JPH07149062A - 熱転写シート - Google Patents

熱転写シート

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JPH07149062A
JPH07149062A JP5323327A JP32332793A JPH07149062A JP H07149062 A JPH07149062 A JP H07149062A JP 5323327 A JP5323327 A JP 5323327A JP 32332793 A JP32332793 A JP 32332793A JP H07149062 A JPH07149062 A JP H07149062A
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JP
Japan
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transfer sheet
layer
thermal transfer
dye
resin
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JP5323327A
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Haruo Takeuchi
春夫 竹内
Junichi Hiroi
順一 広井
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 帯電防止性能に優れ、基材フィルム強度が低
下したり保存時に染料層に帯電防止剤が悪影響を及ぼし
印字感度が低下したりせずに、帯電による印字シワや被
転写材への貼り付き等がなく走行安定性が優れ、且つ印
字部での放電による静電破壊で印字ヌケ等の不具合が発
生しない熱転写シートを提供する。 【構成】 基材フィルムに熱移行性染料を含有する染料
層と必要に応じて熱融着防止や滑り性を目的とする背面
層とが設けられた熱転写シートにて、基材フィルム等に
アルキルスルホン酸ナトリウム塩等の帯電防止剤を含有
させ、23℃50%RH環境下で裏面より20mmの距離から±10
kVの電界を印加後、飽和帯電圧の半減期が100秒以下と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、帯電防止性能に優れた
熱転写シートに関する。特に印字感度やサーマルヘッド
との滑り性が帯電防止剤により損なわれることのない、
プリンターでの走行安定性に優れた熱転写シートに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、サーマルプリンター、ファクシミ
リ等に用いられる熱転写シートとして、基材フィルムの
一方の面に熱移行性の染料を含有する染料層を設けた昇
華型の熱転写シートが使用されている。このような従来
の熱転写シートは、基材フィルムとして厚さ10〜20
μm程度のコンデンサ紙やパラフィン紙のような紙、あ
るいは厚さ3〜10μm程度のポリエステルやセロハン
のようなプラスチックフィルムを用い、この基材フィル
ム上に染料を結着剤樹脂中に分散もしくは溶解した染料
層を設け、また必要に応じて基材フィルムの背面には滑
り性を良くする等の意味で背面層を設けたものである。
そして、基材フィルムの裏側からサーマルヘッド等によ
り所定箇所を加熱・加圧し、染料層のうち、印字部に相
当する箇所の染料を被転写材に転移させて印字が行われ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
熱転写シートでは、プリンターに於ける印字過程で発生
した静電気により、熱転写シートが被転写材に貼り付い
たり、また、熱転写シートが被転写材に貼り付いた後、
熱転写シートが破断したりして熱転写シートの走行安定
性に支障を来たし排紙不良が発生したり、また、印字抜
け等の印字不良が発生した。熱転写シートはロール状の
供給ロールからガイドロール等により誘導されてプラテ
ンロールとサーマルヘッド間に搬送されるが、供給ロー
ルから熱転写シートが送られシートがロールから離れる
ときに、剥離帯電が発生する。また、ガイドロールと接
触摩擦するときには、摩擦帯電が発生する。これらの摩
擦帯電、剥離帯電は実際3〜10kVにも達するもので
ある。このようにして帯電した状態で熱転写シートがサ
ーマルヘッドに接近した時に、熱転写シート上の電荷が
サーマルヘッド部へ放電されてヘッドの放電破壊が発生
し、印字ぬけが発生した。また、サーマルヘッド上で被
転写材と圧接された熱転写シートが被転写材から剥がれ
るときに、それまでの熱転写シートの帯電及び再度の摩
擦・剥離帯電の発生により、熱転写シートが被転写材か
ら剥がれにくくなり、被転写材に貼り付いたままとなっ
たり、しいては熱転写シートが破断したりする現象が発
生し、熱転写シートの走行安定性が不安定となり排紙不
良が発生した。
【0004】そこで上記のような静電気に起因する現象
を防止するために、熱転写シート中に帯電防止剤を含有
させる事が従来から試みられている。その結果、熱転写
シートの表面抵抗値が低くなり、上記のような現象を防
ぐことが原理的には可能であり、一応の効果は得られて
いる。なお、表面抵抗値は一般的に表面に100〜50
0Vの電位差を与え、その抵抗値を測定するものであ
る。しかし、実際には表面抵抗値が低ければ必ず良好な
性能が得られるというものではなかった。そこで、各種
試みた結果、表面に電荷を与えて発生する帯電圧が減衰
するのに要する時間、すなわち帯電圧が半分になるのに
要する時間である半減期に注目して試験したところ、半
減期による評価がより実際的で有効であることを見出し
本発明に至った。
【0005】
【課題を解決する為の手段】そこで、本発明に係る熱転
写シートは、上記課題を解決し目的を達成するために、
基材フィルムの一方の面に、熱移行性染料と結着剤樹脂
とを含有する染料層を設けた熱転写シートにおいて、帯
電防止剤として界面活性剤を係る熱転写シートに施し、
23℃50%RHの環境下で、熱転写シートの染料層側
とは反対の面より20mmの距離から±10kVの電界
を印加した後、熱転写シート表面の飽和帯電圧が半分に
なるのに要する時間(半減期)を100秒以下としたも
のである。また、本発明に係る熱転写シートは、基材フ
ィルムの他方の面に、すなわち染料層が設けられた面の
反対面側に、イソシアネートと活性水素含有熱可塑性樹
脂との反応物である樹脂、あるいはその他の樹脂を主体
に形成された背面層が設けた熱転写シートでもある。
【0006】帯電防止剤は、基材フィルム及び/又は背
面層に含有させることを特徴とした熱転写シートとする
ものである。さらに、染料層と基材フィルムの間、背面
層と基材フィルムの間、染料層の表面、又は背面層の表
面、のうちの単数又は複数の箇所に帯電防止剤を含有す
る層を設けたことを特徴とする熱転写シートとするもの
でもある。また、帯電防止剤としてアニオン性界面活性
剤を用いることを特徴とする熱転写シートでもあり、係
るアニオン性界面活性剤として特にスルホン酸ナトリウ
ム塩を用いる熱転写シートでもある。
【0007】次に好ましい実施態様を挙げて本発明を更
に詳しく説明する。図1は本発明に係る一実施例を示す
熱転写シートの縦断面図である。本発明に係る熱転写シ
ート1は、少なくとも基材フィルム2と染料層3とから
構成される。また、図2の如く基材フィルムの染料層3
が設けられた面の反対面に背面層4を設けた構成であっ
ても良い。背面層4は、サーマルヘッドとの熱融着を防
止し、且つ滑り性を良くするためのものである。熱転写
シート1は、所要の寸法に断裁した枚葉シートであって
も良く、また連続状あるいは巻取状であっても良く、さ
らに幅の狭いテープ状であってもよい。このような構成
の熱転写シートに対して帯電防止剤を適用するのである
が、先ず熱転写シートの基本的構成から説明する。
【0008】本発明に係る熱転写シート1で使用する基
材フィルム2としては、従来公知の基材フィルムを使用
することが出来る他、その他のものも使用でき、特に制
限されない。好ましい素材の具体例としては、例えばポ
リエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレー
ト、1,4−ポリシクロヘキシレンジメチルテレフタレ
ート等のポリエステル樹脂、セロハン、酢酸セルロース
等のセルロース誘導体、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリスチレン、ポリフェニレンスルフィド、ポリカ
ーボネート、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ナ
イロン、ポリイミド、ポリビニルアルコール、フッ素樹
脂、塩化ゴム、アイオノマー等の樹脂等のフィルムであ
る。またコンデンサー紙、パラフィン紙等の紙類、不織
布等、あるいはこれらのものと前記樹脂との複合体であ
ってもよい。また必要に応じてこれらの一方面又は両面
に接着層(プライマー層)を設けても良い。
【0009】基材フィルム2の厚さは、その機械的強度
及び熱伝導性等が適切になるように、用途、素材に応じ
て適宜選択すれば良く、一般には例えば、1.5〜50
μm程度、好ましくは2〜10μmである。
【0010】染料層3としては、従来公知の方法による
染料層であれば特に制限されず、結着剤樹脂中に熱移行
性の染料を分散あるいは溶解したものである。結着剤樹
脂としては、染料と適度の親和性があり、且つサーマル
ヘッドによる加熱により結着剤樹脂中の染料が昇華して
被転写材に転写する移行性がよく、また加熱されても結
着剤樹脂そのものは転写しないものを使用する。このよ
うな結着剤樹脂として使用される樹脂としては、例えば
エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、エチ
ルヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセ
ルロース、メチルセルロース、硝酸セルロース、酢酸セ
ルロース、酢酸・酪酸セルロース等のセルロース系樹
脂、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、ポリビニ
ルブチラール、ポリアクリルアミド、ポリビニルピロリ
ドン等のビニル系樹脂、ポリエステル、ポリアミド等が
挙げられる。より好ましくは、ポリビニルブチラール、
ポリビニルアセトアセタール等の樹脂が挙げられる。
【0011】染料層3中に含まれる染料の割合は、染料
の昇華(溶融)温度、染着性等によって変るが、上記結
着剤樹脂100重量部に対して30重量部以上が好まし
く、更に好ましくは、30から300重量部である。染
料が30重量部未満であると印字濃度や熱感度が低く、
また300重量部を越えると保存性や染料層3の基材フ
ィルム2への密着性が低下する傾向となる。
【0012】染料層3に含有させる染料は熱により溶
融、拡散もしくは昇華して、被転写体に移行する染料で
あって、特に分散染料が好ましく用いられる。染料は昇
華(熱移行)性、色相、耐光性、結着剤樹脂への溶解性
などを考慮して選択する。これらの染料としては、例え
ばジアリールメタン系、トリアリールメタン系、チアゾ
ール系、メロシアニン等のメチン系、インドアニリン、
アセトフェノンアゾメチン、ピラゾロアゾメチン、イミ
ダゾルアゾメチン、イミダゾアゾメチン、ピリドンアゾ
メチンに代表されるアゾメチン系、キサンテン系、オキ
サジン系、ジシアノスチレン、トリシアノスチレンに代
表されるシアノメチレン系、チアジン系、アジン系、ア
クリジン系、ベンゼンアゾ系、ピリドンアゾ、チオフェ
ンアゾ、イソチアゾールアゾ、ピロールアゾ、ピラゾー
ルアゾ、イミダゾールアゾ、チアジアゾールアゾ、トリ
アゾールアゾ、ジスアゾ等のアゾ系、スピロピラン系、
インドリノスピロピラン系、フルオラン系、ローダミン
ラクタム系、ナフトキノン系、アントラキノン系、キノ
フタロン系等のものが挙げられる。具体的には例えば以
下のような染料が用いられる。 C.I.(Color Index)ディスパースイエロー51、3、54、79、6
0、23、7、141 C.I.ディスパースブルー24、56、14、301、334、165、19、72、8
7、287、154、26、354 C.I.ディスパースレッド135、146、59、1、73、60、167 C.I.ディスパースオレンヂ149 C.I.ディスパースバイオレット4、13、26、36、56、31 C.I.ソルベントイエロー56、14、16、29 C.I.ソルベントブルー70、35、63、36、50、49、111、105、97、1
1 C.I.ソルベントレッド135、81、18、25、19、23、24、143、146、
182 C.I.ソルベントバイオレット13、C.I.ソルベントブラッ
ク3 、C.I.ソルベントグリーン3 例えば、シアン染料としてカヤセットブルー714(日
本化薬製、ソルベントブルー63)、フォロンブリリアン
トブルーS−R(サンド製、ディスパースブルー354
)、ワクソリンAP−FW(ICI製、ソルベントブ
ルー36)、マゼンタ染料としてMS−REDG(三井東
圧製、ディスパースレッド60)、マクロレックスレッド
バイオレットR(バイエル製、ディスパースバイオレッ
ト26)、イエロー染料としてフォロンブリリアントイエ
ローS−6GL(サンド製、ディスパースイエロー231
)、マクロレックスイエロー6G(バイエル製、ディ
スパースイエロー201 )、更に以下に示す骨格のものが
挙げられる。
【0013】
【化1】
【0014】
【化2】
【0015】
【化3】
【0016】
【化4】
【0017】
【化5】
【0018】
【化6】
【0019】
【化7】
【0020】
【化8】
【0021】染料層3を基材フィルム2上に設けるに
は、公知の方法によって行える。例えば、染料及び結着
剤樹脂を溶剤とともに溶解もしくは分散して染料層用塗
液を調製し、これを公知の印刷方法または塗工方法から
適宜選択した方法により基材フィルム2上に設ければ良
い。また、必要に応じて染料層用塗液中に任意の添加剤
を加えてもよい。例えば、塗工適性の調製及び、受像シ
ートとの融着防止のために、ポリエチレンワックス等の
有機微粒子、無機微粒子等を染料層3中に含有させても
よい。染料層3の厚みは、0.2〜5.0μm、好まし
くは0.4〜2.0μm程度の厚さが適当である。
【0022】背面層4は、印字時のサーマルヘッドの熱
による基材フィルム2の融着を防止し、滑り性を良くす
るものであるが、背面層4は通常、結着剤樹脂と滑剤、
充填剤等の添加剤とから構成する。背面層4を構成する
結着剤樹脂としては、耐熱性があり、加熱時に熱融着性
を示さないものを使用し、例えば、ウレタン樹脂、メラ
ミン樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂等が使用でき
るが、中でもイソシアネートと活性水素を有する活性水
素含有熱可塑性樹脂との反応物としての樹脂が好まし
い。
【0023】活性水素含有熱可塑性樹脂としては、公知
の活性水素を有する熱可塑性樹脂が使用できるが、例え
ばポリエステル系樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリ酢酸ビ
ニル樹脂、ポリアクリルアミド樹脂、ポリビニルブチラ
ール樹脂、ポリビニルアセトアセタール樹脂等のポリビ
ニルアセタール系樹脂等の熱可塑性樹脂が挙げられる。
これらの中で特に好ましい樹脂は水酸基として活性水素
を有する熱可塑性樹脂であり、そのうち特にポリビニル
ブチラール樹脂、ポリビニルアセトアセタール樹脂等の
ポリビニルアセタール系樹脂が好ましい。
【0024】イソシアネートとしては、従来公知の種々
のポリイソイシアネートが使用できるが、中でも芳香族
系ポリイソシアネートのアダクト体のポリイソシアネー
トが望ましい。芳香族系ポリイソシアネートとしては、
2,4-トルエンジイソシアネート、2,6-トルエンジイソシ
アネート、又は、2,4-トルエンジイソシアネートと2,6-
トルエンジイソシアネートの混合物、1,5ーナフタレン
ジイソシアネート、トリジンジイソシアネート、p-フェ
ニレンジイソシアネート、シクロヘキサン-1,4- ジイソ
シアネート、キシリレンジイソシアネート、トリフェニ
ルメタントリイソシアネート、トリス(イソシアネート
フェニル)チオフォスフェート等があげられ、特に2,4-
トルエンジイソシアネート、2,6-トルエンジイソシアネ
ート、又は、2,4-トルエンジイソシアネートと2,6-トル
エンジイソシアネートの混合物が好ましい。これらの芳
香族ポリイソシアネートをアダクト化するには従来公知
の方法によれば良い。アダクト体化するのに用いる−O
H剤としては例えば、単量体のポリオール、例えばトリ
メチロールプロパン、グリコール類、ポリエーテルポリ
オール、ポリエステルポリオール等があげられる。ポリ
イソシアネートとして芳香族系ポリイソシアネートのア
ダクト体を用いて背面層4を形成すると、通常のポリイ
ソシアネートを用いた場合に比べ、適度な硬化膜が得ら
れるため、背面層4中に添加した滑剤がブリードしやす
くなり、良好な滑り性が得られ、サーマルヘッドの走行
が良好になるという効果がある。また、芳香族系ポリイ
ソシアネートを用いることにより、転写シートを巻取り
保存した時に、染料が対向する背面層4側へ移行するの
を防止することができる。しかし、その他の種類のイソ
シアネート、例えば脂肪族系ポリイソシアネート、例え
ばヘキサメチレンジイソシアネートを使用すると、転写
シートを巻取り保存した時に、染料が対向する背面層4
側へ移行する。
【0025】ポリイソシアネートの使用量は、背面層4
を構成する前述の結着剤樹脂100重量部に対し5〜2
00重量部の範囲が適当である。イシソアネート/活性
水素の当量比は0.8〜2.0の範囲が好ましい。ポリ
イソシアネートの使用量が少なすぎると架橋密度が低
く、耐熱性が不十分となるため、印字シワが生じ、充分
な効果が得られない。一方、ポリイソシアネートの使用
量が多すぎるても、架橋密度が低くなり、さらに形成さ
れる塗膜の収縮の制御が難しくなったり、硬化時間が長
くなったり、未反応のイソシアネート基が背面層中に残
存し、それが空気中の水分と反応して特性が不安定にな
る等の問題を生じる。
【0026】背面層4に滑り性を向上させる為に添加す
る滑剤としては、従来公知の各種滑剤が使用できるが、
なかでも燐酸エステル系界面活性剤を添加することが好
ましい。この燐酸エステル系界面活性剤としては、 1)長鎖アルキル燐酸エステル、例えば、炭素数が通常6
〜20、好ましくは炭素数12〜18の飽和又は不飽和
高級アルコール、例えば、セチルアルコール、ステアリ
ルアルコール、オレイルアルコール等のアルコール類の
燐酸モノエステル塩又はジエステル塩、 2)ポリオキシアルキレンアルキルエーテル又はポリオキ
シアルキレンアルキルアリルエーテル等の燐酸モノエス
テル塩又はジエステル塩、 3)前記飽和又は不飽和高級アルコールのアルキレンオキ
シド付加物(通常付加モル数1〜8)、又は炭素数8〜
12のアルキル基を少なくとも1個、好ましくは1〜2
個有するアルキルフェノールまたはアルキルナフトール
(ノニルフェノール、ドデシルフェノール、ジフェニル
フェノール等)等の燐酸モノエステル塩又はジエステル
塩、等のアニオン性燐酸エステル系界面活性剤が挙げら
れる。
【0027】また、上記燐酸エステル系界面活性剤だけ
を使用しても良いのであるが、燐酸エステル系界面活性
剤は1〜2当量の酸基を有する為、この酸基によりサー
マルヘッドを腐蝕するという問題がある。また、サーマ
ルヘッドからの熱量が大きくなると燐酸エステルが分解
し、更に背面層のpHが低下してサーマルヘッドの腐蝕
摩耗が激しくなるという問題もある。上記欠点はアルカ
リ性物質を燐酸エステル系界面活性剤と併用して用いる
ことにより、防止することができる。即ちサーマルヘッ
ドからの熱によって燐酸エステル系界面活性剤が分解し
て酸基を生じたとしても、併存するアルカリ性物質によ
って中和されるので、酸基の発生によるサーマルヘッド
の腐蝕を防止することができる。燐酸エステル系界面活
性剤の添加量は、結着剤樹脂100重量部に対して、5
0〜120重量部の範囲が好ましく、50重量部未満で
あると十分な滑り性が得られず、逆に120重量部を越
えると染料汚染性が増大する。
【0028】上記アルカリ性物質としては、アルカリ金
属又はアルカリ土類金属の酸化物又は水酸化物、あるい
は有機アミンが挙げられる。アルカリ金属又はアルカリ
土類金属の酸化物又は水酸化物として好ましいものとし
ては、例えば、水酸化マグネシウム、酸化マグネシウ
ム、ハイドロタルサイト、水酸化アルミニウム、珪酸ア
ルミニウム、珪酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、水
酸化アルミナ、マグネシウムアルミニウムグリシネート
等が挙げられ、特に好ましいものは水酸化マグネシウム
である。有機アミンとして好ましいものは、例えば、モ
ノ、ジ又はトリメチルアミン、モノ、ジ、又はトリエチ
ルアミン、モノ、ジ又はトリプロピルアミン、モノ、ジ
又はトリブチルアミン、モノ、ジ又はトリペンチルアミ
ン、トリヘキシルアミン、トリオクチルアミン、モノデ
シルアミン、モノ又はジドデシルアミン、モノトリデシ
ルアミン、モノテトラデシルアミンモノペンタデシルア
ミン、モノヘキサデシルアミン、モノヘプタデシルアミ
ン、モノオクタデシルアミン、モノエイコシルアミン、
モノドコシルアミン、モノ、ジ又はトリエタノールアミ
ン、モノ又はジプロパノールアミンモノイソプロパノー
ルアミン、N−メチル−ノニルアミン、N−メチル−デ
シルアミン、N−エチル−パルミチルアミン等が挙げら
れ、特に好ましい有機アミンは常温で不揮発性であり、
沸点が200℃以上のものである。これらの有機アミン
は背面層4中において安定に存在し、背面層4にサーマ
ルヘッドから熱が印加された場合、流動性となり又表面
にブリードアウトして、燐酸エステル系界面活性剤また
はその分解物に生じた酸基を容易に中和してサーマルヘ
ッドの腐蝕を防ぐと同時に、燐酸エステル系界面活性剤
と共にすぐれた滑性を発現する。以上の如きアルカリ性
物質は、燐酸エステル系界面活性剤1モルに対してアル
カリ性物質を0.1〜10モルの範囲で使用することが
望ましい。アルカリ性物質が少なすぎると中和が不十分
の為、十分な効果が得られず、一方多すぎても特段の効
果の向上は見られない。
【0029】又、背面層4に、滑り性の向上と巻取状態
でのブロッキングを防止するために微粒子を添加しても
よい。使用する微粒子としては、モース硬度が3.0未
満、好ましくは2.5以下のものが望ましく、例えば、
タルク、カオリン、セキボク、硝石、セッコウ、ブルー
ス石等の無機微粒子、又はモース硬度が3.0未満に相
当するアクリル樹脂、テフロン樹脂、シリコーン樹脂、
フェノール樹脂、架橋ポリアセタール樹脂等からなる有
機樹脂微粒子が挙げられる。又、上記無機微粒子が、天
然産の無機微粒子で、不純物としてモース硬度が3.0
以上のものが含まれている場合には、これらの不純物微
粒子の含有量が5重量%未満であることが望ましい。以
上の如き粒子は前記バインダー樹脂100重量部に対
し、5〜40重量部の割合で使用することが望ましく、
添加量が少なすぎると滑り性が不十分であり、一方多す
ぎると形成される背面層の可とう性や被膜強度が低下す
る。又、背面層4に、更にワックス、シリコーンオイ
ル、ラウロイル樹脂、高級脂肪酸アミド、エステル等の
滑剤を本発明の目的を妨げない範囲で添加してもよい。
【0030】背面層4を基材フィルム2上に設けるに
は、上記の成分をアセトン、メチルエチルケトン、トル
エン、キシレン等の適当な溶媒に溶解して背面層用塗液
として、これをグラビアコーター、ロールコーター、ワ
イヤーバー等の公知の印刷方法、塗布方法により基材シ
ート上に形成する。次いで30℃〜80℃の温度に加熱
することによって乾燥するとともに活性水素を有する熱
可塑性樹脂とイソシアネートを反応させて背面層4を形
成すればよい。背面層4の厚さは0.5〜5μm、好ま
しくは1〜2μmであることが好ましい。この膜厚が
0.5μmよりも薄い場合は、背面層4としての効果が
十分ではなく、また5μmよりも厚いと染料層3へのサ
ーマルヘッドからの熱伝達が悪くなり印字濃度が低くな
るという欠点を生じる。基材フィルム2上に背面層4を
設ける場合は、結着剤樹脂とイソシアネートとの反応を
促進するために加熱することが好ましいが、染料層3に
熱の影響を及ぼさないようにするためには背面層4を基
材フィルム2上に設けた後で、染料層3を設けることが
好ましい。
【0031】本発明の転写シートは基本的には上記の如
き構成を有するが、更に染料層3と基材フィルム2との
間、あるいは背面層4と基材フィルム2の間にそれぞれ
の層の接着力を向上させるためにプライマー層を設けて
もよい。プライマー層としては公知のものが使用できる
が、基材フィルム2としてポリエステル樹脂を用いた時
には、例えばアクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポ
リオールとジイソシアネートの反応物等のプライマー層
を設けることにより接着性を向上させることができる。
【0032】次に、本発明の特徴である静電気の帯電性
について説明する。前述したように、本発明の熱転写シ
ートは、23℃50%RHの環境下で、熱転写シート裏
面、すなわち染料層の側とは反対側の面より20mmの
距離から±10kVの電界を印加した後、熱転写シート
表面の飽和帯電圧が半分になるのに要する時間(半減
期)を100秒以下とすることが特徴である。ここで、
±10kVとは、測定試料に対して+10kV、又は測
定試料に対して−10kVの電界を与えることをいう。
半減期が100秒より長いと、熱転写シート表面に帯電
した電荷の放出が速やかに行われず、剥離帯電や摩擦帯
電によるヘッドの放電破壊、または、熱転写シートの染
料層が被転写材の受容層に貼り付いたり、更に熱転写シ
ートが破断するという不具合が発生する。半減期を10
0秒以下に抑えれば、これらの不具合が効果的に防止で
きる。
【0033】次いで、本発明の特徴である帯電防止剤に
ついて説明する。本発明で使用できる帯電防止剤として
は界面活性剤が安価で加工性が優れている等で好まし
く、各種の界面活性剤が挙げらる。例えばカチオン性帯
電防止剤としては、第1アミン塩、第3アミン、第4級
アンモニウム化合物、ピリジン誘導体等が挙げられ、ま
たアニオン性帯電防止剤としては、リシノレイン酸硫酸
エステルソーダ塩等の硫酸化油、脂肪酸塩等の石鹸、リ
シルイン酸エステル硫酸エステルソーダ塩等の硫酸化エ
ステル油、硫酸化オレイン酸エチルアニリン等の硫酸化
アミド油、オレフィンの硫酸エステル塩類、オレイルア
ルコール硫酸エステルソーダ塩等の脂肪アルコール硫酸
エステル塩、アルキル硫酸エステル塩、脂肪酸エチルス
ルホン酸塩、アルキルスルホン酸塩、ナフタレンスルホ
ン酸とフォルマリンの縮合物、コハク酸エステルスルホ
ン酸塩、燐酸エステル塩等が挙げられ、また、非イオン
性帯電防止剤としては、ソルビタンモノ脂肪酸エステ
ル、脂肪酸ペンタエリスリット等の多価アルコールの部
分的脂肪酸エステル、脂肪アルコール、脂肪酸、脂肪ア
ミノ、脂肪酸アミド、アルキルフェノール、アルキルナ
フトール、多価アルコールの部分的脂肪酸エステル等の
エチレンオキシド付加物、ポリエチレングリコール等が
挙げられ、また、両性帯電防止剤としては、カルボン酸
誘導体、イミダゾリン誘導体等が挙げられる。
【0034】帯電防止剤を熱転写シートに適用させるた
めには、基材フィルム2の製膜時に帯電防止剤を素材樹
脂に練り込む方法、基材フィルム2の少なくとも一方の
面に、樹脂と帯電防止剤を共に溶媒に溶解するか、また
は帯電防止剤のみを溶媒に溶解して作製したインキ組成
物を塗布し、その上に染料層3または背面層4を塗布す
る方法、染料層用塗液または背面層用塗液の中に帯電防
止剤を混合して、各々塗布する方法、そして、染料層3
または背面層4を形成した後、各々の層の上に、帯電防
止剤のみを溶媒に溶解して作製したインキ組成物を塗布
する方法等があり、これらの方法のうち、少なくとも一
つ又は二つ以上の方法を組み合わせて用いると良い。
【0035】基材フィルム2に帯電防止剤を含有させる
場合は、基材フィルム2、染料層3、または背面層4に
使用する樹脂との相溶性、移行性、熱安定性、加工性、
その他フィルム強度等の基本物性等により適宜選択す
る。
【0036】また、背面層4を活性水素を含有しないシ
リコーン樹脂等を主体に形成する場合には、帯電防止剤
には背面層4との反応による影響を考慮せずに選定すれ
ばよい。しかし、特に、背面層4にイソシアネートと活
性水素含有熱可塑性樹脂との反応物からなる結着剤樹脂
を主体に用いた場合には、活性水素を含有する帯電防止
剤を選定すると、背面層4の形成時にイソシアネートの
反応に影響を及ぼすことから、好ましくない。この点に
おいてアニオン性界面活性剤が好ましい。なかでもスル
ホン酸ナトリウム塩が好ましく、アルキルスルホン酸塩
は融点が高いため表面のべとつきがなく、また基材フィ
ルム2の樹脂に練り込んでも分解温度が高いためフィル
ム形成温度での分解による樹脂のへの影響や帯電防止性
能の低下がなく、又、基材フィルム2の軟化温度の低下
がないことから特に好ましい。具体的には、式1で示さ
れるアルキルスルホン酸塩や式2で示されるアルキルベ
ンゼンスルホン酸塩等である。
【0037】
【化9】
【0038】
【化10】
【0039】ここで、R,R1 ,R2 は炭素数8〜30
の直鎖又は分岐のアルキル基であり、オクチル、ノニ
ル、デシル、ウンデシル、ドデシル、トリデシル等であ
る。また、Meはアルカル金属又はアルカリ土類金属で
あり、リチウム、ナトリウム、カリウム、カルシウム、
バリウム、マグネシウム等であり、好ましくはナトリウ
ムが挙げられる。これらの帯電防止剤を一種または2種
以上混合して使用し、また同類のアルキルスルホン酸塩
の場合でもアルキル基の炭素数が異なるものを2種以上
用いる。
【0040】帯電防止剤の基材フィルム2中への含有量
は、基材フィルム2の樹脂との相溶性、移行性、フィル
ム強度等から適宜決めれば良く、0.05〜10wt%
が望ましい。0.05wt%未満であると十分な帯電防
止効果が得られず、10wt%を超えると、基材フィル
ムの破断強度や破断伸び等の基本特性が損なわれ、熱転
写シートの製造時や、また印字時にシワが発生する等の
悪影響を及ぼす。また、上記スルホン酸塩の場合は、通
常基材フィルム中に0.05〜3wt%使用し、好まし
くは0.1〜2wt%使用する。
【0041】基材フィルム2の製膜時に帯電防止剤を樹
脂に練り込む方法は、重合時に配合したり、製膜前に練
り混んだりする従来公知の方法により混合した後に、フ
ィルムを製膜することによって得られる。例えば、ポリ
エステル系フィルムであるポリエチレンテレフタレート
からなる基材フィルムの場合では、帯電防止剤を樹脂に
練り込んだ後に、Tダイ法によってまず未延伸のフィル
ムを溶融押出して、次いでこれをテンター方式の逐次二
軸延伸機により最終的な二軸延伸フィルムとする。ポリ
エチレンテレフタレートの場合、Tダイより290〜3
20℃程度の温度で溶融フィルムとして押し出し、キャ
スティングドラム上で急冷固化して未延伸のフィルムと
する。この際、ドラムのフィルムを保持するために静電
気密着法を用いると良い。二軸延伸は、大別すると逐次
二軸延伸法と同時二軸延伸法があるが、効率の点等より
逐次二軸延伸法が一般的である。逐次二軸延伸法では通
常最初に流れ方向(縦)に延伸し、次いで幅方向(横)
に延伸する。最初に縦延伸機で先の未延伸のフィルムを
80〜90℃の温度に加熱し2.5〜4.5倍程度に延
伸する。延伸はロールの速度差を利用して行われる。次
にテンターで95〜110℃の温度に加熱し、3〜4倍
程度に延伸する。次に、結晶化、残留歪みの除去による
耐熱性向上のために、180〜260℃の温度で、2〜
5秒程度熱風をあてて熱処理を行う。また、上記縦延伸
後に横延伸した後に再度縦延伸をしたり、あるいは逆に
横延伸の後に縦延伸すると、特に縦方向の強度が大きい
フィルムを得ることが出来る。
【0042】また、本願の目的を達成するために以下の
ような熱転写シートを用いることも有効である。すなわ
ち、基材フィルム2中以外に帯電防止剤を施す方法とし
ては、基材フィルム2の少なくとも一方の面に、樹脂と
帯電防止剤を共に溶媒に溶解するか、または帯電防止剤
のみを溶媒に溶解して作製した塗液を塗布し、その上に
染料層3または背面層4を塗布する方法、染料層用塗液
または背面層用塗液の中に帯電防止剤を混合して、各々
塗布する方法、そして、染料層3または背面層4を形成
した後、各々の上に、帯電防止剤のみを溶媒に溶解して
作製した塗液を塗布する方法があり、これらの塗布方法
は従来公知の印刷方法または塗工方法から適宜選択した
方法を使用すればよい。
【0043】帯電防止剤を溶解する溶媒は、帯電防止剤
の溶解性や、乾燥性を考慮して、従来公知の溶媒、例え
ば、水、メタノール、エタノール、イソプロパノール等
のアルコール類、トルエンなどの芳香族類、メチルエチ
ルケトン、メチルイソブチルケトンなどのケトン類、酢
酸エチル、酢酸ブチルなどのエステル類、などが挙げら
れ、これらを単独または複数混合して使用することが出
来る。帯電防止剤のみを溶媒に溶解して塗布する場合に
は、帯電防止剤は、溶媒100重量部に対して0.01
〜0.5重量部添加すると良い。0.01重量部未満で
は、帯電防止効果が十分に得られず、0.5重量部を超
えると、染料層3や背面層4の上に塗布した場合には表
面がべとつくことから、安定した印字感度やサーマルヘ
ッドに対する滑り性が十分に発揮できない。また、基材
フィルム2の表面に上記帯電防止剤塗液を塗布した場合
には、染料層や背面層の接着性が低下する。
【0044】帯電防止剤を樹脂と混合して溶媒に溶解し
て塗布する場合に、使用する樹脂は、帯電防止剤との相
溶性、塗工適性等を考慮して、従来公知の樹脂からどれ
でも選択して使用できる。基材フィルム2と染料層3ま
たは基材フィルム2と背面層4との間に帯電防止剤層を
設ける場合には、染料層3や背面層4との接着性を考慮
する必要が有る。この場合、帯電防止剤は樹脂100重
量部に対して10〜50重量部添加すると良い。10重
量部未満では十分な帯電防止効果が得られず、50重量
部を超えると、染料層3や背面層4の接着性が十分に得
られない。
【0045】また、帯電防止剤を染料層3または背面層
4に含有させる場合には、染料層用塗液または背面層用
塗液に帯電防止剤を混合して塗布すると良い。その際、
帯電防止剤は染料層3または背面層4のバインダー樹脂
100重量部に対し、10〜50重量部添加するのが望
ましい。背面層4がイソシアネートと活性水素含有熱可
塑性樹脂との反応物である場合には、帯電防止剤はイソ
シアネートと活性水素含有熱可塑性樹脂との合計100
重量部に対して、10〜50重量部添加するのが望まし
い。添加量が、10重量部未満では十分な帯電防止効果
が得られず、50重量部を超えた場合には、染料層3に
おいては十分な印字感度が得られず、背面層4において
は塗膜強度が低下し、印字シワの原因となるとともに、
熱転写シートを巻取で保存した際に染料層3内の染料が
相接する背面層4へ移行してサーマルヘッドに対する滑
り性が低下し、また、印字感度が低下する。なお、例え
ば背面層4に帯電防止剤を含有させた場合には、基本的
には基材フィルム2と背面層4との間に帯電防止剤層を
設けることは省略することができる。染料層3について
も同様である。しかし、例えば染料層3と基材フィルム
2との間に帯電防止剤層を設ける場合には、背面層4に
帯電防止剤を含有させることがあり得る。このように帯
電防止剤を含ませる層を単層あるいは複層とすること
は、適宜要求される性能により選択する。
【0046】以上の如き熱転写シート1を用いて、画像
を形成する為に使用する被転写材は、その記録面が前記
染料に対して染料受容性を有するものであればいかなる
ものでもよく、又、染料受容性を有しない紙、金属、ガ
ラス、合成樹脂である場合にはその少なくとも一方の面
に染料受容層を形成しておけばよい。染料受容層を形成
しなくてもよい被転写材としては、従来この方法に用い
られてきたものはいずれも使用出来、例えば、ポリエチ
レン、ポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂、ポリ塩
化ビニル、ポリ塩化ビニリデン等のハロゲン化ポリマ
ー、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリル酸エステル等のビニ
ルポリマー、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレ
ンテレフタレート等のポリエステル系樹脂、ポリスチレ
ン系樹脂、ポリアミド系樹脂、エチレンやプロピレン等
のオレフィンと他のビニルモノマーとの共重合体樹脂、
酢酸セルロース等のセルロース系樹脂、ポリカーボネー
ト、ポリスルホン、ポリイミド、アイオノマー、などか
らなる繊維、織布、フィルム、シート、成形物等が挙げ
られる。特に好ましいものはポリエステル系樹脂からな
るシートまたはフィルムあるいはポリエステル系樹脂層
を設けた加工紙である。
【0047】また、紙、金属、ガラス、その他の非染着
性の被転写材であっても、その記録面に上記の如き染着
性の樹脂の溶液または分散液を塗布及び乾燥させるか、
或いはそれらの樹脂フィルムをラミネートすることによ
り、被転写材とすることが出来る。さらに、上記の染着
性のある被転写材であっても、その表面に更に染着性の
よい樹脂を、上記の紙等の非染着性の転写材に対する場
合と同様にして染料受容層を形成してもよい。このよう
にして形成する染料受容層は、単独の材料からでも、ま
た、複数の材料から形成してもよく、更にその目的を妨
げない範囲で各種の添加剤を含有してもよい。上記の様
な染料受容層は任意の厚さでよいが、一般的には3〜5
0μmの厚さである。また、このような染料受容層は連
続被覆であるのが好ましいが、樹脂エマルションや樹脂
分散液を使用して、不連続の被覆として形成してもよ
い。
【0048】又、被転写材は基本的には上記の如くで、
そのままでも十分に使用することが出来るが、上記被転
写材又はその染料受容層中に、粘着防止用の無機粉末を
含有させることが出来、この様にすれば熱転写時の温度
をより高めても熱転写シートと被転写材との粘着を防止
して、更に優れた熱転写を行うことが出来る。特に好ま
しいのは、微粉末のシリカである。
【0049】又、上記のシリカの如き無機粉末に代え
て、又は併用して、離型性の良好な樹脂を添加してもよ
い。特に好ましい離型性樹脂はシリコーン化合物の硬化
物、例えば、エポキシ変性シリコーンオイルとアミノ変
性シリコーンオイルからなる硬化物が挙げられる。この
様な離型性樹脂は染料受容層の重量の約0.5〜30重
量%を占める割合がよい。又、使用する被転写材の染料
受容層の表面に、上記の如き無機粉末を付着させて粘着
防止効果を高めてもよいし、又、前述の如き離型性に優
れた離型性樹脂等の離型剤からなる離型層を設けてもよ
い。この様な離型層は約0.01〜5μmの厚さで十分
な効果を発揮して、熱転写シートの染料受容層との粘着
を防止しつつ、一層染料受容性を向上させることが出来
る。
【0050】
【作用】以上説明したように本発明に係る熱転写シート
では、23℃50%RHの環境下で、熱転写シートの裏
面、すなわち染料層側とは反対の面より20mmの距離
から±10kVの電界を印加した後、熱転写シート表面
の飽和帯電圧が半分になるのに要する時間(半減期)が
100秒以下であるので、剥離帯電や摩擦帯電が発生し
にくく、よって帯電による熱転写シートのまつわり付き
やサーマルヘッドの放電破壊が発生しにくい。このた
め、排紙不良や印字抜けの発生が少ない。また、背面層
に特に効果的なイソシアネートを用いた樹脂を使用する
場合には、帯電防止剤としてスルホンサン塩を用いるこ
とによって、イシソアネートとの化学反応に起因する背
面層との悪影響を防止でき、その結果、効果的な帯電防
止効果が得られる。
【0051】
【実施例】次に実施例及び比較例を挙げて本発明に係る
熱転写シートを更に具体的に説明する。なお、文中に
て、部または%とあるのは特に断りのない限り重量基準
である。
【0052】《実施例1》基材フィルムとしてポリエチ
レンテレフタレートに帯電防止剤としてナトリウムアル
カンスルホネート(日鉱石油化学(株)製 アトレーA
S4000)を0.5%練り込んだものを用い、厚さ6
μmの基材フィルムとし、その片面に下記組成の背面層
用塗液をミヤバー#5を用いて乾燥時1μmの厚さにな
るように塗布、乾燥し、更に60℃にて2日間オーブン
中で加熱熟成して硬化処理を行って背面層を形成した。背面層用塗液 ポリビニルブチラール 3.6部 (積水化学工業(株)製 エスレックBX−1) ポリイソシアネート 8.4部 (大日本インキ化学工業(株)製 バーノックD750) 燐酸エステル系界面活性剤 2.8部 (第一工業製薬(株)製 プライサーフA208S) タルク 0.6部 (日本タルク(株)製 ミクロエースP−3) 水酸化マグネシウム 0.3部 (協和化学工業(株)製 キスマ5A) トルエン 85部 メチルエチルケトン 85部 次に、基材フィルムの、背面層を形成した面と反対の面
に下記の染料層用塗液を乾燥時厚みが1μmになるよう
にミヤバー#10にて塗布、乾燥して本発明の熱転写シ
ートを得た。染料層用塗液 C.Iソルベントブルー22 5.5部 ポリビニルアセトアセタール樹脂 3.0部 (積水化学工業(株)製、エスレックKS−5) ポリエチレンワックス 0.1部 (BASF製、AF31) トルエン 68.18部 メチルエチルケトン 22.54部
【0053】《実施例2》基材フィルムとして厚み6μ
mのポリエチレンテレフタレートを用い、その片面に下
記組成の帯電防止層用塗液をミヤバー#4にて乾燥時の
塗布量が0.5μmとなるように塗布、乾燥して帯電防
止層を形成した。帯電防止層用塗液 ナトリウムアルカンスルホネート 6部 (三洋化成(株)製 ケミスタット3033) ポリビニルブチラール 14部 (積水化学工業(株)製 エスレックBX−1) トルエン 40部 メチルエチルケトン 40部 更にこの帯電防止層の上に実施例1と同組成の背面層用
塗液をミヤバー#5を用いて乾燥時1μmの厚さになる
ように塗布、乾燥し、更に60℃にて2日間オーブン中
で加熱熟成して硬化処理を行って背面層を形成した。次
に、基材フィルムの、背面層を形成した面と反対の面に
実施例1と同組成の染料層用塗液を乾燥時厚みが1μm
になるようにミヤバー#10にて塗布、乾燥して本発明
の熱転写シートを得た。
【0054】《実施例3》基材フィルムとして厚み6μ
mのポリエチレンテレフタレートを用い、その片面に下
記組成の背面層用塗液をミヤバー#5を用いて乾燥時1
μmの厚さになるように塗布、乾燥し、60℃にて2日
間オーブン中で加熱熟成して硬化処理を行って背面層を
形成した。背面層用塗液 ポリビニルブチラール 3.6部 (積水化学工業(株)製 エスレックBX−1) ポリイソシアネート 8.4部 (大日本インキ化学工業(株)製 バーノックD750) 燐酸エステル系界面活性剤 2.8部 (第一工業製薬(株)製 プライサーフA208S) タルク 0.6部 (日本タルク(株)製 ミクロエースP−3) 水酸化マグネシウム 0.3部 (協和化学工業(株)製 キスマ5A) ナトリウムアルカンスルホネート 1.3部 (共栄社油脂化学工業(株)製 デスタットP−540) トルエン 85部 メチルエチルケトン 85部 次に、基材フィルムの、背面層を形成した面と反対の面
に実施例1と同組成の染料層用塗液を乾燥時厚みが1μ
mになるようにミヤバー#10にて塗布、乾燥して本発
明の熱転写シートを得た。
【0055】《実施例4》基材フィルムとして厚み6μ
mのポリエチレンテレフタレートを用い、その片面に実
施例1と同組成の背面層用塗液をミヤバー#5を用いて
乾燥時1μmの厚さになるように塗布、乾燥した。更に
この背面層の上に下記組成の帯電防止層用塗液をミヤバ
ー#4にて乾燥時の塗布量が0.1μmとなるように塗
布、乾燥後、60℃にて2日間オーブン中で加熱熟成し
て背面層の硬化処理を行った。帯電防止層用塗液 ナトリウムアルカンスルホネート 0.1部 (ライオン(株)製 レオスタットP−200) トルエン 100部 次に、基材フィルムの、背面層を形成した面と反対の面
に実施例1と同組成の染料層用塗液を乾燥時厚みが1μ
mになるようにミヤバー#10にて塗布、乾燥して本発
明の熱転写シートを得た。
【0056】《実施例5》帯電防止層用塗液として下記
組成のものを使用したほかは実施例4と同様にして本発
明の熱転写シートを得た。帯電防止層塗液 ナトリウムアルカンスルホネート 1部 (花王(株)製 レオスタットP−200) トルエン 100部
【0057】《比較例1》基材フィルムとして、厚さ6
μmのポリエチレンテレフタレートフィルムを用い、そ
の片面に実施例1と同組成の背面層用塗液をミヤバー#
5を用いて乾燥時1μmの厚さになるように塗布、乾燥
し、更に60℃にて2日間オーブン中で加熱熟成して硬
化処理を行って背面層を形成した。次に、基材フィルム
の、背面層を形成した面と反対の面に実施例1と同組成
の染料層用塗液を乾燥時厚みが1μmになるようにミヤ
バー#10にて塗布、乾燥して熱転写シートを得た。
【0058】《比較例2》帯電防止剤としてナトリウム
アルカンスルホネート(日鉱石油化学(株)製アトレー
AS4000)を0.1%使用したほかは実施例1と同
様にして熱転写シートを得た。
【0059】《比較例3》帯電防止層用塗液として下記
組成のものを使用したほかは実施例2と同様にして熱転
写シートを得た。帯電防止層用塗液 ナトリウムアルカンスルホネート 2部 (三洋化成(株)製ケミスタット3033) ポリビニルブチラール 18部 (積水化学工業(株)製 エスレックBX−1) トルエン 40部 メチルエチルケトン 40部
【0060】《比較例4》背面層用塗液として下記組成
のものを使用したほかは実施例3と同様にして熱転写シ
ートを得た。背面層用塗液 ポリビニルブチラール 3.6部 (積水化学工業(株)製 エスレックBX−1) ポリイソシアネート 8.4部 (大日本インキ化学工業(株)製 バーノックD750) 燐酸エステル系界面活性剤 2.8部 (第一工業製薬(株)製 プライサーフA208S) タルク 0.6部 (日本タルク(株)製 ミクロエースP−3) 水酸化マグネシウム 0.3部 (協和化学工業(株)製 キスマ5A) ナトリウムアルカンスルホネート 0.6部 (共栄社油脂化学工業(株)製 デスタットP−540) トルエン 85部 メチルエチルケトン 85部
【0061】《比較例5》帯電防止層用塗液として下記
組成のものを使用したほかは実施例4と同様にして熱転
写シートを得た。帯電防止層塗液 ナトリウムアルカンスルホネート 0.006部 (花王(株)製 レオスタットP−200) トルエン 100部
【0062】上記実施例及び比較例の帯電防止性能とし
て熱転写シートの半減期、及びプリンターでの走行性能
に関する印字シワ、印字抜けを、また、染料汚染性を評
価した結果を表1に示す。なお、評価方法は以下のよう
に行った。 (1)半減期 宍戸静電気(株)製「スタチックオネストメーター T
YPE H−0110」を用い、23℃50%RHの環
境下で、熱転写シートの裏面、すなわち染料層側とは反
対の面より20mmの距離から+10kVの電界を印加
した後、熱転写シート表面の飽和帯電圧が半分になるの
に要する時間(半減期)を測定した。 (2)印字シワ 上記の熱転写シートの染料層側と下記の様に形成した被
転写材を重ね合わせ、市販のビデオプリンター(CP−
11・三菱電機製)を用いてベタ画像を印字した。シワ
の発生は目視で判断し、下記の基準で評価した。 印字シワ・・・○:シワが発生しない △:シワが少し発生する ×:シワがかなり発生する
【0063】なお、プリンターでの性能を評価するため
に使用した被転写材は以下のようにして作製した。基材
として合成紙(王子油化(株)製 ユポFPG150)
を用い、この片面に下記組成の染料受容層用塗液をミヤ
バー#14にて、乾燥時の塗布量が4μmとなるように
塗布し、130℃にて3分間乾燥して、被転写材を作製
した。染料受容層用塗液 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂 20部 (電気化学(株)製 デンカラック#1000A) エポキシ変性シリコーンオイル 3部 (信越化学工業(株)製 X−22−3000E) アミノ変性シリコーンオイル 3部 (信越化学工業(株)製 X−22−3050C) トルエン 40部 メチルエチルケトン 40部 (3)染料汚染性 染料層と背面層と重ね合わせ、60℃、200g/cm2
条件で24時間放置した後、背面層の染料による汚染の
度合いを反射濃度計(サカタインクス(株)製マクベス
RD−918)にて測定した。この濃度が低ければ染料
による汚染が少なく、高ければ染料による汚染が多いこ
とがわかる。 (4)印字抜け (2)と同様に印字した後、印字物中にサーマルヘッド
の副走査方向と同じ方向にライン状に印字抜けが有るか
否かを目視で判断した。 (5)熱転写シートの貼り付き (2)と同様に印字し、印字途中に熱転写シートが染料
受容層に貼りついて剥がれなくなるか否かを観察した。
【0064】
【表1】
【0065】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。本
発明に係る熱転写シートでは帯電防止効果が安定的に発
揮され、その結果、印字の際に熱転写シートの搬送で、
熱転写シートのシワ発生、被転写材やガイドローラー等
へ貼り付きも発生しにくい。その結果、印字シワ、排紙
不良、熱転写シートの破断等のない優れた走行安定性が
得られる。また、印字ヌケも発生しにくい。しかも、印
字感度の低下や、背面層の滑り性低下、染料汚染が起こ
らずに、優れた帯電防止性能が得られるといういう顕著
な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る熱転写シートの一実施例を示す縦
断面図
【図2】本発明に係る熱転写シートの他の一実施例を示
す縦断面図
【符号の説明】
1 熱転写シート 2 基材フィルム 3 染料層 4 背面層

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材フィルムの一方の面に、熱移行性染
    料と結着剤樹脂とを含有する染料層を設けた熱転写シー
    トにおいて、23℃50%RHの環境下で、熱転写シー
    トの染料層側とは反対の面より20mmの距離から±1
    0kVの電界を印加した後、熱転写シート表面の飽和帯
    電圧が半分になるのに要する時間(半減期)が100秒
    以下であることを特徴とする熱転写シート。
  2. 【請求項2】 基材フィルムの他方の面に背面層を設け
    たことを特徴とする請求項1記載の熱転写シート。
  3. 【請求項3】 背面層がイソシアネートと活性水素含有
    熱可塑性樹脂との反応物である樹脂を主体に形成されて
    いることを特徴とする請求項1又は2記載の熱転写シー
    ト。
  4. 【請求項4】 基材フィルムに帯電防止剤が含有されて
    いることを特徴とする請求項1,2又は3記載の熱転写
    シート。
  5. 【請求項5】 背面層に帯電防止剤が含有されているこ
    とを特徴とする請求項2,3又は4記載の熱転写シー
    ト。
  6. 【請求項6】 帯電防止剤がアニオン性界面活性剤であ
    ることを特徴とする請求項4又は5記載の熱転写シー
    ト。
  7. 【請求項7】 アニオン性界面活性剤が、スルホン酸ナ
    トリウム塩であることを特徴とする請求項6記載の熱転
    写シート。
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