップ69の先頭ビットの反転処理では、800420
(16進数)と数値Aの排他的論理和の演算を行い、8
00420(16進数)と数値Bの排他的論理和の演算
を行う。
【0070】そして、次に、ステップ70において、先
頭ビットを反転した数値データを比較する。すなわち、
この比較処理では、数値A′と数値B′との数値データ
の比較を行う。この比較の結果、数値A′>数値B′で
あれば、時間A⊂時間Bとなるので、ステップ71にお
いて、評価値は“⊂”の演算子とする。また、比較の結
果、数値A′<数値B′であれば、時間A<時間Bとな
るので、ステップ72において、評価値は“<”の演算
子とする。
頭ビットを反転した数値データを比較する。すなわち、
この比較処理では、数値A′と数値B′との数値データ
の比較を行う。この比較の結果、数値A′>数値B′で
あれば、時間A⊂時間Bとなるので、ステップ71にお
いて、評価値は“⊂”の演算子とする。また、比較の結
果、数値A′<数値B′であれば、時間A<時間Bとな
るので、ステップ72において、評価値は“<”の演算
子とする。
【0071】また、ステップ68の数値データの比較の
結果が、数値A>数値Bであれば、「時間A>時間B」
または「時間A⊃時間B」であるので、この場合も前述
のステップ69,70の処理と同様にして、ステップ7
4において、数値データの各フィールドの先頭ビットを
反転し、数値A′と数値B′とにして、次のステップ7
5において、その反転した数値データを比較する。この
比較処理の結果、数値A′<数値B′であれば、時間A
⊃時間Bとなるので、ステップ76において、評価値は
“⊃”の演算子とする。また、比較の結果、数値A′>
数値B′であれば、時間A>時間Bとなるので、ステッ
プ77において、評価値は“>”の演算子とする。この
ようにして、時間データ比較処理では、比較結果の評価
値を演算子の形式により出力する。
結果が、数値A>数値Bであれば、「時間A>時間B」
または「時間A⊃時間B」であるので、この場合も前述
のステップ69,70の処理と同様にして、ステップ7
4において、数値データの各フィールドの先頭ビットを
反転し、数値A′と数値B′とにして、次のステップ7
5において、その反転した数値データを比較する。この
比較処理の結果、数値A′<数値B′であれば、時間A
⊃時間Bとなるので、ステップ76において、評価値は
“⊃”の演算子とする。また、比較の結果、数値A′>
数値B′であれば、時間A>時間Bとなるので、ステッ
プ77において、評価値は“>”の演算子とする。この
ようにして、時間データ比較処理では、比較結果の評価
値を演算子の形式により出力する。
【0072】前述した開始時間と終了時間の相当のデー
タを作成する方法では、各フィールドをサーチし、大き
な単位を表すフィールドから順に先頭ビットの値を確認
する必要があったが、このような時間データ比較処理の
処理方法によれば、フィールドの先頭ビットを表す数値
と排他的論理和の演算を行うだけで済む。
タを作成する方法では、各フィールドをサーチし、大き
な単位を表すフィールドから順に先頭ビットの値を確認
する必要があったが、このような時間データ比較処理の
処理方法によれば、フィールドの先頭ビットを表す数値
と排他的論理和の演算を行うだけで済む。
【0073】また、上述した簡略化された時間データ比
較処理を用いる方法では、時間データの評価値の演算と
して、「遅い(≦)」と「早い(≧)」の2つの評価演
算を省いているが、これは大きな問題ではない。これは
演算として「遅い(≦)」と「早い(≧)」は意味をな
さないためである。敢えて示す必要があるなら、「同値
(==)」と「より遅い(<)」の論理和を利用して、
「遅い(≦)」を表現し、また、「同値(==)」と
「より早い(>)」の論理和を利用して、「早い
(≧)」を表現する。
較処理を用いる方法では、時間データの評価値の演算と
して、「遅い(≦)」と「早い(≧)」の2つの評価演
算を省いているが、これは大きな問題ではない。これは
演算として「遅い(≦)」と「早い(≧)」は意味をな
さないためである。敢えて示す必要があるなら、「同値
(==)」と「より遅い(<)」の論理和を利用して、
「遅い(≦)」を表現し、また、「同値(==)」と
「より早い(>)」の論理和を利用して、「早い
(≧)」を表現する。
【0074】すなわち、本発明における時間データは、
各々のフィールドを割り当てたことによって、時間的な
粒度が、図8に示すようになる。すなわち、割り当てる
フィールドの大きさにより、比較演算を行う時間的な粒
度が異なる。つまり、2つの時間データの関係は、有効
桁が異なる場合に、基準時間内(⊃),基準時間外
(⊂),より遅い(<),より速い(>)のいずれかに
なる。有効桁が同じ場合には、同値(==),より遅い
(<),より速い(>)のいずれかになる。したがっ
て、演算として「遅い(≦)」と「早い(≧)」は意味
をなさない。
各々のフィールドを割り当てたことによって、時間的な
粒度が、図8に示すようになる。すなわち、割り当てる
フィールドの大きさにより、比較演算を行う時間的な粒
度が異なる。つまり、2つの時間データの関係は、有効
桁が異なる場合に、基準時間内(⊃),基準時間外
(⊂),より遅い(<),より速い(>)のいずれかに
なる。有効桁が同じ場合には、同値(==),より遅い
(<),より速い(>)のいずれかになる。したがっ
て、演算として「遅い(≦)」と「早い(≧)」は意味
をなさない。
【0075】このように、論理時間データによる演算を
行うことにより、時間データの時間的な幅を考慮した加
減算処理および比較処理が容易に行える。また、論理時
間データを用いることにより、次のような利点がある。
すなわち、 (1)表示情報を時間データと分離できる。従来、文字
列の表現では表示に必要なフォーマット情報を時間デー
タから分離することはできなかったが、この論理時間デ
ータによると、表示情報を時間データから分離したた
め、複雑なフォーマット変換をしないで、複数のフォー
マットが利用可能になる。
行うことにより、時間データの時間的な幅を考慮した加
減算処理および比較処理が容易に行える。また、論理時
間データを用いることにより、次のような利点がある。
すなわち、 (1)表示情報を時間データと分離できる。従来、文字
列の表現では表示に必要なフォーマット情報を時間デー
タから分離することはできなかったが、この論理時間デ
ータによると、表示情報を時間データから分離したた
め、複雑なフォーマット変換をしないで、複数のフォー
マットが利用可能になる。
【0076】(2)数値が不十分な日付が表現可能とな
る。従来の時間データ表現方法では、日付データとし
て、利用できないような例えば「1月吉日」など、数値
情報が不十分である日付データが表現可能になる。日付
データとして「年月日」が定められていたとすると、
「年月」を表現することができなかったが、論理時間デ
ータによると、この「年月」を表現することが可能とな
り、また、時間の最小単位まではっきりしてしなくて
も、演算が可能となる。
る。従来の時間データ表現方法では、日付データとし
て、利用できないような例えば「1月吉日」など、数値
情報が不十分である日付データが表現可能になる。日付
データとして「年月日」が定められていたとすると、
「年月」を表現することができなかったが、論理時間デ
ータによると、この「年月」を表現することが可能とな
り、また、時間の最小単位まではっきりしてしなくて
も、演算が可能となる。
【0077】(3)時間の長さを考慮した比較(包含関
係の検査)を行うことができる。従来の時間データ表現
方法では、1組の時間データを使って、時間的な長さを
表現していたが、ここでの論理時間データによるデータ
表現では1つの時間データで表現可能になる。なお、比
較評価では各フィールドのビットのマスク処理が伴う
が、従来の時間データ表現の数値表現による処理と比ベ
も、特に処理が複雑となることもない。
係の検査)を行うことができる。従来の時間データ表現
方法では、1組の時間データを使って、時間的な長さを
表現していたが、ここでの論理時間データによるデータ
表現では1つの時間データで表現可能になる。なお、比
較評価では各フィールドのビットのマスク処理が伴う
が、従来の時間データ表現の数値表現による処理と比ベ
も、特に処理が複雑となることもない。
【0078】次に、本実施例にかかる時間データ処理装
置について、変形例を説明する。ここでの論理時間デー
タのデータ形式は、図2に示すような各フィールドのデ
ータ形式を用いているが、このデータ形式のフィールド
は、次のように変形または拡張しても、同様に適用可能
である。
置について、変形例を説明する。ここでの論理時間デー
タのデータ形式は、図2に示すような各フィールドのデ
ータ形式を用いているが、このデータ形式のフィールド
は、次のように変形または拡張しても、同様に適用可能
である。
【0079】(1)論理時間データの各フィールドの区
切りや大きさを変更しても良い。例えば、「秒」よりも
小さい時間単位を表わすフィールドを追加することで、
より詳細な時間が表現できる。逆に、「時」より小さい
フィールドを削除して、日付だけを表わすような論理時
間データの表現とすることもできる。また、例えば、
「年」のフィールドを1桁とそれ以外に分けることによ
り、更に、「1990年代」および「199X年」など
の表現が可能となる。同様に、「年」のフィールドを2
桁とそれ以外に分けることにより、「○○世紀」や「1
800年代」などが表現できる。更にまた、「旬」や
「週」を表わすフィールドを増やすようにしても良い。
例えば、「日」のフィールドを「週」と「曜日」との2
つのフィールドとし、この2つのフィールドの組合せに
より、特定の「日」を指定するようにも変形できる。
切りや大きさを変更しても良い。例えば、「秒」よりも
小さい時間単位を表わすフィールドを追加することで、
より詳細な時間が表現できる。逆に、「時」より小さい
フィールドを削除して、日付だけを表わすような論理時
間データの表現とすることもできる。また、例えば、
「年」のフィールドを1桁とそれ以外に分けることによ
り、更に、「1990年代」および「199X年」など
の表現が可能となる。同様に、「年」のフィールドを2
桁とそれ以外に分けることにより、「○○世紀」や「1
800年代」などが表現できる。更にまた、「旬」や
「週」を表わすフィールドを増やすようにしても良い。
例えば、「日」のフィールドを「週」と「曜日」との2
つのフィールドとし、この2つのフィールドの組合せに
より、特定の「日」を指定するようにも変形できる。
【0080】(2)また、論理時間データでは文字列の
フィールドを持ち、「末日」などの文字列を扱えるよう
にしているが、特殊な日付けなどは数値へ置き換えるよ
うにしても良い。つまり、文字列のフィールドにより、
特殊な日付けとして表現された論理時間データは、その
変換には、漢数字で表現された日付とは違い、多少複雑
な変換手段を必要とする。このため、「正月」および
「末日」などは数字に置き換えて表現する。例えば「正
月」は「1月」に置き換える。また、「末日」は暦の計
算により「28日」から「31日」と従来どおり閏年の
計算を行い、その該当の日付の数値に置き換える。これ
により、後の演算処理時に複雑な変換を行う必要がなく
なり、処理を高速に行うことができる。このように、論
理時間データの入力時に、特殊な日付けなどは数値へ置
き換えるようにする場合には、入力制御部に、特殊な日
付けの情報を格納する格納手段と、これを変換する変換
処理手段を追加する。
フィールドを持ち、「末日」などの文字列を扱えるよう
にしているが、特殊な日付けなどは数値へ置き換えるよ
うにしても良い。つまり、文字列のフィールドにより、
特殊な日付けとして表現された論理時間データは、その
変換には、漢数字で表現された日付とは違い、多少複雑
な変換手段を必要とする。このため、「正月」および
「末日」などは数字に置き換えて表現する。例えば「正
月」は「1月」に置き換える。また、「末日」は暦の計
算により「28日」から「31日」と従来どおり閏年の
計算を行い、その該当の日付の数値に置き換える。これ
により、後の演算処理時に複雑な変換を行う必要がなく
なり、処理を高速に行うことができる。このように、論
理時間データの入力時に、特殊な日付けなどは数値へ置
き換えるようにする場合には、入力制御部に、特殊な日
付けの情報を格納する格納手段と、これを変換する変換
処理手段を追加する。
【0081】(3)更に、祝日および休日を表わす「休
日属性」のフィールドを論理時間データのデータ形式に
追加するように変形しても良い。また、この場合、祝日
を表わす「休日属性」を追加することで、「元旦」およ
び「成人の日」および「体育の日」などのデータ表現が
可能となる。このような休日の属性は、各国毎に異なる
ので、言語情報、タイムゾーンなどと共に利用するよう
にしても良い。
日属性」のフィールドを論理時間データのデータ形式に
追加するように変形しても良い。また、この場合、祝日
を表わす「休日属性」を追加することで、「元旦」およ
び「成人の日」および「体育の日」などのデータ表現が
可能となる。このような休日の属性は、各国毎に異なる
ので、言語情報、タイムゾーンなどと共に利用するよう
にしても良い。
【0082】(4)上述した「休日属性」に関連して、
更に、フォーマット情報に対して、特殊な表示を表わす
表示属性を追加するようにしても良い。例えば「1月1
日」という数字列的な表示でなく、この場合には、表示
処理では、フォーマット情報により「元旦」という文字
列の表示出力を行うようにする。同様にして、「12月
25日」を表示処理する場合には、数字列的な表示でな
く「クリスマス」と表示する。
更に、フォーマット情報に対して、特殊な表示を表わす
表示属性を追加するようにしても良い。例えば「1月1
日」という数字列的な表示でなく、この場合には、表示
処理では、フォーマット情報により「元旦」という文字
列の表示出力を行うようにする。同様にして、「12月
25日」を表示処理する場合には、数字列的な表示でな
く「クリスマス」と表示する。
【0083】(5)更に、また、「大安」および「干
支」など旧来の暦に関する属性のフィールドを更に加え
るようにしても良い。これらの属性は、各々の時間デー
タの評価を行う場合などで、特定の日を指定するために
利用される。
支」など旧来の暦に関する属性のフィールドを更に加え
るようにしても良い。これらの属性は、各々の時間デー
タの評価を行う場合などで、特定の日を指定するために
利用される。
【0084】(6)また、論理時間データでは、フィー
ルドが未使用であることを表わすために、各フィールド
の先頭ビットを“0”としたが、先頭ビットを“1”と
して未使用のフィールドを表現するようにしても良い。
また、特にフィールドが未使用であることを表わすため
に、規定値以外の異なる値を格納するようにしても良
い。例えば、「秒」のフィールドでは、秒の数値が0か
ら59までの値しかとらないので、未使用であることを
表わすために、6ビットで表現できる残りの数値の「6
0」から「63」までの値を用いるようにしても良い。
ルドが未使用であることを表わすために、各フィールド
の先頭ビットを“0”としたが、先頭ビットを“1”と
して未使用のフィールドを表現するようにしても良い。
また、特にフィールドが未使用であることを表わすため
に、規定値以外の異なる値を格納するようにしても良
い。例えば、「秒」のフィールドでは、秒の数値が0か
ら59までの値しかとらないので、未使用であることを
表わすために、6ビットで表現できる残りの数値の「6
0」から「63」までの値を用いるようにしても良い。
【0085】次に、装置構成の構成要素の変形例につい
て説明する。前述した図3,図4,および図5に示した
ように、上述した実施例にかかる時間データ処理装置
は、それぞれの処理要素のブロックが専用のハードウェ
ア回路で構成されたものとして説明しているが、これら
の装置の構成要素は、汎用のコンピュータシステム上で
実現しても良い。また、時間処理を伴う他の特定用途向
きのコンピュータシステムにおける一部のサブシステム
として実現されても良い。
て説明する。前述した図3,図4,および図5に示した
ように、上述した実施例にかかる時間データ処理装置
は、それぞれの処理要素のブロックが専用のハードウェ
ア回路で構成されたものとして説明しているが、これら
の装置の構成要素は、汎用のコンピュータシステム上で
実現しても良い。また、時間処理を伴う他の特定用途向
きのコンピュータシステムにおける一部のサブシステム
として実現されても良い。
【0086】入力装置32,時間データ入力処理部1
1,データ表現変換処理部12は、コンピュータシステ
ムに接続されたマウス、キーボードなどの入力デバイス
およびそれを制御してデータ入力を行う入力処理のソフ
トウェアとなる。また、時間データ評価処理部14のデ
ータ入力部42も、同じく、入力処理を行うソフトウェ
アとなる。評価処理制御部43は、時間評価処理を行な
うソフトウェアの主ルーチンとなり、また、時間データ
切出し部44は、ビット検査やマスク処理を行なうソフ
トウェアもしくはハードウエアとなる。数値演算部46
は、アキュムレータなどの演算装置を含むハードウェア
もしくはそれらの演算装置を制御するソフトウェアとな
る。データ展開部45は、マスク処理を行なうソフトウ
ェアもくしはハードウェアとなる。データ出力部41
は、コンピュータシステムに接続された磁気ディスク装
置,通信装置などの出力デバイスを制御する出力処理の
ソフトェアとなる。
1,データ表現変換処理部12は、コンピュータシステ
ムに接続されたマウス、キーボードなどの入力デバイス
およびそれを制御してデータ入力を行う入力処理のソフ
トウェアとなる。また、時間データ評価処理部14のデ
ータ入力部42も、同じく、入力処理を行うソフトウェ
アとなる。評価処理制御部43は、時間評価処理を行な
うソフトウェアの主ルーチンとなり、また、時間データ
切出し部44は、ビット検査やマスク処理を行なうソフ
トウェアもしくはハードウエアとなる。数値演算部46
は、アキュムレータなどの演算装置を含むハードウェア
もしくはそれらの演算装置を制御するソフトウェアとな
る。データ展開部45は、マスク処理を行なうソフトウ
ェアもくしはハードウェアとなる。データ出力部41
は、コンピュータシステムに接続された磁気ディスク装
置,通信装置などの出力デバイスを制御する出力処理の
ソフトェアとなる。
【0087】また、時間データ表示処理部14では、論
理時間データ入力部52およびフォーマット情報入力部
56が、評価処理制御部43から時間データを受け渡す
ための記憶領域やデータ入力部42と同様な入力デバイ
スとなる。フォーマット情報蓄積部55は、磁気ディス
ク装置や半導体メモリなどの記憶領域が使用される。表
示形式変換部54は時間データをテキストやビットマッ
プなどのラスタ図形などに変換するソフトウェアであ
る。表示出力部51は、CRTなどのディスプレイ装置
やプリンタなどの印刷装置などの出力装置に対してデー
タを送出する出力デバイスとなる。表示処理制御部53
はこれら時間データの表示処理のための制御を行うソフ
トウェアとなる。
理時間データ入力部52およびフォーマット情報入力部
56が、評価処理制御部43から時間データを受け渡す
ための記憶領域やデータ入力部42と同様な入力デバイ
スとなる。フォーマット情報蓄積部55は、磁気ディス
ク装置や半導体メモリなどの記憶領域が使用される。表
示形式変換部54は時間データをテキストやビットマッ
プなどのラスタ図形などに変換するソフトウェアであ
る。表示出力部51は、CRTなどのディスプレイ装置
やプリンタなどの印刷装置などの出力装置に対してデー
タを送出する出力デバイスとなる。表示処理制御部53
はこれら時間データの表示処理のための制御を行うソフ
トウェアとなる。
【0088】また、本発明にかかる時間データ処理装置
は単体ではなく、一般的に、時間データ処理を行う文書
処理装置や他のシステムに組み込まれて使われると、有
効にその特徴を利用できる。特に、時間データの範囲を
考慮して、文書を検索する文書検索装置や、文書内容を
分類する分類装置における時間データの処理に用いると
有効である。例えば、文書内や文書の属性に付随する作
成日、発行日などの日付データを元にして、「年ごと」
および「月ごと」などにソートする場合に有効に利用で
きる。また、文書処理だけでなく、データベース管理装
置にも有効に利用される。
は単体ではなく、一般的に、時間データ処理を行う文書
処理装置や他のシステムに組み込まれて使われると、有
効にその特徴を利用できる。特に、時間データの範囲を
考慮して、文書を検索する文書検索装置や、文書内容を
分類する分類装置における時間データの処理に用いると
有効である。例えば、文書内や文書の属性に付随する作
成日、発行日などの日付データを元にして、「年ごと」
および「月ごと」などにソートする場合に有効に利用で
きる。また、文書処理だけでなく、データベース管理装
置にも有効に利用される。
【0089】次に、このような「分類処理」における具
体的な処理例を説明する。例えば、文書中の日付を基に
して文書を年ごとに分類する場合を例として説明する
と、その処理は論理時間データのデータ形式を利用し
て、次のように行える。
体的な処理例を説明する。例えば、文書中の日付を基に
して文書を年ごとに分類する場合を例として説明する
と、その処理は論理時間データのデータ形式を利用し
て、次のように行える。
【0090】基準時間として、各年を表現する論理時間
データが用意され、文書中の各々の時間と比較する場
合、例えば「基準時間:=1993年3月」および「文
書中の時間:=1993年3月31日」とし、「199
3年3月 ⊇ 1993年3月31日」の基準時間内の
評価を調べる場合には、基準時間から取り出した数値は
「1|1993(年) 1|3(月) 0|0(日)」
となり、「基準時間.START:=1|1993
(年) 1|3(月) 0|0(日)」と「基準時間.
END := 1|1993(年) 1|3(月) 1
|F(日)」とが得られる。
データが用意され、文書中の各々の時間と比較する場
合、例えば「基準時間:=1993年3月」および「文
書中の時間:=1993年3月31日」とし、「199
3年3月 ⊇ 1993年3月31日」の基準時間内の
評価を調べる場合には、基準時間から取り出した数値は
「1|1993(年) 1|3(月) 0|0(日)」
となり、「基準時間.START:=1|1993
(年) 1|3(月) 0|0(日)」と「基準時間.
END := 1|1993(年) 1|3(月) 1
|F(日)」とが得られる。
【0091】これに対して、文書中の時間から取り出し
た数値は「1|1993(年) 1|3(月) 1|3
1(日)」であり、これから「文書中の時間.STAR
T:=1|1993(年) 1|3(月) 1|31
(日)」と「文書中の時間.END:=1|1993
(年) 1|3(月) 1|31(日)」とが得られ
る。この結果、「基準時間.START ≦ 文書中の
時間.START」かつ「基準時間.END ≧ 文書
中の時間.END」となり、基準時間内の評価の条件が
成立し、この文書は1993年3月のものとして分類さ
れる。
た数値は「1|1993(年) 1|3(月) 1|3
1(日)」であり、これから「文書中の時間.STAR
T:=1|1993(年) 1|3(月) 1|31
(日)」と「文書中の時間.END:=1|1993
(年) 1|3(月) 1|31(日)」とが得られ
る。この結果、「基準時間.START ≦ 文書中の
時間.START」かつ「基準時間.END ≧ 文書
中の時間.END」となり、基準時間内の評価の条件が
成立し、この文書は1993年3月のものとして分類さ
れる。
【0092】また、文書中から取り出した時間が、「文
書中の時間:=1993年3月」である場合、また、
「文書中の時間:=1993年3月1日」である場合に
も、論理時間データでは、同様に取り扱えるので、この
場合にも、その結果は同じとなる。特に、このような分
類処理の場合には、比較処理を簡略化できる。それは基
準時間の持つフィールドだけが一致するかどうかを判定
すれば十分であるからである。つまり、ここでの論理時
間データでは、その基準時間が「基準時間:=1993
年3月」であるから、「年」および「月」の2つフィー
ルドを取り出し、「1|1993(年) 1|3
(月)」と比較すればいい。これによって、マスク処理
と数値比較処理だけで、このような期間の時間データの
比較が容易に行える。
書中の時間:=1993年3月」である場合、また、
「文書中の時間:=1993年3月1日」である場合に
も、論理時間データでは、同様に取り扱えるので、この
場合にも、その結果は同じとなる。特に、このような分
類処理の場合には、比較処理を簡略化できる。それは基
準時間の持つフィールドだけが一致するかどうかを判定
すれば十分であるからである。つまり、ここでの論理時
間データでは、その基準時間が「基準時間:=1993
年3月」であるから、「年」および「月」の2つフィー
ルドを取り出し、「1|1993(年) 1|3
(月)」と比較すればいい。これによって、マスク処理
と数値比較処理だけで、このような期間の時間データの
比較が容易に行える。
【0093】次に、文書中における日付データを入力す
る場合の処理の具体例を説明する。この場合にも、その
処理は論理時間データのデータ形式を利用して、次のよ
うに処理が行なわれ、その日付データが後に利用され
る。例えば、文書エディタにおいて、図9に示すような
書式を持つ電子文書の報告書90があり、その中の作成
日91と、出張期間(出張開始日,出張終了日,期間)
92との時間データを入力する場合の処理例を説明す
る。この電子文書の報告書90には、それぞれの日付デ
ータの入力のために、データ入力フィールドが設定され
ている。「」がデータを入力すべきデータ入力フィール
ドを表わしており、ここでは、作成日,出張開始日,お
よび出張終了日の3つの日付データのデータ入力フィー
ルドが設定されている。
る場合の処理の具体例を説明する。この場合にも、その
処理は論理時間データのデータ形式を利用して、次のよ
うに処理が行なわれ、その日付データが後に利用され
る。例えば、文書エディタにおいて、図9に示すような
書式を持つ電子文書の報告書90があり、その中の作成
日91と、出張期間(出張開始日,出張終了日,期間)
92との時間データを入力する場合の処理例を説明す
る。この電子文書の報告書90には、それぞれの日付デ
ータの入力のために、データ入力フィールドが設定され
ている。「」がデータを入力すべきデータ入力フィール
ドを表わしており、ここでは、作成日,出張開始日,お
よび出張終了日の3つの日付データのデータ入力フィー
ルドが設定されている。
【0094】この場合、まず、作成日91のフィールド
の日付データを入力するためのフォーマット情報を入力
する。このため、電子文書の報告書90の作成日91の
フィールド「」をマウスで選択して、プロパティキーを
押すと、図10に示すような日付データのフィールド属
性の設定のためのウインドウ100が開かれるで、下段
の日付のフォーマットを入力する入力領域103におい
て。このフィールドの日付データのフォーマットを設定
する。また、フィールド属性の設定ウインドウ100に
は、同時に、フィールド名を入力する入力領域101
と、そのフィールドのデータ型を指定する入力領域10
2も表示されているので、変更が必要な場合には、それ
ぞれの入力領域により設定を変更する。
の日付データを入力するためのフォーマット情報を入力
する。このため、電子文書の報告書90の作成日91の
フィールド「」をマウスで選択して、プロパティキーを
押すと、図10に示すような日付データのフィールド属
性の設定のためのウインドウ100が開かれるで、下段
の日付のフォーマットを入力する入力領域103におい
て。このフィールドの日付データのフォーマットを設定
する。また、フィールド属性の設定ウインドウ100に
は、同時に、フィールド名を入力する入力領域101
と、そのフィールドのデータ型を指定する入力領域10
2も表示されているので、変更が必要な場合には、それ
ぞれの入力領域により設定を変更する。
【0095】図10に示す設定例では、入力領域102
において、データ型を「日付」に選択指示してその表示
状態を反転させ、日付データのフォーマットを「dd/
mm/yy」の形式で設定している。すなわち、例え
ば、1993年1月2日を「2/1/93」として入力
するように規定している。フォーマット情報の入力が終
了すると、上部の「完了」ボタンをマウスカーソルで指
示し、マウスボタンをクリックして、フィールドの日付
フォーマットの設定を終了する。これにより、作成日の
日付データは、このフォーマットに従った文字列以外は
日付データとはみなされないことになる。フォーマット
に従った文字列が入力された場合、データ表現変換処理
部12によって、論理時間データの表現に変換される。
その後、電子文書の報告書90の他のデータとともに、
データ記憶部に格納される。
において、データ型を「日付」に選択指示してその表示
状態を反転させ、日付データのフォーマットを「dd/
mm/yy」の形式で設定している。すなわち、例え
ば、1993年1月2日を「2/1/93」として入力
するように規定している。フォーマット情報の入力が終
了すると、上部の「完了」ボタンをマウスカーソルで指
示し、マウスボタンをクリックして、フィールドの日付
フォーマットの設定を終了する。これにより、作成日の
日付データは、このフォーマットに従った文字列以外は
日付データとはみなされないことになる。フォーマット
に従った文字列が入力された場合、データ表現変換処理
部12によって、論理時間データの表現に変換される。
その後、電子文書の報告書90の他のデータとともに、
データ記憶部に格納される。
【0096】同様にして、「出張開始日」および「出張
終了日」の日付データのフィールドのフォーマット情報
の設定を行い、この「出張開始日」および「出張終了
日」の日付データのフィールドのフォーマット情報とし
ては「yy年mm月dd日」が指定される。
終了日」の日付データのフィールドのフォーマット情報
の設定を行い、この「出張開始日」および「出張終了
日」の日付データのフィールドのフォーマット情報とし
ては「yy年mm月dd日」が指定される。
【0097】次に、文書中の日付データを利用して、文
書中の日付を元に文書を比較する場合の処理例を説明す
る。このような比較処理は、例えば、文書検索システム
の一部の機能として利用されるものとする。この場合に
も、その処理は論理時間データのデータ形式を利用し
て、次のように処理が行なわれる。
書中の日付を元に文書を比較する場合の処理例を説明す
る。このような比較処理は、例えば、文書検索システム
の一部の機能として利用されるものとする。この場合に
も、その処理は論理時間データのデータ形式を利用し
て、次のように処理が行なわれる。
【0098】例えば、前述したような電子文書の報告書
90の複数個がデータ記憶部に格納されているとする。
ここで作成日の論理時間データの評価を行い、その条件
によって、報告書90の文書検索を行う場合を説明する
と、この場合、図11に示すように、検索式を設定する
ウインドウ110を開き、その入力領域111におい
て、検索の条件式を入力すると、図示しないユーザイン
タフェース処理部により、入力された条件式の式解析が
行なわれ、演算子と時間データとフィールド名に分解さ
れる。図11に示すような検索式を設定するウィンドウ
110における設定例の場合は、フィールド名=「作成
日」、演算子=「<」、時間データ=「1991年」と
なっている。
90の複数個がデータ記憶部に格納されているとする。
ここで作成日の論理時間データの評価を行い、その条件
によって、報告書90の文書検索を行う場合を説明する
と、この場合、図11に示すように、検索式を設定する
ウインドウ110を開き、その入力領域111におい
て、検索の条件式を入力すると、図示しないユーザイン
タフェース処理部により、入力された条件式の式解析が
行なわれ、演算子と時間データとフィールド名に分解さ
れる。図11に示すような検索式を設定するウィンドウ
110における設定例の場合は、フィールド名=「作成
日」、演算子=「<」、時間データ=「1991年」と
なっている。
【099】この時間データ「1991年」は、前述した
ような入力処理と同様な検査と変換が施されて、時間デ
ータ評価処理部14に送られる。時間演算子は演算子入
力部32aから入力される。フィールド名「作成日」か
ら各文書で指定されたフィールドに記述された時間デー
タをデータ記憶部13から取出し、時間データ評価処理
部14に送り、論理時間データによる比較処理を行う。
時間データ評価処理部14に各々のデータが揃ったら、
比較演算が施され、1990年以前の報告書が該当する
報告書であることが評価される。該当する文書の情報や
演算の真偽値は、データ出力部41を通して、文書検索
システムに送られる。このときの比較演算は、年の単位
までのフィールドをマスクした数値比較である。
ような入力処理と同様な検査と変換が施されて、時間デ
ータ評価処理部14に送られる。時間演算子は演算子入
力部32aから入力される。フィールド名「作成日」か
ら各文書で指定されたフィールドに記述された時間デー
タをデータ記憶部13から取出し、時間データ評価処理
部14に送り、論理時間データによる比較処理を行う。
時間データ評価処理部14に各々のデータが揃ったら、
比較演算が施され、1990年以前の報告書が該当する
報告書であることが評価される。該当する文書の情報や
演算の真偽値は、データ出力部41を通して、文書検索
システムに送られる。このときの比較演算は、年の単位
までのフィールドをマスクした数値比較である。
【0100】前述したように、ここでの論理時間データ
の表示形式には、テキスト形式,ラスタ図形形式などが
ある。例えば、テキスト形式の場合は、図10に示した
ような日付データのフィールド属性の設定のためのウイ
ンドウ100において、そのフォーマット情報を指定す
る。また、フォーマット情報13bは、データ記憶部1
3に蓄積することで再利用が可能になる。既に格納され
ているフォーマット情報を切り替えて使用することもで
きる。さらに、フォーマット情報の該当するフィールド
の文字フォントや文字サイズを指定することで、表示デ
ータのフォントやサイズが指定できる。
の表示形式には、テキスト形式,ラスタ図形形式などが
ある。例えば、テキスト形式の場合は、図10に示した
ような日付データのフィールド属性の設定のためのウイ
ンドウ100において、そのフォーマット情報を指定す
る。また、フォーマット情報13bは、データ記憶部1
3に蓄積することで再利用が可能になる。既に格納され
ているフォーマット情報を切り替えて使用することもで
きる。さらに、フォーマット情報の該当するフィールド
の文字フォントや文字サイズを指定することで、表示デ
ータのフォントやサイズが指定できる。
【0101】図12は、論理時間データのフィールド情
報およびラスタ図形フォーマット情報の設定するウィン
ドウ画面の他の例を示す図である。図12に示すフィー
ルド設定ウィンドウ120においては、下段の時刻表示
のフォーマット情報を指定する領域124および領域1
23において、それぞれ利用できるラスタ図形および表
示形式が、表示されているので、いずれのラスタ図形お
よび表示形式を用いるかを選択して指定する。つまり、
領域123でラスタ図形の表示形式を「12時間」形式
または「24時間」形式のいずれとするのか、更に、時
刻文字の表示形式「アナログ」形式または「ディジタ
ル」形式のいずれとするのかを選択して指定する。そし
て、領域124において、ラスタ図形の型を選択する。
これらのラスタ図形の表示形式が選択れた場合、それぞ
れの指示の状態が反転して選択状態が示される。また、
前述と場合と同様に、設定ウィンドウ120には、フィ
ールド名を入力する入力領域121と、そのフィールド
のデータ型を指定する入力領域122も表示されている
ので、変更が必要な場合には、それぞれの入力領域によ
り設定を変更する。
報およびラスタ図形フォーマット情報の設定するウィン
ドウ画面の他の例を示す図である。図12に示すフィー
ルド設定ウィンドウ120においては、下段の時刻表示
のフォーマット情報を指定する領域124および領域1
23において、それぞれ利用できるラスタ図形および表
示形式が、表示されているので、いずれのラスタ図形お
よび表示形式を用いるかを選択して指定する。つまり、
領域123でラスタ図形の表示形式を「12時間」形式
または「24時間」形式のいずれとするのか、更に、時
刻文字の表示形式「アナログ」形式または「ディジタ
ル」形式のいずれとするのかを選択して指定する。そし
て、領域124において、ラスタ図形の型を選択する。
これらのラスタ図形の表示形式が選択れた場合、それぞ
れの指示の状態が反転して選択状態が示される。また、
前述と場合と同様に、設定ウィンドウ120には、フィ
ールド名を入力する入力領域121と、そのフィールド
のデータ型を指定する入力領域122も表示されている
ので、変更が必要な場合には、それぞれの入力領域によ
り設定を変更する。
【0102】ラスタ図形の場合、図13に示すように、
実際の時計ではできないような表示の切り替えが容易に
実現に実現可能になる。例えば、図12のように指定す
る。図12では省略したが、秒を表示するかどうかを選
ぶこともできる。時間データ表示処理部15では、フォ
ーマット情報に合わせた表示形式が用意されており、時
間データに合わせて、その表示形式により表示時間を設
定する。こうして得られたラスタ図形や文字列の時間表
示データを表示する。
実際の時計ではできないような表示の切り替えが容易に
実現に実現可能になる。例えば、図12のように指定す
る。図12では省略したが、秒を表示するかどうかを選
ぶこともできる。時間データ表示処理部15では、フォ
ーマット情報に合わせた表示形式が用意されており、時
間データに合わせて、その表示形式により表示時間を設
定する。こうして得られたラスタ図形や文字列の時間表
示データを表示する。
【0103】フォーマット情報が単なる文字列ではない
例としては、ここに示したアナログ時計のほか、日付の
カレンダ表示などがある。この場合、時間データの入力
は文字列ではなく、マウスで該当箇所を指定するような
表示形態することも可能となる。例えば、アナログ時計
では、短針や長針をマウスでドラッグすることによっ
て、時間を変更するようにも変形できる。また、カレン
ダでは該当する日付をクリックすることで、その日付デ
ータを設定できるようにも変形できる。
例としては、ここに示したアナログ時計のほか、日付の
カレンダ表示などがある。この場合、時間データの入力
は文字列ではなく、マウスで該当箇所を指定するような
表示形態することも可能となる。例えば、アナログ時計
では、短針や長針をマウスでドラッグすることによっ
て、時間を変更するようにも変形できる。また、カレン
ダでは該当する日付をクリックすることで、その日付デ
ータを設定できるようにも変形できる。
【0104】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の時間デ
ータ処理装置によれば、時間データを時刻と当該時刻か
らの経過時間のデータとを組にして論理時間データとし
て扱うと共に、表示情報を時間データと分離して扱うた
め、複雑なフォーマット変換を行なわなくても、複数の
フォーマットを利用することが可能になる。また、従来
では1組の時間データを使って、時間的な長さを表現し
ていたが、この論理データ表現では1つの時間データで
表現可能となり、その評価処理も簡易に行えるようにな
るという効果を奏する。
ータ処理装置によれば、時間データを時刻と当該時刻か
らの経過時間のデータとを組にして論理時間データとし
て扱うと共に、表示情報を時間データと分離して扱うた
め、複雑なフォーマット変換を行なわなくても、複数の
フォーマットを利用することが可能になる。また、従来
では1組の時間データを使って、時間的な長さを表現し
ていたが、この論理データ表現では1つの時間データで
表現可能となり、その評価処理も簡易に行えるようにな
るという効果を奏する。
【図1】 図1は時間的な幅を考慮して2つの時間デー
タを比較する場合の基準時間と被比較時間との関係を説
明する図、
タを比較する場合の基準時間と被比較時間との関係を説
明する図、
【図2】 図2は本発明の実施例にかかる時間データ処
理装置で用いる時間情報の論理表現であるデータ形式を
示す図、
理装置で用いる時間情報の論理表現であるデータ形式を
示す図、
【図3】 図3は本発明の一実施例にかかる時間データ
処理装置の構成を示すブロック図、
処理装置の構成を示すブロック図、
【図4】 図4は時間データ評価処理部の要部の構成を
示す構成を示すブロック図、
示す構成を示すブロック図、
【図5】 図5は時間データ表示処理部の要部の構成を
示す構成を示すブロック図、
示す構成を示すブロック図、
【図6】 図6は簡略化された時間データの比較処理の
全体の処理の流れを示すフローチャート、
全体の処理の流れを示すフローチャート、
【図7】 図7は時間データ比較処理のサブルーチンの
処理フローを示すフローチャート、
処理フローを示すフローチャート、
【図8】 図8はフィールドの大きさによる時間データ
の粒度の説明図、
の粒度の説明図、
【図9】 図9は日付データの入力処理を行う電子文書
の一例を示す図、
の一例を示す図、
【図10】 図10は論理時間データのフィールド情報
およびフォーマット情報を設定するウィンドウ画面の一
例を示す図、
およびフォーマット情報を設定するウィンドウ画面の一
例を示す図、
【図11】 図11は文書検索を行う場合の検索式を設
定するウインドウ画面の一例を示す図、
定するウインドウ画面の一例を示す図、
【図12】 図12は論理時間データのフィールド情報
およびラスタ図形フォーマット情報の設定するウィンド
ウ画面の他の例を示す図、
およびラスタ図形フォーマット情報の設定するウィンド
ウ画面の他の例を示す図、
【図13】 図13は12時間表示および24時間表示
で用いる時間データ表示形式の一例を示す図である。
で用いる時間データ表示形式の一例を示す図である。
11…時間データ入力処理部、12…データ表現変換処
理部、13…データ記憶部、12…入力制御部、14…
時間データ評価処理部、15…時間データ表示処理部、
20…論理時間データ、21…日付フィールド、22…
時間フィールド、23…属性フィールド、24…文字列
フィールド、30…時間データ処理装置、31…表示装
置、32…入力装置、33…時間データ利用装置、41
…データ出力部、42…データ入力部、43…評価処理
制御部、44…時間データ切出し部、45…データ展開
部、46…数値演算部、51…表示出力部、52…論理
時間データ入力部、53…表示処理制御部、54…表示
形式変換部、55…フォーマット情報蓄積部、56…フ
ォーマット情報入力部、90…電子文書の報告書、91
…作成日(フィールド)、62…出張期間(フィール
ド)、100…ウィンドウ、101…入力領域(フィー
ルド名)、102…入力領域(データ型)、103…入
力領域(フォーマット情報)、110…ウィンドウ、1
11…入力領域(検索式)、120…ウィンドウ、12
1…入力領域(フィールド名)、122…入力領域(デ
ータ型)、123…入力領域(表示形式)、124…入
力領域(ラスタ図形)。
理部、13…データ記憶部、12…入力制御部、14…
時間データ評価処理部、15…時間データ表示処理部、
20…論理時間データ、21…日付フィールド、22…
時間フィールド、23…属性フィールド、24…文字列
フィールド、30…時間データ処理装置、31…表示装
置、32…入力装置、33…時間データ利用装置、41
…データ出力部、42…データ入力部、43…評価処理
制御部、44…時間データ切出し部、45…データ展開
部、46…数値演算部、51…表示出力部、52…論理
時間データ入力部、53…表示処理制御部、54…表示
形式変換部、55…フォーマット情報蓄積部、56…フ
ォーマット情報入力部、90…電子文書の報告書、91
…作成日(フィールド)、62…出張期間(フィール
ド)、100…ウィンドウ、101…入力領域(フィー
ルド名)、102…入力領域(データ型)、103…入
力領域(フォーマット情報)、110…ウィンドウ、1
11…入力領域(検索式)、120…ウィンドウ、12
1…入力領域(フィールド名)、122…入力領域(デ
ータ型)、123…入力領域(表示形式)、124…入
力領域(ラスタ図形)。
Claims (4)
- 【請求項1】 日付,時刻,属性および文字列を含む各
フィールドからなる論理時間データを格納する記憶手段
と、 文字列の時間データを入力し論理時間データとする入力
手段と、 論理時間データを評価して時間データに対する演算を行
う時間評価手段と、 論理時間データをフォーマット情報により所定の表現形
式で表示出力する表示制御手段とを備えることを特徴と
する時間データ処理装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載の時間データ処理装置に
おいて、時間評価手段は、 論理時間データを演算可能な数値データに変換する時間
データ切出し手段と、 得られた数値データから開始時間と終了時間を表わす2
つのデータを生成するデータ展開手段と、 数値データの演算処理を行なう数値演算手段と、 時間データを他の装置に出力するデータ出力手段と、 時間データを評価する評価処理の制御を行う制御手段と
を備えることを特徴とする時間データ処理装置。 - 【請求項3】 請求項1に記載の時間データ処理装置に
おいて、表示制御手段は、 論理時間データから時間情報を入力する時間入力手段
と、 フォーマット情報を入力するフォーマット情報入力手段
と、 フォーマット情報により時間情報を表示形式データに変
換する表示形式変換手段と、 表示形式データを出力する表示出力手段と、 表示出力する論理時間データを指示し、フォーマット情
報により所定の表現形式で表示出力する制御を行う制御
手段とを備えることを特徴とする時間データ処理装置。 - 【請求項4】 請求項3に記載の時間データ処理装置に
おいて、更に、 複数のフォーマット情報を蓄積するフォーマット情報蓄
積手段を備え、 制御手段は、表示出力する論理時間データに対して、複
数のフォーマット情報の内の1つ選択して、時間の表現
形式を変えて時間データを表示出力することを特徴とす
る時間データ処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5320889A JPH07152735A (ja) | 1993-11-29 | 1993-11-29 | 時間データ処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5320889A JPH07152735A (ja) | 1993-11-29 | 1993-11-29 | 時間データ処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07152735A true JPH07152735A (ja) | 1995-06-16 |
Family
ID=18126397
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5320889A Pending JPH07152735A (ja) | 1993-11-29 | 1993-11-29 | 時間データ処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07152735A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9646011B2 (en) | 2012-09-05 | 2017-05-09 | International Business Machines Corporation | Date and time format generation method, program, and system for reference and elapsed timestamps to produce a formatted target timestamp for use in stream processing |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03230261A (ja) * | 1990-02-05 | 1991-10-14 | Nec Corp | 時点情報管理方式 |
JPH0546670A (ja) * | 1991-08-20 | 1993-02-26 | Fuji Xerox Co Ltd | 情報検索装置 |
-
1993
- 1993-11-29 JP JP5320889A patent/JPH07152735A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03230261A (ja) * | 1990-02-05 | 1991-10-14 | Nec Corp | 時点情報管理方式 |
JPH0546670A (ja) * | 1991-08-20 | 1993-02-26 | Fuji Xerox Co Ltd | 情報検索装置 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9646011B2 (en) | 2012-09-05 | 2017-05-09 | International Business Machines Corporation | Date and time format generation method, program, and system for reference and elapsed timestamps to produce a formatted target timestamp for use in stream processing |
US9665579B2 (en) | 2012-09-05 | 2017-05-30 | International Business Machines Corporation | Date and time format generation method, program, and system for reference and elapsed timestamps to produce a formatted target timestamp for use in stream processing |
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