JP2981969B2 - シールドトンネル覆工用コンクリートセグメントの製造方法 - Google Patents

シールドトンネル覆工用コンクリートセグメントの製造方法

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JP2981969B2
JP2981969B2 JP6314160A JP31416094A JP2981969B2 JP 2981969 B2 JP2981969 B2 JP 2981969B2 JP 6314160 A JP6314160 A JP 6314160A JP 31416094 A JP31416094 A JP 31416094A JP 2981969 B2 JP2981969 B2 JP 2981969B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シールドトンネルの覆
工用に使用するコンクリートセグメントの製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、シールドトンネルの覆工に使用す
るコンクリートセグメントは、図4に示すように円筒形
の覆工リング1を複数分割した概3種の形状のセグメン
ト2a,2b,2cをそれぞれ別々に成形し、これを現
場にて円筒形のリング1に組み立てて使用するものであ
り、その各セグメントの成形法には、従来、図5に示す
固定式方法及び図6に示す遠心成形方法が用いられてい
る。
【0003】固定式方法は、各セグメント形状の型枠3
を上方を開放させた状態で床上に置き、これにコンクリ
ートを流し込みながら締め固め、養生した後脱型する作
業を個々に行うものである。
【0004】また遠心成形方法は、円筒形の外型板4内
に円周方向に連続させた側型板5を設置するとともに、
その側型板5間を軸方向に仕切る所要枚数の仕切板6を
組み込み、これを一対の回転ローラ7,7上に載せ、モ
ータによって回転ローラ7を回転させることによって高
速回転させつつ内部にコンクリートを注入し、遠心力を
利用してコンクリートを圧密させながら成形するもので
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の固定式
方法は、個々のセグメント型枠毎にコンクリートの注
入、バイブレータによる締め固め及び表面成形等の作業
が必要なために作業効率が悪く、労力を多く要し、コス
ト高となる問題があった。
【0006】一方、従来の遠心成形方法においては、1
リング分を1回の遠心成形操作によって成型できるた
め、作業能率は固定式方法に比べて改善されているが、
水平軸を中心にして垂直方向に回転させることによって
遠心力を得ているものであるため、トンネル覆工径が大
きくなるに従ってその分の高さが必要になり、作業性、
安全性及び経済性の面からその大きさに限界があり、例
えば、直径10m以上もの大きさのトンネル覆工用のセ
グメントの成型はできず、この場合には固定式方法によ
らざるを得ないという問題があった。
【0007】本発明はこれらの従来の問題にかんがみ、
従来の遠心成形方法ではできなかった大型のシールドト
ンネル覆工に対応させる大型セグメントの製造が遠心成
形法によって安全に効率よく成型できるシールドトンネ
ル覆工用コンクリートセグメントの製造方法の提供を目
的としてなされたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の如き従来の問題を
解決し、所期の目的を達成するための本発明の要旨とす
るところは、垂直軸を中心にして水平方向に旋回する回
転台上に、その回転中心と同心円形配置に多数のセグメ
ント成形用型枠を、その回転中心側を開放させて設置
し、前記回転台を水平旋回させながら前記型枠内に、そ
の回転中心側からコンクリートを注入しつつ遠心成形す
ることを特徴としてなるシールドトンネル覆工用コンク
リートセグメントの製造方法(請求項1)に存する。
尚、回転台上に、上下に重ねた配置に複数のセグメント
成形用型枠を設置して遠心成形するようにしてもよい
(請求項2)。
【0009】
【作用】本発明の製造方法においては、水平な回転台上
にセグメント成形用型枠を円形配置に設置し、これを回
転台とともに回転させることにより遠心力が生じ、その
型枠内に中心側からコンクリートを注入することによ
り、型枠の円周内面に遠心力によって押し付けられて、
圧密及び余分な水分の流出がなされる。また内周面の仕
上げは、回転中心と平行に上下に移動する鏝をもって均
すことにより真円の内周面が得られる。
【0010】また型枠の高さは、セグメントの幅方向の
大きさ、及び同時成形する幅方向のセグメント数分であ
るため、大径の覆工用セグメントを成形する場合は、回
転台の直径をこれに応じた大きさにすることによる水平
方向の拡がりが必要になるのみであり、高さは大きくな
らない。
【0011】このようにして遠心成形後のセグメントは
個々の型枠毎に、回転台から取り外し、養生の後脱型す
る。養生は自然養生の他、蒸気加熱養生も可能であり、
この場合、個々のセグメント型枠毎に作業できるため、
小型の蒸気養生装置が使用できる。
【0012】
【実施例】次に本発明の実施の一例を図面について説明
する。
【0013】図1は本発明方法を実施するための装置を
示しており、図中10は支持装置11に中央の縦軸を中
心にして水平方向に回転自在に支持された円盤状の回転
台である。この回転台10は左右に設けた一対の回転駆
動用のモータ12,12によりギヤ機構を介して高速回
転されるようになっている。回転台10の上面には、そ
の周縁部に円筒状の型枠支持壁13が一体に立設されて
おり、その内側にセグメント成形用型枠20,20……
が設置されるようになっている。
【0014】回転台10の中心部分には、支持装置11
から立設した回転しない支柱14が立設され、これに均
し用の腕15及びコンクリート注入管16がそれぞれ遠
隔操作により上下動可能に支持されている。均し用腕1
5の先端には均し用の鏝17が回転台回転中心と平行な
方向に向けて固定されている。
【0015】型枠20は、図4に示した覆工リング1を
複数分割した各形状のセグメント2a,2b,2cをそ
れぞれ成形するものを一種類もしくは数種類を同時に同
一円周上に並べて設置するものであり、各型枠は、図3
示すように円弧状の外側面を成形する外周面型板21
と、その両側部内側の円弧状をした側面型板22a,2
2bと、円弧状の両端部の端面型板23a,23bとか
ら構成されており、円弧状の内側が開放された形状とな
っている。
【0016】この型枠20の両端面型板23a,23b
は、蝶番24を介して外周面型板21の両端に回動自在
に支持されており、また、一方の側面型板22aは外周
面型板21に対して一体化され、他方の側面型板22b
は外周面型板21及び両端面型板23a,23bに対し
て取り外し自在に組み立てられるようになっている。
【0017】また型枠20,20……の回転台10に対
する設置に際しては、図1,図2に示すように同一円周
上に並べた各型枠20の外周面に接する大きさの円筒形
に成形された型枠支持壁13を使用し、その内側に一種
類もしくは数種類の型枠20を、外周面を型枠支持壁1
3に当接させて設置する。各型枠20,20間の円周方
向の隙間には、コンクリートが入り込まないスペーサ1
8,18……を挿入し、固定する。また、図2に示すよ
うに軸方向(上下方向)に複数の型枠20を設置する場
合には、伸縮式のスペーサ19を使用し、上下の間隔を
調整して設置する。
【0018】このようにして各型枠20を円形配置に設
置した状態で回転台10を旋回させて遠心力を与えなが
らコンクリート注入管16により型枠20の下側より順
次コンクリートaを注入し、鏝17で内周面を仕上げな
がら順次上方に打ち上げて全体のコンクリート打設、及
び内面の仕上げを行う。打設されたコンクリートaは、
遠心力により締め固められ、必要な脱水がなされて成形
される。
【0019】このように成形後、コンクリートが充填さ
れた各型枠20を回転台10から外し、必要な養生を行
った後、脱型する。
【0020】
【発明の効果】上述したように本発明のシールドトンネ
ル覆工用コンクリートセグメントの製造方法において
は、水平方向の回転台上に円形配置にセグメント成形型
枠を置き、水平方向の回転による多数を同時に遠心成形
を行うものであるため、従来の遠心成形と同様に、空洞
の生じない緻密な高強度のコンクリートが得られ、脱型
に必要な強度が短時間で得られるものであり、しかも、
水平方向の円形配置に型枠を設置するものであるため、
大径トンネル覆工に対応する大型のセグメントを成形す
る場合にも水平方向の拡がりは必要であるが、高さ方向
を高くする必要がないため、安全性が高く、作業性も良
いものとなる。
【0021】また、回転台上に個々に独立したセグメン
ト成形用型枠を並べて設置した状態で遠心成形するもの
であるため、コンクリート打設、成形後の養生を各型枠
毎に別々に行うことができるため、蒸気養生等の作業に
必要な設備が小型コンクリート製品用のものがそのまま
使用でき、経済的である等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法を実施する装置の一例示す平面図で
ある。
【図2】同上の縦断面図である。
【図3】本発明方法で使用するセグメント成形用型枠の
一例の斜視図である。
【図4】従来方法及び本発明方法で製造されるセグメン
トによる覆工リングの一例の端面図である。
【図5】従来の固定式方法を示す断面図である。
【図6】従来の遠心成形法を示す断面図である。
【符号の説明】
a コンクリート 2a,2b,2c セグメント 10 回転台 11 支持装置 12 モータ 13 型枠支持壁 14 支柱 15 腕 16 コンクリート注入管 17 鏝 18,19 スペーサ 20 セグメント成形用型枠 21 外周面型板 22a,22b 側面型板 23a,23b 端面型板 24 蝶番
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−156116(JP,A) 特開 平7−18989(JP,A) 特開 平6−320513(JP,A) 特開 昭62−121011(JP,A) 特公 昭49−31732(JP,B1) 特公 昭26−7042(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B28B 1/20 B28B 7/10 E21D 11/08

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 垂直軸を中心にして水平方向に旋回する
    回転台上に、その回転中心と同心円形配置に多数のセグ
    メント成形用型枠を、その回転中心側を開放させて設置
    し、前記回転台を水平旋回させながら前記型枠内に、そ
    の回転中心側からコンクリートを注入しつつ遠心成形す
    ることを特徴としてなるシールドトンネル覆工用コンク
    リートセグメントの製造方法。
  2. 【請求項2】 回転台上に、上下に重ねた配置に複数の
    セグメント成形用型枠を設置して遠心成形する請求項1
    に記載のシールドトンネル覆工用コンクリートセグメン
    トの製造方法。
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