JPH0714952U - 伸縮可能なベッド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 ［目的］標準の長さのベッドとしてばかりでなく標準よ
り長いベッドとしての使用が可能なベッドを提供する。 ［構成］ベッドＢはベッド基台１とヘッドレスト２及び
マットレス３を備えている。ベッド基台１の足部側には
端台１１が設けてある。端台１１は固定台１２と可動台
１３を有している。可動台１３は角度調整具１４により
垂直状態と水平状態で固定できる。ベッド基台１の頭部
側にはヘッドボード部１５が設けてある。ヘッドボード
部１５には位置調整具２０を介しヘッドレスト２が設け
てある。ベッド基台１の上部にはマットレス３が移動可
能に載置してある。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、標準的な身長の人から標準より高い人まで使用することができる伸 縮可能なベッドに関するものである。

【０００２】

【従来技術】

ベッドのマットレスの長さは標準仕様のものは１９５ｃｍに設定されている。 また、身長が高い人用としては２１０ｃｍの大型のものが設定されている。この マットレスの長さはそれぞれの長さに固定されており、変えることはできない。

【０００３】

【従来技術の課題点】

しかし、上記したような従来のベッドには次のような課題があった。 （ａ）例えば、子供用として標準仕様のベッドを購入した場合、子供が成長して 標準仕様のベッドでは小さくなってしまったときには、ベッドが使用できなくな る。 （ｂ）標準仕様のベッドでは小さいという背の高い人の割合は、全体からみれば 僅かであるので、ベッドを販売する際、一般の店頭には標準仕様のものしか展示 していない場合が多い。このため、客が大型のベッドを購入したいと思ってもす ぐには手に入れることができず、商品を取り寄せるための一定の期間が必要とな る。しかしこれでは、その客が品揃えのよい大型店へ流れてしまう等、販売の機 会を逸することにもつながる。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するために講じた本考案の手段は次のとおりである。すなわち 本考案は、 伸縮可能なベッドであって、このベッドは、 全長を所要の範囲内で伸縮させる伸縮手段を有するベッド基台と、 ベッド基台の上に位置調整ができるように配置してあるマットレスと、 ベッド基台の頭部側に設けてあるヘッドレストと、 を備え、 ヘッドレストは調整手段を介して位置調整が可能であり、マットレスを足部側 へ移動させたときにベッド基台の頭部側に形成される隙間部に埋め込んで実質的 にマットレスの一部となるようにしてある、伸縮可能なベッドである。

【０００５】

【作用】

ベッドの長さを標準仕様のものから長いものに変える必要が生じた場合は、ま ず、ベッド基台の長さを伸縮手段を介して伸長させる。次に、マットレスの端部 がベッド基台の伸長部分からはみ出さないようにしてマットレスをベッド基台の 足部側へずらす。ヘッドレストを下ろし、ベッド基台の頭部側に形成された隙間 部に嵌め込み、隙間部を埋める。そして、この上に薄い敷布団等を敷いて使用す る。ベッドの長さを元の長さに戻す時は上記とほぼ逆の操作を行う。

【０００６】

【実施例】

本考案を図面に示した実施例に基づき更に詳細に説明する。 図１は本考案にかかるベッドの一実施例を示す斜視図、図２はヘッドレストの 位置を調整する調整手段の構造を示す一部を断面した要部説明図、図３はベッド 基台の伸縮手段の構造及び作用を示す説明図である。

【０００７】 符号Ｂはベッドで、ベッド基台１とヘッドレスト２及びマットレス３を備えて いる。 ベッド基台１の底部四隅には脚具１０が設けてある。ベッド基台１の足部側（ 図１において右側）端部には、伸縮手段である端台１１が設けてある。端台１１ はベッド基台１の端部に固定してある固定台１２を有している。固定台１２はベ ッド基台１と同じ幅に形成してある。固定台１２の上部には可動台１３が取付け てある。可動台１３は固定台１２との間の両側二箇所に設けてある角度調整具１ ４を介し、垂直状態と水平状態で固定できるようにしてある。

【０００８】 ベッド基台１の頭部側（図１において左側）にはヘッドボード部１５が設けて あり、その両側には側板１６が設けてある。ヘッドボード部１５には、ヘッドボ ード部１５内部の両側二箇所に設けてある位置調整具２０を介してヘッドレスト ２が設けてある。 位置調整具２０は台板２０１を有し、台板２０１には軸受具２０２が設けてあ る。軸受具２０２には回動アーム２０３が軸支してある。回動アーム２０３の基 部には鋸歯状の係合部２０５を有する調整盤２０４が設けてある。 調整盤２０４の近傍には係合部２０５に係合する係合爪２０６が設けてある。 係合爪２０６は両回動方向へ付勢した状態で軸支してある。

【０００９】 回動アーム２０３の先端部にはヘッドレスト２が取付けてある。ヘッドレスト ２はクッション性を有し、ヘッドボード部１５とほぼ同じ幅の円柱状に形成して ある。また、回動アーム２０３の長さは図２に示すようにヘッドボード部１５の 頂部からベッド基台１上までの範囲で位置の調整ができる。 ベッド基台１の上部にはマットレス３が移動可能に載置してある。マットレス ３は上記端台１１の可動台１３が垂直状態にあるとき（図１、図３の状態）にベ ッド基台１上に収まる大きさに形成してある。

【００１０】 図４はベッド基台を伸長させた状態を示す概略側面図、図５はベッドの他の使 用例を示す概略側面図である。 図１ないし図５を参照して本実施例の使用方法及び作用を説明する。 通常の使用においては図１、図３に示すようにヘッドレスト２をヘッドボード 部１５の上部に位置させた状態で使用する。使用者の身長の伸び等の理由により ベッドＢの長さを標準仕様のものから長いものに変える必要が生じた場合は、次 のように行なう。 端台１１の可動台１３を水平に倒してベッド基台１の長さを伸長させる。 ベッド基台１上のマットレス３を足部側へずらし、マットレス３の端部がベ ッド基台１の可動台１３部分からはみ出さないように調整する。これにより、ベ ッド基台１の頭部側にマットレス３がずれた分の隙間部３０が形成される。

【００１１】 回動アーム２０３を下方へ回動させてヘッドレスト２を下ろし、隙間部３０ に嵌め込み、隙間を埋める。 マットレス３とヘッドレスト２の上部全体に薄い敷布団４を敷き、シーツ等 をかけて使用する。なお、ベッドＢの長さを元の長さに戻す時は上記とほぼ逆の 操作を行えばよい。 また、図５に示すようにベッド基台１を標準仕様にし、ヘッドレスト２のみを 移動させてマットレス３の上に位置させ、ヘッドレスト２を枕にして使用するこ ともできる。 本考案は図示の実施例に限定されるものではなく、実用新案登録請求の範囲の 記載内において種々の変形が可能である。

【００１２】

【考案の効果】

本考案は上記構成を備え、次の効果を有する。 （ａ）ベッドの長さを必要に応じて長くすることができるので、例えばベッドを 購入した後、使用者が成長して標準仕様のベッドでは小さくなってしまったとき にも、ベッドを伸長させて使用できるので、買い替えの必要もなく便利である。 また、来客用としても利用価値が大きい。 （ｂ）本考案にかかるベッドは当初から大型のベッドとしての使用もできるので 、販売時において標準型と大型の両様の商談が可能となり、客の要望に柔軟に対 応でき、販売の機会を逸することもない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案にかかるベッドの一実施例を示す斜視
図。

【図２】ヘッドレストの位置を調整する調整手段の構造
を示す一部を断面した要部説明図。

【図３】ベッド基台の伸縮手段の構造及び作用を示す説
明図。

【図４】ベッド基台を伸長させた状態を示す概略側面
図。

【図５】ベッドの他の使用例を示す概略側面図。

【符号の説明】

Ｂ ベッド １ ベッド基台 １１ 端台 １２ 固定台 １３ 可動台 １４ 角度調整具 ２ ヘッドレスト ２０ 位置調整具 ３ マットレス

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 伸縮可能なベッドであって、このベッド
   は、 全長を所要の範囲内で伸縮させる伸縮手段を有するベッ
   ド基台と、 このベッド基台の上に位置調整ができるように配置して
   あるマットレスと、 前記ベッド基台の頭部側に設けてあるヘッドレストと、 を備え、 前記ヘッドレストは調整手段を介して位置調整が可能で
   あり、前記マットレスを足部側へ移動させたときに前記
   ベッド基台の頭部側に形成される隙間部に埋め込んで実
   質的にマットレスの一部となるようにしてある、伸縮可
   能なベッド。