JPH07148633A - ワーク搬送装置 - Google Patents

ワーク搬送装置

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JPH07148633A
JPH07148633A JP29765393A JP29765393A JPH07148633A JP H07148633 A JPH07148633 A JP H07148633A JP 29765393 A JP29765393 A JP 29765393A JP 29765393 A JP29765393 A JP 29765393A JP H07148633 A JPH07148633 A JP H07148633A
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JP
Japan
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work
workpiece
pseudo
stocker
pallet jig
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Application number
JP29765393A
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English (en)
Inventor
Katsutoshi Hori
勝敏 堀
Toshimi Fujikawa
俊美 藤川
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Nabtesco Corp
Original Assignee
Teijin Seiki Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、ワーク取付け具の減少とフレキシ
ブル生産システムにおける生産性の向上とを図るべく、
スペース上の利点とフレキシブル性とを兼ね備えたワー
ク搬送装置を提供することを目的とする。 【構成】 ワーク取付け具10に取付けられる第1のワー
ク11と、ワーク11とは形状の異なる第2のワーク15と、
ワーク11の取付け基準面と同一の位置決めをなす取付け
基準面21a、21bおよびワーク15を取り付けるワーク取
付け面21cを有する疑似パレット治具21と、第1のワー
ク11と第2ワーク付疑似パレット治具21とをそれぞれ複
数収納するワークストッカ50A、50Bと、第1のワーク
11と第2ワーク付疑似パレット治具21とのうち何れかを
ワークストッカ50A、50Bから取り出してワーク取付け
具10に搬送する搬送手段60とを備えるよう構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ワーク搬送装置、詳し
くは複数種のワークを所定の加工位置に搬送するワーク
搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、各種機械加工分野において、NC
(数値制御)工作機械等を用いて多品種少量生産を行な
うフレキシブル生産システムが採用されているが、この
ような場合、複数種のワーク群のうちから必要なものを
判別してそのワークを所定数ずつ加工位置に搬送する搬
送装置が使用されている。この種のワーク搬送装置に
は、予め加工ステーション上に設置したワーク取付け具
にワークを所定数ずつダイレクトに搬送するワークダイ
レクト搬送方式のものと、パレット化した複数の同一種
のワーク取付け具に同一形状のワークを取付けた状態で
複数のワークをそのパレットと共に順次加工位置に搬送
するパレット搬送方式のものとがある。前者のワークダ
イレクト搬送方式の場合、ワークを異種のワークに切換
える場合には、加工ステーション上に配置したワーク取
付け具を次の異種のワークに対応するものに変更する。
また、後者のパレット搬送方式の場合、搬送ライン上の
複数のパレットを異種のワークに対応するものに変更す
るとともに、各パレットに次のワークを取り付けるよう
になっている。
【0003】さらに、ワークストッカを設け、そのワー
クストッカの複数の収納棚に収納されたワークを、判別
機能を有する棚管理システムによって個々に管理するも
のもある。その場合、棚管理システムによりワーク搬送
ユニットに次の棚(ワーク)の位置を指令することで、
必要なワーク取出しがされるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のワーク搬送装置にあっては、ワークダイレク
ト搬送方式およびパレット搬送方式のいずれでも、各製
品毎に専用のワーク取付け具がなければ複数種のワーク
搬送を行なえなかった。そのため、多品種になればなる
ほど大型のワーク取付け具が増えていた。特に、パレッ
ト搬送方式の場合には1種類のワークに対して複数のパ
レット化したワーク取付け具が必要になるから、そのワ
ーク取付け具の格納スペースと製作コストが膨大になっ
ていた。また、ワークダイレクト搬送方式の場合、加工
ステーション上に配置したワーク取付け具にワークを着
脱しながら複数の同一種のワークを加工するため、ワー
ク交換に時間がかかるとともに、そのために加工機の稼
働率が低下していた。
【0005】すなわち、ワークダイレクト搬送方式のワ
ーク搬送装置には、ワーク取付け具が少なくて済むとい
う利点はあるものの、生産性の向上が容易でないという
欠点があり、パレット搬送方式のワーク搬送装置には、
異種のワークおよびワーク取付け具(パレット)を同一
ライン上で搬送できるというフレキシブル性の利点が有
るものの、ワーク取付け具が多くならざるを得ないとい
う欠点があった。そこで、本発明は、ワーク取付け具の
減少とフレキシブル生産システムにおける生産性の向上
とを図るべく、ワークダイレクト搬送方式のようなスペ
ース上の利点とパレット搬送方式のようなフレキシブル
性とを兼ね備えたワーク搬送装置を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、請
求項1記載の発明は、所定のワーク取付け具に取付けら
れる第1のワークと、該第1のワークとは形状の異なる
第2のワークと、第1のワークの取付け基準面と同一の
位置決めをなす取付け基準面および第2のワークを取り
付けるワーク取付け面を有する疑似パレット治具と、第
1のワークと第2のワークを取り付けた疑似パレット治
具とをそれぞれ複数収納するワークストッカと、ワーク
ストッカ内に収納された第1のワークと前記第2のワー
クを取り付けた疑似パレット治具とのうち何れかをワー
クストッカから取り出して前記ワーク取付け具に搬送す
る搬送手段と、を備えたことを特徴とするものである。
【0007】また、請求項2記載の発明は、前記ワーク
ストッカが、第1のワークと前記第2のワークを取り付
けた疑似パレット治具とを収納した複数の収納部と、該
複数の収納部を前記搬送手段による取り出し位置および
前記第1、第2のワークを各収納部に補給するワーク補
給位置に移動させる移動手段と、を有することを特徴と
するものである。
【0008】
【作用】請求項1記載の発明では、所定のワーク取付け
具に対して第1のワーク又は疑似パレット治具の何れか
が取り付けられ、疑似パレット治具に第2のワークを取
り付けておくことで、第1、第2のワークの何れもが前
記ワーク取付け具に取付け可能になる。したがって、大
型のワーク取付け具が少なくて済む。また、第1のワー
クと第2のワークを取り付けた疑似パレット治具とを任
意数ずつ搬送できるから、フレキシブル性も高いものと
なる。請求項2記載の発明では、ワークストッカに設け
られた移動手段によって、複数の収納部に収納された第
1のワークと前記第2のワークを取り付けた疑似パレッ
ト治具とが、搬送手段による取り出し位置と第1、第2
のワークを各収納部に補給するワーク補給位置とに移動
される。したがって、疑似パレット治具をワークストッ
カから外部に取り出すことなくワークを補給することが
できる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて具体
的に説明する。図1〜図3は本発明に係るワーク搬送装
置の一実施例を示す図である。まず、その構成を説明す
る。図1(a)、(b)において、10は所定のワーク取付け
具、11はこのワーク取付け具10に取付けられる第1のワ
ークであり、ワーク取付け具10には複数の油圧クランプ
ユニット12、13および位置決めピン14が設けられてい
る。両油圧クランプユニット12、13は油室12a、12bの
差圧又は油室13a、13bの差圧により作動する油圧シリ
ンダで、これら油室12a、12bおよび油室13a、13bに
は図示しない油圧ロータリージョイントを介してターン
テーブル16側から作動油が給排される。そして、油圧ク
ランプユニット12、13は、図1(a)に示すように第1の
ワーク11をワーク取付け具10上にクランプし、あるい
は、図1(b)に示すように疑似パレット治具21をワーク
取付け具10上にクランプすることができる。疑似パレッ
ト治具21は、第1のワーク11とは形状の異なる第2のワ
ーク15を取り付けることのできる治具で、第1のワーク
11の取付け基準面11a、11bと同一の位置決めをなす取
付け基準面21a、21bと、第2のワーク15を取り付ける
ワーク取付け面21cと、第2のワーク15を位置決めする
位置決めピン(図示していない)等を有している。ま
た、疑似パレット治具21のワーク取付け面21c側にはリ
ンク機構等を利用した手動クランプユニット22、23(詳
細は図示していないが公知のものと同様な手動クランプ
機構である)が設けられており、ワーク取付け面21c上
の第2のワーク15は手動クランプユニット22、23によっ
てクランプされ、固定された状態となっている。なお、
ワーク取付け具10およびターンテーブル16は、図3に示
す2台のマシニングセンタ30、40の加工ステーション3
1、41にそれぞれ設けられている。
【0010】一方、ワーク取付け具10の上に取り付けら
れる第1のワーク11や前記第2のワーク15を取り付けた
疑似パレット治具21は、ワークストッカ50A、50Bにそ
れぞれ収納されている。具体的には、各ワークストッカ
50A又は50B(以下、ワークストッカ50という)は、第
1のワーク11並びに前記第2のワーク15を取り付けた疑
似パレット治具21(以下、ワーク付疑似パレット治具21
という)を収納する複数の吊り下げ方式の収納部51と、
これら収納部51を支持するよう複数のスプロケットホイ
ール54a〜54eに巻回されたエンドレスチェーン52と、
エンドレスチェーン52を駆動する割出しモータ53とを有
しており、エンドレスチェーン52を割出しモータ53によ
って所定の送り量単位(収納部51の1つ分の送りに対応
する送り量)で回転駆動し、複数の収納部51を図2に示
す循環経路で循環させる。なお、エンドレスチェーン5
2、割出しモータ53および複数のスプロケットホイール5
4a〜54eは、第1および第2のワーク11、15を取り出
し位置P1 およびワーク交換位置P2 に移動させる移動
手段55を構成している。
【0011】一方、前記循環経路は、各収納部51から第
1のワーク11又はワーク付疑似パレット治具21を取り出
す取り出し位置P1 と、各収納部51内の第1のワーク11
又は第2のワーク15を交換する(各収納部51にワーク11
又は15を補給する)ワーク交換位置P2 とを通るように
なっており、取り出し位置P1 には搬送手段であるガン
トリーローダ60が停止する。このガントリーローダ60
は、下部に設けられた保持ユニット61を昇降および開閉
動作させて第1のワーク11又はワーク付疑似パレット治
具21をワークストッカ50の外部に取り出すことができ、
取り出した第1のワーク11又はワーク付疑似パレット治
具21を門型の搬送レール62に沿って図3の左右方向およ
び上下方向に搬送し、マシニングセンタ30、40の加工ス
テーション31、41の何れかに設置されたワーク取付け具
10上に載置するようになっている。すなわち、ガントリ
ーローダ60はワークストッカ50内に収納された第1のワ
ーク11とワーク付疑似パレット治具21とのうち何れかを
ワークストッカ50から取り出してワーク取付け具10に搬
送する搬送手段となっている。
【0012】また、ワーク交換位置P2 はワークストッ
カ50内で疑似パレット治具21に第2のワーク15を着脱し
たり、収納部51に第1のワーク11を所定の姿勢で収納あ
るいは取り出したりすることができるよう設定した作業
位置であり、ワークストッカ50のワーク交換位置P2
は、その作業を行なうための作業窓56と、ワーク11、15
の交換が必要なとき(あるいは図示しない開閉スイッチ
のオン/オフ動作時)に自動開閉する自動扉57とが設け
られている。この自動扉57が開いたときあるいはワーク
11、15を交換するためにワークストッカ50内に作業者W
の手やワーク11、15等が入るときには、これが光電管58
に検知され、搬送制御手段である表示管理部70からの指
令によって割出しモータ53が停止されるようになってい
る。
【0013】表示管理部70は、所定の制御プログラムに
従い、光電管58等の検知手段の検知情報やマシニングセ
ンタ30、40の制御盤からの指令情報等に基づいて各収納
部51内のワーク11、15を判別したり、各収納部51にワー
ク11、15があるか否か、ワーク11又は15の取出し数が所
定数に達したか否か等のチェックを行なったりして、そ
の状態をCRT画面71に適宜表示することができる。ま
た、表示管理部70はマシニングセンタ30又は40による加
工が終了したとき、マシニングセンタ30、40の制御盤か
らの指令を受けてガントリーローダ60を駆動する。さら
に、ワークストッカ50A、50B内の加工済みワーク数
(未加工ワークの残数でもよい)が所定数になったとき
には、表示管理部70は割出しモータ53を停止するととも
にCRT画面71にワークの交換作業が必要なことを表示
する。そして、作業者が自動扉57の開放をスイッチ等に
より指示したとき、自動扉57が開放され、収納部51に第
1のワーク11又は第2のワーク15が補給されるようにな
っている。
【0014】なお、図2において、59は緩やかに傾斜し
たオイルパンであり、オイルパン59はマシニングセンタ
30、40による加工後に収納部51内の第1のワーク11およ
びワーク付疑似パレット治具21から落下するクーラント
を受け、所定位置に回収することができる。また、図3
に示す2台のマシニングセンタ30、40は第1のワーク11
又は第2のワーク15の加工工程を2分割し、その各分割
工程をマシニングセンタ30又は40で受け持つようになっ
ている。
【0015】次に、その作用を説明する。まず、ワーク
ストッカ50A、50B内に複数の第1のワーク11と疑似パ
レット治具21とが収納されるとともに、各疑似パレット
治具21に第2のワーク15が取り付けられる。すなわち、
ワークストッカ50A、50B内に第1のワーク11とワーク
付疑似パレット治具21とが収納される。次いで、表示管
理部70がマシニングセンタ30又は40からのワーク供給指
令を受けると、表示管理部70がガントリーローダ60を駆
動するとともに、必要なワークに対応する収納部51を取
り出し位置P1 に移動させ、第1のワーク11又はワーク
付疑似パレット治具21を加工ステーション31に配置され
たワーク取付け具10に搬送する。
【0016】いま、ワーク取付け具10に第1のワーク11
が搬送されたとすると、次いで油圧クランプユニット1
2、13が作動し、搬送されてきた第1のワーク11がワー
ク取付け具10上にクランプされた後、マシニングセンタ
30が所定のNCプログラムに従って前記分割工程の加工
を実行する。そのマシニングセンタ30による加工が終了
すると、油圧クランプユニット12、13が作動して第1の
ワーク11のクランプが解除され、第1のワーク11がガン
トリーローダ60によって加工ステーション41に移され、
同様なクランプの手順をふんでマシニングセンタ40によ
る加工が行なわれる。そして、マシニングセンタ40によ
る加工が終了すると、加工済みの第1のワーク11は、ワ
ークストッカ50内に搬送される。
【0017】このようにして第1のワーク11が所定の生
産数量分だけ加工されると、次いでワークの切換えが行
なわれる。例えば、マシニングセンタ30、40の制御盤が
次に加工を予定するワーク15を表示管理部70に供給指令
するとともに、図示しない自動工具交換装置等によって
工具交換し、主軸ヘッド位置を次の加工条件に適合する
位置に変化させる。
【0018】また、前記ワーク供給指令が表示管理部70
に送られることで、ガントリーローダ60によってワーク
ストッカ50A、50Bの所定の収納部51からワーク付疑似
パレット治具21が取り出され、この疑似パレット治具21
が加工ステーション31に配置されたワーク取付け具10に
搬送される。以後、上述と同様な手順でマシニングセン
タ30、40による所定の加工が実行され、その加工が終了
すると、加工済みワーク15を取り付けた疑似パレット治
具21がガントリーローダ60によってワークストッカ50
A、50B内に戻される。
【0019】なお、マシニングセンタ30、40によって加
工工程を分担しない場合であれば、加工済みの第1のワ
ーク11又はワーク付疑似パレット治具21はマシニングセ
ンタ30又は40により加工された後、ワークストッカ50の
収納部51内に戻される。ところで、このようなマシニン
グセンタ30、40による加工を繰り返し行なうと、ワーク
ストッカ50A、50B内の未加工ワーク数が減少し、ある
いは、所定数の加工が終了して、新しいワーク(第1の
ワーク11あるいはワーク11、15とは形状の異なるワー
ク)を補給したり加工済みワーク15を未加工のものと交
換したりする必要が生じる。
【0020】この場合、表示管理部70がワーク補給の必
要なことを判定し、割出しモータ53を停止させるととも
に、CRT画面71にワーク補給が必要なことを表示させ
る。そして、作業者が自動扉57の開放を指示すると、自
動扉57が開くとともに、空の収納部51あるいは加工済み
ワークの入った収納部51がワーク補給位置P2 に移動さ
れる。
【0021】次いで、作業者Wが補給すべき1つのワー
クを収納部51内に補給し、あるいは第2のワーク15を交
換すると、ワーク補給すべき次の収納部51がワーク補給
位置P2 に移動され、次のワーク補給又はワーク交換作
業が行なわれる。そして、必要数のワーク補給が済む
と、CRT画面71にその旨の表示がされるとともに、自
動扉57が閉じられ、次の加工への待機状態となる。
【0022】このように、本実施例では、所定のワーク
取付け具10に対して第1のワーク11とワーク付疑似パレ
ット治具21とのうち任意の一方が取り付けられる。すな
わち、疑似パレット治具21に予め第2のワーク15を取り
付けておくことで、第1、第2のワーク11、15の何れも
がワーク取付け具10に任意に取付け可能になる。したが
って、大型のワーク取付け具10が少なくて済み、マシニ
ングセンタ30、40によって多品種の加工を行なう場合で
も、大型のワーク取付け具10の格納スペースがあまり必
要ない。さらに、第1のワーク11とワーク付疑似パレッ
ト治具21とを任意数ずつ搬送できるから、フレキシブル
性にきわめて優れ、生産性が向上する。すなわち、本実
施例では、ワーク取付け具10を減少させるとともに、マ
シニングセンタ30、40を含むフレキシブル生産システム
の生産性を向上させることができるのであり、ワークダ
イレクト搬送方式のようなスペース上の利点とパレット
搬送方式のようなフレキシブル性とを兼ね備えたワーク
搬送装置となる。
【0023】また、本実施例では、ワークストッカ50に
設けられた移動手段55によって、複数の収納部51に収納
された第1のワーク11とワーク付疑似パレット治具21と
が、ガントリーローダ60による取り出し位置P1 とワー
ク11、15を各収納部51に補給するワーク補給位置P2
に移動させるから、ワークを補給するために疑似パレッ
ト治具21をワークストッカ50から外部に取り出す必要が
なく、ワーク補給作業を容易化することができる。
【0024】なお、本実施例において、ワークストッカ
50に補給するワークが第1のワーク11でも第2のワーク
15でもなく、ワーク取付け具10に取り付けられないワー
クであれば、加工ステーション31、41上のワーク取付け
具10を交換する段取り替えが必要になる。また、疑似パ
レット治具21と同様な疑似パレット治具を用いてワーク
取付け具10に取り付けることのできるワークを次に加工
するのであれば、ワーク取付け具10の交換でなく、空の
収納部51にその疑似パレット治具を収納する作業等を行
なうことになる。
【0025】図4および図5は本発明に係るワーク搬送
装置の他の実施例を示す図である。なお、本実施例は、
ワーク取付け具およびワークの形状が上述例とは異なる
ものの、その他のシステム構成はほぼ上述例と同様であ
るので同様な構成については同一符号を用いて説明し、
上述例と異なる部分のみ詳述する。図4、図5におい
て、81はマシニングセンタ30、40の加工ステーションを
構成するターンテーブルであり、ターンテーブル81上に
はワーク取付け具110が図示しない複数のボルトによっ
て固定されている。このワーク取付け具110には各一対
の油室112a、112b、113a、113bの差圧によりリンク
機構112c、113cを駆動する有する複数の油圧クランプ
ユニット112、113が設けられており、これら油圧クラン
プユニット112、113には油圧ロータリージョイント117
を介してターンテーブル81側から作動油が給排される。
そして、これら油圧クランプユニット112、113は、図4
に示すように第1のワーク111をワーク取付け具110上に
クランプし、あるいは、図5に示すように疑似パレット
治具121をワーク取付け具110上にクランプすることがで
きる。
【0026】第1のワーク111は複数の同軸な軸穴111a
を有する比較的長尺のワークで、例えばエンジンのシリ
ンダブロックの一部を構成する部材である。疑似パレッ
ト治具121は第1のワーク111とは形状の異なる第2のワ
ーク115を取り付けることのできる治具で、第1のワー
ク111の取付け基準面111b、111cと同一の位置決めを
なす取付け基準面121a、121bと、第2のワーク115を
取り付けるワーク取付け面121c、121dと、第2のワー
ク115を位置決めする位置決めピン121e等を有してい
る。また、疑似パレット治具121のワーク取付け面121
c、121d側にはリンク機構を利用した手動クランプユ
ニット122、123(片方は一部のみしか図示していないが
両者とも公知の手動クランプ機構である)が設けられて
おり、ワーク取付け面121c、121d上の第2のワーク11
5は手動クランプユニット122、123によってクランプさ
れ、固定された状態となっている。また、疑似パレット
治具121は第1のワーク111に対応する長さを有し、第2
のワーク115を長手方向に一対並べてクランプすること
ができる。そのため、手動クランプユニット122、123は
1つの第2のワーク115に対し二対、計4対設けられて
いる。なお、本実施例においては、2台のマシニングセ
ンタ30、40による工程分割を行なわず、第1のワーク11
1とワーク付疑似パレット治具121とを所定の割合でワー
クストッカ50A、50Bから取り出し、マシニングセンタ
30、40によって第1のワーク111と第2のワーク115とを
それぞれ所定数ずつ加工する。
【0027】本実施例においても、上述例と同様な効果
が期待できる。なお、上述の各実施例においては、ワー
ク取付け具10又は110を加工ステーションに固定する方
式を採用していたが、ワーク取付け具をパレット化した
ものに本発明を適用することもできる。すなわち、例え
ば一実施例のワーク取付け具10を搬送ライン上を移動す
る搬送用パレットに固定するようにしても実施可能であ
り、この場合には前記搬送ラインが本発明にいう搬送手
段となる。
【0028】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、疑似パレ
ット治具に第2のワークを取り付けておくことで第1、
第2のワークを何れもワーク取付け具に取付け可能にし
ているので、ワーク取付け具の減少とフレキシブル生産
システムにおける生産性の向上とを図ることができ、ワ
ークダイレクト搬送方式のようなスペース上の利点とパ
レット搬送方式のようなフレキシブル性とを兼ね備えた
ワーク搬送装置を提供することができる。
【0029】請求項2記載の発明によれば、ワークスト
ッカに設けた移動手段により、第1のワークと前記第2
のワークを取り付けた疑似パレット治具とを、搬送手段
による取り出し位置と第1、第2のワークを各収納部に
補給するワーク補給位置とに移動するようにしているの
で、疑似パレット治具をワークストッカから外部に取り
出すことなくワークを補給することができ、作業効率を
高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るワーク搬送装置の一実施例を示す
要部概略構成図で、(a)はそのワーク取付け具に第1の
ワークを取り付けた状態の状態図、(b)はそのワーク取
付け具にワーク付疑似パレット治具を取り付けた状態の
状態図である。
【図2】そのワークストッカの概略構成を示す側面図で
ある。
【図3】一実施例の生産システム全体の正面図である。
【図4】本発明に係るワーク搬送装置の他の実施例を示
す図で、そのワーク取付け具に第1のワークを取り付け
た状態の状態図である。
【図5】そのワーク取付け具にワーク付疑似パレット治
具を取り付けた状態の状態図である。
【符号の説明】
10 ワーク取付け具 11、111 第1のワーク 12、13、112、113 油圧クランプユニット 15、115 第2のワーク 21、121 疑似パレット治具、 21a、21b、121a、121b 疑似パレット治具の取付
け基準面 21c、121c、121d ワーク取付け面 22、23、122、123 手動クランプユニット 30、40 マシニングセンタ 31、41 加工ステーション 50A、50B ワークストッカ 51 収納部 52 エンドレスチェーン 53 割出しモータ 55 移動手段 60 ガントリーローダ(搬送手段) 70 表示管理部(搬送制御手段) P1 取り出し位置 P2 ワーク補給位置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定のワーク取付け具(10)に取付けられる
    第1のワーク(11)と、 該第1のワーク(11)とは形状の異なる第2のワーク(15)
    と、 第1のワーク(11)の取付け基準面(11a、11b)と同一の
    位置決めをなす取付け基準面(21a、21b)および第2の
    ワーク(15)を取り付けるワーク取付け面(21c)を有する
    疑似パレット治具(21)と、 第1のワーク(11)と第2のワーク(15)を取り付けた疑似
    パレット治具(21)とをそれぞれ複数収納するワークスト
    ッカ(50A、50B)と、 該ワークストッカ(50A、50B)内に収納された第1のワ
    ーク(11)と前記第2のワーク(15)を取り付けた疑似パレ
    ット治具(21)とのうち何れかをワークストッカ(50A、5
    0B)から取り出して前記ワーク取付け具(10)に搬送する
    搬送手段(60)と、を備えたことを特徴とするワーク搬送
    装置。
  2. 【請求項2】前記ワークストッカ(50A、50B)が、第1
    のワーク(11)と前記第2のワーク(15)を取り付けた疑似
    パレット治具(21)とを収納した複数の収納部(51)と、該
    複数の収納部(51)を前記搬送手段(60)による取り出し位
    置(P1 )および前記第1、第2のワーク(11、15)を各収
    納部(51)に補給するワーク補給位置(P2 )に移動させる
    移動手段(60)と、を有することを特徴とする請求項1記
    載のワーク搬送装置。
JP29765393A 1993-11-29 1993-11-29 ワーク搬送装置 Pending JPH07148633A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107728667A (zh) * 2017-11-06 2018-02-23 郎溪昊瑞锻造有限公司 一种工件加热温度控制装置及控制方法

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CN107728667A (zh) * 2017-11-06 2018-02-23 郎溪昊瑞锻造有限公司 一种工件加热温度控制装置及控制方法

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