JPH07150109A - 新規塑性加工コート剤組成物 - Google Patents

新規塑性加工コート剤組成物

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JPH07150109A
JPH07150109A JP32573793A JP32573793A JPH07150109A JP H07150109 A JPH07150109 A JP H07150109A JP 32573793 A JP32573793 A JP 32573793A JP 32573793 A JP32573793 A JP 32573793A JP H07150109 A JPH07150109 A JP H07150109A
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ether
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茂穂 寺田
Teruaki Onishi
輝明 大西
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COSMO SOGO KENKYUSHO KK
Cosmo Oil Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 下記式(1)のポリオキシエチレンエーテル 【化1】 R−O−(CH2CH2O)n−H (1) (式中、Rは、アルキル基、アルケニル基、アルキルフ
ェニル基又はラノリン残基を表し、nは5以上の整数を
表す。)又はこのポリオキシエチレンエーテルとステア
リン酸金属塩を重量比で2:8〜8:2の割合で含有す
る塑性加工コート剤組成物。 【効果】 塑性成形性、特にプレス成形性向上に極めて
有効であり、かつ接着性、脱脂性に優れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プレス成形性向上に極
めて有効であり、かつ接着性及び脱脂性にも優れる塑性
加工コート剤組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に自動車ボディパネルのプレス成形
工程では成形を円滑化するために鋼板材料に潤滑油が使
用されており、通常、この潤滑油としては後工程におけ
る脱脂効率を考慮して防錆油と呼ばれる低粘度油が広く
用いられている。しかし、自動車ボディパネル用のアル
ミニウム合金板は従来の冷延鋼板に比べて成形性が非常
に悪く、前記のような潤滑油を用いても製品形状によっ
てはプレス割れを生じることがある。プレス割れを防ぐ
には、プレス成形時に材料と金型の間の摩擦を軽減する
ことが有効である。これらの対策としてプレス油と呼ば
れる高粘度油、コート剤及びポリ塩化ビニル(PVC)
のフィルムが用いられることもある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、高粘度のプレ
ス油や、コート剤の使用は後工程である接着工程での接
着性を低下させる欠点があり、さらに脱脂工程での脱脂
処理性を低下させる欠点がある。また、ポリ塩化ビニル
(PVC)のフィルムでは、前に述べた後工程の前に剥
離作業をする必要があるなど、いずれも量産化に対して
は有効な手段ではない。このため、本発明は、自動車ボ
ディパネルに用いるアルミニウム合金板のプレス成形な
どのプレス成形性を向上させるために極めて有効であ
り、かつ接着性、脱脂性に優れた塑性加工コート剤組成
物を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために、アルミニウム合金板などのプレス成
形においてプレス成形性を向上させるために最適なコー
ト剤について研究を重ねた結果、特定のポリオキシエチ
レンエーテルを配合したものが、塑性加工性、特にプレ
ス成形性を向上させるために極めて有効であり、かつ接
着性、脱脂性に優れていることを見い出し、さらに、本
発明者らは、特定のポリオキシエチレンエーテルとステ
アリン酸金属塩を特定量配合したものが、塑性加工性、
特にプレス成形性を向上させるために極めて有効であ
り、かつ接着性及び脱脂性が優れている他に、塗布後の
乾燥性及び操作性にも優れていることを見い出し、これ
らの知見に基づいて本発明を完成するに至った。
【0005】すなわち、本発明は、下記式(1)のポリ
オキシエチレンエーテル
【0006】
【化3】 R−O−(CH2CH2O)n−H (1)
【0007】(式中、Rは、アルキル基、アルケニル
基、アルキルフェニル基又はラノリン残基を表し、nは
5以上の整数を表す。)を含有することを特徴とする塑
性加工コート剤組成物を提供するものである。また、本
発明は、下記式(1)のポリオキシエチレンエーテル
【0008】
【化4】 R−O−(CH2CH2O)n−H (1)
【0009】(式中、Rは、アルキル基、アルケニル
基、アルキルフェニル基又はラノリン残基を表し、nは
5以上の整数を表す。)とステアリン酸金属塩を重量比
で2:8〜8:2の割合で含有することを特徴とする塑
性加工コート剤組成物を提供するものである。以下、本
発明を詳細に説明する。
【0010】本発明の塑性加工コート剤組成物において
使用されるポリオキシエチレンエーテルは、化5の式
(1)の化合物である。
【0011】
【化5】 R−O−(CH2CH2O)n−H (1)
【0012】(式中、Rは、アルキル基、アルケニル
基、アルキルフェニル基又はラノリン残基を表し、nは
5以上の整数を表す。) 式(1)のRは、炭素数12以上のものが好ましく、特
に炭素数16〜18のものが好ましい。また、nは20
〜60の整数が好ましく、特に40〜60の整数が好ま
しい。また、これらのポリオキシエチレンエーテルは、
HLB値が8以上のものが好ましく、特に12以上のも
のが好ましい。なお、式(1)のRのラノリン残基は、
ラノリンアルコールから水酸基を除いたものをいう。
【0013】これらのポリオキシエチレンエーテルの具
体例としては、例えばポリオキシエチレンオクチルエー
テル、ポリオキシエチレンノニルエーテル、ポリオキシ
エチレンデシルエーテル、ポリオキシエチレンウンデシ
ルエーテル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポ
リオキシエチレントリデシルエーテル、ポリオキシエチ
レンミリスチルエーテル、ポリオキシエチレンペンタデ
シルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポ
リオキシエチレンヘプタデシルエーテル、ポリオキシエ
チレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンノナデ
シルエーテル、ポリオキシエチレンオクテニルエーテ
ル、ポリオキシエチレンノネニルエーテル、ポリオキシ
エチレンデセニルエーテル、ポリオキシエチレンウンデ
セニルエーテル、ポリオキシエチレンドデセニルエーテ
ル、ポリオキシエチレントリデセニルエーテル、ポリオ
キシエチレンテトラデセニルエーテル、ポリオキシエチ
レンペンタデセニルエーテル、ポリオキシエチレンヘキ
サデセニルエーテル、ポリオキシエチレンヘプタデセニ
ルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポ
リオキシエチレンノナデセニルエーテル、ポリオキシエ
チレンエイコセニルエーテル、ポリオキシエチレンペン
チルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンヘキシルフ
ェニルエーテル、ポリオキシエチレンヘプチルフェニル
エーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテ
ル、ポリオキシエチレンカプリルフェニルエーテル、ポ
リオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシ
エチレンデシルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン
ウンデシルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンラウ
リルフェニルエーテル、ポリオキシエチレントリドデシ
ルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンミリスチルフ
ェニルエーテル、ポリオキシエチレンペンタデシルフェ
ニルエーテル、ポリオキシエチレンラノリンアルコール
などやこれらの構造異性体などが挙げられ、好ましくは
ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチ
レンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンステアリル
エーテル、ポリオキシエチレンラノリンアルコールなど
である。なお、ポリオキシエチレンエーテルは、1種単
独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いても
よい。
【0014】本発明の塑性加工コート剤組成物において
は、通常上記ポリオキシエチレンエーテルは、水と共に
使用される。ポリオキシエチレンエーテルと水の配合割
合は、通常ポリオキシエチレンエーテルが1〜60重量
%であり、水が40〜99重量%であり、好ましくはポ
リオキシエチレンエーテルが5〜40重量%であり、水
が60〜95重量%である。ポリオキシエチレンエーテ
ルが、1重量%未満であると添加効果がなく、60重量
%を超えると塗布操作性が悪くなる。
【0015】本発明の塑性加工コート剤組成物において
は、上記ポリオキシエチレンエーテルと共にステアリン
酸金属塩を併用することが好ましい。ステアリン酸金属
塩の併用は、塗布後の乾燥性及び操作性を著しく向上さ
せる。特に塑性加工材が塑性加工コート剤組成物を塗布
乾燥した後にロール状にされる場合は、速乾性に優れて
おり、かつ乾燥後の塑性加工コート剤組成物の剥離やブ
ロッキングが起こりにくいので特に有効である。ステア
リン酸金属塩としては、ステアリン酸の種々の金属塩が
使用できるが、ステアリン酸のカルシウム塩、アルミニ
ウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩、リチウム塩、亜鉛
塩などが好適に挙げられ、さらに好ましくはステアリン
酸のカルシウム塩及びアルミニウム塩であり、特に好ま
しくはステアリン酸のカルシウム塩である。ステアリン
酸金属塩は、1種単独で用いてもよいし、2種以上を組
み合わせて用いてもよい。ポリオキシエチレンエーテル
とステアリン酸金属塩の配合割合は、重量比で2:8〜
8:2の割合であり、好ましくは3:7〜7:3の割合
であり、特に好ましくは5:5〜4:6の割合である。
ステアリン酸金属塩の配合割合がポリエチレンエーテル
に対して重量比で1/4未満であると、乾燥性及び乾燥
後の操作性が劣り、4を超えると金属表面から剥離し易
くなるという難点を有する。
【0016】ステアリン酸金属塩を併用した場合、ポリ
オキシエチレンエーテル及びステアリン酸金属塩と水の
配合割合は、通常ポリオキシエチレンエーテル及びステ
アリン酸金属塩が1〜60重量%であり、水が40〜9
9重量%であり、好ましくはポリオキシエチレンエーテ
ル及びステアリン酸金属塩が5〜40重量%であり、水
が60〜95重量%である。ポリオキシエチレンエーテ
ル及びステアリン酸金属塩が、1重量%未満であると添
加効果がなく、60重量%を超えると塗布操作性が悪く
なる。
【0017】本発明の塑性加工コート剤組成物には、前
記成分の他、必要に応じて他の成分、例えば、防錆剤、
消泡剤、極圧剤、酸化防止剤などの補助成分を適量配合
することができる。防錆剤としては、種々の防錆剤が使
用でき、例えばホウ酸アミド、ポリオキシエチレンアル
キルアミン、モルホリンなどが挙げられる。これらの防
錆剤は、1種単独で用いてもよいし、2種以上を組み合
わせて用いてもよい。
【0018】本発明に使用する消泡剤としては、水系の
消泡剤が使用でき、例えば変性シリコーンが挙げられ
る。これらの消泡剤は、1種単独で用いてもよいし、2
種以上を組み合わせて用いてもよい。上記防錆剤及び消
泡剤などの補助成分の添加量は、適宜選定すれば良い
が、防錆剤の添加量は、通常塑性加工コート剤組成物全
体量の3重量%以下であり、また消泡剤の添加量は、通
常塑性加工コート剤組成物全体量の1重量%以下であ
る。
【0019】本発明の塑性加工コート剤組成物は、前記
各成分を所定量適宜配合して混合することにより製造す
ることができる。各種成分の混合方法及び添加方法は、
特に制限されるものではなく、種々の方法により行うこ
とができ、混合順序及び添加順序も種々の混合順序及び
添加順序で行うことができる。
【0020】本発明の本発明の塑性加工コート剤組成物
は、プレス成形、絞り成形、引抜き成形などの各種塑性
加工に使用することができるが、特に自動車ボディパネ
ル用の鉄鋼板、アルミニウム合金板などのプレス成形に
有効であり、アルミニウム合金板に対しては極めて有効
に機能する。本発明の塑性加工コート剤組成物として、
ステアリン酸金属塩を併用する場合は、特に塑性加工材
が塑性加工コート剤組成物を塗布乾燥した後にロール状
にされるときに極めて有効である。本発明の塑性加工コ
ート剤組成物は、塑性加工する際に塑性加工材料に塗布
することにより使用される。塗布量は、特に制限されな
いが、通常乾燥重量で0.1 〜10g/m2の範囲で
あり、好ましくは0.5〜3g/m2の範囲である。塗
布は、ハケ塗布、ロール塗布、噴霧塗布、静電塗布、浸
漬塗布など種々の塗布方法により行うことができる。
【0021】
【実施例】次に、本発明を実施例及び比較例によりさら
に具体的に説明する。なお、本発明は、これらの例によ
って何ら制限されるものではない。実施例及び比較例の
評価試験は、次の方法により行った。
【0022】張出し試験 下記の成形条件により成形性を評価する。張出し高さ
は、テストピースのアルミニウム合金板をダイスに置い
て、その周辺をしっかりと固定し、中央部をポンチで一
定の速度で押し上げて凹部を形成し、その凹部が割れる
時のアルミニウム合金板の周辺部から凹部の頂部までの
高さをいい、張出し高さが大きいもの程成形性に優れ
る。 ダイス:φ55.00mm、肩半径R5mm ポンチ:φ32.0mm テストピース:JIS A5000系アルミニウム合金
板 加工速度:0.6m/min しわ押え力:3000kgf 塗布量:乾燥重量で1.0g/m2(片面塗布) 評価:張出し高さ(mm)
【0023】円筒深絞り試験 下記の成形条件により深絞り成形し、その成形性を評価
する。限界絞り比が大きいもの程成形性に優れる。 ダイス:φ32.60mm、肩半径R3mm ポンチ:φ32.0mm テストピース:JIS A5000系アルミニウム合金
板 加工速度:0.6m/min しわ押え力:500kgf 塗布量:乾燥重量で1.0g/m2(片面塗布) 評価:限界絞り比(LDR=ブランク径/ポンチ径)
【0024】オイルステイン試験 下記の条件によりオイルステイン試験の評価をした。 試験片:JIS A5000系アルミニウム合金板 100×100×1.0mmを5枚 塗布方法:コート剤組成物を指サックを用いて片面につ
き1g/m2の厚みに塗布した。 条件:試験片5枚をスペーサ(厚さ0.08mm、幅1
0mm、長さ100mmの四フッ化エチレン樹脂)を介
して積み重ね、四隅をクリップ止めして、50℃×相対
湿度95%の恒温槽で2週間放置した。 評価:オイルステインの発生の有無
【0025】湿潤試験 下記の条件により湿潤試験を行い防錆性能を評価した。 試験片:JIS A5000系アルミニウム合金板 60×80mmを3枚 塗布方法:コート剤組成物を指サックを用いて片面につ
き1g/m2の厚みに塗布した。 条件:50℃×相対湿度95%以上の恒温槽で2週間放
置した。 評価:錆の発生量を以下の5段階で評価した。 A:0% B:1〜10% C:11〜25% D:26〜50% E:51%以上
【0026】脱脂試験 下記の条件により脱脂試験を行い脱脂性能を評価した。 試験片:上記のオイルステイン試験後の試験片を用いて
評価 条件:脱脂剤(水酸化ナトリウム、ケイ酸ソーダを主成
分とする市販洗浄剤2重量%水溶液)を炭酸ガスでpH
11に調整し、脱脂温度43℃、脱脂剤20リットルを
プロペラ撹拌しつつ試験片を2分間浸漬した。 評価:試験片の水漏れ面積(%)により以下の5段階で
評価した。 A:100% B:91〜100% C:76〜90% D:51〜75% E:50%以下
【0027】リン酸皮膜処理試験 下記の条件により、脱脂試験後の試験片について、リン
酸皮膜処理を行い、リン酸皮膜処理性を評価した。 試験片:上記の脱脂試験後の試験片を用いた。 条件:リン酸皮膜処理液(市販リン酸皮膜処理剤の4%
水溶液)20リットルをプロペラ攪拌しつつ、50℃で
3分間試験片を浸漬した。 評価:試験片のリン酸皮膜の形成を目視にて観察し、以
下の3段階で評価した。 A:試験片表面に均一に皮膜が形成され良好である状態 B:試験片表面の皮膜が不均一で、皮膜が形成されない
部分も見られる状態 C:試験片表面に皮膜が形成されず、不良である状態
【0028】接着試験 下記の条件により接着試験を行い接着性を評価した。 条件:2枚のアルミニウム合金試験片にコート剤組成物
を乾燥重量で1g/m2に成るように塗布し乾燥し、そ
の上に市販の加熱硬化型エポキシ接着剤を塗布し、2枚
のアルミニウム合金試験片を接着し、接着剤を170℃
で30分熱硬化させた後、JIS K6829に準拠し
た剪断接着強さ試験により剪断接着強さを測定した。 評価:コート剤組成物を塗布しないアルミニウム合金試
験片に直接接着剤を塗布し、熱硬化させた後の剪断接着
強さを基準値100とし、コート剤組成物を塗布した場
合の剪断接着強さを基準値に対する百分率で求め下記の
4段階により評価した。 ◎:96〜100% ○:81〜95% △:61〜80% ×:0〜60%
【0029】塗布試験 下記の条件により塗布試験を行い、塗布性を評価する。 条件:100×100×1mmのアルミニウム合金試験
片にコート剤組成物を乾燥重量で約1g/m2になるよ
うに塗布し、150℃の恒温槽に1分間入れ、加熱乾燥
し、直後のコート剤膜の状態を目視で観察し、下記の3
段階で評価する。 ○:膜が十分に乾燥し、試験片に塗布されている状態 X1:膜が半液状で、べとついた状態 X2:膜は乾燥しているが、パサつき、粉末状で試験片
から剥がれ落ちる状態
【0030】実施例1 水79.6重量部と、ポリオキシエチレンステアリルエ
ーテル(HLB値:15.3、平均n値:40)20重
量部と、ホウ酸アミド系防錆剤0.3重量部と、ポリジ
メチルシロキサン系消泡剤0.1重量部を混合して塑性
加工コート剤組成物を調製した。
【0031】実施例2 実施例1において、ポリオキシエチレンステアリルエー
テルの代わりにポリオキシエチレンラノリンアルコール
(HLB値:16.4、平均n値:40)を使用した以
外は、実施例1と同様にして塑性加工コート剤組成物を
調製した。
【0032】実施例3 実施例1において、ポリオキシエチレンステアリルエー
テルの代わりにポリオキシエチレンノニルフェニルエー
テル(HLB値:18.2、平均n値:50)を使用し
た以外は、実施例1と同様にして塑性加工コート剤組成
物を調製した。
【0033】比較例1 水80重量部、アクリル酸系ポリマー20重量部から成
る塑性加工コート剤組成物を調製した。上記実施例1〜
3及び比較例1のコート剤組成物を用いて各試験を行っ
た。その結果を表1に示した。なお、表1〜3におい
て、配合組成を示す数値の単位は、重量部である。
【0034】
【表1】 上記の結果、実施例と比較例では、張出し高さが一番少
ないものでも0.22mmの差があり、この差は、プレ
ス成形性において著しく異なる値である。
【0035】実施例4 水79.6重量部と、ポリオキシエチレンステアリルエ
ーテル(HLB値:15.3、平均n値:40)20重
量部と、ステアリン酸カルシウム10重量部と、ホウ酸
アミド系防錆剤0.3重量部と、ポリジメチルシロキサ
ン系消泡剤0.1重量部を混合して塑性加工コート剤組
成物を調製した。
【0036】実施例5 実施例4において、ポリオキシエチレンステアリルエー
テルの代わりにポリオキシエチレンラノリンアルコール
(HLB値:16.4、平均n値:40)を使用した以
外は、実施例4と同様にして塑性加工コート剤組成物を
調製した。
【0037】実施例6 実施例4において、ポリオキシエチレンステアリルエー
テルの代わりにポリオキシエチレンノニルフェニルエー
テル(HLB値:18.2、平均n値:50)を使用し
た以外は、実施例4と同様にしてて塑性加工コート剤組
成物を調製した。
【0038】比較例2 水79.6重量部と、ステアリン酸カルシウムを20重
量部と、ホウ酸アミド系防錆剤0.3重量部と、ポリジ
メチルシリコーン系消泡剤0.1重量部を混合して塑性
加工コート剤組成物を調製した。
【0039】参考例1 水79.6重量部と、ポリオキシエチレンステアリルエ
ーテル(HLB値:15.3、平均n値:40)20重
量部と、ホウ酸アミド系防錆剤0.3重量部と、ポリジ
メチルシロキサン系消泡剤0.1重量部を混合して塑性
加工コート剤組成物を調製した。
【0040】参考例2 参考例1において、ポリオキシエチレンステアリルエー
テルの代わりにポリオキシエチレンラノリンアルコール
(HLB値:16.4、平均n値:40)を使用した以
外は、参考例1と同様にして塑性加工コート剤組成物を
調製した。上記実施例4〜6、比較例2及び参考例1及
び2の塑性加工コート剤組成物を用いて各試験を行っ
た。その結果を表2に示した。
【0041】
【表2】
【0042】
【表3】
【0043】
【発明の効果】本発明の塑性加工コート剤組成物は、塑
性成形性、特にプレス成形性向上に極めて有効であり、
かつ接着性、脱脂性に優れている。従って、本発明の塑
性加工コート剤組成物は、実用上極めて有用である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式(1)のポリオキシエチレンエー
    テル 【化1】 R−O−(CH2CH2O)n−H (1) (式中、Rは、アルキル基、アルケニル基、アルキルフ
    ェニル基又はラノリン残基を表し、nは5以上の整数を
    表す。)を含有することを特徴とする塑性加工コート剤
    組成物。
  2. 【請求項2】 下記式(1)のポリオキシエチレンエー
    テル 【化2】 R−O−(CH2CH2O)n−H (1) (式中、Rは、アルキル基、アルケニル基、アルキルフ
    ェニル基又はラノリン残基を表し、nは5以上の整数を
    表す。)とステアリン酸金属塩を重量比で2:8〜8:
    2の割合で含有することを特徴とする塑性加工コート剤
    組成物。
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