JPH07152085A - 磁性層付き写真フィルムの磁気情報記録装置及び再生装置及び磁性層付き写真フィルムの処理装置 - Google Patents

磁性層付き写真フィルムの磁気情報記録装置及び再生装置及び磁性層付き写真フィルムの処理装置

Info

Publication number
JPH07152085A
JPH07152085A JP29855093A JP29855093A JPH07152085A JP H07152085 A JPH07152085 A JP H07152085A JP 29855093 A JP29855093 A JP 29855093A JP 29855093 A JP29855093 A JP 29855093A JP H07152085 A JPH07152085 A JP H07152085A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
magnetic
information
moving speed
photographic film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP29855093A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihiko Aida
芳彦 合田
Hidetsugu Iwata
英嗣 岩田
Shozo Kikukawa
省三 菊川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP29855093A priority Critical patent/JPH07152085A/ja
Publication of JPH07152085A publication Critical patent/JPH07152085A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B2217/00Details of cameras or camera bodies; Accessories therefor
    • G03B2217/24Details of cameras or camera bodies; Accessories therefor with means for separately producing marks on the film
    • G03B2217/242Details of the marking device
    • G03B2217/244Magnetic devices

Landscapes

  • Camera Data Copying Or Recording (AREA)
  • Digital Magnetic Recording (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】ベース層22に磁性層24を形成したフィルム
2に磁気情報を記録・再生するのに際し、フィルム2の
移動速度が変化しても一定の記録密度で記録し、また記
録した情報を再生する。 【構成】フィルム2の移動速度を速度検出装置3で検出
し、フィルム移動速度情報を、転写装置12、エンコー
ド装置5、書き込み装置6、読み出し装置9、デコード
装置10に出力する。回転ドラムの回転速度をロータリ
ーエンコーダで検出する場合、逓倍化回路を介してフィ
ルム移動速度情報を出力する。またエンコード装置5、
デコード装置10には、動作用クロック信号として用い
られる周波数fout のパルス信号vout を出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁性層付き写真フィル
ムの磁気情報記録装置及び再生装置及び磁性層付き写真
フィルムの処理装置に関し、特に写真フィルムの搬送速
度が変化しても一定の記録密度で記録を行い、また再生
を行う技術に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、フィルム、カメラ、処理システム
等からなる写真システムにおいては、撮影状況や撮影意
図をプリントに充分反映させ、個々のユーザの要求に充
分応えるようにすることが望まれている。この要求に応
えるためには、フィルムに撮影情報を加え、この撮影情
報に基づいてプリントする必要があり、それ故、個々の
機器間の情報交換は、充分に且つ正確に行わなければな
らない。
【0003】写真システムにおける情報交換を容易に行
う手段として、実質的に透明な磁気記録層をフィルム裏
面全面に設け、必要な情報をフィルムに直接記録するシ
ステムが、国際公開番号WO第90/04205号、W
O90/04214号、米国特許第4912467号明
細書、第4876697号、第5025328号、第4
964139号、国際公開番号WO90/04290
号、特開平4−134705号、特開平4−29684
2号、特開平4−125860号、特開平4−3629
29号等に公開されている。
【0004】この種のシステムでは、製造時に、メーカ
名、フィルムの種類、乳剤ロット、感度、製造年月日、
基準信号等を記録し、撮影時、撮影条件例えば光源の色
温度、明るさレベル、露出時間、絞り、逆光、フラッシ
ュ発光の有無、連写の有無、カメラの種類、オーナI
D、撮影年月日、撮影者のメモ等を駒毎にフィルムに記
録するようになっている。更に、DPE受付窓口で、顧
客の注文情報、例えばプリントサイズ、プリント枚数、
仕上げ状態の希望(絹目、光沢)等をフィルムに記録す
る。
【0005】プリントする時には、これら記録情報をフ
ィルムから読み出し、更にネガをスキャンして得られた
光学濃度データと合わせて露光条件を決定する。これに
より、撮影状況は撮影意図を反映したプリントを得るこ
とができる。また、プリント時の露出補正条件を、ネガ
に記録しておくと、焼き増し時、これを読み出してプリ
ントすれば、最初と同じ色調でプリントすることができ
る。
【0006】この種の写真システムでは、写真処理工程
の諸情報をフィルムに直接磁気記録できるので、コンピ
ュータによる自動管理等が可能となり、コスト低減、品
質向上、迅速処理、顧客サービスの向上等、多くのメリ
ットが期待できる。このシステムの特徴は、フィルムに
直接情報を磁気記録できるため、情報と画面の対応がと
れ、またデータの保存が完全に行われることである。ま
た、カメラ、プリンタ、受付機等の機器の間でフィルム
の搬送速度を統一しなくても、また精密に制御しなくて
も記録/再生可能なセルフクロッキング信号に変調して
記録するため、簡単な装置で容易に情報交換ができる。
【0007】ところで、上述の写真システムにおいて、
フィルムに磁気記録する際には以下のような問題が発生
する。カメラ、カラープリンタ等、フィルム処理器や受
付機等の写真処理システムでは、速度を統一したり、精
密に制御したりすることは不要であり行われていない。
というのも、透明磁気層付きフィルムは、フィルムに磁
気層をつけ加えた構造であり、磁気記録のために走行速
度を統一したり、精密に制御することは得策でないから
である。
【0008】例えば、カメラで撮影後フィルムを送る
時、撮影情報を各駒に記録するが、フィルムの先頭と末
端では送り速度が2倍以上異なる。また、普通の撮影と
連写では、5倍以上異なる。しかもプリンタ等の処理機
では、機種によりまたは処理量により送り速度が大幅に
変化する。これらの理由により、透明磁気層付きフィル
ムに情報を記録/再生する時、フィルム走行速度を統一
することなく、また精密に制御することなく記録/再生
できることが望まれている。
【0009】係る目的を達成する技術として、米国特許
第4912467号明細書、第4876697号、第5
025328号、第4964139号、国際公開番号W
O90/04290号、特開平4−134705号、特
開平4−296842号、特開平4−125860号、
特開平4−362929号等に、速度が変動しても記録
/再生を可能とする変調法が公開されている。
【0010】それは3パートコード法と呼ばれる変調法
である。この変調方式によれば、完全なセルフクロッキ
ングが可能なので、記録/再生の間、ビット長さが不規
則に伸張しても、個々のビットを確実に識別することが
できる。また、ビットセルの1/3、2/3の点で信号
レベルが反転するため、記録/再生時に、速度が変動し
て、ビット長が不規則に伸張しても、1ビット内のHレ
ベル期間とLレベル期間を比較することにより、データ
を識別することができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】前記した3パートコー
ド法は処理機器間速度変動に対して完全なセルフクロッ
キングが可能であるが、各処理機器内ではフィルム搬送
速度が一定であることが前提となっている。これは一般
の磁気記録手法についても同様である。しかしながら写
真フィルムの製造段階においては長尺フィルムから各サ
イズに合わせた短尺フィルムを定尺カットしてスクロー
ルを作成するのが一般的であり、長尺フィルムから短尺
フィルムをカットする際に磁気記録を行うことが製造上
最も効率的なのであるが、この場合、急激な速度変動を
伴う為、機器内でのフィルム搬送速度が一定であるとい
う前提にたった手法では対応出来ない。
【0012】また、本発明の対象となる磁気記録層つき
写真フィルムは一般の磁気材料と比較して磁性材料の含
有量が極端に少なく、出力が低い為、フィルムと磁気ヘ
ッド・転写フィルム・回転ドラムの接触状態を特に良好
に保つ必要が有る。本発明はこのような従来の課題に鑑
みてなされたもので、処理機内での速度変動に追従可能
であり、かつ良好な接触状態を保ちながら磁気記録・再
生を行うことが可能な磁性層付き写真フィルムの磁気情
報記録・再生装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】このため本発明は、フィ
ルム表面に磁性層が形成された磁性層付き写真フィルム
を搬送しながら、該磁性層に各種情報を磁気記録する磁
性層付き写真フィルムの磁気情報記録装置において、前
記写真フィルムの移動速度を検出し、フィルム移動速度
情報を出力する速度検出装置と、該フィルム移動速度情
報を入力し、該フィルム移動速度情報に基づいて、記録
すべき記録情報を所定方法にしたがってコード化するエ
ンコード装置と、前記フィルム移動速度情報を入力し、
該フィルム移動速度情報に基づいて、エンコード装置に
よりコード化された記録情報を書き込み信号に変換する
書き込み装置と、該書き込み信号に基づいて磁界を発生
し、前記写真フィルムの磁性層に各種情報を記録する書
き込みヘッドと、を備えるようにした。
【0014】また、前記写真フィルムに密着して写真フ
ィルムの移動速度に同期した速度で搬送され、書き込み
ヘッドで発生した磁界により磁気情報が記録される転写
媒体と、前記フィルム移動速度情報を入力し、該移動速
度情報に基づいた周波数で磁界を発生し、発生した磁界
で前記転写媒体に記録された磁気情報を前記写真フィル
ムの磁性層に磁気転写する転写装置と、を備えるように
してもよい。
【0015】また、前記転写媒体を転写用フィルムで構
成してもよい。また、前記転写媒体を回転ドラムで構成
してもよい。また、前記書き込み装置は、フィルム移動
速度情報に基づいて書き込み信号の電流量を調節する構
成であってもよい。また、前記速度検出装置は、前記写
真フィルムの移動速度を検出する速度検出センサと、該
速度検出センサのセンサ信号をパルス信号に変換するパ
ルス信号変換手段と、前記パルス信号の周波数を所定の
逓倍数で逓倍化してフィルム移動速度情報として出力す
る逓倍化手段と、を備えた構成としてもよい。
【0016】また、前記エンコード装置の所定方法は、
速度検出装置からのフィルム移動速度情報をクロックパ
ルス信号として、該クロックパルス信号にしたがって記
録情報を時間分割する方法であってもよい。フィルム表
面に磁性層が形成された磁性層付き写真フィルムを搬送
しながら、該磁性層に磁気記録された各種情報を再生す
る磁性層付き写真フィルムの磁気情報再生装置におい
て、前記写真フィルムの移動速度を検出し、フィルム移
動速度情報を出力する速度検出装置と、前記写真フィル
ムに記録された磁気情報により発生した磁気信号を検出
し、該磁気信号を電気信号に変換する読み出しヘッド
と、前記フィルム移動速度情報を入力し、該フィルム移
動速度情報に基づいて、読み出しヘッドの検出信号を増
幅する読み出し装置と、前記フィルム移動速度情報を入
力し、該フィルム移動速度情報に基づいて、読み出し装
置の出力信号を所定方法にしたがってデコードするデコ
ード装置と、を備えるようにした。
【0017】また、前記写真フィルムに密着して写真フ
ィルムの移動速度に同期した速度で搬送される転写媒体
と、前記速度検出装置のフィルム移動速度情報を入力
し、該移動速度情報に基づいた周波数で磁界を発生し、
発生した磁界により前記磁性層に記録された磁気情報を
転写媒体に磁気転写する転写装置と、を備える一方、前
記転写媒体に磁気転写された磁気情報を前記読み出しヘ
ッドで検出する構成としてもよい。
【0018】また、前記転写媒体を転写用フィルムで構
成してもよい。また、前記転写媒体を回転ドラムで構成
してもよい。また、前記読み出し装置は、フィルム移動
速度情報に基づいて増幅率を調節する構成であってもよ
い。また、前記速度検出装置は、前記写真フィルムの移
動速度を検出する速度検出センサと、該速度検出センサ
のセンサ信号をパルス信号に変換するパルス信号変換手
段と、前記パルス信号の周波数を所定の逓倍数で逓倍化
してフィルム移動速度情報として出力する逓倍化手段
と、を備えた構成としてもよい。
【0019】また、前記デコード装置の所定方法は、速
度検出装置からのフィルム移動速度情報をクロックパル
ス信号として、該クロックパルス信号にしたがって前記
読み出し装置の出力信号を時間分割して入力する方法で
あってもよい。また、前記磁性層付き写真フィルムの磁
気情報記録装置を長尺フィルムから短尺フィルムに定尺
する位置に配置し、かつ該装置の配置位置の近傍に潜像
焼込部を配置するようにした。
【0020】
【作用】上記の構成によれば、磁性層付き写真フィルム
の磁気情報記録装置において、記録情報を磁性層に記録
する時、写真フィルムの移動速度は速度検出装置により
検出され、フィルム移動速度情報がエンコード装置、書
き込み装置に出力される。エンコード装置により記録情
報が所定記録方法にしたがってコード化され、書き込み
装置によりコード化された記録情報が書き込み信号に変
換され、この書き込み信号に基づいて磁気情報は、書き
込みヘッドを介して密着した写真フィルムの磁性層に磁
気記録される。したがって写真フィルムの移動速度が各
装置にフィードバックされて処理が行われるので、写真
フィルムを駒送りする時に加減速しても各装置はフィル
ム移動速度に追従し、磁性層の記録密度は常に一定とな
り、写真フィルムが1駒ずれるということもなくなる。
【0021】また、転写媒体と転写装置を備えた磁気情
報記録装置では、記録情報は、書き込みヘッドから、磁
気情報として転写媒体に記録され、速度検出装置から出
力されたフィルム移動速度情報に基づいて、転写装置に
より転写媒体から写真フィルムの磁性層に磁気転写され
る。したがって転写媒体と転写装置とを備えるようにし
ても、フィルム移動速度情報が転写装置にフィードバッ
クされて処理されるので、磁性層に記録される記録情報
は一定の記録密度となる。
【0022】また、前記転写媒体を転写用フィルムとし
た磁気情報記録装置では、前記磁性層の記録情報は転写
用フィルムに磁気転写される。また、前記転写媒体を回
転ドラムとした磁気情報記録装置では、前記磁性層の記
録情報は回転ドラムに磁気転写される。また、磁気情報
記録装置の書き込み装置を、フィルム移動速度情報に基
づいて書き込み信号の電流量を調節するように構成する
ことにより、写真フィルムの移動速度が変動しても一定
の磁界強度が得られるようになる。
【0023】また、磁気情報記録装置における速度検出
装置に、速度検出センサと、パルス信号変換手段と、逓
倍化手段と、を備えることにより、速度検出センサのセ
ンサ信号は、パルス信号変換手段によりパルス信号に変
換され、逓倍化手段によりフィルム移動速度情報が逓倍
化される。これにより速度検出センサには高精度のもの
は要求されず、安価なもので高精度の記録が可能とな
る。
【0024】また、磁気情報記録装置のエンコード装置
において、速度検出装置からのフィルム移動速度情報を
クロックパルス信号として、該クロックパルス信号にし
たがって記録情報を時間分割する方法で記録情報をコー
ド化することにより、写真フィルムの移動速度が変化す
れば、クロックパルス信号の周期も変化し、記録情報を
移動速度の変化に追従してコード化することが可能とな
る。
【0025】次に、磁性層付き写真フィルムの磁気情報
再生装置において、磁性層に記録された磁気情報を再生
する時、写真フィルムの移動速度は速度検出装置により
検出され、フィルム移動速度情報が読み出し装置、デコ
ード装置に出力される。この磁性層に磁気記録された磁
気情報は、読み取りヘッドにより磁気信号として検出さ
れて電気信号に変換され、この読み出しヘッドの検出信
号は、前記フィルム移動速度情報に基づいて読み出し装
置で増幅され、デコード装置で所定方法にしたがってデ
コードされる。したがって磁性層には一定の記録密度で
記録情報が記録されているので、写真フィルムの移動速
度が各装置にフィードバックされて処理が行われるの
で、写真フィルムを駒送りする時に加減速しても各装置
はフィルム移動速度に追従し、磁性層の記録情報を再生
することが可能となる。
【0026】また、転写媒体と転写装置を備えた磁気情
報再生装置では、磁性層に記録された磁気情報は、速度
検出装置から出力されたフィルム移動速度情報に基づい
て、転写装置により転写媒体に転写され、読み取りヘッ
ドにより検出される。したがって転写媒体と転写装置と
を備えるようにしても、写真フィルムの移動速度が転写
装置にフィードバックされて処理されるので、磁性層の
記録情報を再生することが可能となる。
【0027】また、前記転写媒体を転写用フィルムとし
た磁気情報再生装置では、前記磁性層の記録情報は転写
用フィルムに磁気転写される。また、前記転写媒体を回
転ドラムとした磁気情報再生装置では、前記磁性層の記
録情報は回転ドラムに磁気転写される。また、磁気情報
再生装置の読み出し装置を、フィルム移動速度情報に基
づいて増幅率を調節するように構成することにより、写
真フィルムの移動速度が変動しても出力は安定化する。
【0028】また、磁気情報記録装置における速度検出
装置に、速度検出センサと、パルス信号変換手段と、逓
倍化手段と、を備えることにより、速度検出センサのセ
ンサ信号は、パルス信号変換手段によりパルス信号に変
換され、逓倍化手段によりフィルム移動速度情報が逓倍
化される。これにより速度検出センサには高精度のもの
は要求されず、安価なもので高精度の記録が可能とな
る。
【0029】また、磁気情報記録装置のデコード装置に
おいて、速度検出装置からのフィルム移動速度情報をク
ロックパルス信号として、該クロックパルス信号にした
がって前記読み出し装置の出力信号を時間分割して入力
する方法で読み出し装置の出力信号をデコードすること
により、写真フィルムの移動速度が変化すれば、クロッ
クパルス信号の周期も変化し、移動速度の変化に追従し
てデコードすることが可能となる。
【0030】そして、磁性層付き写真フィルムの処理装
置において前記磁気情報記録装置を用いたものでは、潜
像焼込部と前記磁気情報記録装置とを近くに配置するこ
とが可能となり、磁気情報記録と潜像焼き込みとを同一
工程で行える。
【0031】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1〜59に基づ
いて説明する。図1、2は、いずれも本実施例の磁性層
付き写真フィルムの磁気情報記録・再生装置を示し、夫
々、転写媒体を用いずに磁気ヘッドで写真フィルムに直
接記録・再生を行う装置、図2は、転写媒体を用いて記
録・再生を行う装置を示す。
【0032】また図3(A)、(B)は、夫々、磁性層
付き写真フィルム(以後、単にフィルムと記す)の平面
図、断面図である。図3(A)に示すように、フィルム
2にはパーフォレーション21が設けられている。また
図3(B)に示すように、フィルム2のベース層22は
例えばTAC、PET等で形成され、フィルム2の表面
側のベース層22上には、感光層23が形成されてい
る。磁性層24は、例えば撮影情報等の各種情報が記録
される層であり、フィルム2裏面のベース層22上に形
成され、通常の磁気材料よりも磁性粉量を減らして透明
度を向上させ、写真性能に影響を与えないようにしたも
のである。この磁性層24上には、バックコーティング
層25が積層されている。
【0033】図1において、速度検出装置3は、例えば
ロータリエンコーダ、光電センサ等の速度検出センサ4
からのセンサ信号に基づいてフィルム2の移動速度に検
出し、フィルム移動速度情報を出力する装置である。フ
ィルム移動速度情報は、エンコード装置5、書き込み装
置6、読み出し装置9、デコード装置10に出力され
る。尚、エンコード装置5、デコード装置10には、フ
ィルム移動速度情報をクロックパルス信号として出力す
る。
【0034】エンコード装置5は、前記磁性層24に記録
すべき記録情報を、速度検出装置3からのフィルム移動
速度情報にしたがって例えば3パートコード法等の記録
方法でコード化する装置である。書き込み装置6は、速
度検出装置3からのフィルム移動速度情報にしたがっ
て、書き込みヘッド7に流す電流量を調整し、エンコー
ド装置5でコード化された情報にしたがってヘッドに流
す電流方向を制御する装置である。
【0035】読み出し装置9は、読み出しヘッド8から
出力された信号を、速度検出装置3からのフィルム移動
速度情報にしたがって増幅する装置である。デコード装
置10は、読み出し装置9の出力信号を、速度検出装置
3からのフィルム移動速度情報にしたがってデコードす
る装置である。尚、書き込みヘッド7、読み出しヘッド
8には退避機構が備えられている。退避機構は、ヘッド
表面が劣化しないようにフィルムの継ぎ目部分の前後で
磁気ヘッドを移動させてフィルム面から離す機構であ
る。
【0036】また、図2において、転写媒体11は、処
理工程中にフィルム2が移動する時の速度に同期して移
動し、前記磁性層24の記録情報が磁気転写されるもの
であり、例えば転写フィルム、回転ドラム等で構成され
る。転写装置12は、フィルム移動速度情報を速度検出
装置3から入力し、同期して搬送されている転写媒体1
1とフィルム2とに対し、前記フィルム移動速度情報に
したがって磁界を発生させて前記磁性層24の記録情報
を転写する装置である。
【0037】かかる本実施例の磁気情報記録・再生装置
は、図4に示すような透明磁性層付き写真フィルムの処
理装置に備えられている。次に図4の処理装置の構成に
ついて説明する。フィルム2は、例えばスプライステー
プ等でつなげた長尺フィルムとして処理され、穿孔部3
1、エア部32、クリーナボックス33を通った後、磁
気情報記録・再生装置1に搬送される。
【0038】このエア部32は、エアでフィルム2に張
力を掛ける張力発生装置であり、クリーナボックス33
はフィルム2の表面を清浄化するものであり、粉塵を磁
気ヘッドとフィルム2との接触部に巻き込んでフィルム
2に傷をつけないように、磁気情報記録・再生装置1の
近傍に配設される。また、本発明によって、フィルム2
の加減速に磁気記録が応答可能となり、潜像焼き込みと
磁気記録を同一部で行うことが可能となる。その為、本
実施例では、潜像焼込部34が磁気情報記録・再生装置
1の近傍に配置されている。
【0039】磁気情報の記録・再生処理が行われた後、
フィルム2は、カット部35、係止部36で後処理され
る。次に前述のクリーナボックス33の構成について説
明する。図5において、クリーナボックス33の出入口
には、フランジ付きのローラ41aとフランジ無しのロ
ーラ41bとが配設されている。フィルム2はローラ4
1a,41bに挟まれてクリーナボックス33中を搬送
され、粉塵の飛散を防いでいる。
【0040】ローラ41a,41bは、図6に示すよう
に、バネ42で互いに引張りあっており、フィルム2を
挟む力は例えば1kg/mm2以下である。尚、バネ42で互
いに引張り合うのではなく、一方のローラを他方のロー
ラに押し付けるようにしてもよい。ローラ41a,41
bの表面には、フィルム幅より 0.2mm程度広いビロード
が貼られている。そしてローラ41aのフランジ部でフ
ィルム2に接する可能性がある部分には、鏡面仕上げが
なされており、ローラ41bのコーナーには、フィルム
2に傷がつかないように丸みがつけてある。
【0041】クリーナボックス33の内部構造を示す図
7において、クリーナボックス33の内部には、フィル
ム表面のゴミを除去するためのクリーニングドラム4
3、クリーニングブラシ44が、夫々フィルム2の磁性
面側、感光面側に配設されている。クリーニングドラム
43の表面には、例えば太さ0.2 D、長さ2mm程度の毛
が電気植毛等により植毛されている。電気植毛法による
植毛では、織物、編物とは異なって毛のつき方が平均的
となり毛の到れ方向もランダムとなるので、クリーニン
グ効果を長く保つことができる。尚、クリーニング部材
として植毛した毛の代わりに、ビロード貼りや表面粗さ
10μm以下の研磨用テープを使用してもよいが、この方
法では、バックコーティング層25そのものを削る可能
性もある。
【0042】またクリーニングドラム43は例えば500
〜10gf/mm2程度の接触圧力でフィルム2の磁性面に接触
し、クリーニングドラム43、クリーニングブラシ44
は、図中、矢印で示すように、夫々フィルム2の搬送方
向に対して逆らうように回転する。ブレード45はクリ
ーニングドラム43の毛に付着したゴミを掻き落とすも
のである。またクリーナボックス33の内部には、エア
ー流入口46と排気口47とが設けられ、エアーはエア
ー流入口45から排気口46へと流れる。ブレード47
によって掻き落とされた粉塵は、その流れによってクリ
ーナボックス33から排出され、粉塵がフィルム2に再
付着しないようになっている。
【0043】尚、エアーには、例えばイオン化エアーを
使用するのが一般的であるが、通常のエアーを使用して
も良い。また、フィルム2の表面のクリーニング機構
を、クリーニングドラム43の代わりに、夫々図8
(A)、(B)に示すように、無端ベルト状のクリーニ
ング帯を回転させる構成、有端ベルト状のクリーニング
帯を巻き取るような構成にしてもよい。
【0044】次に磁気情報記録・再生装置の詳細な構成
について説明する。まず本実施例の書き込みヘッド7、
読み出しヘッド8に使用する磁気ヘッドを図9〜12に
基づいて説明する。図9に示すように、本実施例では、
磁気ヘッド50を、2つの磁気ヘッド部51,52と、
その中間に配設される中間部材53と、で構成とし、図
10に示すようにフィルム2を磁気ヘッド部51,5
2、及び中間部材53で支持するようにした。
【0045】磁気ヘッド50をこのように構成したの
は、本来、フィルム全幅にわたって単一ヘッドでフィル
ム2を支持することが望ましいのであるが、単一ヘッド
では磁気ヘッドが通常のものに比較して大型となってし
まい、ヘッド制作上の精度出しが困難となるからであ
る。したがって磁気ヘッド部51,52間に中間部材5
3を置くことにより、精度、コスト問題がクリアされ、
しかも所望の磁気ヘッドと同等の大きさの磁気ヘッドが
得られるようになる。
【0046】尚、図10において、磁気ヘッド部51,
52、及び中間部材53の夫々の上部コーナー51a,
52a,53aには、例えばR 0.2〜3.0 程度の丸みが
つけられており、磁気ヘッド部51,52、及び中間部
材53の境界でフィルム2に傷跡をつけないようになっ
ている。中間部材53には、例えばアルミニウムが用い
られ、その表面にはハードクロム、鏡面仕上げの表面処
理がなされている。
【0047】図11は中間部材53の形状を示し、
(A),(B),(C)は、夫々図9の矢視図である。
図11(A)において、中間部材53の部材幅をWとす
ると、 部材幅W=(フィルム幅)−(ヘッド幅×ヘッド個数) となる。尚、中間部材53を、このように磁気ヘッド部
51,52に対して固定するのではなく、例えば図12
に示すようにスリ傷を考慮して回転構造としてもよい。
【0048】夫々、正面図、中央断面図、斜視図を示す
図12(A)、(B)、(C)において、回転中間部材
54は、回転軸55a,56aを中心として夫々回転す
る2つの中間部材受ローラ56,57によって支持され
て回転するフリーローラとなっている。尚、磁気ヘッド
部51,52、及び回転中間部材54の各面のコーナに
ついてもR 0.2〜3.0 程度の丸みが付けられている。
【0049】次に磁気ヘッド50の退避機構を図13〜
15に基づいて説明する。尚、シリンダの向きは、上下
逆であっても問題はない。この機構は、転写装置12及
び転写媒体11を用いることなく、書き込みヘッド7,
読み出しヘッド8で直接フィルム2に磁気記録・再生す
る場合に、特に有効である。
【0050】図13はシリンダを用いた磁気ヘッド50
の退避機構を示した図である。フィルム2はガイドロー
ラ61,62によってガイドされ、例えばスプライステ
ープで連結された長尺フィルムとして矢印方向に搬送さ
れる。磁気ヘッド50は、軸65を介してシリンダ66
に支持され、軸65は、磁気ヘッド50がガイドローラ
61,62よりも下方に移動する程度まで軸方向に移動
可能となっている。磁気ヘッド50がフィルム2に接触
している時には、ヘッドタッチが安定するように、退避
機構で磁気ヘッド50をフィルム2面に押圧している。
これにより出力が安定化する。
【0051】連結されたフィルム2の継ぎ目はフィルム
2の表、裏面の両側に配設された透過センサ63,64
によって検出される。そして透過センサ63,64によ
って連結されたフィルム2の継ぎ目が検出されると、磁
気ヘッド50は退避機構によりガイドローラ61,62
よりも下方に移動し、フィルム2から離れる。図14
(A)、(B)は夫々、書き込みヘッド7用、読み出し
ヘッド8用の退避機構の回路構成を示す。
【0052】図14(A)において、透過センサ63,
64のセンサ信号はタイマ回路71に入力され、AND
ゲート72から書き込みヘッド7に、このタイマ回路7
1の出力信号と書き込み装置6との論理積値が出力され
る。また図14(B)において、透過センサ63,64
のセンサ信号はタイマ回路71に入力され、ANDゲー
ト73から読み出し装置9に、このタイマ回路71の出
力信号と読み出しヘッド8との論理積値が出力される。
【0053】尚、磁気ヘッド50の退避機構を、シリン
ダ66ではなく、図15に示すように、フィルム浮き防
止用のタッチローラ67を用いて構成してもよい。ここ
で磁気ヘッド50,タッチローラ67は、上下逆であっ
てもよい。この場合にはタッチローラ67の応力をロー
タリアクチュエータ等で逃がすようにする。その他にも
例えば図16に示すようにスプロケット付き回転ドラム
68を使用した構成、図17に示すようにヘッド押し付
けローラ69を使用した構成、あるいはこれらの構成を
天地逆にした構成が考えられる。
【0054】次に転写装置5について説明する。図18
は転写媒体11として転写フィルムを用いた場合の図で
ある。図18において、転写フィルム81は、フィルム
2の磁性層23に記録すべき記録情報を磁気記録するマス
ターテープである。フィルム2のパーフォレーションは
スプロケット付き回転ドラム68のスプロケット68a
に歯合し、転写用フィルム81はフィルム2の移動速度
に同期して搬送される。このスプロケット68aにより
転写用フィルム81と記録用フィルム2との位置ズレの
発生が防止され、誤記録が防止される。押圧ベルト82
は、転写フィルム81をフィルム2に密着させるための
ベルトであり、感光層23側に配設される。
【0055】尚、転写フィルム81とフィルム2とを単
に接触させただけでは磁気情報の転写率が非常に低く、
実用に値しない。そこで本実施例では、転写フィルム8
1とフィルム2との接触部に交流バイアス磁界をかける
バイアスヘッド83を押圧ベルト82上に配設し、転写
フィルム81に情報を反転記録し、この転写フィルム8
1をミラーマスターテープとして記録情報を転写するよ
うにした。
【0056】転写装置12の構成を示す図19におい
て、バイアス磁界発生回路84は、後述する書き込み装
置6と同等の回路構成であり、速度検出装置3から出力
されたフィルム移動速度情報に基づいて、バイアスヘッ
ド83に発生する交流バイアス磁界の周波数を変化させ
る。図20は転写媒体11として、回転ドラムを用いた
場合を示す図である。
【0057】この場合、記録情報は回転ドラム68に反
転記録され、フィルム2は回転ドラム68とヘッド押し
付けローラ69との間で搬送される。そしてバイアスヘ
ッド83は、ヘッド押し付けローラ69の位置に配設さ
れ、回転ドラム68とフィルム2との接触部に交流バイ
アス磁界がかけられる。図21〜28は磁気ヘッド50
で記録情報を記録・再生する場合のバイアスヘッド83
の配置を示す図である。各図において、フィルム2は、
対になったガイドローラ61,61’、及びガイドロー
ラ62,62’によってガイドされ、搬送される。
【0058】また、単一パターンの記録内容を繰り返し
用いる場合には、磁気ヘッド50を使用することなくバ
イアスヘッド83のみで記録情報を記録するように構成
することも勿論、可能である。次に速度検出装置3の構
成について説明する。フィルム2の移動速度を検出する
センサとしては、フィルム2の移動速度を直接検出する
透過型の光電センサ、あるいは前述の回転ドラムの回転
速度を検出するロータリーエンコーダ等の回転速度セン
サを用いることができる。
【0059】光電センサを用いる場合、例えば透過型の
ものを備え、フィルム2のパーフォレーション部、非パ
ーフォレーション部を夫々検出するようにする。また、
ロータリーエンコーダを用いる場合、ロータリーエンコ
ーダから回転ドラム68の正転、逆転も検出可能なよう
にA相,B相のセンサ信号を出力する。本実施例では、
例えば分解能1000〜32000 P/R程度の一般的なロータ
リーエンコーダを用いることができるように、速度検出
装置3にフィルム2の移動速度信号を逓倍化する逓倍化
回路を備えるようにした。この逓倍化回路とは、例えば
逓倍化数が「2」の場合、速度検出センサの出力周波数
fを2fとして出力するような回路である。
【0060】逓倍化回路を設けた理由は次の通りであ
る。搬送時、フィルム2にカールくせをつけない為に
は、回転ドラム68に例えばフィルム2の検出部長が4
駒程度となる所定ドラム径が必要である。この場合、ロ
ータリーエンコーダの分解能を例えば32000 P/Rとす
ると、フィルム駒長は約38mmであるから、1パルス当た
りの検出長は、 38(mm)×4(駒)/32000 (P)=0.00475(mm) となる。
【0061】一方、磁気記録密度を500 bpiとし、磁
性層24に情報を記録・再生する方法として3パートコ
ード法(Wash法)を用いた場合には、1記録長は、
0.017mm となるから、一応分解能は足りる。しかし、3
パートコード法においては、1情報単位中に信号反転部
があり、この反転位置精度を向上させるためには、1情
報単位を16以上に分割することが望ましく、その場合に
は、0.003mm/P 程度の検出精度が必要となり、ロータリ
ーエンコーダに高精度のものが要求されてくる。
【0062】そこで本実施例のように、速度検出装置3
に逓倍化回路を備えれば、安価な低分解能のロータリー
エンコーダを用いても高精度の記録が可能となる。尚、
逓倍化回路の構成については後述する。図29は速度検
出装置3の回路構成の一例を示し、図30は速度検出装
置3の各部におけるタイミングチャートを示す。図29
において、波形整形帯域カット回路101,102は、
夫々、ロータリーエンコーダのA,B相のセンサ信号、
あるいは光電センサ92,93からのセンサ信号を入力
し、ディジタル回路の信号レベルと合わせる為にセンサ
信号を波形整形し、不要周波数帯域(特に高周波)成
分、即ち、ノイズを除去するための回路である。尚、こ
の高周波成分は、本システムにおけるフィルム2の移動
最高速度とロータリーエンコーダ又は光電センサ92,
93の分解能から決定される。
【0063】尚、図29において、前述の逓倍化回路
は、スイッチ(以後、「SW」と記す)118とROM
125とで構成される。このROM125は、IC12
4のラッチ結果とSW128で設定された逓倍数にした
がった逓倍パターンを記憶するメモリであり、逓倍数デ
ータは端子D0〜Dn から、夫々IC126の端子B0
〜Bn に出力される。
【0064】例えば逓倍数が「2」であれば、(ラッチ
出力)/2の値がポートD0 〜Dnから出力される。
尚、ROM125を通常のディジタル回路、マイクロプ
ロセッサで代用してもよく、さらにIC124、126
の接続を換えることにより2n逓倍化することが可能と
なる。前述のように逓倍化回路は、一般的なロータリー
エンコーダが使用できるように、低分解能のロータリー
エンコーダでセンサ信号を入力し、分解能を高めて出力
するために設けられた回路である。
【0065】逓倍化回路を備えずに3パートコード法を
用いた場合、磁気記録密度を800 bpiとすると、再生
波形を示す図31に示すように、L1 =0.03,L2 =0.
01(mm)となる。また通常の分解能6000P/R程度のロ
ータリーエンコーダを使用し、ロータリーエンコーダの
センサ信号を、例えば本実施例のデコード装置10にそ
のまま出力してデコードすると、1ビットセル長は32分
割される。ロータリーエンコーダの分解能は、2つの相
のアップ、ダウンを見ることで4倍となるので、ロータ
リーエンコーダの分解能をR、1ビットセル長の分割数
をXとして、スプロケット径は、 ((L1 /X)・R・4)/π=(0.03/32×6000×4)/π =7.58(mm) となる。
【0066】このように逓倍化回路がなければ、スプロ
ケット径は小さくなり、フィルム2をこの径で巻きかけ
て張力を与えると巻きぐせ等の問題が発生するが、本実
施例では、逓倍化回路でロータリーエンコーダのセンサ
信号が逓倍化されるので、スプロケット径を大きくする
ことができ、このような問題は解消される。尚、ロータ
リーエンコーダを使用する場合、図示しないが、入力信
号v1 ,v 2 からパーフォレーション想定信号を作成
し、別途光電センサ入力によるパーフォレーション信号
を取込み両者を比較することで入力信号精度チェックす
る検査回路を含んでいるものとする。
【0067】また前述の潜像焼込部34の潜像焼き込み
用の位置信号を得るロータリーエンコーダと本実施例の
ロータリーエンコーダを共用することにより、潜像焼き
込みと磁気記録を同時におこなうことも可能となる。さ
らに速度検出装置3のパルス信号vout を潜像焼込部3
4に出力して潜像焼き込みを行うようにしてもよい。
尚、前記各装置間で必要な逓倍率が異なる場合には、周
波数fout を更に分周する。
【0068】また、ROM125の応答遅れが影響する
ような周波数帯域で使用する場合、IC126とROM
125との間に、IC124と同様のラッチ回路を接続
する。次にエンコード装置5の回路構成を図32に基づ
いて説明する。尚、エンコード装置5のタイミングチャ
ートを図33に示す。
【0069】図32において、IC141は、速度検出
装置3からの周波数fout のパルス信号vout を入力
し、このパルス信号を回路動作用クロック信号としてカ
ウントするカウンタであり、カウント値をIC142に
出力する。もし固定周波数のパルス信号を回路動作用ク
ロック信号として用いると、フィルム2の移動速度とエ
ンコード周波数に差異が生じ、結果として記録密度のば
らつきを生じるが、このように、フィルム移動速度に応
じて変化する速度検出装置3からの信号vout を回路動
作用クロック信号として用いることにより、フィルム2
の移動速度に応じてコード化され、磁性層24の記録密
度を一定とすることが可能となる。
【0070】尚、本実施例では、前記Wash法を想定
している為、端子Y5、Y11を用いたが、別の信号フ
ォーマットを使用する場合にはその信号フォーマットに
対応した出力端子を用いる。次に書き込み装置6の回路
構成を図34に基づいて説明する。尚、書き込み装置6
のタイングチャートを図35に示す。
【0071】図34において、ROM161のポートQ
0 〜Qn には、速度検出装置3のラッチ回路であるIC
124からの信号が入力される。そしてROM161に
は、この信号に対して電流量を調整するためのデータ表
が予め記憶されている。電流量調整が必要な理由は次の
通りである。磁気記録・再生する時の磁界の強さは、磁
束密度をB、フィルム2とヘッドとの相対速度をv0
磁化幅をLとして、 Bv0 L=一定 となる。ここで磁束密度Bは、透磁率をμ、ヘッドのコ
イル巻数をN(巻/m)、コイル長をL’、ヘッド電流
をI(A)とすると、 B=μNL’IvL=一定 となる。巻数N、コイル長L’、磁化幅Lは磁気ヘッド
によって一定であり、また透磁率μも一定環境条件下で
は一定となるので、相対速度v0 が変化した場合、電流
Iも変化させる必要がある。
【0072】このような理由により電流量が制御され
る。尚、ROM161は、フィルム2の移動速度に応じ
てヘッド電流がμCIv=一定となるような電流量を記
憶したメモリであるが、前記データ表が不要の場合に
は、勿論ROM161は不要である。尚、トランジスタ
176〜179をスイッチング素子として、トランジス
タ175以降に抵抗を設けてチャンネライズする簡便な
方法でもよい。
【0073】また、読み出し装置9、デコード装置10
の構成を参考までに、夫々、図36,38に付記する。
また読み出し装置9のIC200から出力されるコード
化されたデータを図37に、デコード装置10のタイミ
ングチャートを図39に示す。次に磁気情報記録・再生
装置の動作について説明する。
【0074】まず速度検出装置3の動作を図40のフロ
ーチャートに基づいて説明する。ステップ(図中では
「S」と記してあり、以下同様とする)1では、回路動
作用クロック信号aの立ち上がりを検出する。クロック
信号aの立ち上がりが検出された時、ロータリエンコー
ダからの夫々A,B相の同期信号の入力を検出する(ス
テップ1)。A相の信号が立ち上がり、且つB相が
「L」レベルである時、IC116のカウント値をイン
クリメントする(ステップ4)。
【0075】またA相の信号が立ち下がり、B相が
「L」レベルである時、IC116のカウント値をデク
リメントし(ステップ10)、CCW条件をIC117
に記憶する(ステップ11)。IC116のUP入力端
子にパルス信号が入力されてカウント値がアップした時
(ステップ5)にはIC117のCCW条件をクリアし
て(ステップ6)カウント値をIC124にラッチし
(ステップ7)、ラッチしたカウント値を逓倍化し、R
OM125の出力値を変更する(ステップ8)。そして
IC123,127のカウンタ値をクリアする(ステッ
プ9)。
【0076】またIC116のカウント値が0になった
時には、エラー信号を出力する(ステップ13)。クロ
ック信号aが立ち上がってから立ち下がった時には、I
C127のカウント値をインクリメントする(ステップ
15)。この時、CCW条件がオフの時はIC123の
カウント値をインクリメントし(ステップ17)、オン
の時はそのままにする。
【0077】そしてROM125の出力がIC127に
出力された時には、パルス信号を出力し(ステップ18
→19)、出力されない時にはパルス信号を出力しない
で元に戻る。またクロック信号aが立ち上がってからも
立ち下がらない時、外部割り込みがあったか否かを調べ
る(ステップ20)。
【0078】外部割り込みがあった時には、リセットし
てSW104等を切り換える等の外部割り込み処理を行
う。次にエンコード装置5の動作を図41のフローチャ
ートに基づいて説明する。速度検出装置3からパルス信
号vout が入力された時(ステップ31)、IC141
でカウント値Cpをインクリメントする(ステップ3
2)。尚、カウント値Cpを1ビットセルを16分割す
る場合のカウント値とし、そのカウント値Cpを16で割
算する(ステップ33)。
【0079】割算した結果が「5」であり(ステップ3
3)、RAM143の出力が「0」の時(ステップ3
4)、あるいは割算した結果が「11」であり(ステップ
36)、RAM143の出力が「1」である時(ステッ
プ37)には、エンコード装置5の出力を「L」にする
(ステップ35)。また割算した結果が「15」である時
(ステップ38)には、アドレスカウンタ値をインクリ
メントし(ステップ39)、「0」である時には、エン
コード装置5の出力を「H」とする(ステップ41)。
【0080】また割算した結果がこれらのいずれの値で
もなく、外部割り込みがあった時(ステップ42)に
は、外部割り込み処理を行う(ステップ43)。尚、外
部割り込み処理とは、エンコーダ装置6リセット用クリ
ア処理やRAM143の内部の情報(ビットセル単位の
記録すべき内容)の更新処理のことである。また外部割
り込みの判断は、割り込み処理またはタイマ処理で行っ
てもよい。
【0081】次に書き込み装置6の動作を図42,43
のフローチャートに基づいて説明する。エンコード装置
5から入力された信号eout が「H」である時、アナロ
グスイッチ163のIN1,2,OUT1,2をオン、
IN3,4,OUT3,4をオフする(ステップ5
2)。そして信号レベルV1 とOP164,166の基
準電圧との差を増幅し(ステップ53)、書き込みヘッ
ド電流の通電方向をA→B方向とする(ステップ5
4)。
【0082】尚、信号レベルV1 は、フィルム2の移動
速度にしたがって可変されるもので、図43のフローチ
ャートに基づいて設定される。即ち、速度検出装置3の
データ出力をROM161で変換し(ステップ61)、
速度検出装置3から変換許可信号が入力された時(ステ
ップ62)、変換されたデータをA/D変換して信号レ
ベルV1 を出力する(ステップ63)。
【0083】またエンコード装置5からの信号が「H」
である時、アナログスイッチ163のIN3,4,OU
T3,4をオンし、IN1,2,OUT1,2をオフす
る(ステップ55)。そして信号レベルV1 とOP16
5,167の基準電圧との差を増幅し(ステップ5
6)、書き込みヘッド電流の通電方向をB→A方向とす
る(ステップ57)。
【0084】次に読み出し装置9の動作を図44のフロ
ーチャートに基づいて説明する。速度検出装置3からの
データDvを入力し(ステップ71)、データDvが、
Dv≦1の時は増幅率を「1」(ステップ72→7
3)、1<Dv≦2の時は増幅率を「2」(ステップ7
4→75)、2<Dvの時は増幅率を「3」に設定する
(ステップ76→77)。
【0085】次にデコード装置10の動作を図45のフ
ローチャートに基づいて説明する。速度検出装置3から
のパルス信号vout を入力し(ステップ81)、入力さ
れたパルス信号を、IC223において1/2 分周し(ス
テップ82)、IC216,217の合成波と同期させ
る。そしてクロック信号CLKをIC216に入力し
(ステップ84)、カウント値td,tをラッチし(ス
テップ85)、ROM225に出力する(ステップ8
6)。そしてROM225,IC220の出力を比較し
(ステップ87)、ROM225のカウント値がIC2
20の出力値よりも小さい時には出力を「H」とし(ス
テップ88→89)、大きい時には出力を「L」とする
(ステップ88→90)。
【0086】またクロック信号CLKをIC217に入
力し(ステップ91)、カウント値td,tをクリアす
る(ステップ92)。IC217の出力が「H」である
時には、カウント値tdをカウントし(ステップ9
3)、カウント値tをカウントする(ステップ94)、
また「L」である時には、カウント値tだけカウントす
る(ステップ93→95)。
【0087】かかる構成によれば、ベース面に磁性層2
4を設けたフィルム2に磁気情報を記録・再生するのに
際し、フィルム2の移動速度を検出し、このフィルム移
動速度情報を各回路にフィードバックすることにより、
フィルム2の搬送速度が変化しても一定の記録密度で記
録することが出来、また再生をすることができる。また
従来のようにフィルム2の平均速度を1駒毎に算出して
速度検出する方法ではフィルム2が1駒ずれるという問
題点があるが、本実施例では、エンコード装置5、デコ
ード装置10において、速度検出装置3から出力された
パルス信号vout を回路内クロック信号として動作する
ので、従来のような問題点もなく、フィルム2を加減速
して駒送りをしても記録密度は常に一定となる。
【0088】また速度検出装置3に逓倍化回路を備える
ことにより、ロータリーエンコーダに安価な低分解能の
ものを使用することが出来、センサ信号を低分解能で入
力して高精度の記録をすることが可能となる。また転写
フィルム81をミラーマスターテープとして転写フィル
ム81とフィルム2との接触部に、速度検出装置3で検
出された転写フィルム81の移動速度信号に応じて周波
数が変化する交流バイアス磁界をかけるようにしたの
で、磁気情報の転写率が向上する。
【0089】また磁気情報記録・再生装置の近傍でクリ
ーニングを実施することによって粉塵を磁気ヘッドと写
真フィルムとの接触部に巻き込むことが防止され、傷が
つくようなことが防止される。そして、以上の磁気情報
記録・再生装置を用いることによって、磁性層付き写真
フィルムの処理装置において、潜像焼込部34と前記磁
気情報記録・再生装置1とを近い位置に配置して磁気情
報記録と潜像焼き込みとを同一工程で達成することが可
能となり、装置規模の縮小、部品点数の減少が可能とな
る。
【0090】尚、速度検出装置3の回路構成を、例えば
図46に示すような構成としてもよい。次にこの構成に
ついて説明する。図46において、速度検出装置3は、
F/V変換器131と、A/D変換器132と、ROM
133と、D/A変換器134と、V/F変換器135
と、を順次接続することにより構成される。この構成に
おいて、F/V変換器131とA/D変換器132と
で、ロータリーエンコーダからの入力信号の周波数情報
がディジタル化され、ROM133により逓倍の為の数
値変換が行われ、D/A変換器134とV/F変換器1
35とでアナログ変換される。
【0091】また、書き込み装置6を、図47に示すよ
うな別の構成としてもよい。図47において、IC23
1,233,235は、速度検出装置3のIC124の
端子Q0 〜Qn の出力値を、夫々SW232,234,
236の値と比較するコンパレータである。尚、端子Q
0 〜Qn の出力値は4つの領域に分割され、SW23
2,234,236には、小さい順に値が設定されてい
る。端子Q0 〜Qn の出力値を、夫々SW232,23
4,236の値と比較することにより、出力値が4つの
領域のどこにあるかを判別することが出来る。
【0092】IC241,242は、上記4領域に適合
した電圧を生成するためのアナログスイッチである。ツ
ェナーダイオードZD1 〜ZD4 は、各々、各領域に適
合した電圧を生成するためのものであり、抵抗R65〜R
68は、ツェナーダイオードZD1 〜ZD4 の制限抵抗で
ある。尚、オペアンプの増幅率でIC241,242の
端子C1 〜C 4 をセレクトし、これにより抵抗R65〜R
68 とツェナーダイオードZD1 〜ZD4 とをセレクト
して電圧を変化させるようにしてもよい。
【0093】トランジスタ257〜260は、スイッチ
ング動作をするトランジスタであり、抵抗R71,R72
ベース電流作成用抵抗、ダイオードD25,D26は逆流保
護ダイオード、トランジスタ261,262は、トラン
ジスタ257〜260を駆動するトランジスタであり、
抵抗R69,R70は、夫々、トランジスタ261,262
のベース抵抗であり、コンデンサC22,C23,ダイオー
ドD23,D24は高速スイッチング動作をさせるための素
子である。
【0094】IC255,256は、信号w20〜w23
基づいて、各領域及び電圧に適合するように接続された
抵抗R73〜R76,R77〜R80をセレクトするセレクタI
Cである。尚、夫々IC255,256にて抵抗を切り
換える際に、ヘッド電流が途切れないように、書き込み
ヘッド7の書き込み周波数に対し充分高い周波数で切り
換えるが、切り換え用抵抗R81,R82を接続して切り換
えてもよい。
【0095】例えば抵抗R80から抵抗R79に切り換える
場合、ヘッド電流が途切れないように、抵抗R80をオン
→抵抗R80と抵抗R82をオン→抵抗R82と抵抗R79をオ
ン→抵抗R79をオンとする。この回路は高周波切り換え
を前提としており、ヘッド電流が途切れると誤信号を記
録してしまうからである。
【0096】次にこの書き込み装置6の動作を図48の
フローチャートに基づいて説明する。速度検出装置3か
らのデータDvを入力し(ステップ101)、データD
vが、Dv≦1の時は電源1、セット1の電流制限抵抗
を選択し(ステップ102→103)、同様にして1<
Dv≦2の時は電源2、セット2の電流制限抵抗(ステ
ップ104→105)、2<Dv≦3の時は電源3、セ
ット3の電流制限抵抗(ステップ106→107)、3
<Dvの時は電源4、セット2の電流制限抵抗(ステッ
プ106→107)を選択する。
【0097】尚、本実施例では、磁気情報記録・再生装
置をハードウェアで構成したが、これに限らず、各装置
の制御機能を、マイクロプロセッサでプログラミングす
るか、あるいはASICとして制作することも可能であ
ることは当然である。
【0098】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、磁
性層付き写真フィルムの磁気情報記録装置において、フ
ィルム表面に磁性層が形成された磁性層付き写真フィル
ムを搬送しながら、磁気情報を記録するのに際し、前記
写真フィルムの移動速度を検出し、フィルム移動速度情
報を各装置にフィードバックすることにより、写真フィ
ルムを駒送りする時に加減速しても各装置はフィルム移
動速度に追従し、一定の記録密度で記録することができ
る。したがって写真フィルムが1駒ずれることもない。
また、転写媒体と転写装置を備えた磁気情報記録装置で
も、同様の効果を得ることができ、前記転写媒体を転写
用フィルム又は回転ドラムとすることができる。
【0099】磁気情報記録装置の書き込み装置を、フィ
ルム移動速度情報に基づいて書き込み信号の電流量を調
節するように構成することにより、写真フィルムの移動
速度が変動しても一定の磁界強度が得られるようにな
る。また、磁気情報記録装置における速度検出装置に、
逓倍化手段を備えることにより、速度検出センサには高
精度のものは要求されず、安価なもので高精度に記録す
ることが出来る。
【0100】また、磁気情報記録装置のエンコード装置
において、速度検出装置からのフィルム移動速度情報を
クロックパルス信号として、該クロックパルス信号にし
たがって記録情報を時間分割することにより、写真フィ
ルムの移動速度の変化に追従してコード化処理を行うこ
とが出来る。次に、磁性層付き写真フィルムの磁気情報
再生装置において、フィルム表面に磁性層が形成された
磁性層付き写真フィルムを搬送しながら、磁気情報を再
生するのに際し、前記写真フィルムの移動速度を検出
し、移動速度情報を各回路にフィードバックすることに
より、写真フィルムを駒送りする時に加減速しても各装
置はフィルム移動速度に追従し、一定の記録密度で磁性
層に記録された記録情報を再生することが出来る。ま
た、転写媒体と転写装置を備えた磁気情報再生装置で
も、同様の効果を得ることができ、前記転写媒体を転写
用フィルム又は回転ドラムとすることができる。
【0101】磁気情報再生装置の読み出し装置におい
て、フィルム移動速度情報に基づいて増幅率を調節する
ことにより、写真フィルムの移動速度が変動しても出力
を安定化させることができる。また、磁気情報再生装置
における速度検出装置に逓倍化手段を備えることによ
り、磁気情報記録装置の場合と同様に、速度検出センサ
には高精度のものは要求されず、安価なもので高精度に
記録することが出来る。
【0102】また、磁気情報記録装置のデコード装置に
おいて、速度検出装置からのフィルム移動速度情報をク
ロックパルス信号として、該クロックパルス信号にした
がって読み出し装置の出力信号を時間分割することによ
り、写真フィルムの移動速度の変化に追従してデコード
することができる。そして、磁性層付き写真フィルムの
処理装置において前記磁気情報記録装置を用いることに
より、潜像焼込部と前記磁気情報記録装置とを近い位置
に配置して磁気情報記録と潜像焼き込みとを同一工程で
達成することが可能となり、装置規模を縮小し、部品点
数を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の構成を示すブロック図。
【図2】本発明の別の実施例の構成を示すブロック図。
【図3】透明磁性層付き写真フィルムの説明図。
【図4】図1,2の磁気情報記録・再生装置の使用した
処理装置の構成を示す図。
【図5】図4のクリーナボックスの外観図。
【図6】クリーナボックスのローラの説明図。
【図7】クリーナボックスの内部構造図。
【図8】クリーナボックスの別のクリーニングドラムの
説明図。
【図9】図1、2の磁気ヘッド(書き込みヘッド、読み
出しヘッド)の斜視図。
【図10】同上磁気ヘッドの正面図。
【図11】磁気ヘッドに用いられる中間部材を示す図。
【図12】磁気ヘッドの別の構成図。
【図13】磁気ヘッド、及び退避機構の構成図。
【図14】退避機構の回路構成を示すブロック図。
【図15】磁気ヘッド、及び退避機構の別の構成図。
【図16】同上構成図。
【図17】同上構成図。
【図18】図2の転写媒体として転写フィルムを用いた場
合の説明図。
【図19】図2の転写装置のブロック図。
【図20】図2の転写媒体として回転ドラムを用いた場合
の説明図。
【図21】図2の転写装置の実施態様を示す図。
【図22】同上転写装置の実施態様を示す図。
【図23】同上転写装置の実施態様を示す図。
【図24】同上転写装置の実施態様を示す図。
【図25】同上転写装置の実施態様を示す図。
【図26】同上転写装置の実施態様を示す図。
【図27】同上転写装置の実施態様を示す図。
【図28】同上転写装置の実施態様を示す図。
【図29】図2の速度検出装置の回路図。
【図30】図29のタイミングチャート。
【図31】3パートコード法による再生波形の図。
【図32】図1、2のエンコード装置の回路図。
【図33】図32のエンコード装置のタイミングチャート。
【図34】図1、2の書き込み装置の回路図。
【図35】図34の書き込み装置のタイミングチャート。
【図36】図1、2の読み出し装置の回路図。
【図37】図36の読み出し装置におけるコード化回路のコ
ード表を示す図。
【図38】図1、2のデコード装置の回路図。
【図39】図38のデコード装置のタイミングチャート。
【図40】速度検出装置の動作を示すフローチャート。
【図41】エンコード装置の動作を示すフローチャート。
【図42】書き込み装置の動作を示すフローチャート。
【図43】同上フローチャート。
【図44】読み出し装置の動作を示すフローチャート。
【図45】デコード装置の動作を示すフローチャート。
【図46】図1、2の速度検出装置の別の構成を示すブロ
ック回路図。
【図47】書き込み装置の別の構成を示す回路図。
【図48】図47の書き込み装置の動作を示すフローチャー
ト。
【符号の説明】
1 磁気情報記録・再生装置 2(磁性層付き写真)フィルム 3 速度検出装置 5 エンコード装置 6 書き込み装置 7 書き込みヘッド 8 読み出しヘッド 9 読み出し装置 10 デコード装置 11 転写媒体 12 転写装置

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フィルム表面に磁性層が形成された磁性層
    付き写真フィルムを搬送しながら、該磁性層に各種情報
    を磁気記録する磁性層付き写真フィルムの磁気情報記録
    装置において、 前記写真フィルムの移動速度を検出し、フィルム移動速
    度情報を出力する速度検出装置と、 該フィルム移動速度情報を入力し、該フィルム移動速度
    情報に基づいて、記録すべき記録情報を所定方法にした
    がってコード化するエンコード装置と、 前記フィルム移動速度情報を入力し、該フィルム移動速
    度情報に基づいて、エンコード装置によりコード化され
    た記録情報を書き込み信号に変換する書き込み装置と、 該書き込み信号に基づいて磁界を発生し、前記写真フィ
    ルムの磁性層に各種情報を記録する書き込みヘッドと、 を備えたことを特徴とする磁性層付き写真フィルムの磁
    気情報記録装置。
  2. 【請求項2】前記写真フィルムに密着して写真フィルム
    の移動速度に同期した速度で搬送され、書き込みヘッド
    で発生した磁界により磁気情報が記録される転写媒体
    と、 前記フィルム移動速度情報を入力し、該移動速度情報に
    基づいた周波数で磁界を発生し、発生した磁界で前記転
    写媒体に記録された磁気情報を前記写真フィルムの磁性
    層に磁気転写する転写装置と、を備えたことを特徴とす
    る請求項1記載の磁性層付き写真フィルムの磁気情報記
    録装置。
  3. 【請求項3】前記転写媒体を転写用フィルムで構成した
    ことを特徴とする請求項2記載の磁性層付き写真フィル
    ムの磁気情報記録装置。
  4. 【請求項4】前記転写媒体を回転ドラムで構成したこと
    を特徴とする請求項2記載の磁性層付き写真フィルムの
    磁気情報記録装置。
  5. 【請求項5】前記書き込み装置は、フィルム移動速度情
    報に基づいて書き込み信号の電流量を調節する構成であ
    ることを特徴とする請求項1に記載の磁性層付き写真フ
    ィルムの磁気情報記録装置。
  6. 【請求項6】前記速度検出装置は、 前記写真フィルムの移動速度を検出する速度検出センサ
    と、 該速度検出センサのセンサ信号をパルス信号に変換する
    パルス信号変換手段と、 前記パルス信号の周波数を所定の逓倍数で逓倍化してフ
    ィルム移動速度情報として出力する逓倍化手段と、を備
    えて構成したことを特徴とする請求項1記載の磁性層付
    き写真フィルムの磁気情報記録装置。
  7. 【請求項7】前記エンコード装置の所定方法は、速度検
    出装置からのフィルム移動速度情報をクロックパルス信
    号として、該クロックパルス信号にしたがって記録情報
    を時間分割する方法であることを特徴とする請求項6記
    載の磁性層付き写真フィルムの磁気情報記録装置。
  8. 【請求項8】フィルム表面に磁性層が形成された磁性層
    付き写真フィルムを搬送しながら、該磁性層に磁気記録
    された各種情報を再生する磁性層付き写真フィルムの磁
    気情報再生装置において、 前記写真フィルムの移動速度を検出し、フィルム移動速
    度情報を出力する速度検出装置と、 前記写真フィルムに記録された磁気情報により発生した
    磁気信号を検出し、該磁気信号を電気信号に変換する読
    み出しヘッドと、 前記フィルム移動速度情報を入力し、該フィルム移動速
    度情報に基づいて、読み出しヘッドの検出信号を増幅す
    る読み出し装置と、 前記フィルム移動速度情報を入力し、該フィルム移動速
    度情報に基づいて、読み出し装置の出力信号を所定方法
    にしたがってデコードするデコード装置と、を備えたこ
    とを特徴とする磁性層付き写真フィルムの磁気情報再生
    装置。
  9. 【請求項9】前記写真フィルムに密着して写真フィルム
    の移動速度に同期した速度で搬送される転写媒体と、 前記速度検出装置のフィルム移動速度情報を入力し、該
    移動速度情報に基づいた周波数で磁界を発生し、発生し
    た磁界により前記磁性層に記録された磁気情報を転写媒
    体に磁気転写する転写装置と、を備える一方、 前記転写媒体に磁気転写された磁気情報を前記読み出し
    ヘッドで検出する構成としたことを特徴とする請求項8
    記載の磁性層付き写真フィルムの磁気情報再生装置。
  10. 【請求項10】前記転写媒体を転写用フィルムで構成し
    たことを特徴とする請求項9記載の磁性層付き写真フィ
    ルムの磁気情報再生装置。
  11. 【請求項11】前記転写媒体を回転ドラムで構成したこ
    とを特徴とする請求項9記載の磁性層付き写真フィルム
    の磁気情報再生装置。
  12. 【請求項12】前記読み出し装置は、フィルム移動速度
    情報に基づいて増幅率を調節する構成であることを特徴
    とする請求項8記載の磁性層付き写真フィルムの磁気情
    報再生装置。
  13. 【請求項13】前記速度検出装置は、 前記写真フィルムの移動速度を検出する速度検出センサ
    と、 該速度検出センサのセンサ信号をパルス信号に変換する
    パルス信号変換手段と、 前記パルス信号の周波数を所定の逓倍数で逓倍化してフ
    ィルム移動速度情報として出力する逓倍化手段と、を備
    えて構成したことを特徴とする請求項8記載の磁性層付
    き写真フィルムの磁気情報再生装置。
  14. 【請求項14】前記デコード装置の所定方法は、速度検
    出装置からのフィルム移動速度情報をクロックパルス信
    号として、該クロックパルス信号にしたがって前記読み
    出し装置の出力信号を時間分割して入力する方法である
    ことを特徴とする請求項8に記載の磁性層付き写真フィ
    ルムの磁気情報再生装置。
  15. 【請求項15】請求項1〜請求項7のいずれか1つに記
    載の前記磁性層付き写真フィルムの磁気情報記録装置を
    長尺フィルムから短尺フィルムに定尺する位置に配置
    し、かつ該装置の配置位置の近傍に潜像焼込部を配置し
    たことを特徴とする磁性層付き写真フィルムの処理装
    置。
JP29855093A 1993-11-29 1993-11-29 磁性層付き写真フィルムの磁気情報記録装置及び再生装置及び磁性層付き写真フィルムの処理装置 Pending JPH07152085A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29855093A JPH07152085A (ja) 1993-11-29 1993-11-29 磁性層付き写真フィルムの磁気情報記録装置及び再生装置及び磁性層付き写真フィルムの処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29855093A JPH07152085A (ja) 1993-11-29 1993-11-29 磁性層付き写真フィルムの磁気情報記録装置及び再生装置及び磁性層付き写真フィルムの処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07152085A true JPH07152085A (ja) 1995-06-16

Family

ID=17861191

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29855093A Pending JPH07152085A (ja) 1993-11-29 1993-11-29 磁性層付き写真フィルムの磁気情報記録装置及び再生装置及び磁性層付き写真フィルムの処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07152085A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0547357B1 (en) Photographic film still camera system with audio recording
CA2144358A1 (en) Film Information Communication Apparatus, Film Information Printing Apparatus, Information Processing Apparatus and Index Printer
KR920704189A (ko) 사진현상업자의 용도로 카메라에 의해 연속 장면 표시를 필름상에 자성적으로 기록하는 장치
CA2114765A1 (en) Photo-Printing Apparatus
JPH07152085A (ja) 磁性層付き写真フィルムの磁気情報記録装置及び再生装置及び磁性層付き写真フィルムの処理装置
US20050280698A1 (en) Printer for recording on a moving medium
JP2511533B2 (ja) 写真焼付け方法
JP3017836B2 (ja) 写真フィルム処理装置
JP2787088B2 (ja) 記録情報の転記装置
CA2184014A1 (en) Photographic Printing Apparatus
JP3344858B2 (ja) 情報読取装置
JP2853560B2 (ja) 写真焼付装置
JPS59111872A (ja) 熱転写型印刷装置
JPH0815764A (ja) 撮影情報入力方法及び装置、カメラ並びに撮影情報印字方法及び装置
JPH10260464A (ja) 磁気記録再生機能付きカメラ
JPH09105999A (ja) 写真フイルム用磁気記録方法及び装置
US6388828B1 (en) Method and apparatus for magnetically recording information on photographic film
JP2815757B2 (ja) 磁気記録データ部を有する写真フイルムの製造方法
JPH04284443A (ja) 磁気ヘッド
JPH03144566A (ja) 画像形成装置
JPH04315144A (ja) 写真フィルムへの情報記録方法およびカメラ
JP2000187291A (ja) フィルムの画像情報読取方法、写真処理方法、画像情報読取装置および写真処理装置
JPH04134701A (ja) 情報記録方法
JPH08320523A (ja) 写真フイルム用磁気記録方法及び装置
JPH0534834A (ja) 写真フイルム用情報再生装置