JPH07151515A - 非接触型変位または歪計 - Google Patents
非接触型変位または歪計Info
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- JPH07151515A JPH07151515A JP30023193A JP30023193A JPH07151515A JP H07151515 A JPH07151515 A JP H07151515A JP 30023193 A JP30023193 A JP 30023193A JP 30023193 A JP30023193 A JP 30023193A JP H07151515 A JPH07151515 A JP H07151515A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 光を用いた非接触型でありながら、簡単な構
成のもとに高温下での計測を正確に行うことのできる変
位または歪計を提供する。 【構成】 被測定試料Wに光を照射する光学系1と、そ
の光の被測定試料Wによる反射光を入射する光検出手段
2と、その光検出出力を用いて被測定試料Wの変位また
は歪を算出する演算部3を備えた装置において、被測定
試料Wの周囲を覆い、かつ、少なくとも一部が光透過性
部材によって形成された筒体4を備え、光学系1および
光検出手段2はその筒体4の外部に配置した構成とす
る。
成のもとに高温下での計測を正確に行うことのできる変
位または歪計を提供する。 【構成】 被測定試料Wに光を照射する光学系1と、そ
の光の被測定試料Wによる反射光を入射する光検出手段
2と、その光検出出力を用いて被測定試料Wの変位また
は歪を算出する演算部3を備えた装置において、被測定
試料Wの周囲を覆い、かつ、少なくとも一部が光透過性
部材によって形成された筒体4を備え、光学系1および
光検出手段2はその筒体4の外部に配置した構成とす
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーザ光等の光を用い
て試料の変位または歪を非接触のもとに測定する、いわ
ゆる非接触型の変位または歪計に関し、例えば材料試験
機等における試験片の伸縮量等を測定するのに適した非
接触型変位または歪計に関する。
て試料の変位または歪を非接触のもとに測定する、いわ
ゆる非接触型の変位または歪計に関し、例えば材料試験
機等における試験片の伸縮量等を測定するのに適した非
接触型変位または歪計に関する。
【0002】
【従来の技術】レーザ光等の光を被測定試料に照射する
とともに、その反射光をイメージセンサ等で計測するこ
とによって、被測定試料の変位または歪を非接触で測定
する装置としては、例えばスペックルパターンを利用す
るもの、あるいはドップラー効果を利用するもの等、既
にいくつかの方式のものが提案されている。
とともに、その反射光をイメージセンサ等で計測するこ
とによって、被測定試料の変位または歪を非接触で測定
する装置としては、例えばスペックルパターンを利用す
るもの、あるいはドップラー効果を利用するもの等、既
にいくつかの方式のものが提案されている。
【0003】スペックルパターンを用いた測定装置で
は、基本的には、被測定試料にレーザビームを照射して
得られる反射光をイメージセンサ等によって光電変換し
てスペックルパターンに応じた電気信号を得るととも
に、被測定試料の変形前後の信号の相関関数を求めるこ
とによってスペックルパターンの移動量を求め、そのレ
ーザ光の照射部位における被測定試料の変形量ないしは
歪量を算出している(例えば特公昭59−52963
号)。
は、基本的には、被測定試料にレーザビームを照射して
得られる反射光をイメージセンサ等によって光電変換し
てスペックルパターンに応じた電気信号を得るととも
に、被測定試料の変形前後の信号の相関関数を求めるこ
とによってスペックルパターンの移動量を求め、そのレ
ーザ光の照射部位における被測定試料の変形量ないしは
歪量を算出している(例えば特公昭59−52963
号)。
【0004】また、ドップラー効果を利用した測定装置
では、被測定試料の同一箇所に異なる波長を持つ2種の
レーザビームを互いにある角度をもって照射すると干渉
縞が生じ、この干渉縞の強度は2つのレーザビームの周
波数差で変調され、この状態で被測定試料が移動する
と、ドップラー効果によって干渉縞の強度の変調周波数
が被測定試料の移動速度と干渉縞の間隔に応じて変化す
ることを利用して、その照射位置の移動量を求めるよう
にしたもので、被測定試料の2箇所にそれぞれ上記のよ
うな2種のレーザビームを照射し、その各照射位置にお
ける移動量から被測定体の伸びまたは縮み量を求めるこ
とができる。
では、被測定試料の同一箇所に異なる波長を持つ2種の
レーザビームを互いにある角度をもって照射すると干渉
縞が生じ、この干渉縞の強度は2つのレーザビームの周
波数差で変調され、この状態で被測定試料が移動する
と、ドップラー効果によって干渉縞の強度の変調周波数
が被測定試料の移動速度と干渉縞の間隔に応じて変化す
ることを利用して、その照射位置の移動量を求めるよう
にしたもので、被測定試料の2箇所にそれぞれ上記のよ
うな2種のレーザビームを照射し、その各照射位置にお
ける移動量から被測定体の伸びまたは縮み量を求めるこ
とができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、以上のよう
な光の干渉現象を利用した非接触型の変位または歪計で
は、例えば材料試験機等によって被測定試料を高温雰囲
気中で引張または圧縮試験を行いつつ、その試料の伸び
または縮み量等を測定するような場合、被測定試料の近
傍の雰囲気のゆらぎによって測定ノイズが増加し、実質
的に測定不能となってしまう。そのため、従来のこの種
の測定装置において高温下での計測を行う場合、被測定
試料を真空雰囲気中に置いた状態で計測しなければなら
ず(例えばSPIE Vol.1554A Specle Techniques, Birefr
igence, and Applications to Sol-id Mechanics 199
1)、装置が複雑で高価なものとなるばかりでなく、試料
の交換が面倒であるという問題があった。
な光の干渉現象を利用した非接触型の変位または歪計で
は、例えば材料試験機等によって被測定試料を高温雰囲
気中で引張または圧縮試験を行いつつ、その試料の伸び
または縮み量等を測定するような場合、被測定試料の近
傍の雰囲気のゆらぎによって測定ノイズが増加し、実質
的に測定不能となってしまう。そのため、従来のこの種
の測定装置において高温下での計測を行う場合、被測定
試料を真空雰囲気中に置いた状態で計測しなければなら
ず(例えばSPIE Vol.1554A Specle Techniques, Birefr
igence, and Applications to Sol-id Mechanics 199
1)、装置が複雑で高価なものとなるばかりでなく、試料
の交換が面倒であるという問題があった。
【0006】このような高温下で被測定試料の変位ない
しは歪を計測する装置としては、被測定試料を加熱する
ための炉外に差動トランス等のセンサ部を配置するとと
もに、被測定試料に接触させた変位検出棒によって被測
定試料の変位ないひは歪をセンサ部に取り出す方式の接
触型の変位または歪計が実用化されているが、接触型で
は変位検出棒の被測定試料への取り付けが困難であると
ともに、被測定試料の材質によっては変位検出棒が接触
することによって試験結果に影響を及ぼす場合があると
いう問題もある。
しは歪を計測する装置としては、被測定試料を加熱する
ための炉外に差動トランス等のセンサ部を配置するとと
もに、被測定試料に接触させた変位検出棒によって被測
定試料の変位ないひは歪をセンサ部に取り出す方式の接
触型の変位または歪計が実用化されているが、接触型で
は変位検出棒の被測定試料への取り付けが困難であると
ともに、被測定試料の材質によっては変位検出棒が接触
することによって試験結果に影響を及ぼす場合があると
いう問題もある。
【0007】本発明はこのような実情に鑑みてなされた
もので、光を用いた非接触型でありながら、簡単な構成
のもとに高温下での計測を正確に行うことのできる変位
または歪計の提供を目的としている。
もので、光を用いた非接触型でありながら、簡単な構成
のもとに高温下での計測を正確に行うことのできる変位
または歪計の提供を目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の非接触型変位または歪計は、実施例図面で
ある図1、図2に示すように、被測定試料Wに光を照射
する光学系1と、その光の被測定試料Wによる反射光を
入射する光検出手段2a,2bと、その光検出手段2
a,2bの出力を用いて被測定試料の変位または歪を算
出する演算部3を備えた装置において、被測定試料Wの
周囲を覆い、かつ、少なくとも一部が光透過性部材によ
って形成された筒体4(および5)を備え、光学系1お
よび光検出手段2はその筒体4の外部に配置されている
ことによって特徴づけられる。
め、本発明の非接触型変位または歪計は、実施例図面で
ある図1、図2に示すように、被測定試料Wに光を照射
する光学系1と、その光の被測定試料Wによる反射光を
入射する光検出手段2a,2bと、その光検出手段2
a,2bの出力を用いて被測定試料の変位または歪を算
出する演算部3を備えた装置において、被測定試料Wの
周囲を覆い、かつ、少なくとも一部が光透過性部材によ
って形成された筒体4(および5)を備え、光学系1お
よび光検出手段2はその筒体4の外部に配置されている
ことによって特徴づけられる。
【0009】
【作用】高温の被測定試料の近傍の雰囲気のゆらぎは、
被測定試料とその周囲の雰囲気との温度差に起因する、
被測定試料の近傍の雰囲気の温度分布の大きさによって
生じる。被測定試料の周囲を筒体で覆うと、その筒体内
部の雰囲気の温度分布は均一化され、雰囲気のゆらぎが
軽減される結果、光信号のノイズを低減させることがで
きる。
被測定試料とその周囲の雰囲気との温度差に起因する、
被測定試料の近傍の雰囲気の温度分布の大きさによって
生じる。被測定試料の周囲を筒体で覆うと、その筒体内
部の雰囲気の温度分布は均一化され、雰囲気のゆらぎが
軽減される結果、光信号のノイズを低減させることがで
きる。
【0010】
【実施例】図1は本発明を材料試験機に適用した場合の
実施例の構成を示す図で、被測定試料Wの近傍の機械的
構成を示す縦断面図と光学的および電気的構成のブロッ
ク図とを併記して示す図で、図2はそのA−A断面図で
ある。
実施例の構成を示す図で、被測定試料Wの近傍の機械的
構成を示す縦断面図と光学的および電気的構成のブロッ
ク図とを併記して示す図で、図2はそのA−A断面図で
ある。
【0011】被測定試料Wはその両端が材料試験機の上
部チャック11と下部チャック12に把持されており、
これら各チャック11と12の相対的な移動により被測
定試料Wに引張または圧縮荷重が付与されるようになっ
ている。
部チャック11と下部チャック12に把持されており、
これら各チャック11と12の相対的な移動により被測
定試料Wに引張または圧縮荷重が付与されるようになっ
ている。
【0012】上部チャック11の下端面には、例えば円
筒形の石英管からなる光透過性の筒体4の一端部が固着
されており、この筒体4は被測定試料Wの周囲を覆った
状態で下方に伸び、その他端は下部チャック12の上端
面付近にまで到っている。下部チャック12の上端面に
は、筒体4の内径寸法より僅かに小さい外径を持つ円筒
形の短い筒体5が筒体4と同心上に固着されており、こ
の筒体5の他端は筒体4の内側ににまで入り込んでい
る。この筒体5の材質は任意であり、例えば金属等を使
用することができる。
筒形の石英管からなる光透過性の筒体4の一端部が固着
されており、この筒体4は被測定試料Wの周囲を覆った
状態で下方に伸び、その他端は下部チャック12の上端
面付近にまで到っている。下部チャック12の上端面に
は、筒体4の内径寸法より僅かに小さい外径を持つ円筒
形の短い筒体5が筒体4と同心上に固着されており、こ
の筒体5の他端は筒体4の内側ににまで入り込んでい
る。この筒体5の材質は任意であり、例えば金属等を使
用することができる。
【0013】以上の構成により、被測定試料Wは筒体4
および5によってその周囲が所定の隙間を開けて覆われ
ることになり、被測定試料Wを含む筒体4および5の内
側と外気とは、筒体4と5の間に生じる円筒状の僅かな
隙間のみによって連通した状態となる。
および5によってその周囲が所定の隙間を開けて覆われ
ることになり、被測定試料Wを含む筒体4および5の内
側と外気とは、筒体4と5の間に生じる円筒状の僅かな
隙間のみによって連通した状態となる。
【0014】筒体4および5の外部には、被測定試料W
にレーザ光を照射するためのレーザ装置1aおよびレン
ズ1bからなる照射光学系1と、そのレーザ光の被測定
試料Wの表面からの反射光を受光して、スペックルパタ
ーンに応じた信号を得るための2つの1次元イメージセ
ンサ2aおよび2bが配設されており、被測定試料Wに
は筒体4を介してレーザ光が照射され、その反射光につ
いても筒体4を介してイメージセンサ2aおよび2bに
入射することになる。
にレーザ光を照射するためのレーザ装置1aおよびレン
ズ1bからなる照射光学系1と、そのレーザ光の被測定
試料Wの表面からの反射光を受光して、スペックルパタ
ーンに応じた信号を得るための2つの1次元イメージセ
ンサ2aおよび2bが配設されており、被測定試料Wに
は筒体4を介してレーザ光が照射され、その反射光につ
いても筒体4を介してイメージセンサ2aおよび2bに
入射することになる。
【0015】1次元イメージセンサ2aおよび2bから
の刻々のスペックルパターンデータは、コンピュータを
主体とする演算装置3に採り込まれ、各イメージセンサ
2aおよび2bごとに刻々のスペックルパターンデータ
の相関関数を求めてスペックルパターンの各移動量を求
めてこれらの差を算出する等の公知の演算によって、被
測定試料Wの刻々の変形量ないしは歪量が算出される。
の刻々のスペックルパターンデータは、コンピュータを
主体とする演算装置3に採り込まれ、各イメージセンサ
2aおよび2bごとに刻々のスペックルパターンデータ
の相関関数を求めてスペックルパターンの各移動量を求
めてこれらの差を算出する等の公知の演算によって、被
測定試料Wの刻々の変形量ないしは歪量が算出される。
【0016】以上の本発明実施例においては、被測定試
料Wの周囲が筒体4ないしは5によって覆われているた
め、被測定試料Wを高温に加熱したとき、筒体4ないし
は5の内部の狭い空間の雰囲気の温度分布はほぼ一様な
ものとなり、雰囲気のゆらぎは殆ど生じない。ここで、
レーザ光は石英管等からなる筒体4を透過して被測定試
料Wの表面で反射し、その反射光も再び筒体4を透過し
て検出されることになるが、筒体4すなわち石英管表面
での散乱は被測定試料Wの表面での散乱に比べて小さい
ため、筒体4の歪み等の情報がノイズになることはな
い。
料Wの周囲が筒体4ないしは5によって覆われているた
め、被測定試料Wを高温に加熱したとき、筒体4ないし
は5の内部の狭い空間の雰囲気の温度分布はほぼ一様な
ものとなり、雰囲気のゆらぎは殆ど生じない。ここで、
レーザ光は石英管等からなる筒体4を透過して被測定試
料Wの表面で反射し、その反射光も再び筒体4を透過し
て検出されることになるが、筒体4すなわち石英管表面
での散乱は被測定試料Wの表面での散乱に比べて小さい
ため、筒体4の歪み等の情報がノイズになることはな
い。
【0017】次に、以上の本発明実施例を用いて実際に
スペックルパターンを測定した結果を、比較例とともに
述べる。実験においては、被測定試料Wとしてセラミッ
クヒータを用い、その温度を約800°Cとするととも
に、この被測定試料Wをチャック11および12に把持
する代わりに、測定結果の分析を容易にするためにリニ
アステージ上に固定し、一定の微小速度で移動させた。
そして、この被測定試料Wの周囲を石英管からなる筒体
4によって覆い、外部からレーザ光を照射するととも
に、被測定試料Wからの反射光を1次元イメージセンサ
2aおよび2bによって受光した。
スペックルパターンを測定した結果を、比較例とともに
述べる。実験においては、被測定試料Wとしてセラミッ
クヒータを用い、その温度を約800°Cとするととも
に、この被測定試料Wをチャック11および12に把持
する代わりに、測定結果の分析を容易にするためにリニ
アステージ上に固定し、一定の微小速度で移動させた。
そして、この被測定試料Wの周囲を石英管からなる筒体
4によって覆い、外部からレーザ光を照射するととも
に、被測定試料Wからの反射光を1次元イメージセンサ
2aおよび2bによって受光した。
【0018】図3(A)はその1次元イメージセンサ2
aないしは2bからの出力に基づいて得たスペックルヒ
ストリーであり、縦軸は位置を、横軸は時間を表す画像
である。この画像においてイメージが右下に流れている
のは、前記したように被測定試料Wを微小速度で移動さ
せているためであり、被測定試料Wが変位していること
が判る。
aないしは2bからの出力に基づいて得たスペックルヒ
ストリーであり、縦軸は位置を、横軸は時間を表す画像
である。この画像においてイメージが右下に流れている
のは、前記したように被測定試料Wを微小速度で移動さ
せているためであり、被測定試料Wが変位していること
が判る。
【0019】一方、図3(B)は、全く同じ条件のもと
に筒体4を除去して被測定試料Wに直接レーザ光を照射
するとともに、その反射光を直接1次元イメージセンサ
2で受光した場合の、1次元イメージセンサ2aないし
2bからの出力に基づいて得たスペックルヒストリーで
ある。この測定結果から明らかなように、筒体4を除去
した場合には、全体としてイメージは右下に流れている
ことは認められるものの、雰囲気のゆらぎに起因してパ
ターンの乱れが激しい。
に筒体4を除去して被測定試料Wに直接レーザ光を照射
するとともに、その反射光を直接1次元イメージセンサ
2で受光した場合の、1次元イメージセンサ2aないし
2bからの出力に基づいて得たスペックルヒストリーで
ある。この測定結果から明らかなように、筒体4を除去
した場合には、全体としてイメージは右下に流れている
ことは認められるものの、雰囲気のゆらぎに起因してパ
ターンの乱れが激しい。
【0020】図3(C)は、同じ被測定試料Wを加熱せ
ずに常温とし、(B)の実験と同じ条件で得たスペック
ルヒストリーである。この(C)と(A)および(B)
を比較したとき、本発明実施例では被測定試料Wの加熱
による影響は極めて少なく、正確な変位ないしは歪の測
定が可能であるのに対し、筒体4を設けない場合には雰
囲気のゆらぎによってスペックルパターンは大きく乱
れ、正確な変位ないしは歪の測定が不可能であること判
る。
ずに常温とし、(B)の実験と同じ条件で得たスペック
ルヒストリーである。この(C)と(A)および(B)
を比較したとき、本発明実施例では被測定試料Wの加熱
による影響は極めて少なく、正確な変位ないしは歪の測
定が可能であるのに対し、筒体4を設けない場合には雰
囲気のゆらぎによってスペックルパターンは大きく乱
れ、正確な変位ないしは歪の測定が不可能であること判
る。
【0021】なお、本発明における筒体4の形状、構造
等は上記した実施例に限らず、以下に示すような各種の
形状ないしは構造を採用することができる。図4に示す
ものは、下部チャック12には全く筒体を取り付けず、
上部チャック11に固着した筒体4の下端部近傍の径を
小さくして被測定試料Wの外周面に接近させることによ
り、被測定試料Wを含む筒体4の内部の雰囲気の気密性
を保つようにした例である。
等は上記した実施例に限らず、以下に示すような各種の
形状ないしは構造を採用することができる。図4に示す
ものは、下部チャック12には全く筒体を取り付けず、
上部チャック11に固着した筒体4の下端部近傍の径を
小さくして被測定試料Wの外周面に接近させることによ
り、被測定試料Wを含む筒体4の内部の雰囲気の気密性
を保つようにした例である。
【0022】図5に示すものは、筒体4を二重の石英管
によって形成した例であり、筒体4内外の温度勾配によ
る対流の影響を少なくしている。筒体4は三重構造とし
てもよい。
によって形成した例であり、筒体4内外の温度勾配によ
る対流の影響を少なくしている。筒体4は三重構造とし
てもよい。
【0023】図6に示す例は、図5の例を更に発展さ
せ、筒体4を二重構造としてその間に形成される空間を
真空引きした例であり、図4による効果がより向上す
る。図7に示す例は、筒体4の主体部分を金属管とし、
レーザ光が通過する部分のみを石英等の光透過性材料か
らなる窓41を設けた例であり、このような構造を採用
することにより、筒体4の強度が増して長期に渡って使
用することが可能となる。
せ、筒体4を二重構造としてその間に形成される空間を
真空引きした例であり、図4による効果がより向上す
る。図7に示す例は、筒体4の主体部分を金属管とし、
レーザ光が通過する部分のみを石英等の光透過性材料か
らなる窓41を設けた例であり、このような構造を採用
することにより、筒体4の強度が増して長期に渡って使
用することが可能となる。
【0024】図8に示す例は、筒体4を下部チャック1
2側に固着したものであり、この場合、筒体4の内部は
下方が開放していない関係上、低温の外気が入り込みに
くいため上部チャック11側に先の各実施例における筒
体5に相当するものを特に装着する必要はない。
2側に固着したものであり、この場合、筒体4の内部は
下方が開放していない関係上、低温の外気が入り込みに
くいため上部チャック11側に先の各実施例における筒
体5に相当するものを特に装着する必要はない。
【0025】図9に示す例は、チャックへの装着を容易
化するとともに被測定試料Wの取り替えを容易とするた
めに、筒体4を縦に二分割した例であり、このような筒
体4を上部または下部チャック11または12のいずれ
かに装着して被測定試料Wの周囲を覆った構造としても
よい。
化するとともに被測定試料Wの取り替えを容易とするた
めに、筒体4を縦に二分割した例であり、このような筒
体4を上部または下部チャック11または12のいずれ
かに装着して被測定試料Wの周囲を覆った構造としても
よい。
【0026】また、本発明はスペックルパターンを利用
した変位または歪測定に限らず、被測定試料Wの移動に
伴う照射レーザ光のドップラー効果を利用した変位ない
しは歪測定等、広く光を利用した非接触の変位または歪
測定にも全く同様に適用可能であることは勿論である。
した変位または歪測定に限らず、被測定試料Wの移動に
伴う照射レーザ光のドップラー効果を利用した変位ない
しは歪測定等、広く光を利用した非接触の変位または歪
測定にも全く同様に適用可能であることは勿論である。
【0027】更に、上記した各例において、筒体4ない
しは5は円筒形に限らず、角筒形であってもよいことは
言うまでもない。
しは5は円筒形に限らず、角筒形であってもよいことは
言うまでもない。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
被測定試料に光を照射し、その光の被測定試料による反
射光を検出し、その検出結果から被測定試料の変位また
は歪みを算出する非接触型の変位または歪計において、
被測定試料の周囲を、少なくとも一部が光透過性部材に
よって形成された筒体によって覆い、その筒体の外部か
ら光を照射し、被測定試料による反射光を筒体を介して
検出するように構成しているから、被測定試料を高温に
加熱しても、被測定試料近傍の雰囲気のゆらぎが抑制さ
れて反射光の検出結果に殆どノイズが含まれることがな
く、簡単な構成のもとに、被測定試料の交換等が極めて
容易で、しかも正確な計測が可能な非接触型の変位また
は歪計を得ることができる。
被測定試料に光を照射し、その光の被測定試料による反
射光を検出し、その検出結果から被測定試料の変位また
は歪みを算出する非接触型の変位または歪計において、
被測定試料の周囲を、少なくとも一部が光透過性部材に
よって形成された筒体によって覆い、その筒体の外部か
ら光を照射し、被測定試料による反射光を筒体を介して
検出するように構成しているから、被測定試料を高温に
加熱しても、被測定試料近傍の雰囲気のゆらぎが抑制さ
れて反射光の検出結果に殆どノイズが含まれることがな
く、簡単な構成のもとに、被測定試料の交換等が極めて
容易で、しかも正確な計測が可能な非接触型の変位また
は歪計を得ることができる。
【図1】本発明を材料試験機に適用した場合の実施例の
構成を示す図で、被測定試料Wの近傍の機械的構成を示
す縦断面図と光学的および電気的構成のブロック図とを
併記して示す図
構成を示す図で、被測定試料Wの近傍の機械的構成を示
す縦断面図と光学的および電気的構成のブロック図とを
併記して示す図
【図2】図1のA−A断面図
【図3】本発明実施例(A)および比較例(B),
(C)によるスペックルパターンの実測結果を示すスペ
ックヒストリー
(C)によるスペックルパターンの実測結果を示すスペ
ックヒストリー
【図4】本発明の他の実施例の機械的構成図
【図5】本発明の更に他の実施例の機械的構成図
【図6】本発明の更にまた他の実施例の機械的構成図
【図7】本発明のまた更に他の実施例の機械的構成図
【図8】本発明の更に他の実施例の機械的構成図
【図9】本発明のまた更に他の実施例の機械的構成図
1 照射光学系 1a レーザ装置 1b レンズ 2a,2b 1次元イメージセンサ 3 演算装置 4 筒体 5 筒体 11 上部チャック 12 下部チャック W 被測定試料
Claims (1)
- 【請求項1】 被測定試料に光を照射する光学系と、そ
の光の被測定試料による反射光を入射する光検出手段
と、その光検出手段の出力を用いて被測定試料の変位ま
たは歪みを算出する演算部を備えた装置において、上記
被測定試料の周囲を覆い、かつ、少なくとも一部が光透
過性部材によって形成された筒体を備え、上記光学系お
よび光検出手段はその筒体の外部に配置されていること
を特徴とする非接触型変位または歪計。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30023193A JPH07151515A (ja) | 1993-11-30 | 1993-11-30 | 非接触型変位または歪計 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30023193A JPH07151515A (ja) | 1993-11-30 | 1993-11-30 | 非接触型変位または歪計 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07151515A true JPH07151515A (ja) | 1995-06-16 |
Family
ID=17882300
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30023193A Pending JPH07151515A (ja) | 1993-11-30 | 1993-11-30 | 非接触型変位または歪計 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07151515A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007064864A (ja) * | 2005-09-01 | 2007-03-15 | Toyo Seiki Seisakusho:Kk | 歪み計測方法、歪み計測装置 |
KR100803068B1 (ko) * | 2006-06-15 | 2008-02-18 | 현대자동차주식회사 | 자동변속기 회전부품 동심도 검사시스템 |
JP2015021970A (ja) * | 2013-07-20 | 2015-02-02 | ザ・ボーイング・カンパニーTheBoeing Company | 試験片の圧縮試験のための装置、システム及び方法 |
-
1993
- 1993-11-30 JP JP30023193A patent/JPH07151515A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007064864A (ja) * | 2005-09-01 | 2007-03-15 | Toyo Seiki Seisakusho:Kk | 歪み計測方法、歪み計測装置 |
KR100803068B1 (ko) * | 2006-06-15 | 2008-02-18 | 현대자동차주식회사 | 자동변속기 회전부품 동심도 검사시스템 |
JP2015021970A (ja) * | 2013-07-20 | 2015-02-02 | ザ・ボーイング・カンパニーTheBoeing Company | 試験片の圧縮試験のための装置、システム及び方法 |
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