JPH07150326A - 高鮮映性プレコート鋼板の製造法 - Google Patents

高鮮映性プレコート鋼板の製造法

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JPH07150326A
JPH07150326A JP32322193A JP32322193A JPH07150326A JP H07150326 A JPH07150326 A JP H07150326A JP 32322193 A JP32322193 A JP 32322193A JP 32322193 A JP32322193 A JP 32322193A JP H07150326 A JPH07150326 A JP H07150326A
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JP
Japan
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steel sheet
skin pass
cold
rolled steel
coating film
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Pending
Application number
JP32322193A
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English (en)
Inventor
Akitoshi Shioda
田 明 俊 塩
Masaaki Urai
井 正 章 浦
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Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】めっき原板として冷間圧延鋼板表面の中心線平
均粗さ(Ra)0.8μm以下の冷間圧延鋼板を使用
し、これに溶融亜鉛めっきおよび合金化処理を行った
後、塗膜を形成してプレコート鋼板を製造するに際し、
ロール表面の中心線平均粗さ(Ra)0.4μm以下の
スキンパスロールを使用して、スキンパス圧下率(S)
を冷間圧延鋼板の中心線平均粗さ(Ra)に応じて下記
式に示す範囲に規定するスキンパス圧延を行った後、塗
膜を形成することにある。 0.5×Ra+1.0≦S≦4 なお、Ra:冷間圧延鋼板表面の中心線平均粗さ(単位
はμm) S :スキンパス圧下率(単位は%) 【効果】製造された合金化溶融亜鉛めっき鋼板は、鮮映
性、材質特性、塗膜密着性、塗膜加工性に優れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高鮮映性プレコート鋼板
の製造法に関し、さらに詳しくは、家電製品、器物、建
築内装材等の塗装仕上がり面の鮮映性に優れたプレコー
ト鋼板の製造法に関するものである。
【0002】
【従来技術】従来より、合金化溶融亜鉛めっき鋼板は塗
装密着性、塗装後の耐蝕性および溶接性等に優れている
ために、自動車の内板および自動車外板にも使用される
ようになり、また、自動車の補強部材、さらに、冷蔵
庫、或いは、洗濯機等の塗装を行う用途に多く使用され
ている。
【0003】そして、最近になって、上記に説明した合
金化溶融亜鉛めっき鋼板の上記の各種用途において、塗
装仕上がり面が周囲の環境を鮮明に映す、所謂、鮮映性
を有することが重要になつてきている。
【0004】また、塗装方式としては、公害防止、省力
化を目的として、成形後塗装を行うポストコート方式か
ら、予め塗装を行った鋼板を成形、組み立てをして使用
するプレコート方式に変わりつつあり、従って、塗膜表
面の写像性が高い、所謂、鮮映性に優れたプレコート鋼
板が要求されている。
【0005】また、鮮映性には、素材の表面粗さ、塗装
技術、塗料の性状等が影響するが、通常15〜25μm
の厚さの比較的に薄い塗膜を成形させるプレコート鋼板
では特に、素材としての原板の冷間圧延鋼板の影響が大
きい。
【0006】そのため、素材の面から鮮映性を向上させ
るためには、基本的には、塗装前の素材表面が可能な限
り平滑であることが要求される。しかしながら、合金か
溶融亜鉛めっき鋼板は、Zn−Feの合金層となり著し
く粗い表面となつている。そのため、表面粗度が調整さ
れているロールによるスキンパス処理を行った場合で
も、安定して満足できる鮮映性とすることができないの
が現状である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記に説明し
た合金化溶融亜鉛めっき鋼板における従来技術の種々の
問題点を解決するために、本発明者が鋭意研究を行い、
検討を重ねた結果、溶融亜鉛めっきおよび合金化処理を
行った合金化溶融亜鉛めっき鋼板の表面を優れた平滑面
とすることができる高い鮮映性を有するプレコート鋼板
の製造法を開発したのである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る高鮮映性プ
レコート鋼板の製造法は、めっき原板として冷間圧延鋼
板表面の中心線平均粗さ(Ra)0.8μm以下の冷間
圧延鋼板を使用し、これに溶融亜鉛めっきおよび合金化
処理を行った後、塗膜を形成してプレコート鋼板を製造
するに際し、ロール表面の中心線平均粗さ(Ra)0.
4μm以下のスキンパスロールを使用して、スキンパス
圧下率(S)を冷間圧延鋼板の中心線平均粗さ(Ra)
に応じて下記式に示す範囲に規定するスキンパス圧延を
行った後、塗膜を形成することにある。 0.5×Ra+1.0≦S≦4 なお、Ra:冷間圧延鋼板表面の中心線平均粗さ(単位
はμm) S :スキンパス圧下率(単位は%)
【0009】本発明に係るプレコート鋼板の製造法につ
いて、以下詳細に説明する。
【0010】冷間圧延鋼板を使用した溶融亜鉛めっきお
よび合金化処理を行った合金化溶融亜鉛めっき鋼板にお
ける表面粗さを小さくするために、粗度におよぼす各種
めっき条件の影響について検討を行った結果、冷間圧延
鋼板表面のめっき前の粗さが大きく影響することを知見
した。
【0011】本発明に係る高鮮映性プレコート鋼板の製
造法においては、冷間圧延鋼板表面の粗さが小さいほ
ど、合金化溶融亜鉛めっき鋼板の表面粗さが小さくな
る。従って、冷間圧延鋼板表面の粗さが中心線平均粗さ
(Ra、単位はμm)0.8 μm越えると合金化溶融亜
鉛めっきを行った後のスキンパス圧下率(S、単位は
%)を高くしても、塗装後のプレコート鋼板の鮮映性は
良好な域まで向上することはなく、逆に鋼板の材質の劣
化を招来する。
【0012】従って、冷間圧延鋼板表面の中心線平均粗
さは0.8μm以下とする必要がある。しかし、中心線
平均粗さが0.8μm以下であっても、高い鮮映性を得
るためにはスキンパス圧下率を冷間圧延鋼板表面の中心
線平均粗さに応じて変化させる必要があり、粗さが大き
いほどスキンパス圧下率を高くすることが必須である。
【0013】そして、スキンパス圧下率(S)が冷間圧
延鋼板表面の中心線平均粗さ(Ra)の1/2+1.0
未満の場合はプレコート鋼板の鮮映性は低く、これ以上
の場合において高い鮮映性を得ることができ、従って、
0.5×Ra+1.0≦Sとする。また、スキンパス圧下
率を極端に高くすると、冷間圧延鋼板の材質が劣化して
成形時に割れを発生するようになるので、Sは高くても
4以下にする必要がある。
【0014】このようなスキンパス圧延によるめっき層
表面を平滑化する際には、スキンパスロールの表面粗さ
によっても影響を受けるものであり、即ち、ロール表面
の中心線平均粗さが0.4μmを越えるとめっき層表面
の平滑化は期待することはできず、スキンパスロール表
面の中心線平均粗さは0.4μm以下とする。
【0015】このスキンパス圧延後は、適宜塗装下地処
理を行った後、塗装、焼き付けを行って塗膜を形成させ
る。そして、塗料は特に限定的ではないが、塗装回数は
2回塗装・焼き付けした2コート2ベーク方式とするの
が一般的であり、塗膜の全性能からも望ましいのであ
る。
【0016】また、本発明に係る高鮮映性プレコート鋼
板の製造法において、スキンパスのロールは、その表面
が砥石研磨されたブライト仕上げおよびショットブラス
ト、放電加工或いはレーザー照射したダル仕上げ等何れ
の加工によるものでも使用することができる。
【0017】
【実 施 例】本発明に係る高鮮映性プレコート鋼板の
製造法の実施例を説明する。
【0018】
【実 施 例 】Alキルド鋼を冷間圧延を行った後、そ
の最終ロールの表面粗さ(Ra)が0.2〜1.2μmの
冷間圧延鋼板を作製した。さらに、連続溶融亜鉛めっき
ラインにおいてめっきおよび合金化処理を行った後、表
面粗さを種々に変化させたロールを使用して、圧下率を
0.5〜5.0%の範囲に変化させてスキンパス圧延を行
った。
【0019】製造された合金化溶融亜鉛めっき鋼板は、
クロメート処理を行った後、ポリエステル系の2コート
2ベーク塗装を行い、PGメータによる鮮映性測定、塗
膜密着性試験(碁盤目エリクセン,1mm ,6mm押
出し,テーピング)、加工性試験(室温、180°,2
T折曲げ)を行った。また、引張試験を行い材質を調査
した。
【0020】表2にその結果を示す。この表2から、本
発明に係る高鮮映性プレコート鋼板の製造法により得ら
れたプレコート鋼板は、鮮映性、塗膜密着性、塗膜加工
性、材質の何れにおいても優れていることがわかる。
【0021】
【表1】
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る高鮮
映性プレコート鋼板の製造法は上記の構成であるから、
製造されためっき鋼板およびプレコート鋼板は、鮮映
性、材質特性、塗膜密着性、塗膜加工性において優れた
効果を有している。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C23C 2/28 2/40 28/00 A

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】めっき原板として冷間圧延鋼板表面の中心
    線平均粗さ(Ra)0.8μm以下の冷間圧延鋼板を使
    用し、これに溶融亜鉛めっきおよび合金化処理を行った
    後、塗膜を形成してプレコート鋼板を製造するに際し、
    ロール表面の中心線平均粗さ(Ra)0.4μm以下の
    スキンパスロールを使用して、スキンパス圧下率(S)
    を冷間圧延鋼板の中心線平均粗さ(Ra)に応じて下記
    式に示す範囲に規定するスキンパス圧延を行った後、塗
    膜を形成することを特徴とする高鮮映性プレコート鋼板
    の製造法。 0.5×Ra+1.0≦S≦4 なお、Ra:冷間圧延鋼板表面の中心線平均粗さ(単位
    はμm) S :スキンパス圧下率(単位は%)
JP32322193A 1993-11-29 1993-11-29 高鮮映性プレコート鋼板の製造法 Pending JPH07150326A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE112008001117T5 (de) 2007-04-23 2010-03-04 Honda Motor Co., Ltd. Vorbeschichtetes Metallblech
JP2013536901A (ja) * 2010-08-30 2013-09-26 エイケイ・スチール・プロパティーズ・インコーポレイテッド ステンレス鋼様仕上げの亜鉛めっき炭素鋼

Cited By (3)

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DE112008001117T5 (de) 2007-04-23 2010-03-04 Honda Motor Co., Ltd. Vorbeschichtetes Metallblech
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