JPH07147751A - 磁気回路 - Google Patents

磁気回路

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Publication number
JPH07147751A
JPH07147751A JP31728693A JP31728693A JPH07147751A JP H07147751 A JPH07147751 A JP H07147751A JP 31728693 A JP31728693 A JP 31728693A JP 31728693 A JP31728693 A JP 31728693A JP H07147751 A JPH07147751 A JP H07147751A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnet
yoke
vibration
alloy
rail
Prior art date
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Pending
Application number
JP31728693A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaaki Tokunaga
雅亮 徳永
Yoshihiko Kuriyama
義彦 栗山
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Proterial Ltd
Original Assignee
Hitachi Metals Ltd
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Filing date
Publication date
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Priority to JP31728693A priority Critical patent/JPH07147751A/ja
Publication of JPH07147751A publication Critical patent/JPH07147751A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 磁石ベルトとレールの脱着時に発生する騒音
を低減する。 【構成】 磁石ベルトの複数位置に設けられた鉄系の合
金からなる防振材料で形成されたヨーク6と、このヨー
クに固着された磁石7とを有する磁気回路。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁石ベルト輸送システ
ム(BTM)の磁石ベルトに使われる磁気回路に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、輸送需要の比較的小さな箇所に適
する輸送システムとして、磁石を応用しシステム構成が
シンプルな磁石ベルト輸送システム(BTM)の開発が
進められている。BTMは、車上に動力を持たせ、磁石
と鉄片の吸着力を利用して車両を駆動するものである
(磁石と鉄片が吸着した時に発生する大きな磁気摩擦力
を利用する)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】磁石ベルト上には、ヨ
ークが取り付けられており、このヨークに磁石が固着さ
れている。このヨークと磁石とで磁気回路が形成され
る。そして、ヨークがレールに磁力により吸着しなが
ら、磁石ベルトが回転することにより車両が移動するよ
うになっている。ここで、ヨークは、磁石の発生する磁
束を通すパスとして機能させるために、高飽和磁束密度
材料で形成される必要がある。よって、従来のヨークは
金属材料で形成されている場合が多かった。一方、この
ヨークと接触するレールも金属材料で形成されているた
め、磁石ベルトとレールの脱着時に騒音が発生してしま
うという問題があった。
【0004】そこで、本発明は、前記従来技術の問題点
に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、磁
石ベルトとレールの脱着時に発生する騒音を低減するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明では、車両に設けられ、地上に固定
されたレールの側面に吸着しながら回転することにより
車両に推力を与える磁石ベルトにおいて、上記磁石ベル
トの複数位置に設けられた鉄系合金からなる防振材料で
形成されたヨークと、このヨークに固着された磁石とを
有する。また、請求項2の発明では、車両に設けられ、
地上に固定されたレールの側面に吸着しながら回転する
ことにより車両に推力を与える磁石ベルトにおいて、上
記磁石ベルトの複数位置に設けられた鉄系または非鉄系
防振合金と、この防振合金の上に設けられた強磁性材料
で形成されたヨークと、このヨークに固着された磁石と
を有する。
【0006】
【作用】請求項1の発明によれば、ヨークは鉄系の強磁
性防振材料で形成されているため、ヨークがレールに接
触しても、それほど騒音は発生しない。さらに、防振材
料として、飽和磁束密度の高い鉄系の強磁性合金を使っ
たので、ヨークは、磁束を通すパスとしても十分に機能
する。つまり、請求項1の発明は、騒音を防止するため
に、ヨークを防振材料で形成しただけでなく、このヨー
クを磁束を通すパスとしても機能させるために、鉄系合
金の防振材料を使ったのである。また、請求項2の発明
では、磁石ベルトに鉄系または非鉄系の防振合金を設
け、この防振合金の上にヨークを設けた。このように構
成することにより、強磁性材料で形成されている既存の
ヨークを使用しても、防振合金が騒音を吸収してくれる
ので、騒音の低減化が可能である。この場合、防振合金
の材料としては、鉄系以外の金属材料を使用するのが好
ましい。というのは、請求項2の発明の場合は、請求項
1の発明とは異なり、防振合金自体を磁束を通すパスと
して機能させる必要はないので、防振係数のより高い防
振材料を使うことが可能になるからである。ただし、鉄
系ではあるが非磁性である防振合金や、鉄系強磁性合金
ではあるが飽和磁化の小さい防振合金の使用を制限する
ものではない。このように、本発明によれば、磁石ベル
トとレールの脱着時に発生する騒音を低減することが可
能になる。
【0007】
【実施例】本発明の実施例を図により説明する。図3
は、本発明が適用される車両の全体構成を示す図であ
る。車両1は、地上に固定された鉄製のレール2に沿っ
て走行する。この車両1には、磁石ベルト3が取り付け
られている。この磁石ベルト3の両端には、プーリー4
がそれぞれ設けられている。このプーリー4は、図4に
示すように、直流モーター5によって駆動される。この
プーリー4が直流モーター5によって駆動されることに
より、磁石ベルト3が回転するようになっている。
【0008】磁石ベルト3は、レール2の側面に配置さ
れる。この際、磁石ベルト3をレール2の片面にのみ配
置(片側吸着)してもよいし、両面に配置(両側吸着)
してもよい。そして、磁石ベルト3がレール2に吸着
し、磁石ベルト3が直流モーター5の駆動により回転す
ると、大きな磁気摩擦力が発生し、車両1が推力を得て
レール2に沿って走行する。
【0009】磁石ベルト3の上には、複数個の磁石ユニ
ットAが配置されているが、その一部を拡大した斜視図
を図5に示す。磁石ベルト3の裏面断面は凹凸状に形成
されており、この凹凸部がプーリー4の側面と係合す
る。この状態でプーリー4を回転させれば、磁石ベルト
3の裏面の凹凸部とプーリー4の側面とが噛み合って、
磁石ベルト3が一定方向に回転する。磁石ベルト3で
は、Vベルトを基本として用いているが、プーリー4の
変更により平ベルトを用いることも可能である。
【0010】磁石ベルト3の上には、ヨーク6が取り付
けられている。このヨーク6は、磁石ベルト3の両端部
分で取付金具8により固定されている。そして、このヨ
ーク6の上に磁石7が接着剤(エポキシ系接着剤など)
により固着される。この磁石7は、電磁石あるいは永久
磁石であり、例えば、R−Fe−B系の磁石(R:N
d,Pr等の希土類元素の1種以上)が使用される。さ
らに、磁石7としてこのR−Fe−B系磁石を使用する
場合は、酸化防止のためエポキシ樹脂やNiメッキなど
でコーティングするのが好ましい。
【0011】次に、本発明の磁気回路の構成を図1によ
り説明する。磁気回路は、ヨーク6と、このヨーク6に
固着された磁石7とから構成されている。このヨーク7
は、球状黒鉛鋳鉄 炭素鋼等の鉄系合金からなる防振材
料で形成されている。本発明では、この防振材料として
は、防振係数が1%以上のものを用い得るが、防振係数
が10%以上の材料を用いることが望ましい。
【0012】強磁性防振合金としては 高炭素片状黒鉛
鋳鉄、片状黒鉛鋳鉄、球状黒鉛鋳鉄、極軟鋼、Co−N
i基合金(商品名 NiVCo10)、Fe−12%C
r−3%Al(商品名 サイレンタロイ)が使用可能で
ある。ヨーク材として充分な耐摩耗性が必要な場合は、
表面処理によって硬さを向上することが可能である。具
体的には、浸炭、窒化、Crメッキが適用可能で、硬化
層の体積は全体積の5%以下であることが望ましい。
【0013】このように、ヨーク7は防振材料で形成さ
れているため、ヨーク7がレール2に接触しても、それ
ほど騒音は発生しない。また、防振材料として、飽和磁
束密度の高い鉄系の材料を使ったので、ヨーク7は磁束
を通すパスとしても十分に機能する。また、磁石7自体
がレール2に直接接触しないようにするために、ヨーク
6の上面は磁石7の上面より高く形成されている。
【0014】というのは、磁石7をレール2に直接接触
させてしまうと、磁石7が破損してしまうおそれがある
からである。よって、ヨーク6の上面が、磁石7の磁力
によりレール2の側面に吸着しながら車両1が走行す
る。この際、上述のように、ヨーク6は防振材料で形成
されているため、金属材料で形成されているレール2に
接触する際に発生する騒音を低減してくれる。
【0015】次に、本発明の磁気回路の他の構成を図2
(a)(b)により説明する。磁気回路は、防振合金9
と、この防振合金9の上に設けられたヨーク60と、こ
のヨーク60に固着された磁石7とから構成されてい
る。この防振合金9の材料としては、非鉄系合金を使用
するのが好ましい。というのは、図2の磁気回路の場合
には、図1の磁気回路とは異なり、防振合金9自体を磁
束を通すパスとして機能させる必要はないからである。
従って、鉄系の防振材料よりも防振係数の高い(6%以
上)防振材料を使うのが好ましい。このような防振材料
としては、例えば、Mg−Zr合金、Mg−Mg2 Ni
合金、Cu−Al−Ni合金、Mn−Cu合金、TiN
i、Al−Zn合金などが望ましい。
【0016】さらに、拘束積層タイプや非拘束型積層タ
イプ等の複合型制振鋼板も使用可能である。2枚の鋼板
の間に振動減衰能の高い粘弾性樹脂をはさみ込んだサン
ドイッチ型で防振係数は比較的高く、加工法も開発され
ている。また、鉄系ではあるが非磁性である防振合金や
鉄系強磁性合金ではあるが飽和磁化の小さい防振合金の
使用を制限するものではない。
【0017】ヨーク60は、高飽和磁束密度を有する強
磁性材料で形成されており、磁石7の発生する磁束を通
すパスとして機能する。また、磁石7自体がレール2に
直接接触しないようにするために、ヨーク60及び防振
合金9の上面は、磁石7の上面より高く形成されてい
る。このように、防振合金9をヨーク60の周囲に設け
ることにより、ヨーク60がレール2に接触する際に生
じる騒音を低減してくれる。
【0018】また、ヨーク60の上面を、防振合金9の
上面と同じ高さに形成するのが好ましい。このようにす
れば、ヨーク60の上面だけでなく防振合金9の上面も
レール2の側面に吸着する。この結果、鉄系以外の防振
合金9が直接に金属材料で形成されたレール2と接触す
るので、騒音低減の効果はより増大する。
【0019】図1の磁気回路では、騒音を防止するため
に、ヨーク6自体を防振材料で形成したが、図2の磁気
回路では、ヨーク60の周囲に防振合金9を設けるよう
にしたので、金属材料で形成されていてる既存のヨーク
60を使用することができる。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、磁石ベルトとレールの
脱着時に発生する騒音を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る磁気回路の構成を示す図である。
【図2】本発明に係る磁気回路の他の構成を示す図であ
る。
【図3】本発明が適用される車両の全体構成を示す図で
ある。
【図4】磁石ベルトの駆動方法を示す図である。
【図5】磁石ベルトに配置された磁石ユニットの一部を
拡大した斜視図である。
【符号の説明】 1 車両 2 レール 3 磁石ベルト 6 ヨーク(防振材料) 60 ヨーク(金属材料) 7 磁石 9 防振合金

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両に設けられ、地上に固定されたレー
    ルの側面に吸着しながら回転することにより車両に推力
    を与える磁石ベルトにおいて、上記磁石ベルトの複数位
    置に設けられた鉄系合金からなる防振材料で形成された
    ヨークと、このヨークに固着された磁石とを有すること
    を特徴とする磁気回路。
  2. 【請求項2】 車両に設けられ、地上に固定されたレー
    ルの側面に吸着しながら回転することにより車両に推力
    を与える磁石ベルトにおいて、上記磁石ベルトの複数位
    置に設けられた鉄系または非鉄系防振合金と、この防振
    合金の上に設けられた強磁性材料で形成されたヨーク
    と、このヨークに固着された磁石とを有することを特徴
    とする磁気回路。
JP31728693A 1993-11-24 1993-11-24 磁気回路 Pending JPH07147751A (ja)

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JP31728693A JPH07147751A (ja) 1993-11-24 1993-11-24 磁気回路

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JP31728693A JPH07147751A (ja) 1993-11-24 1993-11-24 磁気回路

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JPH07147751A true JPH07147751A (ja) 1995-06-06

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ID=18086542

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31728693A Pending JPH07147751A (ja) 1993-11-24 1993-11-24 磁気回路

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006232062A (ja) * 2005-02-24 2006-09-07 Honda Motor Co Ltd 車両用操舵装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006232062A (ja) * 2005-02-24 2006-09-07 Honda Motor Co Ltd 車両用操舵装置

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