JPH0715271Y2 - 音場補正装置 - Google Patents
音場補正装置Info
- Publication number
- JPH0715271Y2 JPH0715271Y2 JP1986166157U JP16615786U JPH0715271Y2 JP H0715271 Y2 JPH0715271 Y2 JP H0715271Y2 JP 1986166157 U JP1986166157 U JP 1986166157U JP 16615786 U JP16615786 U JP 16615786U JP H0715271 Y2 JPH0715271 Y2 JP H0715271Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- signal
- adder
- low
- sound field
- field correction
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Tone Control, Compression And Expansion, Limiting Amplitude (AREA)
Description
この考案は反射音による聴取点での周波数特性の乱れを
補正する音場補正装置に関し、さらに詳しくは、特に車
内音場の所定聴取点における低域のレベルを補償する音
場補正装置に関する。
補正する音場補正装置に関し、さらに詳しくは、特に車
内音場の所定聴取点における低域のレベルを補償する音
場補正装置に関する。
この種の音場補正装置は従来より種々の構成のものが知
られており、その代表的な音場補正装置を第3図に示
す。図において、符号1は補正を行う帯域を制限するバ
ンドパスフィルタ、2は入力された信号の位相または時
間を調整するBBD等よりなる遅延回路、3は遅延回路2
のクロック信号を除去するローパスフィルタ、4は補正
された中域信号レベルを調整するレベル調整器、5は原
信号と補正された中域信号とを加算する加算器、6は低
域信号を通過するローパスフィルタ、7は低域信号のレ
ベルを調整するレベル調整器、8は中高域信号を増幅す
る増幅器、9は低域信号を増幅する増幅器、10は中高音
を再生するスピーカ、11は低音を再生するスピーカをそ
れぞれ示している。 上述のように構成された音場補正装置において、入力さ
れた原信号は、バンドパスフィルタ1より信号処理帯域
を設定され、次段の遅延回路2にて遅延時間が調整さ
れ、ローパスフィルタ3を経て加算器5およびレベル調
整器4で原信号と加算され、スピーカ駆動信号となる。
第4図(a)に加算器5の出力における周波数特性を示
す。一方、ローパスフィルタ6より取出された低域信号
は、レベル調整器7にてレベルを調整された後、低域の
スピーカ駆動信号となる。第4図(b)に低域信号を増
幅する増幅器9の入力における周波数特性を示す。
られており、その代表的な音場補正装置を第3図に示
す。図において、符号1は補正を行う帯域を制限するバ
ンドパスフィルタ、2は入力された信号の位相または時
間を調整するBBD等よりなる遅延回路、3は遅延回路2
のクロック信号を除去するローパスフィルタ、4は補正
された中域信号レベルを調整するレベル調整器、5は原
信号と補正された中域信号とを加算する加算器、6は低
域信号を通過するローパスフィルタ、7は低域信号のレ
ベルを調整するレベル調整器、8は中高域信号を増幅す
る増幅器、9は低域信号を増幅する増幅器、10は中高音
を再生するスピーカ、11は低音を再生するスピーカをそ
れぞれ示している。 上述のように構成された音場補正装置において、入力さ
れた原信号は、バンドパスフィルタ1より信号処理帯域
を設定され、次段の遅延回路2にて遅延時間が調整さ
れ、ローパスフィルタ3を経て加算器5およびレベル調
整器4で原信号と加算され、スピーカ駆動信号となる。
第4図(a)に加算器5の出力における周波数特性を示
す。一方、ローパスフィルタ6より取出された低域信号
は、レベル調整器7にてレベルを調整された後、低域の
スピーカ駆動信号となる。第4図(b)に低域信号を増
幅する増幅器9の入力における周波数特性を示す。
上述のような音場補正装置は、原信号と遅延信号の逆相
加算により補正信号を得ているので、加算器5の出力に
ついては低域の信号が相殺されて減衰するので、低域側
では中域の補正とは別系統で取出さなければならず、独
立した2系統の再生増幅器とスピーカとを必要とし、こ
のためコストアップや配線が複雑になる等の問題があっ
た。
加算により補正信号を得ているので、加算器5の出力に
ついては低域の信号が相殺されて減衰するので、低域側
では中域の補正とは別系統で取出さなければならず、独
立した2系統の再生増幅器とスピーカとを必要とし、こ
のためコストアップや配線が複雑になる等の問題があっ
た。
従来の音場補正装置は、中高域と低域とを分割してそれ
ぞれ補正し、これを再生するスピーカに供給する構成に
なされていたために前述した問題を生じるのであって、
この考案は、反射音による聴取点での周波数の乱れを補
正するために、音場補正を必要としない低域信号と、音
場補正が行われた中高域信号とを加算し、この加算出力
を単一の全帯域スピーカにより再生することにより、従
来のような帯域を分けたそれぞれの再生アンプおよびス
ピーカを必要としないことを目的とするもので、全体域
を受けもつ単一のスピーカを駆動し、反射音による聴取
点での周波数特性の乱れを補正する音場補正装置におい
て、バンドパスフィルタと遅延回路を経由しそのレベル
を調整した中域信号と原信号とが加算される第1の加算
器と、前記第1の加算器の出力信号とローパスフィルタ
を経由しそのレベル調整した低域信号とが加算される第
2の加算器とを備え、前記第2の加算器の出力信号を前
記単一のスピーカに供給する構成にしたことを特徴とす
るものである。
ぞれ補正し、これを再生するスピーカに供給する構成に
なされていたために前述した問題を生じるのであって、
この考案は、反射音による聴取点での周波数の乱れを補
正するために、音場補正を必要としない低域信号と、音
場補正が行われた中高域信号とを加算し、この加算出力
を単一の全帯域スピーカにより再生することにより、従
来のような帯域を分けたそれぞれの再生アンプおよびス
ピーカを必要としないことを目的とするもので、全体域
を受けもつ単一のスピーカを駆動し、反射音による聴取
点での周波数特性の乱れを補正する音場補正装置におい
て、バンドパスフィルタと遅延回路を経由しそのレベル
を調整した中域信号と原信号とが加算される第1の加算
器と、前記第1の加算器の出力信号とローパスフィルタ
を経由しそのレベル調整した低域信号とが加算される第
2の加算器とを備え、前記第2の加算器の出力信号を前
記単一のスピーカに供給する構成にしたことを特徴とす
るものである。
以下、この考案の実施例を添付した図面の第1図により
説明する。図において、従来の構成を示す第3図と同一
符号は同一部分を示している。符号12は補正された中高
域信号とレベル調整された低域信号とを加算し、単一の
入力信号に対して1つの出力信号を取出す加算器、13は
全帯域再生信号増幅する増幅器、14は全帯域再生可能な
フルレンジスピーカをそれぞれ示している。 このように構成された音場補正装置において、入力され
た原信号は、信号の遅延処理を行う帯域を制限するバン
ドパスフィルタ1および低域を取出すローパスフィルタ
6を通り、中域信号および低域信号を得る。バンドパス
フィルタ1を通過した中域信号は、BBD等の素子を使っ
て構成される遅延回路2で車室の反射音を打消すのに適
当な遅延信号として調整された後、遅延回路2のクロッ
ク信号を除去するためのローパスフィルタ3により遅延
信号成分のみが取出され、第1の加算器5により原信号
との逆相加算が行われる。また、中域信号は、レベル調
整器4により補正信号加算量調整が可能となっている。
第1の加算器5により取出された中高域信号は、低域が
減衰された信号となっているため、ローパスフィルタ6
を通った低域信号は、中高域信号とのレベルのバランス
を取るため低域信号のレベル調整ボリュームによりレベ
ルが調整された後、第2の加算器12において中高域信号
との加算が行われ、第2図に示す全帯域にわたった単一
の音場補正信号が得られる。この信号は、全帯域を増幅
する増幅器13を経てフルレンジスピーカ14において再生
される。 なお、前記実施例では低域を取出すフィルタにローパス
フィルタ6を設けたものを示したが、低域再生において
スピーカの耐入力の問題により歪率が悪化するのを防ぐ
場合は、ローパスフィルタに代り帯域を制限するバンド
パスフィルタとしてもよい。
説明する。図において、従来の構成を示す第3図と同一
符号は同一部分を示している。符号12は補正された中高
域信号とレベル調整された低域信号とを加算し、単一の
入力信号に対して1つの出力信号を取出す加算器、13は
全帯域再生信号増幅する増幅器、14は全帯域再生可能な
フルレンジスピーカをそれぞれ示している。 このように構成された音場補正装置において、入力され
た原信号は、信号の遅延処理を行う帯域を制限するバン
ドパスフィルタ1および低域を取出すローパスフィルタ
6を通り、中域信号および低域信号を得る。バンドパス
フィルタ1を通過した中域信号は、BBD等の素子を使っ
て構成される遅延回路2で車室の反射音を打消すのに適
当な遅延信号として調整された後、遅延回路2のクロッ
ク信号を除去するためのローパスフィルタ3により遅延
信号成分のみが取出され、第1の加算器5により原信号
との逆相加算が行われる。また、中域信号は、レベル調
整器4により補正信号加算量調整が可能となっている。
第1の加算器5により取出された中高域信号は、低域が
減衰された信号となっているため、ローパスフィルタ6
を通った低域信号は、中高域信号とのレベルのバランス
を取るため低域信号のレベル調整ボリュームによりレベ
ルが調整された後、第2の加算器12において中高域信号
との加算が行われ、第2図に示す全帯域にわたった単一
の音場補正信号が得られる。この信号は、全帯域を増幅
する増幅器13を経てフルレンジスピーカ14において再生
される。 なお、前記実施例では低域を取出すフィルタにローパス
フィルタ6を設けたものを示したが、低域再生において
スピーカの耐入力の問題により歪率が悪化するのを防ぐ
場合は、ローパスフィルタに代り帯域を制限するバンド
パスフィルタとしてもよい。
以上の説明から明らかなように、この考案の音場補正装
置によれば、加算された出力においても低域を失うこと
なく、全帯域にわたる音場補正信号を得るように構成し
たので、1系統の入力信号に対して1系統の音場補正信
号が得られるため、従来のような帯域を分けたそれぞれ
の再生アンプおよびスピーカを必要とせず、構成が簡単
で低コスト化が可能となり、スピーカ取付位置,個数の
制限された車等を含めてより多くの車種において適用で
きる効果がある。
置によれば、加算された出力においても低域を失うこと
なく、全帯域にわたる音場補正信号を得るように構成し
たので、1系統の入力信号に対して1系統の音場補正信
号が得られるため、従来のような帯域を分けたそれぞれ
の再生アンプおよびスピーカを必要とせず、構成が簡単
で低コスト化が可能となり、スピーカ取付位置,個数の
制限された車等を含めてより多くの車種において適用で
きる効果がある。
第1図はこの考案の音場補正装置のブロック図、第2図
はこの考案の第2の加算器の出力周波数特性を示す図、
第3図は従来の音場補正装置のブロック図、第4図
(a),(b)は従来の加算器,増幅器の出力および入
力周波数特性を示す図である。 1……バンドパスフィルタ、2……遅延回路、3……ロ
ーパスフィルタ、4……レベル調整器、5……第1の加
算器、6……ローパスフィルタ、7……レベル調整器、
12……第2の加算器、13……増幅器、14……フルレンジ
スピーカ。
はこの考案の第2の加算器の出力周波数特性を示す図、
第3図は従来の音場補正装置のブロック図、第4図
(a),(b)は従来の加算器,増幅器の出力および入
力周波数特性を示す図である。 1……バンドパスフィルタ、2……遅延回路、3……ロ
ーパスフィルタ、4……レベル調整器、5……第1の加
算器、6……ローパスフィルタ、7……レベル調整器、
12……第2の加算器、13……増幅器、14……フルレンジ
スピーカ。
Claims (1)
- 【請求項1】全体域を受けもつ単一のスピーカを駆動
し、反射音による聴取点での周波数特性の乱れを補正す
る音場補正装置において、 バンドパスフィルタと遅延回路を経由しそのレベルを調
整した中域信号と原信号とが加算される第1の加算器
と、 前記第1の加算器の出力信号とローパスフィルタを経由
しそのレベル調整した低域信号とが加算される第2の加
算器とを備え、前記第2の加算器の出力信号を前記単一
のスピーカに供給する構成にしたことを特徴とする音場
補正装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986166157U JPH0715271Y2 (ja) | 1986-10-29 | 1986-10-29 | 音場補正装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986166157U JPH0715271Y2 (ja) | 1986-10-29 | 1986-10-29 | 音場補正装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6372995U JPS6372995U (ja) | 1988-05-16 |
JPH0715271Y2 true JPH0715271Y2 (ja) | 1995-04-10 |
Family
ID=31096856
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1986166157U Expired - Lifetime JPH0715271Y2 (ja) | 1986-10-29 | 1986-10-29 | 音場補正装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0715271Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5133959A (ja) * | 1974-09-17 | 1976-03-23 | Matsushita Electric Ind Co Ltd |
-
1986
- 1986-10-29 JP JP1986166157U patent/JPH0715271Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6372995U (ja) | 1988-05-16 |
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