JPH0715238A - 電圧制御発振器 - Google Patents
電圧制御発振器Info
- Publication number
- JPH0715238A JPH0715238A JP15521793A JP15521793A JPH0715238A JP H0715238 A JPH0715238 A JP H0715238A JP 15521793 A JP15521793 A JP 15521793A JP 15521793 A JP15521793 A JP 15521793A JP H0715238 A JPH0715238 A JP H0715238A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- resonator
- circuit
- frequency
- oscillation
- controlled oscillator
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- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Oscillators With Electromechanical Resonators (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明は、弾性表面波共振子を用いた電圧制御
発振器に関し、誘導性帯域の狭い共振子を用いても安定
した発振が得られ、広い周波数可変幅を得る。 【構成】弾性表面波共振子の両極が、可変容量とコイル
との並列回路を含む回路を介して接続されてなる。
発振器に関し、誘導性帯域の狭い共振子を用いても安定
した発振が得られ、広い周波数可変幅を得る。 【構成】弾性表面波共振子の両極が、可変容量とコイル
との並列回路を含む回路を介して接続されてなる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、弾性表面波共振子を用
いた電圧制御発振器に関し、詳細には、無線装置あるい
は周波数変調、位相変調を用いた通信装置の送信搬送波
または送信、受信用局部発信源を得るに適した電圧制御
発振器に関する。
いた電圧制御発振器に関し、詳細には、無線装置あるい
は周波数変調、位相変調を用いた通信装置の送信搬送波
または送信、受信用局部発信源を得るに適した電圧制御
発振器に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は、従来のいわゆるコルピッツ型の
電圧制御発振器を表した回路図、図5は、図4に示す回
路における、弾性表面共振子の周波数特性を示した図で
ある。このコルピッツ型の電圧制御発振器10は従来よ
り多用されているものであり、このコルピッツ型の電圧
制御発振器10には弾性表面波共振子11が用いられて
いる。
電圧制御発振器を表した回路図、図5は、図4に示す回
路における、弾性表面共振子の周波数特性を示した図で
ある。このコルピッツ型の電圧制御発振器10は従来よ
り多用されているものであり、このコルピッツ型の電圧
制御発振器10には弾性表面波共振子11が用いられて
いる。
【0003】図4に示す電圧制御発振器10には、可変
容量ダイオード12が接続されている。この電圧制御発
振器10の入力端子13に制御電圧を印加すると、その
制御電圧に応じて可変容量ダイオード12の容量が変化
し、これにより出力端子14から出力される発振信号の
周波数が変化する。
容量ダイオード12が接続されている。この電圧制御発
振器10の入力端子13に制御電圧を印加すると、その
制御電圧に応じて可変容量ダイオード12の容量が変化
し、これにより出力端子14から出力される発振信号の
周波数が変化する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで可変容量ダイ
オード12の容量が増すと、図5に示すように弾性表面
波共振子11の誘導性を示す帯域、即ち共振周波数fr
と反共振周波数fd とに挟まれた帯域の幅が狭まるとい
う現象が生じる。この帯域が狭くなりすぎると発振停止
や発振が不安定となるおそれがあるが、回路の分布容量
等の影響により、上記の誘導性を示す帯域幅が本来の特
性から定まる帯域幅よりもさらに狭くなることがあり、
もともとこの帯域の狭い共振子を用いた場合、上述した
ように発振が停止したり発振が不安定となるという問題
点が生じる。
オード12の容量が増すと、図5に示すように弾性表面
波共振子11の誘導性を示す帯域、即ち共振周波数fr
と反共振周波数fd とに挟まれた帯域の幅が狭まるとい
う現象が生じる。この帯域が狭くなりすぎると発振停止
や発振が不安定となるおそれがあるが、回路の分布容量
等の影響により、上記の誘導性を示す帯域幅が本来の特
性から定まる帯域幅よりもさらに狭くなることがあり、
もともとこの帯域の狭い共振子を用いた場合、上述した
ように発振が停止したり発振が不安定となるという問題
点が生じる。
【0005】一方、誘導性帯域の広い共振子を用いた場
合、可変容量を接続するという方法を用いることはでき
るが、誘導性帯域で共振子リアクタンスが大きく変化す
るため、可変できる周波数幅を広くするには可変容量の
変化量を大きくする必要がある。これに対し、現状では
電圧によりリアクタンスを良好に変化することのできる
一般的なデバイスとしては可変容量ダイオードが好適で
あり電圧制御発振器(VCO)の可変容量として一般に
用いられるているが、その可変容量ダイオードによる容
量変化程度では十分な可変幅を得ることができなくなっ
てしまうという問題が発生する。
合、可変容量を接続するという方法を用いることはでき
るが、誘導性帯域で共振子リアクタンスが大きく変化す
るため、可変できる周波数幅を広くするには可変容量の
変化量を大きくする必要がある。これに対し、現状では
電圧によりリアクタンスを良好に変化することのできる
一般的なデバイスとしては可変容量ダイオードが好適で
あり電圧制御発振器(VCO)の可変容量として一般に
用いられるているが、その可変容量ダイオードによる容
量変化程度では十分な可変幅を得ることができなくなっ
てしまうという問題が発生する。
【0006】本発明は、上記問題を解決し、誘導性帯域
の狭い共振子を用いても安定した発振が得られ、かつ広
い周波数可変幅を得ることのできる電圧制御発振器を提
供することを目的とする。
の狭い共振子を用いても安定した発振が得られ、かつ広
い周波数可変幅を得ることのできる電圧制御発振器を提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明は、弾性表面波共振子を用いた電圧制御発振器におい
て、上記弾性表面波共振子の両極が、可変容量とコイル
との並列回路を含む回路を介して接続されてなることを
特徴とするものである。
明は、弾性表面波共振子を用いた電圧制御発振器におい
て、上記弾性表面波共振子の両極が、可変容量とコイル
との並列回路を含む回路を介して接続されてなることを
特徴とするものである。
【0008】
【作用】コイルを接続することで共振子の誘導性帯域が
広くなる。並列共振周波数より低い周波数で並列回路の
インダクタンスが大きくなる。可変容量で共振周波数を
変化させれば、接続されたインダクタンスが変わり、共
振子の誘導性帯域を可変することができる。並列回路の
共振周波数を発振周波数に近づけると可変容量ダイオー
ド等によるわずかな容量の変化で大きなインダクタンス
の変化が得られ、すなわち広い周波数の変化が得られ
る。
広くなる。並列共振周波数より低い周波数で並列回路の
インダクタンスが大きくなる。可変容量で共振周波数を
変化させれば、接続されたインダクタンスが変わり、共
振子の誘導性帯域を可変することができる。並列回路の
共振周波数を発振周波数に近づけると可変容量ダイオー
ド等によるわずかな容量の変化で大きなインダクタンス
の変化が得られ、すなわち広い周波数の変化が得られ
る。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。図
1は、本発明の一実施例の電圧制御発振器の回路図、図
2は、図1に示す回路における弾性表面波共振子の周波
数特性を示した図である。図1において前述した従来例
(図4)と同一の回路要素には図4に付した番号と同一
の番号を付して示し相違点についてのみ説明する。
1は、本発明の一実施例の電圧制御発振器の回路図、図
2は、図1に示す回路における弾性表面波共振子の周波
数特性を示した図である。図1において前述した従来例
(図4)と同一の回路要素には図4に付した番号と同一
の番号を付して示し相違点についてのみ説明する。
【0010】図1に示す電圧制御発振器10’には、可
変容量ダイオード12と並列にコイル15が接続されて
おり、これにより並列共振回路が構成されている。この
ような並列共振回路を備えることにより発振に優位に働
き、図2に示すように誘導性を示す帯域が広がり、分布
容量に影響されない安定的な発振が得られる。
変容量ダイオード12と並列にコイル15が接続されて
おり、これにより並列共振回路が構成されている。この
ような並列共振回路を備えることにより発振に優位に働
き、図2に示すように誘導性を示す帯域が広がり、分布
容量に影響されない安定的な発振が得られる。
【0011】図3は、可変容量ダイオードの容量変化に
対する周波数変化量を示したグラフである。この図3に
示すように、図1に示す回路を構成すると、従来(図
4)と比べ、可変容量ダイオードの容量制御により、発
振周波数を大きく変化させることができる。
対する周波数変化量を示したグラフである。この図3に
示すように、図1に示す回路を構成すると、従来(図
4)と比べ、可変容量ダイオードの容量制御により、発
振周波数を大きく変化させることができる。
【0012】このように、図1に示す構成は、従来(図
4)の構成を崩さず、コイル15等の若干の回路素子を
追加するだけで済み、可変容量ダイオードを有効に利用
でき、微小な容量変化量で発振周波数の広い可変幅を得
ることができる。従来(図4)は、共振子の特性を悪化
させて周波数を可変するものであったが、本発明では、
特性を補う方向に作用するため、非常に有用である。な
ぜなら、本発明を採用することにより、帯域の狭い共振
子等、回路の分布容量の影響を受けやすい性能の低い共
振子でも使用可能であるためである。共振子の性能は回
路の小型化、コストに関係する。したがって本発明によ
り、小型、低コストの共振子および回路を使用すること
ができることとなる。
4)の構成を崩さず、コイル15等の若干の回路素子を
追加するだけで済み、可変容量ダイオードを有効に利用
でき、微小な容量変化量で発振周波数の広い可変幅を得
ることができる。従来(図4)は、共振子の特性を悪化
させて周波数を可変するものであったが、本発明では、
特性を補う方向に作用するため、非常に有用である。な
ぜなら、本発明を採用することにより、帯域の狭い共振
子等、回路の分布容量の影響を受けやすい性能の低い共
振子でも使用可能であるためである。共振子の性能は回
路の小型化、コストに関係する。したがって本発明によ
り、小型、低コストの共振子および回路を使用すること
ができることとなる。
【0013】尚、本発明による電圧制御発振器は、制御
電圧を温度によりコントロールする温度補償型発振器、
発振周波数の調整機構としても利用できることは言うま
でもない。
電圧を温度によりコントロールする温度補償型発振器、
発振周波数の調整機構としても利用できることは言うま
でもない。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
安定した発振が得られ、また、可変容量ダイオードを利
用することができ、その可変容量ダイオードの容量を可
変させて発振周波数を大きく変化させることができる。
安定した発振が得られ、また、可変容量ダイオードを利
用することができ、その可変容量ダイオードの容量を可
変させて発振周波数を大きく変化させることができる。
【図1】本発明の一実施例の電圧制御発振器の回路図で
ある。
ある。
【図2】図1に示す回路における弾性表面波共振子の周
波数特性を示した図である。
波数特性を示した図である。
【図3】可変容量ダイオードの容量変化に対する周波数
変化量を示したグラフである。
変化量を示したグラフである。
【図4】従来のいわゆるコルピッツ型の電圧制御発振器
を表した回路図である。
を表した回路図である。
【図5】図4に示す回路における、弾性表面共振子の周
波数特性を示した図である。
波数特性を示した図である。
10’ 電圧制御発振器 11 弾性表面波共振子 12 可変容量ダイオード 15 コイル
Claims (1)
- 【請求項1】 弾性表面波共振子を用いた電圧制御発振
器において、 前記弾性表面波共振子の両極が、可変容量とコイルとの
並列回路を含む回路を介して接続されてなることを特徴
とする電圧制御発振器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15521793A JPH0715238A (ja) | 1993-06-25 | 1993-06-25 | 電圧制御発振器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15521793A JPH0715238A (ja) | 1993-06-25 | 1993-06-25 | 電圧制御発振器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0715238A true JPH0715238A (ja) | 1995-01-17 |
Family
ID=15601083
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15521793A Pending JPH0715238A (ja) | 1993-06-25 | 1993-06-25 | 電圧制御発振器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0715238A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8264296B2 (en) | 2010-02-16 | 2012-09-11 | Nihon Dempa Kogyo Co., Ltd | Voltage controlled oscillator |
-
1993
- 1993-06-25 JP JP15521793A patent/JPH0715238A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8264296B2 (en) | 2010-02-16 | 2012-09-11 | Nihon Dempa Kogyo Co., Ltd | Voltage controlled oscillator |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20010904 |