JPH07148717A - 中空pc柱の製造方法及びその型枠装置 - Google Patents
中空pc柱の製造方法及びその型枠装置Info
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- JPH07148717A JPH07148717A JP31920093A JP31920093A JPH07148717A JP H07148717 A JPH07148717 A JP H07148717A JP 31920093 A JP31920093 A JP 31920093A JP 31920093 A JP31920093 A JP 31920093A JP H07148717 A JPH07148717 A JP H07148717A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 中空PC柱の製造において、中空部形成用の
中抜き型枠を必要とせず、製造される中空PC柱の内面
の美観を向上させる。 【構成】 水平に延在されその長手方向に対して直角に
切断した断面が多角形を呈する中空型枠10を、前記多
角形の各辺に相当する堰板11〜14のうちの一枚の堰
板が下辺となるように設置し、前記下辺となる一枚の堰
板上に中空型枠10の中空部10aにおける断面中央に
達しない厚さでコンクリートを打設する工程と、前記コ
ンクリートの強度発現後前記一枚の堰板と異なる他の堰
板が下辺となるように中空型枠10を回転させる工程と
を所要回数繰り返すことによって、全ての堰板11〜1
4の内側にコンクリート層を形成する。
中抜き型枠を必要とせず、製造される中空PC柱の内面
の美観を向上させる。 【構成】 水平に延在されその長手方向に対して直角に
切断した断面が多角形を呈する中空型枠10を、前記多
角形の各辺に相当する堰板11〜14のうちの一枚の堰
板が下辺となるように設置し、前記下辺となる一枚の堰
板上に中空型枠10の中空部10aにおける断面中央に
達しない厚さでコンクリートを打設する工程と、前記コ
ンクリートの強度発現後前記一枚の堰板と異なる他の堰
板が下辺となるように中空型枠10を回転させる工程と
を所要回数繰り返すことによって、全ての堰板11〜1
4の内側にコンクリート層を形成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、予め工場生産されてコ
ンクリート建築のラーメン架構に使用される中空PC柱
の製造方法及びその製造に使用される型枠装置に関す
る。
ンクリート建築のラーメン架構に使用される中空PC柱
の製造方法及びその製造に使用される型枠装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】中空PC柱は、予めコンクリート工場で
生産され、鉄筋コンクリート造の建築におけるラーメン
架構に用いられる鉄筋コンクリート製品である。この中
空PC柱の製造は、従来、次のようにして行われてい
る。
生産され、鉄筋コンクリート造の建築におけるラーメン
架構に用いられる鉄筋コンクリート製品である。この中
空PC柱の製造は、従来、次のようにして行われてい
る。
【0003】すなわち図7の断面図において、参照符号
1は複数の堰板1aを組み合わせた多角柱状の中空型枠
であり、当該断面と直交する方向に延在されている。そ
してまず、この中空型枠1内には、その長手方向に延在
され各堰板1aに沿うように配列される複数の柱筋2
と、この柱筋2の外側を取り巻くように中空型枠1の長
手方向所定間隔で配列される多数の肋筋(フープ)3を
組み込む。次に、中空型枠1内の柱筋2及び肋筋3で包
囲された部分に、中抜き用の型枠として可撓材質からな
る多数の柱状バルーン4を挿入し、その各中空部4aに
ノズルを連結して圧縮空気を送り込むことによって、順
次柱状バルーン4を膨らませる。そして、全ての柱状バ
ルーン4を膨らませたら、互いに密着した柱状バルーン
4群と中空型枠1の内面との間にコンクリートCを打設
する。
1は複数の堰板1aを組み合わせた多角柱状の中空型枠
であり、当該断面と直交する方向に延在されている。そ
してまず、この中空型枠1内には、その長手方向に延在
され各堰板1aに沿うように配列される複数の柱筋2
と、この柱筋2の外側を取り巻くように中空型枠1の長
手方向所定間隔で配列される多数の肋筋(フープ)3を
組み込む。次に、中空型枠1内の柱筋2及び肋筋3で包
囲された部分に、中抜き用の型枠として可撓材質からな
る多数の柱状バルーン4を挿入し、その各中空部4aに
ノズルを連結して圧縮空気を送り込むことによって、順
次柱状バルーン4を膨らませる。そして、全ての柱状バ
ルーン4を膨らませたら、互いに密着した柱状バルーン
4群と中空型枠1の内面との間にコンクリートCを打設
する。
【0004】コンクリートCの打設後、所定の養生期間
が経過してこのコンクリートCに水和反応による所要の
強度が発現されたら、柱状バルーン4を、空気を抜いて
萎縮させてから、コンクリートCの内側から取り外し、
中空型枠1を脱型する。これによって、柱状バルーン4
が充填されていた部分が空洞となり、中空PC柱が得ら
れる。
が経過してこのコンクリートCに水和反応による所要の
強度が発現されたら、柱状バルーン4を、空気を抜いて
萎縮させてから、コンクリートCの内側から取り外し、
中空型枠1を脱型する。これによって、柱状バルーン4
が充填されていた部分が空洞となり、中空PC柱が得ら
れる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術によれ
ば、次のような問題が指摘される。その第一の問題は、
型枠のセッティングに際して、中空形状を得るための柱
状バルーン4の一本一本に順次圧縮空気を送り込んで膨
らませなければならず、その作業に時間が掛かることで
ある。また、第二の問題は、打設されたコンクリートC
の所定の養生期間が経過してから柱状バルーン4を取り
外す際には、この柱状バルーン4から空気を抜かなけれ
ばならず、脱型が困難なことである。また、第三の問題
は、上記工程で得られた中空PC柱の内面には、各柱状
バルーン4に対応した多数の突起やバリ状物C’が形成
されているので、製品としての美観に劣り、しかも前記
突起等C’の存在によって重量が大きくなるので、取り
扱いにくくなることである。
ば、次のような問題が指摘される。その第一の問題は、
型枠のセッティングに際して、中空形状を得るための柱
状バルーン4の一本一本に順次圧縮空気を送り込んで膨
らませなければならず、その作業に時間が掛かることで
ある。また、第二の問題は、打設されたコンクリートC
の所定の養生期間が経過してから柱状バルーン4を取り
外す際には、この柱状バルーン4から空気を抜かなけれ
ばならず、脱型が困難なことである。また、第三の問題
は、上記工程で得られた中空PC柱の内面には、各柱状
バルーン4に対応した多数の突起やバリ状物C’が形成
されているので、製品としての美観に劣り、しかも前記
突起等C’の存在によって重量が大きくなるので、取り
扱いにくくなることである。
【0006】したがって、本発明が解決しようとする技
術的課題は、型枠のセッティングや脱型を容易・迅速に
行い、また、製造される中空PC柱の内面の美観を向上
させると共に軽量化を図ることにある。
術的課題は、型枠のセッティングや脱型を容易・迅速に
行い、また、製造される中空PC柱の内面の美観を向上
させると共に軽量化を図ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述した技術的課題は、
本発明によって有効に解決することができる。すなわち
本発明に係る中空PC柱の製造方法は、水平に延在され
その長手方向に対して直角に切断した断面が多角形を呈
する中空型枠を、前記多角形の各辺に相当する堰板のう
ちの一枚の堰板が下辺となるように設置し、前記下辺と
なる一枚の堰板上に前記中空型枠の中空部における断面
中央に達しない厚さでコンクリートを打設する工程と、
前記コンクリートの強度発現後前記一枚の堰板と異なる
他の堰板が下辺となるように前記中空型枠を回転させる
工程とを所要回数繰り返すことによって、全ての堰板の
内側にコンクリート層を形成するものである。
本発明によって有効に解決することができる。すなわち
本発明に係る中空PC柱の製造方法は、水平に延在され
その長手方向に対して直角に切断した断面が多角形を呈
する中空型枠を、前記多角形の各辺に相当する堰板のう
ちの一枚の堰板が下辺となるように設置し、前記下辺と
なる一枚の堰板上に前記中空型枠の中空部における断面
中央に達しない厚さでコンクリートを打設する工程と、
前記コンクリートの強度発現後前記一枚の堰板と異なる
他の堰板が下辺となるように前記中空型枠を回転させる
工程とを所要回数繰り返すことによって、全ての堰板の
内側にコンクリート層を形成するものである。
【0008】また、本発明に係る中空PC柱の型枠装置
は、上記製造方法が適用されるものであって、長手方向
に対して直角に切断した断面が多角形を呈しこの多角形
の各辺に対応する堰板で組み立てられた中空型枠と、外
部からこの中空型枠の中空部にに挿入されたコンクリー
ト注入管と、前記中空型枠を水平にかつ前記断面の中央
を回転中心として回転自在に支持する回転支持手段とか
らなるものである。
は、上記製造方法が適用されるものであって、長手方向
に対して直角に切断した断面が多角形を呈しこの多角形
の各辺に対応する堰板で組み立てられた中空型枠と、外
部からこの中空型枠の中空部にに挿入されたコンクリー
ト注入管と、前記中空型枠を水平にかつ前記断面の中央
を回転中心として回転自在に支持する回転支持手段とか
らなるものである。
【0009】
【作用】本発明の製造方法によれば、断面が多角形を呈
する中空型枠を、そのうちの一枚の堰板が前記多角形の
下辺となるように回転させて前記堰板上にコンクリート
を打設するため、このコンクリート層の上面は前記堰板
の内面と平行(水平)になる。したがって、前記中空型
枠を回転させ、多角形の下辺に対応する堰板上にコンク
リートを打設して、ある程度固まったら再び前記中空型
枠を所定角度回転させるといった工程を繰り返すことに
よって得られる中空PC柱は、その内面が各堰板による
多角形状の内面と相似の多角形状となる。なお、このP
C柱の中空部は、堰板上へのコンクリートの打設を、中
空型枠の中空部の断面中央に達しない厚さで行うことに
よって形成される。
する中空型枠を、そのうちの一枚の堰板が前記多角形の
下辺となるように回転させて前記堰板上にコンクリート
を打設するため、このコンクリート層の上面は前記堰板
の内面と平行(水平)になる。したがって、前記中空型
枠を回転させ、多角形の下辺に対応する堰板上にコンク
リートを打設して、ある程度固まったら再び前記中空型
枠を所定角度回転させるといった工程を繰り返すことに
よって得られる中空PC柱は、その内面が各堰板による
多角形状の内面と相似の多角形状となる。なお、このP
C柱の中空部は、堰板上へのコンクリートの打設を、中
空型枠の中空部の断面中央に達しない厚さで行うことに
よって形成される。
【0010】
【実施例】図1は、本発明に係る中空PC柱の型枠装置
の好適な一実施例を示す概略的な斜視図であり、この図
において参照符号10は長手方向に対して直角に切断し
た断面がほぼ正方形を呈しこの正方形の各辺に対応する
堰板11〜14で組み立てられた中空型枠、20は外部
のコンクリートポンプ(図示省略)に接続されると共に
中空型枠10の中空部10aにおける前記断面の中央に
挿入されたコンクリート注入管、30は中空型枠10を
前記断面の中央を回転中心として回転自在かつ長手方向
に水平となるように支持する回転支持手段、40は当該
装置のベースである。堰板11〜14はいずれも、図示
されていない内面側の堰板本体と、これを外側から補強
する複数の桟部材とからなっている。また、コンクリー
ト注入管20はその噴出口が中空型枠10内で下方へ向
けて開口されている。
の好適な一実施例を示す概略的な斜視図であり、この図
において参照符号10は長手方向に対して直角に切断し
た断面がほぼ正方形を呈しこの正方形の各辺に対応する
堰板11〜14で組み立てられた中空型枠、20は外部
のコンクリートポンプ(図示省略)に接続されると共に
中空型枠10の中空部10aにおける前記断面の中央に
挿入されたコンクリート注入管、30は中空型枠10を
前記断面の中央を回転中心として回転自在かつ長手方向
に水平となるように支持する回転支持手段、40は当該
装置のベースである。堰板11〜14はいずれも、図示
されていない内面側の堰板本体と、これを外側から補強
する複数の桟部材とからなっている。また、コンクリー
ト注入管20はその噴出口が中空型枠10内で下方へ向
けて開口されている。
【0011】回転支持手段30は、中空型枠10の外周
に複数のブラケット32を介して固定され中空型枠10
の長手方向に対して所定間隔で配置された複数の環状フ
レーム31と、これら複数の環状フレーム31をその円
周方向複数箇所で互いに連結する継手部材33と、各環
状フレーム31の下部にそれぞれ一対ずつ配置されてこ
の環状フレーム31を回転自在に支持するローラ34と
からなる。
に複数のブラケット32を介して固定され中空型枠10
の長手方向に対して所定間隔で配置された複数の環状フ
レーム31と、これら複数の環状フレーム31をその円
周方向複数箇所で互いに連結する継手部材33と、各環
状フレーム31の下部にそれぞれ一対ずつ配置されてこ
の環状フレーム31を回転自在に支持するローラ34と
からなる。
【0012】ローラ34は、ベース40上に軸受部材3
5を介して、中空型枠10の長手方向と平行に延びる水
平軸を中心にして回転自在に設けられている。ローラ3
4の外周面には円周溝34aが形成されており、環状フ
レーム31の外周部がこの円周溝34aに係合してい
る。したがって、これらのローラ34によって支持され
た環状フレーム31は、その水平な中心線の周りに回転
可能であって、中空型枠10は、その中空部10aの断
面中央を回転中心として環状フレーム31と共に回転さ
れる。また、ブラケット32は、環状フレーム31の内
周に中空型枠10を一体的に支持すると共にその各堰板
11〜14を外側から押さえて断面正方形状に保持する
ものである。
5を介して、中空型枠10の長手方向と平行に延びる水
平軸を中心にして回転自在に設けられている。ローラ3
4の外周面には円周溝34aが形成されており、環状フ
レーム31の外周部がこの円周溝34aに係合してい
る。したがって、これらのローラ34によって支持され
た環状フレーム31は、その水平な中心線の周りに回転
可能であって、中空型枠10は、その中空部10aの断
面中央を回転中心として環状フレーム31と共に回転さ
れる。また、ブラケット32は、環状フレーム31の内
周に中空型枠10を一体的に支持すると共にその各堰板
11〜14を外側から押さえて断面正方形状に保持する
ものである。
【0013】この実施例の型枠装置による中空PC柱の
製作は、図2乃至図5に順に示す工程を経て行われる。
製作は、図2乃至図5に順に示す工程を経て行われる。
【0014】まず図2に示すように、中空型枠10を組
み立てると共に、その外周に環状フレーム31を装着
し、ベース40上のローラ34に設置する。この場合、
環状フレーム31は、例えば円周方向二分割Pされた形
状とすることによって、中空型枠10の外側から嵌め込
んで装着することができる。
み立てると共に、その外周に環状フレーム31を装着
し、ベース40上のローラ34に設置する。この場合、
環状フレーム31は、例えば円周方向二分割Pされた形
状とすることによって、中空型枠10の外側から嵌め込
んで装着することができる。
【0015】中空型枠10の中空部10a内には、その
長手方向に延在され各堰板11〜14の内面に沿うよう
に配列される複数の柱筋2と、この柱筋2の外側を取り
巻くように中空型枠1の長手方向所定間隔で配列される
多数の肋筋(フープ)3による適切な配筋が予め行われ
る。参照符号5は、肋筋3と堰板11〜14の内面との
間に介在されて、これら柱筋2及び肋筋3を中空型枠1
0の中空部10aに浮上支持するスペーサである。ま
た、中空型枠10の長手方向両端は、それぞれ図示され
ない適当な蓋板によって閉塞される。
長手方向に延在され各堰板11〜14の内面に沿うよう
に配列される複数の柱筋2と、この柱筋2の外側を取り
巻くように中空型枠1の長手方向所定間隔で配列される
多数の肋筋(フープ)3による適切な配筋が予め行われ
る。参照符号5は、肋筋3と堰板11〜14の内面との
間に介在されて、これら柱筋2及び肋筋3を中空型枠1
0の中空部10aに浮上支持するスペーサである。ま
た、中空型枠10の長手方向両端は、それぞれ図示され
ない適当な蓋板によって閉塞される。
【0016】型枠組立後は、ローラ34上に支持された
環状フレーム31と共に、中空型枠10を、その断面中
央Oを回転軸心として適宜回転させることによって、堰
板11〜14のうちの例えば堰板11が、この中空型枠
10の正方形断面における下辺となるように設置角度を
調整し、固定する。そして、中空型枠10の中空部10
a内に、その断面中央Oにほぼ位置して挿入されると共
に噴出口が下方へ向けて開口したコンクリート注入管2
0(図1参照)を介して、コンクリートC1 を前記下辺
の堰板11上に打設する。この時のコンクリートC1 の
充填量は、柱筋2及び肋筋3が埋設状態となるのに十分
な量であって、その上面が前記断面の中央Oに達しない
打設厚さTになるように設定される。
環状フレーム31と共に、中空型枠10を、その断面中
央Oを回転軸心として適宜回転させることによって、堰
板11〜14のうちの例えば堰板11が、この中空型枠
10の正方形断面における下辺となるように設置角度を
調整し、固定する。そして、中空型枠10の中空部10
a内に、その断面中央Oにほぼ位置して挿入されると共
に噴出口が下方へ向けて開口したコンクリート注入管2
0(図1参照)を介して、コンクリートC1 を前記下辺
の堰板11上に打設する。この時のコンクリートC1 の
充填量は、柱筋2及び肋筋3が埋設状態となるのに十分
な量であって、その上面が前記断面の中央Oに達しない
打設厚さTになるように設定される。
【0017】コンクリートC1 の打設後、所定時間が経
過してこのコンクリートC1 に水和反応による適当な強
度が発現されたら、中空型枠10を、その断面中央Oを
回転軸心として環状フレーム31と共にローラ34上で
図中時計回りの方向へ90°回転させ、固定する。これ
によって、図3に示すように、既にコンクリートC1が
打設された堰板11は、このコンクリートC1 と共に正
方形の下辺位置から垂直な左辺位置へ移動され、これに
隣接した次の堰板12が垂直な右辺位置から新たに前記
下辺位置へ移動される。
過してこのコンクリートC1 に水和反応による適当な強
度が発現されたら、中空型枠10を、その断面中央Oを
回転軸心として環状フレーム31と共にローラ34上で
図中時計回りの方向へ90°回転させ、固定する。これ
によって、図3に示すように、既にコンクリートC1が
打設された堰板11は、このコンクリートC1 と共に正
方形の下辺位置から垂直な左辺位置へ移動され、これに
隣接した次の堰板12が垂直な右辺位置から新たに前記
下辺位置へ移動される。
【0018】この新たに下辺位置となった堰板12上に
は、コンクリート注入管20から二回目のコンクリート
C2 の打設を行う。このときのコンクリートC2 の充填
量は、コンクリートC1 と同一の打設厚さTになるよう
に設定される。すなわち、先打ちされたコンクリートC
1 の一部は堰板12の端部に達しているため、二回目の
コンクリートC2 の充填量は、図示の断面において前記
打設厚さTを一辺とする正方形の分だけコンクリートC
1 の充填量よりも少なく設定される。
は、コンクリート注入管20から二回目のコンクリート
C2 の打設を行う。このときのコンクリートC2 の充填
量は、コンクリートC1 と同一の打設厚さTになるよう
に設定される。すなわち、先打ちされたコンクリートC
1 の一部は堰板12の端部に達しているため、二回目の
コンクリートC2 の充填量は、図示の断面において前記
打設厚さTを一辺とする正方形の分だけコンクリートC
1 の充填量よりも少なく設定される。
【0019】二回目に打設されたコンクリートC2 に水
和反応による適当な強度が発現されたら、再び中空型枠
10を、その断面中央Oを回転軸心として、環状フレー
ム31と共に図中時計回りの方向へ90°回転させ、固
定する。これによって、図4に示すように、最初にコン
クリートC1 が打設された堰板11は、このコンクリー
トC1 と共に正方形の左辺位置から上辺位置へ、また、
二回目にコンクリートC2 が打設された堰板12は、こ
のコンクリートC2 と共に下辺位置から左辺位置へ移動
され、前記下辺位置には、右辺位置から次の堰板13が
新たに移動される。
和反応による適当な強度が発現されたら、再び中空型枠
10を、その断面中央Oを回転軸心として、環状フレー
ム31と共に図中時計回りの方向へ90°回転させ、固
定する。これによって、図4に示すように、最初にコン
クリートC1 が打設された堰板11は、このコンクリー
トC1 と共に正方形の左辺位置から上辺位置へ、また、
二回目にコンクリートC2 が打設された堰板12は、こ
のコンクリートC2 と共に下辺位置から左辺位置へ移動
され、前記下辺位置には、右辺位置から次の堰板13が
新たに移動される。
【0020】この新たに下辺位置となった堰板13上に
は、コンクリート注入管20から三回目のコンクリート
C3 を打設する。このときのコンクリートC3 の充填量
は、二回目のコンクリートC2 の充填量と同一であり、
これによって、コンクリートC3 はコンクリートC1 及
びC2 と同一の打設厚さTとなる。
は、コンクリート注入管20から三回目のコンクリート
C3 を打設する。このときのコンクリートC3 の充填量
は、二回目のコンクリートC2 の充填量と同一であり、
これによって、コンクリートC3 はコンクリートC1 及
びC2 と同一の打設厚さTとなる。
【0021】三回目に打設されたコンクリートC3 に水
和反応による適当な強度が発現されたら、再び中空型枠
10を、その断面中央Oを回転軸心として、環状フレー
ム31と共に図中時計回りの方向へ90°回転させ、固
定する。これによって、図5に示すように、最初にコン
クリートC1 が打設された堰板11は、このコンクリー
トC1 と共に正方形の上辺位置から右辺位置へ、二回目
にコンクリートC2 が打設された堰板12は、このコン
クリートC2 と共に左辺位置から上辺位置へ、三回目に
コンクリートC3 が打設された堰板13は、このコンク
リートC3 と共に下辺位置から左辺位置へ移動され、堰
板11〜14のうちの最後の堰板14が新たに前記下辺
位置へ移動される。
和反応による適当な強度が発現されたら、再び中空型枠
10を、その断面中央Oを回転軸心として、環状フレー
ム31と共に図中時計回りの方向へ90°回転させ、固
定する。これによって、図5に示すように、最初にコン
クリートC1 が打設された堰板11は、このコンクリー
トC1 と共に正方形の上辺位置から右辺位置へ、二回目
にコンクリートC2 が打設された堰板12は、このコン
クリートC2 と共に左辺位置から上辺位置へ、三回目に
コンクリートC3 が打設された堰板13は、このコンク
リートC3 と共に下辺位置から左辺位置へ移動され、堰
板11〜14のうちの最後の堰板14が新たに前記下辺
位置へ移動される。
【0022】この新たに下辺位置となった堰板14上に
は、四回目のコンクリートC4 を打設する。このとき、
堰板14の左右の端部には、最初のコンクリートC1 の
一部と、三回目のコンクリートC3 の一部が既に厚さT
で存在しているため、コンクリートC1 〜C3 と同一の
打設厚さTとするには、四回目のコンクリートC4 の充
填量は、図示の断面において打設厚さTを一辺とする正
方形の分だけ、二回目及び三回目のコンクリートC2 ,
C3 よりも更に少なく設定される。
は、四回目のコンクリートC4 を打設する。このとき、
堰板14の左右の端部には、最初のコンクリートC1 の
一部と、三回目のコンクリートC3 の一部が既に厚さT
で存在しているため、コンクリートC1 〜C3 と同一の
打設厚さTとするには、四回目のコンクリートC4 の充
填量は、図示の断面において打設厚さTを一辺とする正
方形の分だけ、二回目及び三回目のコンクリートC2 ,
C3 よりも更に少なく設定される。
【0023】上述の工程によって、中空型枠10におけ
る堰板11〜14の全ての内面にコンクリートC1 〜C
4 が打設されたことになる。そして最後に打設されたコ
ンクリートC4 に適当な強度が発現されるための養生期
間が経過した時点で、回転支持手段30の環状フレーム
31及び中空型枠10の解体を行うことによって脱型さ
れ、図6に示すように、内面の断面形状が外面と相似の
ほぼ正方形を呈する肉厚Tの中空PC柱が取り出され
る。
る堰板11〜14の全ての内面にコンクリートC1 〜C
4 が打設されたことになる。そして最後に打設されたコ
ンクリートC4 に適当な強度が発現されるための養生期
間が経過した時点で、回転支持手段30の環状フレーム
31及び中空型枠10の解体を行うことによって脱型さ
れ、図6に示すように、内面の断面形状が外面と相似の
ほぼ正方形を呈する肉厚Tの中空PC柱が取り出され
る。
【0024】上記各工程において、コンクリートの打設
後、中空型枠10を90°回転させて次のコンクリート
を打設するまでの待ち時間は、先打ちされたコンクリー
トが容易に流動しなくなる程度の硬さとなるのに必要な
時間であれば良く、それぞれ数時間で十分である。これ
は、先打ちコンクリートと後打ちコンクリートとの接合
を良好にする点でも好ましい。上記実施例の場合は、ほ
ぼ一日で、四面全てのコンクリートC1 〜C4 を打設す
ることができる。
後、中空型枠10を90°回転させて次のコンクリート
を打設するまでの待ち時間は、先打ちされたコンクリー
トが容易に流動しなくなる程度の硬さとなるのに必要な
時間であれば良く、それぞれ数時間で十分である。これ
は、先打ちコンクリートと後打ちコンクリートとの接合
を良好にする点でも好ましい。上記実施例の場合は、ほ
ぼ一日で、四面全てのコンクリートC1 〜C4 を打設す
ることができる。
【0025】なお、上記実施例において、回転支持手段
30を90°ずつ回転させる方法は特に限定しないが、
例えば、複数対のローラ34のうちの一個をサーボモー
タで駆動させること等が考えられる。
30を90°ずつ回転させる方法は特に限定しないが、
例えば、複数対のローラ34のうちの一個をサーボモー
タで駆動させること等が考えられる。
【0026】また、本発明は、上記実施例のような、長
手方向に対して直角に切断した断面形状が正方形以外の
多角形を呈する中空PC柱の製造においても実施するこ
とができるものである。
手方向に対して直角に切断した断面形状が正方形以外の
多角形を呈する中空PC柱の製造においても実施するこ
とができるものである。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、次のような効果が奏さ
れる。 (1) 中空PC柱の中空部を形成するための中抜き用の型
枠が不要であり、したがって中抜き用の型枠の組立及び
解体作業が不要である。 (2) 成形された中空PC柱の内面形状が、この中空PC
柱の外面と相似の多角形断面となるため、中抜き用の型
枠として多数の柱状バルーンを用いた場合のような突起
物が形成されず、製品として仕上がりがきれいであると
共に、不要な重量増大を来さない。
れる。 (1) 中空PC柱の中空部を形成するための中抜き用の型
枠が不要であり、したがって中抜き用の型枠の組立及び
解体作業が不要である。 (2) 成形された中空PC柱の内面形状が、この中空PC
柱の外面と相似の多角形断面となるため、中抜き用の型
枠として多数の柱状バルーンを用いた場合のような突起
物が形成されず、製品として仕上がりがきれいであると
共に、不要な重量増大を来さない。
【図1】本発明に係る中空PC柱の型枠装置の好適な一
実施例を示す概略的な斜視図である。
実施例を示す概略的な斜視図である。
【図2】上記実施例の型枠装置を用いた中空PC柱の製
造方法において、中空型枠内へ最初のコンクリートを打
設した状態を、この中空型枠の長手方向と直角に切断し
て示す断面図である。
造方法において、中空型枠内へ最初のコンクリートを打
設した状態を、この中空型枠の長手方向と直角に切断し
て示す断面図である。
【図3】上記最初のコンクリート打設後、中空型枠を9
0°回転させて二回目のコンクリートを打設した状態
を、この中空型枠の長手方向と直角に切断して示す断面
図である。
0°回転させて二回目のコンクリートを打設した状態
を、この中空型枠の長手方向と直角に切断して示す断面
図である。
【図4】上記二回目のコンクリート打設後、中空型枠を
90°回転させて三回目のコンクリートを打設した状態
を、この中空型枠の長手方向と直角に切断して示す断面
図である。
90°回転させて三回目のコンクリートを打設した状態
を、この中空型枠の長手方向と直角に切断して示す断面
図である。
【図5】上記三回目のコンクリート打設後、中空型枠を
90°回転させて四回目のコンクリートを打設した状態
を、この中空型枠の長手方向と直角に切断して示す断面
図である。
90°回転させて四回目のコンクリートを打設した状態
を、この中空型枠の長手方向と直角に切断して示す断面
図である。
【図6】上記四回目のコンクリート打設後、中空型枠を
解体して取り出された中空PC柱を示す斜視図である。
解体して取り出された中空PC柱を示す斜視図である。
【図7】従来技術によるPC梁の製造工程を、それに用
いられる型枠の長手方向と直角に切断して示す断面図で
ある。
いられる型枠の長手方向と直角に切断して示す断面図で
ある。
10 中空型枠 11〜14 堰板 20 コンクリート注入管 30 回転支持手段 31 環状フレーム 34 ローラ C1 〜C4 コンクリート
Claims (2)
- 【請求項1】 水平に延在されその長手方向に対して直
角に切断した断面が多角形を呈する中空型枠を、前記多
角形の各辺に相当する堰板のうちの一枚の堰板が下辺と
なるように設置し、 前記下辺となる一枚の堰板上に前記中空型枠の中空部に
おける断面中央に達しない厚さでコンクリートを打設す
る工程と、このコンクリートの強度発現後前記一枚の堰
板と異なる他の堰板が下辺となるように前記中空型枠を
回転させる工程とを所要回数繰り返して全ての堰板の内
側にコンクリート層を形成することを特徴とする中空P
C柱の製造方法。 - 【請求項2】 長手方向に対して直角に切断した断面が
多角形を呈しこの多角形の各辺に対応する多数の堰板で
組み立てられた中空型枠と、 外部からこの中空型枠の中空部に挿入されたコンクリー
ト注入管と、 前記中空型枠を水平にかつ前記断面の中央を回転中心と
して回転自在に支持する回転支持手段と、からなること
を特徴とする中空PC柱の型枠装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31920093A JPH07148717A (ja) | 1993-11-26 | 1993-11-26 | 中空pc柱の製造方法及びその型枠装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31920093A JPH07148717A (ja) | 1993-11-26 | 1993-11-26 | 中空pc柱の製造方法及びその型枠装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07148717A true JPH07148717A (ja) | 1995-06-13 |
Family
ID=18107535
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31920093A Withdrawn JPH07148717A (ja) | 1993-11-26 | 1993-11-26 | 中空pc柱の製造方法及びその型枠装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07148717A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005349819A (ja) * | 2004-06-10 | 2005-12-22 | Runhorn Pretech Engineering Co Ltd | 中空薄殻柱体の製造方法及びその成形装置 |
-
1993
- 1993-11-26 JP JP31920093A patent/JPH07148717A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005349819A (ja) * | 2004-06-10 | 2005-12-22 | Runhorn Pretech Engineering Co Ltd | 中空薄殻柱体の製造方法及びその成形装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20010130 |