JP2891626B2 - 流体式制振装置 - Google Patents

流体式制振装置

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JP2891626B2
JP2891626B2 JP135194A JP135194A JP2891626B2 JP 2891626 B2 JP2891626 B2 JP 2891626B2 JP 135194 A JP135194 A JP 135194A JP 135194 A JP135194 A JP 135194A JP 2891626 B2 JP2891626 B2 JP 2891626B2
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vibration damping
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liquid
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光弘 吉村
一誠 藤田
彰 寺村
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OOBAYASHIGUMI KK
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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OOBAYASHIGUMI KK
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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  • Vibration Prevention Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、タンク内に貯留した液
体の動揺を利用して振動を抑制する流体式制振装置の改
良に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の流体式制振装置として、例えば
本出願人らが先に開発した特開平5−60173号公報
に示す流体式制振装置がある。このものは、図4に断面
して示すように、下部タンク1の両側上部にこれと連通
した一対の立ち上げ部2を立設してなる貯留タンク3内
に制振用の水4を収容し、立ち上げ部2の中間程度まで
水4を満たしたもので、各立ち上げ部2の上方空間同士
を連通するダクト5を設けるとともに、ダクト5の間に
同じく制振用の水4を中間まで満たし、仕切り板6aに
よりU字管状に形成した中間貯留部6を配置し、この中
間貯留部6に水4の流動を受けて回動変位する回転板7
を設けたもので、回転板7の回転軸8はコイルバネ9に
連繋され、このコイルバネ9のバネ定数は、建物自体の
固有周期(固有振動数)に応じて設定されている。
【0003】なお、下部タンク1の上部は図と直交する
方向も同じ一対の立ち上げ部2、ダクト5、中間貯留部
6が配置され、これにより水平2方向の振動に対処して
制振動作を行う。
【0004】この構造の流体式制振装置にあっては、貯
留タンク3内の水4の動きのみならずそれに伴う空気の
動きと、中間貯留部6の水4の動きと、この動きに伴う
回転板7が動き、制振装置が建物の固有周期(振動数)
に同調し、より小型で大きな制振効果を得ることができ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種の制
振装置を用いて建物の振動をパッシブに防止しようとす
る場合、建物と制振装置の固有振動数を一致させる必要
があるが、完成前においては、建物の固有振動数は設計
値すなわち主体構造のみの計算によらざるを得ず、厳密
には建物完成時でないと実際の固有振動数を決めること
は出来ない。したがって以上の制振装置の固有振動数は
建物の設計周期(振動数)を目安にしてその容量等を設
計し、建物の完成直前に現場合わせで調整して建物固有
周期に同調させる必要がある。また、完成後であっても
重量やその配分などの変化に応じて微調整する必要があ
る。
【0006】しかしながら、この調整に当たっては、コ
イルバネ9のバネ定数を調整することによって、制振装
置の固有振動数を調整しているが、実際にはバネ定数の
調整は困難である。
【0007】本発明は以上の問題を解決するものであっ
て、その目的は建物固有周期(固有振動数)に応じた制
振装置の固有振動数の微調整作業を簡単、かつ迅速に行
えるようにした流体式制振装置を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は、正方形状をなした下部タンクと、該下部
タンクの4辺または4隅に一体に立設され、かつ制振用
液体が途中まで満たされている立ち上げ部とからなる液
体貯留タンクと、対向する前記立ち上げ部の上部空間同
士を連通するダクトと、該各ダクトの間に配置され、か
つ内部に制振用液体を収容した中間貯留部と、該中間貯
留部内を前記ダクトに連通する一対の空間に仕切り、か
つ前記液体の流動圧を受けて回動変位する回転板とを備
えた流体式制振装置において、前記回転板の回転軸にこ
れと直交して垂設または立設されるボルト軸を設け、該
ボルト軸に螺合する固有振動数調整用の重りを配置した
ことを特徴とする。
【0009】
【作用】以上の構成によれば、ボルト軸の軸方向に沿っ
て重りを移動調整することで中間貯留部における回転軸
まわりの回転慣性モーメント及び復元力が変化し、これ
に応じて制振装置全体の固有振動数が調整される。
【0010】
【実施例】以下本発明の実施例を図面を用いて詳細に説
明する。なお、本発明は基本的には図4に示す制振装置
と同一であるので、基本的部分は図4を援用し、また従
来に相当する箇所には同図と同一符号を付し、新たに付
加された部分のみ異なる符号を用いて説明する。
【0011】図1,2はこの発明の第一実施例を示すも
のである。図において、中間貯留部6の回転軸8はその
下部側に回転板7を一体に設けたもので、前記中間貯留
部6の両側部に水密軸受10を介して回動可能に軸受さ
れている。また回転軸8の中間貯留部6からの突出端に
はこれと直交してボルト軸12が鉛直方向に一体に垂設
されている。
【0012】このボルト軸12には回転慣性モーメント
及び復元力、すなわち固有振動数調整用の重り14が螺
合され、その軸方向に沿って移動調整可能としている。
また、16は重り14の上下に配置された回転止め用の
ナットである。
【0013】したがって、静止状態では前記回転板7は
中立位置にあり、この状態から振動が生ずることで水4
が貯留タンク3及び中間貯留部6移動し、回転板7をそ
の移動方向に圧し、回転板7は回動する。このときの中
間貯留部6の振動数は前記コイルバネ9のバネ定数に加
え、前記重り14の位置に応じた回転モーメント及び復
元力により決まり、制振装置全体の振動数も調整され
る。
【0014】すなわち、ボルト軸12に対する重り14
の重量の固定位置に応じて前記回転軸8に回転モーメン
トが生じ、これが回転板7に対する回動抵抗としてコイ
ルバネ9による抵抗値に加算され、重り14が回転軸8
に近い位置に固定されている場合ではその回転モ―メン
トは小さく、回転板7の回動抵抗は小さくなり、その逆
に回転軸8から遠い位置に固定されている場合には回転
モーメントが大きくなり、回転板7の回動抵抗は大きく
なる。そしてこの回動抵抗に応じて固有振動数が変化す
る。
【0015】それゆえ、回転板7の回動時の固有振動数
を建物の固有周期(固有振動数)と同調させるには回転
止め用ナット16を緩め、重り14を軸方向に移動調整
し、最適周期となった位置でナット16を締め付けれ
ば、微調整作業が完了することになる。
【0016】図3は、前記第一実施例とは逆にコイルバ
ネ9のバネ定数から回転モーメント及び復元力を減じた
第二実施例を示すもので、回転軸8の中間貯留部6から
の突出端にはこれと直交してボルト軸20が鉛直に立設
され、その外周部には重り22が軸方向に移動可能に螺
合されているとともに、上下端に回転止め用のナット2
4が配置された構造となっている。
【0017】この場合には、振動時の前記重り22によ
る回転軸8の回転モーメントは回転板7の回動抵抗を減
ずる働きとなり、重り22の移動調整によりコイルバネ
9による回動抵抗から減算される調整値を得られる。
【0018】なお、前記各実施例ではコイルバネをメイ
ンとし、重りを調整用として用いたが、第1の実施例で
は重りのみとして用いることができる。
【0019】
【発明の効果】以上実施例によって詳細に説明したよう
に、本発明にかかる流体式制振装置にあっては、ボルト
軸にの軸方向に沿って重りを移動調整することで回転軸
の回転モーメントが変化し、これに応じて中間貯留部の
固有振動数が調整され、制振装置全体の固有振動数が調
整されるため、従来に比べて建物固有周期(固有振動
数)に応じた制振装置の振動数の微調整作業を簡単、か
つ迅速に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例による要部側面図である。
【図2】図2のA−A線断面図である。
【図3】本発明の第二実施例を示す要部側面図である。
【図4】従来の流体式制振装置の全体構成を示す断面図
である。
【符号の説明】
1 下部タンク 2 立ち上げ部 3 貯留タンク 4 制振用の水 5 ダクト 6 中間貯留部 7 回転板 8 回転軸 12,20 ボルト軸 14,22 重り
フロントページの続き (72)発明者 寺村 彰 東京都清瀬市下清戸4丁目640番地 株 式会社大林組技術研究所内 (56)参考文献 特開 平5−60173(JP,A) 特開 平4−62273(JP,A) 特開 平4−55578(JP,A) 特開 平4−312686(JP,A) 実開 平1−139138(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04H 9/02 F16F 15/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断面矩形形状をなした下部タンクと、該
    下部タンクの4辺または4隅に一体に立設され、かつ制
    振用液体が途中まで満たされている立ち上げ部とからな
    る液体貯留タンクと、対向する前記立ち上げ部の上部空
    間同士を連通するダクトと、該各ダクトの間に配置さ
    れ、かつ内部に制振用液体を収容した中間貯留部と、該
    中間貯留部内を前記ダクトに連通する一対の空間に仕切
    り、かつ前記液体の流動圧を受けて回動変位する回転板
    とを備えた流体式制振装置において、 前記回転板の回転軸にこれと直交して垂設または立設さ
    れるボルト軸を設け、該ボルト軸に螺合する固有振動数
    調整用の重りを配置したことを特徴とする流体式制振装
    置。
JP135194A 1993-11-30 1994-01-11 流体式制振装置 Expired - Fee Related JP2891626B2 (ja)

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