JPH0715221B2 - 床貫通配管用スリーブの形成方法 - Google Patents

床貫通配管用スリーブの形成方法

Info

Publication number
JPH0715221B2
JPH0715221B2 JP1238256A JP23825689A JPH0715221B2 JP H0715221 B2 JPH0715221 B2 JP H0715221B2 JP 1238256 A JP1238256 A JP 1238256A JP 23825689 A JP23825689 A JP 23825689A JP H0715221 B2 JPH0715221 B2 JP H0715221B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
slab
concrete
elastic body
tubular sleeve
piping
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1238256A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03100270A (ja
Inventor
祐司 榎本
Original Assignee
大豊建設株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 大豊建設株式会社 filed Critical 大豊建設株式会社
Priority to JP1238256A priority Critical patent/JPH0715221B2/ja
Publication of JPH03100270A publication Critical patent/JPH03100270A/ja
Publication of JPH0715221B2 publication Critical patent/JPH0715221B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、マンションやビル等のスラブ面を通じて設備
配管等を行うための床貫通配管用スリーブの形成方法に
関するものである。
(従来の技術) 従来、マンションやビル等のスラブ面を通じて上下方向
に配管を行うには、第8図に示されるように、スラウ型
枠にスラブ筋1を配筋した後に、所定の位置に紙製のボ
イド2を設置し、このボイド2が動かないようにスラブ
型枠合板3にボイド固定用の釘4を打ち込み、このと
き、スラブ面から突出したボイド2の上部を内側に折り
曲げて雨水等が入らないようにし、更に、このボイド2
の周辺に補強用の鉄筋(図示せず)を配筋した後、コン
クリートを打設し、コンクリートが固まったら前記ボイ
ド2を撤去して配管用孔を養生し、設備配管時には養生
を撤去しこの孔を通じて配管を行っていた。
また、ボイド2の上部を内側に折り曲げる代わりに、第
9図のように、ボイド2の天面にガムテープを貼り付け
ることにより、ボイド2を通じての雨水や他の物品の侵
入を防止していた。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、前述した従来例によると、スラブ筋1の
配筋後にボイド2を設置していたため、ボイド2の設置
位置にスラブ筋1が配筋されている場合は、これを折り
曲げる等により配筋位置をズラしたりあるいは切断して
いた。また、ボイド2が紙製であるため水に弱く、漏水
が発生したりあるいはコンクリート打設中に変形する
等、及び内部にコンクリートが流入したり、作業員がス
ラブ面から突出したボイド2に当たってつまづいたりす
るという問題があった。
また、何らかの原因で工事工程が遅れたりすると、ボイ
ド設置時間の短縮をせまられたりするおそれがあった。
このような事情に鑑み、従来例えば第10図に示されるよ
うに、コンクリートが固化した後にボイド2を撤去し、
形成された配管用孔の開口部をズレ止め6を有する合板
7にて覆い、周囲をモルタルで固定するということも行
われていた。
しかし、これによっても、ボイド2の設置時に型枠合板
3への釘4に依る固定が弱かったり、またスラブ上面か
らボイド2が突出しているため機械によるスラブ仕上げ
ができなかったり、更にボイド周辺の床面が左官仕上時
に綺麗に仕上らない等の問題が残されていた。
この発明は斯る問題を解決するためになされたもので、
その目的とするところは、スラブ面に配管用スリーブを
精度良く形成することができると共に、その施工時間の
短縮及び他業種への影響の減少を図り、更に斫り工事の
減少を図り得る床貫通配管用スリーブの形成方法を提供
することにある。
(課題を解決するための手段) 前記目的を達成するために、本発明方法においては、型
枠工事におけるスラブ型枠完了後にスミ出しを行い、配
管位置に円柱状でその外周部に複数の環状溝が形成され
ている弾性体を位置決め固定する工程と、スラブ用鉄筋
と必要な補強用鉄筋とを同時に配筋する工程と、スラブ
厚さよりも短か目の筒状スリーブを前記弾性体に嵌入し
て固定する工程と、スラブ型枠にコンクリートを打設す
る工程と、該コンクリート硬化後設備配管時に、埋設さ
れた前記筒状スリーブ管の上部のコンクリート蓋を除去
して開口し前記筒状スリーブ管を撤去する工程と、から
成ることを特徴とする。
(作用) 前記構成により、本発明によれば、スラブ用鉄筋の配筋
前に円柱状の弾性体を位置決め固定することとしている
ため、スラブ筋の配筋時に配筋作業者は配管スリーブ位
置を予め認識することができ、従ってこの配管スリーブ
位置を避けて補強筋と共に配筋することが可能となる。
また、筒状スリーブ管が前記弾性体に嵌入されるとき、
弾性体の伸縮により容易に嵌入することができると共
に、嵌入後はその弾力により筒状スリーブはしっかりと
固定されることになる。
更に、筒状スリーブ管はスラブ厚さよりも短か目に形成
されているため、コンクリート打設後にこの筒法スリー
ブ管は埋設されてスラブ面には開口部が存在しないた
め、ここからの漏水等のおそれは全くない。
しかも、配管時には、埋設された前記筒状スリーブ管の
上部のコンクリート蓋を工具で叩くなどして貫通させ筒
状スリーブ管を撤去する事で、完全な配管用スリーブを
容易に形成することができる。
(実施例) 以下、図面に基づき本発明の好ましい実施例を説明す
る。
第1図〜第5図には本発明工法の実施例が示されてい
る。
本発明の特徴的なことは、型枠工事におけるスラブ型枠
完了後にスミ出しを行い、配管位置に円柱状の弾性体を
位置決め固定する工程を含んでいることである。
第1図において、スミ出しの際、スリーブ配管位置はス
ラブ型枠合板13に目印が付され、ここに円柱状の弾性体
12が釘14により固定される。この弾性体12は実施例では
硬質ゴムから成り、外径が後述するスリーブ管17の内径
に略等しく、かつ高さが約35mmの円柱状を成している。
また、この弾性体12の外周部には複数の環状溝12aが形
成されていると共に、型枠合板13への固定用釘穴16が設
けられている。前記環状溝12aはスリーブ管17が嵌入し
易く、かつしっかりと固定できるようにするためのもの
である。
また本発明においては、スラブ用鉄筋と必要な補強用鉄
筋とを配設する工程を含んでいることを特徴としてい
る。
すなわち、第2図において、前記弾性体12が固定された
後に、型枠内にスラブ用鉄筋11が配筋される。この場
合、型枠合板13の所定位置には既に前記柱状弾性体12が
固定されているので、配筋作業者はここに配管用スリー
ブが設けられることを予め認識することができ、このた
め鉄筋はこの位置を避けて配筋される。なお、必要に応
じ配管スリーブ設置位置の周囲には、図示しない補強用
鉄筋が配筋される。
更に本発明においては、スラブ厚さよりも短か目の筒状
スリーブ管を前記弾性体を嵌入して固定する工程を含ん
でいることを特徴とする。
すなわち、第3図において、前記弾性体12には、これを
上方から被包するように筒状スリーブ管17が嵌入され
る。この筒状スリーブ管17は、第7図に示されるような
中空円筒形を成し、設備材を流用した塩化ビニール管が
用いられていて、その上面を覆うべくガムテープ15が貼
付されている。このように筒状スリーブ管17の上面を覆
うことにより、コンクリート打設時に該コンクリートが
スリーブ管17の内部に流入することを防止することがで
きる。なお、弾性体12の外周部には前述したように複数
の環状溝12aが形成されているので、その弾性により伸
縮するため筒状スリーブ管17を嵌入し易く、また一旦嵌
入した後はその弾力によりこれを強固に保持することが
できる。
前記筒状スリーブ管17は、スラブ厚さ(第4図の厚さ
t)よりも短か目の高さhに形成されている。本実施例
ではその差(t−h)が約5mmに設定されている。
次に、本発明は、スラブ型枠にコンクリートを打設する
工程を含んでいることを特徴としている。
第4図において、型枠にコンクリート19が打設される
と、前記筒状スリーブ管17の高さhはスラブ厚さtより
も短か目にされているため、筒状スリーブ管17はこのコ
ンクリートによって全体が埋設されることになる。
また、本発明は、コンクリート硬化後設備配管時に、埋
設された前記筒状スリーブ管の上部のコンクリート蓋を
除去して開口し筒状スリーブ管を撤去する工程を含んで
いることを特徴とする。
第5図において、コンクリートが硬化した後に、スラブ
型枠脱型時には筒状スリーブ管17とその上部のコンクリ
ート蓋により有蓋孔18が形成されるが、配管工事を行う
まではこの状態を維持することで、漏れやゴミ等の侵
入、落下を防止することができる。なお、前記スリーブ
管17に、例えば軸方向の周囲に切込み17′を設けてコン
クリートとの剥離を容易にすることもできる。
また、配管工事の際には、これに先だちハンマー等で前
記有蓋孔18の蓋部を軽く叩くことにより、コンクリート
蓋をこわし開口して筒状スリーブ管を撤去する。
以上説明した通り、本発明の実施例によれば、配管用ス
リーブを形成するための施工時間が大幅に短縮されると
共に、筒状スリーブ管として設備材を流用した塩化ビニ
ール管を用いる等、資材の再利用が図られ材料コストが
低減される。また、コンクリート打設後スラブ型枠を解
体した状態では、配管用スリーブが貫通していないた
め、配管用スリーブからの物品の落下による事故が皆無
となり、更に前記スリーブ管がスラブ面から突出してい
ないので、作業員のつまづきによる転倒事故が無くなる
と言う利点も有する。更にまた、本実施例によれば、施
工方法が簡単であるので熟練工と見習工による差が少な
くなり、施工品質が均一化される。
(発明の効果) 以上説明した通り、本発明は、型枠工事のスラブ型枠完
了後にスミ出しを行い、スリーブ管設置位置に円柱状の
弾性体を位置決め固定する工程と、スラブ用鉄筋と必要
な補強用鉄筋とを配筋する工程と、スラブ厚さよりも短
か目の筒状スリーブ管を前記弾性体に嵌入して固定する
工程と、スラブ型枠にコンクリートを打設する工程と、
該コンクリート硬化後設備配管時に、埋設された前記筒
状スリーブ管の上部のコンクリート蓋を除去して開口し
筒状スリーブ管を撤去する工程と、から成ることによ
り、配筋作業者は配管用スリーブの設置位置を容易に認
識でき、鉄筋はこの位置を避けて配筋され、また、筒状
スリーブ管は弾性体に複数の環状溝が形成されているの
で嵌入し易く、嵌入後は強固に保持され、スラブ面に配
管用スリーブを短時間でかつ精度良く形成することがで
きる。また、スリーブ管等がスラブ面から上方に突出す
ることがないので、スラブ表面をきれいに仕上げること
ができ、更に斫り工事の発生を防ぐ事が出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第5図は本発明方法の実施例を示す図、第6図
は弾性体の外観を示す図、第7図は筒状スリーブ管の外
観を示す図、第8図〜第10図は従来の床貫通配管用スリ
ーブの形成方法を示す図である。 1,11……スラブ用鉄筋 12……弾性体 3,13……型枠合板 17……筒状スリーブ管 18……有蓋孔 19……コンクリート

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】型枠工事におけるスラブ型枠完了後にスミ
    出しを行い、配管位置に円柱状でその外周部に複数の環
    状溝が形成されている弾性体を位置決め固定する工程
    と、 スラブ用鉄筋と必要な補強用鉄筋とを配筋する工程と、 スラブ厚さよりも短か目の筒状スリーブ管を前記弾性体
    に嵌入して固定する工程と、 スラブ型枠にコンクリートを打設する工程と、 該コンクリート硬化後設備配管時に、埋設された前記筒
    状スリーブ管の上部のコンクリート蓋を除去して開口し
    前記筒状スリーブ管を撤去する工程と、 から成ることを特徴とする床貫通配管用スリーブの形成
    方法。
JP1238256A 1989-09-13 1989-09-13 床貫通配管用スリーブの形成方法 Expired - Lifetime JPH0715221B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1238256A JPH0715221B2 (ja) 1989-09-13 1989-09-13 床貫通配管用スリーブの形成方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1238256A JPH0715221B2 (ja) 1989-09-13 1989-09-13 床貫通配管用スリーブの形成方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03100270A JPH03100270A (ja) 1991-04-25
JPH0715221B2 true JPH0715221B2 (ja) 1995-02-22

Family

ID=17027477

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1238256A Expired - Lifetime JPH0715221B2 (ja) 1989-09-13 1989-09-13 床貫通配管用スリーブの形成方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0715221B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AU2007321754B2 (en) * 2006-11-14 2014-08-28 Illinois Tool Works Inc. False formwork for moulding concrete panels
JP7059486B2 (ja) * 2018-05-15 2022-04-26 株式会社竹中工務店 スラブ貫通孔構築方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56115210U (ja) * 1980-02-06 1981-09-04
JPH039588Y2 (ja) * 1986-07-25 1991-03-11
JPH0346106Y2 (ja) * 1986-08-07 1991-09-30

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03100270A (ja) 1991-04-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5792880B1 (ja) コンクリート打込用複合インサート装置
US4848043A (en) Under floor fire stop coupling and method
US4932818A (en) Anchor bolt positioning system for concrete foundations
US10603815B2 (en) Concrete form system
US4998705A (en) Apparatus for forming voids in concrete
CN110046363B (zh) 一种混凝土结构内管道组精确预埋的施工方法
JPH0715221B2 (ja) 床貫通配管用スリーブの形成方法
US5660020A (en) Method of construction using pre-cast floor units
JPH0790945A (ja) コンクリート打継部止水ホースの取付方法
US8628703B2 (en) Apparatus and system for forming concrete blockouts
JP2009002130A (ja) 転用式開口型枠
JPH06316939A (ja) 建築工事用位置決め治具及びこれを用いた建築工法
JPS6224673Y2 (ja)
JPH08144515A (ja) スリーブの位置決め固定装置
JP2018178497A (ja) 繊維補強コンクリートの打設方法及び境界部材
KR930005580Y1 (ko) 결착구에 의하여 조립되는 거푸집 단열 판넬
JPH02132270A (ja) 建築用スリーブ管及びその施工方法
CN110670875A (zh) 一种混凝土模板系统
US20070137136A1 (en) System and method for minimizing holes on slab floor when forming tilt concrete walls
JPH08284415A (ja) 機械基礎及びその施工方法
KR20010100381A (ko) 판상단열재용 고정못
JPS62107164A (ja) 建築工事における墨出し開孔の施工法
JPH0257617B2 (ja)
KR20180071560A (ko) 거푸집 체결용 홀더 및 이를 이용한 벽체 시공방법
JP2004308422A (ja) プレストレス導入方法及びコンクリート構造物