JPH07151144A - 車両の懸架装置用球面滑り軸受 - Google Patents

車両の懸架装置用球面滑り軸受

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JPH07151144A
JPH07151144A JP29956393A JP29956393A JPH07151144A JP H07151144 A JPH07151144 A JP H07151144A JP 29956393 A JP29956393 A JP 29956393A JP 29956393 A JP29956393 A JP 29956393A JP H07151144 A JPH07151144 A JP H07151144A
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JP
Japan
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outer ring
spherical
spherical surface
vehicle suspension
suspension system
Prior art date
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Application number
JP29956393A
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English (en)
Inventor
Masao Kato
正雄 加藤
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NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車両の懸架装置用球面滑り軸受を、部品点数
を少なくして部品の組み込み作業が効率良く行え、軽量
化および低コスト、および無給油の要求にも応えられも
のとする。 【構成】 内輪1の外周に凸型球面部2を形成し、外輪
3の内周には凹型球面部4を形成し、外輪3をニトリル
ゴム、アクリルゴムなどの耐熱性に優れた合成ゴムで形
成すると共に、その両端部内縁に軸芯に向いて突出し凸
型球面部2に接する一対のシール用フランジ5を形成
し、両フランジ5、5の間には、四フッ化エチレン樹脂
等の所定の摺動材料で成形した凹型球面部4に沿う球帯
状の摺動6を固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車両の懸架装置用の
球面滑り軸受に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車等の車両用の懸架装置
は、車輪の近傍の外環境に露出する装置であり、そのリ
ンク部分などに取付けられる球面滑り軸受には、ダスト
シール等の役目を果たす密封装置が付設されている。
【0003】このような車両の懸架装置用球面滑り軸受
の従来例を、図7に基づいて説明すると、このものは、
内輪20の外周に凸型球面部21を形成し、外輪22の
内周には凹型球面部23を形成し、両球面部21、23
は球帯状のプラスチック製摺動材24およびグリース2
5を介して摺接している。
【0004】そして、外輪22の一端は筒状に開口さ
せ、摺動材24を環状のブロック26で位置決めし、さ
らに止め輪27でこれを係止している。さらにゴム製ブ
ーツ28を外装して外輪22と内輪20の隙間に塵埃や
水などを侵入させることなく、グリース漏れを防止する
ようにしていた。または、外輪22の外周には防振ゴム
29を介して外環30を取り付ける場合もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
の車両の懸架装置用球面滑り軸受では、摺動材を固定す
るためのブロックや止め輪さらにはゴム製ブーツなどと
いった部品点数が多いので、これらの組み込み作業が煩
雑であると共に、軽量化、低コスト化の要求にも応えら
れないという問題点があり、さらにはこれらの諸条件を
満足する無給油式の球面滑り軸受は得られていないとい
う問題点もある。
【0006】そこで、この発明は、上記した問題点を解
決し、車両の懸架装置用球面滑り軸受を、部品点数を少
なくして部品の組み込み作業が効率良く行え、軽量化お
よび低コスト、および無給油の要求にも応えられるもの
とすることを課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明においては、内輪の外周に凸型球面部を形
成し、外輪の内周には凹型球面部を形成し、両球面部は
摺動材を介して摺接させた球面滑り軸受において、前記
外輪をゴムまたは樹脂から形成すると共にその両端部内
縁に軸芯に向いて突出し内輪に接するシール用フランジ
を形成し、両フランジの間には球帯状の摺動材を介在さ
せた構成を採用したのである。
【0008】前記摺動材は、鋼板表面に青銅層を重ね、
さらに四フッ化エチレン樹脂層を被覆した複合材料、も
しくは鋼板表面に四フッ化エチレン樹脂板を重ねて一体
化した複合材料、または四フッ化エチレン樹脂からなる
ものを採用することができる。
【0009】
【作用】この発明に係る車両の懸架装置用球面滑り軸受
は、摺動材が外輪内側に保持されていると共に、外輪を
ゴムまたは樹脂で形成し、これと一体のシール用フラン
ジが外輪と内輪の隙間をシールしているため、別途ダス
トシールなどの密封装置を付設する必要がなく、塵埃な
どの異物の軸受内への侵入を防止できると共に、部品点
数を低減させる。
【0010】また、摺動材を所定の材料で構成すること
によって、グリースなどの潤滑剤の補給を必要とせずと
も良好な摺動状態が得られ、無給油状態で使用できる。
【0011】
【実施例】この発明の実施例を以下、添付図面に基づい
て説明する。図1に示すように、実施例は、内輪1の外
周に凸型球面部2を形成し、外輪3の内周には凹型球面
部4を形成し、外輪3をニトリルゴム、アクリルゴムな
どの耐熱性に優れた合成ゴムで形成すると共に、その両
端部内縁に軸芯に向いて突出し凸型球面部2に接する一
対のシール用フランジ5を形成し、両フランジ5、5の
間には、所定の摺動材料で成形した凹型球面4に沿う球
帯状の摺動材6を固定したものである。
【0012】内輪1は、機械構造用炭素鋼(JIS)製
で摺動面には硬質クロムメッキを施し、この外側に外輪
3を摺動自在に取り付けている。取付け工程では、先
ず、摺動材6を摺動性板材の曲げ加工により成形して凸
型球面部2の周囲にこれを取付け、さらにその外側にゴ
ム製の外輪3を射出成形および加硫処理して、摺動材6
を内面に固定した外輪3を一体成形する。
【0013】成形時には外輪3の両端部内縁に軸芯に向
いて突出したシール用フランジ5が同時に成形される。
さらに、外輪3の外側に鋼製の外環7を一体に固定す
る。
【0014】なお、図示は省略したが、外輪3の素材と
して、たとえばポリアミドやポリフェニレンサルファイ
ドなどの機械的強度の高い合成樹脂を採用し、外環7を
省略して球面軸受を構成することもできる。
【0015】前記した摺動材6の成形方法について、図
2〜6を参照して説明する。
【0016】図2〜図4に示す第1実施例の摺動材は、
鋼板の表面に青銅粉末を焼成固着し、さらにその上に四
フッ化エチレン樹脂(以下、PTFEと略記する。)の
微粒子の分散液を金属面状にスプレーや浸漬によってコ
ーティングし、溶剤を揮散させた後、焼成した板状素材
を用いたものである。
【0017】この場合、先ず図2に示すように、板状素
材8の両端部分を台形状にカットして筒形に曲げた際
に、割り9を形成するようにしている。曲げ成形した
後、さらに合口線10をレーザーなどで融着してもよ
い。
【0018】次に図3に示すように、このものを、筒型
で内周に段部を有する治具11および、これに連結可能
で凹型球形面12を有する治具13および凸型球形面1
4を有する治具15に嵌めて、加圧により塑性変形さ
せ、さらに、図4に示すように一対の凹型球形面を有す
る治具15により加圧成形して内輪1に嵌めた状態とす
る。その後は、前述のように合成ゴムまたは合成樹脂を
射出成形して、外輪3(図1参照)を取り付けるのであ
る。
【0019】また、第2実施例の摺動材は、鋼板表面に
四フッ化エチレン樹脂板を重ね、エポキシ系やシリコー
ン系の接着剤を用いて、接着一体化した複合材料を採用
したものであり、第1実施例とは材料の異なるものであ
るが、成形方法としては第1実施例と全く同じ方法を採
用した。
【0020】次に、図5および図6に基づいて、第3実
施例の摺動材16の成形方法を説明する。図5に示すよ
うに、第3実施例の摺動材16は、厚さ0.2〜0.8
mmのPTFE製パイプ材(NTN精密樹脂社製:ベア
リーFL)からなる。このものを内輪1上に球帯状に取
り付けるには、これよりやや大径の凸型球面部2を有す
る内輪1に軸方向から圧入すればよい。この場合の摺動
材16の内径d1 と凸型球面部2の外径d2 との関係
は、d1 =0.7〜0.9d2 であれば適当である。
【0021】さらに、図6の矢印に示す方向から治具
(図示せず)で加圧し、260〜300℃に加熱してそ
の形状を熱固定すれば、端部に隙間がなく凸型球面部2
に密着した摺動材16が得られる。
【0022】以上述べた実施例1〜3の摺動材を取り付
けた球面滑り軸受は、ダストブーツや密封装置の部品が
ない分組み立て作業が効率よかった。また、自動車の懸
架装置のリンク部分に取付け、その使用状態を調べたと
ころ、長期間の使用および雨水や塵埃に曝される環境で
の使用にも拘わらず、懸架装置の球面滑り軸受として無
給油状態で充分に使用に耐えるものであることが判明し
た。
【0023】
【効果】この発明は、以上説明したように、外輪をゴム
または樹脂で成形し、これと一体のシール用フランジが
内輪との隙間をシールしているため、塵埃などの異物の
軸受内への侵入を防止できると共に、部品点数を少なく
して部品の組み込み作業が効率良く行え、軽量化および
低コストに応えるものとなる利点がある。また、摺動材
を所定の摺動材料で構成することにより、無給油の要求
にも応えられるものとなる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の断面図
【図2】第1および第2実施例の摺動材の成形工程を説
明する正面図
【図3】第1および第2実施例の摺動材の成形工程を説
明する断面図
【図4】第1および第2実施例の摺動材の成形工程を説
明する断面図
【図5】第3実施例の摺動材の成形工程を説明する断面
【図6】第3実施例の摺動材の成形工程を説明する断面
【図7】従来例の断面図
【符号の説明】
1 内輪 2 凸型球面部 3 外輪 4 凹型球面部 5 シール用フランジ 6、16 摺動材 7 外環

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内輪の外周に凸型球面部を形成し、外輪
    の内周には凹型球面部を形成し、両球面部は摺動材を介
    して摺接させた球面滑り軸受において、 前記外輪をゴムまたは樹脂から形成すると共にその両端
    部内縁に軸芯に向いて突出し内輪に接するシール用フラ
    ンジを形成し、両フランジの間には球帯状の摺動材を介
    在させたことを特徴とする車両の懸架装置用球面滑り軸
    受。
  2. 【請求項2】 摺動材が、鋼板表面に青銅層を重ね、さ
    らに四フッ化エチレン樹脂層を被覆した複合材料からな
    る請求項1記載の車両の懸架装置用球面滑り軸受。
  3. 【請求項3】 摺動材が、鋼板表面に四フッ化エチレン
    樹脂板を重ねて一体化した複合材料からなる請求項1記
    載の車両の懸架装置用球面滑り軸受。
  4. 【請求項4】 摺動材が、四フッ化エチレン樹脂からな
    る請求項1記載の車両の懸架装置用球面滑り軸受。
JP29956393A 1993-11-30 1993-11-30 車両の懸架装置用球面滑り軸受 Pending JPH07151144A (ja)

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