JPH0714740A - 積層セラミックコンデンサ - Google Patents

積層セラミックコンデンサ

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JPH0714740A
JPH0714740A JP14997993A JP14997993A JPH0714740A JP H0714740 A JPH0714740 A JP H0714740A JP 14997993 A JP14997993 A JP 14997993A JP 14997993 A JP14997993 A JP 14997993A JP H0714740 A JPH0714740 A JP H0714740A
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JP
Japan
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layer
inner electrode
protective layer
dielectric
forming
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Pending
Application number
JP14997993A
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English (en)
Inventor
Koichi Harada
耕一 原田
Hideyuki Kanai
秀之 金井
Yohachi Yamashita
洋八 山下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】誘電体グリーンシート上に内部電極層形成用の
Ag/Pd=70/30 (wt%) の導電ペーストを用い内部電極パタ
ーンをスクリーン印刷により形成した。また保護層用の
グリーンシートとしては、誘電体層形成用のスラリーに
Agを添加し、同様にグリーンシート化したものを用い
た。内部電極パターンの形成されたグリーンシートを設
計値となるように積層し、保護層用のグリーンシートで
挟んで圧着し一体焼成する。 【効果】内部電極切れを防止することができ、設計通り
の容量を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は積層セラミックコンデン
サに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に積層セラミックコンデンサは、図
1に示すように上下を保護層(1,2) で挾まれた誘電体層
(2) と内部電極層(3) の積層体からなり、両端に外部電
極(図示せず)が形成された構造を採る。
【0003】この積層セラミックコンデンサは、内部電
極パターンを印刷した誘電体磁器組成物のグリーンシー
トを所望の枚数積層し、この積層体の上下を誘電体磁器
組成物のグリーンシートからなるカバーシート(焼成後
に保護層となる)で挟み、圧着・一体化の後に脱脂し、
一体焼成することで製造される。
【0004】このように磁器組成物と内部電極とが一体
焼成されるため、内部電極材料は磁器組成物の焼成温度
に耐え、かつ磁器組成物と反応を起こさないものが必要
であり、チタン酸バリウム系の磁器組成物のように1200
℃〜1300℃の焼成温度が必要な場合は、パラジウム主体
のPd/Ag 合金が内部電極用の材料として用いられてい
た。
【0005】近年高誘電率磁器組成物として鉛系ペロブ
スカイト型化合物の開発が各所でなされている。この鉛
系の材料は焼成温度が 900℃〜1100℃と低いため、内部
電極材料として銀の濃度の高いAg/Pd 合金を用いること
ができ、低コスト化に大きく寄与している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】積層セラミックコンデ
ンサにおいては最外層の内部電極はカバーシートと接し
ているため、一体焼成時に内部電極中の銀がカバーシー
ト側に拡散してしまうことがある。
【0007】このような銀の拡散が進むと電極内の空隙
が増加し、最終的には最外層の電極が切れ、結果として
電極としての機能を果たさなくなる。この様な現象が生
じると内部電極の実効的な面積の減少により設計値の容
量が得られなくなる。また銀の拡散によりコンデンサと
しての等価直列抵抗が増加してしまうという問題も生じ
る。更にこの様な現象は画一的には生じないのでロット
内,ロット毎でのばらつきが生じてしまうなどの問題も
生じる。
【0008】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、内部電極の切れを防止し、設計値に対する容量の変
動を抑制し、等価直列抵抗値の増加を防止できる積層セ
ラミックコンデンサを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明は、銀を
含有する導体からなる内部電極層と誘電体磁器組成物か
らなる誘電体層とが交互に積層され、最外層に保護層を
形成してなる積層セラミックコンデンサにおいて、最外
層の内部電極層と接する保護層が銀を含有する誘電体磁
器組成物からなる積層セラミックコンデンサである。
【0010】この様な構成を採ることにより、最外層の
内部電極から保護層への銀の拡散を防止することができ
る。従って内部電極の切れを防止することができ、結果
として設計値に対する容量の変動を抑制しロット内,ロ
ット毎での容量のばらつきを抑えることができる。また
等価直列抵抗値の増加を防止することもできる。
【0011】本発明において誘電体層として用いる誘電
体磁器組成物としては各種の高誘電率磁器組成物を用い
ることができるが、内部電極の銀濃度が高い場合に電極
切れの問題は生じやすいので、焼成温度の低い鉛系のペ
ロブスカイト型化合物を用いることが好ましい。
【0012】例えば鉄・ニオブ酸鉛を主体とした系(特
開昭57-57204号など)、マグネシウム・ニオブ酸鉛を主
体とした系(特開昭55-51759号など)、マグネシウム・
タングステン酸鉛を主体とした系(特開昭55-144609 号
など)、マグネシウム・鉄・タングステン酸鉛を主体と
した系(特開昭58-2174625号など)、亜鉛・ニオブ酸鉛
を主体とした系(特開昭61-101460 号など)、これらの
系の複合系(特開昭61-155245 号,特開昭59-181407 号
など)、更にはチタン酸鉛,チタン酸・ジルコン酸鉛,
チタン酸バリウム等との複合系(特開昭63-156062 号な
ど)が挙げられる。
【0013】これらの材料はPb(B1,B2)O3 [B1:Mg,Zn,N
i,Co,Fe,Mn,In など,B2:Nb,W,Ta,Sbなど]で表わされ、
必要に応じPbの一部がアルカリ土類元素(Ba,Sr,Ca)で置
換される。また酸化コバルト,酸化マンガン,ガラスな
どの微量添加物も添加され得る。さらにPb/(B1,B2)の比
を1の前後で変化させ、化学量論比からずらしてもよ
い。
【0014】特に限定されるものではないが、酸化鉛(P
bO) に換算して40 wt%以上程度の鉛を含有していること
が低温焼成に有効であり、本発明の効果が顕著となる。
内部電極材料も特に限定されるものではなく銀を含有し
ていれば良く、代表例はAg/Pd 電極である。銀の含有量
は多いほど本発明の効果は顕著であり、50wt%以上が銀
であることが好ましい。
【0015】保護層の材料としては余り誘電体層と熱収
縮率が違わない材料を選択するのが好ましい。例えば誘
電体層のグリーンシート用のスラリーに所定量の銀を添
加することが考えられるが、全く別の材料でも構わな
い。
【0016】銀の添加量は内部電極との関係で適宜設定
することが可能であるが、少なくとも絶縁性は維持して
いる必要があり、10ppm 〜1000ppm とすることが好まし
い。更には10ppm 〜500ppmとすることが好ましい。
【0017】また一般的に保護層は 100μm〜1mm程
度の厚さとなり、内部電極の最外層と接触するのは保護
層の内側であるので、保護層用のグリーンシートとして
内側のものだけに銀を添加し、外側は無添加のものを積
層して用いることも可能である(図2参照)。この場合
は銀添加層中の銀濃度が前述の範囲であることが好まし
い。
【0018】積層セラミックコンデンサはグリーンシー
ト積層法以外の方法,例えば基板上に誘電体ぺースト・
電極ペーストを交互に印刷する方法、蒸着法・スパッタ
リング法・CVD法・ゾルゲル法などの薄膜形成法を用
いて基板上に多層形成する方法など各種の方法を採用す
ることができる。
【0019】
【実施例】以下に本発明の実施例を説明する。出発原料
としてPb,Ba,Zr,Tiの酸化物あるいは炭酸化
物を用いて、(Pb0.63Ba0.3 )(Zr0.7 Ti0.3 )O3 の組成
となるように調合したスラリーを用いて、厚さ7μmの
誘電体層形成用のグリーンシートを作成した。
【0020】このグリーンシート上に内部電極層形成用
のAg/Pd=70/30(wt%)の導電ペーストを用い内部電極パタ
ーンをスクリーン印刷により形成した。また保護層用の
グリーンシートとしては、誘電体層形成用のスラリーに
Agを300 ppm 添加し、同様にグリーンシート化したも
のを用いた。
【0021】内部電極パターンの形成されたグリーンシ
ートを設計値1.00μFとなるように積層し、保護層用グ
リーンシートで挟んで圧着,一体焼成したところ、設計
通りの値を得た。また最外層の内部電極の誘電体カバー
率は50%で、等価直列抵抗(ESR) は2.0 10-2Ωであっ
た。
【0022】比較のため保護層にも誘電体層用のグリー
ンシート(Ag無添加)を用いた場合についても同様に作
成したところ、容量は0.87μFと設定値より低く、最外
層の内部電極の誘電体カバー率は5%で、ESR は5.0 10
-2Ωであった。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、内
部電極の切れを防止し、設計値に対する容量の変動を抑
制し、等価直列抵抗値の増加を防止できる積層セラミッ
クコンデンサを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の積層セラミックコンデンサを示す概
略断面図
【図2】 本発明の積層セラミックコンデンサを示す概
略断面図
【符号の説明】
保護層 1 誘電体層 2 内部電極層 3

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】銀を含有する導体からなる内部電極層と誘
    電体磁器組成物からなる誘電体層とが交互に積層され、
    最外層に保護層を形成してなる積層セラミックコンデン
    サにおいて、最外層の内部電極層と接する保護層が銀を
    含有する誘電体磁器組成物からなることを特徴とする積
    層セラミックコンデンサ。
JP14997993A 1993-06-22 1993-06-22 積層セラミックコンデンサ Pending JPH0714740A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001044067A (ja) * 1999-07-30 2001-02-16 Kyocera Corp 積層セラミックコンデンサ
CN102509612A (zh) * 2011-10-11 2012-06-20 江苏通驰自动化系统有限公司 电力电子电容器
CN103390499A (zh) * 2013-08-01 2013-11-13 广东风华高新科技股份有限公司 多层陶瓷电容器及其制备方法
KR101452054B1 (ko) * 2012-12-03 2014-10-22 삼성전기주식회사 적층 세라믹 커패시터 및 그 실장 기판

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