JPH07148615A - 高ヘリカル歯切方法及び装置 - Google Patents
高ヘリカル歯切方法及び装置Info
- Publication number
- JPH07148615A JPH07148615A JP28831492A JP28831492A JPH07148615A JP H07148615 A JPH07148615 A JP H07148615A JP 28831492 A JP28831492 A JP 28831492A JP 28831492 A JP28831492 A JP 28831492A JP H07148615 A JPH07148615 A JP H07148615A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hob
- work
- head
- cutting
- arbor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23F—MAKING GEARS OR TOOTHED RACKS
- B23F5/00—Making straight gear teeth involving moving a tool relatively to a workpiece with a rolling-off or an enveloping motion with respect to the gear teeth to be made
- B23F5/20—Making straight gear teeth involving moving a tool relatively to a workpiece with a rolling-off or an enveloping motion with respect to the gear teeth to be made by milling
- B23F5/22—Making straight gear teeth involving moving a tool relatively to a workpiece with a rolling-off or an enveloping motion with respect to the gear teeth to be made by milling the tool being a hob for making spur gears
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Gear Processing (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 高ヘリカルギアのホブによる歯切において、
ホブの送りを高速化し、加工能率の向上を図ると共にホ
ブの切削位置のシフトを可能とし、ホブ全長を有効に使
用できるようにして、ホブの交換頻度を少なくし、作業
能率の向上を図り得るようにした高ヘリカル歯切方法及
び装置を提供すること。 【構成】 ワーク（１）に回転を付与するワークアーバ
ー（３）をワークヘッド（４）に水平に支持させ、か
つ、ワークヘッド（４）の上方でホブ（２）に回転を付
与するホブアーバー（１０）をホブスピンドルヘッド
（１８）に水平に支持させ、このホブスピンドルヘッド
（１８）をホブサドル（８）に対してホブヘッド（９）
を介して水平軸線回りで旋回可能に装着し、また、ホブ
サドル（８）を、コラム（７）に昇降可能に装着し、こ
のコラム（７）をベッド（６）に前後方向へ移動可能に
装着して、ホブ（２）をワーク（１）の軸方向に直交さ
せて送るようにした。
ホブの送りを高速化し、加工能率の向上を図ると共にホ
ブの切削位置のシフトを可能とし、ホブ全長を有効に使
用できるようにして、ホブの交換頻度を少なくし、作業
能率の向上を図り得るようにした高ヘリカル歯切方法及
び装置を提供すること。 【構成】 ワーク（１）に回転を付与するワークアーバ
ー（３）をワークヘッド（４）に水平に支持させ、か
つ、ワークヘッド（４）の上方でホブ（２）に回転を付
与するホブアーバー（１０）をホブスピンドルヘッド
（１８）に水平に支持させ、このホブスピンドルヘッド
（１８）をホブサドル（８）に対してホブヘッド（９）
を介して水平軸線回りで旋回可能に装着し、また、ホブ
サドル（８）を、コラム（７）に昇降可能に装着し、こ
のコラム（７）をベッド（６）に前後方向へ移動可能に
装着して、ホブ（２）をワーク（１）の軸方向に直交さ
せて送るようにした。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、高ヘリカル歯切方法及
び装置に関するものである。
び装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】一般に従来のホブ盤は、ホブとワークを
一定の関係で回転させる機構と、ワークに対し相対的に
ホブをワークの軸方向に送る機構と、さらにホブに対し
相対的にワークを追い込む機構とを有している。
一定の関係で回転させる機構と、ワークに対し相対的に
ホブをワークの軸方向に送る機構と、さらにホブに対し
相対的にワークを追い込む機構とを有している。
【０００３】ホブによる歯切は、ホブ１回転で、１条ホ
ブの場合、１歯が創成され、ワークは１ピッチ回転せし
められ、多条ホブの場合、多条分の歯が創成され、ワー
クは多条ピッチ分回転せしめられる。
ブの場合、１歯が創成され、ワークは１ピッチ回転せし
められ、多条ホブの場合、多条分の歯が創成され、ワー
クは多条ピッチ分回転せしめられる。
【０００４】従って、平歯車の場合、ホブの送り（切り
込み）は、ホブの回転及びワークの回転とは無関係に設
定できる。
込み）は、ホブの回転及びワークの回転とは無関係に設
定できる。
【０００５】しかし、ヘリカルギアの歯切の場合は、ホ
ブの送りが、歯すじのねじれ分と関連するのであり、ヘ
リカル角度（歯すじのねじれ角度）が大きくなる程、図
５の（Ａ）（Ｂ）に示すように、ワーク（１）に対しホ
ブ（２）をワーク（１）の軸方向に送る速度（送り量）
を遅くする必要があり、切削時間が余分に掛かる不具合
があった。
ブの送りが、歯すじのねじれ分と関連するのであり、ヘ
リカル角度（歯すじのねじれ角度）が大きくなる程、図
５の（Ａ）（Ｂ）に示すように、ワーク（１）に対しホ
ブ（２）をワーク（１）の軸方向に送る速度（送り量）
を遅くする必要があり、切削時間が余分に掛かる不具合
があった。
【０００６】また、ホブ（２）にワーク（１）の軸方向
の送りを掛けた場合、ホブ（２）の先端側（2a)の刃の
みにて切削を行なわなければならなくなり、先端側（2
a)の刃のみが磨耗し、残存部の刃を利用できない不具合
がある。これを避けるために、図６の（Ａ）（Ｂ）に示
すように、ホブ（２）の先端側（2a)の刃にテーパーを
付けて、ホブ（２）の先端側（2a)に掛かる負荷を減少
させ、ホブ（２）の軸方向に分散する方法で従来切削を
していたが、この方法は、ホブ（２）の切削開始位置を
変えることができず、ホブ（２）の軸方向全長を有効に
使用することができない欠点があった。
の送りを掛けた場合、ホブ（２）の先端側（2a)の刃の
みにて切削を行なわなければならなくなり、先端側（2
a)の刃のみが磨耗し、残存部の刃を利用できない不具合
がある。これを避けるために、図６の（Ａ）（Ｂ）に示
すように、ホブ（２）の先端側（2a)の刃にテーパーを
付けて、ホブ（２）の先端側（2a)に掛かる負荷を減少
させ、ホブ（２）の軸方向に分散する方法で従来切削を
していたが、この方法は、ホブ（２）の切削開始位置を
変えることができず、ホブ（２）の軸方向全長を有効に
使用することができない欠点があった。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】ワークの加工精度を低
下させることなく作業能率を向上させる１つの方法とし
て、ホブの交換頻度を少なくすることが考えられるが、
そのためには、ホブの軸方向の長さをできるだけ長く
し、常に同じ位置で切削するのではなく、切削位置を少
しづつシフトさせることが有効である。
下させることなく作業能率を向上させる１つの方法とし
て、ホブの交換頻度を少なくすることが考えられるが、
そのためには、ホブの軸方向の長さをできるだけ長く
し、常に同じ位置で切削するのではなく、切削位置を少
しづつシフトさせることが有効である。
【０００８】しかし、ヘリカル角度が４５°以上の高ヘ
リカルギアの歯切の場合、前述のような理由から、ホブ
の軸方向長さを長くしても、これを有効に利用すること
ができない欠点があった。
リカルギアの歯切の場合、前述のような理由から、ホブ
の軸方向長さを長くしても、これを有効に利用すること
ができない欠点があった。
【０００９】本発明は、従来技術の上記欠点に鑑みて提
案されたもので、その目的とするところは、高ヘリカル
ギアのホブによる歯切において、ホブの送りを高速化
し、加工能率の向上を図ると共にホブの切削位置のシフ
トを可能とし、ホブ全長を有効に使用できるようにし
て、ホブの交換頻度を少なくし、作業能率の向上を図り
得るようにした高ヘリカル歯切方法及び装置を提供する
ことにある。
案されたもので、その目的とするところは、高ヘリカル
ギアのホブによる歯切において、ホブの送りを高速化
し、加工能率の向上を図ると共にホブの切削位置のシフ
トを可能とし、ホブ全長を有効に使用できるようにし
て、ホブの交換頻度を少なくし、作業能率の向上を図り
得るようにした高ヘリカル歯切方法及び装置を提供する
ことにある。
【００１０】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の方法は、高ヘリカルギアのホブによる歯切にお
いて、ホブをワークの軸方向に直交させて送るようにし
たものである。
本発明の方法は、高ヘリカルギアのホブによる歯切にお
いて、ホブをワークの軸方向に直交させて送るようにし
たものである。
【００１１】また、本発明の装置は、ワークに回転を付
与するワークアーバーを水平に支持するワークヘッド
と、ベッドに前後方向へ移動可能に設置されたコラム
と、コラムに昇降可能に装着されたホブサドルと、ホブ
サドルにホブヘッドを介して水平軸線回りで旋回可能に
装着され、該ホブヘッドの上方でホブに回転を付与する
ホブアーバーを水平に支持するホブスピンドルヘッドと
を具備させたものである。
与するワークアーバーを水平に支持するワークヘッド
と、ベッドに前後方向へ移動可能に設置されたコラム
と、コラムに昇降可能に装着されたホブサドルと、ホブ
サドルにホブヘッドを介して水平軸線回りで旋回可能に
装着され、該ホブヘッドの上方でホブに回転を付与する
ホブアーバーを水平に支持するホブスピンドルヘッドと
を具備させたものである。
【００１２】
【作用】高ヘリカルギアのホブによる歯切において、ホ
ブをワークの軸方向に直交させて送ることによって、ホ
ブの送り方向が、ホブの切歯方向に近い方向となり、ホ
ブの送りを高速化できる。
ブをワークの軸方向に直交させて送ることによって、ホ
ブの送り方向が、ホブの切歯方向に近い方向となり、ホ
ブの送りを高速化できる。
【００１３】また、ホブの切り込み開始位置をホブの軸
方向上で任意の位置にシフトさせることができる。
方向上で任意の位置にシフトさせることができる。
【００１４】ワークに回転を付与するワークアーバーを
ワークヘッドに水平に支持させ、かつ、ワークヘッドの
上方でホブに回転を付与するホブアーバーをホブスピン
ドルヘッドに水平に支持させ、このホブスピンドルヘッ
ドをホブヘッドを介してホブサドルに対して水平軸線回
りで旋回可能に装着したから、ワークに対してホブを０
°から９０°の任意の角度に設定できる。そして、ホブ
サドルは、コラムに昇降可能に装着してあり、このコラ
ムは、ベッドに前後方向へ移動可能に設置してあるか
ら、ホブをワークの軸方向に直交させて送ることがで
き、高ヘリカルギアの歯切時、ホブの送りを高速化でき
る。
ワークヘッドに水平に支持させ、かつ、ワークヘッドの
上方でホブに回転を付与するホブアーバーをホブスピン
ドルヘッドに水平に支持させ、このホブスピンドルヘッ
ドをホブヘッドを介してホブサドルに対して水平軸線回
りで旋回可能に装着したから、ワークに対してホブを０
°から９０°の任意の角度に設定できる。そして、ホブ
サドルは、コラムに昇降可能に装着してあり、このコラ
ムは、ベッドに前後方向へ移動可能に設置してあるか
ら、ホブをワークの軸方向に直交させて送ることがで
き、高ヘリカルギアの歯切時、ホブの送りを高速化でき
る。
【００１５】
【実施例】図１の（Ａ）は、本発明方法の原理説明用側
面図であり、（Ｂ）は、その軸方向端面から見た原理説
明図であって、本発明の方法は、ワーク（１）に対し、
ホブ（２）をワーク（１）の軸方向に直交させて送るよ
うにしたものである。
面図であり、（Ｂ）は、その軸方向端面から見た原理説
明図であって、本発明の方法は、ワーク（１）に対し、
ホブ（２）をワーク（１）の軸方向に直交させて送るよ
うにしたものである。
【００１６】このようにしたことにより、ホブ（２）の
送り方向が、ホブ（２）の切歯方向に近い方向となり、
ヘリカル角度が４５°以上の高ヘリカルギアの歯切時、
ホブ（２）の送りを従来に比べ３〜４倍高速化できる。
しかも、図１の（Ｂ）に示すように、切削開始時、ワー
ク（１）の外径の接線方向からホブ（２）が接近して切
削を行なうため、初期負荷が小さくバランスのよい加工
ができる。即ち、ワーク（１）の歯幅×角度分だけのホ
ブ（２）の幅が常にワーク（１）に当接した状態で切削
しながら移動するため、ホブ（２）の磨耗が均等にな
る。
送り方向が、ホブ（２）の切歯方向に近い方向となり、
ヘリカル角度が４５°以上の高ヘリカルギアの歯切時、
ホブ（２）の送りを従来に比べ３〜４倍高速化できる。
しかも、図１の（Ｂ）に示すように、切削開始時、ワー
ク（１）の外径の接線方向からホブ（２）が接近して切
削を行なうため、初期負荷が小さくバランスのよい加工
ができる。即ち、ワーク（１）の歯幅×角度分だけのホ
ブ（２）の幅が常にワーク（１）に当接した状態で切削
しながら移動するため、ホブ（２）の磨耗が均等にな
る。
【００１７】また、ホブ（２）の切り込み開始位置をホ
ブ（２）の軸方向上で任意の位置にシフトさせることが
できるため、従来の如く、ホブ（２）の先端側だけしか
使用できないものに比べ、ホブ（２）の軸方向全長を有
効に使用することができ、ホブ（２）の交換頻度を減少
させることができるため、作業能率を向上させることが
できる。
ブ（２）の軸方向上で任意の位置にシフトさせることが
できるため、従来の如く、ホブ（２）の先端側だけしか
使用できないものに比べ、ホブ（２）の軸方向全長を有
効に使用することができ、ホブ（２）の交換頻度を減少
させることができるため、作業能率を向上させることが
できる。
【００１８】上記のように、本発明では、ホブ（２）を
ワーク（１）の軸方向に直交する方向に送るようにした
から、図２の（Ａ）に示すような歯幅の左右に障害物が
あるワーク（１ａ）であっても、最小の制約で歯切加工
が可能であり、歯切加工部の片側又は両側の部材例え
ば、自動車エンジン用カムシャフトのカムなどに制約さ
れないで加工することができる。
ワーク（１）の軸方向に直交する方向に送るようにした
から、図２の（Ａ）に示すような歯幅の左右に障害物が
あるワーク（１ａ）であっても、最小の制約で歯切加工
が可能であり、歯切加工部の片側又は両側の部材例え
ば、自動車エンジン用カムシャフトのカムなどに制約さ
れないで加工することができる。
【００１９】また、本発明は、ダイヤゴナル歯切に類似
した加工方法であるため、歯面の仕上がりが良好とな
る。従って、本発明の方法は、図２の（Ｂ）に示すよう
なウオームホイル（１ｂ）のダイヤゴナル歯切にも適用
することが可能である。
した加工方法であるため、歯面の仕上がりが良好とな
る。従って、本発明の方法は、図２の（Ｂ）に示すよう
なウオームホイル（１ｂ）のダイヤゴナル歯切にも適用
することが可能である。
【００２０】次に、図３は、本発明の方法に直接使用す
る装置の１実施例を示す平面図であり、図４は、その側
面図であって、これらの図において、（３）はワークア
ーバー、（４）はワークヘッド、（５）は芯押し台、
（６）はベッド、（７）はコラム、（８）はホブサド
ル、（９）はホブヘッド、（１０）はホブアーバーを示
している。
る装置の１実施例を示す平面図であり、図４は、その側
面図であって、これらの図において、（３）はワークア
ーバー、（４）はワークヘッド、（５）は芯押し台、
（６）はベッド、（７）はコラム、（８）はホブサド
ル、（９）はホブヘッド、（１０）はホブアーバーを示
している。
【００２１】ワークアーバー（３）は、ワークヘッド
（４）と、ワークヘッド（４）に対向して設置された芯
押し台（５）とによって、左右に水平に支持され、ワー
クヘッド（４）に設置されたワーク回転用ＮＣモータ
（１１）により回転が付与される。ワーク（１）は、通
常、ワークアーバー（３）に挿入固着されるが、ワーク
アーバー（３）を介さずにワークヘッド（４）と芯押し
台（５）とに直接支持させる場合もある。芯押し台
（５）は、ベッド（６）上の芯押し台テーブル（１２）
上に左右方向へ移動可能に設置されている。
（４）と、ワークヘッド（４）に対向して設置された芯
押し台（５）とによって、左右に水平に支持され、ワー
クヘッド（４）に設置されたワーク回転用ＮＣモータ
（１１）により回転が付与される。ワーク（１）は、通
常、ワークアーバー（３）に挿入固着されるが、ワーク
アーバー（３）を介さずにワークヘッド（４）と芯押し
台（５）とに直接支持させる場合もある。芯押し台
（５）は、ベッド（６）上の芯押し台テーブル（１２）
上に左右方向へ移動可能に設置されている。
【００２２】コラム（７）は、ベッド（６）上に前後方
向へ摺動可能に載置され、切り込み用ＮＣモータ（１
３）によって前後方向へ切り込み送りされる。
向へ摺動可能に載置され、切り込み用ＮＣモータ（１
３）によって前後方向へ切り込み送りされる。
【００２３】ホブサドル（８）は、コラム（７）に昇降
可能に装着され、バランスシリンダ（１４）によって自
重が軽減され、かつ、昇降用ＮＣモータ（１５）によっ
て昇降駆動される。
可能に装着され、バランスシリンダ（１４）によって自
重が軽減され、かつ、昇降用ＮＣモータ（１５）によっ
て昇降駆動される。
【００２４】ホブヘッド（９）は、ホブサドル（８）に
水平軸線回りで旋回可能に装着され、スイベル機構（１
６）により、ワークアーバー（３）に対してホブアーバ
ー（１０）を０°〜９０°の範囲で任意の角度に設定可
能とされている。
水平軸線回りで旋回可能に装着され、スイベル機構（１
６）により、ワークアーバー（３）に対してホブアーバ
ー（１０）を０°〜９０°の範囲で任意の角度に設定可
能とされている。
【００２５】ホブヘッド（９）には、ホブスピンドルヘ
ッド（１８）が左右に摺動可能に装着されており、ホブ
アーバー（１０）は、両端をホブスピンドルヘッド（１
８）に回転可能に支持され、ホブ回転用ＮＣモータ（１
７）により回転駆動可能とされている。ホブ（２）は、
ホブアーバー（１０）に挿入固着されている。
ッド（１８）が左右に摺動可能に装着されており、ホブ
アーバー（１０）は、両端をホブスピンドルヘッド（１
８）に回転可能に支持され、ホブ回転用ＮＣモータ（１
７）により回転駆動可能とされている。ホブ（２）は、
ホブアーバー（１０）に挿入固着されている。
【００２６】本発明の装置の実施例は、以上の構成より
なり、次に、歯切動作要領を説明する。先ず、ホブ
（２）をホブアーバー（１０）に装着し、ワーク（１）
をワークアーバー（３）に装着する。そして、ワークア
ーバー（３）に対してホブアーバー（１０）をホブヘッ
ド（９）と共に０°〜９０°の範囲の所定の角度に設定
する。ワーク回転用ＮＣモータ（１１）、ホブ回転用Ｎ
Ｃモータ（１７）、切り込み用ＮＣモータ（１３）及び
昇降用ＮＣモータ（１５）は、加工しようとするワーク
（１）に対応して予め設定されたプログラムによりＮＣ
制御装置（図示省略）を介して相互に関連して制御駆動
される。
なり、次に、歯切動作要領を説明する。先ず、ホブ
（２）をホブアーバー（１０）に装着し、ワーク（１）
をワークアーバー（３）に装着する。そして、ワークア
ーバー（３）に対してホブアーバー（１０）をホブヘッ
ド（９）と共に０°〜９０°の範囲の所定の角度に設定
する。ワーク回転用ＮＣモータ（１１）、ホブ回転用Ｎ
Ｃモータ（１７）、切り込み用ＮＣモータ（１３）及び
昇降用ＮＣモータ（１５）は、加工しようとするワーク
（１）に対応して予め設定されたプログラムによりＮＣ
制御装置（図示省略）を介して相互に関連して制御駆動
される。
【００２７】歯切加工は、ワーク回転用ＮＣモータ（１
１）によって回転せしめられているワーク（１）に対
し、ホブ回転用ＮＣモータ（１７）によって回転せしめ
られたホブ（２）をワーク（１）の軸方向に直交させて
ワーク（１）の接線方向から切り込み用ＮＣモータ（１
３）によって送ることによって行なわれる。
１）によって回転せしめられているワーク（１）に対
し、ホブ回転用ＮＣモータ（１７）によって回転せしめ
られたホブ（２）をワーク（１）の軸方向に直交させて
ワーク（１）の接線方向から切り込み用ＮＣモータ（１
３）によって送ることによって行なわれる。
【００２８】このようにしたことにより、ホブ（２）の
送り方向が、ホブ（２）の切歯方向に近い方向となり、
ヘリカル角度が４５°以上の高ヘリカルギアの歯切時、
ホブ（２）の送りを従来に比べ３〜４倍高速化できる。
しかも、図１の（Ｂ）に示すように、切削開始時、ワー
ク（１）の外径の接線方向からホブ（２）が接近して切
削を行なうため、初期負荷が小さくバランスのよい加工
ができる。即ち、ワーク（１）の歯幅×角度分だけのホ
ブ（２）の幅が常にワーク（１）に当接した状態で切削
しながら移動するため、ホブ（２）の磨耗が均等にな
る。
送り方向が、ホブ（２）の切歯方向に近い方向となり、
ヘリカル角度が４５°以上の高ヘリカルギアの歯切時、
ホブ（２）の送りを従来に比べ３〜４倍高速化できる。
しかも、図１の（Ｂ）に示すように、切削開始時、ワー
ク（１）の外径の接線方向からホブ（２）が接近して切
削を行なうため、初期負荷が小さくバランスのよい加工
ができる。即ち、ワーク（１）の歯幅×角度分だけのホ
ブ（２）の幅が常にワーク（１）に当接した状態で切削
しながら移動するため、ホブ（２）の磨耗が均等にな
る。
【００２９】また、ホブ（２）の切り込み開始位置をホ
ブ（２）の軸方向上で任意の位置にシフトさせることが
できるため、従来の如く、ホブ（２）の先端側だけしか
使用できないものに比べ、ホブ全長を有効に使用するこ
とができ、ホブ（２）の交換頻度を減少させることがで
きるため、作業能率を向上させることができる。
ブ（２）の軸方向上で任意の位置にシフトさせることが
できるため、従来の如く、ホブ（２）の先端側だけしか
使用できないものに比べ、ホブ全長を有効に使用するこ
とができ、ホブ（２）の交換頻度を減少させることがで
きるため、作業能率を向上させることができる。
【００３０】
【発明の効果】本発明の方法によれば、高ヘリカルギア
のホブによる歯切において、ホブの送りを高速化し、加
工能率の向上を図ると共にホブの切削位置のシフトを可
能とし、ホブ全長を有効に使用できるようにして、ホブ
の交換頻度を少なくし、作業能率の向上を図り得る。
のホブによる歯切において、ホブの送りを高速化し、加
工能率の向上を図ると共にホブの切削位置のシフトを可
能とし、ホブ全長を有効に使用できるようにして、ホブ
の交換頻度を少なくし、作業能率の向上を図り得る。
【００３１】また、本発明の装置によれば、ワークに回
転を付与するワークアーバーをワークヘッドに水平に支
持させ、かつ、ワークヘッドの上方でホブに回転を付与
するホブアーバーをホブヘッドに水平に支持させ、この
ホブヘッドをホブサドルに対して水平軸線回りで旋回可
能に装着したから、ワークに対してホブを０°から９０
°の任意の角度に設定できる。そして、ホブサドルは、
コラムに昇降可能に装着してあり、このコラムはベッド
に前後方向へ移動可能に装着してあるから、比較的簡単
な構成でホブをワークの軸方向に直交させて送ることが
でき、高ヘリカルギアの歯切時、ホブの送りを高速化で
き、加工能率を向上させることができると共に、ホブの
切削開始位置を軸方向上の任意の位置にシフトさせるこ
とができ、ホブ全長を有効に使用できるため、ホブの交
換頻度を少なくでき、作業能率の向上を図り得る。
転を付与するワークアーバーをワークヘッドに水平に支
持させ、かつ、ワークヘッドの上方でホブに回転を付与
するホブアーバーをホブヘッドに水平に支持させ、この
ホブヘッドをホブサドルに対して水平軸線回りで旋回可
能に装着したから、ワークに対してホブを０°から９０
°の任意の角度に設定できる。そして、ホブサドルは、
コラムに昇降可能に装着してあり、このコラムはベッド
に前後方向へ移動可能に装着してあるから、比較的簡単
な構成でホブをワークの軸方向に直交させて送ることが
でき、高ヘリカルギアの歯切時、ホブの送りを高速化で
き、加工能率を向上させることができると共に、ホブの
切削開始位置を軸方向上の任意の位置にシフトさせるこ
とができ、ホブ全長を有効に使用できるため、ホブの交
換頻度を少なくでき、作業能率の向上を図り得る。
【図面の簡単な説明】
【図１】（Ａ）は、本発明方法の原理説明用側面図であ
り、（Ｂ）は、その軸方向端面から見た原理説明図であ
る。
り、（Ｂ）は、その軸方向端面から見た原理説明図であ
る。
【図２】（Ａ）は、本発明方法をカムシャフトに適用し
た場合の説明図であり、（Ｂ）は、ウオームホイルに適
用した場合の説明図である。
た場合の説明図であり、（Ｂ）は、ウオームホイルに適
用した場合の説明図である。
【図３】本発明の装置の１例を示す平面図である。
【図４】本発明の装置の１例を示す側面図である。
【図５】（Ａ）は従来のホブによる歯切方法の側面図、
（Ｂ）はその正面図である。
（Ｂ）はその正面図である。
【図６】（Ａ）は従来のテーパーホブによる歯切方法の
側面図、（Ｂ）はその正面図である。
側面図、（Ｂ）はその正面図である。
１ ワーク ２ ホブ ３ ワークアーバー ４ ワークヘッド ５ 芯押し台 ６ ベッド ７ コラム ８ ホブサドル ９ ホブヘッド １０ ホブアーバー １８ ホブスピンドルヘッド
Claims (2)
- 【請求項１】 高ヘリカルギアのホブによる歯切におい
て、ホブをワークの軸方向に直交させて送るようにした
ことを特徴とする高ヘリカル歯切方法。 - 【請求項２】 ワークに回転を付与するワークアーバー
を水平に支持するワークヘッドと、ベッドに前後方向へ
移動可能に設置されたコラムと、コラムに昇降可能に装
着されたホブサドルと、ホブサドルにホブヘッドを介し
て水平軸線回りで旋回可能に装着され、該ホブヘッドの
上方でホブに回転を付与するホブアーバーを水平に支持
するホブスピンドルヘッドとを具備させたことを特徴と
する高ヘリカル歯切装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28831492A JPH07148615A (ja) | 1992-10-27 | 1992-10-27 | 高ヘリカル歯切方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28831492A JPH07148615A (ja) | 1992-10-27 | 1992-10-27 | 高ヘリカル歯切方法及び装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07148615A true JPH07148615A (ja) | 1995-06-13 |
Family
ID=17728578
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP28831492A Pending JPH07148615A (ja) | 1992-10-27 | 1992-10-27 | 高ヘリカル歯切方法及び装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07148615A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN113664715A (zh) * | 2021-08-30 | 2021-11-19 | 兰州兰石能源装备工程研究院有限公司 | 磁性研磨机生产线驱动进给装置 |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6327127A (ja) * | 1986-07-18 | 1988-02-04 | Fujitsu Ltd | 信号変換装置 |
| JPS63156616A (ja) * | 1986-12-17 | 1988-06-29 | Mizoguchi Kikai Seisakusho:Kk | ホブ盤 |
-
1992
- 1992-10-27 JP JP28831492A patent/JPH07148615A/ja active Pending
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6327127A (ja) * | 1986-07-18 | 1988-02-04 | Fujitsu Ltd | 信号変換装置 |
| JPS63156616A (ja) * | 1986-12-17 | 1988-06-29 | Mizoguchi Kikai Seisakusho:Kk | ホブ盤 |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN113664715A (zh) * | 2021-08-30 | 2021-11-19 | 兰州兰石能源装备工程研究院有限公司 | 磁性研磨机生产线驱动进给装置 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP2880407B2 (ja) | 内歯車状の工具によって歯車状のワークの歯面を仕上加工するための機械 | |
| JP4648219B2 (ja) | 歯車研削盤 | |
| CN101791725B (zh) | 弧齿锥齿轮和准双曲面齿轮成形法大轮磨齿机 | |
| US20030041706A1 (en) | Complex machining tools | |
| US10994352B2 (en) | Method for the gear manufacturing machining of a workpiece | |
| JPH1058292A (ja) | 連続ローラー研削用の研削ウォームの輪郭形成方法、その方法に用いる工具及び装置 | |
| AU2120497A (en) | Method of machining gears during indexing | |
| JP2010260171A (ja) | 歯切りされた被加工歯車の歯縁を機械加工する方法及び装置 | |
| JP2003011021A (ja) | 歯車研削装置および砥石のドレッシング方法 | |
| JPH0755405B2 (ja) | フライス盤用切削工具及びカッタヘッド | |
| JP4664029B2 (ja) | まがりばかさ歯車用の創成方法及び機械 | |
| CN201076952Y (zh) | 机床用齿轮倒棱装置 | |
| JP2645735B2 (ja) | 割出転動法により歯車歯面を研削する方法及びその方法に適した機械 | |
| JPH081774Y2 (ja) | 歯付き工作物の歯面を仕上げ加工するための機械 | |
| US5413520A (en) | Method and apparatus for fine machining of spur gears | |
| US4545708A (en) | Method for producing crowned tooth flanks on a toothed workpiece, and a machine suited therefor | |
| JPH05212617A (ja) | ねじ研削盤 | |
| US5191739A (en) | Method and apparatus for lapping gear teeth while changing at least one of load torque, rotating speeds and rate of teeth contact point movement of the gears | |
| CN201579497U (zh) | 弧齿锥齿轮和准双曲面齿轮成形法大轮磨齿机 | |
| JPH07148615A (ja) | 高ヘリカル歯切方法及び装置 | |
| US4757644A (en) | Method and apparatus for manufacturing and machining gears | |
| US4694617A (en) | Method for the precision working of the tooth system of bevel gears | |
| US5882154A (en) | Gear finishing apparatus with a helix compensation | |
| GB2045663A (en) | Machine for finish-machining the tooth flanks of toothed workpieces | |
| JPH0871852A (ja) | ヘリカルインボリュート円筒歯車状物の加工形成方法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19960611 |