JPH07149488A - エレベータ扉の開閉制御装置 - Google Patents

エレベータ扉の開閉制御装置

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Publication number
JPH07149488A
JPH07149488A JP30018993A JP30018993A JPH07149488A JP H07149488 A JPH07149488 A JP H07149488A JP 30018993 A JP30018993 A JP 30018993A JP 30018993 A JP30018993 A JP 30018993A JP H07149488 A JPH07149488 A JP H07149488A
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JP
Japan
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door
command value
closing
electric motor
torque
Prior art date
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Pending
Application number
JP30018993A
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English (en)
Inventor
Toshiyuki Kodera
利幸 小寺
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 引き込まれ時の反転動作時における速度を制
限し利用者の安全性を向上させると共に運転効率の低下
を防止するエレベータ扉の開閉制御装置を得る。 【構成】 パルスカウントユニットの計数値によりドア
位置を算出しそのドア位置の時間当りの変化量からモー
タ速度を算出し(S41a〜S41c)、反転要求によ
る戸閉動作でない時は通常の速度指令値をROMから読
み出し、モータ速度との差に応じたトルク指令値Qを求
めると共に戸の位置に応じたトルク制限値Q0 を読み出
し(S41d〜S41h)、トルク指令値Qがトルク制
限値Q0 よりも小さい時はトルク指令値Qに基づき戸開
動作を行う(S41i、S41j)。引き込まれ等が発
生するとトルク指令値Qがトルク制限値Q0 を越えるの
でエレベータ制御盤に反転要求信号を出力して戸開動作
を停止し戸閉動作に移行する。このとき、通常よりも低
い速度指令値をROMから読み出す(S41l)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、エレベータの扉の開
閉を制御するエレベータ扉の開閉制御装置に関し、特
に、扉に引き込まれたときの危険防止及び運転効率の低
下防止を図るものである。
【0002】
【従来の技術】エレベータには、扉への引き込まれや挟
まれにより利用者が怪我をしないように、例えば特開平
3−238286号公報では、モータのトルクの変化に
より、異常時は戸を反転させる装置がある。また、実開
平1−132672号公報に示されるように、乗場出入
口枠と乗場扉との間にテープスイッチを設けて、異物の
浸入(引き込まれ)を検出し戸を反転させる装置が出願
されている。
【0003】図12ないし図18は上述した公報と同様
な従来のエレベータ扉の開閉制御装置及びその動作を説
明する図である。図12はかご戸の正面図を示すもの
で、図において、1は戸を開閉させるモータ(電動
機)、2はモータ1の回転運動を直線運動に交換するリ
ンク機構、3は出入口を開閉するかご戸、4はかご戸3
の端縁に取り付けたセフティシュー、5はかご戸3の下
端部を案内する敷居、6はドアレールである。
【0004】また、図13はドア制御装置を示すブロッ
ク図で、図において、7はモータ1に取り付けられてモ
ータの回転を検出するパルスエンコーダ、8は制御回路
であり、パルスエンコーダ7のパルス出力を計数するパ
ルスカウントユニット8aと、所定の戸開閉制御プログ
ラムと戸の位置に応じた速度指令及びトルク制限値等の
データを格納するROM8bと、外部との信号をやり取
りをする入出力ポート8cと、各種の演算処理を行う制
御手段としての中央処理装置(以下、CPUという)8
dと、CPU8dの演算データなどを格納するRAM8
eと、インターフェース8fとから構成される。
【0005】9は扉の開閉状態に応じて全閉位置信号9
aまたは全開位置信号9bを出力する位置スイッチ、1
0は制御回路8に戸開信号10aまたは戸閉信号10b
を出力すると共に、制御回路8からの反転要求信号10
cを入力するエレベータ制御盤、11は制御回路8の演
算結果に従って戸開閉を制御するためのパルス幅変調
(以下PWMと呼ぶ)指令を出力するPWMユニット、
12はPWMユニット11からのPWM指令に従ってゲ
ート信号を発生するゲート信号発生回路、13は電源、
14は電源13の出力をゲート信号発生回路12の出力
に応じてスイッチングしながらモータ1に供給するパワ
ー回路である。
【0006】さらに、図14は乗場出入口枠と電動開閉
する乗場扉との間に手が引き込まれた状態を示すエレベ
ータ階床出入口部の全体表面図、図15はその部分断面
図を示し、これら図において、15は出入口枠、16は
幕板、17はインジケータ、18は階床扉、19は人、
20はエレベータホール床、21は建屋壁、22は手、
23は階床扉18と出入口枠15の間隙である。
【0007】次に、上記構成に係る動作について説明す
る。図16は制御回路8内のROM8bに格納されたC
PU8dの制御に基づく戸開閉制御プログラムの動作フ
ローチャートで、この図16に示すフローチャートにし
たがって、通常戸開閉時の動作波形図を示す図17と人
が扉に引き込まれた場合の動作波形図を示す図18とを
参照して説明する。今、図16に示すドア駆動メインル
ーチンにおいて、制御回路8のCPU8dは、エレベー
タ制御盤10から戸開閉指令を読み込み(ステップS
1)、戸開閉指令が戸閉信号10bの時には戸閉ルーチ
ンを実行し(ステップS2、S3)、戸開閉指令が戸開
信号10aの時には戸開ルーチンを実行し(ステップS
2、S4)、ROM8bから読み出した図17(a)に
実線にて示したような速度指令に基づき点線にて示した
ような実速度により戸開閉動作を行うべく、速度指令値
と実速度との偏差から求めた図17(b)中実線で示し
たようなトルク指令値によりモータ1を制御する。
【0008】すなわち、上記戸開ルーチンにおいて、パ
ルスカウントユニット8aの計数読み込みを行いパルス
エンコーダ7のパルス数を計数した計数値によりドア位
置を算出すると共に(ステップS4a、S4b)、その
ドア位置の時間当たりの変化量からモータ速度VT を算
出し(ステップS4c)、ドア位置に応じた速度指令V
P の値をROM8bから読み出し(ステップS4d)、
上記速度指令VP とモータ速度VT との差VP −VT
求めその差に応じたトルク指令値Qを求めると共に(ス
テップS4e、S4f)、図17(b)中一点鎖線で示
す戸の位置に応じたトルク制限値Q0 をROM8bから
読み出し(ステップS4g)、上記トルク指令値Qがト
ルク制限値Q0 よりも小さいときにはPWMユニット1
1に上記トルク指令値Qによりモータ1を制御すべく出
力信号を出力して戸開動作を行う(ステップS4h、S
4i)。
【0009】また、上記ステップS4hにおいて、引き
込まれ等が発生すると、図18(a)中点線で示したよ
うに、実速度(モータ速度VT )が下がり、図18
(b)に示すように、速度指令VP と実速度(モータ速
度VT )との偏差から求めた実線で示すトルク指令値Q
が一点鎖線で示すトルク制限値Q0 を越えてしまうこと
により、エレベータ制御盤10に戸開閉信号を切り換え
るべく反転要求信号を出力する。その結果、エレベータ
制御盤10より戸開信号10aを切り換えて戸閉信号1
0bを出力し、戸は戸開動作を停止し、戸閉動作に移行
する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来のエレベータ扉の
開閉制御装置は、上述したようにトルク変動等により引
き込まれるのを検出し、戸開動作から戸閉動作に反転さ
せるが、降りようとしている人は引き込まれに気が付か
ずドアにぶつかる。また、反転時に全閉まで戸閉させた
後再戸開させるが、運転効率が低下するという問題点が
あった。また、かご内の運転手により操作されるエレベ
ータにおいては、間口の広いドアの場合運転手が引き込
まれに気が付かない場合には戸閉動作への移行がされな
いことがあるなどの問題点があった。また、引き込まれ
がすぐになくなった場合においても異常を検出し、ドア
が反転動作となり、運転効率が低下する。さらに、通
常、挟まれによる過負荷が発生しないような戸閉動作中
の全開付近や、引き込まれが発生しないような戸開動作
中の全開付近において過負荷(いたずらやごみ詰りによ
る)が発生すると、ドアが反転動作となり、運転効率が
低下するという問題点があった。
【0011】この発明は上記のような従来例に係る問題
点を解消するためになされたもので、引き込まれ時の反
転動作時における速度及びトルクを制限することによ
り、利用者の安全性を向上させることができるエレベー
タ扉の開閉制御装置を得ることを目的としている。ま
た、引き込まれや挟まれがすぐに解消された場合は反転
動作を行なわないようにすることにより、反転動作によ
り運転効率が低下するのを防止するエレベータ扉の開閉
制御装置を得ることを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
るエレベータ扉の開閉制御装置は、エレベータ扉を開閉
する電動機と、この電動機の回転に応じたパルスを出力
するエンコーダと、このエンコーダから出力されるパル
スを計数してドア位置を算出すると共にそのドア位置の
時間当たりの変化量からモータ速度を算出し、ドア位置
に応じて予め定まった速度指令値と上記モータ速度との
偏差からトルク指令値を求め、このトルク指令値に基づ
いて上記電動機を制御すると共に上記トルク指令値がド
ア位置に応じて予め定まったトルク制限値以上になった
ときには上記電動機に反転指令を出力する制御手段とを
備えたエレベータ扉の開閉制御装置において、上記制御
手段は、反転動作時に、上記電動機に通常の速度指令よ
りも低速の速度指令値を出力することを特徴とするもの
である。
【0013】また、請求項2に係るエレベータ扉の開閉
制御装置は、エレベータ扉を開閉する電動機と、この電
動機の回転に応じたパルスを出力するエンコーダと、こ
のエンコーダから出力されるパルスを計数してドア位置
を算出すると共にそのドア位置の時間当たりの変化量か
らモータ速度を算出し、ドア位置に応じて予め定まった
速度指令値と上記モータ速度との偏差からトルク指令値
を求め、このトルク指令値に基づいて上記電動機を制御
すると共に上記トルク指令値がドア位置に応じて予め定
まったトルク制限値以上になったときには上記電動機に
反転指令を出力する制御手段とを備えたエレベータ扉の
開閉制御装置において、上記制御手段は、反転動作時
に、上記電動機に通常の速度指令よりも低速の速度指令
値を出力すると共に、一定距離反転動作した後、再びそ
の反転指令を出力して元の戸開閉動作を行うことを特徴
とするものである。
【0014】また、請求項3に係るエレベータ扉の開閉
制御装置は、エレベータ扉を開閉する電動機と、この電
動機の回転に応じたパルスを出力するエンコーダと、こ
のエンコーダから出力されるパルスを計数してドア位置
を算出すると共にそのドア位置の時間当たりの変化量か
らモータ速度を算出し、ドア位置に応じて予め定まった
速度指令値と上記モータ速度との偏差からトルク指令値
を求め、このトルク指令値に基づいて上記電動機を制御
する制御手段とを備えたエレベータ扉の開閉制御装置に
おいて、上記制御手段は、上記トルク指令値がドア位置
に応じて予め定まったトルク制限値以上になったときに
は上記電動機に停止指令を発生させ、その後、戸開閉釦
の操作入力により扉を動作させることを特徴とするもの
である。
【0015】また、請求項4に係るエレベータ扉の開閉
制御装置は、エレベータ扉を開閉する電動機と、この電
動機の回転に応じたパルスを出力するエンコーダと、こ
のエンコーダから出力されるパルスを計数してドア位置
を算出すると共にそのドア位置の時間当たりの変化量か
らモータ速度を算出し、ドア位置に応じて予め定まった
速度指令値と上記モータ速度との偏差からトルク指令値
を求め、このトルク指令値に基づいて上記電動機を制御
する制御手段とを備えたエレベータ扉の開閉制御装置に
おいて、上記制御手段は、上記トルク指令値がドア位置
に応じて予め定まったトルク制限値以上になったときに
は上記電動機に停止指令を発生させると共に報知手段を
動作させ、その後、戸開閉釦の操作入力により扉を動作
させることを特徴とするものである。
【0016】また、請求項5に係るエレベータ扉の開閉
制御装置は、エレベータ扉を開閉する電動機と、この電
動機の回転に応じたパルスを出力するエンコーダと、こ
のエンコーダから出力されるパルスを計数してドア位置
を算出すると共にそのドア位置の時間当たりの変化量か
らモータ速度を算出し、ドア位置に応じて予め定まった
速度指令値と上記モータ速度との偏差からトルク指令値
を求め、このトルク指令値に基づいて上記電動機を制御
する制御手段とを備えたエレベータ扉の開閉制御装置に
おいて、上記制御手段は、上記トルク指令値がドア位置
に応じて予め定まったトルク制限値以上になったときに
上記トルク指令値を低下させ所定時間以上過負荷が継続
した場合は電動機に反転指令を出力すると共に、所定時
間内に過負荷が解消された場合には反転せず戸開または
戸閉動作を継続することを特徴とするものである。
【0017】また、請求項6に係るエレベータ扉の開閉
制御装置は、エレベータ扉を開閉する電動機と、この電
動機の回転に応じたパルスを出力するエンコーダと、こ
のエンコーダから出力されるパルスを計数してドア位置
を算出すると共にそのドア位置の時間当たりの変化量か
らモータ速度を算出し、ドア位置に応じて予め定まった
速度指令値と上記モータ速度との偏差からトルク指令値
を求め、このトルク指令値に基づいて上記電動機を制御
する制御手段とを備えたエレベータ扉の開閉制御装置に
おいて、上記制御手段は、戸閉動作中に、全開付近で上
記トルク指令値がドア位置に応じて予め定まったトルク
制限値以上になったときに上記トルク指令値を上昇させ
所定時間以上過負荷が継続した場合は電動機に反転指令
を出力するすると共に、所定時間内に過負荷が解消され
た場合には反転せず戸閉動作を継続することを特徴とす
るものである。
【0018】さらに、請求項7に係るエレベータ扉の開
閉制御装置は、エレベータ扉を開閉する電動機と、この
電動機の回転に応じたパルスを出力するエンコーダと、
このエンコーダから出力されるパルスを計数してドア位
置を算出すると共にそのドア位置の時間当たりの変化量
からモータ速度を算出し、ドア位置に応じて予め定まっ
た速度指令値と上記モータ速度との偏差からトルク指令
値を求め、このトルク指令値に基づいて上記電動機を制
御する制御手段とを備えたエレベータ扉の開閉制御装置
において、上記制御手段は、戸開動作中に、全開付近で
上記トルク指令値がドア位置に応じて予め定まったトル
ク制限値以上になったときに上記トルク指令値を上昇さ
せ所定時間以上過負荷が継続した場合は電動機に反転指
令を出力すると共に、所定時間内に過負荷が解消された
場合には反転せず戸開動作を継続することを特徴とする
ものである。
【0019】
【作用】この発明の請求項1に係るエレベータ扉の開閉
制御装置においては、制御手段により、反転動作時に、
エレベータ扉を開閉する電動機に通常の速度指令よりも
低速の速度指令値を出力することによって、引き込まれ
後の戸開閉動作が低速になり戸にぶつかる等の乗客への
危険性を解消して安全性を向上させる。
【0020】また、請求項2に係るエレベータ扉の開閉
制御装置においては、制御手段により、反転動作時に、
電動機に通常の速度指令よりも低速の速度指令値を出力
すると共に、一定距離反転動作した後、再びその反転指
令を出力して元の戸開閉動作を行うようにすることによ
って、全閉または全開後戸開または戸閉動作に移行する
のに対し運転効率を上げることができると共に、乗客に
対しても、ぶつかりなどの問題を軽減して利用者への安
全を向上させる。
【0021】また、請求項3に係るエレベータ扉の開閉
制御装置においては、運転手によりエレベータを操作す
る際に、間口の広いドアにおいて引き込まれが発生する
と、運転手が気が付かないことがあり、そのまま戸開ま
たは戸閉動作を続けると非常に危険になるが、制御手段
により、トルク指令値がドア位置に応じて予め定まった
トルク制限値以上になったときには電動機に停止指令を
発生させ、その後、戸開閉釦の操作入力に基づき扉を動
作させることによって、利用者への安全を向上させる。
【0022】また、請求項4に係るエレベータ扉の開閉
制御装置においては、制御手段により、トルク指令値が
ドア位置に応じて予め定まったトルク制限値以上になっ
たときには電動機に停止指令を発生させると共に報知手
段を動作させ、その後、戸開閉釦の操作入力に基づき扉
を動作させることによって、運転手に危険を知らせ操作
を中止させることを可能にする。
【0023】また、請求項5に係るエレベータ扉の開閉
制御装置においては、制御手段により、トルク指令値が
ドア位置に応じて予め定まったトルク制限値以上になっ
たときには上記トルク指令値を低下させ所定時間以上過
負荷が継続した場合は電動機に反転指令を出力すると共
に、所定時間内に過負荷が解消された場合には反転せず
戸開または戸閉動作を継続することによって、怪我に至
らないようなわずかな引き込まれやドアへのもたれかけ
等によるむやみな反転動作をやめ運転効率の低下を防止
する。
【0024】また、請求項6に係るエレベータ扉の開閉
制御装置においては、制御手段により、戸閉動作中に、
全開付近でトルク指令値がドア位置に応じて予め定まっ
たトルク制限値以上になったときには上記トルク指令値
を上昇させ所定時間以上過負荷が継続した場合は電動機
に反転指令を出力すると共に、所定時間内に挟まれ等が
解消され過負荷が正常となった場合には反転せず戸閉動
作を継続することによって、いたずらによるロックや人
が出入りする時戸に振れたことにより発生する短時間の
過負荷によるむやみな反転動作をやめ運転効率の低下を
防止する。
【0025】さらに、請求項7に係るエレベータ扉の開
閉制御装置においては、制御手段により、戸開動作中
に、全開付近でトルク指令値がドア位置に応じて予め定
まったトルク制限値以上になったときには上記トルク指
令値を上昇させ所定時間以上過負荷が継続した場合は電
動機に反転指令を出力すると共に、所定時間内に引き込
まれ等が解消され過負荷が正常となった場合には反転せ
ず戸開動作を継続することによって、むやみな反転動作
をやめ運転効率の低下を防止する。
【0026】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の実施例1を説明する。ま
ず、この発明の各実施例においては、図12ないし図1
4に示す従来例と構成と同一の構成を備えるが、制御回
路8のROM8bに格納される戸開閉制御プログラムと
反転動作時の速度指令が異なる。すなわち、図1は実施
例1に係るもので、制御回路8内のROM8bに格納さ
れたCPU8dの制御に基づく戸開閉制御プログラムの
動作フローチャートである。また、図2は戸開動作時に
引き込まれにより戸閉動作に反転する場合に低速度で戸
を動かすための上記ROM8bに格納された速度指令及
び実速度を示し、この実施例1においては、エレベータ
扉の反転動作時の速度を低速とすることにより、利用者
の安全を向上させるようになされている。なお、図1に
示す戸閉ルーチンも戸開ルーチンと同様な処理内容を有
する。
【0027】次に、この実施例1に係る動作を、図1に
示すフローチャートにしたがって、図2に示す反転動作
時の動作波形図を参照して説明する。今、図1におい
て、制御回路8のCPU8dは、ドア駆動メインルーチ
ンにおいて、エレベータ制御盤10から戸開閉指令を読
み込み(ステップS1)、戸開閉指令が戸閉信号10b
の時には戸閉ルーチンを実行し(ステップS2、S
3)、戸開閉指令が戸開信号10aの時には戸開ルーチ
ンを実行し(ステップS2、S41)、ROM8bから
読み出した図2に実線にて示したような速度指令に基づ
き点線にて示したような実速度により戸開閉動作を行う
べく、速度指令値と実速度との偏差から求めたトルク指
令値によりモータ1を制御する。
【0028】すなわち、上記戸開ルーチンにおいて、パ
ルスカウントユニット8aの計数読み込みを行いパルス
エンコーダ7のパルス数を計数した計数値によりドア位
置を算出すると共に(ステップS41a、S41b)、
そのドア位置の時間当たりの変化量からモータ速度VT
を算出し(ステップS41c)、このとき、反転要求に
よる戸閉動作か否かを判定する(ステップS41d)。
NOであるときには、ドア位置に応じた通常の速度指令
P1の値をROM8bから読み出し(ステップS41
e)、その速度指令VP1を速度指令VP とし、速度指令
P とモータ速度VT との差VP −VT を求めその差に
応じたトルク指令値Qを求めると共に(ステップS41
f、S41g)、戸の位置に応じたトルク制限値Q0
ROM8bから読み出し(ステップS41h)、上記ト
ルク指令値Qがトルク制限値Q0 よりも小さいときには
PWMユニット11に上記トルク指令値Qによりモータ
1を制御すべく出力信号を出力して戸開動作を行う(ス
テップS41i、S41j)。
【0029】また、上記ステップS41iにおいて、引
き込まれ等が発生すると、実速度(モータ速度VT )が
下がり、速度指令VP と実速度(モータ速度VT )との
偏差から求められるトルク指令値Qがトルク制限値Q0
を越えてしまうことになるので、エレベータ制御盤10
に戸開閉信号を切り換えるべく反転要求信号を出力す
る。その結果、エレベータ制御盤10より戸開信号10
aを切り換えて戸閉信号10bを出力し、戸は戸開動作
を停止し、戸閉動作に移行する。
【0030】このとき、上記戸開信号10aに対する反
転要求信号はRAM8eに記憶され、ステップS1及び
S2を介してステップS3の戸閉ルーチンによって、反
転要求信号に基づく戸閉動作がなされるが、この戸閉ル
ーチンも戸開ルーチンと同様な内容を有し、ステップS
41dの判定ステップにおいて、上記RAM8eに記憶
された戸開信号10aに対する反転要求信号によってY
ESと判定されて、通常の速度指令VP1よりも低い低速
速度指令VP2の値をROM8bから読み出し(ステップ
S41l)、その速度指令VP2を速度指令VP とし、以
下戸開ルーチンと同様にして戸閉動作する。
【0031】従って、上記実施例1によれば、エレベー
タ乗客が戸が開き始めると同時に降りようとした時、乗
場側で引き込まれが発生すると、戸閉動作となり戸にぶ
つかる危険性があるが、反転動作時に低速で戸を動作さ
せることにより、危険性を解消することができ、安全性
を向上させることができる。
【0032】実施例2.この実施例2においても、図1
2ないし図14に示す従来例と構成と同一の構成を備え
るが、制御回路8のROM8bに格納される戸開閉制御
プログラムと反転動作時の速度指令が異なる。すなわ
ち、図3は実施例2に係るもので、制御回路8内のRO
M8bに格納されたCPU8dの制御に基づく戸開閉制
御プログラムの動作フローチャートである。また、図4
は戸開動作時に引き込まれにより戸閉動作に反転する場
合に低速度で戸を動かすための上記ROM8bに格納さ
れた速度指令及び実速度を示し、この実施例2において
は、戸開動作中に引き込まれが発生すると、戸開動作か
ら戸閉動作と移行し、かつ低速にて戸閉動作を行い、そ
の後、一定距離を戸閉動作とした後、再度戸開動作を行
うことにより、全閉後戸開動作に移行するのに対し運転
効率を上げることができると共に、降りようとしている
乗客に対しても、ぶつかりなどの問題を軽減して、利用
者への安全を向上するようになされている。なお、図3
に示す戸閉ルーチンも戸開ルーチンと同様な処理内容を
有する。
【0033】次に、この実施例2に係る動作を、図3に
示すフローチャートにしたがって、図4に示す反転動作
時の動作波形図を参照して説明する。今、図3におい
て、制御回路8のCPU8dは、ドア駆動メインルーチ
ンにおいて、エレベータ制御盤10から戸開閉指令を読
み込み(ステップS1)、戸開閉指令が戸閉信号10b
の時には戸閉ルーチンを実行し(ステップS2、S
3)、戸開閉指令が戸開信号10aの時には戸開ルーチ
ンを実行し(ステップS2、S42)、ROM8bから
読み出した図4に実線にて示したような速度指令に基づ
き点線にて示したような実速度により戸開閉動作を行う
べく、速度指令値と実速度との偏差から求めたトルク指
令値によりモータ1を制御する。
【0034】すなわち、上記戸開ルーチンにおいて、パ
ルスカウントユニット8aの計数読み込みを行いパルス
エンコーダ7のパルス数を計数した計数値によりドア位
置を算出すると共に(ステップS42a、S42b)、
そのドア位置の時間当たりの変化量からモータ速度VT
を算出し(ステップS42c)、このとき、反転要求に
よる戸閉動作か否かを判定する(ステップS42d)。
NOであるときには、ドア位置に応じた通常の速度指令
P1の値をROM8bから読み出し(ステップS42
e)、その速度指令VP1を速度指令VP とし、速度指令
P とモータ速度VT との差VP −VT を求めその差に
応じたトルク指令値Qを求めると共に(ステップS42
f、S42g)、戸の位置に応じたトルク制限値Q0
ROM8bから読み出し(ステップS42h)、上記ト
ルク指令値Qがトルク制限値Q0 よりも小さいときには
PWMユニット11に上記トルク指令値Qによりモータ
1を制御すべく出力信号を出力して戸開動作を行う(ス
テップS42i、S42j)。
【0035】また、上記ステップS42iにおいて、引
き込まれ等が発生すると、実速度(モータ速度VT )が
下がり、速度指令VP と実速度(モータ速度VT )との
偏差から求められるトルク指令値Qがトルク制限値Q0
を越えてしまうことになるので、エレベータ制御盤10
に戸開閉信号を切り換えるべく反転要求信号を出力す
る。その結果、エレベータ制御盤10より戸開信号10
aを切り換えて戸閉信号10bを出力し、戸は戸開動作
を停止し、戸閉動作に移行する。
【0036】このとき、上記戸開信号10aに対する反
転要求信号はRAM8eに記憶され、ステップS1及び
S2を介してステップS3の戸閉ルーチンによって、反
転要求信号に基づく戸閉動作がなされるが、この戸閉ル
ーチンも戸開ルーチンと同様な内容を有し、ステップS
42dの判定ステップにおいて、上記RAM8eに記憶
された戸開信号10aに対する反転要求信号によってY
ESと判定されて、通常の速度指令VP1よりも低い低速
速度指令VP2の値をROM8bから読み出し(ステップ
S42l)、その速度指令VP2を速度指令VP とし、以
下戸開ルーチンと同様にして戸閉動作すると共に、この
低速速度指令VP2に基づく戸閉動作が一定距離行われた
ならば(ステップS42m)、再度反転要求信号を発生
して(ステップS42k)、再度戸開動作を行うことに
より、全閉後戸開動作に移行するのに対し運転効率を上
げると共に、降りようとしている乗客に対しても、ぶつ
かりなどの問題を軽減して、利用者への安全を向上させ
る。
【0037】従って、上記実施例2によれば、戸開動作
中に引き込まれが発生すると、戸開動作から戸閉動作と
移行し、かつ低速にて戸閉動作を行い、その後、一定距
離を戸閉動作とした後、再度戸開動作を行うことによ
り、全閉後戸開動作に移行するのに対し運転効率を上げ
ることができると共に、降りようとしている乗客に対し
ても、ぶつかりなどの問題を軽減して、利用者への安全
を向上させることができる。
【0038】実施例3.この実施例3においても、実施
例1と同様に、図12ないし図14に示す従来例と構成
と同一の構成を備えるが、運転手の操作に基づき制御さ
れるエレベータに適用されるもので、制御回路8のRO
M8bに格納される戸開閉制御プログラムと反転動作時
の速度指令が異なり、運転手の戸開操作により戸開動作
が行なわれて、この戸開動作中に引き込まれが発生する
と、速度指令及びトルク指令を零にし、その後、運転手
の戸閉操作に基づき戸閉動作が行われるようにすること
により、利用者への安全性を向上させる。
【0039】すなわち、図5は実施例3に係るもので、
制御回路8内のROM8bに格納されたCPU8dの制
御に基づく戸開閉制御プログラムの動作フローチャート
である。また、図6は戸開動作時に引き込まれにより戸
閉動作に反転する場合に、一旦、速度指令を零にし、そ
の後、運転手の戸閉操作に基づき戸閉動作を行うための
上記ROM8bに格納された速度指令及び実速度を示
し、この実施例3においては、間口の広いドアにおいて
引き込まれが発生すると、運転手が気が付かないことが
あり、そのまま戸開動作を続けると非常に危険であるた
め、引き込まれを検出すると同時にトルク及び速度指令
を零にすることにより戸開動作が中止され、その後、運
転手の戸閉操作により戸閉動作を行うことにより(引き
込まれ検出による反転動作は運転者の意思に反する為、
反転せずトルクのみ下げる)、利用者への安全を向上さ
せるようになされている。なお、図5に示す戸閉ルーチ
ンも戸開ルーチンと同様な処理内容を有する。
【0040】次に、この実施例3に係る動作を、図5に
示すフローチャートにしたがって、図6に示す反転動作
時の動作波形図を参照して説明する。今、図5におい
て、制御回路8のCPU8dは、ドア駆動メインルーチ
ンにおいて、エレベータ制御盤10から戸開閉指令を読
み込み(ステップS1)、戸開閉指令が戸閉信号10b
の時には戸閉ルーチンを実行し(ステップS2、S
3)、戸開閉指令が戸開信号10aの時には戸開ルーチ
ンを実行し(ステップS2、S42)、ROM8bから
読み出した図6に実線にて示したような速度指令に基づ
き点線にて示したような実速度により戸開閉動作を行う
べく、速度指令値と実速度との偏差から求めたトルク指
令値によりモータ1を制御する。
【0041】すなわち、上記戸開ルーチンにおいて、パ
ルスカウントユニット8aの計数読み込みを行いパルス
エンコーダ7のパルス数を計数した計数値によりドア位
置を算出すると共に(ステップS43a、S43b)、
そのドア位置の時間当たりの変化量からモータ速度VT
を算出し(ステップS43c)、ドア位置に応じた速度
指令VP の値をROM8bから読み出し(ステップS4
3d)、速度指令VPとモータ速度VT との差VP −VT
を求めその差に応じたトルク指令値Qを求めると共に
(ステップS43e、S43f)、戸の位置に応じたト
ルク制限値Q0をROM8bから読み出し(ステップS
43g)、上記トルク指令値Qがトルク制限値Q0 より
も小さいときにはPWMユニット11に上記トルク指令
値Qによりモータ1を制御すべく出力信号を出力して戸
開動作を行う(ステップS43h、S43i)。
【0042】また、上記ステップS43hにおいて、引
き込まれ等が発生すると、実速度(モータ速度VT )が
下がり、速度指令VP と実速度(モータ速度VT )との
偏差から求められるトルク指令値Qがトルク制限値Q0
を越えてしまうことになるので、このような場合には、
つまり、間口の広いドアにおいて引き込まれが発生する
と、運転手が気が付かないことがあり、そのまま戸開動
作を続けると非常に危険であるため、引き込まれを検出
すると同時に速度指令VP 及びトルク指令値Qを零にす
ることにより戸開動作を中止させると共にブザーを鳴ら
す等図示しない報知手段を動作させて運転手に注意を促
し(ステップS43j、S43k)、その後、運転手に
より戸閉釦が操作された場合には(ステップS43
l)、エレベータ制御盤10に戸開閉信号を切り換える
べく戸開信号10aに対する反転要求信号を出力する。
その結果、エレベータ制御盤10より戸開信号10aを
切り換えて戸閉信号10bを出力し、戸は戸開動作を停
止し、戸閉動作に移行する。
【0043】なお、上記戸開信号10aに対する反転要
求信号はRAM8eに記憶され、ステップS1及びS2
を介してステップS3の戸閉ルーチンによって、反転要
求信号に基づく戸閉動作がなされるが、この戸閉ルーチ
ンも戸開ルーチンと同様な内容を有し、戸閉動作が実行
される。
【0044】従って、上記実施例3によれば、間口の広
いドアにおいて引き込まれが発生すると、運転手が気が
付かないことがあり、そのまま戸開動作を続けると非常
に危険になるが、引き込まれを検出すると同時にトルク
及び速度指令を零にすることにより戸開動作を中止させ
て、その後、運転手の戸閉操作により戸閉動作を行うこ
とにより、利用者への安全を向上させることができると
共に、また、ブザー(図示せず)を鳴らす等報知手段を
動作させることにより運転手に危険を知らせ操作を中止
させることができる。
【0045】実施例4.この実施例4においても、実施
例1と同様に、図12ないし図14に示す従来例と構成
と同一の構成を備えるが、制御回路8のROM8bに格
納される戸開閉制御プログラムと反転動作時の速度指令
が異なり、この実施例4においては、戸開動作中に引き
込まれが発生すると、トルクを下げるようにし、所定時
間経過後も過負荷が継続した場合にドアを反転させると
共に、所定時間内に引き込まれが解消され過負荷が正常
となった場合には反転せず戸開動作を継続することによ
り、怪我に至らないようなわずかな引き込まれやドアへ
のもたれかけ等によるむやみな反転動作をやめ運転効率
の低下を防止している。
【0046】すなわち、図7は実施例4に係るもので、
制御回路8内のROM8bに格納されたCPU8dの制
御に基づく戸開閉制御プログラムの動作フローチャート
である。また、図8は戸開動作時に引き込まれが発生す
るときにトルクを下げ、所定時間経過後も過負荷が継続
したときに戸閉動作に反転する場合の上記ROM8bに
格納された速度指令及び実速度とトルク指令を示すもの
である。なお、図7に示す戸閉ルーチンも戸開ルーチン
と同様な処理内容を有する。
【0047】次に、この実施例4に係る動作を、図7に
示すフローチャートにしたがって、図8に示す反転動作
時の動作波形図を参照して説明する。今、図7におい
て、制御回路8のCPU8dは、ドア駆動メインルーチ
ンにおいて、エレベータ制御盤10から戸開閉指令を読
み込み(ステップS1)、戸開閉指令が戸閉信号10b
の時には戸閉ルーチンを実行し(ステップS2、S
3)、戸開閉指令が戸開信号10aの時には戸開ルーチ
ンを実行し(ステップS2、S44)、ROM8bから
読み出した図8(a)に実線にて示したような速度指令
に基づき点線にて示したような実速度により戸開閉動作
を行うべく、速度指令値と実速度との偏差から求めた図
8(b)中実線で示したようなトルク指令値によりモー
タ1を制御する。
【0048】すなわち、上記戸開ルーチンにおいて、パ
ルスカウントユニット8aの計数読み込みを行いパルス
エンコーダ7のパルス数を計数した計数値によりドア位
置を算出すると共に(ステップS44a、S44b)、
そのドア位置の時間当たりの変化量からモータ速度VT
を算出し(ステップS44c)、ドア位置に応じた速度
指令VP の値をROM8bから読み出し(ステップS4
4d)、速度指令VPとモータ速度VT との差VP −VT
を求めその差に応じたトルク指令値Qを求めると共に
(ステップS44e、S44f)、戸の位置に応じたト
ルク制限値Q0をROM8bから読み出し(ステップS
44g)、上記トルク指令値Qがトルク制限値Q0 より
も小さいときにはPWMユニット11に上記トルク指令
値Qによりモータ1を制御すべく出力信号を出力して戸
開動作を行う(ステップS44h、S44i)。
【0049】また、上記ステップS44hにおいて、引
き込まれ等が発生すると、実速度(モータ速度VT )が
下がり、速度指令VP と実速度(モータ速度VT )との
偏差から求められるトルク指令値Qがトルク制限値Q0
を越えてしまうことになるので、このような場合には、
図8(b)に示すように、トルク指令値Qを下げるよう
にし、所定時間T0 経過後も過負荷が継続した場合には
(ステップS44j、S44k)、エレベータ制御盤1
0に戸開閉信号を切り換えるべく戸開信号10aに対す
る反転要求信号を出力する。その結果、エレベータ制御
盤10より戸開信号10aを切り換えて戸閉信号10b
を出力し、戸は戸開動作を停止し、戸閉動作に移行する
(ステップS44l、S44i)。また、上記ステップ
S44kにおいて、所定時間内に引き込まれが解消され
過負荷が正常となった場合には反転せず戸開動作を継続
する。これにより、怪我に至らないようなわずかな引き
込まれやドアへのもたれかけ等によるむやみな反転動作
をやめ運転効率の低下を防止できる。また、図示しない
が戸閉動作中における挟まれにより戸開への反転動作に
ついても同様である。
【0050】従って、上記実施例4によれば、戸開また
は戸閉動作中に引き込まれが発生すると、トルクを下げ
るようにし、所定時間経過後も過負荷が継続した場合に
ドアを反転させると共に、所定時間内に引き込まれが解
消され過負荷が正常となった場合には反転せず戸開また
は戸閉動作を継続することにより、怪我に至らないよう
なわずかな引き込まれやドアへのもたれかけ等によるむ
やみな反転動作をやめ運転効率の低下を防止することが
できる。
【0051】実施例5.この実施例5においても、実施
例1と同様に、図12ないし図14に示す従来例と構成
と同一の構成を備えるが、制御回路8のROM8bに格
納される戸開閉制御プログラムと反転動作時の速度指令
が異なり、この実施例5においては、戸閉動作中に、挟
まれ等により全開付近で過負荷を検出すると、トルクを
上げるようにし、所定時間経過後も過負荷が継続した場
合にドアを反転させると共に、所定時間内に挟まれ等が
解消され過負荷が正常となった場合には反転せず戸閉動
作を継続することにより、いたずらによるロックや人が
出入りする時戸に振れたことにより発生する短時間の過
負荷によるむやみな反転動作をやめ運転効率の低下を防
止している(挟まれは全開付近ではほとんど発生しな
い)。
【0052】すなわち、図9は実施例5に係るもので、
制御回路8内のROM8bに格納されたCPU8dの制
御に基づく戸開閉制御プログラムの動作フローチャート
である。また、図10は戸閉動作時に引き込まれが発生
するときにトルクを上げ、所定時間経過後も過負荷が継
続したときに戸開動作に反転する場合の上記ROM8b
に格納された速度指令及び実速度とトルク指令を示すも
のである。
【0053】次に、この実施例5に係る動作を、図9に
示すフローチャートにしたがって、図10に示す反転動
作時の動作波形図を参照して説明する。今、図9におい
て、制御回路8のCPU8dは、ドア駆動メインルーチ
ンにおいて、エレベータ制御盤10から戸開閉指令を読
み込み(ステップS1)、戸開閉指令が戸開信号10a
の時には戸開ルーチンを実行し(ステップS2、S
4)、戸開閉指令が戸閉信号10bの時には戸閉ルーチ
ンを実行し(ステップS2、S35)、ROM8bから
読み出した図10(a)に実線にて示したような速度指
令に基づき点線にて示したような実速度により戸開閉動
作を行うべく、速度指令値と実速度との偏差から求めた
図10(b)中実線で示したようなトルク指令値により
モータ1を制御する。
【0054】すなわち、上記戸閉ルーチンにおいて、パ
ルスカウントユニット8aの計数読み込みを行いパルス
エンコーダ7のパルス数を計数した計数値によりドア位
置を算出すると共に(ステップS35a、S354
b)、そのドア位置の時間当たりの変化量からモータ速
度VT を算出し(ステップS35c)、ドア位置に応じ
た速度指令VP の値をROM8bから読み出し(ステッ
プS35d)、速度指令VP とモータ速度VT との差V
P −VT を求めその差に応じたトルク指令値Qを求める
と共に(ステップS35e、S35f)、戸の位置に応
じたトルク制限値Q0 をROM8bから読み出し(ステ
ップS35g)、上記トルク指令値Qがトルク制限値Q
0 よりも小さいときにはPWMユニット11に上記トル
ク指令値Qによりモータ1を制御すべく出力信号を出力
して戸閉動作を行う(ステップS35h、S35i)。
【0055】また、上記ステップS35hにおいて、引
き込まれ等が発生すると、実速度(モータ速度VT )が
下がり、速度指令VP と実速度(モータ速度VT )との
偏差から求められるトルク指令値Qがトルク制限値Q0
を越えてしまうことになるので、戸閉動作中に、挟まれ
等により全開付近で過負荷を検出すると(ステップS3
5j)、図10(b)に示すように、図8(b)に示す
ように、トルク指令値Qを上げるようにし、所定時間T
1 経過後も過負荷が継続した場合には(ステップS35
k、S35l)、ドアを反転させると共に(ステップS
35m)、所定時間内に挟まれ等が解消され過負荷が正
常となった場合には反転せず戸閉動作を継続することに
より(ステップS35l、S35i)、いたずらによる
ロックや人が出入りする時戸に振れたことにより発生す
る短時間の過負荷によるむやみな反転動作をやめ運転効
率の低下を防止できる。
【0056】従って、上記実施例5によれば、戸閉動作
中に、挟まれ等により全開付近で過負荷を検出すると、
トルクを上げるようにし、所定時間経過後も過負荷が継
続した場合にドアを反転させると共に、所定時間内に挟
まれ等が解消され過負荷が正常となった場合には反転せ
ず戸閉動作を継続することにより、いたずらによるロッ
クや人が出入りする時戸に振れたことにより発生する短
時間の過負荷によるむやみな反転動作をやめ運転効率の
低下を防止できる。
【0057】実施例6.この実施例6においても、実施
例1と同様に、図12ないし図14に示す従来例と構成
と同一の構成を備えるが、制御回路8のROM8bに格
納される戸開閉制御プログラムと反転動作時の速度指令
が異なり、この実施例6においては、戸開動作中に、全
開付近において引き込まれ等により過負荷を検出する
と、トルクを上げるようにし、所定時間経過後も過負荷
が継続した場合にドアを反転させると共に、所定時間内
に引き込まれ等が解消され過負荷が正常となった場合に
は反転せず戸開動作とすることにより、むやみな反転動
作をやめ運転効率の低下を防止している(引き込まれは
全開付近ではほとんど発生しない)。
【0058】すなわち、図11は実施例6に係るもの
で、制御回路8内のROM8bに格納されたCPU8d
の制御に基づく戸開閉制御プログラムの動作フローチャ
ートである。今、図11において、制御回路8のCPU
8dは、ドア駆動メインルーチンにおいて、エレベータ
制御盤10から戸開閉指令を読み込み(ステップS
1)、戸開閉指令が戸閉信号10bの時には戸開ルーチ
ンを実行し(ステップS2、S3)、戸開閉指令が戸開
信号10aの時には戸開ルーチンを実行し(ステップS
2、S46)、ROM8bから読み出した速度指令値と
実速度との偏差から求めたトルク指令値によりモータ1
を制御する。
【0059】すなわち、上記戸開ルーチンにおいて、パ
ルスカウントユニット8aの計数読み込みを行いパルス
エンコーダ7のパルス数を計数した計数値によりドア位
置を算出すると共に(ステップS46a、S46b)、
そのドア位置の時間当たりの変化量からモータ速度VT
を算出し(ステップS46c)、ドア位置に応じた速度
指令VP の値をROM8bから読み出し(ステップS4
6d)、速度指令VPとモータ速度VT との差VP −VT
を求めその差に応じたトルク指令値Qを求めると共に
(ステップS46e、S46f)、戸の位置に応じたト
ルク制限値Q0をROM8bから読み出し(ステップS
46g)、上記トルク指令値Qがトルク制限値Q0 より
も小さいときにはPWMユニット11に上記トルク指令
値Qによりモータ1を制御すべく出力信号を出力して戸
閉動作を行う(ステップS46h、S46i)。
【0060】また、上記ステップS46hにおいて、戸
開動作中に全開付近で引き込まれ等により過負荷が発生
すると、実速度(モータ速度VT )が下がり、速度指令
Pと実速度(モータ速度VT )との偏差から求められ
るトルク指令値Qがトルク制限値Q0 を越えてしまうこ
とになるので、戸開動作中に、全開付近で引き込まれ等
により過負荷を検出すると(ステップS46j)、トル
ク指令値Qを上げるようにし、所定時間T1 経過後も過
負荷が継続した場合には(ステップS46k、S46
l)、ドアを反転させると共に(ステップS46m)、
所定時間内に引き込まれ等が解消され過負荷が正常とな
った場合には反転せず戸開動作を継続することにより
(ステップS46l、S46i)、むやみな反転動作を
やめ運転効率の低下を防止している。
【0061】従って、上記実施例6によれば、戸開動作
中に、全開付近において引き込まれ等により過負荷を検
出すると、トルクを上げるようにし、所定時間経過後も
過負荷が継続した場合にドアを反転させると共に、所定
時間内に引き込まれ等が解消され過負荷が正常となった
場合には反転せず戸開動作とすることにより、むやみな
反転動作をやめ運転効率の低下を防止できる。
【0062】
【発明の効果】以上のように、この発明の請求項1によ
れば、制御手段により、反転動作時に、エレベータ扉を
開閉する電動機に通常の速度指令よりも低速の速度指令
値を出力することによって、引き込まれ後の戸開閉動作
が低速になり戸にぶつかる等の乗客への危険性を解消し
て安全性を向上させることができる。
【0063】また、請求項2によれば、制御手段によ
り、反転動作時に、電動機に通常の速度指令よりも低速
の速度指令値を出力すると共に、一定距離反転動作した
後、再びその反転指令を出力して元の戸開閉動作を行う
ようにすることによって、全閉または全開後戸開または
戸閉動作に移行するのに対し運転効率を上げることがで
きると共に、乗客に対しても、ぶつかりなどの問題を軽
減して利用者への安全を向上させることができる。
【0064】また、請求項3によれば、運転手によりエ
レベータを操作する際に、間口の広いドアにおいて引き
込まれが発生すると、運転手が気が付かないことがあ
り、そのまま戸開または戸閉動作を続けると非常に危険
になるが、制御手段により、トルク指令値がドア位置に
応じて予め定まったトルク制限値以上になったときには
電動機に停止指令を発生させ、その後、戸開閉釦の操作
入力に基づき扉を動作させることによって、利用者への
安全を向上させることができる。
【0065】また、請求項4によれば、制御手段によ
り、トルク指令値がドア位置に応じて予め定まったトル
ク制限値以上になったときには電動機に停止指令を発生
させると共に報知手段を動作させ、その後、戸開閉釦の
操作入力に基づき扉を動作させることによって、運転手
に危険を知らせ操作を中止させることができる。
【0066】また、請求項5によれば、制御手段によ
り、トルク指令値がドア位置に応じて予め定まったトル
ク制限値以上になったときには上記トルク指令値を低下
させ所定時間以上過負荷が継続した場合は電動機に反転
指令を出力すると共に、所定時間内に過負荷が解消され
た場合には反転せず戸開または戸閉動作を継続すること
によって、怪我に至らないようなわずかな引き込まれや
ドアへのもたれかけ等によるむやみな反転動作をやめ運
転効率の低下を防止することができる。
【0067】また、請求項6によれば、制御手段によ
り、戸閉動作中に、全開付近でトルク指令値がドア位置
に応じて予め定まったトルク制限値以上になったときに
は上記トルク指令値を上昇させ所定時間以上過負荷が継
続した場合は電動機に反転指令を出力すると共に、所定
時間内に挟まれ等が解消され過負荷が正常となった場合
には反転せず戸閉動作を継続することによって、いたず
らによるロックや人が出入りする時戸に振れたことによ
り発生する短時間の過負荷によるむやみな反転動作をや
め運転効率の低下を防止することができる。
【0068】さらに、請求項7によれば、制御手段によ
り、戸開動作中に、全開付近でトルク指令値がドア位置
に応じて予め定まったトルク制限値以上になったときに
は上記トルク指令値を上昇させ所定時間以上過負荷が継
続した場合は電動機に反転指令を出力すると共に、所定
時間内に引き込まれ等が解消され過負荷が正常となった
場合には反転せず戸開動作を継続することによって、む
やみな反転動作をやめ運転効率の低下を防止することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1に係るもので、制御回路の
ROMに格納されてCPUの制御に基づき動作する戸開
閉制御プログラムのフローチャートである。
【図2】実施例1に係る反転動作時の速度指令と実速度
を示す波形図である。
【図3】この発明の実施例2に係るもので、制御回路の
ROMに格納されてCPUの制御に基づき動作する戸開
閉制御プログラムのフローチャートである。
【図4】実施例2に係る反転動作時の速度指令と実速度
を示す波形図である。
【図5】この発明の実施例3に係るもので、制御回路の
ROMに格納されてCPUの制御に基づき動作する戸開
閉制御プログラムのフローチャートである。
【図6】実施例3に係る反転動作時の速度指令と実速度
を示す波形図である。
【図7】この発明の実施例4に係るもので、制御回路の
ROMに格納されてCPUの制御に基づき動作する戸開
閉制御プログラムのフローチャートである。
【図8】実施例4に係る反転動作時の速度指令と実速度
及びトルク指令値を示す波形図である。
【図9】この発明の実施例5に係るもので、制御回路の
ROMに格納されてCPUの制御に基づき動作する戸開
閉制御プログラムのフローチャートである。
【図10】実施例5に係る反転動作時の速度指令と実速
度及びトルク指令値を示す波形図である。
【図11】この発明の実施例6に係るもので、制御回路
のROMに格納されてCPUの制御に基づき動作する戸
開閉制御プログラムのフローチャートである。
【図12】この発明及び従来例に係るかご戸の正面図で
ある。
【図13】この発明及び従来例に係るドア制御装置を示
すブロック図である。
【図14】この発明及び従来例に係る乗場出入口枠と電
動開閉する乗場扉との間に手が引き込まれた状態を示す
表面図である。
【図15】この発明及び従来例に係る乗場出入口枠と電
動開閉する乗場扉との間に手が引き込まれた状態を示す
部分断面図である。
【図16】従来例に係るもので、制御回路のROMに格
納されてCPUの制御に基づき動作する戸開閉制御プロ
グラムのフローチャートである。
【図17】従来例に係るもので、通常戸開閉時の動作を
説明する波形図である。
【図18】従来例に係るもので、人が引き込まれた場合
の反転動作を説明する波形図である。
【符号の説明】
1 戸を開閉するモータ(電動機) 3 かごの戸 7 パルスエンコーダ 8 ドア制御回路 8a パルスカウントユニット 8b ROM 8d CPU 9 位置スイッチ 10 エレベータ制御盤 11 PWMユニット

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エレベータ扉を開閉する電動機と、この
    電動機の回転に応じたパルスを出力するエンコーダと、
    このエンコーダから出力されるパルスを計数してドア位
    置を算出すると共にそのドア位置の時間当たりの変化量
    からモータ速度を算出し、ドア位置に応じて予め定まっ
    た速度指令値と上記モータ速度との偏差からトルク指令
    値を求め、このトルク指令値に基づいて上記電動機を制
    御すると共に上記トルク指令値がドア位置に応じて予め
    定まったトルク制限値以上になったときには上記電動機
    に反転指令を出力する制御手段とを備えたエレベータ扉
    の開閉制御装置において、上記制御手段は、反転動作時
    に、上記電動機に通常の速度指令よりも低速の速度指令
    値を出力することを特徴とするエレベータ扉の開閉制御
    装置。
  2. 【請求項2】 エレベータ扉を開閉する電動機と、この
    電動機の回転に応じたパルスを出力するエンコーダと、
    このエンコーダから出力されるパルスを計数してドア位
    置を算出すると共にそのドア位置の時間当たりの変化量
    からモータ速度を算出し、ドア位置に応じて予め定まっ
    た速度指令値と上記モータ速度との偏差からトルク指令
    値を求め、このトルク指令値に基づいて上記電動機を制
    御すると共に上記トルク指令値がドア位置に応じて予め
    定まったトルク制限値以上になったときには上記電動機
    に反転指令を出力する制御手段とを備えたエレベータ扉
    の開閉制御装置において、上記制御手段は、反転動作時
    に、上記電動機に通常の速度指令よりも低速の速度指令
    値を出力すると共に、一定距離反転動作した後、再びそ
    の反転指令を出力して元の戸開閉動作を行うことを特徴
    とするエレベータ扉の開閉制御装置。
  3. 【請求項3】 エレベータ扉を開閉する電動機と、この
    電動機の回転に応じたパルスを出力するエンコーダと、
    このエンコーダから出力されるパルスを計数してドア位
    置を算出すると共にそのドア位置の時間当たりの変化量
    からモータ速度を算出し、ドア位置に応じて予め定まっ
    た速度指令値と上記モータ速度との偏差からトルク指令
    値を求め、このトルク指令値に基づいて上記電動機を制
    御する制御手段とを備えたエレベータ扉の開閉制御装置
    において、上記制御手段は、上記トルク指令値がドア位
    置に応じて予め定まったトルク制限値以上になったとき
    には上記電動機に停止指令を発生させ、その後、戸開閉
    釦の操作入力により扉を動作させることを特徴とするエ
    レベータ扉の開閉制御装置。
  4. 【請求項4】 エレベータ扉を開閉する電動機と、この
    電動機の回転に応じたパルスを出力するエンコーダと、
    このエンコーダから出力されるパルスを計数してドア位
    置を算出すると共にそのドア位置の時間当たりの変化量
    からモータ速度を算出し、ドア位置に応じて予め定まっ
    た速度指令値と上記モータ速度との偏差からトルク指令
    値を求め、このトルク指令値に基づいて上記電動機を制
    御する制御手段とを備えたエレベータ扉の開閉制御装置
    において、上記制御手段は、上記トルク指令値がドア位
    置に応じて予め定まったトルク制限値以上になったとき
    には上記電動機に停止指令を発生させると共に報知手段
    を動作させ、その後、戸開閉釦の操作入力により扉を動
    作させることを特徴とするエレベータ扉の開閉制御装
    置。
  5. 【請求項5】 エレベータ扉を開閉する電動機と、この
    電動機の回転に応じたパルスを出力するエンコーダと、
    このエンコーダから出力されるパルスを計数してドア位
    置を算出すると共にそのドア位置の時間当たりの変化量
    からモータ速度を算出し、ドア位置に応じて予め定まっ
    た速度指令値と上記モータ速度との偏差からトルク指令
    値を求め、このトルク指令値に基づいて上記電動機を制
    御する制御手段とを備えたエレベータ扉の開閉制御装置
    において、上記制御手段は、上記トルク指令値がドア位
    置に応じて予め定まったトルク制限値以上になったとき
    に上記トルク指令値を低下させ所定時間以上過負荷が継
    続した場合は電動機に反転指令を出力すると共に、所定
    時間内に過負荷が解消された場合には反転せず戸開また
    は戸閉動作を継続することを特徴とするエレベータ扉の
    開閉制御装置。
  6. 【請求項6】 エレベータ扉を開閉する電動機と、この
    電動機の回転に応じたパルスを出力するエンコーダと、
    このエンコーダから出力されるパルスを計数してドア位
    置を算出すると共にそのドア位置の時間当たりの変化量
    からモータ速度を算出し、ドア位置に応じて予め定まっ
    た速度指令値と上記モータ速度との偏差からトルク指令
    値を求め、このトルク指令値に基づいて上記電動機を制
    御する制御手段とを備えたエレベータ扉の開閉制御装置
    において、上記制御手段は、戸閉動作中に、全開付近で
    上記トルク指令値がドア位置に応じて予め定まったトル
    ク制限値以上になったときに上記トルク指令値を上昇さ
    せ所定時間以上過負荷が継続した場合は電動機に反転指
    令を出力すると共に、所定時間内に過負荷が解消された
    場合には反転せず戸閉動作を継続することを特徴とする
    エレベータ扉の開閉制御装置。
  7. 【請求項7】 エレベータ扉を開閉する電動機と、この
    電動機の回転に応じたパルスを出力するエンコーダと、
    このエンコーダから出力されるパルスを計数してドア位
    置を算出すると共にそのドア位置の時間当たりの変化量
    からモータ速度を算出し、ドア位置に応じて予め定まっ
    た速度指令値と上記モータ速度との偏差からトルク指令
    値を求め、このトルク指令値に基づいて上記電動機を制
    御する制御手段とを備えたエレベータ扉の開閉制御装置
    において、上記制御手段は、戸開動作中に、全開付近で
    上記トルク指令値がドア位置に応じて予め定まったトル
    ク制限値以上になったときに上記トルク指令値を上昇さ
    せ所定時間以上過負荷が継続した場合は電動機に反転指
    令を出力すると共に、所定時間内に過負荷が解消された
    場合には反転せず戸開動作を継続することを特徴とする
    エレベータ扉の開閉制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110510487A (zh) * 2018-05-21 2019-11-29 奥的斯电梯公司 用于电梯系统的区域对象检测系统
CN114634081A (zh) * 2022-01-26 2022-06-17 浙江智菱科技有限公司 一种电梯门防夹异物装置及检测方法

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