JP2680559B2 - 混銑車の耐火物成形法および中子装置 - Google Patents
混銑車の耐火物成形法および中子装置Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は混銑車の耐火物成形法お
よびこの成形法に使用する中子装置に関する。さらに詳
しくは、混銑車の鉄皮の内面に不定形耐火物によって内
張りを施すための方法およびかかる方法に好適な中子装
置に関する。
よびこの成形法に使用する中子装置に関する。さらに詳
しくは、混銑車の鉄皮の内面に不定形耐火物によって内
張りを施すための方法およびかかる方法に好適な中子装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、混銑車の耐火内張り(たとえば図
1における符号57)としては多数個の煉瓦が用いられ
ていた。この場合、煉瓦積み前に混銑車の鉄皮(鉄板性
のいわば紡錘状の容器)内面へのモルタル塗布作業、前
記多数個の煉瓦を鉄皮内部へ搬入する作業および煉瓦積
み作業と、多数の工程を必要とする。さらに、前記鉄皮
の最大胴部の直径は4m程度もあることから、とくに煉
瓦積み作業時にはまず下半分を積み終えた後、上半分の
煉瓦積みを行うために足場を組む必要がある。また、煉
瓦積みは、まずいわゆる永久煉瓦を積んだ後に内張り煉
瓦を積むことによって煉瓦層を二層にするのが一般的で
あるため、工数はますます膨大なものとなっていた。以
上を第一従来技術という。
1における符号57)としては多数個の煉瓦が用いられ
ていた。この場合、煉瓦積み前に混銑車の鉄皮(鉄板性
のいわば紡錘状の容器)内面へのモルタル塗布作業、前
記多数個の煉瓦を鉄皮内部へ搬入する作業および煉瓦積
み作業と、多数の工程を必要とする。さらに、前記鉄皮
の最大胴部の直径は4m程度もあることから、とくに煉
瓦積み作業時にはまず下半分を積み終えた後、上半分の
煉瓦積みを行うために足場を組む必要がある。また、煉
瓦積みは、まずいわゆる永久煉瓦を積んだ後に内張り煉
瓦を積むことによって煉瓦層を二層にするのが一般的で
あるため、工数はますます膨大なものとなっていた。以
上を第一従来技術という。
【0003】そこで近年、特開平6−108135号公
報に開示されているような、不定形耐火物を用いた混銑
車の内張り方法が提案されるに至っている。
報に開示されているような、不定形耐火物を用いた混銑
車の内張り方法が提案されるに至っている。
【0004】この方法は、まず混銑車の鉄皮内部に鉄皮
の中心軸にそってシャフトを回転自在に設置し、つい
で、このシャフトを支持部材として、鉄皮の下半分に中
子として用いる分割型のパネルを、鉄皮内面とのあいだ
に所定間隙を形成するように半紡錘状に人手で組み立て
る。その後、鉄皮の下半分の前記間隙にコンクリート等
の不定形耐火物(以下、コンクリート等という)を流し
込んで養生、固化する。
の中心軸にそってシャフトを回転自在に設置し、つい
で、このシャフトを支持部材として、鉄皮の下半分に中
子として用いる分割型のパネルを、鉄皮内面とのあいだ
に所定間隙を形成するように半紡錘状に人手で組み立て
る。その後、鉄皮の下半分の前記間隙にコンクリート等
の不定形耐火物(以下、コンクリート等という)を流し
込んで養生、固化する。
【0005】つぎに、固化したコンクリート等から下半
分の分割型パネルを若干上方に変位させて離型した後、
上半分に別途分割型パネルを鉄皮内面との間隙を形成す
るように半紡錘状に人手で組み立てるか、または、分割
型パネルが取り付けられたまま前記シャフトを回動させ
て鉄皮内部の上半分にパネルを位置させる。そして、鉄
皮内面の上半分と分割型パネルとの間隙にコンクリート
を流し込んで養生、固化する。上半分のコンクリート等
が固化した後に分割型パネルを人手によって分解し、混
銑車の外部に搬出する。以上を第二従来技術という。
分の分割型パネルを若干上方に変位させて離型した後、
上半分に別途分割型パネルを鉄皮内面との間隙を形成す
るように半紡錘状に人手で組み立てるか、または、分割
型パネルが取り付けられたまま前記シャフトを回動させ
て鉄皮内部の上半分にパネルを位置させる。そして、鉄
皮内面の上半分と分割型パネルとの間隙にコンクリート
を流し込んで養生、固化する。上半分のコンクリート等
が固化した後に分割型パネルを人手によって分解し、混
銑車の外部に搬出する。以上を第二従来技術という。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記第二従来技術によ
れば、第一従来技術に比べた場合は工数が低減されると
思われる。しかしながら、依然としてシャフトの搬入に
始まってシャフトの設置、分割型パネルの搬入、組み付
け、分解および搬出という人手による多数の作業が必要
である。さらに、分割型パネルの段取り替え、コンクリ
ート等の流し込みおよび養生、固化をそれぞれ上部と下
部の二回に分けて行わなければならない。
れば、第一従来技術に比べた場合は工数が低減されると
思われる。しかしながら、依然としてシャフトの搬入に
始まってシャフトの設置、分割型パネルの搬入、組み付
け、分解および搬出という人手による多数の作業が必要
である。さらに、分割型パネルの段取り替え、コンクリ
ート等の流し込みおよび養生、固化をそれぞれ上部と下
部の二回に分けて行わなければならない。
【0007】このように、大幅な作業改善および工数低
減には至っていない。
減には至っていない。
【0008】本発明はかかる現状に鑑みてなされたもの
であり、混銑車の内張りを不定形のたとえばコンクリー
ト等によって行うに際し、中子の搬入、形成および搬出
を人手に頼ることなく、また、コンクリート等の流し込
みおよび養生、固化を鉄皮内面の上下部にわたって一括
して行うことにより、省力化および生産性を飛躍的に向
上せしめる混銑車の耐火物成形法および該成形法に好適
に使用される中子装置を提供することを目的としてい
る。
であり、混銑車の内張りを不定形のたとえばコンクリー
ト等によって行うに際し、中子の搬入、形成および搬出
を人手に頼ることなく、また、コンクリート等の流し込
みおよび養生、固化を鉄皮内面の上下部にわたって一括
して行うことにより、省力化および生産性を飛躍的に向
上せしめる混銑車の耐火物成形法および該成形法に好適
に使用される中子装置を提供することを目的としてい
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の第一態様に係る
混銑車の耐火物成形用中子装置は、入れ子式に且つ伸縮
可能に嵌合された実質的に相似形の複数個の筒状の殻を
有していることを特徴としている。
混銑車の耐火物成形用中子装置は、入れ子式に且つ伸縮
可能に嵌合された実質的に相似形の複数個の筒状の殻を
有していることを特徴としている。
【0010】本発明の第二態様に係る混銑車の耐火物成
形用中子装置は、両端から中央に向けてそれぞれ小径か
ら大径へ順に入れ子式に嵌合された実質的に相似形を呈
する複数個の有底円筒状の殻から構成されており、伸長
時に鉄皮の内部空間と実質的に相似形を呈し、収縮時に
は鉄皮の充湯口を通過しうる形状となるように構成され
ている。
形用中子装置は、両端から中央に向けてそれぞれ小径か
ら大径へ順に入れ子式に嵌合された実質的に相似形を呈
する複数個の有底円筒状の殻から構成されており、伸長
時に鉄皮の内部空間と実質的に相似形を呈し、収縮時に
は鉄皮の充湯口を通過しうる形状となるように構成され
ている。
【0011】本発明の第三態様に係る混銑車の耐火物成
形用中子装置は、中央円筒部と、該中央円筒部の両側か
ら両端に向けてそれぞれ伸縮可能に配設された一対の中
子部材と、前記中央円筒部の上部に配設された吊り下げ
支持フレームと、前記一対の中子部材をそれぞれ伸縮駆
動するための駆動装置とから構成されており、前記各中
子部材が、端部から中央円筒部に向けて小径から大径へ
順に入れ子式に嵌合された実質的に相似形を呈する複数
個の有底円筒状の殻から構成されている。
形用中子装置は、中央円筒部と、該中央円筒部の両側か
ら両端に向けてそれぞれ伸縮可能に配設された一対の中
子部材と、前記中央円筒部の上部に配設された吊り下げ
支持フレームと、前記一対の中子部材をそれぞれ伸縮駆
動するための駆動装置とから構成されており、前記各中
子部材が、端部から中央円筒部に向けて小径から大径へ
順に入れ子式に嵌合された実質的に相似形を呈する複数
個の有底円筒状の殻から構成されている。
【0012】該第三態様に係る混銑車の耐火物成形用中
子装置において、前記駆動装置を、中央円筒部および有
底円筒状殻のうち少なくとも中央円筒部に中子装置の中
心軸方向に向けて延設された流体圧シリンダから構成す
るのが、装置の入手が容易であるとともに、中子装置内
のスペースを有効に利用することができ、しかも簡易な
構成によって伸縮駆動装置を構成しうる点で好ましい。
子装置において、前記駆動装置を、中央円筒部および有
底円筒状殻のうち少なくとも中央円筒部に中子装置の中
心軸方向に向けて延設された流体圧シリンダから構成す
るのが、装置の入手が容易であるとともに、中子装置内
のスペースを有効に利用することができ、しかも簡易な
構成によって伸縮駆動装置を構成しうる点で好ましい。
【0013】前記第一〜三の態様に係る混銑車の耐火物
成形用中子装置において、前記各殻の底部に中子装置の
軸方向にガイド部材を延設し、該ガイド部材を隣接する
殻のガイド部材に摺動可能に嵌合するように形成するの
が、中子装置内のスペースを有効に利用することができ
るうえに、簡易な構成によって良好な案内作用が奏され
る点で好ましい。
成形用中子装置において、前記各殻の底部に中子装置の
軸方向にガイド部材を延設し、該ガイド部材を隣接する
殻のガイド部材に摺動可能に嵌合するように形成するの
が、中子装置内のスペースを有効に利用することができ
るうえに、簡易な構成によって良好な案内作用が奏され
る点で好ましい。
【0014】叙上の中子装置のいずれかに加振装置を付
設するのが耐火物内張り内に不用意なボイドの形成が防
止される点で好ましく、また、中子装置の中心軸方向に
平行に中子装置の両側部に立設される二枚の側板と、前
記充湯口のほぼ幅だけ離間して中子装置の中心軸に垂直
な方向に中子装置の上面に立設される前後板とから構成
される、中子装置と鉄皮の内面との間隙を閉止するため
の閉止枠を、鉄皮の充湯口とほぼ合同な形状に且つ上方
に向けて立設するのが、かかる枠の形成を内張り成形工
事の度に行う必要がない点で好ましい。
設するのが耐火物内張り内に不用意なボイドの形成が防
止される点で好ましく、また、中子装置の中心軸方向に
平行に中子装置の両側部に立設される二枚の側板と、前
記充湯口のほぼ幅だけ離間して中子装置の中心軸に垂直
な方向に中子装置の上面に立設される前後板とから構成
される、中子装置と鉄皮の内面との間隙を閉止するため
の閉止枠を、鉄皮の充湯口とほぼ合同な形状に且つ上方
に向けて立設するのが、かかる枠の形成を内張り成形工
事の度に行う必要がない点で好ましい。
【0015】本発明の第四態様に係る混銑車の耐火物成
形法は、実質的に相似な複数個の有底筒状殻が入れ子式
に嵌合してなる中子装置を、収縮状態でその吊り下げ支
持フレームを介して鉄皮の充湯口を通して鉄皮内に装入
し、中子装置の伸長および該伸長の前または後に中子装
置と混銑車との間隙を確保するための位置決めを行い、
前記間隙に不定形耐火物を充填して養生、固化し、つい
で中子装置を縮小して吊り下げ支持フレームによって前
記充湯口から上方へ抜き取ることを特徴としている。
形法は、実質的に相似な複数個の有底筒状殻が入れ子式
に嵌合してなる中子装置を、収縮状態でその吊り下げ支
持フレームを介して鉄皮の充湯口を通して鉄皮内に装入
し、中子装置の伸長および該伸長の前または後に中子装
置と混銑車との間隙を確保するための位置決めを行い、
前記間隙に不定形耐火物を充填して養生、固化し、つい
で中子装置を縮小して吊り下げ支持フレームによって前
記充湯口から上方へ抜き取ることを特徴としている。
【0016】
【作用】本発明(第一〜三態様)の中子装置によれば、
収縮状態にすることができるため、これを鉄皮に形成さ
れた充湯口に相当する開口から容易に装入することがで
きる。装入された前記中子装置を鉄皮の中心軸に沿って
伸長させるだけで容易に中子が形成される。それによっ
て耐火物の内張り用間隙が形成されるので、この間隙に
コンクリート等を充填し、固化することにより耐火物の
内張りを容易に形成することができる。また、内張りが
成形された後は、再度縮小することによって鉄皮の前記
開口から容易に抜き取ることができる。
収縮状態にすることができるため、これを鉄皮に形成さ
れた充湯口に相当する開口から容易に装入することがで
きる。装入された前記中子装置を鉄皮の中心軸に沿って
伸長させるだけで容易に中子が形成される。それによっ
て耐火物の内張り用間隙が形成されるので、この間隙に
コンクリート等を充填し、固化することにより耐火物の
内張りを容易に形成することができる。また、内張りが
成形された後は、再度縮小することによって鉄皮の前記
開口から容易に抜き取ることができる。
【0017】とくに本発明の第三態様に係る中子装置に
よれば、鉄皮内での中子装置の伸縮および固定が容易で
あるため、鉄皮と中子装置との所定の間隙を確保するた
めの位置決めが容易となり、さらに、鉄皮内への装入お
よび抜き取りが容易となる。
よれば、鉄皮内での中子装置の伸縮および固定が容易で
あるため、鉄皮と中子装置との所定の間隙を確保するた
めの位置決めが容易となり、さらに、鉄皮内への装入お
よび抜き取りが容易となる。
【0018】本発明の第四態様に係る耐火物成形法によ
れば、混銑車の製造および内張りの張り替え作業におい
て、人工および作業工程の低減が可能となり、省力化お
よび生産性が飛躍的に向上する。
れば、混銑車の製造および内張りの張り替え作業におい
て、人工および作業工程の低減が可能となり、省力化お
よび生産性が飛躍的に向上する。
【0019】
【実施例】つぎに、添付の図面を参照しつつ本発明の混
銑車の耐火物成形法の実施例およびこの成形法に好適に
使用される中子装置の実施例を説明する。
銑車の耐火物成形法の実施例およびこの成形法に好適に
使用される中子装置の実施例を説明する。
【0020】図1は本発明の中子装置が適用される混銑
車の一例を示しており、(a)はその一部断面正面図で
あり、(b)は(a)のA−A線断面図、図2は伸長状
態にある本発明の中子装置の一実施例を示す一部断面正
面図、図3は収縮状態にある図2の中子装置の要部を示
す一部断面正面図、図4は図3の中子装置のB−B線断
面図、図5は図2の中子装置における中子殻を示す斜視
図、図6は図2の中子装置における中央円筒部を示す斜
視図、図7は図2の中子装置の要部を示す断面図、図8
は伸長状態にある本発明の中子装置の他の実施例を示す
概略斜視図である。
車の一例を示しており、(a)はその一部断面正面図で
あり、(b)は(a)のA−A線断面図、図2は伸長状
態にある本発明の中子装置の一実施例を示す一部断面正
面図、図3は収縮状態にある図2の中子装置の要部を示
す一部断面正面図、図4は図3の中子装置のB−B線断
面図、図5は図2の中子装置における中子殻を示す斜視
図、図6は図2の中子装置における中央円筒部を示す斜
視図、図7は図2の中子装置の要部を示す断面図、図8
は伸長状態にある本発明の中子装置の他の実施例を示す
概略斜視図である。
【0021】図1(a)に示されているのは混銑車であ
って、溶融状態の銑鉄Pが注入されるいわば紡錘形のタ
ンク51がその両端を二台の台車52、53で回転可能
に支持されており、一方の台車52にはタンク51をそ
の中心軸回りに回転駆動するための駆動装置54が装備
されている。タンク51の中央部上面には銑鉄Pを充填
するための開口(以下、充湯口という)55が形成され
ている(図1(b)も併せて参照)。また、タンク51
は最外層の鉄皮56の内面に耐火物からなる内張り57
が形成されている。
って、溶融状態の銑鉄Pが注入されるいわば紡錘形のタ
ンク51がその両端を二台の台車52、53で回転可能
に支持されており、一方の台車52にはタンク51をそ
の中心軸回りに回転駆動するための駆動装置54が装備
されている。タンク51の中央部上面には銑鉄Pを充填
するための開口(以下、充湯口という)55が形成され
ている(図1(b)も併せて参照)。また、タンク51
は最外層の鉄皮56の内面に耐火物からなる内張り57
が形成されている。
【0022】なお、以下の説明では前記タンク51を混
銑車51と呼ぶ。
銑車51と呼ぶ。
【0023】図2には前記鉄皮56の内部に形成された
伸縮可能な中子装置1の伸長状態が示されている(収縮
状態は図3参照)。前記中子装置1は、中央円筒部2と
その両側に配備された互いに対称の中子部材3a、3b
と中央円筒部2の上面に配設された支持フレーム4とか
ら構成されている。支持フレーム4は別途装置または支
持フレームに内蔵される昇降装置によって中子装置1を
昇降しうるようにされている。各中子部材3a、3b
は、互いに入れ子式に且つ伸縮可能に嵌合された複数個
の有底円筒状の中子殻5から構成されている。図示のと
おり、伸長時には鉄皮56にほぼ相似形でしかも若干小
さい寸法の紡錘形を呈している。したがって、中子装置
1と鉄皮56の内面とのあいだにはほぼ均一な間隙Sが
形成される。そして、この間隙Sにコンクリート等が充
填され、内張りが形成される。
伸縮可能な中子装置1の伸長状態が示されている(収縮
状態は図3参照)。前記中子装置1は、中央円筒部2と
その両側に配備された互いに対称の中子部材3a、3b
と中央円筒部2の上面に配設された支持フレーム4とか
ら構成されている。支持フレーム4は別途装置または支
持フレームに内蔵される昇降装置によって中子装置1を
昇降しうるようにされている。各中子部材3a、3b
は、互いに入れ子式に且つ伸縮可能に嵌合された複数個
の有底円筒状の中子殻5から構成されている。図示のと
おり、伸長時には鉄皮56にほぼ相似形でしかも若干小
さい寸法の紡錘形を呈している。したがって、中子装置
1と鉄皮56の内面とのあいだにはほぼ均一な間隙Sが
形成される。そして、この間隙Sにコンクリート等が充
填され、内張りが形成される。
【0024】中央円筒部2の内部中央には二枚の円盤状
隔壁6が互いに平行に形成されており、隔壁6間には加
振装置7が装備されている。この加振装置7は、中子装
置1を混銑車内に配置した後、コンクリート等を充填す
るときまたは充填した後に中子装置1全体を振動させて
コンクリート等を満遍なく均一に鉄皮56内に行きわた
らせるためのものである。加振装置7は、その出力部の
みを前記隔壁6間に配置し、駆動部を前記支持フレーム
4内またはさらに外方に設置してもよい。または、出力
部を隔壁6間に設置してもよい。また、各中子部材3
a、3bの内部にはそれぞれ二種類の伸縮駆動装置たる
第一油圧シリンダ8および第二油圧シリンダ9が三本ず
つ装備されている(図中には一本ずつ示している)。図
4に示すように、左右の中子部材3a、3b内部それぞ
れに第一油圧シリンダ8と第二油圧シリンダ9とが等間
隔で三本ずつ装備されているため、中子装置1の収縮時
には同心円上に十二本の油圧シリンダが整列することと
なる。前記中子部材3a、3bはその構造および作用が
左右対称であるため、以降は左側の中子部材3aについ
てのみ説明する。
隔壁6が互いに平行に形成されており、隔壁6間には加
振装置7が装備されている。この加振装置7は、中子装
置1を混銑車内に配置した後、コンクリート等を充填す
るときまたは充填した後に中子装置1全体を振動させて
コンクリート等を満遍なく均一に鉄皮56内に行きわた
らせるためのものである。加振装置7は、その出力部の
みを前記隔壁6間に配置し、駆動部を前記支持フレーム
4内またはさらに外方に設置してもよい。または、出力
部を隔壁6間に設置してもよい。また、各中子部材3
a、3bの内部にはそれぞれ二種類の伸縮駆動装置たる
第一油圧シリンダ8および第二油圧シリンダ9が三本ず
つ装備されている(図中には一本ずつ示している)。図
4に示すように、左右の中子部材3a、3b内部それぞ
れに第一油圧シリンダ8と第二油圧シリンダ9とが等間
隔で三本ずつ装備されているため、中子装置1の収縮時
には同心円上に十二本の油圧シリンダが整列することと
なる。前記中子部材3a、3bはその構造および作用が
左右対称であるため、以降は左側の中子部材3aについ
てのみ説明する。
【0025】第一油圧シリンダ8はその本体8aが前記
円盤状隔壁6に取り付けられ、そのスプレッダ8bの先
端が一個の中子殻5(図2では左端から六番目の中子
殻)の底板5aに円筒状ブラケット10を介して取り付
けられている。また、第二油圧シリンダ9はその本体9
aが一個の中子殻5(図2では左端から六番目の中子
殻)の底板5aにブラケット11を介して取り付けら
れ、そのスプレッダ9bの先端が左端の中子殻5の底板
5aにブラケット12を介して取り付けられている。
円盤状隔壁6に取り付けられ、そのスプレッダ8bの先
端が一個の中子殻5(図2では左端から六番目の中子
殻)の底板5aに円筒状ブラケット10を介して取り付
けられている。また、第二油圧シリンダ9はその本体9
aが一個の中子殻5(図2では左端から六番目の中子
殻)の底板5aにブラケット11を介して取り付けら
れ、そのスプレッダ9bの先端が左端の中子殻5の底板
5aにブラケット12を介して取り付けられている。
【0026】したがって、六番目の中子殻の底板5aは
剛性を増すために厚肉にされている。
剛性を増すために厚肉にされている。
【0027】いずれの中子殻に油圧シリンダを取り付け
るかは中子殻の個数等に応じて選択すればよい。なお、
いずれの油圧シリンダ8、9もいわば二段伸縮式にされ
ている。しかし、本発明では油圧シリンダの本数はもと
より伸縮段数についても限定されるものではない。前記
第一油圧シリンダ8は中子部材3aの中央円筒部2寄り
の中子殻群を伸縮せしめ、第二油圧シリンダ9は中子部
材3aの先端寄りの中子殻群を伸縮せしめる。したがっ
て、中子装置全体が短い場合等には中央円筒部にのみ油
圧シリンダを取り付けてもよい。
るかは中子殻の個数等に応じて選択すればよい。なお、
いずれの油圧シリンダ8、9もいわば二段伸縮式にされ
ている。しかし、本発明では油圧シリンダの本数はもと
より伸縮段数についても限定されるものではない。前記
第一油圧シリンダ8は中子部材3aの中央円筒部2寄り
の中子殻群を伸縮せしめ、第二油圧シリンダ9は中子部
材3aの先端寄りの中子殻群を伸縮せしめる。したがっ
て、中子装置全体が短い場合等には中央円筒部にのみ油
圧シリンダを取り付けてもよい。
【0028】第一油圧シリンダのスプレッダ8b先端が
取り付く円筒状ブラケット10は、中子部材3aの収縮
時に図3に示すように第一油圧シリンダの本体8aの前
部が収容される程の内径を有している。また、図5に示
すように、各中子殻の底板5aには前記油圧シリンダ
8、9が貫通しうる孔13が形成されている。この孔1
3は反対側の中子部材(左側の中子部材3aにとっては
右側の中子部材3b)の油圧シリンダのためにも形成さ
れているので、各中子殻の底板5aには十二個の孔13
が形成されていることになる。
取り付く円筒状ブラケット10は、中子部材3aの収縮
時に図3に示すように第一油圧シリンダの本体8aの前
部が収容される程の内径を有している。また、図5に示
すように、各中子殻の底板5aには前記油圧シリンダ
8、9が貫通しうる孔13が形成されている。この孔1
3は反対側の中子部材(左側の中子部材3aにとっては
右側の中子部材3b)の油圧シリンダのためにも形成さ
れているので、各中子殻の底板5aには十二個の孔13
が形成されていることになる。
【0029】図2に示すように、中子部材3aの内部に
は中子部材3aの伸縮を案内するためのセンターガイド
14が配設されている。このセンターガイド14は、各
中子殻5の底板5aの中心部から中央円筒部2の方向に
突設されたガイド要素15(図5〜7も併せて参照)か
ら構成されており、大径中子殻ほど大径のガイド要素1
5を有している。そしてこれらガイド要素15は互いに
入れ子式に嵌合している。
は中子部材3aの伸縮を案内するためのセンターガイド
14が配設されている。このセンターガイド14は、各
中子殻5の底板5aの中心部から中央円筒部2の方向に
突設されたガイド要素15(図5〜7も併せて参照)か
ら構成されており、大径中子殻ほど大径のガイド要素1
5を有している。そしてこれらガイド要素15は互いに
入れ子式に嵌合している。
【0030】また、前記センターガイド14は左右の中
子部材3a、3bそれぞれに一組ずつ、図4に示す如く
左方のセンターガイド14と右方のセンターガイド14
とが水平方向に中心振り分けで配設されている。もちろ
ん、鉛直方向または他の方向に中心振り分けで配設して
もよい。コンクリート等の充填時に中子装置1の中心軸
回りのモーメント発生を防止するためには鉛直方向に中
心振り分けで配設するのが好ましい。各中子殻の底板5
aには反対側の中子部材(左側の中子部材3aにとって
は右側の中子部材3b)のセンターガイドが貫入するた
めの孔16が形成されている(図5参照)。
子部材3a、3bそれぞれに一組ずつ、図4に示す如く
左方のセンターガイド14と右方のセンターガイド14
とが水平方向に中心振り分けで配設されている。もちろ
ん、鉛直方向または他の方向に中心振り分けで配設して
もよい。コンクリート等の充填時に中子装置1の中心軸
回りのモーメント発生を防止するためには鉛直方向に中
心振り分けで配設するのが好ましい。各中子殻の底板5
aには反対側の中子部材(左側の中子部材3aにとって
は右側の中子部材3b)のセンターガイドが貫入するた
めの孔16が形成されている(図5参照)。
【0031】一方、図6に示すように、中央円筒部2の
前記隔壁6には前述のごとく左右の中子部材3a、3b
の第一油圧シリンダ8が三本ずつ合計六本取り付けられ
ているが、その他に第二油圧シリンダのための貫通孔1
7が左右の中子部材3a、3b用として三個ずつ合計六
個形成されており、さらに、前記ガイド要素15が貫入
するための二個の孔18が形成されている。
前記隔壁6には前述のごとく左右の中子部材3a、3b
の第一油圧シリンダ8が三本ずつ合計六本取り付けられ
ているが、その他に第二油圧シリンダのための貫通孔1
7が左右の中子部材3a、3b用として三個ずつ合計六
個形成されており、さらに、前記ガイド要素15が貫入
するための二個の孔18が形成されている。
【0032】かかる構成により、中子装置1が収縮した
ときには図3に示すように、中子殻5、油圧シリンダ
8、9およびセンターガイド14等の内蔵物は全て中央
円筒部2内に収容されてしまう。
ときには図3に示すように、中子殻5、油圧シリンダ
8、9およびセンターガイド14等の内蔵物は全て中央
円筒部2内に収容されてしまう。
【0033】中子殻5の構造を、前記左端から六番目の
ものを例にとって図7を参照しつつ説明する。中子殻5
は軽量化のために通常鉄板19等によって中空状に形成
された有底円筒部材であるが、必要であれば中実材でも
よい。なお、最端の中子殻(図2における左端および右
端に配置された最小径の中子殻)5は、その両端面それ
ぞれに底板を備えている。充填されるコンクリート等の
侵入を防止するためである。また、中子装置1の両端近
傍の円錐状部を形成するために、各中子殻5の一端部も
円錐状側面20を有している。さらに、隣接する中子殻
に伸縮駆動力を伝達するための係合部21、22をその
先端内側および後端外側に備えている。
ものを例にとって図7を参照しつつ説明する。中子殻5
は軽量化のために通常鉄板19等によって中空状に形成
された有底円筒部材であるが、必要であれば中実材でも
よい。なお、最端の中子殻(図2における左端および右
端に配置された最小径の中子殻)5は、その両端面それ
ぞれに底板を備えている。充填されるコンクリート等の
侵入を防止するためである。また、中子装置1の両端近
傍の円錐状部を形成するために、各中子殻5の一端部も
円錐状側面20を有している。さらに、隣接する中子殻
に伸縮駆動力を伝達するための係合部21、22をその
先端内側および後端外側に備えている。
【0034】もちろん、各底板5aも収縮駆動力伝達作
用を奏する。そして、各係合部21、22同士の当接面
にシール部材23が配設されており、中子装置1が伸長
したときに作用を奏し、充填されたコンクリート等が中
子装置1の内部に侵入するのを防止する。
用を奏する。そして、各係合部21、22同士の当接面
にシール部材23が配設されており、中子装置1が伸長
したときに作用を奏し、充填されたコンクリート等が中
子装置1の内部に侵入するのを防止する。
【0035】叙上の構成の中子装置1の使用例を以下説
明する。
明する。
【0036】(1)まず、中子装置1を収縮させた状態
(図3参照)で鉄皮56の中央上面に形成された混銑車
の充湯口55(図1参照)の上方に位置するように混銑
車または支持フレーム4を移動させる。
(図3参照)で鉄皮56の中央上面に形成された混銑車
の充湯口55(図1参照)の上方に位置するように混銑
車または支持フレーム4を移動させる。
【0037】(2)ついで外部の装置または支持フレー
ム4内に装備された昇降装置(図示されていない)によ
って中子装置1を下降させて充湯口55から混銑車内に
挿入する。
ム4内に装備された昇降装置(図示されていない)によ
って中子装置1を下降させて充湯口55から混銑車内に
挿入する。
【0038】(3)その状態から、中子装置1の中心軸
と混銑車の中心軸との位置合わせを行う。位置合わせの
方法は色々あるが、たとえば、中子装置1の中央円筒部
2と支持フレーム4とが正確に位置決めされたうえで結
合されているものであれば、支持フレーム4の外面と混
銑車の前記充湯口55の周縁との位置決めをリミットス
イッチ、光電センサ、寸法計測等の公知の手法によって
行うことができる。または、中央円筒部2の外周部に光
学式または音波式距離センサを内蔵し、混銑車の鉄皮内
面を測距して中子装置1を位置決めすることも可能であ
る。
と混銑車の中心軸との位置合わせを行う。位置合わせの
方法は色々あるが、たとえば、中子装置1の中央円筒部
2と支持フレーム4とが正確に位置決めされたうえで結
合されているものであれば、支持フレーム4の外面と混
銑車の前記充湯口55の周縁との位置決めをリミットス
イッチ、光電センサ、寸法計測等の公知の手法によって
行うことができる。または、中央円筒部2の外周部に光
学式または音波式距離センサを内蔵し、混銑車の鉄皮内
面を測距して中子装置1を位置決めすることも可能であ
る。
【0039】(4)つぎに前記油圧シリンダ8、9を作
動させて左右の中子部材3a、3bを望ましくは同時に
伸長させる。そうすれば、中子装置1の外面と鉄皮56
の内面とのあいだにほぼ均一な内張り成形用の間隙S
(図2)が形成される。なお、中子装置1の固定は支持
フレーム4によってなされているので、混銑車に対する
相対移動の心配はない。
動させて左右の中子部材3a、3bを望ましくは同時に
伸長させる。そうすれば、中子装置1の外面と鉄皮56
の内面とのあいだにほぼ均一な内張り成形用の間隙S
(図2)が形成される。なお、中子装置1の固定は支持
フレーム4によってなされているので、混銑車に対する
相対移動の心配はない。
【0040】(5)つぎに中子装置1の中央上部に閉止
枠を組み立てる。この閉止枠は充湯口周縁における前記
間隙Sの開口部分So(図2参照)を閉止するためのも
のである。なお、図8に示すようにこの閉止枠24を中
央円筒部2に常設しておいてもよい。図示のごとくこの
閉止枠24は、中央円筒部2の両側部に上方に向けて立
設された、中央円筒部2の中心軸(中子装置1の中心
軸)に沿う互いに平行な二枚の側板24aと、中央円筒
部2の上面に立設された、該中心軸に垂直な方向に沿う
互いに平行な二枚の前後板24bとから形成されてお
り、ちょうど充湯口の内縁にほぼ接するような形状に組
み立てられている。
枠を組み立てる。この閉止枠は充湯口周縁における前記
間隙Sの開口部分So(図2参照)を閉止するためのも
のである。なお、図8に示すようにこの閉止枠24を中
央円筒部2に常設しておいてもよい。図示のごとくこの
閉止枠24は、中央円筒部2の両側部に上方に向けて立
設された、中央円筒部2の中心軸(中子装置1の中心
軸)に沿う互いに平行な二枚の側板24aと、中央円筒
部2の上面に立設された、該中心軸に垂直な方向に沿う
互いに平行な二枚の前後板24bとから形成されてお
り、ちょうど充湯口の内縁にほぼ接するような形状に組
み立てられている。
【0041】(6)つぎに支持フレーム4内を通り且つ
閉止枠24を貫通して前記間隙Sに連通する供給管(図
示していない)から、間隙S内にコンクリート等を充填
する。
閉止枠24を貫通して前記間隙Sに連通する供給管(図
示していない)から、間隙S内にコンクリート等を充填
する。
【0042】そのとき、またはその後に前記加振装置に
よって中子装置1を振動させる。
よって中子装置1を振動させる。
【0043】(7)その後、養生してコンクリート等を
固化させ、固化後に前記左右の中子部材3a、3bを縮
小させる。そうすれば、図4に示すように耐火物の内張
り57が形成される。図4における内張り57の内面と
して、図1の中子装置1の外面に対応した多数の段部が
描かれているが、各中子殻5の外面形状を変えることに
よって容易に滑らかな内面の内張りを形成することがで
きる。
固化させ、固化後に前記左右の中子部材3a、3bを縮
小させる。そうすれば、図4に示すように耐火物の内張
り57が形成される。図4における内張り57の内面と
して、図1の中子装置1の外面に対応した多数の段部が
描かれているが、各中子殻5の外面形状を変えることに
よって容易に滑らかな内面の内張りを形成することがで
きる。
【0044】(8)つぎに、中子装置1を前記充湯口か
ら上方へ退避させる。
ら上方へ退避させる。
【0045】(9)最後に充湯口の周縁の形状を整える
べく、そこに型枠を組んでコンクリート等を充填して固
化させる。これは従来と同じ作業である。
べく、そこに型枠を組んでコンクリート等を充填して固
化させる。これは従来と同じ作業である。
【0046】
【発明の効果】本発明によれば、中子装置自体が伸縮可
能であるため、混銑車の充湯口から内部に容易に装入す
ることができ、さらに、中子装置を鉄皮の中心軸に沿っ
て伸長させるだけで容易に中子が形成される。したがっ
て、中子装置と混銑車内面とのあいだに形成された間隙
に不定形耐火物を充填、固化するだけで一括して耐火物
の内張りが形成される。しかも、内張りを形成した後は
中子装置を再度縮小することによって前記充湯口から容
易に抜き取ることができる。
能であるため、混銑車の充湯口から内部に容易に装入す
ることができ、さらに、中子装置を鉄皮の中心軸に沿っ
て伸長させるだけで容易に中子が形成される。したがっ
て、中子装置と混銑車内面とのあいだに形成された間隙
に不定形耐火物を充填、固化するだけで一括して耐火物
の内張りが形成される。しかも、内張りを形成した後は
中子装置を再度縮小することによって前記充湯口から容
易に抜き取ることができる。
【図1】本発明の中子装置が適用される混銑車の一例を
示しており、(a)はその一部断面正面図であり、
(b)は(a)のA−A線断面図である。
示しており、(a)はその一部断面正面図であり、
(b)は(a)のA−A線断面図である。
【図2】伸長状態にある本発明の中子装置の一実施例を
示す一部断面正面図である。
示す一部断面正面図である。
【図3】収縮状態にある図2の中子装置の要部を示す一
部断面正面図である。
部断面正面図である。
【図4】図3の中子装置のB−B線断面図である。
【図5】図2の中子装置における中子殻を示す斜視図で
ある。
ある。
【図6】図2の中子装置における中央円筒部を示す斜視
図である。
図である。
【図7】図2の中子装置の要部を示す断面図である。
【図8】伸長状態にある本発明の中子装置の他の実施例
を示す概略斜視図である。
を示す概略斜視図である。
1・・・中子装置 2・・・中央円筒部 3a、3b・・・中子部材 4・・・支持フレーム 5・・・中子殻 7・・・加振装置 8・・・第一油圧シリンダ 9・・・第二油圧シリンダ 14・・・センターガイド 15・・・ガイド要素 24・・・閉止枠 51・・・混銑車 55・・・充湯口 56・・・鉄皮 57・・・内張り S・・・間隙
Claims (8)
- 【請求項1】 入れ子式に且つ伸縮可能に嵌合された実
質的に相似形の複数個の筒状の殻を有してなる混銑車の
耐火物成形用中子装置。 - 【請求項2】 両端から中央に向けてそれぞれ小径から
大径へ順に入れ子式に嵌合された実質的に相似形を呈す
る複数個の円筒状の殻から構成されており、伸長時に鉄
皮の内部空間と実質的に相似形を呈し、収縮時には鉄皮
の充湯口を通過しうる形状となるように構成されてなる
混銑車の耐火物成形用中子装置。 - 【請求項3】 中央円筒部と、該中央円筒部の両側から
両端に向けてそれぞれ伸縮可能に配設された一対の中子
部材と、前記中央円筒部の上部に配設された吊り下げ支
持フレームと、前記一対の中子部材をそれぞれ伸縮駆動
するための駆動装置とから構成されており、前記各中子
部材が、端部から中央円筒部に向けて小径から大径へ順
に入れ子式に嵌合された実質的に相似形を呈する複数個
の有底円筒状の殻から構成されてなる混銑車の耐火物成
形用中子装置。 - 【請求項4】 前記各殻の底部に中子装置の軸方向にガ
イド部材が延設されており、該ガイド部材が隣接する殻
のガイド部材に摺動可能に嵌合するように形成されてな
る請求項1〜3のうちのいずれか一項に記載の混銑車の
耐火物成形用中子装置。 - 【請求項5】 前記駆動装置が、中央円筒部および有底
円筒状殻のうち少なくとも中央円筒部に、中子装置の中
心軸方向に向けて延設された流体圧シリンダから構成さ
れてなる請求項3記載の混銑車の耐火物成形用中子装
置。 - 【請求項6】 加振装置が付設されてなる請求項1〜5
のうちのいずれか一項に記載の混銑車の耐火物成形用中
子装置。 - 【請求項7】 中子装置と鉄皮の内面との間隙を閉止す
るための閉止枠が鉄皮の充湯口とほぼ合同な形状に且つ
上方に向けて立設されており、該閉止枠が、中子装置の
中心軸方向に平行に中子装置の両側部に立設された二枚
の側板と、前記充湯口のほぼ幅だけ離間して中子装置の
中心軸に垂直な方向に中子装置の上面に立設された前後
板とから構成されてなる請求項1〜6のうちのいずれか
一項に記載の混銑車の耐火物成形用中子装置。 - 【請求項8】 実質的に相似な複数個の有底筒状殻が入
れ子式に嵌合してなる中子装置を、収縮状態でその吊り
下げ支持フレームを介して鉄皮の充湯口を通して鉄皮内
に装入し、中子装置の伸長および該伸長の前または後に
中子装置と混銑車との間隙を確保するための位置決めを
行い、前記間隙に不定形耐火物を充填して養生、固化
し、ついで中子装置を縮小して吊り下げ支持フレームに
よって前記充湯口から上方へ抜き取ることを特徴とする
混銑車の耐火物成形法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12637795A JP2680559B2 (ja) | 1995-05-25 | 1995-05-25 | 混銑車の耐火物成形法および中子装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12637795A JP2680559B2 (ja) | 1995-05-25 | 1995-05-25 | 混銑車の耐火物成形法および中子装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08320184A JPH08320184A (ja) | 1996-12-03 |
JP2680559B2 true JP2680559B2 (ja) | 1997-11-19 |
Family
ID=14933663
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12637795A Expired - Fee Related JP2680559B2 (ja) | 1995-05-25 | 1995-05-25 | 混銑車の耐火物成形法および中子装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2680559B2 (ja) |
-
1995
- 1995-05-25 JP JP12637795A patent/JP2680559B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08320184A (ja) | 1996-12-03 |
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---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |