JP3446437B2 - 自動変速機の変速制御装置 - Google Patents

自動変速機の変速制御装置

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JP3446437B2
JP3446437B2 JP33674595A JP33674595A JP3446437B2 JP 3446437 B2 JP3446437 B2 JP 3446437B2 JP 33674595 A JP33674595 A JP 33674595A JP 33674595 A JP33674595 A JP 33674595A JP 3446437 B2 JP3446437 B2 JP 3446437B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動変速機の変速制
御装置、特に、前段におけるエンジンの出力を加減する
アクセルペダルを踏み込み状態から戻してエンジン出力
を低下させる場合における、所謂パワーオフ時における
アップシフト変速を適切に行うための制御装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】自動変速機は、複数のクラッチや、ブレ
ーキ等の変速用摩擦要素を、選択的に油圧作動(締結)
させることにより歯車伝動系の動力伝達経路(変速段)
を決定し、作動する摩擦要素を切り換えることにより他
の変速段への変速を行うよう構成する。なお以下では、
当該変速に際し締結状態から解放状態に切り換えるべき
摩擦要素を解放側摩擦要素、その作動圧を解放側制御圧
と称し、また、解放状態から締結状態に切り換えるべき
摩擦要素を締結側摩擦要素、その作動圧を締結側制御圧
と称する。
【0003】ところで、同じ低速変速段から高速変速段
へのアップシフト変速でも、例えば、アクセルペダルを
踏み込み状態から戻してエンジン出力を低下させる時の
パワーオフ変速では、ショック対策上、当該アクセルペ
ダルの戻し操作に伴うエンジン出力トルクの正から負へ
の反転が生ずる前に、解放側摩擦要素の作動圧を摩擦要
素締結力が0となるよう制御するがごとき態様で変速を
行わせ、逆に、アクセルペダルを踏み込んだ状態での、
つまりパワーオン走行状態でのパワーオン変速では、エ
ンジンの空吹けを防止するために、解放側摩擦要素の作
動圧を締結側摩擦要素の作動圧の上昇を待って低下させ
るような、従って、解放側摩擦要素の作動圧を当初高い
値に保っておき、その後に低下させるような態様で変速
を行わせるというように、パワーオフ変速か、パワーオ
ン変速かで、変速の制御態様を異ならせるのが常套であ
る。
【0004】そのために、パワーオフ走行に伴うアップ
シフト変速か、パワーオン走行中のアップシフトかを判
定する必要があり、かかるパワーオフおよびパワーオン
の判定に際して従来は、例えば特開昭63−26625
6号公報に記載のごとく、変速機入力トルクが変速時の
入力回転変化率を所定の目標値より大きくさせるような
値である場合、パワーオン状態と判別し、変速機入力ト
ルクが変速時の入力回転変化率を所定の目標値より大き
くさせることのないような値である場合、パワーオフ状
態と判別することが提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、かように入
力回転変化率を所定の目標値より大きくする入力トルク
が与えられているか否かによりパワーオンおよびパワー
オフの判定を行うのでは、運転者が操作するアクセルペ
ダル(エンジンスロットル開度)の動きに対して遅れる
物理量をモニタ対象にすることになるため、判定が遅れ
るのを免れない。
【0006】これがため、パワーオフでの変速にもかか
わらず、一旦パワーオン用の変速制御を開始した後にパ
ワーオフ用の制御に切り換わるといったような事態が発
生し、この場合解放側制御圧を当初、結側制御圧の上昇
まで高い値に保っておき、その後に低下させるという態
様で変速を実行する。かかる解放側制御圧の低下遅れ
は、変速機出力軸トルクの正から負への極性反転を惹起
し、このようにしてトルクフェーズを終了しイナーシャ
フェーズに移った場合、突き上げにより再度、変速機出
力軸トルクが負から正に極性反転するといった現象が生
ずる。このような時、歯車変速機構における伝動系の遊
びや、ガタに起因して異音が発生するという問題があ
る。
【0007】また、エンジン回転数Ne およびスロット
ル開度TVOの組み合わせによりエンジンの性能を表記
した図7において、エンジン出力トルクが正となる領域
内のA点で変速判断により変速指令がなされ、エンジン
出力トルクが負となる領域内のB点でトルクフェーズと
なり、エンジン出力トルクが正となる領域内のC点でイ
ナーシャフェーズとなるアップシフト変速を考察する
に、つまり図8に点線fで示すようにスロットル開度T
VOを途中まで(スロットル開度TVOの全閉を参考ま
でに実線で示す)低下させた場合のパワーオフ変速を考
察するに、この場合、当該変速中におけるトルクフェー
ズt0 〜t1 からイナーシャフェーズt1〜t2 への進
行に伴うエンジン回転数Ne の低下(図7のB点からC
点への移行、および図8中Ne の変化参照)で、エンジ
ン出力トルクが図7の極性反転境界線Eを横切って負か
ら正に極性反転し、これにより変速機の入力軸トルクも
図8に点線gで示すように(スロットル開度TVOを全
閉した時の入力軸トルク変化を参考までに実線で示す)
負から正に極性反転する。
【0008】かかる変速時も、前記従来通りのパワーオ
ンおよびパワーオフ判定を行い、判定結果に対応した態
様で変速制御を行うのでは、変速機の出力軸トルクを図
8に点線hで示すように負から正に極性反転させること
となる。この場合も、歯車変速機構における伝動系の遊
びや、ガタに起因して異音が発生するという前記と同様
の問題を生ずる。
【0009】本発明は、これらの問題を生ずることのな
いパワーオフ判定、およびパワーオフ変速を実現可能な
装置を提案することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的のため、請求項
1に記載の第1発明による自動変速機の変速制御装置
は、スロットル開度検出手段により検出したエンジンス
ロットル開度および車速検出手段により検出した車速に
基づき変速制御され、エンジン出力の低下に伴うパワー
オフ変速と、該パワーオフ変速以外のパワーオン変速と
で変速制御態様を異ならせるようにした自動変速機にお
いて、変速指令からの経過時間を計測する変速指令後経
過時間計測手段と、 変速指令からエンジン出力トルクが
極性を正負反転するまでのトルク極性反転所要時間を推
定するエンジン出力トルク極性反転所要時間推定手段
と、前記エンジンスロットル開度の低下率を検出するス
ロットル開度低下率検出手段と、変速指令時に該手段で
検出したスロットル開度低下率が設定低下率以上である
時、前記パワーオフ変速用の態様で変速制御を行わせ
前記変速指令後経過時間計測手段により計測された経過
時間が、前記エンジン出力トルク極性反転所要時間推定
手段により推定されたトルク極性反転所要時間以上にな
る時、前記検出したスロットル開度低下率が設定低下率
未満であっても、前記パワーオフ変速用の態様で変速制
御を行わせるよう構成したパワーオフ判定手段とを具備
るものである。
【0011】第1発明による自動変速機の変速制御装置
は、上記のエンジン出力トルク極性反転所要時間推定手
段を特に以下の構成とする。 つまり、エンジン回転数を
検出するエンジン回転数検出手段と、 該手段により検出
した、変速指令時におけるエンジン回転数検出値から、
エンジン性能線図をもとに、エンジン出力トルクが極性
を正負反転する時のスロットル開度を求めるエンジン出
力トルク極性反転スロットル開度演算手段とを設け、
記エンジン出力トルク極性反転所要時間推定手段は、前
記スロットル開度検出手段により検出した、変速指令時
におけるスロットル開度検出値、および前記エンジン出
力トルク極性反転スロットル開度間における偏差を、前
記スロットル開度低下率検出手段により検出した、変速
指令時におけるスロットル開度低下率検出値で除算する
ことにより、前記トルク極性反転所要時間を算出して推
定するよう構成する
【0012】かかる構成になる第1発明の変速制御装置
は、スロットル開度検出手段により検出したエンジンス
ロットル開度および車速検出手段により検出した車速に
基づき、自動変速機を変速制御し、この際、エンジン出
力の低下に伴うパワーオフ変速と、該パワーオフ変速以
外のパワーオン変速とで変速制御態様を異ならせる。
【0013】ここでパワーオフ判定手段は、変速指令時
にスロットル開度低下率検出手段で検出したスロットル
開度低下率が設定低下率以上である時、上記パワーオフ
状態であると判定し、このパワーオフ判定時、前記パワ
ーオフ変速用の態様で変速制御を行わせる。
【0014】ところで、このパワーオフ判定に際し、エ
ンジン出力を加減するために運転者が操作するスロット
ル開度の低下率を基に当該判定を行うことから、この判
定が遅れるのを極力回避することができる。従って、パ
ワーオフでの変速にもかかわらず、一旦パワーオンと判
定し、パワーオン用の変速制御を開始した後に、パワー
オフの判定をし、パワーオフ用の制御に切り換えるとい
ったような誤認を生ずることがない。
【0015】これがため、パワーオフでの変速にもかか
わらず、当初パワーオンであるとの誤判定をした場合の
ように、解放側制御圧を当初、結側制御圧の上昇まで高
い値に保っておき、その後に低下させるという態様で変
速を実行することがなくなる。かかる解放側制御圧の低
下遅れは、トルクフェーズで変速機出力軸トルクの正か
ら負への極性反転を発生し、イナーシャフェーズに移っ
たとき再度、変速機出力軸トルクを負から正に極性反転
させ、歯車変速機構における伝動系の遊びや、ガタに起
因して異音が発生するが、第1発明は上記した解放側制
御圧の低下遅れを回避し得ることから、かかる伝動系の
遊びや、ガタに起因した異音の発生を防止することがで
きる。
【0016】第1発明におけるパワーオフ判定手段は、
上記に加えて以下のような作用をも果たす。つまり、変
速指令後経過時間計測手段により変速指令からの経過時
間を計測し、他方で、エンジン出力トルク極性反転所要
時間推定手段により、変速指令からエンジン出力トルク
が極性を正負反転するまでのトルク極性反転所要時間を
推定する。そしてパワーオフ判定手段は、これら両手段
からの信号に応答し、変速指令後経過時間がトルク極性
反転所要時間以上になる時、前記検出したスロットル開
度低下率が設定低下率未満であっても、パワーオフ変速
と判定し、当該パワーオフ変速用の態様で変速制御を行
わせる。
【0017】かかるパワーオフ判定手段の作用によれ
ば、前記したスロットル開度低下率の条件が満たされな
い場合においても、変速指令後経過時間がトルク極性反
転所要時間以上になる時をもってパワーオフを判定し得
ることから、当該パワーオフ判定が一層確実となって前
の作用効果を一層確実に達成することができる。
【0018】ところで第1発明におけるエンジン出力ト
ルク極性反転所要時間推定手段は特に、上記したトルク
極性反転所要時間を以下のごとくに推定する。つまり、
先ずエンジン出力トルク極性反転スロットル開度演算手
段が、変速指令時にエンジン回転数検出手段で検出され
た変速指令時エンジン回転数検出値から、エンジン性能
線図をもとに、エンジン出力トルクが極性を正負反転す
る時のスロットル開度を求める。
【0019】そして、エンジン出力トルク極性反転所要
時間推定手段は、前記スロットル開度検出手段により検
出した、変速指令時におけるスロットル開度検出値、お
よび上記エンジン出力トルク極性反転スロットル開度間
における偏差を、前記スロットル開度低下率検出手段に
より検出した、変速指令時におけるスロットル開度低下
率検出値で除算することにより、トルク極性反転所要時
間を算出して推定する。
【0020】かかるエンジン出力トルク極性反転所要時
間の推定方式によれば、エンジン出力トルク極性反転所
要時間を演算により確実に推定することができ、第
明の具体化を確実なものにすることができる。
【0021】請求項に記載した第発明による自動変
速機の変速制御装置によれば、上記第発明において、
前記パワーオフ判定手段を以下の構成とする。つまり当
該パワーオフ判定手段は、前記変速指令後経過時間計測
手段により計測された経過時間が、エンジン出力トルク
反転所要時間推定手段により推定されたトルク極性反転
所要時間未満であっても、前記スロットル開度検出手段
により検出するスロットル開度が、前記エンジン出力ト
ルク極性反転スロットル開度演算手段により求めたトル
ク極性反転スロットル開度以下になる時、前記パワーオ
フ変速用の態様で変速制御を行わせるよう構成したもの
である。
【0022】かかる構成になる第発明のパワーオフ判
定手段によれば、第発明における変速指令後経過時間
の条件が満たされない場合でも、つまり、この変速指令
後経過時間がエンジン出力トルク反転所要時間未満であ
っても、スロットル開度検出値がエンジン出力トルク極
性反転スロットル開度以下になる時、パワーオフ変速と
判定し、当該パワーオフ変速用の態様で変速制御を行わ
せることから、当該判定が第発明にも増して確実とな
り、第発明の作用効果を一層確実に達成することがで
きる。
【0023】請求項に記載した第発明による自動変
速機の変速制御装置は、上記第1発明または明に
おいて、変速終了時における変速機出力トルクの正負を
判定する変速後出力トルク極性判定手段と、該手段によ
る判定結果に応答し、前記パワーオフ変速態様が指令さ
れている間において、変速後出力トルクの極性が正であ
る場合は、イナーシャフェーズ中において変速機出力ト
ルクが正に保たれるような態様で変速制御を実行し、ま
た変速後出力トルクの極性が負である場合は、イナーシ
ャフェーズ中において変速機出力トルクが負に保たれる
ような態様で変速制御を実行するパワーオフ変速制御手
段とを付加して設けたことを特徴とするものである。
【0024】かかる構成になる第発明の変速制御装置
によれば、前記パワーオフ判定手段によりパワーオフ変
速態様が指令されている間において、パワーオフ変速制
御手段は以下のようにして当該態様での変速制御を実行
する。つまり、パワーオフ変速制御手段は、変速終了時
における変速機出力トルクの正負を判定する変速後出力
トルク極性判定手段による判定結果に応答し、変速後出
力トルクの極性が正である場合は、イナーシャフェーズ
中において変速機出力トルクが正に保たれるような態様
で変速制御を実行し、また変速後出力トルクの極性が負
である場合は、イナーシャフェーズ中において変速機出
力トルクが負に保たれるような態様で変速制御を実行す
る。
【0025】かくして第発明の変速制御装置によれ
ば、パワーオフ変速制御中において、決して変速機出力
トルクの極性を正負間で反転させるようなことがなくな
り、歯車変速機構における伝動系の遊びや、ガタに起因
した異音が発生するという問題を解消することができ
る。
【0026】請求項に記載した第発明による自動変
速機の変速制御装置は、上記第発明において、前記変
速後出力トルク極性判定手段を以下の構成にしたもので
ある。つまり、この変速後出力トルク極性判定手段は、
変速終了時におけるエンジン回転数を算出する変速後エ
ンジン回転数算出手段と、エンジンスロットル開度を検
出するスロットル開度検出手段とを具え、これら手段か
ら信号に応答して、変速後エンジン回転数およびスロッ
トル開度検出値からエンジン性能線図をもとに、変速終
了時における変速機出力トルクの正負を判定するよう構
成する。
【0027】かかる構成になる第発明の変速制御装置
によれば、変速後エンジン回転数算出手段が算出した変
速終了時におけるエンジン回転数と、スロットル開度検
出手段が検出したエンジンスロットル開度とから、変速
後出力トルク極性判定手段はエンジン性能線図をもと
に、変速終了時における変速機出力トルクの正負を判定
る。
【0028】従って第発明においては、変速終了時に
おける変速機出力トルクの正負を正確に判定することが
でき、第発明の作用効果を一層確実に達成することが
できる。
【0029】請求項に記載した第発明による自動変
速機の変速制御装置は、上記第発明または第発明に
おいて、自動変速機の作動油温を検出する油温検出手段
を付加して設け、該手段により検出した自動変速機の作
動油温が設定値未満の時、前記パワーオフ変速制御手段
は、イナーシャフェーズ中において変速機出力トルクが
負に保たれるような態様で変速制御を実行するよう構成
したものである。
【0030】かかる構成の第発明において、前記パワ
ーオフ変速制御手段は、油温検出手段により検出した自
動変速機の作動油温が設定値未満の時、イナーシャフェ
ーズ中において変速機出力トルクが負に保たれるような
態様で変速制御を実行する。
【0031】低温時においては作動油の粘性が高くなっ
て締結側制御圧の上昇遅れにより、エンジン出力トルク
が0となる時に未だ締結側摩擦要素を締結開始させ得な
いような事態が発生し、この締結開始遅れが原因で出力
トルクの極性が正から負に反転され、その後イナーシャ
フェーズでのトルクの突き上げにより出力トルクの極性
が逆に負から正に反転されて前記異音の問題を生ずる
が、第5発明によれば、パワーオフ変速制御手段が上記
の通りの低温時変速制御を行うことから、かかる問題の
発生を確実に解消することができる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき詳細に説明する。図1は本発明一実施の形態に
なる自動変速機の変速制御装置を示し、1はエンジン、
2は自動変速機である。エンジン1は、運転者が操作す
るアクセルペダル3に連動してその踏み込みにつれ全閉
から全開に向け開度増大するスロットルバルブ4により
出力を加減され、自動変速機2はコントロールバルブ
5、詳しくはシフトソレノイド6,7,8のON,OF
Fの組合せにより選択変速段を決定され、変速段に応じ
たギヤ比でエンジン動力を変速して出力するものとす
る。
【0033】シフトソレノイド6,7,8のON,OF
Fはコントローラ9により制御し、このコントローラに
は、スロットルバルブ4の開度TVOを検出するスロッ
トル開度センサ10からの信号と、エンジン回転数Ne
を検出するエンジン回転センサ11からの信号と、自動
変速機2の入力軸回転数Ni を検出する入力軸回転セン
サ12からの信号と、自動変速機2の出力軸回転数No
を検出する出力軸回転センサ13からの信号と、自動変
速機2の作動油温Tを検出する油温センサ14からの信
号をそれぞれ入力する。
【0034】ここで、スロットル開度センサ10は本発
明におけるスロットル開度検出手段に相当し、エンジン
回転センサ11は本発明におけるエンジン回転数検出手
段に相当し、出力軸回転センサ13は、後述のごとくこ
れにより検出した変速機出力軸回転数No から車速を求
めることから、本発明における車速検出手段に相当し、
また、油温センサ14は本発明における油温検出手段に
相当する。
【0035】コントローラ9は、上記した入力情報を基
に図1乃至図5の制御プログラムを実行し、自動変速機
2を以下のように変速制御するものとする。図2はメイ
ンルーチンで、先ずステップ21において、スロットル
開度TVOおよび出力軸回転数No を読み込み、更に出
力軸回転数No から車速VSPを演算する。
【0036】次のステップ22においては、以下のよう
にして変速判断を行う。即ち、車速VSPおよびスロッ
トル開度TVOを基に、図示せざる予定の変速パターン
から、現在の運転状態に好適な変速段を求め、このよう
にして求めた好適変速段と、現在の選択変速段とが一致
していれば、当然変速を行わないこととして制御をその
まま終了する。しかして、現在の選択変速段が好適変速
段と異なれば、制御をステップ23に進めて変速指令を
発し、ここでシフトソレノイド6,7,8のON,OF
F切り換えにより好適変速段への変速を実行する。
【0037】ところで、本実施の形態においては当該変
速を、図3の制御プログラムに沿って実行する。図3
は、一定周期Δt毎の定時割り込みにより実行されるも
ので、変速がパワーオン走行中のものか、パワーオフ走
行に伴うものなのかを判定し、判定結果に応じて、前者
の場合はパワーオン変速用の態様で変速制御を行い、後
者の場合はパワーオフ変速用の態様で変速制御を行うも
のである。
【0038】先ずステップ31においては、上記の変速
指令による変速が開始されてから1回目か否かを判別す
る。1回目に限りステップ32を実行して、変速が開始
されたことを示すようにフラグFLAGを1にセット
し、当該変速開始からの経過時間を計測するためのタイ
マーtを0にリセットする。次のステップ33では、こ
のタイマーtを演算周期Δtだけインクリメントさせ、
これにより変速開始からの経過時間tを計測する。従っ
て、ステップ33は本発明における変速指令後経過時間
計測手段に相当する。
【0039】次いでステップ34において、前記検出し
たエンジン回転数Ne を読み込み、ステップ35におい
て、今回のスロットル開度読み込み値TVOから前回の
スロットル開度読み込み値TVO(OLD)を減算し
て、スロットル開度変化量ΔTVOを求める。このスロ
ットル開度変化量ΔTVOは今回の演算周期Δt中にお
けるスロットル開度変化量で、従ってスロットル開度変
化率を表す。また、スロットル開度変化量ΔTVOは負
値がスロットル開度TVOの低下率を示し、結果として
ステップ35は、スロットル開度の低下率を算出するこ
とになり、本発明におけるスロットル開度低下率検出手
段に相当する。
【0040】ステップ36では、スロットル開度変化量
ΔTVOが設定変化率ΔTVOSet以下であるか否か
を、つまりスロットル開度低下率ΔTVOが設定低下率
ΔTVOSet 以上であるか否かを判定する。スロットル
開度低下率ΔTVOが設定低下率ΔTVOSet 以上のス
ロットル開度急減状態であると判定する場合、本発明に
おけるパワーオフ判定手段に相当するステップ37にお
いて、パワーオフ走行に伴う変速であると判定し、図4
および図5につき後述するパワーオフ変速用の態様で変
速制御を行う。
【0041】ところで、ステップ36において、スロッ
トル開度低下率ΔTVOが設定低下率ΔTVOSet 以上
のスロットル開度急減状態でないと判定する場合、ステ
ップ38でフラグFLAGが1であると判別した場合に
限り、つまり、変速指令から1回目である場合に限り、
制御をステップ39〜41に進める。ステップ39で
は、当該フラグFLAGを0にリセットし、これにより
ステップ39〜41が変速指令時に1回だけ実行される
ようにする。
【0042】ステップ40では、図7のトルク極性反転
境界線Eに対応したマップをもとに、ステップ34で読
み込んだエンジン回転数Ne からエンジン出力トルク極
性反転スロットル開度TVOE を検索する。従ってステ
ップ40は、本発明におけるエンジン出力トルク極性反
転スロットル開度演算手段に相当する。
【0043】ステップ41においては、スロットル開度
低下率ΔTVOのもとでスロットル開度TVOがエンジ
ン出力トルク極性反転スロットル開度TVOE に低下す
るのに必要な時間、つまりエンジン出力トルク極性反転
所要時間tr を、tr =(TVO−TVOE )/ΔTV
Oにより算出する。従ってステップ41は、本発明にお
けるエンジン出力トルク極性反転所要時間推定手段に相
当する。
【0044】なお、エンジン出力トルク極性反転所要時
間tr は略、スロットル開度TVO毎にスロットル開度
低下率ΔTVOの関数として定まることから、スロット
ル開度TVO毎のマップとして予めメモリしておき、対
応したマップをもとにスロットル開度低下率ΔTVOか
ら検索してエンジン出力トルク極性反転所要時間tr
求めることもできる。この場合、エンジン出力トルク極
性反転所要時間tr を算出により求める場合よりも迅速
に求めることができる。
【0045】ステップ42では、前記した変速指令から
の経過時間tがエンジン出力トルク極性反転所要時間t
r 以上を示しているか否かを、またステップ43では、
スロットル開度TVOがエンジン出力トルク極性反転ス
ロットル開度TVOE に低下したか否かを判定する。ス
テップ42で、変速指令後経過時間tがエンジン出力ト
ルク極性反転所要時間tr 以上であると判別する場合、
若しくは、変速指令後経過時間tがエンジン出力トルク
極性反転所要時間tr 未満であっても、ステップ43
で、スロットル開度TVOがエンジン出力トルク極性反
転スロットル開度TVOE に低下したと判別する場合、
制御をステップ37に進めて、パワーオフ変速制御を指
令する。
【0046】ところで、ステップ42で、変速指令後経
過時間tが未だエンジン出力トルク極性反転所要時間t
r に至ってないと判別し、且つ、ステップ43で、スロ
ットル開度TVOが未だエンジン出力トルク極性反転ス
ロットル開度TVOE に低下していないと判別する場
合、つまりエンジン出力トルクの反転が未だである場
合、制御をステップ44に進め、変速がパワーオン走行
中のものであるとして、パワーオン変速用の態様で変速
制御を行うよう指令する。
【0047】ここで、ステップ44において実行するパ
ワーオン変速制御は、本発明の要旨と関係ないため詳細
な説明を省略するが、例えば、本願出願人が先に提案し
た特開平5−263902号公報に記載のごとき変速制
御とすることができる。
【0048】次に、ステップ37におけるパワーオフ変
速制御を詳細に説明する。この変速制御は図4に示すご
ときもので、本発明における変速後エンジン回転数算出
手段に相当するステップ51において、変速後ギヤ比お
よび車速VSPから変速後エンジン回転数を算出し、次
のステップ52において、当該変速後エンジン回転数に
対応する図7のトルク極性反転境界線E上のエンジン出
力トルク極性反転スロットル開度と、スロットル開度検
出値TVOとの対比により、変速後は図7におけるエン
ジン出力トルク正の領域であるのか、負の領域であるの
かを判定して、変速後出力トルクの正負を判定する。従
ってステップ52は、本発明における変速後出力トルク
極性判定手段に相当する。
【0049】ステップ52で変速後出力トルクが負であ
ると判定する場合、つまりトルクが図8にhで示すよう
に正から負に反転する変速であると判定する場合、ステ
ップ53において、変速機出力トルクが図8にiで示す
ようにイナーシャフェーズt 1 〜t2 中、負に保たれる
ような、出力軸トルク負側変速制御を実行する。逆に、
ステップ52で変速後出力トルクが正であると判定する
場合、つまり変速後もトルクが正のままであると判定す
る場合、ステップ54において、変速機出力トルクが図
8にjで示すようにイナーシャフェーズt1 〜t2 中、
正に保たれるような、出力軸トルク正側変速制御を実行
する。従ってステップ53,54は、本発明におけるパ
ワーオフ変速制御手段に相当する。
【0050】ステップ53における出力軸トルク負側変
速制御は、図5に示すごときもので、先ずステップ61
において、変速機出力軸回転数No の今回読み込み値
(同符号で示す)から1演算周期Δt前における前回読
み込み値No (OLD)を減算し、その差値ΔNo を出
力軸回転数No の変化速度として算出し、更に、今回の
出力軸回転変化速度ΔNo から前回の出力軸回転変化速
度ΔNo (OLD)を減算し、その差値ΔΔNo を出力
軸回転数No の変化加速度として算出する。
【0051】そしてステップ62,63で、これら出力
軸回転数No の変化割合ΔNo ,ΔΔNo のうちの一方
でも負値であると判別する場合、つまり出力軸回転数N
o が低下中であると判別する場合、ステップ64におい
て、締結側摩擦要素の締結圧、つまり締結側制御圧PC
をイナーシャフェーズ検出時(図8の瞬時t1 )以下の
値に保持して、トルクが図8にiで示すように負の状態
を保つようにする。また、ステップ62,63で出力軸
回転数No の変化割合ΔNo ,ΔΔNo の何れも負値で
ないと判別する場合、つまり出力軸回転数No が低下中
でないと判別する場合、ステップ65において、締結側
制御圧PC を出力軸回転数変化加速度ΔΔNo に応じて
αのゲインで、詳しくはPC =PC (OLD)−α×Δ
ΔNo によって低下させる。ここでPC (OLD)は締
結側制御圧PC の前回値である。
【0052】なお、図4のステップ54における出力軸
トルク正側変速制御は、図5に示すステップ62,63
における不等号を逆向きにし、また、ステップ64にお
ける以下を以上に読み替え、且つ、ステップ65におけ
る式中の−を+に置換する以外、図5における同様のプ
ログラムを実行して、当該変速制御を行うものとする。
かかる変速制御によれば、締結側制御圧PC は例えば図
8に示すように、イナーシャフェーズ開始時t1 におけ
る締結力発生臨界圧PC0以上の値に保持され、イナーシ
ャフェーズ開始時t1 より解放側制御圧PR が締結力発
生臨界圧PR0未満にされるのに呼応して、トルクを要求
通り図8にjで示すように正の状態に保つことができ
る。
【0053】ところで、上記した実施の形態において
は、エンジン出力の低下に伴うパワーオフ変速の判定に
際し、図3のステップ36におけるように、変速指令時
のスロットル開度低下率ΔTVOが設定低下率ΔTVO
Set 以上である時をもって、パワーオフ状態であると判
定することから、スロットル開度変化の結果として生ず
るエンジンの運転状態をモニタして上記の判定を行う場
合のように、当該判定が遅れるのを極力回避することが
でき、従って、パワーオフでの変速にもかかわらず、一
旦パワーオンと判定し、パワーオン用の変速制御を開始
した後に、パワーオフの判定をし、パワーオフ用の制御
に切り換えるといったような誤認を生ずることがない。
【0054】これがため、パワーオフでの変速にもかか
わらず、当初パワーオンであるとの誤判定をした場合の
ように、解放側制御圧を当初、結側制御圧の上昇まで高
い値に保っておき、その後に低下させるという態様で変
速を実行することがなくなる。かかる解放側制御圧の低
下遅れは、トルクフェーズで変速機出力軸トルクの正か
ら負への極性反転を発生し、イナーシャフェーズに移っ
たとき再度、変速機出力軸トルクを負から正に極性反転
させ、歯車変速機構における伝動系の遊びや、ガタに起
因して異音が発生するが、本実施の形態によれば上記し
た解放側制御圧の低下遅れを回避し得ることから、かか
る伝動系の遊びや、ガタに起因した異音の発生を防止す
ることができる。
【0055】また、図3のステップ36におけるスロッ
トル開度低下率ΔTVOの条件が満たされない場合にお
いても、ステップ42で変速指令後経過時間tがトルク
極性反転所要時間tr 以上になる時をもって、パワーオ
フであると判定することから、スロットル開度低下率Δ
TVOによるパワーオフの判定がなされ得なかった場合
にも、当該パワーオフの判定を行うことができ、この判
定を一層確実なものにして、上記の作用効果を確実に達
成することができる。
【0056】更に、図3のステップ42における変速指
令後経過時間tの条件が満たされない場合でも、ステッ
プ43において、スロットル開度検出値TVOがエンジ
ン出力トルク極性反転スロットル開度TVOE 以下にな
る時、パワーオフ変速と判定することから、変速指令後
経過時間tによるパワーオフの判定がなされ得なかった
場合にも、当該パワーオフの判定を行うことができ、こ
の判定を一層確実なものにして、前記の作用効果を更に
確実に達成することができる。
【0057】なお、上記パワーオフの判定に呼応してパ
ワーオフ変速制御を行うに際し、図4におけるように、
ステップ52で変速終了時における変速機出力トルクの
正負を判定し、この判定結果に応じ、変速後出力トルク
の極性が正である場合はステップ54で、イナーシャフ
ェーズ中において変速機出力トルクが正に保たれるよう
な態様(図8のj参照)で変速制御を実行し、また変速
後出力トルクの極性が負である場合はステップ53で、
イナーシャフェーズ中において変速機出力トルクが負に
保たれるような態様(図8のi参照)で変速制御を実行
することから、パワーオフ変速制御中において、決して
変速機出力トルクの極性を図8にhで示すように正負間
で反転させるようなことがなくなり、歯車変速機構にお
ける伝動系の遊びや、ガタに起因した異音が発生すると
いう問題を解消することができる。
【0058】図6は、図4の変形例で、本例において
は、ステップ51の前段にステップ71を追加し、ここ
で、図1のセンサ14による自動変速機作動油温検出値
Tが設定温度TSet 以上か否かを判定する。ここで、低
温時においては作動油の粘性が高くなって、図8に示す
締結側制御圧PC の上昇がイナーシャフェーズ開始時t
1 よりも遅れることにより、エンジン出力トルクが0と
なる時に未だ締結側摩擦要素を締結開始させ得ないよう
な事態(締結力発生臨界圧PC0未満の状態)が発生し、
この締結開始遅れが原因で出力トルクの極性が正から負
に反転され、その後イナーシャフェーズでのトルクの突
き上げにより出力トルクの極性が逆に負から正に反転さ
れて前記したと同じ理由で異音の問題を生ずる。よっ
て、上記の設定温度TSet は、当該摩擦要素の締結開始
遅れを生ずることのない高温域の下限値とする。
【0059】ステップ71において、作動油温検出値T
が設定温度TSet 以上であり、上記の問題を生じないと
判定する場合、制御をステップ51に進めることによ
り、図4につき前述した変速制御を行うが、ステップ7
1において、作動油温検出値Tが設定温度TSet 未満で
あり、上記の問題を生ずると判定する場合、ステップ5
1,52をスキップする。従って、作動油温検出値Tが
設定温度TSet 未満である場合、強制的にステップ53
での変速制御が実行され、イナーシャフェーズ中におい
て変速機出力トルクが負に保たれるような態様で変速を
行わせ、上記低温時の問題を確実に解消することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明一実施の形態になる自動変速機の変速制
御装置を示すシステム図である。
【図2】同実施の形態においてコントローラが実行すべ
き変速判断プログラムのメインルーチンを示すフローチ
ャートである。
【図3】同変速判断で変速指令が出された場合に実行す
べき変速制御に係わるサブルーチンを示すフローチャー
トである。
【図4】同変速制御におけるパワーオフ変速のための制
御プログラムを示すフローチャートである。
【図5】同パワーオフ変速制御のうち、特に出力軸トル
ク負側変速制御のためのプログラムを示すフローチャー
トである。
【図6】パワーオフ変速のための制御プログラムの他の
例を示す、図4に対応したフローチャートである。
【図7】エンジン出力トルクの極性反転境界線を示すエ
ンジンの性能線図である。
【図8】本発明によるパワーオフ変速制御の動作例を示
すタイムチャートである。
【符号の説明】
1 エンジン 2 自動変速機 3 アクセルペダル 4 スロットルバルブ 5 コントロールバルブ 6 シフトソレノイド 7 シフトソレノイド 8 シフトソレノイド 9 コントローラ 10 スロットル開度センサ(スロットル開度検出手段) 11 エンジン回転センサ(エンジン回転数検出手段) 12 入力軸回転センサ 13 出力軸回転センサ(車速検出手段) 14 油温センサ(油温検出手段)
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−73460(JP,A) 特開 平4−312262(JP,A) 特開 平6−193720(JP,A) 特開 昭63−62942(JP,A) 特開 平8−254262(JP,A) 特開 昭60−8557(JP,A) 特開 平6−264996(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 59/00 - 63/48

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スロットル開度検出手段により検出した
    エンジンスロットル開度および車速検出手段により検出
    した車速に基づき変速制御され、エンジン出力の低下に
    伴うパワーオフ変速と、該パワーオフ変速以外のパワー
    オン変速とで変速制御態様を異ならせるようにした自動
    変速機において、変速指令からの経過時間を計測する変速指令後経過時間
    計測手段と、 変速指令からエンジン出力トルクが極性を正負反転する
    までのトルク極性反転所要時間を推定するエンジン出力
    トルク極性反転所要時間推定手段と、 前記エンジンスロットル開度の低下率を検出するスロッ
    トル開度低下率検出手段と、 変速指令時に該手段で検出したスロットル開度低下率が
    設定低下率以上である時、前記パワーオフ変速用の態様
    で変速制御を行わせ、前記変速指令後経過時間計測手段
    により計測された経過時間が、前記エンジン出力トルク
    極性反転所要時間推定手段により推定されたトルク極性
    反転所要時間以上になる時、前記検出したスロットル開
    度低下率が設定低下率未満であっても、前記パワーオフ
    変速用の態様で変速制御を行わせるよう構成したパワー
    オフ判定手段とを具備し、 前記エンジン出力トルク極性反転所要時間推定手段は、 エンジン回転数を検出するエンジン回転数検出手段と、 該手段により検出した、変速指令時におけるエンジン回
    転数検出値から、エンジン性能線図をもとに、エンジン
    出力トルクが極性を正負反転する時のスロットル開度を
    求めるエンジン出力トルク極性反転スロットル開度演算
    手段とを有し、 前記スロットル開度検出手段により検出した、変速指令
    時におけるスロットル開度検出値、および前記エンジン
    出力トルク極性反転スロットル開度間における偏差を、
    前記スロットル開度低下率検出手段により検出した、変
    速指令時におけるスロットル開度低下率検出値で除算す
    ることにより、前記トルク極性反転所要時間を算出して
    推定するよう構成した ことを特徴とする自動変速機の変
    速制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項において、前記パワーオフ判定
    手段は、前記変速指令後経過時間計測手段により計測さ
    れた経過時間が、エンジン出力トルク反転所要時間推定
    手段により推定されたトルク極性反転所要時間未満であ
    っても、前記スロットル開度検出手段により検出するス
    ロットル開度が、前記エンジン出力トルク極性反転スロ
    ットル開度演算手段により求めたトルク極性反転スロッ
    トル開度以下になる時、前記パワーオフ変速用の態様で
    変速制御を行わせるよう構成したことを特徴とする自動
    変速機の変速制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、変速終了時
    における変速機出力トルクの正負を判定する変速後出力
    トルク極性判定手段と、 該手段による判定結果に応答し、前記パワーオフ変速態
    様が指令されている間において、変速後出力トルクの極
    性が正である場合は、イナーシャフェーズ中において変
    速機出力トルクが正に保たれるような態様で変速制御を
    実行し、また変速後出力トルクの極性が負である場合
    は、イナーシャフェーズ中において変速機出力トルクが
    負に保たれるような態様で変速制御を実行するパワーオ
    フ変速制御手段とを付加して設けたことを特徴とする自
    動変速機の変速制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項において、前記変速後出力トル
    ク極性判定手段は、変速終了時におけるエンジン回転数
    を算出する変速後エンジン回転数算出手段と、エンジン
    スロットル開度を検出するスロットル開度検出手段とを
    具え、 これら手段から信号に応答して、変速後エンジン回転数
    およびスロットル開度検出値からエンジン性能線図をも
    とに、変速終了時における変速機出力トルクの正負を判
    定するよう構成したことを特徴とする自動変速機の変速
    制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項またはにおいて、自動変速機
    の作動油温を検出する油温検出手段を付加して設け、 該手段により検出した自動変速機の作動油温が設定値未
    満の時、前記パワーオフ変速制御手段は、イナーシャフ
    ェーズ中において変速機出力トルクが負に保たれるよう
    な態様で変速制御を実行するよう構成したことを特徴と
    する自動変速機の変速制御装置。
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