JPH0715179U - ビーム切断加工機のビーム径オフセット補正装置 - Google Patents

ビーム切断加工機のビーム径オフセット補正装置

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JPH0715179U
JPH0715179U JP049514U JP4951493U JPH0715179U JP H0715179 U JPH0715179 U JP H0715179U JP 049514 U JP049514 U JP 049514U JP 4951493 U JP4951493 U JP 4951493U JP H0715179 U JPH0715179 U JP H0715179U
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JP
Japan
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offset correction
cutting
cutting machine
beam diameter
diameter offset
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Application number
JP049514U
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Inventor
泰広 小島
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Murata Machinery Ltd
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Murata Machinery Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0715179U publication Critical patent/JPH0715179U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 切断方向にかかわらずに精度良く補正が行え
て加工精度の向上が図れるものとする。 【構成】 このビーム径オフセット補正装置は、レーザ
またはプラズマビームによる切断加工機1に適用され
る。この切断加工機1において、ワーク表面におけるビ
ーム断面形状を楕円として近似させた場合の長径,短
径,および傾き角度のデータD1,D2,αを設定する
記憶手段19を設ける。また、NC装置14の演算制御
部14には、加工プログラム13の軸送り指令13aを
送り方向に応じて前記設定データD1,D2,αにより
補正するビーム径オフセット補正手段20を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、レーザまたはプラズマで板金等を加工するビーム切断加工機のビ ーム径オフセット補正装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、レーザまたはプラズマによる切断加工機において、レーザやプラズマビ ームによる切断幅を意識して加工プログラムを作成しなくても良いように、ビー ム径のオフセット補正機能がNC装置に備えられている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、従来のビーム径のオフセット機能は、ビームを真円として考えたもの であって、その直径または半径データしか入力設定できず、高精度の加工が行え ない。すなわち、ビームの断面形状は、実際には真円度が十分に高いものではな く、あるいはアシストガス等の影響により加工形状が真円にならないと考えられ る。そのため、前記のオフセット機能を用いて加工した場合、縦方向と横方向と で異なる寸法に加工される。例えば、レーザビームの直径が0.3mmである場合 に、ワーク座標の縦方向と横方向とで20〜100μm程度の差が生じることが ある。
【0004】 この考案の目的は、切断方向にかかわらずに精度良く補正が行えて加工精度の 向上が図れるビーム切断加工機のビーム径オフセット補正装置を提供することで ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この考案の構成を図1に基づいて説明する。このビーム径オフセット補正装置 は、レーザまたはプラズマビームによる切断加工機(1)に適用される。この切 断加工機(1)において、ワーク表面におけるビーム(LB)の断面形状を楕円 として近似させた場合の楕円形状および楕円傾き角度の特定データ(D1,D2 ,α)を設定する記憶手段(19)と、加工プログラム(13)の軸送り指令( 13a)を送り方向に応じて前記設定データ(D1,D2,α)により補正する ビーム径オフセット補正手段(20)とを設ける。楕円形状特定データ(D1, D2)は、例えば長径および短径データとする。
【0006】
【作用】
この構成によると、ビーム断面形状を楕円に近似させた場合の形状,角度の特 定データ(D1,D2,α)を記憶手段(19)に設定しておくことにより、送 り方向に応じて前記楕円近似設定データ(D1,D2,α)で軸送り量あるいは 送り速度が補正される。そのため、ビーム断面形状が一般的に生じ易い楕円状の 歪みを生じていても、切断方向にかかわらずに適正なビーム径オフセット補正が 行われる。
【0007】
【実施例】
この考案の一実施例を図1ないし図3に基づいて説明する。ビーム切断加工機 1はレーザ加工機からなり、発振器2からダクト3で導かれたレーザビームLB を板状ワークW上に照射するレーザヘッド4と、テーブル装置5と、NC装置6 とを備える。テーブル装置5は、前後(Y軸方向)移動可能なキャリッジ7にク ロススライド8を横(X軸方向)移動可能に搭載し、クロススライド8にテーブ ル9上のワークWを把持するワークホルダ10を設けたものである。クロススラ イド8およびキャリッジ7は、各々ボールねじを介してX軸サーボモータ11お よびY軸サーボモータ12により進退駆動される。
【0008】 NC装置6は、加工プログラム13を演算制御部14で実行してプログラマブ ルコントローラ(図示せず)と共にビーム切断加工機1を制御するコンピュータ 制御式のものである。演算制御部14は、中央処理装置(CPU)と記憶装置と で構成される。演算制御部16における軸送り制御手段16は、加工プログラム 13の軸送り指令13aに従って各軸サーボモータ11,12のサーボコントロ ーラ17,18に軸送り指令を出力する手段である。
【0009】 このような基本構成のNC装置6において、この考案のビーム径オフセット補 正装置を構成するビーム断面データ記憶手段19と、ビーム径オフセット補正手 段20とが設けてある。 ビーム断面データ記憶手段19は、スタティックラムの所定の記憶領域等から なり、レーザビームLBのワーク表面における断面形状を楕円として近似させた 場合の長径D1(図2)、短径D2、および傾き角度αが各々設定される。設定 値は、操作盤(図示せず)からオペレータの操作で入力および更新自在としてあ る。 ビーム径オフセット補正手段20は、加工プログラム13の軸送り指令13a を送り方向に応じて前記各設定データD1,D2,αにより補正する手段であり 、所定の補正演算式の記述された制御プログラムとその実行手段とからなる。
【0010】 上記構成の動作を説明する。ビーム断面データ記憶手段19には、予めレーザ ビーム断面の長径D1、短径D2、および傾き角度αのデータを各々設定してお く。これらのデータは、例えば実際にワークWを各種の方向に沿って切断したと きの切断幅を計測し、その計測値から、ビーム断面が楕円であると過程して算出 した値とする。図2に示すビーム断面形状では、X軸方向に沿う切断線の場合は 切断幅(ビーム幅)がY1、Y軸方向に沿う切断線の場合は切断幅(ビーム幅) がX1となるが、このような座標軸方向に沿う切断の場合の切断幅と、斜めに切 断したときの切断幅とから前記のビーム断面データD1,D2,αを計算する。 なお、この計算結果は、何度かの計測を行って平均値演算等の統計的処理を施し て得ることが望ましい。
【0011】 加工プログラム13は、ビームLBによる切断幅を考慮せずに、製品形状に沿 った切断線となるように各軸の送り指令13化歩を記述し、かつ切断線の両側に おけるいずれの側が製品となるかのデータを付加しておく。 この加工プログラム13を実行する際に、ビーム径オフセット補正手段20は ビーム断面データ記憶手段19の記憶データD1,D2,αに従って所定の補正 演算を行い、ビーム径補正、すなわちビーム径に応じた送り位置の補正を行う。 これにより、加工プログラム13に記述した希望の形状の製品に切断加工が行わ れる。
【0012】 例えば、図3(A)に示すように、ワークWに斜線を施した側が製品となるよ うにX軸方向に沿う切断線L1とY軸方向に沿う切断線L2の切断加工を行う場 合、この切断線L1,L2の座標による送り指令13aを加工プログラム13に 記述しておく。この加工プログラム13を実行する際に、その軸送り指令13a につき、Y軸方向の切断幅については、前記のY1のビーム幅の1/2のオフセ ット値y1だけレーザビームLBの断面の中心が切断線L1からずれるようにビ ーム径オフセット補正が行われる。また、X軸方向の切断幅については、前記の X1のビーム幅の1/2のオフセット値x1だけレーザビームLBの断面の中心 が切断線L2からずれるようにビーム径オフセット補正が行われる。
【0013】 図3(B)のように、X軸から傾き角度θだけ傾いた切断線L3に沿って切断 加工する場合は、ビーム径オフセット補正手段20は、その傾き角度θに応じた X軸方向およびY軸方向のオフセット値x2,y2をビーム断面データD1,D 2,αから演算し、オフセット補正を行う。これにより、ビームLBによる切断 幅Bに応じた適正な補正が行われる。曲線加工の場合は、図3(B)の斜め方向 の切断と同様なオフセット補正を、切断位置の移動に伴って行う。
【0014】 このように、ビーム断面形状が楕円状になっていても、切断方向にかかわらず に適正なビーム径オフセット補正が行われる。そのため、切断方向による切断幅 のばらつきが改善され、加工精度が向上する。
【0015】 なお、前記実施例は楕円形状を特定するデータとして長径D1および短径D2 を記憶するようにしたが、別の特定データ、例えば楕円の2個の焦点の座標と、 これらの焦点から楕円輪郭線までの距離の和の値を設定するようにしても良い。 また、前記実施例ではレーザ加工機の場合につき説明したが、この考案はプラズ マ切断加工機の場合にも前記と同様に適用することができる。
【0016】
【考案の効果】
この考案のビーム径オフセット補正装置は、ビーム断面形状を楕円として近似 させた場合の楕円形状および楕円傾き角度の特定データを設定する記憶手段と、 加工プログラムの軸送り指令を送り方向に応じて前記設定データで補正するビー ム径オフセット補正手段とを設けたため、ビーム断面形状が一般的に生じ易い楕 円状の歪みを生じていても、切断方向にかかわらずに適正なビーム径オフセット 補正が行われる。そのため、切断方向による切断幅のばらつきが改善され、加工 精度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例にかかるビーム径オフセッ
ト補正装置の概念構成を示すブロック図である。
【図2】そのレーザビームの断面形状の説明図である。
【図3】同ビーム径オフセット補正装置を用いた加工例
の説明図である。
【符号の説明】
1…ビーム切断加工機、4…レーザヘッド、5…テーブ
ル装置、6…NC装置、11,12…サーボモータ、1
3…加工プログラム、13a…軸送り指令、16…軸送
り制御部、19…ビーム断面データ記憶手段、20…ビ
ーム径オフセット補正手段、D1…長径、D2…短径、
L1〜L3…切断線、LB…レーザビーム、W…ワー
ク、X1,Y1…切断幅、x1,y1…オフセット値、
α…角度、θ…角度

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザまたはプラズマビームによる切断
    加工機において、ワーク表面におけるビーム断面形状を
    楕円として近似させた場合の楕円形状および楕円傾き角
    度の特定データを設定する記憶手段と、加工プログラム
    の軸送り指令を送り方向に応じて前記各設定データによ
    り補正するビーム径オフセット補正手段とを備えたビー
    ム切断加工機のビーム径オフセット補正装置。
JP049514U 1993-08-19 1993-08-19 ビーム切断加工機のビーム径オフセット補正装置 Pending JPH0715179U (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020008779A1 (ja) * 2018-07-06 2020-01-09 株式会社アマダホールディングス 切削加工機及び切削加工方法
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