JPH0715208U - 工具ホルダ取付装置 - Google Patents

工具ホルダ取付装置

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JPH0715208U
JPH0715208U JP4402193U JP4402193U JPH0715208U JP H0715208 U JPH0715208 U JP H0715208U JP 4402193 U JP4402193 U JP 4402193U JP 4402193 U JP4402193 U JP 4402193U JP H0715208 U JPH0715208 U JP H0715208U
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turret
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inclined surface
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恵三 山川
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 対向主軸旋盤において、簡単かつコンパクト
な構成により、工具ホルダを2台の刃物台のタレットに
180゜反転して取り付ける。 【構成】 タレット5の外周に工具ホルダ8A,8Bの
基部が嵌合する凹部10を設ける。凹部10の片側にク
ランプ部材11をボルト12によって取着する。クラン
プ部材11及び凹部10の相対面にあり溝15を形成す
る傾斜面を設ける。工具ホルダ8A,8Bの基部外面に
傾斜面に係止される係止部17を突設する。タレット5
と工具ホルダ8A,8Bとの接合部に、工具ホルダ8
A,8Bを加工位置に位置決めする位置決め部材を設け
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、旋盤等における刃物台のタレットに工具ホルダを反転して取り付 けるための装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、図6に示すように、一対のチャック1,2を装備した対向主軸旋盤に おいては、2台の刃物台3,4のタレット5に同一の工具6を右向き又は左向き に取り付けて加工する場合がある。こうした場合、従来は図7に示すような工具 ホルダ取付装置を使用していた。
【0003】 従来の工具ホルダ31はシャンク32を備え、その片面に凹凸部33が形成さ れている。タレット5には、シャンク32が挿入される取付孔34が穿設される とともに、凹凸部33に噛み合う把持面35を備えた上下一対のクランプ駒36 が内装されている。そして、一方のクランプ駒36を締め付けることにより、一 つの工具ホルダ31をタレット5に対し180゜反転した姿勢で取り付けできる ようになっている。なお、従来、凹凸部をシャンクの両面に形成し、一つのクラ ンプ駒で工具ホルダを反転取付可能に構成した装置も知られている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、従来装置によると、タレット5の内部にクランプ駒36を収容する 必要があり、タレット5の構造が複雑化及び大形化するという不都合があった。 また、工具6が回転工具である場合は、シャンク32の内側に動力伝達軸を挿通 するため、シャンク32が大径化するばかりでなく、それに伴ってタレット5も 大形化するという問題点もあった。
【0005】 そこで、この考案の課題は、簡単かつコンパクトな構成で工具ホルダをタレッ トに反転して取り付けできる工具ホルダ取付装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、この考案の工具ホルダ取付装置は、タレットの 外周に工具ホルダの基部が嵌合する凹部を設け、凹部の片側にクランプ部材をボ ルトによって取着し、クランプ部材及び凹部の相対面にあり溝を形成する傾斜面 を設け、工具ホルダの基部外面に傾斜面に係止される係止部を突設し、タレット と工具ホルダとの接合部に工具ホルダを加工位置に位置決めする位置決め部材を 設けて構成される。
【0007】
【作用】
この考案の工具ホルダ取付装置においては、係止部をタレットのあり溝に係止 し、工具ホルダを位置決め部材で加工位置に位置決めし、ボルトを締め付けてク ランプ部材により係止部をクランプし、工具ホルダをタレットに固定する。また 、クランプ部材を緩め、工具ホルダをあり溝に沿ってスライドしてタレットから 取り外し、その工具ホルダを180゜反転して、同様の手順でタレットに取り付 ける。こうすれば、一つの工具ホルダを反転して2台の刃物台のタレット上で交 互に使用することができる。この場合、あり溝がタレットの外周に設けた凹部及 びクランプ部材の傾斜面で形成されているので、従来のようにクランプ駒をタレ ットの内部に収容する必要がなく、タレットを簡単かつコンパクトに構成できる 。また、係止部は工具ホルダの基部外面に突設されているため、回転工具用の工 具ホルダの場合に、動力伝達軸をホルダ本体の内部に支障なく挿通できて、工具 ホルダをコンパクトに構成することができる。
【0008】
【実施例】
以下、この考案を対向主軸旋盤用の工具ホルダ取付装置に具体化した一実施例 を図面に基づいて説明する。図6に示すように、対向主軸旋盤は相対向する一対 のチャック1,2を備え、それらの中心を結ぶワーク回転軸線の両側には2台の 刃物台3,4が設置されている。各刃物台3,4にはタレット5が旋回可能に装 備され、その外周には多数の工具取付ステーション7が設けられている。そして 、図1に示すように、所要位置の工具取付ステーション7には、バイト等の非回 転工具6Aを保持する非回転工具ホルダ8Aと、ミーリングカッター等の回転工 具6Bを保持する回転工具ホルダー8Bが取り付けられている。
【0009】 図2〜図5に示すように、工具取付ステーション7には工具ホルダ8の基部が 嵌合する凹部10が設けられ、この凹部10の片側にはクランプ部材11が一対 のボルト12によって取着されている。クランプ部材11及び凹部10の相対面 にはそれぞれ傾斜面13,14が形成され、両傾斜面13,14により工具取付 ステーション7にあり溝15がタレット5の旋回軸線方向に延びるように形成さ れている。
【0010】 一方、工具ホルダ8の基部外面において180゜離れた2位置には、クランプ 部材11の傾斜面13に係止される一対の係止部17と、凹部10の傾斜面14 に係止される一対の係止部18とが突設されている。あり溝15の長手方向中央 には、係止部17,18を取り出すための切欠19が形成されている(図4、図 5参照)。タレット5と工具ホルダ8との接合部において、タレット5側には一 対の突起20が植設され、工具ホルダ8側には各突起20が摺動自在に嵌合する 一対の長溝21が刻設され、これらによって工具ホルダ8を加工位置に位置決め する位置決め部材が構成されている。
【0011】 図3に示すように、回転工具ホルダ8Bの内部には挿通孔23が設けられ、こ こに軸受24を介して動力伝達軸25が回転可能に支持されている。タレット5 には駆動軸26が挿通される長孔27があり溝15の長手方向に延びるように形 成されている。そして、工具ホルダ8の取付状態で、駆動軸26がクラッチ28 を介して動力伝達軸25に連結され、動力伝達軸25の回転に伴い回転工具6B を回転できるように構成されている。なお、回転工具6Bとして、図1にタレッ ト5の旋回軸線と平行のものを、また、図3にタレット5の旋回軸線と直交する ものを例示した。
【0012】 上記のように構成した本実施例の工具ホルダ取付装置においては、工具ホルダ 8の係止部17,18をタレット5のあり溝15に挿入して傾斜面13,14に 係止し、工具ホルダ8を突起20及び長溝21からなる位置決め部材で加工位置 に位置決めし(図4参照)、その状態で、ボルト12を締め付けてクランプ部材 11により係止部17をクランプし、工具ホルダ8をタレット5に固定する。ま た、ボルト12を緩めて係止部17をアンクランプした後、工具ホルダ8をあり 溝15に沿って係止部17,18が切欠19と対応する位置までスライドし(図 5参照)、この状態で、工具ホルダ8をタレット5から取り外し、その工具ホル ダ8を180゜反転して、同様の手順でタレット5に取り付ける。こうすれば、 対向主軸旋盤において、一つの工具ホルダ8を容易に反転して2台の刃物台3, 4のタレット5上で交互に使用することができる。
【0013】 このように、本実施例の工具ホルダ取付装置によれば、あり溝15がタレット 5の外周に設けた凹部10及びクランプ部材11の傾斜面14,13によって形 成されているので、従来のようにクランプ駒をタレットの内部に収容する必要が なく、タレット5を簡単かつコンパクトに構成することができる。また、係止部 17,18は工具ホルダ8の基部外面に突設されているため、回転工具ホルダ8 Bの場合に、動力伝達軸25をホルダ本体に設けた挿通孔23に支障なく挿通で きて、工具ホルダ8Bをコンパクトに構成することができる。
【0014】 なお、この考案は上記実施例に限定されるものではなく、本考案の趣旨を逸脱 しない範囲で各部の形状並びに構成を適宜に変更して具体化することも可能であ る。
【0015】
【考案の効果】
以上に詳述したように、この考案によれば、タレットの外周に凹部を設け、凹 部の片側にクランプ部材を取着し、クランプ部材及び凹部の相対面に傾斜面を設 け、工具ホルダの基部外面に係止部を突設し、タレットと工具ホルダとの接合部 に位置決め部材を設けて構成したので、簡単かつコンパクトな構成で工具ホルダ をタレットに容易に反転して取り付けできるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す工具ホルダ取付装置の
斜視図である。
【図2】図1の装置において非回転工具ホルダの取付構
造を示す断面図である。
【図3】図1の装置において回転工具ホルダの取付構造
を示す断面図である。
【図4】図3の回転工具ホルダを取り付け位置で示す正
面図である。
【図5】図3の回転工具ホルダを取り外し位置で示す正
面図である。
【図6】対向主軸旋盤の全体を示す斜視図である。
【図7】従来の工具ホルダ取付装置を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
5・・タレット、6・・工具、8・・工具ホルダ、10
・・凹部、11・・クランプ部材、12・・ボルト、1
3,14・・傾斜面、15・・あり溝、17,18・・
係止部、20・・突起、21・・長溝。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タレットの外周に工具ホルダの基部が嵌
    合する凹部を設け、凹部の片側にクランプ部材をボルト
    によって取着し、クランプ部材及び凹部の相対面にあり
    溝を形成する傾斜面を設け、工具ホルダの基部外面に傾
    斜面に係止される係止部を突設し、タレットと工具ホル
    ダとの接合部に工具ホルダを加工位置に位置決めする位
    置決め部材を設けたことを特徴とする工具ホルダ取付装
    置。
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