JPH07150009A - フェノール樹脂成形材料 - Google Patents

フェノール樹脂成形材料

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Publication number
JPH07150009A
JPH07150009A JP30208193A JP30208193A JPH07150009A JP H07150009 A JPH07150009 A JP H07150009A JP 30208193 A JP30208193 A JP 30208193A JP 30208193 A JP30208193 A JP 30208193A JP H07150009 A JPH07150009 A JP H07150009A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
molding material
phenolic resin
cut length
resin molding
glass fibers
Prior art date
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Pending
Application number
JP30208193A
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English (en)
Inventor
Satoyuki Saito
智行 斉藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Bakelite Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Bakelite Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 熱硬化性フェノール樹脂と、繊維径が6μ
m、カット長が3mmのガラス繊維、及び繊維径10
μm、カット長3mmのガラス繊維を併用して用いたフ
ェノール樹脂成形材料。 【効果】 成形品細部の強度が要求される成形品に使用
されるフェノール樹脂成形材料を得ることができる。こ
のため、小型・複雑化した構造部品あるいは各種機械部
品用の成形材料としてに好適であり、更に、耐熱性の要
求されるコンミテータ等の電装部品や高圧部品用にも適
している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、機械的強度に優れたフ
ェノール樹脂成形材料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】フェノール樹脂成形材料は、耐熱性、強
度、寸法安定性、耐薬品性等が優れるため、従来金属が
多く使用されていた部品の代替に広く検討されている。
近年、部品形状の小型・複雑化に伴い、成形品の小さな
凸部や複雑な形状の成形品の細部など、成形品細部の特
性も重要視され、特にその部分の強度が必要とされる部
品も多くなってきており、一般的に成形材料に使用され
る繊維径10〜13μのガラス繊維を主充填材としてい
る高強度フェノール樹脂成形材料では、成形品細部への
ガラス繊維の充填が不十分になる恐れがあり、このこと
が強度不足の原因となっていた。
【0004】またこの様な細部への基材の充填を良好に
することを考え、粒径の小さいクレー等の無機充填材を
用いて検討したが、補強効果が小さく、従来のガラス繊
維主基材のフェノール樹脂成形材料と同等か又はそれ以
下の強度になることが多かった。上記のように、フェノ
ール樹脂成形材料が使用される成形構造物あるいは機械
部品の形状が小型、複雑化することで、成形品細部の強
度が要求されるようになった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者はこのような
要求に対応できる成形材料を得えんとして、研究した結
果、充填材に一般的に使用されているものより繊維径の
小さいガラス繊維、即ち繊維径が3〜6μm、カット長
が1〜6mmのガラス繊維を繊維径が10〜13μm、
カット長が1〜6mmのガラス繊維と併用して用いるこ
とにより良好な性能が得られるという知見を得た。本発
明の目的とするところは、構造部品等が小型・複雑化し
ても高い信頼性を得られるようなフェノール樹脂成形材
料を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、熱硬化性フェ
ノール樹脂と、充填材として繊維径が3〜6μm、カ
ット長が1〜6mmのガラス繊維、及び繊維径が10
〜13μm、カット長が1〜6mmのガラス繊維を併用
して用いることを特徴とするフェノール樹脂成形材料で
ある。
【0007】本発明に使用されるフェノール樹脂として
は固形ノボラック型フェノール樹脂、固形レゾール型フ
ェノール樹脂などがあり、特に限定されない。本発明に
おいて、充填材としてガラス繊維を使用するが、かかる
ガラス繊維は一般に市販されている径3〜6μm、カ
ット長1〜6mmのチョップドストランドと径10〜
13μm、カット長1〜6mmのチョップドストランド
を併用して用いることとする。
【0008】ここで使用する径3〜6μm、カット長1
〜6mmのガラス繊維は形状が小型・複雑化した成形品
細部の補強に効果的である。また径の異なるガラス繊維
を2種併用して使用することは、得られた成形材料の見
掛け密度に関係し、径3〜6μmのガラス繊維のみでは
見掛け密度が充分に高くならない欠点があるが、これを
補う作用をも有している。
【0009】前記配合物の配合量について説明する。前
記配合樹脂の配合量は成形材料全体に対して25〜40
重量%である。40重量%以上であると充分な寸法精度
をもつ成形品が得られない。また25重量%以下では成
形材料化が難しいかあるいは成形材料化できても流動性
に乏しく成形性に支障をきたすためこの範囲が最適であ
る。
【0010】ガラス繊維の配合量は成形材料全体に対し
て50〜70重量%である。また径3〜6μmのガラ
ス繊維と径10〜13μmのガラス繊維の併用比につ
いては、径3〜6μmのガラス繊維:径10〜13μm
のガラス繊維=1:1ないし1:3にするのが望まし
い。径3〜6μmのガラス繊維を上記併用比1:1より
多く使用すると材料の見掛け密度が大きく低下する。ま
た径3〜6μmのガラス繊維を上記併用比1:3より少
なく使用すると、成形品細部の強度向上効果が充分発揮
できない。
【0011】本発明において成形材料化の方法は通常ど
おり樹脂配合物充填材、添加剤等の混合物をロール、コ
ニーダ、二軸押出機等を使用して加熱溶融混練した後、
冷却、粉砕して材料化する。
【0012】
【実施例】以下に実施例及び比較例について説明する。
成形材料の配合処方を表1に、各例で得られた成形材料
の特性測定結果を表2に示す。
【0013】
【表1】
【0014】
【表2】
【0015】熱時引張試験の測定方法は次の通りであ
る。 試験片:図1に示すような凸部(3)を有する試験片
(1)を圧縮成形により得た。2は引張試験の破断面で
ある。 方法:試験片(1)を250℃で加熱しながら、凸部
(3)を引張り、破断した時の強度を測定した。
【0016】
【発明の効果】前記実施例からも明らかなとおり、本発
明に従うと、従来のガラス繊維強化フェノール樹脂成形
材料と同等の性能を有し、特に成形品細部の強度が要求
される成形品に使用されるフェノール樹脂成形材料を得
ることができる。このため、小型・複雑化した構造部品
あるいは各種機械部品用の成形材料としてに好適であ
り、更に、耐熱性の要求されるコンミテータ等の電装部
品や高圧部品用にも適している。
【図面の簡単な説明】
【図1】 熱時引張試験に使用する試験片であり、Aは
斜視図、Bは平面図 1 試験片 2 破断面 3 凸部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱硬化性フェノール樹脂と、繊維径が
    3〜6μm、カット長が1〜6mmのガラス繊維、及び
    繊維径10〜13μm、カット長1〜6mmのガラス
    繊維を併用して用いることを特徴とするフェノール樹脂
    成形材料。
JP30208193A 1993-12-01 1993-12-01 フェノール樹脂成形材料 Pending JPH07150009A (ja)

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JP30208193A JPH07150009A (ja) 1993-12-01 1993-12-01 フェノール樹脂成形材料

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JP30208193A JPH07150009A (ja) 1993-12-01 1993-12-01 フェノール樹脂成形材料

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JPH07150009A true JPH07150009A (ja) 1995-06-13

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