JPH07147505A - アンテナ共用器 - Google Patents

アンテナ共用器

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JPH07147505A
JPH07147505A JP5293493A JP29349393A JPH07147505A JP H07147505 A JPH07147505 A JP H07147505A JP 5293493 A JP5293493 A JP 5293493A JP 29349393 A JP29349393 A JP 29349393A JP H07147505 A JPH07147505 A JP H07147505A
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淳 遠田
Hitoshi Tada
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】誘電体ブロック内に共振器が形成された誘電体
フィルタを2個接続してアンテナ共用器において、送信
フィルタと受信フィルタを密着させて配置し実装するこ
とができ、より小型化可能にする。 【構成】誘電体ブロック1内に共振器孔2を形成し、該
共振器孔2の内周面に内導体3を形成し、誘電体ブロッ
ク1の外面に、外導体4を形成するとともに、該外導体
4と分離する一対の入出力電極5を設けてなる送信フィ
ルタ11と受信フィルタ12の2個の誘電体フィルタを
基板20上に並列配置してなるアンテナ共用器におい
て、前記送信フィルタ11及び前記受信フィルタ12の
側面に形成された入出力電極5及び底面に形成された入
出力電極5の寸法をそれぞれ他方のフィルタの入出力電
極形成領域寸法より小さく形成し、かつ両フィルタの入
出力電極5の形成位置を合致するように、両フィルタを
密着して配置し前記基板20上に実装したアンテナ共用
器。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、自動車電話、
携帯電話等の移動通信機器に使用されるアンテナ共用器
に関する。
【0002】
【従来の技術】誘電体ブロック内に共振器が形成された
誘電体フィルタを2個結合して、アンテナ共用器を構成
する場合、通常、図4に示すような構造が採用されてい
る。以下の図において、点塗り潰し部は誘電体ブロック
及び基板の素地の露出する部分(導体非形成部)を示
す。このアンテナ共用器は、図4に示すように、基板2
0上に、例えば2段の共振器からなる送信フィルタ11
と受信フィルタ12を並列配置して構成されている。
【0003】具体的には、送信フィルタ11及び受信フ
ィルタ12の各入出力電極5、5、5、5と基板20の
入出力用電極21、21及びアンテナ用電極22とを、
両フィルタ11、12の外導体4、4と基板20のアー
ス導体23とをそれぞれはんだ付けして接続固定してい
る。
【0004】上記のアンテナ共用器を構成する送信フィ
ルタ11及び受信フィルタ12は、略直方体形状の誘電
体ブロック1の対向する一対の面を貫通して2個の共振
器孔2、2が形成され、各共振器孔2、2の内周面には
内導体3が形成されている。誘電体ブロック1の外周面
の所定箇所に底面及び側面に跨がって一対の入出力電極
5、5が形成され、この入出力電極5、5の形成領域
(入出力電極5とその周囲の外導体非形成部)を除く外
面には外導体4が形成されている。
【0005】内導体3は、共振器孔2の一方の開口面1
a(以下、開放側端面と記す)ではその近傍に内導体3
の非形成部が設けられ、外導体4と分離(開放)され、
開放側端面1aと対向する共振器孔2の他方の開口面1
b(以下、短絡側端面と記す)では外導体4と導通(短
絡)されている。
【0006】通常、送信フィルタ11と受信フィルタ1
2は、その周波数及び特性の相違から異なる寸法で形成
されており、また、それぞれの入出力電極5の寸法及び
形成位置(開放側端面からの距離)も両フィルタで異な
っている。
【0007】このため、例えば、図5(a)に示すよう
に、入出力電極5の形成位置が異なる場合、または、図
5(b)に示すように、一方のフィルタの入出力電極5
の幅が他方のフィルタの入出力電極形成領域の幅より大
きい場合は、送信フィルタ11と受信フィルタ12の側
面を密着して配置すると一方のフィルタの側面に形成さ
れた入出力電極5が他方のフィルタの外導体4と接触し
短絡するという問題があった。図5において接触部分を
丸囲いして示す。また、図示していないが、側面に形成
された入出力電極の底面からの高さが他方のフィルタの
入出力電極形成領域の高さよりも大きい場合についても
同様の問題が起こる。
【0008】そこで、両フィルタ11、12を基板20
に実装する場合は、従来、図6に示すように、送信フィ
ルタ11と受信フィルタ12を離して配置し実装してい
た。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
アンテナ共用器では、アンテナ共用器を構成する送信フ
ィルタ及び受信フィルタの2個の誘電体フィルタを離し
て基板上への実装しなければならないので、実装面積が
大きくなり小型化が困難であるという問題があった。
【0010】そこで、本発明の目的は、以上のような従
来のアンテナ共用器が持つ問題点を解消し、誘電体ブロ
ック内に共振器が形成された誘電体フィルタを2個結合
してアンテナ共用器を構成する場合、送信フィルタと受
信フィルタを密着させて配置し実装することができ、よ
って、より小型化できるアンテナ共用器を提供すること
にある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、誘電体ブロック内に共振器孔を形成し、
該共振器孔の内周面に内導体を形成し、誘電体ブロック
の外面に、外導体を形成するとともに、該外導体と分離
する一対の入出力電極を設けてなる送信フィルタと受信
フィルタの2個の誘電体フィルタを基板上に並列配置し
てなるアンテナ共用器において、前記送信フィルタ及び
前記受信フィルタの側面に形成された入出力電極及び底
面に形成された入出力電極の寸法をそれぞれ他方のフィ
ルタの入出力電極形成領域寸法より小さく形成し、かつ
両フィルタの入出力電極の形成位置を合致するように、
両フィルタを密着して配置し基板上に実装したことを特
徴とするものである。
【0012】
【作用】上記の構成によれば、基板上に送信フィルタと
受信フィルタを密着して配置しても、両フィルタの接触
面となる側面に形成された入出力電極は、それぞれ他方
のフィルタの外導体と短絡することはない。
【0013】
【実施例】以下、本発明をその実施例を示す図面に基づ
いて具体的に説明する。図において、従来例と同一部
分、同一機能のものについては同一符号を付す。
【0014】本発明の第1の実施例であるアンテナ共用
器の構造を図1に示す。図1(a)はアンテナ共用器を
構成する送信フィルタと受信フィルタを密着配置した状
態の底面側を示す外観斜視図、同図(b)は(a)の送
信フィルタ及び受信フィルタを基板に実装したアンテナ
共用器の外観斜視図である。
【0015】図1(a)及び(b)に示すように、本実
施例のアンテナ共用器を構成する送信フィルタ11及び
受信フィルタ12は、それぞれ略直方体形状の誘電体ブ
ロック1の対向する一対の面を貫通して2個の共振器孔
2、2が形成され、各共振器孔2、2の内周面には内導
体3が形成されている。誘電体ブロック1の外周面の所
定箇所に底面及び側面に跨がって一対の入出力電極5、
5が形成され、この入出力電極5、5の形成領域を除く
外面には外導体4が形成されている。
【0016】内導体3は、共振器孔2の一方の開口面で
ある開放側端面1aではその近傍に内導体3の非形成部
が設けられ、外導体4と分離(開放)され、開放側端面
1aと対向する短絡側端面1bでは外導体4と導通(短
絡)されている。
【0017】本実施例では、各フィルタ11、12の底
面及び側面に跨がって形成された各入出力電極5、5、
5、5は、その形成位置が開放側端面1aからほぼ同距
離に形成され、かつその幅及び側面側の高さは、それぞ
れ他方の入出力電極形成領域の幅及び高さよりも小さな
寸法で形成されている。そして、両フィルタ11、12
は、それぞれの開放側端面1aを合わせて、接触面であ
る隣り合う側面に形成された入出力電極5、5が他方の
フィルタの入出力電極形成領域内となるように配置され
ている。したがって、両フィルタ11、12を密着して
も一方のフィルタの入出力電極5は、他方のフィルタの
外導体4と接触することはない。
【0018】そして、図1(b)に示すように、その一
面に一対の入出力用電極、1個のアンテナ用電極、アー
ス導体が形成された基板20上に、送信フィルタ11と
受信フィルタ12の隣り合う側面を密着させた状態で、
入出力電極5が形成された底面を基板側にして実装さ
れ、一体化されたアンテナ共用器が得られる。
【0019】上記の構成によるアンテナ共用器では、送
信フィルタ及び受信フィルタを密着して実装できるの
で、従来のものに比べ実装面積を小さくするこができ、
基板も小さなものでよく、より小型化ができる。
【0020】なお、上記実施例では、送信フィルタ及び
受信フィルタのそれぞれの開放側端面を合わせて実装し
たが、これに限るものではなく、図2に示すように、短
絡側端面を合わせて実装、または、図3に示すように、
いずれの端面にも合わせずに実装してもよい。つまり、
両フィルタの隣り合う側面に形成された入出力電極が他
方のフィルタの入出力電極形成領域内となるように実装
すればよい。
【0021】以上説明したように、本発明に係るアンテ
ナ共用器は、アンテナ共用器を構成する2個の誘電体フ
ィルタの入出力電極の形成位置及びその幅、その側面部
の高さ寸法を、両フィルタの接触面となる側面、及び底
面に形成された入出力電極が他方のフィルタの外導体と
短絡しないように設定したものである。
【0022】また、開放側端面1a側での内導体と外導
体の分離は、本実施例では開放側端面近傍の内導体に内
導体非形成部を設けたが、これに限ることはなく、内導
体非形成部の軸方向一端側が開放側端面に達していても
よく、または開放側端面に外導体を形成しないものでも
よい。
【0023】また、上記各実施例では、共振器孔の径が
一定のもので説明したが、共振器孔の径を途中で変化さ
せたものでもよく、また誘電体ブロックの底面及び上面
に各共振器間の結合度を変えるための結合溝、または各
共振器間に各共振器の結合度を変えるための結合孔を設
けたものでもよい。
【0024】また、本実施例では、2段の共振器からな
る送信フィルタと2段の共振器からなる受信フィルタに
より構成されるアンテナ共用器について説明したが、こ
れに限ることはなく、それぞれのフィルタは、1個の共
振器孔による1段の共振器、または、3個以上の共振器
孔による3段以上の共振器から構成されるものでもよ
い。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るアン
テナ共用器によれば、アンテナ共用器を構成する2個の
誘電体フィルタの入出力電極の幅、及びその側面部の高
さ寸法を、両フィルタの接触面となる側面、及び底面に
形成された一方のフィルタの入出力電極が他方のフィル
タの外導体と短絡しないように形成しているので、両フ
ィルタをそれぞれの入出力電極の形成位置を合致するよ
うに基板上に密着して配置することができる。
【0026】したがって、本発明によれば、従来のもの
に比べ実装面積を小さくするこができ、より小型のアン
テナ共用器を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の一実施例に係るアンテナ共用
器を構成する送信フィルタと受信フィルタを密着配置し
た状態の底面側を示す外観斜視図、同図(b)は(a)
の送信フィルタ及び受信フィルタを基板に実装したアン
テナ共用器の外観斜視図である。
【図2】本発明の他の実施例に係るアンテナ共用器を構
成する2個の誘電体フィルタの底面側を示す外観斜視図
である。
【図3】本発明の別の実施例に係るアンテナ共用器を構
成する2個の誘電体フィルタの底面側を示す外観斜視図
である。
【図4】一般的なアンテナ共用器の一例を示す分解斜視
図である。
【図5】(a)及び(b)は、従来のアンテナ共用器を
構成する2個の誘電体フィルタを密着配置したときの底
面側から見た平面図である。
【図6】従来のアンテナ共用器を示す外観斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 誘電体ブロック 2 共振器孔 3 内導体 4 外導体 5 入出力電極 11 送信フィルタ(誘電体フィルタ) 12 受信フィルタ(誘電体フィルタ) 20 基板

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘電体ブロック内に共振器孔を形成し、
    該共振器孔の内周面に内導体を形成し、誘電体ブロック
    の外面に、外導体を形成するとともに、該外導体と分離
    する一対の入出力電極を設けてなる送信フィルタと受信
    フィルタの2個の誘電体フィルタを基板上に並列配置し
    てなるアンテナ共用器において、 前記送信フィルタ及び前記受信フィルタの側面に形成さ
    れた入出力電極及び底面に形成された入出力電極の寸法
    をそれぞれ他方のフィルタの入出力電極形成領域寸法よ
    り小さく形成し、かつ両フィルタの入出力電極の形成位
    置を合致するように、両フィルタを密着して配置し前記
    基板上に実装したことを特徴とするアンテナ共用器。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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