JPH07151215A - 自動変速制御装置 - Google Patents

自動変速制御装置

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JPH07151215A
JPH07151215A JP5300120A JP30012093A JPH07151215A JP H07151215 A JPH07151215 A JP H07151215A JP 5300120 A JP5300120 A JP 5300120A JP 30012093 A JP30012093 A JP 30012093A JP H07151215 A JPH07151215 A JP H07151215A
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JP
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time
shift time
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Application number
JP5300120A
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English (en)
Inventor
Yoshifumi Torimoto
佳文 鳥本
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JATCO Corp
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JATCO Corp
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60WCONJOINT CONTROL OF VEHICLE SUB-UNITS OF DIFFERENT TYPE OR DIFFERENT FUNCTION; CONTROL SYSTEMS SPECIALLY ADAPTED FOR HYBRID VEHICLES; ROAD VEHICLE DRIVE CONTROL SYSTEMS FOR PURPOSES NOT RELATED TO THE CONTROL OF A PARTICULAR SUB-UNIT
    • B60W2552/00Input parameters relating to infrastructure
    • B60W2552/15Road slope

Abstract

(57)【要約】 【目的】 登坂や降坂走行のような走行抵抗の変化に対
応した学習を行うようにして誤学習を防止すること。 【構成】 摩擦締結要素aを有した自動変速機bと、走
行状態を検出する走行状態検出手段cと、摩擦締結要素
aを締結・解放させるべく切換アクチュエータdの駆動
を制御するとともに、摩擦締結要素aへの液圧充填時間
を調整可能な充填アクチュエータeの駆動を制御する変
速制御手段fと、実変速時間を変速段ごとに設定された
理想の目標変速時間と比較して、両者の差に基づいて充
填アクチュエータeへの制御信号を補正する変速時間学
習制御手段gとを備えた自動変速制御装置において、走
行状態検出手段cに、車両の走行抵抗に関係した状態を
検出する走行抵抗検出手段hを設け、さらに、目標変速
時間または実変速時間を走行抵抗に応じて変更する変速
時間変更手段jを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動変速制御装置に関
し、特に、変速時間の学習制御に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、変速時間の学習制御として、例え
ば、特開昭62−137458号公報に記載された方法
が知られている。この従来技術は、変速に伴う摩擦締結
要素の係合に際し、その変速時間を検出し、この検出し
た実変速時間と理想とする目標変速時間とを比較して、
その過不足を判断することで摩擦締結要素に供給する油
圧が充填不足か充填過剰かを判断し、充填不足判断時に
は前記目標変速時間を増大させ、充填過剰判断時には目
標変速時間を減少させるように修正するものである。
【0003】したがって、製品のバラツキや経時劣化に
よる性能変化があっても、摩擦締結要素において油圧の
充填不足や充填過剰の状態が生じないようにして、一定
の変速品質が得ることができるものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来技術は、路面勾配が変化した場合のように、走行抵
抗に変化が生じると、以下に述べるような問題が生じる
おそれがあった。
【0005】すなわち、路面勾配が変化すると、出力軸
にかかる負荷が変化し、変速中の出力軸回転の変化速度
も変化し、変速終了時の出力軸回転が平坦路とは異なっ
てしまうことになるもので、具体的には、図8に示すよ
うに、降坂路では平坦路よりも高い出力軸回転数となる
一方、登坂路では平坦路よりも低い出力軸回転数とな
る。なお、図において縦軸はエンジン回転数、横軸は変
速時間を示している。
【0006】こうして、変速終了時のエンジン回転の目
標値が変わってしまうことから、必要とされるエンジン
回転数の変化幅が変化し、よって、変速時間が変化す
る。このように、路面勾配といった走行抵抗により変速
時間が変化してしまうのにもかかわらず、従来技術では
この点を考慮していなかったために、例えば、登坂路の
アップシフトの場合に、エンジン回転の必要な落ち幅が
平坦路よりも大きく、必要な変速時間も長くなるのに対
し、目標変速時間が平坦路走行の場合と同じであると、
エンジン回転をより早く下げる必要があると判断して変
速時の充填油圧を上げるように補正する誤学習を行って
しまい(図8参照)、このため、次回の変速が平坦路で
あった場合、変速時の充填油圧が高くなり過ぎて変速シ
ョックの悪化を招いてしまう。
【0007】本発明は、上述の従来の問題点に着目して
なされたもので、登坂や降坂走行のような走行抵抗の変
化に対応した学習を行うようにして誤学習を防止するこ
とを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、走
行抵抗を検出し、この走行抵抗に応じて目標変速時間ま
たは実変速時間を変更するようにして上述の目的を達成
することとした。
【0009】すなわち、本発明は、図1のクレーム対応
図に示すように、複数の摩擦締結要素aの作動状態に応
じて変速段を形成する自動変速機bと、この自動変速機
bの状態を含む走行状態を検出する走行状態検出手段c
と、走行状態に応じた変速段に切り換えるため前記摩擦
締結要素aを締結・解放させるべく切換アクチュエータ
dの駆動を制御するとともに、摩擦締結要素aへの液圧
充填時間を調整可能な充填アクチュエータeの駆動を制
御する変速制御手段fと、変速時に走行状態検出手段c
からの入力により実際に変速に要した実変速時間を求
め、実変速時間を変速段ごとに設定された理想の目標変
速時間と比較して、両者の差に基づいて充填アクチュエ
ータeへの制御信号を補正する変速時間学習制御手段g
と、を備えた自動変速制御装置において、前記走行状態
検出手段cに、車両の走行抵抗に関係した状態を検出す
る走行抵抗検出手段hを設け、前記目標変速時間または
実変速時間を走行抵抗に応じて変更する変速時間変更手
段jを設けた。
【0010】なお、前記走行抵抗検出手段hとしては、
走行抵抗に大きな影響を与える路面の勾配を検出する勾
配センサを用いてもよい。また、前記充填アクチュエー
タeとしては、摩擦締結要素aへの液圧を調整する手段
を用いてもよい。また、前記変速時間変更手段jは、走
行抵抗が所定の範囲内であれば目標変速時間として所定
の基準値を用い、走行抵抗が所定範囲よりも大きい時に
は目標変速時間として基準値に補正値を加えた値を用
い、走行抵抗が所定範囲よりも小さい時には目標変速時
間として基準値から補正値を差し引いた値を用いる手段
としてもよい。
【0011】
【作用】登坂路や降坂路などを走行することにより走行
抵抗が変化すると、出力軸にかかる負荷が変化し、これ
に応じて、変速時間が変化する。
【0012】一方、時間変更手段jでは、走行抵抗検出
手段hが検出する走行抵抗に応じて目標時間または実変
速時間を変更する。この場合、請求項4記載の装置で
は、登坂路走行時には、目標変速時間として基準値に補
正値を加えた値を用い、降坂路走行時には、目標変速時
間として基準値から補正値を差し引いた値を用いる。
【0013】そして、変速時間学習制御手段gでは、変
速時間変更手段jで変更された目標変速時間(基準値+
補正値)と走行抵抗に応じて変化した実変速時間とを、
または変速時間変更手段jで変更された実変速時間(実
測値+補正値)と目標変速時間とを比較し、両者の差に
応じて変速制御手段fから充填アクチュエータeに出力
される制御信号を補正する。なお、充填アクチュエータ
eは、摩擦締結要素aへの液圧の充填時間を調整可能な
もので、変速時間学習制御手段gにより制御信号を補正
した場合には、充填時間が変更され、これにより変速に
要する時間が変更されることになる。ちなみに、請求項
3記載の装置では、摩擦締結要素aへ充填する液圧を調
整することで、この充填時間を調整するようにしている
が、例えば、摩擦要素へ充填する流量を調整しても充填
時間を調整することができる。
【0014】以上のように、本発明装置では、走行抵抗
の変化に応じて目標変速時間または実変速時間を変更さ
せるから、走行抵抗の変化を原因として実変速時間と目
標変速時間とが一致しなくなるのを防止でき、これを原
因とした誤学習を防止できる。
【0015】
【実施例】本発明実施例を図面に基づいて説明する。図
2は、本発明の実施例の自動変速制御装置を示す全体図
であって、A/Tコントロールユニット1は、走行状態
検出手段としてアイドルスイッチ2,フルスロットルス
イッチ3,スロットルセンサ4,エンジン回転数センサ
5,インヒビタスイッチ6,温度センサ7,車速センサ
8,タービンセンサ9が接続されているとともに、走行
抵抗検出手段として傾斜センサ20が接続され、かつ、
エンジンEの駆動制御を行うECCSコントロールユニット
10と信号のやり取りを行う。そして、このA/Tコン
トロールユニット1は、各センサ2〜9,20ならびに
ECCSコントロールユニット10からの入力に基づき、予
め設定されたシフトスケジュール(図3参照)などに従
って2つのシフトソレノイドA,B,オーバーランクラ
ッチソレノイド11,ロックアップソレノイド12,ラ
イン圧ソレノイド13の駆動を制御して自動変速機AT
内の図示を省略したクラッチあるいはブレーキなどの摩
擦締結手段を締結あるいは解放させて前進4速・後退1
速の変速を行う。なお、上述した摩擦締結要素として
は、例えば、NISSAN フルレンジ電子制御オートマチッ
クトランスミッション RE4R03A 型 整備要領書(昭和
63年3月 日産自動車株式会社発行)の第I−61頁
に示されているものなどが周知であり、説明を省略す
る。
【0016】前記A/Tコントロールユニット1は、機
能別に構成を示す図4のブロック図に示すように、変速
制御部1aと路面勾配判定部1bと目標変速時間設定部
1cとデューティ比演算部1dとデューティ比補正部1
eと記憶部1fと変速時間測定部1gと出力部1hとを
備えている。
【0017】前記変速制御部1aは、スロットルセンサ
4と車速センサ8から信号を入力して、図3に一例を示
すシフトスケジュールにしたがって最適の変速段を決定
する部分であって、請求の範囲の変速制御手段に相当す
る。
【0018】前記路面勾配判定部1bは、傾斜センサ2
0から信号を入力して、路面勾配が所定以上の傾斜の登
坂路であるか、所定以上の傾斜の降坂路であるか、それ
以外の平坦路であるかを判定する部分であって、これら
の傾斜センサ20ならびに路面勾配判定部1bが、請求
の範囲の走行抵抗検出手段に相当する。
【0019】前記目標変速時間設定部1cは、変速の種
類ごとの理想の変速時間である目標変速時間を、路面勾
配に応じて設定する部分であって、平坦路では、目標変
速時間を基準値に設定し、登坂路では基準値に補正値β
を加えた値に設定し、降坂路では基準値から補正値βを
差し引いた値に設定する部分であって、請求の範囲の変
速時間変更手段に相当する。
【0020】前記デューティ比演算部1dは、変速制御
部1aで決定して変速段を形成するために締結させる摩
擦締結要素に供給する油圧を所定の油圧にするためにラ
イン圧ソレノイド13の駆動を制御するデューティ比P
を演算する部分である。
【0021】前記デューティ比補正部1eは、記憶部1
fに記憶した前回の変速時に測定した実変速時間と、目
標変速時間設定部1cで設定した目標変速時間とを比較
し、この比較結果に応じてデューティ比演算部1dで演
算したデューティ比を補正する補正係数Kを決定し、さ
らに、デューティ比Pに補正係数Kを乗じて、出力デュ
ーティ比Pを演算する部分であって、請求の範囲の変速
時間学習制御手段に相当する。
【0022】前記出力部1hは、変速制御部1aで決定
した変速段を形成すべく各シフトソレノイドA,Bに制
御信号を出力するとともに、ライン圧ソレノイド13に
対してデューティ比補正部1eで演算した出力デューテ
ィ比Pの制御信号を出力する部分である。ちなみに、シ
フトソレノイドA,Bへの出力と変速段との関係は図5
に示すとおりであって、図において○がON、×がOF
Fを示している。
【0023】前記変速時間測定部1gは、各シフトソレ
ノイドA,Bへ制御信号が出力された時刻からタービン
センサ9の回転数が所定の変速比に応じた値となるまで
の時刻を、実際の変速に要した時間である実変速時間と
して測定する部分である。
【0024】前記記憶部1fは、前記変速時間測定部1
gで測定した実変速時間、ならびに路面勾配判定部1b
で判定した路面勾配を、変速の種類ごとに記憶する部分
である。
【0025】次に、上述のA/Tコントロールユニット
1による学習制御について図6のフローチャートにより
説明する。
【0026】ステップS1では、エンジン負荷信号(ス
ロットル開度)を読み込み、ステップS2では、車速信
号を読み込む。
【0027】ステップS3では、スロットル開度と車速
に応じて、変速制御部1aにおいてシフトスケジュール
に基づいて変速段を決定する。
【0028】ステップS4では、現在の変速段から変速
を行う必要があるか否かを判定し、YESでステップS
5に進み、NOでステップS6に進んで現在の変速段を
維持する処理を行った後ステップS1に戻る。
【0029】ステップS5では、変速の種類を識別した
後、ステップS6に進んで、記憶部1fに記憶した前回
変速時の路面勾配を判定し、変速時の路面が登坂路であ
ればステップS8に進み、降坂路であれば、ステップS
9に進み、平坦路であればステップS10に進む。
【0030】ステップS8〜S10の処理は目標変速時
間設定部1cにおける処理で、ステップS8では、目標
変速時間を、基準値に所定値βを加えた値とし、ステッ
プS9では、目標変速時間を、基準値から所定値βを差
し引いた値とし、ステップS10では、目標変速時間を
基準値とする処理を行う。
【0031】以下に説明するステップは、従来の学習制
御と同じ流れであって、ステップS11では、前記ステ
ップS5で決定した変速の種類に応じた記憶部1fに記
憶した前回の実変速時間と、ステップS8,S9,S1
0で設定した目標変速時間とを比較し、実変速時間の方
が長ければステップS12に進み、逆に短ければステッ
プステップS13に進み、等しければステップS14に
進む。
【0032】ステップS12では、補正係数Kとして補
正値αを加えた値を用いる処理を行い、ステップS13
では、補正係数Kとして補正値αを差し引いた値を用い
る処理を行い、ステップS14では、補正係数Kをその
まま用いる処理を行う。以上の判断ならびに処理はデュ
ーティ比補正部1eで行う。
【0033】ステップS15では、ステップS5で識別
した変速の種類に応じたデューティ比Pをデューティ比
演算部1dにおいて算出し、さらに、ステップS16で
は、デューティ比Pに補正係数Kを掛けて、ライン圧ソ
レノイド13に出力する出力デューティ比Pを決定する
演算をデューティ比補正部1eにおいて行う。
【0034】続くステップS17では、デューティ比P
に応じた制御信号を出力部1hからライン圧ソレノイド
13に出力し、ステップS18では、同じく出力部1h
から各シフトソレノイドA,Bに対して変速を指令する
制御信号を出力する。
【0035】そして、ステップS19では、変速時間測
定部1gにおいて実変速時間を測定するとともに、路面
勾配判定部1bで傾斜センサ20からの信号に基づいて
路面勾配を判定する。
【0036】ステップS20では、ステップS19で得
られた実変速時間と路面勾配とを記憶部1fに記憶させ
る。
【0037】次に、実施例の作用を説明する。変速時に
は、変速制御部1aにおいて最適の変速段を決定し、デ
ューティ比演算部1dで摩擦締結要素へ供給する液圧を
形成するためのデューティ比を演算する。そして、目標
変速時間設定部1cでは、記憶部1fに記憶した前回の
変速時の路面勾配を読み出し、この路面勾配に応じた目
標変速時間を設定する。この目標変速時間は、前回の変
速が平坦路で行われていれば、予め設定された理想の変
速時間である基準値に設定し、デューティ比補正部1e
では、この目標変速時間(=基準値)と、記憶部1fに
記憶した前回の実変速時間とを比較し、両者の差に基づ
いて補正係数Kを設定し、デューティ比演算部1dで演
算したデューティ比Pを補正する。以上、前回の変速が
平坦路で行われている場合の作動は、従来と同様であ
る。
【0038】次に、前回の変速時の路面勾配が登坂路で
あった場合、この時の変速に要する時間(実変速時間)
は走行抵抗の増加に伴って長くなる。そして、これに対
応して、目標変速時間設定部1cでは、目標変速時間を
基準値に補正値βを加えた値に設定する(ステップS7
→S8)。
【0039】したがって、デューティ比補正部1eで
は、平坦路の場合よりも増加した実変速時間と、基準値
に補正値βを加えて平坦路の場合よりも増加させた目標
変速時間と比較し、デューティ比を補正する(ステップ
S11〜S16)。
【0040】このように、変速が登坂路で行なわれた場
合には、基準値に補正値βを加えて目標変速時間を長く
設定するため、実変速時間の増加分が補正値βで相殺さ
れ、補正係数Kの変化として表れず、誤学習を防止でき
る。
【0041】また、前回の変速時の路面勾配が降坂路で
あった場合、走行抵抗が小さくなることで、実変速時間
が短くなるが、目標変速時間の設定もこれに対応して、
登坂路とは逆に、基準値から補正値βを差し引いた値に
設定するから、走行抵抗が減少したことによる実変速時
間の減少分は、補正値βを差し引いたことで相殺され
て、補正係数の変化として表れず、誤学習を防止でき
る。
【0042】以上のように、本実施例では、傾斜センサ
20により走行抵抗に大きな影響を与える路面勾配を検
出し、この路面勾配に応じて実変速時間と比較する目標
変速時間を変更しているため、路面勾配の変化を原因と
した誤学習を防止し、誤学習による変速品質の低下を防
止できるという効果が得られる。
【0043】以上、実施例について説明してきたが具体
的な構成はこの実施例に限られるものではなく、本発明
の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発明
に含まれる。
【0044】実施例では、路面勾配に応じて目標変速時
間を変更するようにしたが、実変速時間を実測値に補正
値を加減することにより変更するものであってもよく、
また走行抵抗として傾斜センサ20を用いて走行路面の
傾斜のみに基づいて走行抵抗を検出するようにしたが、
例えば、特開平2−256961号公報に記載されてい
るように、車速とスロットル開度に基づくファジイ制御
により積載荷重や抵抗風圧などを含む走行抵抗を求める
ようにしてもよい。
【0045】このファジイ制御を簡単に説明すると、ま
ず、車速Vとスロットル開度TVOを読み込んで、車両
の加速度ΔVを演算するとともにスロットル開度TVO
の移動平均tvoを演算する。そして、この加速度ΔV
と移動平均tvoとに基づいて走行抵抗推定値λを求め
る。この走行抵抗推定値λは、図7(a)に示す関数テ
ーブルf(x) を移動平均tvoで参照する一方、同図
(b)に示す関数テーブルg(x) を加速度ΔVで参照
し、これらの両テーブルからルックアップされたf
(x) ,g(x) の双方を比較して値の小さな方を走行抵抗
推定値λとして決定するものである。なお、図7(a)
に示すf(x) は、例えば2点(イ)(ロ)を結ぶ1次関
数直線であり、(イ)における移動平均tvoは平坦路
で通常に使用されるスロットル開度であり、(ロ)にお
ける移動平均tvoは急勾配で通常に使用されるスロッ
トル開度に相当する。また、図7(b)に示すg(x)
は、例えば2点(ハ)(ニ)を結ぶ1次関数直線であ
り、(ハ)における加速度ΔVは上り勾配路での加速度
に相当し、(ニ)における加速度ΔVは平坦路での加速
度に相当する。したがって、スロットルが開かれた結
果、加速度が大きくなれば走行抵抗推定値λは小さい
し、スロットル開度が一定であるのに加速度が減少した
り、スロットル開度が大きくなったにもかかわらず、加
速度がそのままであったりそれほど増えなかったり減少
したりした場合には、走行抵抗推定値λが大きいという
ことになる。
【0046】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明の自動変
速制御装置は、変速時間を変える要素である走行抵抗を
検出し、学習制御のために実変速時間と比較する目標変
速時間または実変速時間を走行抵抗に応じて変更してい
るため、走行抵抗の変化を原因とした誤学習を防止し、
誤学習による変速品質の低下を防止できるという効果が
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動変速制御装置を示すクレーム対応
図である。
【図2】本発明実施例の自動変速制御装置を示す全体図
である。
【図3】実施例装置のシフトスケジュールを示す変速特
性図である。
【図4】実施例装置のA/Tコントロールユニットの機
能的構成を示すブロック図である。
【図5】実施例装置のシフトソレノイドの切換特性図で
ある。
【図6】実施例装置のA/Tコントロールユニットにお
ける制御を示すフローチャートである。
【図7】他の走行抵抗を検出する手段における走行抵抗
を導くための関数テーブルを示す特性図である。
【図8】路面勾配別にエンジン回転数と変速時間との関
係を示す特性図である。
【符号の説明】
a 摩擦締結要素 b 自動変速機 c 走行状態検出手段 d 切換アクチュエータ e 充填アクチュエータ f 変速制御手段 g 変速学習制御手段 h 走行抵抗検出手段 j 変速時間変更手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の摩擦締結要素の作動状態に応じて
    変速段を形成する自動変速機と、 この自動変速機の状態を含む走行状態を検出する走行状
    態検出手段と、 走行状態に応じた変速段に切り換えるため前記摩擦締結
    要素を締結・解放させるべく切換アクチュエータの駆動
    を制御するとともに、摩擦締結要素への液圧充填時間を
    調整可能な充填アクチュエータの駆動を制御する変速制
    御手段と、 変速時に走行状態検出手段からの入力により実際に変速
    に要した実変速時間を求め、実変速時間を変速段ごとに
    設定された理想の目標変速時間と比較して、両者の差に
    基づいて充填アクチュエータへの制御信号を補正する変
    速時間学習制御手段と、を備えた自動変速制御装置にお
    いて、 前記走行状態検出手段に、車両の走行抵抗に関係した状
    態を検出する走行抵抗検出手段を設け、 前記目標変速時間または実変速時間を走行抵抗に応じて
    変更する変速時間変更手段を設けたことを特徴とする自
    動変速制御装置。
  2. 【請求項2】 前記走行抵抗検出手段が、路面の勾配を
    検出する勾配センサであることを特徴とする請求項1に
    記載の自動変速制御装置。
  3. 【請求項3】 前記充填アクチュエータは、摩擦締結要
    素への液圧を調整する手段であることを特徴とする請求
    項1または2に記載の自動変速制御装置。
  4. 【請求項4】 前記変速時間変更手段が、走行抵抗が所
    定の範囲内であれば目標変速時間として所定の基準値を
    用い、走行抵抗が所定範囲よりも大きい時には目標変速
    時間として基準値に補正値を加えた値を用い、走行抵抗
    が所定範囲よりも小さい時には目標変速時間として基準
    値から補正値を差し引いた値を用いることを特徴とする
    請求項1または2または3に記載の自動変速制御装置。
JP5300120A 1993-11-30 1993-11-30 自動変速制御装置 Pending JPH07151215A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100461616B1 (ko) * 2001-08-01 2004-12-14 아이신에이더블류 가부시키가이샤 차량의 변속제어장치 및 그 제어방법
JP2006153157A (ja) * 2004-11-30 2006-06-15 Hino Motors Ltd 変速機制御装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100461616B1 (ko) * 2001-08-01 2004-12-14 아이신에이더블류 가부시키가이샤 차량의 변속제어장치 및 그 제어방법
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