JPH0715099A - 回路基板およびその製造方法 - Google Patents

回路基板およびその製造方法

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JPH0715099A
JPH0715099A JP15090493A JP15090493A JPH0715099A JP H0715099 A JPH0715099 A JP H0715099A JP 15090493 A JP15090493 A JP 15090493A JP 15090493 A JP15090493 A JP 15090493A JP H0715099 A JPH0715099 A JP H0715099A
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Japan
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pattern
pattern plate
circuit board
carrier film
substrate
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JP15090493A
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English (en)
Inventor
Yuichi Kanda
勇一 神田
Tetsuya Ishikawa
哲也 石川
Tetsuya Sugimoto
哲也 杉本
Shigenari Otake
重成 大竹
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Shindoh Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Shindoh Co Ltd
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/10Apparatus or processes for manufacturing printed circuits in which conductive material is applied to the insulating support in such a manner as to form the desired conductive pattern
    • H05K3/107Apparatus or processes for manufacturing printed circuits in which conductive material is applied to the insulating support in such a manner as to form the desired conductive pattern by filling grooves in the support with conductive material
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/38Improvement of the adhesion between the insulating substrate and the metal

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  • Manufacturing Of Printed Wiring (AREA)
  • Structure Of Printed Boards (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 温度的および機械的に過酷な環境下において
も回路が損傷するおそれの少ない回路基板およびその製
造方法を提供する。 【構成】 絶縁体からなる基板本体2中に、回路パター
ンを構成する複数の金属製のパターン板4を、基板本体
2の表面と面一になるように埋設した。各パターン板4
の周縁端面は、そのパターン板4の露出面に対して鈍角
をなすように傾斜したテーパ面6とされ、基板本体2を
構成する材料がこのテーパ面6に密着している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気回路を形成するた
めの回路基板およびその製造方法に係り、特に、パター
ンをなす導電体と基板本体との接合強度を向上するため
の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的な回路基板は、エポキシまたはガ
ラスエポキシ等からなる基板本体に厚さ35〜75μm
程度の銅箔を接着し、この銅箔上に回路パターンを反転
したパターンでレジスト膜を形成し、銅箔をエッチング
した後、レジスト膜を除去することにより製造されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが前記従来の回
路基板では、銅箔と基板本体の熱膨張率の差により、寒
冷地や熱帯地方などで大幅な温度変化に曝されると、部
品を半田づけされた銅箔が基板本体から剥がれて回路損
傷を引き起こす場合があった。これは特に、温度変化が
大きく振動も激しい、過酷な環境化で使用されることの
多い車載用電気製品になどにおいて、改善が強く求めら
れている問題である。
【0004】本発明は上記課題を解決するためになされ
たもので、温度的および機械的に過酷な環境下において
も回路が損傷するおそれの少ない回路基板およびその製
造方法を提供することを課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
回路基板は、絶縁体からなる基板本体中に、回路パター
ンを構成する1または2以上の金属製のパターン板を、
前記基板本体の表面と面一になるように埋設してなり、
前記各パターン板の周縁端面は、そのパターン板の露出
した表面に対して鈍角をなすように傾斜したテーパ面と
され、前記基板本体を構成する材料はこのテーパ面に密
着していることを特徴とする。
【0006】本発明の請求項2に係る回路基板は、絶縁
体からなる基板本体中に、回路パターンを構成する1ま
たは2以上の、基板本体と同一肉厚のパターン板を、前
記基板本体の表面および裏面とそれぞれ面一になるよう
に埋設してなり、前記各パターン板の周縁端面は、断面
の中央が突出した凸面とされ、前記基板本体を構成する
材料は、前記凸面に密着していることを特徴とする。
【0007】本発明の請求項3に係る回路基板の製造方
法は、以下の工程を有する。 (a) 表面および裏面を有し、周縁端面がその表面に
対して鈍角をなすように傾斜したテーパ面とされた1ま
たは2以上のパターン板を作成する工程、(b) 得ら
れたパターン板をキャリアフィルム上に配列し、その表
面をキャリアフィルムに剥離可能に貼付して回路パター
ンを構成する工程、(c) 前記キャリアフィルム上に
基板原料を層状に流し、キャリアフィルムに貼付されて
いる前記パターン板を基板原料中に埋設したうえ、基板
原料を固化させる工程、(d) 基板原料が固化してな
る基板本体およびパターン板から、前記キャリアフィル
ムを剥離させる工程。
【0008】また、本発明の請求項4の製造方法は、前
記工程(a)において、金属板の表面に前記各パターン
板の反転形状をなすレジスト膜を形成し、レジスト膜側
から金属板をエッチングした後、レジスト膜を除去する
ことによりパターン板を形成する。
【0009】本発明の請求項5に係る回路基板の製造方
法は、以下の工程を有する。 (a) 表面および裏面を有し、かつ周縁端面はその断
面の中央部が突出した凸面とされた1または2以上のパ
ターン板を作成する工程、(b) 得られたパターン板
をキャリアフィルム上に配列し、これらパターン板の表
面をキャリアフィルムに剥離可能に貼付して回路パター
ンを構成する工程、(c) 前記キャリアフィルムに貼
付されている前記パターン板同士の空隙部分に、基板原
料を充填し、パターン板の裏面を基板原料から露出させ
た状態で、基板原料を固化させる工程、(d) 基板原
料が固化してなる基板本体およびパターン板から、前記
キャリアフィルムを剥離させる工程。
【0010】本発明の請求項6の製造方法は、前記工程
(a)において、金属板の表面および裏面に前記各パタ
ーン板の反転形状をなすレジスト膜を形成し、金属板を
両面からエッチングした後、レジスト膜を除去すること
によりパターン板を形成することを特徴とする。
【0011】
【作用】本発明の請求項1に係る回路基板では、各パタ
ーン板の周縁端面がそのパターン板の露出表面に対して
鈍角をなすように傾斜したテーパ面とされ、前記基板本
体を構成する材質がこのテーパ面に密着しているから、
激しい温度変化に曝されたり衝撃がかかった場合にも、
テーパ面のアンカー効果により、基板本体からのパター
ン板の脱落を防ぐことが可能である。
【0012】本発明の請求項2に係る回路基板では、パ
ターン板の周縁端面が凸面とされ、基板本体を構成する
材質がこの凸面に密着しているため、パターン板の両面
が露出しているにも拘らず、激しい温度変化に曝された
り衝撃がかかった場合にも、凸面のアンカー効果により
パターン板の脱落を防ぐことが可能である。
【0013】本発明の請求項3または請求項5に係る回
路基板の製造方法では、フイルムによってパターン板を
相互に位置決めしたうえで基板本体を成形するから、成
形装置へのセットが容易であるうえ、基板原料の注入時
に圧力でパターン板がずれたりせず、正確な回路パター
ンが再現できる。また、キャリアキャリアフィルムによ
ってパターン板の表面側への原料のはみ出しを防ぐか
ら、後処理が容易で、歩留まりおよび生産性が高い。
【0014】本発明の請求項4または請求項6に係る方
法では、エッチング時にレジスト膜の直下にもエッチン
グが進行する、いわゆるアンダーカット現象を利用して
前記テーパ面または凸面を作成するので、特別な設備を
必要とせず、高い生産性を以て上記のように優れたアン
カー効果を有するパターン板を製造できる。
【0015】
【実施例】図1および図2は、本発明に係る回路基板の
一実施例を示す平面図および縦断面図である。この回路
基板1は、絶縁体からなる基板本体2中に、回路パター
ンを構成する複数の金属製のパターン板4を、前記基板
本体2の表面と面一になるように埋設し、各パターン板
4の周縁端面が、図2に示すようにそのパターン板4の
露出面に対して鈍角をなすように傾斜したテーパ面6と
され、基板本体2を構成する材料がこのテーパ面6に密
着していることを主たる特徴としている。なお、図示の
回路パターンおよび寸法比は単なる一例を示すに過ぎ
ず、本発明がこの回路基板の形状に限定されないことは
勿論である。
【0016】パターン板4を構成する材料は、一般的な
用途の場合、導電率が高く半田付け等も容易な銅、銅合
金などの金属が好ましいが、これらに限定されることは
なく、必要に応じて他の金属も使用可能である。パター
ン板4の厚さt1は、一般用途の場合70〜500μm
程度が好適で、70μm未満ではテーパ面6のアンカー
効果が不足し、500μmより厚くする必要は普通はな
い。しかし、必要に応じてはこの厚さ範囲を外れてもよ
い。
【0017】基板本体2の材質は、従来の回路基板に使
用されていた材質であればいずれも使用可能で、限定さ
れるものではないが、一例を挙げれば、エポキシ樹脂、
ガラスエポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、ポリイミドアミ
ド樹脂、フェノール樹脂、ポリアミド樹脂、ポリカーボ
ネート樹脂、アクリル樹脂、ABS樹脂、塩化ビニル樹
脂などが好適である。基板本体2の厚さt2は一般用途
の場合は4mm以下が好ましく、パターン板4の裏側に
対応する部分の厚さt3は70μm以上が好ましい。t
2が4mmより大である必要は通常なく、またt3が7
0μm未満ではパターン板4を支持する強度が不足す
る。しかし、必要に応じてはこれらの範囲を外れてもよ
い。また、基板本体2は必ずしも平板である必要はな
く、必要に応じては湾曲したり屈曲していてもよい。
【0018】図2に示すテーパ面6の露出面に対する角
度αは、90゜より大でありさえすればアンカー効果が
得られるが、その効果を十分高めるには95〜150゜
程度が好ましい。95゜未満では十分なアンカー効果が
得られにくく、150゜より大ではテーパ面6と基板本
体2が密着しにくくなり、アンカー効果が低下するおそ
れを有する。ただし、必要に応じては上記範囲を外れて
もよい。
【0019】図3ないし図5は、上記回路基板の製造方
法の一実施例を示す断面図である。この方法ではまず、
パターン板4の材料となる金属板4Aの裏面全面に支持
フィルム8を剥離可能に貼付するとともに、金属板4A
の表面に、回路パターンの反転(ネガ)形状をなすレジ
スト膜10を形成する。なお、支持フィルム8は、パタ
ーン板4を形成した後にこれらパターン板4が離散しな
いように連結しておくためのもので、本発明において必
ずしも必要ではない。支持フィルム8を使用しない場合
には、金属板4Aの裏面全面をレジスト膜などによりマ
スクしてエッチングしたうえ、離散したパターン板4
を、後述するキャリアキャリアフィルム12上で再配列
すればよい。
【0020】次に、支持フィルム8およびレジスト膜1
0を形成した金属板4Aを、エッチング液に浸漬し、レ
ジスト膜10の開口部から金属板4Aを溶解する。この
過程では、図3に示すように、レジスト膜10の開口部
周縁の裏側にも若干エッチングが進行する、いわゆるア
ンダーカット現象が生じるので、エッチングが金属板4
Aの裏面側まで進行して得られたパターン板4の周縁端
面は、レジスト膜10側で窄むテーパ面6となる。
【0021】次に、支持フィルム8により連結されてい
るパターン板4からレジスト膜10を除去し、パターン
板4のレジスト膜除去全面に、キャリアフィルム12を
剥離可能に貼付する。キャリアフィルム12の材質とし
ては、ポリエステル樹脂、ナイロン樹脂、PVA樹脂、
ポリプロピレン樹脂、ポリイミド樹脂など従来一般的に
使用されている樹脂フィルムであればいずれも使用可能
である。キャリアフィルム12への貼付が完了したら、
支持フィルム8を剥離等の方法により除去し、図4に示
す状態とする。なお、支持フィルム8を使用しない場合
には、エッチングにより分離されたパターン板4を、回
路パターンに合わせて1つづつキャリアフィルム12に
貼付すればよい。
【0022】次に、図5に示すように、パターン板4を
貼付したキャリアフィルム12を射出成形金型K1,K
2内にセットし、これらの上に基板原料である樹脂等を
射出成形して基板本体2を成形する。成形金型K1,K
2の間には、これらを閉じた状態で回路基板1の形状を
なすキャビティが形成されており、パターン板4を貼付
したキャリアフィルム12は、ノズル孔側にパターン板
4を向けてキャビティ内に配置される。型閉めの後、射
出成形を行うことにより、基板原料はパターン板4のテ
ーパ面6に密着した状態で固化し、パターン板4を面一
に埋設した状態で基板本体2が形成される。成形金型K
1,K2から基板を取り出し、キャリアフィルム12を
剥し、さらに必要な整形等を行うことにより、製品とな
る回路基板1が得られる。
【0023】上記構成からなる回路基板1によれば、各
パターン板4の周縁端面がそのパターン板4の露出面に
対して鈍角をなすように傾斜したテーパ面6とされ、基
板本体2を構成する材料がテーパ面6に密着した状態
で、パターン板4が埋め込まれているから、激しい温度
変化に曝されたり衝撃がかかった場合にも、テーパ面6
のアンカー効果により、基板本体2からのパターン板4
の脱落を防ぐことが可能である。したがって、従来の回
路基板では使用に耐えられなかった温度変化または衝撃
のかかる環境下でも、本発明に係る回路基板は使用可能
である。
【0024】また、上記回路基板の製造方法では、キャ
リアフィルム12によってパターン板4を相互に位置決
めして成形金型K1,K2にセットするから、パターン
板4の成形金型K1,K2へのセットが容易であるう
え、原料の注入圧力でパターン板4がずれたりせず、正
確な回路パターンが再現できる。また、キャリアフィル
ム12によってパターン板4の表面側への原料のはみ出
しを防ぎつつ基板本体2を射出成形するので、後処理が
容易で、歩留まりおよび生産性が高い。
【0025】さらに、上記製造方法では、エッチング時
にレジスト膜10の直下にもエッチングが進行するアン
ダーカット現象を利用してテーパ面6を形成するので、
特別な設備を必要とせず、高い生産性を以て上記のよう
に優れたアンカー効果を有するパターン板4を成形でき
る。
【0026】なお、図6に示すような打ち抜きプレスに
よっても、テーパ面6を有するパターン板4を形成する
ことが可能である。この場合、金属板4AをダイDにセ
ットし、パンチPで金属板4Aを打ち抜くことにより、
パターン板4の周縁に故意にバリ14を形成する。バリ
14のパターン板4裏面側への突出量が大きすぎたら、
適当な除去手段、例えばエッチングや研磨によりバリ1
4の先端を除去すればよい。エッチングによれば、金属
は平坦部より突出部においてより大きな速度で溶解され
るので、好都合である。図7に示すように、パンチPの
先端部にテーパ部Tを形成してバリ14が形成されやす
くしてもよい。
【0027】次に、図8は本発明の第2実施例として、
両面実装用の回路基板20を示す断面図である。この実
施例では、絶縁体からなる基板本体22中に、回路パタ
ーンを構成する1または2以上の、基板本体22と同一
肉厚のパターン板24を、基板本体22の表面および裏
面とそれぞれ面一になるように埋設し、各パターン板2
4の周縁端面は、中央が突出した断面V字状の凸面26
とされ、この凸面26に基板本体22を構成する材料が
密着していることを特徴とする。
【0028】基板本体22やパターン板24の材質は第
1実施例と同様でよい。パターン板24および基板本体
22の肉厚は、両者の接合強度を高めるため、一般用途
には0.2〜3.0mm程度が好ましい。しかし、必要
に応じてこの範囲外としてもよい。図8に示す角度αは
第1実施例と同様でよい。
【0029】このような両面型回路基板は、図9ないし
図11に示す製造方法によって得られる。この方法では
まず、図9に示すように、金属板4Aの表面および裏面
に回路パターンの反転形状をなすレジスト膜28をそれ
ぞれ形成したうえ、金属板4Aをエッチング液に浸漬
し、両面からエッチングする。すると、両面のレジスト
膜28においてアンダーカット現象が生じるので、パタ
ーン板24の周縁端面は断面V字状となる。
【0030】次いで、パターン板24からレジスト膜1
0を除去した後、図10に示すようにパターン板24を
キャリアフィルム30上に並べて貼付する。さらに、図
11に示すように成形金型K1,K2のキャビティ内
に、パターン板24を貼付したキャリアフィルム30を
セットし、成形金型K1,K2をパターン板24の上面
に当接するまで型閉めしたのち、パターン板24の周囲
に形成された空間内に基板原料を注入する。原料固化
後、成形金型K1,K2から基板を取り出してキャリア
フィルム30を剥し、さらに必要な整形等を行うことに
より、回路基板20が得られる。
【0031】上記構成からなる両面型回路基板では、パ
ターン板24の周縁端面が凸面26とされ、基板本体2
2を構成する材質がこの凸面26に密着しているため、
パターン板24の両面が露出しているにも拘らず、激し
い温度変化に曝されたり衝撃がかかった場合にも、凸面
26のアンカー効果によりパターン板24の脱落を防ぐ
ことが可能である。また、第1実施例の片面型回路基板
と比較して、基板両面に回路素子を接続できるので、素
子実装密度を大幅に高めることが可能である。さらに、
上記製造方法によれば、第1実施例と同様の優れた効果
を得ることができる。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
に係る回路基板では、各パターン板の周縁端面がそのパ
ターン板の露出表面に対して鈍角をなすように傾斜した
テーパ面とされ、前記基板本体を構成する材質がこのテ
ーパ面に密着しているから、激しい温度変化に曝された
り衝撃がかかった場合にも、テーパ面のアンカー効果に
より基板本体からのパターン板の脱落を防ぐことが可能
である。
【0033】同様に、本発明の請求項2に係る回路基板
では、パターン板の周縁端面が凸面とされ、基板本体を
構成する材質がこの凸面に密着しているため、パターン
板の両面が露出しているにも拘らず、激しい温度変化に
曝されたり衝撃がかかった場合に、凸面のアンカー効果
によりパターン板の脱落を防ぐことが可能である。
【0034】一方、本発明の請求項3または請求項5に
係る回路基板の製造方法では、フイルムによってパター
ン板を相互に位置決めしたうえで基板本体を成形するか
ら、成形装置へのセットが容易であるうえ、基板原料の
注入時に圧力でパターン板がずれたりせず、正確な回路
パターンが再現できる。また、キャリアフィルムによっ
てパターン板の表面側への原料のはみ出しを防ぐから、
その分後処理が容易で、歩留まりおよび生産性が高い。
【0035】また、本発明の請求項4または請求項6に
係る方法では、エッチング時にレジスト膜の直下にもエ
ッチングが進行する、いわゆるアンダーカット現象を利
用して前記テーパ面または凸面を作成するので、特別な
設備を必要とせず、高い生産性を以て上記のように優れ
たアンカー効果を有するパターン板を製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る回路基板の第1実施例を示す平面
図である。
【図2】第1実施例の回路基板の断面拡大図である。
【図3】第1実施例の回路基板の製造方法を示す断面拡
大図である。
【図4】第1実施例の回路基板の製造方法を示す断面拡
大図である。
【図5】第1実施例の回路基板の製造方法を示す断面拡
大図である。
【図6】第1実施例の回路基板の製造方法の変形例を示
す断面図である。
【図7】同変形例に使用可能なパンチを示す断面図であ
る。
【図8】本発明に係る回路基板の第2実施例を示す断面
拡大図である。
【図9】第2実施例の回路基板の製造方法を示す断面拡
大図である。
【図10】第2実施例の回路基板の製造方法を示す断面
拡大図である。
【図11】第2実施例の回路基板の製造方法を示す断面
拡大図である。
【符号の説明】
1,20 回路基板 2,22 基板本体 4,24 パターン板 4A 金属板 6 テーパ面 8 支持フィルム 10,28 レジスト膜 12,30 キャリアフィルム K1,K2 成形金型(成形装置) 14 バリ P パンチ D ダイ 26 凸面
フロントページの続き (72)発明者 大竹 重成 福島県会津若松市扇町128の7 三菱伸銅 株式会社若松製作所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁体からなる基板本体中に、回路パター
    ンを構成する1または2以上の金属製のパターン板を、
    前記基板本体の表面と面一になるように埋設してなり、
    前記各パターン板の周縁端面は、そのパターン板の露出
    した表面に対して鈍角をなすように傾斜したテーパ面と
    され、前記基板本体を構成する材料はこのテーパ面に密
    着していることを特徴とする回路基板。
  2. 【請求項2】絶縁体からなる基板本体中に、回路パター
    ンを構成する1または2以上の、基板本体と同一肉厚の
    パターン板を、前記基板本体の表面および裏面とそれぞ
    れ面一になるように埋設してなり、前記各パターン板の
    周縁端面は、断面の中央が突出した凸面とされ、前記基
    板本体を構成する材料は、前記凸面に密着していること
    を特徴とする回路基板。
  3. 【請求項3】以下の工程を有することを特徴とする回路
    基板の製造方法。 (a) 表面および裏面を有し、周縁端面がその表面に
    対して鈍角をなすように傾斜したテーパ面とされた1ま
    たは2以上のパターン板を作成する工程、 (b) 得られたパターン板をキャリアフィルム上に配
    列し、その表面をキャリアフィルムに剥離可能に貼付し
    て回路パターンを構成する工程、 (c) 前記キャリアフィルム上に基板原料を層状に流
    し、キャリアフィルムに貼付されている前記パターン板
    を基板原料中に埋設したうえ、基板原料を固化させる工
    程、 (d) 基板原料が固化してなる基板本体およびパター
    ン板から、前記キャリアフィルムを剥離させる工程。
  4. 【請求項4】前記工程(a)において、金属板の表面に
    前記各パターン板の反転形状をなすレジスト膜を形成
    し、これらレジスト膜側から金属板をエッチングした
    後、前記レジスト膜を除去することにより前記パターン
    板を形成することを特徴とする請求項3記載の回路基板
    の製造方法。
  5. 【請求項5】以下の工程を有することを特徴とする回路
    基板の製造方法。 (a) 表面および裏面を有し、かつ周縁端面はその断
    面の中央部が突出した凸面とされた1または2以上のパ
    ターン板を作成する工程、 (b) 得られたパターン板をキャリアフィルム上に配
    列し、これらパターン板の表面を前記キャリアフィルム
    に剥離可能に貼付して回路パターンを構成する工程、 (c) 前記キャリアフィルムに貼付されている前記パ
    ターン板同士の空隙部分に、基板原料を充填し、前記パ
    ターン板の裏面を基板原料から露出させた状態で、前記
    基板原料を固化させる工程、 (d) 前記基板原料が固化してなる基板本体およびパ
    ターン板から、前記キャリアフィルムを剥離させる工
    程。
  6. 【請求項6】前記工程(a)において、金属板の表面お
    よび裏面に前記各パターン板の反転形状をなすレジスト
    膜を形成し、金属板を両面からエッチングした後、レジ
    スト膜を除去することによりパターン板を形成すること
    を特徴とする請求項5記載の回路基板の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007267803A (ja) * 2006-03-30 2007-10-18 Toyo Aluminium Kk 容器
JP2011108704A (ja) * 2009-11-13 2011-06-02 Nec Corp プリント配線基板及びその製造方法
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KR20170117177A (ko) 2015-03-17 2017-10-20 가부시키가이샤 고베 세이코쇼 탄소 섬유의 제조 방법
KR20170131693A (ko) 2015-05-12 2017-11-29 가부시키가이샤 고베 세이코쇼 탄소 섬유 제조용 원료 피치
WO2019026695A1 (ja) * 2017-08-02 2019-02-07 株式会社村田製作所 多層基板および多層基板の製造方法

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