JPH07147498A - 電子部品のリードのフォーミング方法 - Google Patents

電子部品のリードのフォーミング方法

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JPH07147498A
JPH07147498A JP5295746A JP29574693A JPH07147498A JP H07147498 A JPH07147498 A JP H07147498A JP 5295746 A JP5295746 A JP 5295746A JP 29574693 A JP29574693 A JP 29574693A JP H07147498 A JPH07147498 A JP H07147498A
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保昭 北
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 回路基板上に部品を確実に実装し、これによ
り設備稼働率の向上、不良コストの低減を図ることので
きる電子部品のリードのフォーミング方法を提供するこ
とを目的とする。 【構成】 フォーミングブロック30の凹部32,32
でチャック爪23,23に対する部品PのリードL,L
の先端位置を揃えた後、これらリードL,Lを第一ブロ
ック33に押しつけて、そのリードピッチを、一旦、ガ
イド溝35,35の間隔A、すなわち正規のリードピッ
チよりも小さい寸法に矯正し、次いで、リードL,Lを
第二ブロック34に押しつけてそのリードピッチを第二
ガイド溝36,36の間隔Bに矯正することにより、正
規のリードピッチに矯正する構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子部品実装装置を用
いて電子部品を回路基板上に実装するに先立って、実装
すべき電子部品のリードを矯正するのに好適な電子部品
のリードのフォーミング方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、電子回路を構成する基板は、プ
リント基板(回路基板)上に各種電子部品を実装した
後、それら実装された電子部品のリード(脚)とプリン
ト基板の配線とをハンダ付けすることにより構成され
る。このようにプリント基板上に電子部品を実装するた
めには、ロボット等の電子部品実装装置を用い、電子部
品のリードをプリント基板に形成されたスルーホール
(透孔)に挿入した後、プリント基板の下面側に突出し
たリードをクリンチする(打ち曲げる)ことにより行な
っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来の方法で電子部品を実装するに際しては、
以下のような問題が存在する。電子部品は、通常所定の
規格に基づいて製造されるが、実際に前記実装装置に供
給される部品の中には、例えば搬送中の衝撃、部品製造
機械の不調、不用心な取り扱い等に起因してリードに曲
げ変形などが生じて、リードピッチ(リード間隔)が正
規の寸法からズレたり、その先端位置が正規の位置から
ズレてしまうことがある。また、特に、いわゆる異形部
品と称される部品には、本体がディップ成形された樹脂
からなるものがあり、このような部品においては、本体
の寸法・形状、リードの形状・長さ等に、例えば±1m
m程度の大きなバラツキがあるのが通常である。上記の
ように、リードが変形したままの部品を実装装置で実装
しようとすると、チャック機構などの把持手段でこの部
品の本体を把持したときに、把持手段に対するリードの
先端位置にバラツキがあるため、部品のリードをプリン
ト基板のスルーホールにうまく挿入することができな
い。この結果、部品の挿入ミスによって設備が停止して
設備稼働率が低下したり、不良品が発生して不良コスト
が増大する等、様々な問題を招いていた。
【0004】このような問題に対し、実装装置で、部品
の本体ではなく、リード自体を把持することによりリー
ドの位置を強制的に位置決めし、確実にリードをプリン
ト基板のスルーホールに挿入する方法がある。しかしな
がら、このような方法では、プリント基板上に多数の部
品を高密度で実装する場合においては、部品のリードを
把持する部材が、プリント基板上に先に実装された他の
部品に干渉してしまうことがあり、このような場合に
は、このリードを把持する方法を適用することができな
いという問題がある。本発明は、以上のような点を考慮
してなされたもので、回路基板上に部品を確実に実装
し、これにより設備稼働率の向上、不良コストの低減を
図ることのできる電子部品のリードのフォーミング方法
を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、電子部品実装
装置を用いて、複数のリードを備えた前記電子部品を回
路基板上に実装するに先立って、その電子部品のリード
を矯正するためのリードのフォーミング方法であって、
前記実装装置に、前記電子部品の正規のリードピッチと
は一定寸法異なる間隔で形成された、前記リードと同数
の第一ガイド溝を有する第一の治具と、前記正規のリー
ドピッチとほぼ同じ間隔で形成された、前記リードと同
数の第二ガイド溝を有する第二の治具とを対向配置して
設けておき、部品把持手段で前記電子部品の本体部を把
持した後、リード揃え手段で、前記部品把持手段に対す
る前記電子部品のリード先端位置を揃える第一工程と、
前記部品把持手段あるいは前記第一の治具のいずれか一
方あるいは双方を移動させて、前記電子部品のリードの
先端部を前記第一ガイド溝に押しつけることにより、該
電子部品のリードピッチを前記第一ガイド溝の設定間隔
に矯正する第二工程と、前記部品把持手段あるいは前記
第二の治具のいずれか一方あるいは双方を移動させて、
前記電子部品のリードの先端部を前記第二ガイド溝に押
しつけることにより、該電子部品のリードピッチを前記
第二ガイド溝の設定間隔に矯正する第三工程とからなる
ことを特徴としている。
【0006】
【作用】本発明の電子部品のリードのフォーミング方法
では、まず、第一工程において、リード揃え手段で、部
品把持手段に対する電子部品のリード先端位置を揃え
る。次いで、第二工程において、第一の治具でリードを
変形させて、そのリードピッチを第一ガイド溝の設定間
隔、すなわち正規のリードピッチと一定寸法異なる寸法
に矯正する。そして、第三工程において、第二の治具で
リードを変形させて、リードピッチを第二ガイド溝の設
定間隔に矯正することによって、部品のリードを、確実
に正規のリードピッチに矯正することができる。なお、
第一の治具の第一ガイド溝の設定間隔は、第一の治具で
矯正されたリードが、第二の治具では、弾性変形せずに
確実に塑性変形するように、一定以上差を隔てて設定す
るのが好ましい。また、第二の治具の第二ガイド溝の設
定間隔は、押しつけたリードをこの第二ガイド溝から離
すと、リード自身の弾性によりある程度戻るのを考慮し
て、正規のリードピッチよりも微小寸法大きめあるいは
小さめに設定するのが好ましい。また、上記のようにし
てリードピッチを矯正するに際して、第一の治具と第二
の治具とを対向配置しておいて、部品把持手段で把持し
た部品のリードを、まず第一の治具に押しつけた後、反
対側に移動させて第二の治具に押しつける構成とした。
これにより、部品のリードが、各リードの正規の位置を
結ぶ線上からいずれかの側にズレていても、第一、第二
の治具の少なくとも一方にリードが押しつけられること
になり、これによってリードの位置を前記線上に矯正す
ることが可能となる。
【0007】
【実施例】以下、本発明を図面に示す一実施例を参照し
て説明する。ここでは、例えば二本のリードを備えた電
子部品を実装する場合の例を用いる。図1ないし図6
は、本発明に係る電子部品のリードのフォーミング方法
を適用して電子部品を実装する電子部品実装装置の一例
を示すものである。図1および図2に示すように、電子
部品実装装置(以下、「実装装置」と略称する)1は、
基台2と、基台2上に設けられて、一方向(紙面に直交
する方向)にプリント基板(回路基板)Zを搬送するた
めのコンベア部3と、コンベア部3の側方に設けられた
部品供給部4と、部品供給部4から電子部品(以下、
「部品」と略称する)を受け取り、この部品をコンベア
部3上のプリント基板Zの所定位置に実装するための部
品実装部5を主要構成としている。
【0008】コンベア部3には、水平方向に延在する互
いに平行なレール6,6が基台2上に設けられており、
このレール6,6でプリント基板Zの両端部を保持し
て、搬送方向M(図2参照、図1においては紙面に直交
する方向)に搬送するようになっている。
【0009】部品供給部4は、コンベア部3の側方に配
設された部品供給ステーション7と、平面視コンベア部
3に直交し、かつ側面視コンベア部3側に向けて前傾し
たストック部8と、ストック部8から部品を1個ずつ部
品供給ステーション7に送り出すシューター部9とから
構成されている。部品供給ステーション7には、シュー
ター部9の下方の位置とコンベア部3の側方の所定位置
との間で移動自在なベース部材7aが備えられている。
このベース部材7aは、シューター部9から送り出され
た部品を受け取り、コンベア部3の側方の所定位置まで
これを移動させるようになっている。ストック部8は、
いわゆるスティックフィーダ式となっており、部品が多
数収納されているスティック状のケース10を複数スト
ックし、ケース10内に収納された部品をシューター部
9から1個ずつ部品供給ステーション7に送り出すよう
になっている。なお、実装装置1には、異なる種類の部
品をプリント板Zに実装するため、同様の構成の部品供
給部4が複数、例えば二組設けられている。
【0010】部品実装部5は、以下に示すような構成と
されている。基台2上には、コンベア部3の搬送方向M
(図2参照)に沿って、ガイドレール11,11、およ
び駆動モータ12a(図1参照)を備えたボールねじ1
2が設けられている。これらガイドレール11,11上
には、側面視コ字状のスライド台13が移動自在に設け
られており、このスライド台13は、駆動モータ12a
(図1参照)でボールねじ12を回転駆動させると、搬
送方向Mに沿って移動する構成とされている。図1に示
したように、スライド台13の上部には、搬送方向Mに
直交する水平方向に延在するガイドレール14,14、
ボールねじ15が設けられている。そして、上下方向に
伸縮自在なシリンダ16aを備えた、部品を把持するチ
ャック機構16が、これらガイドレール14、14、ボ
ールねじ15に沿って移動自在に設けられている。一
方、スライド台13の下部には、同様にして、ガイドレ
ール17,17、ボールねじ18が設けられている。そ
して、部品のリードをクリンチする(打ち曲げる)クリ
ンチ機構19が、これらガイドレール17,17、ボー
ルねじ18に沿って移動自在に設けられている。ボール
ねじ15には駆動モータ20が備えられており、ボール
ねじ18はこのボールねじ15にタイミングベルト21
で連結されており、これらボールねじ15,18が同期
して回転するようになっている。これによって、駆動モ
ータ20でボールねじ15,18を回転駆動させると、
チャック機構16とクリンチ機構19とが上下に対向し
た状態のまま、搬送方向Mに直交する方向に移動する構
成とされている。
【0011】また、図3に示すように、前記チャック機
構16には、エアシリンダ22により上下動自在とされ
た一対のチャック爪(把持手段)23,23が設けられ
ており、このチャック爪23,23は図示しない駆動機
構によって開閉作動されるようになっている。また、チ
ャック爪23,23間には、図示しないエアシリンダ等
により上下動するプッシャー24が備えられている。こ
のような構成により、部品実装部5のチャック爪23,
23は、基台2上で、水平面内の直交する二方向および
鉛直方向に移動自在で、かつチャック爪23,23間に
部品Pを把持することができる構成となっている。
【0012】図1に示したように、上記のような構成か
らなる実装装置1には、部品をプリント基板Zに実装す
るに先立って、そのリードを矯正(フォーミング)する
ための、フォーミングブロック30が備えられている。
図3に示したように、フォーミングブロック30は、板
状のベース板30aの上面に、部品PのリードLの数と
同数の凹部(リード揃え手段)32,32が形成され、
これら凹部32を挟んでその両側に、第一ブロック(第
一の治具)33と、第二ブロック(第二の治具)34と
が、対向するように設けられた構成とされている。この
フォーミングブロック30は、図示しない駆動機構によ
り、水平面内および上下方向に移動自在とされている。
【0013】図4に示すように、各凹部32は有底状
で、上方が開いたテーパ状とされ、上端の開口部の直径
は、前記チャック爪23,23で部品Pを把持したとき
のリードLの先端位置のバラツキ(例えば±1mm)よ
りも大きな寸法に設定されている。また、凹部32,3
2の底面は、同じ高さに設定されている。
【0014】図3に示したように、第一ブロック33
は、ブロック体33a,33bからなり、各ブロック体
33a,33bの一端側には、それぞれ、平面視V字状
で、かつ側面視上方に向けて広がるテーパ状のガイド溝
(第一ガイド溝)35が形成されている。そして、これ
らブロック体33a,33bのガイド溝35,35の間
隔Aは、部品Pの正規のリードピッチ(例えば27.5
mm)よりも一定寸法小さな寸法(例えば26.5m
m)に設定されている。また、第二ブロック34は、第
一ブロック33と同様に、ブロック体34a,34bか
らなり、各ブロック体34a,34bの、それぞれ第一
ブロック33に対向する側の端部には、平面視V字状
で、かつ側面視上方に向けて広がるテーパ状のガイド溝
(第二ガイド溝)36が形成されている。ブロック体3
4a,34bそれぞれのガイド溝36,36の間隔B
は、部品Pの正規のリードピッチとほぼ同一の間隔(例
えば27.7mm)に設定されている。なお、この第二
ブロック34の設定間隔Bは、部品PのリードL,Lを
矯正した後に、これらのリードLをガイド溝36,36
から離したときに、リードL自身の弾性により元に戻る
寸法を考慮して、上記のように、部品Pの正規のリード
ピッチよりも微小寸法大きな寸法とする。前記ガイド溝
35,36の上端部の最大幅部の寸法は、前記チャック
爪23,23で部品Pを把持したときのリードLの先端
位置のバラツキ(例えば±1mm)よりも大きな寸法に
設定されている。
【0015】次に、上記の構成からなる実装装置1を用
いて、プリント基板Zに部品Pを実装するときの作用に
ついて説明する。なお、下記に説明する実装装置1の作
動は、全て、図示しない制御装置によりシーケンス制御
されている。
【0016】図5に示すような部品Pを、図1および図
2に示した実装装置1でプリント基板Zに実装するに
は、まず、部品P(図5参照)を部品供給部4のストッ
ク部8からシューター部9を介して部品供給ステーショ
ン7のベース部材7a上に移載する。そして、部品P
(図5参照)を載置したベース部材7aをコンベア部3
側に移動させる。一方、部品実装部5のチャック機構1
6のチャック爪23,23を、ベース部材7aの鉛直上
方に移動させ、これを下降させてチャック爪23,23
を開閉動作させ、ベース部材7a上の部品P(図5参
照)の本体部を把持する。このとき、図5に示すよう
に、部品(電子部品)Pは未だフォーミングされておら
ず、そのリードL,Lは、リードピッチ,長さのみなら
ず、リードL,Lの正規の位置を結んだ線、すなわち図
5(a)におけるチャック爪23,23間の中心線に対
して、側方にもズレた状態となっている。
【0017】《第一工程》次いで、図4に示したよう
に、部品Pを把持したチャック爪23,23をフォーミ
ングブロック30の鉛直上方に移動させる。そして、フ
ォーミングブロック30を駆動機構(図示なし)で上昇
させて、各凹部32の直上に部品PのリードLを位置さ
せる。そして、チャック爪23,23を微小寸法だけ開
くとともに、プッシャー24を下降させて部品Pを下方
に押す。すると、部品Pの各リードLがそれぞれ凹部3
2内に下降して、その先端が凹部32の底面に当接す
る。このとき、チャック爪23,23を開くに際して
は、把持した部品Pが前記したようにプッシャー24で
押し下げられれば良いので、微小寸法だけ開けばよい。
このようにして部品Pの各リードLを凹部23の底面に
当接させた後に、再度チャック爪23,23を閉じて部
品Pを把持しなおす。これによって、チャック爪23,
23に対して、部品PのリードL,Lの上下方向におけ
る先端位置が水平に揃ったことになる。
【0018】《第二工程》次いで、フォーミングブロッ
ク30を、駆動機構(図示なし)で、チャック爪23,
23で把持した部品PのリードL,Lの先端が、第一ブ
ロック33の高さ方向の中心位置とほぼ同一高さとなる
位置まで下降させる。そして、図6(a)に示すよう
に、フォーミングブロック30を、第一ブロック33が
チャック爪23,23で把持した部品PのリードL,L
に接近する方向(図中符号(イ)方向)に移動させる。
このとき、フォーミングブロック30は、第一ブロック
33のガイド溝35,35の上端角部35aがチャック
爪23,23間の中心軸線を一定寸法通り過ぎる位置に
まで移動させる。すると、部品PのリードL,Lがガイ
ド溝35,35内に導かれて変形し、そのリードピッチ
がガイド溝35,35の間隔A(図3参照)に矯正され
る。また、前記ガイド溝35,35の上端角部35aが
チャック爪23,23間の中心軸線を一定寸法通り過ぎ
る位置に達するまでフォーミングブロック30を移動さ
せるので、リードL,Lが第二ブロック34側に傾いた
状態になる。なお、ガイド溝35,35が平面視V字状
とされているので、リードL,Lの位置がバラついてい
ても確実にガイド溝35,35に導くことができる。こ
こで、部品PのリードL,Lのリードピッチが、元々、
ガイド溝35,35の間隔Aとほぼ等しい場合には、第
一ブロック33を押しつけてもこれらリードLは塑性変
形せず、単に弾性変形して、第一ブロック33を離間さ
せると元のリードピッチに戻ってしまうことになる。し
かし、この場合、リードL,Lのリードピッチが、元
々、前記したように間隔Aとほぼ等しい状態であるの
で、何等問題はない。また、リードL,Lのいずれか一
方,あるいは双方が第二ブロック34側に曲がっている
ときには、この曲がっているリードLは第一ブロック3
3のガイド溝35に接触しないが、この場合も、元々リ
ードLが図6(a)に示した状態となっていることにな
る。このようにして、第二工程では、部品Pのリード
L,Lのリードピッチをガイド溝35,35の間隔A
(図3参照)に矯正し、また、図6(a)に示したよう
に、その先端を第二ブロック34側に傾けた状態とな
る。
【0019】《第三工程》次いで、図6(b)に示すよ
うに、フォーミングブロック30を、前記方向(図6
(a)中、符号(イ)方向)とは逆の方向(図中符号
(ロ)方向)、すなわち第二ブロック34がチャック爪
23,23で把持した部品PのリードL,Lに接近する
方向に移動させる。このときは、フォーミングブロック
30を、第二ブロック34の先端面34cがチャック爪
23,23間の中心軸線とほぼ一致する位置まで移動さ
せる。すると、第二工程でリードピッチを前記間隔Aに
矯正されたリードL,Lが、ガイド溝36,36内に導
かれて塑性変形し、そのリードピッチがガイド溝36,
36の間隔B(図3参照)に矯正される。また、前記第
二工程で第二ブロック34側に傾いた状態とされたリー
ドL,Lは、図6(b)に示すように、その先端がチャ
ック23,23の中心軸線の鉛直下方に位置する状態に
矯正される。また、元々第二ブロック34側に傾いてい
たリードLも同様にして矯正される。なお、この場合に
おいても、ガイド溝36,36が平面視V字状とされて
いるので、リードL,Lを確実にガイド溝36,36内
に導くことができる。しかも、第二ブロック34の高さ
方向中心位置と、リードL,Lの先端高さとが一致して
いるので、リードL,L先端がガイド溝36,36の高
さ方向中心部36a,36aに確実に導かれる。これに
よって、リードL,Lのリードピッチを正確にガイド溝
36,36の間隔Bに矯正することができ、しかもリー
ドL,Lの先端の位置を正規の位置にすることができ
る。次いで、フォーミングブロック30を部品Pのリー
ドL,Lから離間する方向(図中符号(イ)方向)に移
動させて、元の位置に戻す。すると、ガイド溝36,3
6から離れたリードL,Lは自身の弾性により、そのリ
ードピッチが狭まる方向に微小寸法変位して、正規のリ
ードピッチとなる。
【0020】以上のようにして、チャック爪23,23
で把持した部品PのリードL,Lを正規のリードピッチ
に矯正し、かつ、リードL,Lの先端がチャック23,
23の中心軸線の鉛直下方に位置するように矯正する。
これによって、チャック爪23,23に対する各リード
Lの先端位置を、例えば±0.05mmといった高い位
置精度に矯正することができる。
【0021】この後、図1に示したチャック機構16を
移動させて、コンベア部3のレール6,6上の所定位置
まで搬送されたプリント基板Z上の所定箇所、すなわち
実装すべき位置の鉛直上方に、把持した部品P(図5参
照)を位置させる。そして、チャック機構16を下降さ
せてリードL,Lをプリント基板Zの所定のスルーホー
ル(図示なし)に挿入する。これとともにプリント基板
Zの下方で、チャック機構16と連動するクリンチ機構
19により、挿入されたリードL,Lをクリンチする
(打ち曲げる)ことにより、部品Pの実装が完了する。
その後、チャック機構16は部品供給ステーション7に
戻って次の部品を受け取り、以下、上記の手順を繰り返
して、プリント基板Z上に所定数の部品を実装する。
【0022】上述したように、部品PのリードL,Lの
フォーミング方法では、まずフォーミングブロック30
の凹部32,32でチャック爪23,23に対する部品
PのリードL,Lの先端位置を揃えた後、これらリード
L,Lを第一ブロック33に押しつけて、そのリードピ
ッチを、一旦、ガイド溝35,35の間隔A、すなわち
正規のリードピッチよりも小さい寸法に矯正し、次い
で、リードL,Lを第二ブロック34に押しつけて塑性
変形させ、そのリードピッチを第二ガイド溝36,36
の間隔Bに矯正することにより、正規のリードピッチに
矯正する構成とされている。これにより、部品Pのリー
ドピッチが、元々正規のリードピッチから大幅にズレて
いる場合には、言うまでもなく、正規のリードピッチに
矯正することができる。また、部品Pのリードピッチ
が、元々、正規のリードピッチから僅かにしかズレてい
ない場合、この部品Pのリードピッチを、例えば、第二
ブロック34にのみ押しつけて一回で矯正しようとする
と、リードL,Lが塑性変形せずに弾性変形して、第二
ブロック34から離間させると同時に元の寸法に戻って
しまい、正規のリードピッチに矯正することができな
い。これに対して、上述したフォーミング方法では、部
品PのリードL,Lを、第一ブロック33で、一旦、正
規のリードピッチよりも小さい間隔Aに矯正した後、第
二ブロック34で正規のリードピッチに矯正するように
したので、確実に正規のリードピッチに矯正することが
できる。また、上記のようにして部品Pのリードピッチ
を矯正するに際して、第一ブロック33と第二ブロック
34とが対向配置され、まず部品PのリードL,Lを第
一ブロック33に押しつけた後に、反対側の第二ブロッ
ク34に押しつけて矯正する構成とされている。これに
より、部品PのリードL,Lの正規の位置を結ぶ線上か
ら各リードLがいずれかの側にズレていても、そのリー
ドLは第一ブロック33,第二ブロック34の少なくと
もどちらか一方には押しつけられて前記線上に矯正され
ることになる。したがって、リードピッチのみならず、
チャック爪23,23に対する、各リードLの先端位置
も確実に正規の位置に矯正することができる。このよう
にして、バラツキのある部品Pの、チャック爪23,2
3に対するリードL,Lのリードピッチ・位置を、正規
のリードピッチ・位置に矯正するようにしたので、この
部品Pをプリント基板Zに実装するに際して、所定のス
ルーホール(図示なし)に確実に挿入することができ、
この結果、部品Pの挿入ミスによる設備停止回数,時間
を減少させて設備稼働率を向上させることができ、か
つ、不良品の発生個数を低減させて不良コストを大幅に
削減することができる。
【0023】なお、上記実施例において、各部の作動
は、実装装置1のサイクルタイムを短縮するべく、それ
ぞれが並行して行なわれているのはいうまでもない。ま
た、リード揃え手段として、フォーミングブロック30
の凹部32を用いる構成としたが、その形状などについ
ては上記実施例に限らず、部品PのリードL,Lの先端
を揃えることができるのであれば、例えば、単にベース
板30aの上面で揃えるようにしてもよいし、また、例
えばリードL,Lの先端部を切断してその先端位置を揃
えるようにしてもよい。また、部品PのリードL,Lを
フォーミングするに際して、チャック爪23,23を固
定状態としておいて、フォーミングブロック30を移動
させる構成としたが、例えば、フォーミングブロック3
0を固定状態として、チャック爪23,23を移動させ
るようにしてもよいし、また、フォーミングブロック3
0とチャック爪23,23の双方を移動させるようにし
てもよい。このとき、チャック爪23,23のみを移動
させる構成とすれば、フォーミングブロック30の駆動
機構を省くことができ、しかも、このチャック爪23,
23には元々駆動機構が備えられているので、設備コス
トを上昇させることなく上記各効果を奏することが可能
となる。また、第一ブロック33のガイド溝35,35
の間隔Aを、正規のリードピッチよりも一定寸法小さい
寸法としたが、これを正規のリードピッチよりも一定寸
法大きい寸法として、リードL,Lを一旦広げてから第
二ブロック34で正規の寸法に矯正するようにしてもよ
い。言うまでもなく、第一ブロック33,第二ブロック
34の間隔A,Bの具体的寸法は、上記実施例で示した
寸法に限るものではなく、リードL,Lの弾性係数等を
考慮して、最終的に正規のリードピッチに矯正されるよ
う設定すれば良い。また、ガイド溝35,36の形状に
ついても、リードL,Lを矯正することができるのであ
れば、いかなる形状としてもよい。さらには、実装すべ
き部品Pが複数種ある場合には、それぞれに対応してフ
ォーミングブロック30を備え、同様にしてフォーミン
グするようにしてもよいし、また、フォーミングブロッ
ク30の第一ブロック33,第二ブロック34の設定間
隔を調整するようにしても、上記と同様の効果を得るこ
とができる。加えて、上記実施例において、フォーミン
グすべき部品PのリードLの本数を二本である場合の例
を用いたが、リードの本数が二本以上である場合につい
ても、フォーミングブロック30の凹部32,第一ブロ
ック33のガイド溝35,第二ブロック34のガイド溝
36を、それぞれフォーミングすべき部品のリードの位
置に対応して設けるようにすれば、同様にしてフォーミ
ングすることができ、上記と同様の効果を得ることがで
きる。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の電子部品
のリードのフォーミング方法によれば、まずリード揃え
手段で部品把持手段に対する電子部品のリード先端位置
を揃えた後、第一の治具で部品のリードピッチを正規の
リードピッチと一定寸法異なる寸法に矯正し、次いで、
第二の治具でリードピッチを第二ガイド溝の設定間隔に
矯正して、部品のリードピッチを正規のリードピッチに
矯正するようにした。このようにして、部品を実装装置
の把持手段で把持したときの、把持手段に対するリード
のリードピッチ・位置を、正規のリードピッチ・位置に
矯正することができる。特に、矯正すべき部品のリード
ピッチが、元々、正規のリードピッチから僅かにしかず
れていない場合、例えば第二の治具のみで一回で正規の
リードピッチに矯正しようとすると、リードが塑性変形
せずに弾性変形して、元のリードピッチに戻ってしま
い、正規のリードピッチに矯正することができない、と
いった問題が生じる。これに対して、本発明の方法で
は、上述したように、一旦第一の治具で正規のリードピ
ッチと一定寸法異なる寸法に矯正した後、これを第二の
治具で正規のリードピッチに矯正するようにしたので、
確実に正規のリードピッチに矯正することが可能とな
る。これにより、この部品を基板に実装するに際して、
リードを所定のスルーホールに確実に挿入することがで
き、この結果、部品の挿入ミスによる設備停止回数,時
間を減少させて設備稼働率を向上させることができ、か
つ、不良品の発生個数を低減させて不良コストを大幅に
削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電子部品のリードのフォーミング
方法を適用して部品を実装するための電子部品実装装置
の一例を示す側面図である。
【図2】同実装装置の平面図である。
【図3】同実装装置に備えた把持手段の一部,リード揃
え手段,第一の治具および第二の治具を示す斜視図であ
る。
【図4】前記リード揃え手段を示す正断面図である。
【図5】前記把持手段で部品を把持した状態を示す側面
図および正面図である。
【図6】前記第一の治具および第二の治具で部品のリー
ドをフォーミングする状態を示す側断面図である。
【符号の説明】
1 実装装置(電子部品実装装置) 23 チャック爪(把持手段) 32 凹部(リード揃え手段) 33 第一ブロック(第一の治具) 34 第二ブロック(第二の治具) 35 ガイド溝(第一ガイド溝) 36 ガイド溝(第二ガイド溝) L リード P 部品(電子部品) Z プリント基板(回路基板)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子部品実装装置を用いて、複数のリー
    ドを備えた前記電子部品を回路基板上に実装するに先立
    って、その電子部品のリードを矯正するためのリードの
    フォーミング方法であって、 前記実装装置に、前記電子部品の正規のリードピッチと
    は一定寸法異なる間隔で形成された、前記リードと同数
    の第一ガイド溝を有する第一の治具と、前記正規のリー
    ドピッチとほぼ同じ間隔で形成された、前記リードと同
    数の第二ガイド溝を有する第二の治具とを対向配置して
    設けておき、 部品把持手段で前記電子部品の本体部を把持した後、リ
    ード揃え手段で、前記部品把持手段に対する前記電子部
    品のリード先端位置を揃える第一工程と、 前記部品把持手段あるいは前記第一の治具のいずれか一
    方あるいは双方を移動させて、前記電子部品のリードの
    先端部を前記第一ガイド溝に押しつけることにより、該
    電子部品のリードピッチを前記第一ガイド溝の設定間隔
    に矯正する第二工程と、 前記部品把持手段あるいは前記第二の治具のいずれか一
    方あるいは双方を移動させて、前記電子部品のリードの
    先端部を前記第二ガイド溝に押しつけることにより、該
    電子部品のリードピッチを前記第二ガイド溝の設定間隔
    に矯正する第三工程とからなることを特徴とする電子部
    品のリードのフォーミング方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016021553A (ja) * 2014-07-11 2016-02-04 Juki株式会社 部品実装装置及び部品実装方法
JP2016086038A (ja) * 2014-10-23 2016-05-19 Juki株式会社 リード切断方法、リード切断装置および電子部品実装装置
CN106233831A (zh) * 2014-05-13 2016-12-14 株式会社安川电机 引线矫正装置、安装系统、基板制造方法
KR102235793B1 (ko) * 2020-06-30 2021-04-02 파워오토메이션 주식회사 부품의 리드 형상 교정이 가능한 하이브리드 이형부품 삽입로봇

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