JP2540410B2 - 溶融金属試料採取装置 - Google Patents

溶融金属試料採取装置

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JP2540410B2
JP2540410B2 JP4101790A JP10179092A JP2540410B2 JP 2540410 B2 JP2540410 B2 JP 2540410B2 JP 4101790 A JP4101790 A JP 4101790A JP 10179092 A JP10179092 A JP 10179092A JP 2540410 B2 JP2540410 B2 JP 2540410B2
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育平 阪口
喜輝 繁田
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KAWASO DENKI KOGYO
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、溶鋼や溶銑等を採取
し、採取した凝固試料を分析に供するための溶融金属試
料採取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、溶鋼や溶銑等の溶融金属を試料と
して採取するための溶融金属試料採取装置は、側方から
溶融金属を流入せしめる流入室と、前記流入室の下部に
連通され前記溶融金属を充填凝固せしめる試料採取室と
を形成するカップ形のサンプラーを具備しており、特
に、炭素鋼やステンレス鋼等の溶融金属を採取するため
のサンプラーにおいては、前記流入室内に脱酸剤を設け
ることが公知である。
【0003】前記脱酸剤は、Al等により箔状(極薄板
状)或いは線状に形成され、前記流入室内に収容されて
いる。
【0004】前記装置を溶融金属に浸漬することにより
該溶融金属を採取する際、溶融金属は、前記流入室を経
て試料採取室に充填される。そこで、流入する溶融金属
は、流入室内の脱酸剤により脱酸され、脱酸された後に
試料採取室に充填され凝固する。このように溶融金属を
脱酸せしめる目的は、凝固試料の内部において残存ガス
による巣が発生することを防止するためである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述の目的のため、流
入室に収容される脱酸剤の量は、試料採取室に充填せし
められる採取試料の量を勘案して、必要且つ十分な量が
定められる。
【0006】そして、従来の構成では、溶融金属が流入
室に流入するや否や、直ちに脱酸剤を溶融せしめ該溶融
金属中に混入する。そして、流入室は試料採取室にダイ
レクトに連通せしめられているため、流入室に流入した
溶融金属は直ちに試料採取室に進入し、充填せしめられ
凝固する。
【0007】ところで、カップ形のサンプラーにより採
取された円柱状の金属試料は、試料底部から約15〜2
0mm程度上位の部分を直径方向に切断すると共に、切
断面を研磨し、この研磨面を発光分光分析に供される
が、本発明者らの調査によれば、しばしば異常発光によ
る分析不能や、組成偏析による分析不良を生じることが
知見された。
【0008】そこで、この原因を究明すべく調査したと
ころ、概ね次の二つの問題に起因していることが判明し
た。
【0009】即ち、第一に、AOD炉や二次精錬炉等に
見られるように、浴を強制攪拌すべく不活性ガス
(A、N等)やOガスを炉底部から強制注入する
炉においては、浴中にガス気泡が多量に混在しているた
め、サンプラーにより採取した溶融金属が多量のガスを
含有している。そこで、従来の試料採取装置では、この
ようなガスを含有せしめたまま溶融金属を流入室から試
料採取室に流入せしめ凝固させてしまうため、前記分析
面を含む凝固試料の随所に残存ガスによる巣が見られ、
これが異常発光の原因となっている。
【0010】また、第二に、従来の試料採取装置では、
流入室に収容された脱酸剤は、該流入室に最初に流入す
る少量の溶融金属により溶融せしめられ、該溶融金属に
混入した状態で流入室から試料採取室へ移動する。即
ち、脱酸剤は、試料採取室を十分に充填するには至らな
い少量の溶融金属に追従して早期に流入室から試料採取
室に引き込まれてしまうため、引き続き流入室に流入す
る後続の溶融金属は、もはや流入室において脱酸されず
に試料採取室に進入する。このため、試料採取室に充填
凝固された試料は、全体にわたり均質な脱酸が行われ
ず、試料底部と上部との間に脱酸剤の偏析(例えばアル
ミニウム偏析)を生じ、これが組成偏析の原因となって
いる。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述したよう
な従来の問題点を解決し、十分なガス抜きを可能とする
ことにより試料中に巣が発生することを防止すると共
に、試料の全体にわたる均質な脱酸を可能とすることに
より試料中に組成偏析が生じることを防止した溶融金属
試料採取装置を提供するものである。
【0012】そこで、本発明が第一の手段として構成し
たところは、側方から溶融金属を流入せしめる流入室5
と、前記流入室5の下部に連通され前記溶融金属を充填
凝固せしめる試料採取室7とを形成するサンプラーを具
備し、前記流入室5内に脱酸剤18を設けた溶融金属試
料採取装置において、前記流入室5と試料採取室7の間
に仕切部材15を横断状に介装せしめると共に、該仕切
部材15に両室5、7の内径よりも小径とされた連通孔
14を開設し、薄板状の閉止部材19により前記連通孔
14を閉塞すると共に、該閉止部材19の周縁部を仕切
部材15の表面に重合固定して成り、前記閉止部材19
の融点が脱酸剤18の融点よりも高く且つ該閉止部材1
9の材質が採取試料の分析値に影響を与えないことを条
件として、脱酸剤18がAlであるのに対して、閉止部
材19をTi、Fe、Cu又はNiから選ばれた材質に
より構成して成る点にある。
【0013】また、本発明が第二の手段として構成した
ところは、側方から溶融金属を流入せしめる流入室5
と、前記流入室5の下部に連通され前記溶融金属を充填
凝固せしめる試料採取室7とを形成するサンプラーを具
備し、前記流入室5内に脱酸剤18を設けた溶融金属試
料採取装置において、前記流入室5と試料採取室7の間
に仕切部材15を横断状に介装せしめると共に、該仕切
部材15に両室5、7の内径よりも小径とされた連通孔
14を開設し、薄板状の閉止部材19により前記連通孔
14を閉塞すると共に、該閉止部材19の周縁部を仕切
部材15の表面に重合固定して成り、前記閉止部材19
の融点が脱酸剤18の融点よりも高く且つ該閉止部材1
9の材質が採取試料の分析値に影響を与えないことを条
件として、脱酸剤18がAlであり、採取すべき溶融金
属が極低炭素鋼であるのに対して、閉止部材19を前記
溶融金属と同材の薄鋼板により構成して成る点にある。
【0014】前記閉止部材19は、前記のような金属素
材により形成された肉厚約0.1ないし1.0mmの金
属薄板を構成するが、可及的に健全な凝固試料を採取す
る目的の下においては、閉止部材19の肉厚は可及的に
薄くすることが好ましい。
【0015】
【実施例】以下図面に基づいて本発明の実施例を詳述す
る。
【0016】図1において、先端を下向きとする円筒状
のプローブ本体1は、紙管から成る複数の保護管2、3
を内外嵌合して形成され、該プローブ本体1の先端に近
傍して内部にサンプラー4を収納している。
【0017】前記サンプラー4は、溶融金属を流入せし
めるための流入室5を形成する流入案内容器6と、前記
流入室5に連通し溶融金属を充填凝固せしめるための試
料採取室7を形成する試料採取容器8とを、上下に配置
して構成されている。
【0018】前記流入案内容器6は、シェルモールド等
の機械的に崩壊容易な耐熱成形物により形成するのが好
ましいが、鋼等の金属により形成しても良い。また、図
例では、流入案内容器6を、円筒状に形成された側壁9
と、該円筒体の頂部を閉塞する蓋材10とにより構成し
ているが、これらの側壁9及び蓋材10を一体に形成し
ても良い。
【0019】前記流入室5は、流入案内容器6の側部に
流入口11を設けている。この流入口11には、セラミ
ックスその他の耐熱材により形成されたノズル部材12
が設けられ、該ノズル部材12の開口はプローブ本体1
の外周に設けられた薄紙等の保護膜13により被覆され
ている。この保護膜13は、装置を溶融金属に浸漬した
際、該装置がスラグ層を通過して溶融金属浴中の所定位
置まで沈下した後に喪失してノズル部材12を開口せし
め、該ノズル部材12を経て流入する溶融金属を流入室
5に流入せしめる。
【0020】前記試料採取容器8は、鋼等の金属により
形成される。この試料採取室7は、円柱状試料を採取す
るようにコップ形状とされており、これによりコップ形
のサンプラーを構成する。
【0021】前記流入室5と試料採取室7は、両室5、
7の内径よりも小径とされた連通孔14により連通され
ている。図例の場合、流入案内容器6と試料採取容器8
の間に環状の仕切部材15を介装せしめ、該仕切部材1
5に連通孔14を形成しているが、このような仕切部材
15を流入案内容器6及び/又は試料採取容器8に一体
に形成しても良い。
【0022】尚、プローブ本体1の先端部は、セラミッ
クス製の栓体16により閉塞され、溶融金属浴の温度を
測定するための温度測定素子17を設けている。
【0023】上記のような構成において、前記流入室5
内には、脱酸剤18が設けられている。この脱酸剤18
は、Alにより箔状(極薄板状)或いは線状に形成さ
れ、流入室5に収容されているが、その収容方法は問わ
ない。
【0024】そして、前記流入室5と試料採取室7を連
通せしめる連通孔14は、閉止部材19により閉塞され
いる。この際、閉止部材19は、仕切部材15の上面
に重合固定され、これにより連通孔14を閉塞すると共
に、該閉止部材19の周縁部の下面を仕切部材15によ
り支持せしめられている。図1の実施例において、閉止
部材19の外周縁は、仕切部材15の周縁と共に流入案
内容器6と試料採取容器8の間に挟持されている。この
閉止部材19は、試料分析値に影響を与えない材質によ
り薄板状に形成されている。即ち、この閉止部材19
は、後述するように、溶融金属が流入室5に流入し該流
入室5に充填せしめられた後に溶融する。従って、閉止
部材19が溶融するまでの間は連通孔14を閉塞してお
り、所定時間が経過して閉止部材19が溶融した後に連
通孔14を開口せしめる。
【0025】図1に示す実施例では、前記閉止部材19
は、円板状の薄板に形成され、流入案内容器6と仕切部
材15の間に介装され、これにより流入室5側から連通
孔14を閉塞しているが、このような構成に限らず、図
2(A)ないし(C)に示すような変形実施例が可能で
ある。
【0026】図2(A)に示す変形実施例において、閉
止部材19は、仕切部材15の一側側に設けた凹部20
に嵌入され、これにより流入室5側から連通孔14を閉
塞しており、該閉止部材19の周縁部を凹部20内にお
いて仕切部材15の表面に重合固定している。
【0027】図2(B)に示す変形実施例において、仕
切部材15は分割された重合自在な分割片15a、15
bから成り、両分割片の間に閉止部材19を介装するこ
とにより連通孔14を閉塞せしめており、該閉止部材1
9の周縁部を分割片15a、15bの対向する表面に重
合固定している。
【0028】図2(C)に示す変形実施例において、閉
止部材19は、仕切部材15と試料採取容器8との間に
介装され、これにより試料採取室7側から連通孔14を
閉塞し、該閉止部材19の周縁部を仕切部材15の表面
に重合固定している。この際、仕切部材15は、同図の
ように流入案内容器6と一体に形成しても良いが、図1
に示したように別体に形成しても良い。
【0029】これらの実施例において、溶融金属を採取
するために装置を溶融金属に浸漬した際、流入室5に流
入した溶融金属は、該流入室5内に十分に充填されるま
では試料採取室7に進入しない。即ち、溶融金属は、攪
拌流を伴って流入室5に流入し、直ちに脱酸剤18を溶
融金属に巻き込みながら溶融し混合せしめるが、閉止部
材19により試料採取室7への進入を妨げられているの
で、流入室5に充満せしめられ、そこで滞留せしめられ
る。
【0030】従って、流入室5に流入した溶融金属は、
直ちに試料採取室7に進入せしめらることなく該流入室
5で滞留し、その間に該溶融金属中に含有されている多
量のガスを上方へと浮上せしめ、ガス抜きを行われる。
【0031】また、流入室5に充満された溶融金属は、
試料採取室7に進入する前に攪拌流により脱酸剤18を
溶融しつつ分散混合せしめると共に、溶融金属との密度
差や濃度差による複合した作用により溶融した脱酸剤を
溶融金属中に均質な分布状態の下に混合せしめ、流入室
5において溶融金属の全体にわたる均質な脱酸処理を行
われる。
【0032】そこで、このような僅かの滞留時間の後、
閉止部材19が溶融して流入室5と試料採取室7の間に
おける閉塞状態を解き、連通孔14を開口すると、前述
のようにガス抜きと均質脱酸処理を施された溶融金属
は、流入室5から試料採取室7へと一挙に進入し、該試
料採取室7に充填され、そこで凝固される。
【0033】このように流入室5から試料採取室7に一
挙に流下せしめられる溶融金属は、脱ガス状態のまま試
料採取室7の底部近傍に充填されるので、少なくとも試
料採取室7の底部から所定高さに至るまで充填された溶
融金属の内部には、多量のガスを含有していない。この
ため、試料採取室7に充填され凝固される金属試料のう
ち、少なくとも分析面に相当する部位(通常、試料採取
室7の底部から約15〜20mm上位の部位)には、残
存ガスによる巣を生じない。
【0034】また、前述のように流入室5から試料採取
室7へと一挙に流下せしめられる溶融金属は、予め均質
脱酸を受けているので、試料採取室7内で採取される凝
固試料のうち、少なくとも前述のような分析面に相当す
る部位において組成偏析を生じることはない。この点に
ついて、仮に、万一、流入室5内における脱酸が不十分
であり溶融金属に未補足の酸素を含有する場合において
も、流入室5から進入する溶融金属は、相対的に小径と
された連通孔14を介して試料採取室7に瞬時に乱流入
するので、その流動現象に基づく脱酸剤の攪拌分散によ
る二次的脱酸を期待され、そこで再度、溶融金属の全体
にわたる完全均一な脱酸を施される。このため、試料採
取室7により採取される凝固試料は、分析面を含んで試
料全体にわたり均質に脱酸され、従来のような脱酸剤の
偏析を生じることはない。
【0035】ところで、このように溶融金属を流入室5
に滞留せしめ、そこでガス抜きと均質脱酸を施した溶融
金属だけを試料採取室7に充填せしめる目的の下におい
ては、本来、流入室5の容積を可及的に大とし、これに
対して試料採取室7の容積を相対的に小とすることが好
ましい。然しながら、試料採取を本旨とするサンプラー
においては、流入室5を単純に大型化するならば、試料
の他に流入室5に後続して進入する不要凝固金属の量を
増加せしめ好ましくないばかりか、装置全体のコンパク
ト化に支障を来すという問題がある。そこで、前記閉止
部材19を設ける本発明の目的の範囲内において、流入
室5の容積を可及的に小とすることが望ましい。前述の
ように、本発明は、採取した凝固試料のうち、少なくと
も分析面に相当する部位において、巣の発生による異常
発光や、脱酸の不均一による組成偏析を防止することが
目的であり、このような分析面から大きく外れた部位に
おいては、仮に、巣や組成偏析が生じたとしても、必ず
しも本発明の目的に反することはないからである。
【0036】次に、前述のように、本発明が閉止部材1
9を設ける目的と、この閉止部材19による機能は、流
入室5に必要十分な溶融金属を充満せしめ、この充満状
態で必要なガス抜きと均質な脱酸処理を行うまで、流入
室5から試料採取室7への進入を遅らせるという流入タ
イミングコントロールの点にある。従って、閉止部材1
9は溶融金属が流入室5に流入するや否や直ちに溶融す
ることはなく、僅かな時間であっても流入室5が必要十
分な溶融金属により充満されるまで溶融しないことが必
要である。然しながら、その反面、閉止部材19は、流
入室5における溶融金属の必要なガス抜きと均質な脱酸
を行わしめた後は、遅滞なく溶融することが必要であ
る。蓋し、閉止部材19の溶融が遅滞すると、流入室5
において溶融金属の凝固傾向が進行してしまい、その結
果、流入室5から試料採取室7への溶融金属の進入がス
ムースでなく、試料採取室7における試料の十分な充填
を確保できなくなるからである。
【0037】前述したような目的を達するためには、閉
止部材19は、該閉止部材19の融点が脱酸剤18の融
点よりも高いこと、しかも、採取した試料の分析値が該
閉止部材19により影響を受けないものであることが必
要である。そこで、本発明は、多くの選択要素のうちか
ら、前記二つの条件を満たすものとして、脱酸剤18を
Alとし、閉止部材19をTi、Fe、Cu又はNiか
ら選ぶことにより、所期目的を達成できることを確認し
た。この点について、流入室5及び試料採取室7を含む
サンプラー4、4aの内法寸法が、直径30ないし40
mm程度、長さ110ないし130mm程度のものであ
れば、閉止部材19の肉厚は、その材質の融点により条
件を異にするが、総じて0.1ないし1.0mm程度で
あることが好ましい。これにより、流入室5に対する溶
融金属の流入開始から、0.5ないし3.0秒程度後に
閉止部材19が溶融され、前述の目的が達せられるから
である。
【0038】本発明者らの実験によれば、閉止部材19
の肉厚が薄く溶融金属が流入室5に流入を開始してから
0.5秒未満で溶融するときは、流入室5における溶融
金属のガス抜きと均質脱酸を行うための十分な時間が確
保されない。従って、閉止部材19の溶融時間は0.5
秒以上でなければならない。
【0039】その反面、閉止部材19の溶融までに長時
間を要する場合は、溶融金属の凝固傾向が現れてしま
う。例えば、流入室5を鋼製の容器により形成している
場合は、閉止部材19の肉厚が厚くて溶融までに2.0
秒を越えると、溶融金属の凝固傾向が現れる。従って、
この場合、閉止部材19の溶融時間は2.0秒以内であ
ることを要する。一方、流入室5を前述したシェルモー
ルドやセラミックスのような保温材から成る容器により
形成している場合は、3.0秒を越えると、溶融金属の
凝固傾向が現れる。従って、この場合、閉止部材19の
溶融時間は3.0秒以内でなければならない。
【0040】このため、本発明を実施するに際して、閉
止部材19は、Ti、Fe、Cu又はNiから選ばれた
材質であることが必要であるが、該閉止部材19の肉厚
を前記0.1ないし1.0mmの範囲内としつつも、前
記溶融時間をコントロールできる種々の構成を採用する
ことが可能である。
【0041】図3(A)において、閉止部材19は、流
入室5に向けて突出する一つ又は複数の突起19aを設
け、これにより溶融制御部を構成している。この実施例
によれば、溶融金属Mが流入室5側から閉止部材19に
注がれると、前記突起19aが最初に溶融して孔を生
じ、該孔を徐々に拡大する方向に閉止部材19を溶融せ
しめる。従って、突起19aを有しない場合に比して、
突起19aを設けることにより閉止部材19の溶融時間
を短時間化することが可能になる。また、突起19aの
個数を増やすことにより、更に溶融時間を促進すること
ができる。
【0042】図3(B)は、前記と反対に、流入室5に
臨む一つ又は複数の小さな凹部19bを閉止部材19に
設け、これにより溶融制御部を構成している。この実施
例においても、溶融金属Mが流入室5側から閉止部材1
9に注がれると、前記凹部19bが最初に溶融して孔を
生じ、該孔を徐々に拡大する方向に閉止部材19を溶融
せしめる。従って、前記突起19aと同様の効果が得ら
れる。
【0043】図3(C)において、閉止部材19は、一
つ又は複数のピンホール19cを設けこれにより溶融制
御部を構成している。この実施例によれば、溶融金属M
が流入室5側から閉止部材19に注がれると、ピンホー
ル19cの部分から該ピンホールを徐々に拡大する方向
に閉止部材19が溶融される。従って、前記突起19a
と同様の効果が得られる。
【0044】前記突起19a、凹部19b、ピンホール
19cは、適宜選択することにより何れか一態様のみ又
は複数態様の組合せが可能であり、これにより閉止部材
19の溶融時間を設計上コントロールすることができ
る。
【0045】脱酸剤18はAlから構成され、これに対
し、閉止部材19は、融点が脱酸剤18の融点よりも高
、しかも、試料分析値に影響を与えない材質により薄
板状に形成される。このため、閉止部材19は、脱酸剤
18がAlであるのに対して、Tiから形成された薄板
が用いられる。蓋し、Alの融点(約660度摂氏)に
対してTiの融点(約1680度摂氏)は高く前述した
本発明の目的に沿う他、試料分析値に影響を与えること
もない。この点に関し、Tiは、融点が1680度摂氏
であるため、この融点以上に高温とされた溶融金属に接
すると所望の時間で溶融し、前述した閉止部材19とし
ての機能を果たすから、このような高温の溶融金属を採
取する場合に適している。然しながら、このようなTi
の薄板により構成した閉止部材19は、その融点以下、
即ち1680度摂氏以下の溶融金属を採取する場合にお
いても、流入室5に流入する溶融金属中のFe及びその
他の含有成分との反応により、TiFe又はTiFe
の化合物となり表面から次第に低融点化し、所定時間経
過後は溶融するので上述の所期目的を達することができ
る。
【0046】しかも、閉止部材19をTiにより構成す
ると、Tiそれ自体が脱酸機能と脱窒機能を有するの
で、これを有利に利用できる利点がある。即ち、本発明
によれば、前述のように、流入室5に流入した溶融金属
は、脱酸剤18により均質な脱酸処理を行われるが、閉
止部材19をTiとするので、溶融金属中の酸素はチタ
ンと化合して、O+Ti=TiOとなり、この点から
も脱酸を促進することができる。また、チタンは溶融金
属中の窒素と化合して、N+Ti=TiNとなるから、
溶融金属を脱窒し、試料採取後の試料分析を容易ならし
める。
【0047】ところで、溶融金属試料を採取するに際し
ては、脱酸剤18としてAlを用いることが一般的であ
るが、サンプリング鋼種の中には、溶融金属中のAl元
素を分析するものがあり、この場合は、脱酸剤18とし
てAlを使用することができない。従って、このような
鋼種のサンプリングは本発明の対象としない。
【0048】ところで、本発明において、Alから成る
脱酸剤18に対して、閉止部材19の材質は、前記Ti
の他、Fe、Cu又はNiから選択することもできる。
即ち、精錬温度が低い溶鋼を採取する場合は、Fe又は
Cuから選ばれた薄板を用いることが可能であり、ま
た、極低炭素鋼精錬の場合は該採取金属と同材の鋼製の
薄板を用いても良い。更に、閉止部材19としてNiの
薄板を使用することも可能である。
【0049】図4に示す別の実施例において、サンプラ
ー4は、流入案内容器6の蓋部10に固定された筒部2
1を一体又は別体に垂下し、該筒部21により測温素子
22を流入溶融金属から保護すると共に、該測温素子2
2を閉止部材19を貫通して連通孔14に挿通せしめ、
先端の測温端22aを試料採取室7のほぼ中央、即ち、
試料採取室7内の溶融金属試料が最後に凝固する区域に
臨ましめている。従って、これによりサンプラー4は、
溶融金属の試料採取に際し、測温素子22を手段として
試料凝固温度を測定することにより試料中のC量を測定
するダイナミックコントロールシステム用の装置として
用いられる。
【0050】そこで、この実施例において、閉止部材1
9は、測温素子22の中途部を挿通せしめるための開口
部23を有し、該開口部23により測温素子22の外周
面を拘束している。これにより測温素子22の長手方向
中途部を前記開口部23により支持している。従って、
仮に測温素子22が脆弱な構成とされる場合でも、この
ような支持により、流入口11から勢い良く流入する溶
融金属により測温素子22が折損することを好適に防止
し、閉止部材19により、前述したような流入タイミン
グコントロールの他、測温素子22の支持機能を兼備し
ている。その他の構成は、上記実施例と同様であり、同
じ符号で示している。
【0051】上記何れの実施例においても、脱酸剤18
をAlとし、閉止部材19をTi、Fe、Cu又はNi
から選ぶことにより、閉止部材19の融点を脱酸剤18
の融点よりも高くし、しかも、閉止部材19により採取
試料の分析値を左右しないという本発明が求める二つの
条件に適合したものとなるが、当然のことながら、採取
試料の分析値に影響を与えないためには、閉止部材19
の肉厚を相応に薄く構成しなければならない。即ち、可
及的に健全な試料を採取するためには、閉止部材19の
肉厚を可及的に薄くすることが必要である。 ところが、
閉止部材19の肉厚を極薄に形成すると、今度は、流入
室5に流入する溶融金属から受ける種々の要因により、
閉止部材19が所期時間よりも早期に破壊されて連通孔
14を開口せしめ、タイミングコントロールを行うとい
う本発明における本来の目的が損なわれてしまう。特
に、溶融金属は、流入室5に勢い良く流入するや否や強
い攪拌流を形成するため、その機械的衝撃により極薄の
閉止部材19を変形せしめたり破壊する虞れがある。そ
して、このような変形や破壊により、閉止部材19に予
期しない凹凸や小孔を生じると、図3に基づいて説明し
たように閉止部材19の溶融を促進してしまうため、予
め設定したはずの溶融時間が意に反して大幅に短縮さ
れ、タイミングコントロールに誤差を生じてしまうこと
になる。 この点に関して、上記実施例によれば、閉止部
材19は、仕切部材15の表面に重合固定され、中央部
分だけを連通孔14に位置せしめられているので、溶融
金属の攪拌流による衝撃を受けても変形したり破壊せし
められることはない。即ち、図1並びに図2(A)及び
図2(B)に示す実施例において、閉止部材19は、該
閉止部材19の下面を仕切部材15により支持されてい
るので、溶融金属の衝撃を受けても容易に変形すること
はない。また、図2(B)及び図2(C)に示す実施例
において、閉止部材19は、該閉止部材19の上面を仕
切部材15により被われているので、溶融金属の衝撃か
ら保護される。 しかも、閉止部材19を仕切部材15の
表面に重合した構成によれば、溶融金属との接触により
閉止部材19が瞬時に加熱されることを防止し、タイミ
ングコントロールの目的に適っている。即ち、閉止部材
19が加熱される際、該閉止部材19は重合された仕切
部材15により奪熱されるので、融点に至るまでの加熱
時間を十分に確保できる。
【0052】次に、本発明の均質脱酸効果を確認するた
めに行った実験の結果を図5に示している。この実験
は、図1に示した通りの試料採取装置を使用し、閉止部
材19を有しないもの(以下従来例という)と、閉止部
材19を有するもの(以下本件実施例という)の二つを
準備して行い、それぞれにより採取した溶鋼の試料を発
光分光分析することにより、試料中における脱酸剤の偏
析状況を測定した。
【0053】実験に用いたサンプラーの条件は、従来例
及び本件実施例の何れについても、試料重量(試料採取
室7内で凝固する試料)は700gで、試料採取室7の
容積Xに対する流入室5の容積YはY/X=1.0であ
り、流入室5に脱酸剤18としてAl箔の1.05gを
収容した。尚、本件実施例に使用した閉止部材19は、
肉厚0.5mmのチタン薄板である。
【0054】そして、このような従来例及び本件実施例
のそれぞれを用いて、ステンレス鋼精錬炉の酸化末期に
おいて、溶鋼を採取し、それぞれにより採取された凝固
試料中のアルミニウム(脱酸剤)の分布を観察した。こ
のアルミニウムの測定個所は、図5(A)に示すよう
に、試料Sをほぼ中心に沿って軸方向に切断し、その切
断面のうち、試料底部から10mmの個所S1を三点、
20mmの個所S2を三点、30mmの個所S3を三
点、40mmの個所S4を三点、50mmの個所S5を
三点、それぞれ抽出して行った。
【0055】測定結果は、図5(B)に示す通りであ
り、従来例により採取した試料においては、試料の底部
近傍(測定個所S1)から試料の上部(測定個所S5)
に至るにつれてアルミニウムの析出値が急激に低下して
いることが確認された。これに対して、本件実施例によ
り採取した試料においては、試料の全体にわたりアルミ
ニウムが均質に分布しており、閉止部材19の存在によ
り脱酸剤18を試料中に均質に混合せしめていることが
実証された。
【0056】
【発明の効果】本発明によれば、流入室5と試料採取室
7の間に介装された仕切部材15の連通孔14を閉止部
材19により閉塞すると共に、閉止部材19の融点が脱
酸剤18の融点よりも高く且つ該閉止部材19の材質が
採取試料の分析値に影響を与えないことを条件として、
脱酸剤18がAlであるのに対して、閉止部材19をT
i、Fe、Cu又はNiから選ばれた材質により構成し
たものであるから、溶融金属を採取するに際し、流入室
5に流入した溶融金属は、閉止部材19により試料採取
室7に直ちに進入することを妨げられ、脱酸剤18を溶
融せしめるまでの間、一旦、流入室5内に充満され滞留
せしめられるので、この流入室5における滞留中に溶融
金属内のAr、CO等のガスを浮上せしめ、ガス抜き
を施される。また、同時に、流入室5に充満された溶融
金属は、滞留中に脱酸剤18により全体にわたり均一な
脱酸処理を施される。そして、この短い滞留時間を経て
脱酸剤18が十分に溶融した後に閉止部材19が溶融し
連通孔14が開放されると、予め流入室5内でガス抜き
と均一脱酸を施された溶融金属が一挙に流下し、脱ガス
状態のまま試料採取室7の底部から分析面上位まで瞬時
に充填される。このため、試料採取室7に充填され採取
される凝固試料は、少なくとも分析面を含む分析予定部
分の近傍において、巣を有しないため発光分光分析に際
し従来のような異常発光を生じることはなく、しかも、
脱酸剤を均質に分布せしめているので従来のような組成
偏析を生じることがなく、発光分光分析等の試料分析に
良好な結果をもたらすことができるという効果がある。
そして、脱酸剤18がAlであるのに対して、閉止部材
19をTi、Fe、Cu又はNiから選ばれた材質によ
り構成した結果、前記タイミングコントロールに必要な
所定時間は、ガスの浮上分離と均一脱酸に必要十分な時
間とされる反面、流入室5内で溶融金属に凝固傾向が現
れるまでには至らない適切な時間とすることが可能にな
り、加えて、採取試料の分析値にも影響を与えないこと
が可能になったものである。 また、請求項2に記載の本
発明によれば、脱酸剤18がAlであり、採取すべき溶
融金属が極低炭素鋼であるのに対して、閉止部材19を
前記溶融金属と同材の薄鋼板により構成した結果、前記
と同様の効果を奏し得たものである。
【0057】而して、本発明によれば、閉止部材19を
このような特定の材質により構成したことにより、閉止
部材19の融点が脱酸剤18の融点よりも高く、しか
も、該閉止部材19の材質が採取試料の分析値に影響を
与えないという条件を満足することができたものであ
り、このような高融点の閉止部材19によりタイミング
コントロールを行うことが可能になるから、連通孔14
を一枚の閉止部材19によ り閉塞するだけで所期目的を
達することができ、装置のコンパクト性を損なうことが
ないばかりか、均一脱酸後の溶融金属を試料採取室7に
一挙に流下せしめ、充填性の優れた採取試料を得ること
が可能になる。
【0058】この点に関し、可及的に健全な試料を採取
する目的の下では閉止部材19の肉厚を可及的に薄くす
ることが必要になるが、その反面、閉止部材19の肉厚
を極薄に形成すると、溶融金属流の機械的衝撃により極
薄の閉止部材19を変形せしめたり破壊する虞れがあ
り、閉止部材19を予期に反して短時間のうちに溶融せ
しめてしまう問題があるのに対して、本発明によれば、
閉止部材19の周縁部を仕切部材15の表面に重合固定
した構成であるから、該閉止部材19を支持又は保護
し、衝撃による変形ないし破壊から保護することが可能
であり、所期のタイミングコントロールを好適に実現で
きるという効果がある。 しかも、このように閉止部材1
9を仕切部材15の表面に重合した構成によれば、溶融
金属との接触により閉止部材19が加熱される際、該閉
止部材19の熱を仕切部材15により奪熱することがで
きるので、融点に至るまでの加熱時間を十分に確保し、
所期のタイミングコントロールを好適に実現できるとい
う効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例を示す縦断面図である。
【図2】閉止部材の変形実施例を示す縦断面図である。
【図3】閉止部材に実施した溶融制御部の各実施例を示
す縦断面拡大図である。
【図4】本発明の別の実施例を示す縦断面図である。
【図5】本発明の実施例に基づくサンプラーと、従来例
に基づくサンプラーのそれぞれにより採取した試料の分
析結果を示しており、(A)は試料の分析個所を示す説
明図、(B)は分析結果を対比したダイアグラムであ
る。
【符号の説明】
4 サンプラー 5 流入室 6 流入案内容器 7 試料採取室 8 試料採取容器 11 流入口 14 連通孔 15 仕切部材 18 脱酸剤 19 閉止部材 19a 突起 19b 凹部 19c ピンホール S 試料
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−216552(JP,A) 実公 昭60−41519(JP,Y2) 実公 昭49−1036(JP,Y2)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 側方から溶融金属を流入せしめる流入室
    5と、前記流入室5の下部に連通され前記溶融金属を充
    填凝固せしめる試料採取室7とを形成するサンプラーを
    具備し、前記流入室5内に脱酸剤18を設けた溶融金属
    試料採取装置において、前記流入室5と試料採取室7の間に仕切部材15を横断
    状に介装せしめると共に、該仕切部材15に両室5、7
    の内径よりも小径とされた連通孔14を開設し、薄板状
    の閉止部材19により前記連通孔14を閉塞すると共
    に、該閉止部材19の周縁部を仕切部材15の表面に重
    合固定して成り、 前記閉止部材19の融点が脱酸剤18の融点よりも高く
    且つ該閉止部材19の材質が採取試料の分析値に影響を
    与えないことを条件として、脱酸剤18がAlであるの
    に対して、閉止部材19をTi、Fe、Cu又はNiか
    ら選ばれた材質により構成して成る ことを特徴とする溶
    融金属試料採取装置。
  2. 【請求項2】 側方から溶融金属を流入せしめる流入室
    5と、前記流入室5の下部に連通され前記溶融金属を充
    填凝固せしめる試料採取室7とを形成するサンプラーを
    具備し、前記流入室5内に脱酸剤18を設けた溶融金属
    試料採取装置において、 前記流入室5と試料採取室7の間に仕切部材15を横断
    状に介装せしめると共に、該仕切部材15に両室5、7
    の内径よりも小径とされた連通孔14を開設し、薄板状
    の閉止部材19により前記連通孔14を閉塞すると共
    に、該閉止部材19の周縁部を仕切部材15の表面に重
    合固定して成り、 前記閉止部材19の融点が脱酸剤18の融点よりも高く
    且つ該閉止部材19の材質が採取試料の分析値に影響を
    与えないことを条件として、脱酸剤18がAlであり、
    採取すべき溶融金属が極低炭素鋼であるのに対して、閉
    止部材19を前記溶融金属と同材の薄鋼板により構成し
    て成る ことを特徴とする溶融金属試料採取装置。
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