JP3499906B2 - 自動変速制御装置 - Google Patents

自動変速制御装置

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JP3499906B2
JP3499906B2 JP30264993A JP30264993A JP3499906B2 JP 3499906 B2 JP3499906 B2 JP 3499906B2 JP 30264993 A JP30264993 A JP 30264993A JP 30264993 A JP30264993 A JP 30264993A JP 3499906 B2 JP3499906 B2 JP 3499906B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動変速制御装置に関
し、特に、走行抵抗に応じて変速パターンを切り換える
ようにした装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、走行抵抗に対応して変速パターン
を切り換えるようにした自動変速制御装置として、例え
ば、特開平2−256961号公報に記載されたものが
知られている。この従来装置は、運転状態を含む車両の
走行状態を検出する走行状態検出手段と、エンジンの燃
焼に関する物理量を検出する物理量検出手段と、車両の
加速度を検出する加速度検出手段と、前記物理量と加速
度との関係に基づいて、車両に作用する走行抵抗の大き
さに相当する推定値を演算する走行抵抗演算手段と、前
記推定値に応じて変速パターンを変化させるパターン変
化手段と、車両の走行状態にしたがって変速パターンを
参照し、変速比を決定する変速比決定手段と、決定され
た変速比となるように自動変速機を操作する操作手段と
を備えたものであった。
【0003】したがって、この従来装置は、例えば、平
坦路走行から登坂走行に変わるなどして走行抵抗が変化
すると、通常のシフトスケジュールから、通常のシフト
スケジュールのオーバードライブを禁止した登坂用のシ
フトスケジュールに切り換える制御を行うものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述の従来
装置は、走行抵抗を演算するにあたり、図8のフローチ
ャートに示すように、車速V,スロットル開度TVOを
読み込んで(ステップ01,02)、平均スロットル開
度tvo,平均加速度aαから走行抵抗に相当する推定
値λを演算し(ステップ03〜05)、この推定値λの
大きさにより、登坂用のシフトスケジュールに切り換え
たり、通常のシフトスケジュールに戻したりするように
している(ステップ06〜09)。
【0005】また、推定値λの演算は、全ての変速段で
演算する方法と、特定の変速段(この場合、最高段の1
つ前の変速段)のみで演算する方法とがあるが、ビジー
シフトを防止するためには、全ての変速段ごとに演算す
るのが好ましい。
【0006】しかしながら、上述のように全変速段で推
定値λを演算するようにした場合、従来装置では、変速
パターンの切り換えに伴って、あるいは、切り換えた後
に変速が起きた場合に、以下に述べるような問題点があ
った。
【0007】例えば、4速から3速へ変速した場合、そ
れまでの4速での平均スロットル開度tvo4 ,平均加
速度aα4 ,推定値λ4 がクリアされ、3速に移行した
瞬間から、再度、3速での平均スロットル開度tvo
3 ,平均加速度aα3 ,推定値λ3 を演算するようにす
ると、推定値λ3 を得るまでに時間がかかり、それまで
の間、想定通りの走行状態が得られない。
【0008】ちなみに、走行抵抗は変速により変化する
ものではないから、上述のような4速から3速への変速
の前後の推定値λ4 とλ3 とは、実際には同じであるべ
きであるのに、4速と3速とでは駆動力が変化すること
からスロットル開度TVOならびに加速度αが変化する
ため、3速に変速を行った後も4速時の平均スロットル
開度tvo4 ,平均加速度aα4 をそのまま用いて推定
値λ3 を求めると、推定値λ3 が実際とは異なる値にな
り、制御特性に不具合が生じる。そこで、上述のよう
に、変速時には、変速前に得られていた平均スロットル
開度tvo,平均加速度aα,推定値λを全てクリアす
る必要が生じるものである。
【0009】本発明は、上述の従来の問題点に着目して
なされたもので、変速時には、変速後の新たな変速段に
対応した推定値を短時間に求めることができるようにす
ることを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、変
速時に、変速を判断したときは、物理量および加速度を
補正する補正手段を設けて上述の目的を達成することと
した。
【0011】 すなわち、本発明は、図1のクレーム対
応図に示すように、車両の走行状態を検出する走行状態
検出手段aと、エンジンの燃焼に関する物理量を検出す
る物理量検出手段bと、車両の加速度を検出する加速度
検出手段cと、変速段ごとの平均物理量と推定値との相
関からなる第1の関数、および、変速段ごとの平均加速
度と推定値との相関からなる第2の関数から車両の走行
抵抗に相当する推定値を演算する走行抵抗演算手段d
と、前記推定値に応じて変速パターンを変化させるパタ
ーン変化手段eと、車両の走行状態にしたがって変速パ
ターンを参照し、変速比を決定する変速比決定手段f
と、決定された変速比となるように自動変速機を操作す
る操作手段gとを備えた車両の自動変速制御装置におい
て、変速を判断する変速判断手段と、変速判断手段によ
り変速を判断したときは、変速直前の第1・第2両関数
の値を記憶しておき、変速後の変速段に対応した第1・
第2両関数の値が記憶した関数の値と一致する物理量お
よび加速度へ前記平均物理量および前記平均加速度を補
正する補正手段hとを設け、前記走行抵抗演算手段は、
変速判断後は前記補正手段により補正された前記物理量
および加速度に基づいて前記推定値を演算することを特
徴とする。
【0012】なお、前記走行抵抗演算手段dを、変速段
ごとに設定された平均スロットル開度と推定値との相関
からなる第1の関数、および、平均加速度と推定値との
相関からなる第2の関数からそれぞれ推定値を求め、そ
のうちで小さい方の値を走行抵抗に相当する推定値とす
るよう構成し、前記補正手段hを、変速直前の第1・第
2両関数の値を記憶しておき、変速後の変速段に対応し
た第1・第2両関数の値が記憶した関数の値と一致する
物理量および加速度を求めるよう構成してもよい。
【0013】
【作用】図1を参照しつつ本発明の作用を説明すると、
変速比決定手段fは、走行状態検出手段aから得られる
走行状態にしたがって変速パターンを参照して変速比を
決定し、この変速比となるよう操作手段gにより自動変
速機を操作する。なお、変速パターンは、走行抵抗演算
手段dで得られる走行抵抗の推定値に応じてパターン変
化手段において最適のものに決定される。
【0014】ところで、走行抵抗の推定値は、走行抵抗
演算手段dにおいて物理量および加速度の関係に基づい
て得られるものである。ところが、変速時には、変速の
前後で駆動力が変化することから、エンジンの燃焼に関
する物理量および加速度も変化する。よって、変速前の
物理量および加速度を用いて変速後に推定値を演算する
と、実際の走行抵抗とは異なるおそれがある。
【0015】 そこで、請求項1に対応する補正手段h
は、変速直前の第1・第2両関数の値を記憶してお
き、変速後の変速段に対応した第1・第2両関数の値が
記憶した関数の値と一致する物理量および加速度へ前記
平均物理量および前記平均加速度を補正した。したがっ
て、変速後に新たに得られる物理量および加速度を待つ
ことなく、短時間に推定値を得ることができ、また、こ
の推定値が変速の前後で変化しないようにできる。
【0016】なお、請求項2記載のものでは、補正手段
hは、変速直前の第1・第2両関数の値を記憶してお
き、変速後の変速段に対応した第1・第2両関数の値が
記憶した関数の値と一致する物理量および加速度を求め
る。
【0017】
【実施例】本発明実施例を図面に基づいて説明する。図
2は、本発明の実施例の自動変速制御装置を示す全体図
であって、A/Tコントロールユニット1は、走行状態
検出手段として、アイドルスイッチ2,フルスロットル
スイッチ3,スロットルセンサ4,エンジン回転数セン
サ5,インヒビタスイッチ6,油温センサ7,車速セン
サ8,タービンセンサ9が接続されているとともに、エ
ンジンEの駆動制御を行うECCSコントロールユニット1
0と信号のやり取りを行う。そして、このA/Tコント
ロールユニット1は、各センサ2〜9ならびにECCSコン
トロールユニット10からの入力に基づき、車速とスロ
ットル開度に応じて予め設定されたシフトスケジュール
に従ってシフトソレノイドA,B,オーバランクラッチ
ソレノイド11,ロックアップソレノイド12,ライン
圧ソレノイド13の駆動を制御して自動変速機AT内の
図示を省略したクラッチあるいはブレーキなどの摩擦締
結手段を締結あるいは解放させて前進4速(4速はオー
バードライブ)・後退1速の変速制御を行う。なお、上
記シフトスケジュールは、図3において実線で示すノー
マルパターンと、このノーマルパターンよりも変速点を
高速側に移した同図において点線で示すパワーパターン
との2種類の変速パターンが設定されている。
【0018】上記ノーマルパターンとパワーパターンと
の切り換えは、室内に設けられた図外のパターン切換ス
イッチの操作により行われる他に、前記A/Tコントロ
ールユニット1により登坂状態を含む走行抵抗の過大状
態を判定した時にはノーマルパターンからパワーパター
ンへ自動的に切り換えられる。
【0019】次に、このパターン切換制御について図4
のフローチャートにより説明する。なお、本制御は、各
センサ2〜9から信号を読み込んで自動変速機ATの変
速比を制御するメインルーチンにおけるシフトスケジュ
ールのパターンを決定するためのサブルーチンで、前記
メインルーチンを行う部分が請求の範囲の変速比決定手
段を構成することになり、図4のフローチャートに示す
制御を行う部分が請求の範囲の走行抵抗演算手段,パタ
ーン変化手段,補正手段を構成する。また、このパター
ン切換制御では、初期設定において、ノーマルパターン
の変速パターンが選択されている。
【0020】まず、ステップS1では、車速Vを読み込
み、次のステップS2では、スロットル開度TVOを読
み込む。
【0021】そして、ステップS3では、スロットル開
度TVOから平均スロットル開度tvoを演算し、ステ
ップS4では、車速かVから平均加速度aαを演算す
る。
【0022】ステップS5では、メインルーチンにおい
て変速判断が成されたか否かを判定し、YESでステッ
プS6に進み、NOでステップS10に進む。
【0023】ステップS6では、現在の(実際に変速が
成される直前の最新の)後述する関数f(x) ,g(x)
値を図示を省略したメモリに記憶させる。
【0024】ステップS7では、変速が終了したか否か
を判定し、YESであればステップS8に進み、NOで
あればこのステップS7を繰り返す。なお、この変速終
了か否かの判定は、車速センサ8で得られる出力軸回転
数とタービンセンサ9で得られる入力軸回転数とから求
めるギヤ比が、変速後の変速段に応じたギヤ比に達した
か否かで判定する。
【0025】ステップS8では、ステップS6でメモリ
に記憶した関数f(x) の値に基づいて平均スロットル開
度tvoを補正し、続くステップS9では、同じくステ
ップS6でメモリに記憶した関数g(x) の値に基づいて
平均加速度aαを補正する。この補正について詳述する
と、まず、図5に示すように、変速前の変速段と変速後
の変速段とに応じた平均スロットル開度tvo用の補正
テーブルならびに平均加速度aα用の補正テーブルが予
め設定されており、ステップS5の変速判断に応じて該
当する補正テーブルを選択する。各平均スロットル開度
tvo用の補正テーブル(アルファベット大文字)は、
変速前の関数f(x) の値と変速後の関数f(x) の値とが
一致する平均スロットル開度tvoが得られるように、
変速前の関数f(x) の値と変速後の平均スロットル開度
tvoとを相関させたテーブルとなっており、その一例
を図6の(L)に示している。なお、この(L)は、4
速時(変速前)の関数f(x) と3速時(変速後)の平均
スロットル開度tvoとの相関を表す補正テーブルを示
している。また、各平均加速度aαの補正テーブル(ア
ルファベット小文字)は、同様に変速前の関数g(x)
変速後の平均加速度aαの相関からなり、変速前後で関
数g(x) の値が一致するように構成されており、その一
例を図6の(l)に示している。なお、この(l)は、
4速時(変速前)の関数g(x) と3速時(変速後)の平
均加速度aαとの相関を表す補正テーブルを示してい
る。
【0026】図4のフローチャートに戻り、ステップS
10では、走行抵抗の推定値λを演算する。すなわち、
推定値λは、図7(a)に示す関数テーブルf(x) を平
均スロットル開度tvoで参照する一方、同図(b)に
示す関数テーブルg(x) を平均加速度aαで参照し、両
テーブルからルックアップしたf(x) ,g(x) の双方を
比較して値の小さな方を推定値λとして求めるものであ
る。なお、関数f(x)は、2点(イ)(ロ)を結ぶ1次
関数直線であり、(イ)における平均スロットル開度t
voは平坦路で通常に使用されるスロットル開度、
(ロ)における平均スロットル開度tvoは急勾配で通
常に使用されるスロットル開度に相当する。また、関数
(x) は、2点(ハ)(ニ)を結ぶ1次関数直線であ
り、(ハ)における平均加速度aαは上り勾配路での平
均加速度、(ニ)における平均加速度aαは平坦路での
加速度に相当する。したがって、スロットルが開かれた
結果加速度が大きくなれば走行抵抗(推定値λ)は小さ
いし、スロットル開度が一定であるのに加速度が減少し
たり、スロットル開度が大きくなったにもかかわらず、
加速度がそのままであったりそれほど増えなかったり減
少したりした場合には、走行抵抗(推定値λ)が大きい
ということになる。
【0027】図4のフローチャートに戻り、ステップS
11では、推定値λが所定値LHI以上であるか否かを判
定し、YESでステップS12に進んでシフトスケジュ
ールをパワーパターンに切り換え、NOでステップS1
3に進む。
【0028】ステップS13では、推定値λが所定値L
LOW 以下であるか否かを判定し、YESでステップS1
4に進んで、シフトスケジュールのパワーパターンへの
切り換えを解除する。なお、所定値はLHI>LLOW の関
係となっている。
【0029】次に、実施例の作動を説明する。まず、変
速パターンの切換制御について説明する。
【0030】走行時には、スロットル開度TVOと車速
Vから平均スロットル開度tvoと平均加速度aαを演
算し、これを基に、走行抵抗の推定値λを求める。そし
て、平坦路を走行している時には、推定値λが設定値L
HI未満となることから、図4のフローチャートにおいて
ステップS11からS13→S14と進む流れとなっ
て、パワーパターンへの切換が成されず、ノーマルパタ
ーンが選択される。
【0031】登坂走行あるいは過大荷物積載時のよう
に、走行抵抗が増加すると、推定値λが増加し、ステッ
プS11からS12の流れとなって、シフトスケジュー
ルをノーマルパターンからパワーパターンに切り換え
る。
【0032】以上のようにして選択された変速パターン
のシフトスケジュールに基づいて、A/Tコントロール
ユニット1のメインルーチンの部分が、変速制御を行
う。
【0033】次に、変速が行われる場合の制御について
説明する。
【0034】変速時には、演算した平均スロットル開度
tvoと平均加速度aαとを補正する。すなわち、A/
Tコントロールユニット1において変速判断が成された
ら、新たにスロットル開度TVOならびに車速Vを読み
込んだり、平均スロットル開度tvoと平均加速度aα
を演算することなしに、まず、変速判断の直前の最新の
関数f(x) ,g(x) の値をメモリに記憶する。その後、
変速が終了したら、変速後の変速段に対応した平均スロ
ットル開度用と平均加速度用の各補正テーブル(図5)
を選択し、これらの補正テーブルによりメモリに記憶し
た関数f(x) ,g(x) から、変速後の平均スロットル開
度tvoと平均加速度aαを得る。これについて4速か
ら3速への変速時を例に挙げると、図6の(L)(l)
に示す各補正テーブルを選択した後、4速時の関数f
(x) の値から3速時の平均スロットル開度tvoを得る
とともに、4速時の関数g(x) の値から3速時の平均加
速度aαを得る。すなわち、変速前の変速段の時に得ら
れた平均スロットル開度tvoおよび平均加速度aαに
基づいて、変速後の変速段に対応した関数f(x) ,g
(x) を用いて推定値λを求めると、推定値λが変速前後
で異なってしまう。そこで、変速の前後で推定値λを求
めるための関数f(x) ,g(x) の値が変化しないよう
に、変速前の関数f(x) ,g(x) の値から変速後の推定
値λ演算用の平均スロットル開度tvoおよび平均加速
度aαを得るようにしているものである。このように関
数f(x) ,g(x) の値が変速前後で変化がなければ推定
値λも変速前後で変化しない。
【0035】以上説明したように、本実施例では、変速
時には、スロットル開度TVOおよび車速Vの読み込み
や、平均スロットル開度tvo,平均加速度aαの演算
を中止し、かつ、変速前後で変速前の変速段の関数f
(x) ,g(x) の値と変速後の変速段の関数f(x) ,g
(x) の値とが一致する平均スロットル開度tvoおよび
平均加速度aαを変速前の変速段の関数f(x) ,g(x)
の値から求め、これらの値を用いて推定値λを演算する
ようにしたため、変速前に得られた平均スロットル開度
tvo,平均加速度aα,推定値λを全てクリアした後
に、変速後に新たに得られた平均スロットル開度tv
o,平均加速度aαを用いて推定値λを求める場合と比
較して、推定値λを得るのに時間がかかることがなく、
しかも、変速前の平均スロットル開度tvo,平均加速
度aαをそのまま変速後の関数f(x) ,g(x) に用いて
推定値λを求めた場合のように、推定値λが実際の走行
抵抗と異なることもなく、常に想定通りの制御状態が短
時間で得られるという効果が得られる。
【0036】以上、実施例について説明してきたが具体
的な構成はこの実施例に限られるものではなく、本発明
の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても本発明
に含まれる。
【0037】例えば、実施例では、エンジンの燃焼に関
する物理量として平均スロットル開度を用いたが、これ
に限らず、スロットル開度をエンジン回転数で除した値
を用いてもよい。
【0038】また、例えば、ガソリンの質やエンジン水
温や積算走行距離などのエンジンの出力に関係する様々
なパラメータにしたがって関数テーブルf(x) ,g(x)
を変化させるようにしてもよい。
【0039】また、実施例では物理量および加速度を補
正するようにしたが、これに限られず、変速前の変速段
(実施例の説明では4速)の時に得られた物理量(実施
例では平均スロットル開度)および加速度(実施例では
平均加速度)を、変速後の変速段(実施例の説明では3
速)の関数f(x) ,g(x) に当てはめて得られた推定値
λを補正するようにしてもよい。
【0040】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明では、エ
ンジンの燃焼に関する物理量と車両の加速度との関係に
基づいて、変速段ごとの平均物理量と推定値との相関か
らなる第1の関数、および、変速段ごとの平均加速度と
推定値との相関からなる第2の関数から車両の走行抵抗
に相当する推定値を演算し、この推定値に応じて変速パ
ターンを変化させるようにした自動変速制御装置におい
て、変速を判断したときは、変速直前の第1・第2両関
数の値を記憶しておき、変速後の変速段に対応した第1
・第2両関数の値が記憶した関数の値と一致する物理量
および加速度へ平均物理量および平均加速度を補正し、
補正された物理量および加速度に基づいて走行抵抗推定
値とする構成としたため、変速後に新たに物理量および
加速度を検出してから推定値を求める場合のように推定
値が得られるまで時間を要することがなく、また、変速
前に得られた物理量および加速度により変速後の推定値
を求める場合のように、推定値が変速前後で不一致とな
るというような不都合が生じることがなく、想定通りの
制御を行うことができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動変速制御装置を示すクレーム対応
図である。
【図2】本発明実施例の自動変速制御装置を示す全体図
である。
【図3】実施例装置のシフトスケジュールを示す変速特
性図である。
【図4】実施例装置のA/Tコントロールユニットの補
正制御の制御流れを示すフローチャートである。
【図5】実施例装置の補正制御における補正テーブルで
ある。
【図6】実施例装置の補正テーブルの一例を示す特性図
である。
【図7】実施例装置の走行抵抗を導くための関数テーブ
ルである。
【図8】従来技術の制御流れを示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
a 走行状態検出手段 b 物理量検出手段 c 加速度検出手段 d 走行抵抗演算手段 e パターン変化手段 f 変速比決定手段 g 操作手段 h 補正手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 59/00 - 61/12 F16H 61/16 - 61/24 F16H 63/40 - 63/48

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の走行状態を検出する走行状態検出
    手段と、 エンジンの燃焼に関する物理量を検出する物理量検出手
    段と、 車両の加速度を検出する加速度検出手段と、変速段ごとの平均物理量と推定値との相関からなる第1
    の関数、および、変速段ごとの平均加速度と推定値との
    相関からなる第2の関数から車両の走行抵抗に相当する
    推定値を演算する 走行抵抗演算手段と、 前記推定値に応じて変速パターンを変化させるパターン
    変化手段と、 車両の走行状態にしたがって変速パターンを参照し、変
    速比を決定する変速比決定手段と、 決定された変速比となるように自動変速機を操作する操
    作手段とを備えた車両の自動変速制御装置において、 変速を判断する変速判断手段と、 前記変速判断手段により変速を判断したときは、変速直
    前の第1・第2両関数の値を記憶しておき、変速後の変
    速段に対応した第1・第2両関数の値が記憶した関数の
    値と一致する物理量および加速度へ前記平均物理量およ
    び前記平均加速度を補正する補正手段とを設け、 前記走行抵抗演算手段は、変速判断後は前記補正手段に
    より補正された前記物理量及び加速度に基づいて前記推
    定値を演算することを特徴とする車両の自動変速制御装
    置。
  2. 【請求項2】 前記走行抵抗演算手段は、変速段ごとの
    平均スロットル開度と推定値との相関からなる第1の関
    数、および、変速段ごとの平均加速度と推定値との相関
    からなる第2の関数からそれぞれ推定値を求め、そのう
    ちで小さい方の値を走行抵抗に相当する推定値とするよ
    う構成され、 前記補正手段は、変速直前の第1・第2両関数の値を記
    憶しておき、変速後の変速段に対応した第1・第2両関
    数の値が記憶した関数の値と一致する物理量および加速
    度を求めるよう構成されていることを特徴とする請求項
    1記載の自動変速制御装置。
JP30264993A 1993-12-02 1993-12-02 自動変速制御装置 Expired - Lifetime JP3499906B2 (ja)

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