JPH0714889Y2 - 下注式溶融金属サンプリング装置 - Google Patents
下注式溶融金属サンプリング装置Info
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- JPH0714889Y2 JPH0714889Y2 JP1989102709U JP10270989U JPH0714889Y2 JP H0714889 Y2 JPH0714889 Y2 JP H0714889Y2 JP 1989102709 U JP1989102709 U JP 1989102709U JP 10270989 U JP10270989 U JP 10270989U JP H0714889 Y2 JPH0714889 Y2 JP H0714889Y2
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Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は,溶融金属中に浸漬して該溶融金属の試料をサ
ンプリングする装置に関する. 〔従来の技術〕 従来より,溶融金属サンプリング装置は,溶融金属中に
浸漬せしめることにより該溶融金属の試料を採取し,採
取後,引き上げた該装置中の凝固試料を取出すと共に,
切削研磨し,該研磨面を発光分光分析装置等に供して,
金属中の各種成分を分析測定するものである.即ち,こ
のようなサンプリング装置は,例えば,サブランスの先
端に取付けられるプローブから構成され,該プローブ中
に採取容器を内装しており,サンプリングに際して,金
属浴に浸漬したとき,該プローブがスラグ層を通過して
金属浴中に到達した時点で採取容器に試料を充填してサ
ンプリングを行う. このようなサンプリング装置として,従来,溶融金属の
流入口を採取容器の側部に設けた横注入方式の横注式装
置と,該流入口を採取容器の下部に設けた下注入方式の
下注式装置とが知られている. 前記横注式装置は,溶融金属のサンプリング時に,プロ
ーブ外皮(紙管外皮)のボイリングにより発生するカー
ボン等の不要物質が溶融金属と共に採取容器に侵入し,
採取すべき試料を汚損してしまう虞れがある. これに対して,前記下注式装置は,プローブの外皮を有
しない下端から溶融金属を流入せしめ採取容器に充填す
るものであるから,前記横注式装置の場合よりも清浄な
溶融金属を採取できる点で有利である. 〔考案が解決しようとする課題〕 下注式装置においては,上記の利点がある反面,溶融金
属の流入口が下向きに開口しているため,プローブの引
き上げ時に、採取容器によりサンプリングした溶融金属
試料が該容器の下方に流出してしまう問題がある. このため,従来,特公昭50−23839号公報,実公昭51−4
713号公報,特公昭52−5877号公報,実公平1−20685号
公報に示されるように,下向きに開口する流入口の内径
を可及的に縮径すると共に,該流入口の湯道を可及的に
長く構成し,該湯道内で溶融金属が凝固し易いように構
成し,プローブの引き上げ時に前記湯道を凝固金属によ
り閉塞せしめ,これにより採取容器内のサンプリング試
料の流出を防止する技術が提案されている. 然しながら,特公昭50−23839号,実公昭51−4713号,
特公昭52−5877号に示されるようなコップ型の容器を用
いた溶鋼の採取装置によれば,採取容器中の凝固試料が
前記長い湯道内で凝固した凝固金属と一連に一体化さ
れ,このため採取容器から取出した試料に細長い棒状の
不要凝固金属を伴うという問題がある.この問題は,特
に,採取した凝固試料を採取現場から気送管を介して分
析装置を設置した施設へ気送することを不便ならしめ
る.蓋し,凝固試料を気送管により裸圧送するに際し,
前記棒状の不要凝固金属が気送管の内面に干渉し,気送
を不能ならしめる虞れがあるからである。この点の問題
は,気送に先立ち棒状の不要凝固金属を凝固試料から切
断除去すれば解決できるが,切断除去のための作業を必
要とし,作業能率を低下すという問題を生じる.また,
凝固試料の取出から気送までを自動化した設備を有する
現場では,このような切断除去の作業を実際には行い難
いのが実情である. 一方,実公平1−20685号に示されるようなディスク型
サンプルを採取するための溶銑の採取装置においては,
凝固試料に細長い棒状の不要凝固金属があると,分析面
の研磨に支障をきたす虞れがあり,更には蛍光X線分析
に際し,分析装置にセッティングできないという問題を
生じる. その他,従来の装置においては,出来るだけ清浄な凝固
試料を得ること,凝固試料中における巣の発生や,該凝
固試料の外面における横バリの発生を防止すること,等
々について,配慮されていないという問題がある. 〔課題を解決するための手段〕 本考案は,清浄な凝固試料をサンプリングするために有
利とされた下注式の溶融金属サンプリング装置におい
て,プローブ引き上げ時に,採取容器内に充填された試
料を下方へ流出させることなく,しかも,従来のような
細長い不要凝固金属を生成することのないように構成し
た装置を提供するものである.併せて,溶融金属浸漬中
のサンプリング時に,溶融金属を採取容器に好適に充填
せしめると共に,該採取容器内で凝固する試料の分析部
分に巣が発生したり不要介在物が混入しないように構成
し,更には,凝固試料の外面に横バリ等が発生しないよ
うに構成した装置を提供するものである. そこで、このような目的を達するため、本考案は、採取
容器を、凝固室を形成する下部容器体と、保温室を形成
する上部容器体とに分割形成したものである。これによ
り、採取容器に流入した溶融金属は、凝固室から保温室
に向かって下から上へと順次凝固され、引け巣を上方へ
と押上げるので、凝固室内において引け巣のない中実な
凝固試料を得ることができる。
ンプリングする装置に関する. 〔従来の技術〕 従来より,溶融金属サンプリング装置は,溶融金属中に
浸漬せしめることにより該溶融金属の試料を採取し,採
取後,引き上げた該装置中の凝固試料を取出すと共に,
切削研磨し,該研磨面を発光分光分析装置等に供して,
金属中の各種成分を分析測定するものである.即ち,こ
のようなサンプリング装置は,例えば,サブランスの先
端に取付けられるプローブから構成され,該プローブ中
に採取容器を内装しており,サンプリングに際して,金
属浴に浸漬したとき,該プローブがスラグ層を通過して
金属浴中に到達した時点で採取容器に試料を充填してサ
ンプリングを行う. このようなサンプリング装置として,従来,溶融金属の
流入口を採取容器の側部に設けた横注入方式の横注式装
置と,該流入口を採取容器の下部に設けた下注入方式の
下注式装置とが知られている. 前記横注式装置は,溶融金属のサンプリング時に,プロ
ーブ外皮(紙管外皮)のボイリングにより発生するカー
ボン等の不要物質が溶融金属と共に採取容器に侵入し,
採取すべき試料を汚損してしまう虞れがある. これに対して,前記下注式装置は,プローブの外皮を有
しない下端から溶融金属を流入せしめ採取容器に充填す
るものであるから,前記横注式装置の場合よりも清浄な
溶融金属を採取できる点で有利である. 〔考案が解決しようとする課題〕 下注式装置においては,上記の利点がある反面,溶融金
属の流入口が下向きに開口しているため,プローブの引
き上げ時に、採取容器によりサンプリングした溶融金属
試料が該容器の下方に流出してしまう問題がある. このため,従来,特公昭50−23839号公報,実公昭51−4
713号公報,特公昭52−5877号公報,実公平1−20685号
公報に示されるように,下向きに開口する流入口の内径
を可及的に縮径すると共に,該流入口の湯道を可及的に
長く構成し,該湯道内で溶融金属が凝固し易いように構
成し,プローブの引き上げ時に前記湯道を凝固金属によ
り閉塞せしめ,これにより採取容器内のサンプリング試
料の流出を防止する技術が提案されている. 然しながら,特公昭50−23839号,実公昭51−4713号,
特公昭52−5877号に示されるようなコップ型の容器を用
いた溶鋼の採取装置によれば,採取容器中の凝固試料が
前記長い湯道内で凝固した凝固金属と一連に一体化さ
れ,このため採取容器から取出した試料に細長い棒状の
不要凝固金属を伴うという問題がある.この問題は,特
に,採取した凝固試料を採取現場から気送管を介して分
析装置を設置した施設へ気送することを不便ならしめ
る.蓋し,凝固試料を気送管により裸圧送するに際し,
前記棒状の不要凝固金属が気送管の内面に干渉し,気送
を不能ならしめる虞れがあるからである。この点の問題
は,気送に先立ち棒状の不要凝固金属を凝固試料から切
断除去すれば解決できるが,切断除去のための作業を必
要とし,作業能率を低下すという問題を生じる.また,
凝固試料の取出から気送までを自動化した設備を有する
現場では,このような切断除去の作業を実際には行い難
いのが実情である. 一方,実公平1−20685号に示されるようなディスク型
サンプルを採取するための溶銑の採取装置においては,
凝固試料に細長い棒状の不要凝固金属があると,分析面
の研磨に支障をきたす虞れがあり,更には蛍光X線分析
に際し,分析装置にセッティングできないという問題を
生じる. その他,従来の装置においては,出来るだけ清浄な凝固
試料を得ること,凝固試料中における巣の発生や,該凝
固試料の外面における横バリの発生を防止すること,等
々について,配慮されていないという問題がある. 〔課題を解決するための手段〕 本考案は,清浄な凝固試料をサンプリングするために有
利とされた下注式の溶融金属サンプリング装置におい
て,プローブ引き上げ時に,採取容器内に充填された試
料を下方へ流出させることなく,しかも,従来のような
細長い不要凝固金属を生成することのないように構成し
た装置を提供するものである.併せて,溶融金属浸漬中
のサンプリング時に,溶融金属を採取容器に好適に充填
せしめると共に,該採取容器内で凝固する試料の分析部
分に巣が発生したり不要介在物が混入しないように構成
し,更には,凝固試料の外面に横バリ等が発生しないよ
うに構成した装置を提供するものである. そこで、このような目的を達するため、本考案は、採取
容器を、凝固室を形成する下部容器体と、保温室を形成
する上部容器体とに分割形成したものである。これによ
り、採取容器に流入した溶融金属は、凝固室から保温室
に向かって下から上へと順次凝固され、引け巣を上方へ
と押上げるので、凝固室内において引け巣のない中実な
凝固試料を得ることができる。
ところで、採取容器に対する溶融金属の円滑な流入を可
能とするためには、該容器を通気性のある素材により形
成すれば良い。然しながら、下注式のサンプリング装置
の場合、容器自体が通気性を有すると、装置を引上げた
とき、該容器中の未凝固の金属が下方に流出してしま
い、サンプリング機能を果たし得ないことになる。一
方、金属製の容器自体を半割り構造とすることにより、
その接合部分に通気手段を形成せしめることも可能であ
るが、この場合、流入した溶融金属が金属製容器の内面
に接するや否や凝固膜を形成するため、前記通気手段を
形成する接合部分が瞬時にして閉塞され、その後は、最
早、通気性を保てないから、容器に対する溶融金属の完
全な充填を期待できないことになる。
能とするためには、該容器を通気性のある素材により形
成すれば良い。然しながら、下注式のサンプリング装置
の場合、容器自体が通気性を有すると、装置を引上げた
とき、該容器中の未凝固の金属が下方に流出してしま
い、サンプリング機能を果たし得ないことになる。一
方、金属製の容器自体を半割り構造とすることにより、
その接合部分に通気手段を形成せしめることも可能であ
るが、この場合、流入した溶融金属が金属製容器の内面
に接するや否や凝固膜を形成するため、前記通気手段を
形成する接合部分が瞬時にして閉塞され、その後は、最
早、通気性を保てないから、容器に対する溶融金属の完
全な充填を期待できないことになる。
このため、本考案は、保温室を形成する上部容器体を実
質的に通気性を有しない保温材により形成する一方、該
上部容器体と、凝固室を形成する金属製の下部容器体と
の突き合わせ端にエアー抜き空隙を形成すると共に、該
空隙に臨む下部容器体の金属製端縁により凝固シール形
成部を構成したものである。これにより、溶融金属は、
前記空隙からのエアー抜きを介して容器に好適に充填さ
れる。この際、前記凝固シール形成部において溶融金属
を速やかに凝固せしめるが、該凝固シール形成部を構成
する突き合わせ端の両者を金属素材とした構成ではな
く、一方を金属素材とし他方を保温素材とした構成であ
るから、瞬時のうちに凝固膜を形成して該凝固シール形
成部を気密的に閉塞することはなく、一方の金属素材の
側から次第に凝固を進行せしめるので、容器に対する溶
融金属の充分な充填のために必要な時間的経過を保証す
ることが可能になる。
質的に通気性を有しない保温材により形成する一方、該
上部容器体と、凝固室を形成する金属製の下部容器体と
の突き合わせ端にエアー抜き空隙を形成すると共に、該
空隙に臨む下部容器体の金属製端縁により凝固シール形
成部を構成したものである。これにより、溶融金属は、
前記空隙からのエアー抜きを介して容器に好適に充填さ
れる。この際、前記凝固シール形成部において溶融金属
を速やかに凝固せしめるが、該凝固シール形成部を構成
する突き合わせ端の両者を金属素材とした構成ではな
く、一方を金属素材とし他方を保温素材とした構成であ
るから、瞬時のうちに凝固膜を形成して該凝固シール形
成部を気密的に閉塞することはなく、一方の金属素材の
側から次第に凝固を進行せしめるので、容器に対する溶
融金属の充分な充填のために必要な時間的経過を保証す
ることが可能になる。
更に、溶融金属の流入を促進するため、本考案は、下向
きカップ状の流出入ガイドを設けたものである。このよ
うな流出入ガイドは、溶融金属の流入充填を完了した
後、装置を引き上げる際には、該ガイド内の不要溶融金
属を流下せしめるものでなければならないから、保温材
により形成される。ところが、試料サンプリングの趣旨
からすれば、流出入ガイド内の溶融金属を流下せしめる
一方、採取容器(下部容器体)内の採取金属が追従して
流下するものであってはならない。このため、従来は、
流出入ガイドと採取容器との間の湯道を出来るだけ細く
且つ長く形成せしめ、採取容器内の採取金属が流下し難
い構成を採用している。然しながら、このような構成の
場合、前記湯道内に残存した金属が採取試料から延設さ
れた細長い棒状の不要凝固金属となり好ましくないこと
は前述した通りである。
きカップ状の流出入ガイドを設けたものである。このよ
うな流出入ガイドは、溶融金属の流入充填を完了した
後、装置を引き上げる際には、該ガイド内の不要溶融金
属を流下せしめるものでなければならないから、保温材
により形成される。ところが、試料サンプリングの趣旨
からすれば、流出入ガイド内の溶融金属を流下せしめる
一方、採取容器(下部容器体)内の採取金属が追従して
流下するものであってはならない。このため、従来は、
流出入ガイドと採取容器との間の湯道を出来るだけ細く
且つ長く形成せしめ、採取容器内の採取金属が流下し難
い構成を採用している。然しながら、このような構成の
場合、前記湯道内に残存した金属が採取試料から延設さ
れた細長い棒状の不要凝固金属となり好ましくないこと
は前述した通りである。
そこで、本考案は、金属製下部容器体の底壁に形成した
連通孔に対して、流出入ガイドに設けた筒状ボス部を内
嵌せしめ、その際、筒状ボス部の先端を連通孔の軸方向
中途部に位置せしめることにより、該位置を境とする上
下に、金属製の底壁の連通孔に囲繞された縮径凝固室
と、保温材製の筒状ボス部により囲繞された縮径凝固防
止室とを構成したものである。これにより、下部容器体
に充填された金属試料は、前記縮径凝固室に臨んで好適
に凝固される一方、装置の引上げ時において、流出入ガ
イド内の溶融金属が前記縮径凝固防止室内の溶融金属を
伴って流下するので、採取された凝固試料には前述のよ
うな棒状の不要凝固金属を有しない。
連通孔に対して、流出入ガイドに設けた筒状ボス部を内
嵌せしめ、その際、筒状ボス部の先端を連通孔の軸方向
中途部に位置せしめることにより、該位置を境とする上
下に、金属製の底壁の連通孔に囲繞された縮径凝固室
と、保温材製の筒状ボス部により囲繞された縮径凝固防
止室とを構成したものである。これにより、下部容器体
に充填された金属試料は、前記縮径凝固室に臨んで好適
に凝固される一方、装置の引上げ時において、流出入ガ
イド内の溶融金属が前記縮径凝固防止室内の溶融金属を
伴って流下するので、採取された凝固試料には前述のよ
うな棒状の不要凝固金属を有しない。
而して、本考案が手段として構成したところは、先端を
下向きとするプローブ本体1に収納した採取容器4が、
凝固室5を形成する下部容器体6と、保温室7を形成す
る上部容器体8とに分割形成され、下部容器体6の下方
に凝固防止室14を形成する流出入ガイド15を連通連結し
て成り:前記下部容器体6は、金属製の周壁9と底壁10
を備えた上向きカップ状に形成されると共に、底壁10に
連通孔11を備え;前記上部容器体8は、実質的に通気性
を有しない保温材製の周壁12と頂壁13を備えた下向きカ
ップ状に形成され;下部容器体6と上部容器体8を突き
合わせ状に対向配置することにより前記採取容器4を構
成し、下部容器体6と上部容器体8の突き合わせ端間に
エアー抜き空隙を形成すると共に、該空隙に臨む金属製
下部容器体6の端縁により凝固シール形成部9bを構成し
て成り;前記流出入ガイド15は、保温材製の周壁16と頂
壁17を備えた下向きカップ状に形成され、頂壁17に流入
孔19を有する筒状ボス部20を一体に突設し、該筒状ボス
部20を前記下部容器体6の連通孔11に内嵌すると共に、
筒状ボス部20の先端を連通孔11の軸方向中途部に位置せ
しめることにより、該位置を境とする上下に、前記金属
製底壁10の連通孔11により囲繞された縮径凝固室5aと、
前記保温材製筒状ボス部20により囲繞された縮径凝固防
止室14aとを構成して成る点にある。
下向きとするプローブ本体1に収納した採取容器4が、
凝固室5を形成する下部容器体6と、保温室7を形成す
る上部容器体8とに分割形成され、下部容器体6の下方
に凝固防止室14を形成する流出入ガイド15を連通連結し
て成り:前記下部容器体6は、金属製の周壁9と底壁10
を備えた上向きカップ状に形成されると共に、底壁10に
連通孔11を備え;前記上部容器体8は、実質的に通気性
を有しない保温材製の周壁12と頂壁13を備えた下向きカ
ップ状に形成され;下部容器体6と上部容器体8を突き
合わせ状に対向配置することにより前記採取容器4を構
成し、下部容器体6と上部容器体8の突き合わせ端間に
エアー抜き空隙を形成すると共に、該空隙に臨む金属製
下部容器体6の端縁により凝固シール形成部9bを構成し
て成り;前記流出入ガイド15は、保温材製の周壁16と頂
壁17を備えた下向きカップ状に形成され、頂壁17に流入
孔19を有する筒状ボス部20を一体に突設し、該筒状ボス
部20を前記下部容器体6の連通孔11に内嵌すると共に、
筒状ボス部20の先端を連通孔11の軸方向中途部に位置せ
しめることにより、該位置を境とする上下に、前記金属
製底壁10の連通孔11により囲繞された縮径凝固室5aと、
前記保温材製筒状ボス部20により囲繞された縮径凝固防
止室14aとを構成して成る点にある。
以下図面に基づいて本考案の好ましい実施例を詳述す
る. (第1実施例) 第1図において,円筒状のプローブ本体1は,複数の紙
管2,3を内外嵌合して形成され,該プローブ本体1の先
端近傍部の内部空間に採取容器4を収納している.この
プローブ本体1はサブランス等の先端に取付けられ,該
プローブ本体1の先端を下向きとして溶融金属中に浸漬
されるものであり,従って,本明細書中に使用する
「下」及び「上」の語は,この使用時の上下位置を意味
する. 前記採取容器4は,凝固室5を形成する下部容器体6
と,保温室7を形成する上部容器体8とに分割形成さ
れ,下部容器体6と上部容器体8を突き合わせ状に対向
配置することにより採取容器4を構成する. 前記下部容器体4は,鋼や鋳鉄等の金属により一体に形
成され,周壁9と底壁10を備えた上向きカップ状に形成
されている.図例では,下部容器体4を一体のカップ状
に形成しているが,直径方向に半割りされた一対の分割
体を接合することによりカップ状とするものでも良い.
前記底壁10には連通孔11が設けられている.従って,前
記底壁10及び周壁9により囲まれた空間により前記凝固
室5を形成する. 前記上部容器体8は,実質的に通気性を有しない保温材
により一体に形成され,周壁12と頂壁13を備えた下向き
カップ状に形成されている。図例では,上部容器体8を
一体のカップ状に形成しているが,直径方向に半割りさ
れた一対の分割体を接合することによりカップ状とする
ものでも良い.従って,前記頂壁13及び周壁12により囲
まれた空間により前記保温室7を形成する。この上部容
器体8を形成する材質としては,例えば,種々のセラミ
ックス材が適当であり,後述するように,溶融金属の凝
固を遅らせるに充分な「保温性」を有すると共に,プロ
ーブ本体1を溶融金属から引き上げた際に,外部のエア
ーが壁面を透過して採取容器4内に侵入しない程度に
「実質的に通気性を有しない」ものであれば良い. 前記下部容器体6と上部容器体8の突き合わせ端は,両
容器体6,8の開口縁が対向して接合され,該開口縁間に
機械的クリアランスによるエアー抜き空隙を形成すると
共に,下部容器体6の開口縁により該エア抜き空隙に臨
む凝固シール形成部9bを形成している. 前記下部容器体6の下方には,凝固防止室14を形成する
流出入ガイド15が連通連結されている.この流出入ガイ
ド15は,保温材により一体形成され,周壁16と頂壁17を
備えた下向きカップ状に形成され,下向き開口縁の外周
にフランジ18を有する.図例では,流出入ガイド15を一
体のカップ状に形成しているが,直径方向に半割りされ
た一対の分割体を接合することによりカップ状とするも
のでも良い.従って,前記頂壁17及び周壁16により囲ま
れた空間により下部に開口する前記凝固防止室14を形成
する.この流出入ガイド15を形成する材質としては,例
えば,種々のセラミックス材が適当であり,後述するよ
うに,溶融金属の凝固を防止するに充分な「保温性」を
有すれば良く,機械的には容易に崩壊するが,熱的には
容易に崩壊しないものが好ましい.前記頂壁17には,流
入孔19を有する筒状ボス部20が1体に突設されており,
該筒状ボス部20を前記下部容器体6の連通孔11に内嵌し
ている。この内嵌構造において,筒状ボス部20の先端を
連通孔11の頂部,即ち,底壁10の内面と面一になるよう
位置せしめても良いが,好ましくは,第2図に拡大して
示すように,筒状ボス部20の先端を連通孔11の軸方向中
途部に位置せしめ,該位置を境とする上下動に,前記凝
固室5より延長された縮径凝固室5aと,凝固防止室14よ
り延長された縮径凝固防止室14aとを構成する.前記筒
状ボス部20に外嵌された連通孔11の内周面は凝固シール
形成部10aを構成する. 本実施例において,採取容器4は,第3図示のように,
凝固室5及び保温室7を含む採取容器4の全容積L(10
0%)に対して,保温室7の容積lを約10〜50%程度,
好ましくは約30〜45%程度に形成している.また,流出
入ガイド15は,凝固防止室14の直径Dと深さHの比につ
いて,D:H=1:2以下に形成している. 尚,流出入ガイド15の下部開口は,キャップ21により閉
塞されている. この第1実施例によれば,サンプリング装置を組立てる
に際し,下部容器体6と上部容器体8を対向配置して採
取容器4を組立て,下部容器体6に流出入ガイド15を連
通孔11及び筒状ボス部20の嵌合を介して組付ければ良
く,組付け組立て作業が容易であり,しかも,位置決め
が容易である. 溶融金属をサンプリングするに際しては,プローブ本体
1をサブランス等の自動浸漬装置に挿着し,該プローブ
本体1を下向きとして転炉等の精錬炉内に挿入する. プローブ本体1がスラグ層を通過するまでキャップ21は
喪失しないが,スラグ層を通過して溶鋼等の溶融金属浴
内に達するとキャップ21が喪失して凝固防止室14を開口
し,溶融金属が凝固防止室14より流入孔19及び連通孔11
を介して採取容器4内に流入する.この流入時に,上述
のように,下部容器体6と上部容器体8の突き合わせ端
が機械的クリアランスによるエアー抜き空隙を形成して
いるので,該空隙から採取容器4内のエアーが外部に抜
け,溶融金属を採取容器4内に好適に充填せしめる。充
填された溶融金属は,前記突き合わせ端において,下部
容器体6の開口縁により構成される凝固シール形成部9b
において速やかに凝固され,前記エアー抜き空隙を閉塞
する.この際,金属製の凝固シール形成部9aには保温
材,図示実施例では保温材製上部容器体8の対向縁が臨
ましめられているので,凝固シール形成部9bに接する溶
融金属は適当な時間の経過と共に速やかに凝固され,採
取容器4に対する溶融金属の充填を保証する. 採取容器4に充填された溶融金属は,凝固室5内におい
て冷却され凝固するに際し,下部容器体6における金属
製の底壁10及び周壁9に接する部分から次第に中心に向
けて凝固され,該凝固室5の上部中心において,第3図
に鎖線で示すような引け巣24aの発生現象を生起する.
この際,溶融金属中に,スラグや,脱酸剤により生成さ
れた酸化物等の微小介在物が混入している場合,該微小
介在物が最終凝固方向に向かい移動し前記引け巣24aの
部分に集中しようとする.ところが,本実施例において
は,凝固室5の上方に保温室7が配置され,該保温室7
内の溶融金属は保温されつつ未凝固の状態とされてお
り,溶融金属の凝固は,凝固室5から保温室7へと向か
い,下から上へと順次凝固されるので,引け巣24aも上
方へと押上げられ,最終的には保温室5内にのみ引け巣
24bを生じ,凝固室5内には引け巣のない中実な凝固試
料23が得られる.同時に,前記微小介在物は,未凝固の
溶融金属中の浮遊しつつ引け巣の移動と共に次第に上方
へと浮上せしめられるので,微小介在物25(第3図に
「×」で示している)は保温室7に押しやられ,凝固室
5内には清浄な金属試料のみからなる凝固試料23が得ら
れる。このため,後に採取容器4から取出した凝固試料
23をラインY部分にて切断し切削研磨して得られる分析
面を発光分光分析するに際し,該分析面に異常発光を生
じるようなことはない. 溶融金属を採取容器4に充填せしめた後,プローブ本体
1を金属浴から引き上げるに際しては,流出入ガイド15
の凝固防止室14に充填されていた溶融金属が,未凝固の
まま下方へ流出される.この際,縮径凝固防止室14a内
の溶融金属も保温された未凝固の状態とされているの
で,凝固防止室14内の比較的多量の溶融金属に追従して
下方へと流出し,その結果,筒状ボス部20内に溶融金属
を残存せしめることはない。一方,採取容器4内に充填
された溶融金属試料は,該採取容器が実質的に通気性を
有せず,しかも,上述したエアー抜き空隙を凝固膜22に
より閉塞されているので,下方へ流出することなく採取
容器4内に残留せしめられる.尚,下部容器体6の連通
孔11の部分においては,第2図示のように,溶融金属
は,筒状ボス部20と凝固シール形成部10aの間に侵入す
ると速やかに凝固され,凝固膜26を生成する。従って,
この凝固膜26は凝固試料23のバリとしてあらわれるが,
該凝固試料23の所謂縦バリとなるだけで,下部容器体6
の底壁10と流出入ガイド15の頂壁17との間には至らない
から,所謂横バリとしてはあらわれないので,凝固試料
の取出しが容易となる. 而して,プローブ本体1の引き上げ後,採取容器4から
取出した凝固試料23は,従来のように流入孔19に相当す
る長い不要凝固金属を形成することはない.しかも,凝
固試料23は,分析面Yの部分に引け巣を生じることな
く,かつ微小介在物を混入することもなく,発光分光分
析に最も好ましい試料とされる. (第2実施例) 第4図に示す第2実施例において,下部容器体6と上部
容器体8の突き合わせ端は,上部容器体8における周壁
12の下向き開口縁が,下部容器体6における周壁9の上
向き開口縁9aを受入れる溝部12aと,該上向き開口縁9a
の内周部に内嵌される突縁部12bとを備え,これによる
突き合わせ端の嵌合構造を採用しており,該嵌合部分に
は,機械的クリアランスによるエアー抜き空隙が形成さ
れ,前記上向き開口縁9aの内周部が該エアー抜き空隙に
臨む凝固シール形成部9bを構成する. 従って,この第2実施例によれば,プローブ本体1を溶
融金属浴内に浸漬してサンプリングを行うに際し,前記
突き合わせ端におけるエアー抜き空隙を介して採取容器
4のエアーを外部に抜き,溶融金属を採取容器4内に好
適に充填せしめる.この際,採取容器4内に充填された
溶融金属は,前記突き合わせ端において突縁部12bと凝
固シール形成部9bの間に侵入すると突縁部12bにより保
温されつつ凝固シール形成部9bにより冷却されることに
より速やかに凝固され,凝固膜22を生成し,前記エアー
抜き空隙を閉塞する。尚,この凝固膜22は後述する凝固
試料23のバリとしてあらわれるが、凝固試料23の所謂縦
バリとなるだけで,溝部12aには至らないから,所謂横
バリとしてはあらわれない. (第3実施例) 第5図に示す第3実施例において,採取容器4には,凝
固試料23の凝固温度を測定するための測温素子27を設け
ている。この測温素子27は,上部容器体8の頂壁13を貫
通し,先端を凝固室5内に位置せしめられる. 流出入ガイド15は,中心より偏位した位置に凝固防止室
14を形成し,該凝固防止室14に臨んで設けた筒状ボス部
20を下部容器体6の連通孔11を内嵌している. 流出入ガイド15は,前記凝固防止室14の側方に位置して
溶融金属浴の温度を測定するための温度センサー28を設
けている.29は保護キャップであり、流出入ガイド15の
先端を被い,前記温度センサー28及び凝固防止室14の金
属キャップ21を囲繞する. その他の構成,特に,本考案の要部に関する構成は,上
記第1実施例と同様である. 〔考案の効果〕 本考案によれば、採取容器4を、凝固室5を形成する下
部容器体6と、保温室7を形成する上部容器体8とに分
割形成しているので、採取容器4に流入した溶融金属
は、凝固室5から保温室7に向かって下から上へと順次
凝固され、引け巣を上方へと押上げるので、凝固室5内
において引け巣のない中実な凝固試料を得ることができ
る。
る. (第1実施例) 第1図において,円筒状のプローブ本体1は,複数の紙
管2,3を内外嵌合して形成され,該プローブ本体1の先
端近傍部の内部空間に採取容器4を収納している.この
プローブ本体1はサブランス等の先端に取付けられ,該
プローブ本体1の先端を下向きとして溶融金属中に浸漬
されるものであり,従って,本明細書中に使用する
「下」及び「上」の語は,この使用時の上下位置を意味
する. 前記採取容器4は,凝固室5を形成する下部容器体6
と,保温室7を形成する上部容器体8とに分割形成さ
れ,下部容器体6と上部容器体8を突き合わせ状に対向
配置することにより採取容器4を構成する. 前記下部容器体4は,鋼や鋳鉄等の金属により一体に形
成され,周壁9と底壁10を備えた上向きカップ状に形成
されている.図例では,下部容器体4を一体のカップ状
に形成しているが,直径方向に半割りされた一対の分割
体を接合することによりカップ状とするものでも良い.
前記底壁10には連通孔11が設けられている.従って,前
記底壁10及び周壁9により囲まれた空間により前記凝固
室5を形成する. 前記上部容器体8は,実質的に通気性を有しない保温材
により一体に形成され,周壁12と頂壁13を備えた下向き
カップ状に形成されている。図例では,上部容器体8を
一体のカップ状に形成しているが,直径方向に半割りさ
れた一対の分割体を接合することによりカップ状とする
ものでも良い.従って,前記頂壁13及び周壁12により囲
まれた空間により前記保温室7を形成する。この上部容
器体8を形成する材質としては,例えば,種々のセラミ
ックス材が適当であり,後述するように,溶融金属の凝
固を遅らせるに充分な「保温性」を有すると共に,プロ
ーブ本体1を溶融金属から引き上げた際に,外部のエア
ーが壁面を透過して採取容器4内に侵入しない程度に
「実質的に通気性を有しない」ものであれば良い. 前記下部容器体6と上部容器体8の突き合わせ端は,両
容器体6,8の開口縁が対向して接合され,該開口縁間に
機械的クリアランスによるエアー抜き空隙を形成すると
共に,下部容器体6の開口縁により該エア抜き空隙に臨
む凝固シール形成部9bを形成している. 前記下部容器体6の下方には,凝固防止室14を形成する
流出入ガイド15が連通連結されている.この流出入ガイ
ド15は,保温材により一体形成され,周壁16と頂壁17を
備えた下向きカップ状に形成され,下向き開口縁の外周
にフランジ18を有する.図例では,流出入ガイド15を一
体のカップ状に形成しているが,直径方向に半割りされ
た一対の分割体を接合することによりカップ状とするも
のでも良い.従って,前記頂壁17及び周壁16により囲ま
れた空間により下部に開口する前記凝固防止室14を形成
する.この流出入ガイド15を形成する材質としては,例
えば,種々のセラミックス材が適当であり,後述するよ
うに,溶融金属の凝固を防止するに充分な「保温性」を
有すれば良く,機械的には容易に崩壊するが,熱的には
容易に崩壊しないものが好ましい.前記頂壁17には,流
入孔19を有する筒状ボス部20が1体に突設されており,
該筒状ボス部20を前記下部容器体6の連通孔11に内嵌し
ている。この内嵌構造において,筒状ボス部20の先端を
連通孔11の頂部,即ち,底壁10の内面と面一になるよう
位置せしめても良いが,好ましくは,第2図に拡大して
示すように,筒状ボス部20の先端を連通孔11の軸方向中
途部に位置せしめ,該位置を境とする上下動に,前記凝
固室5より延長された縮径凝固室5aと,凝固防止室14よ
り延長された縮径凝固防止室14aとを構成する.前記筒
状ボス部20に外嵌された連通孔11の内周面は凝固シール
形成部10aを構成する. 本実施例において,採取容器4は,第3図示のように,
凝固室5及び保温室7を含む採取容器4の全容積L(10
0%)に対して,保温室7の容積lを約10〜50%程度,
好ましくは約30〜45%程度に形成している.また,流出
入ガイド15は,凝固防止室14の直径Dと深さHの比につ
いて,D:H=1:2以下に形成している. 尚,流出入ガイド15の下部開口は,キャップ21により閉
塞されている. この第1実施例によれば,サンプリング装置を組立てる
に際し,下部容器体6と上部容器体8を対向配置して採
取容器4を組立て,下部容器体6に流出入ガイド15を連
通孔11及び筒状ボス部20の嵌合を介して組付ければ良
く,組付け組立て作業が容易であり,しかも,位置決め
が容易である. 溶融金属をサンプリングするに際しては,プローブ本体
1をサブランス等の自動浸漬装置に挿着し,該プローブ
本体1を下向きとして転炉等の精錬炉内に挿入する. プローブ本体1がスラグ層を通過するまでキャップ21は
喪失しないが,スラグ層を通過して溶鋼等の溶融金属浴
内に達するとキャップ21が喪失して凝固防止室14を開口
し,溶融金属が凝固防止室14より流入孔19及び連通孔11
を介して採取容器4内に流入する.この流入時に,上述
のように,下部容器体6と上部容器体8の突き合わせ端
が機械的クリアランスによるエアー抜き空隙を形成して
いるので,該空隙から採取容器4内のエアーが外部に抜
け,溶融金属を採取容器4内に好適に充填せしめる。充
填された溶融金属は,前記突き合わせ端において,下部
容器体6の開口縁により構成される凝固シール形成部9b
において速やかに凝固され,前記エアー抜き空隙を閉塞
する.この際,金属製の凝固シール形成部9aには保温
材,図示実施例では保温材製上部容器体8の対向縁が臨
ましめられているので,凝固シール形成部9bに接する溶
融金属は適当な時間の経過と共に速やかに凝固され,採
取容器4に対する溶融金属の充填を保証する. 採取容器4に充填された溶融金属は,凝固室5内におい
て冷却され凝固するに際し,下部容器体6における金属
製の底壁10及び周壁9に接する部分から次第に中心に向
けて凝固され,該凝固室5の上部中心において,第3図
に鎖線で示すような引け巣24aの発生現象を生起する.
この際,溶融金属中に,スラグや,脱酸剤により生成さ
れた酸化物等の微小介在物が混入している場合,該微小
介在物が最終凝固方向に向かい移動し前記引け巣24aの
部分に集中しようとする.ところが,本実施例において
は,凝固室5の上方に保温室7が配置され,該保温室7
内の溶融金属は保温されつつ未凝固の状態とされてお
り,溶融金属の凝固は,凝固室5から保温室7へと向か
い,下から上へと順次凝固されるので,引け巣24aも上
方へと押上げられ,最終的には保温室5内にのみ引け巣
24bを生じ,凝固室5内には引け巣のない中実な凝固試
料23が得られる.同時に,前記微小介在物は,未凝固の
溶融金属中の浮遊しつつ引け巣の移動と共に次第に上方
へと浮上せしめられるので,微小介在物25(第3図に
「×」で示している)は保温室7に押しやられ,凝固室
5内には清浄な金属試料のみからなる凝固試料23が得ら
れる。このため,後に採取容器4から取出した凝固試料
23をラインY部分にて切断し切削研磨して得られる分析
面を発光分光分析するに際し,該分析面に異常発光を生
じるようなことはない. 溶融金属を採取容器4に充填せしめた後,プローブ本体
1を金属浴から引き上げるに際しては,流出入ガイド15
の凝固防止室14に充填されていた溶融金属が,未凝固の
まま下方へ流出される.この際,縮径凝固防止室14a内
の溶融金属も保温された未凝固の状態とされているの
で,凝固防止室14内の比較的多量の溶融金属に追従して
下方へと流出し,その結果,筒状ボス部20内に溶融金属
を残存せしめることはない。一方,採取容器4内に充填
された溶融金属試料は,該採取容器が実質的に通気性を
有せず,しかも,上述したエアー抜き空隙を凝固膜22に
より閉塞されているので,下方へ流出することなく採取
容器4内に残留せしめられる.尚,下部容器体6の連通
孔11の部分においては,第2図示のように,溶融金属
は,筒状ボス部20と凝固シール形成部10aの間に侵入す
ると速やかに凝固され,凝固膜26を生成する。従って,
この凝固膜26は凝固試料23のバリとしてあらわれるが,
該凝固試料23の所謂縦バリとなるだけで,下部容器体6
の底壁10と流出入ガイド15の頂壁17との間には至らない
から,所謂横バリとしてはあらわれないので,凝固試料
の取出しが容易となる. 而して,プローブ本体1の引き上げ後,採取容器4から
取出した凝固試料23は,従来のように流入孔19に相当す
る長い不要凝固金属を形成することはない.しかも,凝
固試料23は,分析面Yの部分に引け巣を生じることな
く,かつ微小介在物を混入することもなく,発光分光分
析に最も好ましい試料とされる. (第2実施例) 第4図に示す第2実施例において,下部容器体6と上部
容器体8の突き合わせ端は,上部容器体8における周壁
12の下向き開口縁が,下部容器体6における周壁9の上
向き開口縁9aを受入れる溝部12aと,該上向き開口縁9a
の内周部に内嵌される突縁部12bとを備え,これによる
突き合わせ端の嵌合構造を採用しており,該嵌合部分に
は,機械的クリアランスによるエアー抜き空隙が形成さ
れ,前記上向き開口縁9aの内周部が該エアー抜き空隙に
臨む凝固シール形成部9bを構成する. 従って,この第2実施例によれば,プローブ本体1を溶
融金属浴内に浸漬してサンプリングを行うに際し,前記
突き合わせ端におけるエアー抜き空隙を介して採取容器
4のエアーを外部に抜き,溶融金属を採取容器4内に好
適に充填せしめる.この際,採取容器4内に充填された
溶融金属は,前記突き合わせ端において突縁部12bと凝
固シール形成部9bの間に侵入すると突縁部12bにより保
温されつつ凝固シール形成部9bにより冷却されることに
より速やかに凝固され,凝固膜22を生成し,前記エアー
抜き空隙を閉塞する。尚,この凝固膜22は後述する凝固
試料23のバリとしてあらわれるが、凝固試料23の所謂縦
バリとなるだけで,溝部12aには至らないから,所謂横
バリとしてはあらわれない. (第3実施例) 第5図に示す第3実施例において,採取容器4には,凝
固試料23の凝固温度を測定するための測温素子27を設け
ている。この測温素子27は,上部容器体8の頂壁13を貫
通し,先端を凝固室5内に位置せしめられる. 流出入ガイド15は,中心より偏位した位置に凝固防止室
14を形成し,該凝固防止室14に臨んで設けた筒状ボス部
20を下部容器体6の連通孔11を内嵌している. 流出入ガイド15は,前記凝固防止室14の側方に位置して
溶融金属浴の温度を測定するための温度センサー28を設
けている.29は保護キャップであり、流出入ガイド15の
先端を被い,前記温度センサー28及び凝固防止室14の金
属キャップ21を囲繞する. その他の構成,特に,本考案の要部に関する構成は,上
記第1実施例と同様である. 〔考案の効果〕 本考案によれば、採取容器4を、凝固室5を形成する下
部容器体6と、保温室7を形成する上部容器体8とに分
割形成しているので、採取容器4に流入した溶融金属
は、凝固室5から保温室7に向かって下から上へと順次
凝固され、引け巣を上方へと押上げるので、凝固室5内
において引け巣のない中実な凝固試料を得ることができ
る。
そして、本考案によれば、保温室7を形成する上部容器
体8を実質的に通気性を有しない保温材により形成する
一方、該上部容器体8と、凝固室5を形成する金属製の
下部容器体6との突き合わせ端にエアー抜き空隙を形成
すると共に、該間隙に臨む下部容器体6の金属製端縁に
より凝固シール形成部9bを構成しているので、流入する
溶融金属は、前記空隙からのエアー抜きを介して採取容
器4に好適に充填される。この際、前記凝固シール形成
部9bにおいて溶融金属を速やかに凝固せしめるが、該凝
固シール形成部9bを構成する突き合わせ端の一方を金属
素材とし他方を保温素材とした構成であり、溶融金属を
一方では積極的に冷却し他方では保温せしめるので、採
取容器4に溶融金属が充分に充填された後にエアー抜き
空隙を閉塞する。このため、溶融金属の充填を充分に行
い得ると共に、その後、装置を引上げるときには採取容
器4の気密性を保持し、凝固室5から未凝固の金属が流
下することを防止する。
体8を実質的に通気性を有しない保温材により形成する
一方、該上部容器体8と、凝固室5を形成する金属製の
下部容器体6との突き合わせ端にエアー抜き空隙を形成
すると共に、該間隙に臨む下部容器体6の金属製端縁に
より凝固シール形成部9bを構成しているので、流入する
溶融金属は、前記空隙からのエアー抜きを介して採取容
器4に好適に充填される。この際、前記凝固シール形成
部9bにおいて溶融金属を速やかに凝固せしめるが、該凝
固シール形成部9bを構成する突き合わせ端の一方を金属
素材とし他方を保温素材とした構成であり、溶融金属を
一方では積極的に冷却し他方では保温せしめるので、採
取容器4に溶融金属が充分に充填された後にエアー抜き
空隙を閉塞する。このため、溶融金属の充填を充分に行
い得ると共に、その後、装置を引上げるときには採取容
器4の気密性を保持し、凝固室5から未凝固の金属が流
下することを防止する。
また、本考案によれば、下向きカップ状の流出入ガイド
15を設けているので、採取容器4に対する溶融金属の流
入が促進される。この際、流出入ガイド15は、保温材に
より形成しているので、採取容器4に溶融金属の流入充
填を完了した後、装置を引上げる際には、該流出入ガイ
ド15内で未凝固のまま保温された不要溶融金属を流下せ
しめることができる。
15を設けているので、採取容器4に対する溶融金属の流
入が促進される。この際、流出入ガイド15は、保温材に
より形成しているので、採取容器4に溶融金属の流入充
填を完了した後、装置を引上げる際には、該流出入ガイ
ド15内で未凝固のまま保温された不要溶融金属を流下せ
しめることができる。
この点について、流出入ガイド15内の溶融金属を流下せ
しめる一方において、採取容器4内の採取金属を追従し
て流下せしめるものであってはならないところ、本考案
によれば、金属製の下部容器体6の底壁10に形成した連
通孔11に対して、流出入ガイド15に設けた筒状ボス部20
を内嵌せしめ、その際、筒状ボス部20の先端を連通孔11
の軸方向中途部に位置せしめることにより、該位置を境
とする上下に、金属製の底壁の連通孔11に囲繞された縮
径凝固室5aと、保温材製の筒状ボス部20により囲繞され
た縮径凝固防止室14bとを構成しているので、下部容器
体6に充填された金属試料は、前記縮径凝固室5aに臨ん
で好適に凝固される一方、装置の引上げ時において、流
出入ガイド15内の溶融金属は、前記縮径凝固防止室14b
内で保温状態にある未凝固の溶融金属を伴って流下する
ので、採取された凝固試料には従来のような棒状の不要
凝固金属を長く延出することがない。
しめる一方において、採取容器4内の採取金属を追従し
て流下せしめるものであってはならないところ、本考案
によれば、金属製の下部容器体6の底壁10に形成した連
通孔11に対して、流出入ガイド15に設けた筒状ボス部20
を内嵌せしめ、その際、筒状ボス部20の先端を連通孔11
の軸方向中途部に位置せしめることにより、該位置を境
とする上下に、金属製の底壁の連通孔11に囲繞された縮
径凝固室5aと、保温材製の筒状ボス部20により囲繞され
た縮径凝固防止室14bとを構成しているので、下部容器
体6に充填された金属試料は、前記縮径凝固室5aに臨ん
で好適に凝固される一方、装置の引上げ時において、流
出入ガイド15内の溶融金属は、前記縮径凝固防止室14b
内で保温状態にある未凝固の溶融金属を伴って流下する
ので、採取された凝固試料には従来のような棒状の不要
凝固金属を長く延出することがない。
更に、実用新案登録請求の範囲第2項に記載の本考案に
よれば、凝固シール形成部9bが、上部容器体8の下向き
開口縁に形成された溝部12aに下部容器体6の上向き開
口縁9aを受入れると共に、該上部容器体8の下向き開口
縁から前記上向き開口縁9aの内周部に内嵌される突縁部
12bを延設した構成であるから、上述のような一方を金
属素材とし他方を保温素材とした構成の凝固シール形成
部9bを提供するに際し、併せて、下部容器体6と上部容
器体8の位置決め及び組付を容易ならしめ、しかも、凝
固試料の外面に好ましくない横バリを発生させることが
ないという効果がある。
よれば、凝固シール形成部9bが、上部容器体8の下向き
開口縁に形成された溝部12aに下部容器体6の上向き開
口縁9aを受入れると共に、該上部容器体8の下向き開口
縁から前記上向き開口縁9aの内周部に内嵌される突縁部
12bを延設した構成であるから、上述のような一方を金
属素材とし他方を保温素材とした構成の凝固シール形成
部9bを提供するに際し、併せて、下部容器体6と上部容
器体8の位置決め及び組付を容易ならしめ、しかも、凝
固試料の外面に好ましくない横バリを発生させることが
ないという効果がある。
第1図は本考案の第1実施例を示す縦断面図,第2図は
第1実施例の採取容器と流出入ガイドにおける筒状ボス
部と連通孔との内嵌状態を示す拡大断面図,第3図は第
1実施例の作用を示す縦断面図,第4図は第2実施例に
おける下部容器体と上部容器体の突き合わせ端を示す拡
大断面図,第5図は第3実施例を示す縦断面図である. 1……プローブ本体,4……採取容器,5……凝固室,5a…
…縮径凝固室,6……下部容器体,7……保温室,8……上部
容器体,9,12,16……周壁,9a……上向き開口縁,9b……凝
固シール形成部,10……底壁,10a……凝固シール形成部,
11……連通孔,12a……溝部,12b……突縁部,13,17……頂
壁,14……凝固防止室,14a……縮径凝固防止室,15……流
出入ガイド,19……流入孔,20……筒状ボス部,23……凝
固試料,24a,24b……引け巣,25……微小介在物.
第1実施例の採取容器と流出入ガイドにおける筒状ボス
部と連通孔との内嵌状態を示す拡大断面図,第3図は第
1実施例の作用を示す縦断面図,第4図は第2実施例に
おける下部容器体と上部容器体の突き合わせ端を示す拡
大断面図,第5図は第3実施例を示す縦断面図である. 1……プローブ本体,4……採取容器,5……凝固室,5a…
…縮径凝固室,6……下部容器体,7……保温室,8……上部
容器体,9,12,16……周壁,9a……上向き開口縁,9b……凝
固シール形成部,10……底壁,10a……凝固シール形成部,
11……連通孔,12a……溝部,12b……突縁部,13,17……頂
壁,14……凝固防止室,14a……縮径凝固防止室,15……流
出入ガイド,19……流入孔,20……筒状ボス部,23……凝
固試料,24a,24b……引け巣,25……微小介在物.
Claims (2)
- 【請求項1】先端を下向きとするプローブ本体(1)に
収納した採取容器(4)が、凝固室(5)を形成する下
部容器体(6)と、保温室(7)を形成する上部容器体
(8)とに分割形成され、下部容器体(6)の下方に凝
固防止室(14)を形成する流出入ガイド(15)を連通連
結して成り: 前記下部容器体(6)は、金属製の周壁(9)と底壁
(10)を備えた上向きカップ状に形成されると共に、底
壁(10)に連通孔(11)を備え;前記上部容器体(8)
は、実質的に通気性を有しない保温材製の周壁(12)と
頂壁(13)を備えた下向きカップ状に形成され;下部容
器体(6)と上部容器体(8)を突き合わせ状に対向配
置することにより前記採取容器(4)を構成し、下部容
器体(6)と上部容器体(8)の突き合わせ端間にエア
ー抜き空隙を形成すると共に、該空隙に臨む金属製下部
容器体(6)の端縁により凝固シール形成部(9b)を構
成して成り; 前記流出入ガイド(15)は、保温材製の周壁(16)と頂
壁(17)を備えた下向きカップ状に形成され、頂壁(1
7)に流入孔(19)を有する筒状ボス部(20)を一体に
突設し、該筒状ボス部(20)を前記下部容器体(6)の
連通孔(11)に内嵌すると共に、筒状ボス部(20)の先
端を連通孔(11)の軸方向中途部に位置せしめることに
より、該位置を境とする上下に、前記金属製底壁(10)
の連通孔(11)により囲繞された縮径凝固室(5a)と、
前記保温材製筒状ボス部(20)により囲繞された縮径凝
固防止室(14a)とを構成して成る:ことを特徴とする
下注式溶融金属サンプリング装置。 - 【請求項2】凝固シール形成部(9b)が、上部容器体
(8)の下向き開口縁に形成された溝部(12a)に下部
容器体(6)の上向き開口縁(9a)を受入れると共に、
該上部容器体(8)の下向き開口縁から前記上向き開口
縁(9a)の内周部に内嵌される突縁部(12a)を延設す
ることにより構成されて成ることを特徴とする実用新案
登録請求の範囲第1項に記載の下注式溶融金属サンプリ
ング装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989102709U JPH0714889Y2 (ja) | 1989-09-01 | 1989-09-01 | 下注式溶融金属サンプリング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989102709U JPH0714889Y2 (ja) | 1989-09-01 | 1989-09-01 | 下注式溶融金属サンプリング装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0342560U JPH0342560U (ja) | 1991-04-22 |
JPH0714889Y2 true JPH0714889Y2 (ja) | 1995-04-10 |
Family
ID=31651592
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1989102709U Expired - Lifetime JPH0714889Y2 (ja) | 1989-09-01 | 1989-09-01 | 下注式溶融金属サンプリング装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0714889Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101475055B1 (ko) * | 2012-12-28 | 2014-12-22 | 우진 일렉트로나이트(주) | 금속시편의 직접 제조가 가능한 용융금속 샘플러 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS491036U (ja) * | 1972-04-01 | 1974-01-08 | ||
JPS4945988U (ja) * | 1972-07-24 | 1974-04-22 | ||
JPS5023839A (ja) * | 1973-07-03 | 1975-03-14 | ||
JPS557149Y2 (ja) * | 1974-06-24 | 1980-02-18 | ||
DE2609945B1 (de) * | 1976-03-08 | 1977-08-25 | Gustav Kolb | Sonde mit keramikform zur entnahme einer probe aus einer stahlschmelze |
-
1989
- 1989-09-01 JP JP1989102709U patent/JPH0714889Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101475055B1 (ko) * | 2012-12-28 | 2014-12-22 | 우진 일렉트로나이트(주) | 금속시편의 직접 제조가 가능한 용융금속 샘플러 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0342560U (ja) | 1991-04-22 |
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