JPH07150804A - 流体式制振装置 - Google Patents

流体式制振装置

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JPH07150804A
JPH07150804A JP30050193A JP30050193A JPH07150804A JP H07150804 A JPH07150804 A JP H07150804A JP 30050193 A JP30050193 A JP 30050193A JP 30050193 A JP30050193 A JP 30050193A JP H07150804 A JPH07150804 A JP H07150804A
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tank
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JP30050193A
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Mitsuhiro Yoshimura
光弘 吉村
Kazumasa Fujita
一誠 藤田
Akira Teramura
彰 寺村
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Obayashi Corp
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Obayashi Corp
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な機構によって流体力の打ち消し合いを
なくすだけでなく、貯留タンクと中間貯留部との流体力
による空気圧力を積極的に利用して流体力に加えるよう
にする。 【構成】 正方形状をなした下部タンク14、下部タン
ク14の4辺隅角部に一体に立設され、かつ制振用の水
20が途中まで満たされている立ち上げ部18とからな
る液体貯留タンク10と、対向する前記立ち上げ部18
の上部空間同士を連通するダクト16と、各ダクト16
の間に配置され、かつ内部に制振用の水20を収容した
中間貯留部12と、中間貯留部12内を前記ダクト16
に連通する一対の空間に仕切り、かつ水20の流動圧を
受けて変位する回転板22と、回転板22の変位に対し
抵抗力を付与する制動手段26とを備えた流体式制振装
置において、ダクト16は回転板22によって仕切られ
る両空間の配置と前記対向する立ち上げ部18の配置と
が逆となる配管により前記中間貯留部12に接続されて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、タンク内に貯留した液
体の動揺を利用して振動を抑制する流体式制振装置の改
良に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の流体式制振装置として、例えば
本出願人らが開発した特開平5−60173号公報に示
す流体式制振装置がある。このものは、図4に断面して
示すように下部タンク1の上部両側にこれと連通する一
対の立ち上げ部2を立設した貯留タンク3内に、水4を
収容し立ち上げ部2の中間程度までを満たしたもので、
各立ち上げ部2の上方空間同士を連通するダクト5を設
けるとともに、ダクト5の中間に前記と同様水4を中間
まで満たした中間貯留部6を設け、かつこの中間貯留部
6に水4の流動を受けて回動変位する回転板7を設けた
ものである。
【0003】なお、下部タンク1の図と直交する方向も
図とまったく同様に立ち上げ部2、ダクト5、中間貯留
部6が設けられ、これらによって水平2方向の振動に対
処して制振動作を行う。
【0004】この構造の流体式制振装置にあっては、貯
留タンク3内の水4の動きのみならずそれに伴う空気の
動きと、中間貯留部6の水4の動きと、この動きに伴う
回転板7の動きによって、より小型で大きな制振効果を
得ることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この構
造の流体式制振装置にあっては、前記ダクト5が中間貯
留部6の回転板7によって仕切られる各空間とこれに近
い側の立ち上げ部2との間を連結していたので、例えば
図中矢印方向に流体力が生じ、一方の立ち上げ部2の水
位が上昇すると、圧縮された空気が一方の立ち上げ部2
に近い側の仕切り空間内に入り込み、この圧力により中
間貯留部6の流体力の作用方向に対し抑制する力を生ず
るため、両者の流体力が打ち消し合う欠点が生じてい
た。
【0006】この発明は以上の問題を解決するものであ
って、その目的は、簡単な機構によって流体力の打ち消
し合いをなくすだけでなく、貯留タンクと中間貯留部と
の流体力による空気圧力を積極的に利用して流体力に加
えるようにした流体式制振装置を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、この発明は、平面形状が矩形形状をなした下部タン
クと、該下部タンクの4辺の外側または4隅の内側に一
体に立設され、かつ制振用液体が途中まで満たされてい
る立ち上げ部とからなる液体貯留タンクと、対向する前
記立ち上げ部の上部空間同士を連通するダクトと、該各
ダクトの間に配置され、かつ内部に制振用液体を収容し
た中間貯留部と、該中間貯留部内を前記ダクトに連通す
る一対の空間に仕切り、かつ前記液体の流動圧を受けて
変位する回転板と、該回転板の変位に対し抵抗力を付与
する制動手段とを備えた流体式制振装置において、前記
ダクトは、前記回転板によって仕切られる両空間の配置
と前記対向する立ち上げ部の配置とが逆となる配管によ
り前記中間貯留部に接続されていることを特徴とする。
【0008】
【作用】以上の構成によれば、貯留タンクの各立ち上げ
部に対する液体の流体力の作用方向と中間貯留部に対す
る空気圧の加圧方向が逆となり、同位相となることによ
る流体力の打消し合いを防止し、かつ空気圧力により流
体力を加速する。
【0009】
【実施例】以下、この発明の実施例を説明する。図1,
2はこの発明の第一実施例を示すものであり、制振装置
は、水貯留タンク10と、貯留タンク10上に配置され
た4つの中間貯留部12と、貯留タンク10と各中間貯
留部12とを連通させたダクト14とから概略構成され
ている。貯留タンク10は制振装置の本体部分を構成す
るものであり、構造物上部に設置される正方形の下部タ
ンク16と、下部タンク16の4辺の隅角部の上部にこ
れと連通して一体に立設された4つの立ち上げ部18と
からなるものである。
【0010】この貯留タンク10の内部には下部タンク
16の全体を満たし、かつ各立ち上げ部18のほぼ中央
の高さまで満たされた制振用の水20を収容し、互いに
対向する2対の立ち上げ部18により水平2方向の振動
に対応した制振効果を得るようにしている。
【0011】中間貯留部12は各立ち上げ部18の間に
配置された下部U字形をした密封タンクであり、その下
半分程度に制御用の水20を収容するとともに、回転板
22により内部を左右に仕切っている。
【0012】回転板22は回転軸24を中心として回動
可能であり、振動に伴う水20の揺動によって左右に回
動変位する。
【0013】また、この回転軸24の中間貯留部12か
らの突出端には前記回転板22の回動変位に抵抗を与え
るための制動手段、すなわちコイルバネ26が配置され
ており、このバネ26のバネ圧を外部操作により任意に
調整可能としている。なお、コイルバネ26に替えて油
圧などの制動手段を用いることもできる。
【0014】前記ダクト14は、前記回転板22によっ
て仕切られる両空間の配置と前記対向する立ち上げ部1
8の配置とが逆となる配管により両立ち上げ部18の上
部と中間貯留部12の上部との間に接続される。
【0015】したがって、この配管により構造物に振動
が生ずる結果、図2の矢印に示す方向に中間貯留部12
を挾む一方の立ち上げ部18に対して水20が流体力を
生ずると、中間貯留部12の水20は同一方向に流体力
を生ずる。
【0016】また、それによって生じた圧縮空気が、中
間貯留部2に対する加圧方向をスロッシング側とは逆の
空間に加えることにより、流体力の作用方向に対する付
勢圧を生じ、流体力の打消し合いを防止するだけでな
く、これ空気圧を加算することになる。
【0017】したがって、以上の制振装置では、貯留タ
ンク10および中間貯留部の水20の動揺によって、建
物などの構造物に加わる水平2方向の振動エネルギーを
吸収するだけでなく、その動揺に伴う立ち上げ部18の
上部空間の加減圧作用によっても振動エネルギーを吸収
する。
【0018】すなわち、中間貯留部12の水20を空気
圧の変動によって動揺させることで振動エネルギーを吸
収し、水20の動きを回転板22によって抑制すること
でも振動エネルギーを吸収することができる。そして、
空気圧の変動は水20の動きと同期するため打ち消し合
いがなく、より小形であっても大きな制振効果を得るこ
とになる。
【0019】なお、回転板22の変位特性はコイルバネ
26等の制動手段を調整することで簡単に可変設定する
ことができ、制振装置全体の特性を構造物の固有振動に
同期させることが出来る。
【0020】図3は、この発明の第二実施例を示すもの
である。なお、前記第一実施例と同一箇所には同一符号
を付し、異なる部分にのみ異なる符号を付して説明す
る。
【0021】図において、貯留タンク30は、下部タン
ク32と、下部タンク32の4辺に沿ってその上部に一
体に立設された4つの立ち上げ部、すなわち立壁34と
からなり、各立壁34によって囲われた内部の下部タン
ク32上に一対の中間貯留部12が配置されている。
【0022】そして対向する各立壁34と中間貯留部1
2との間をダクト14により逆の位相となるように連結
しており、これによって前記第一実施例と同様に流体力
の相殺を防止している。
【0023】この実施例においては、一対の中間貯留部
12によって水平2方向の振動に対応する制振効果を得
るので第一実施例に比べ機構が簡素化するとともに、調
整も簡単となる。また、各立壁34は下部タンク32の
4辺に沿って一体に連通しているので、液体の流れがス
ムーズで、タンク内の全液体量に対する水平方向の制振
に寄与する有効液量比率が高く、またその分装置を小形
化を図ることができるなどの利点がある。
【0024】また、前記各実施例では回転板の制動手段
としてコイルバネ等を用いて制御を行っているが、モ―
タなどの動力手段を用いて構造物の振動を積極的に打ち
消す動作をさせるようにすれば、いわゆるアクティブ制
御を行うことができる。
【0025】
【発明の効果】以上各実施例によって詳細に説明したよ
うに、この発明にかかる流体式制振装置にあっては、貯
留タンクの各立ち上げ部に対する液体の流体力の作用方
向と中間貯留部に対する空気圧の加圧方向が逆となり、
同位相となることによるスロッシングの打消し合いを防
止し、かつ空気圧力により流体力を加速するため、より
大きな制振効果を得られ、またその分小形化を図ること
が出来る等の利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第一実施例による流体式制振装置の
平面図である。
【図2】図1のA−A線における断面図である。
【図3】この発明の第二実施例による流体式制振装置の
平面図である。
【図4】従来の流体式制振装置の断面図である。
【符号の説明】
10,30 水貯留タンク 12 中間貯留部 14 ダクト 16,32 下部タンク 18,34 立ち上げ部(34 立壁) 20 液体(水) 22 回転板 24 回転軸 26 制動手段(コイルバネ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 寺村 彰 東京都清瀬市下清戸4丁目640番地 株式 会社大林組技術研究所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平面形状が矩形形状をなした下部タンク
    と、該下部タンクの4辺の外側または4隅の内側に一体
    に立設され、かつ制振用液体が途中まで満たされている
    立ち上げ部とからなる液体貯留タンクと、対向する前記
    立ち上げ部の上部空間同士を連通するダクトと、該各ダ
    クトの間に配置され、かつ内部に制振用液体を収容した
    中間貯留部と、該中間貯留部内を前記ダクトに連通する
    一対の空間に仕切り、かつ前記液体の流動圧を受けて回
    転変位する回転板と、該回転板の変位に対し抵抗力を付
    与する制動手段とを備えた流体式制振装置において、 前記ダクトは、前記回転板によって仕切られる両空間の
    配置と前記対向する立ち上げ部の配置とが逆となる配管
    により前記中間貯留部に接続されていることを特徴とす
    る流体式制振装置。
JP5300501A 1993-11-30 1993-11-30 流体式制振装置 Expired - Fee Related JP2972512B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113089871A (zh) * 2021-04-16 2021-07-09 宿迁学院 一种装配式建筑的减震机构

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CN113089871A (zh) * 2021-04-16 2021-07-09 宿迁学院 一种装配式建筑的减震机构

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